JPH10146368A - リハビリテ−ション装置 - Google Patents

リハビリテ−ション装置

Info

Publication number
JPH10146368A
JPH10146368A JP8320767A JP32076796A JPH10146368A JP H10146368 A JPH10146368 A JP H10146368A JP 8320767 A JP8320767 A JP 8320767A JP 32076796 A JP32076796 A JP 32076796A JP H10146368 A JPH10146368 A JP H10146368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
force
magnet
output
rehabilitation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8320767A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Hayakawa
博敏 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP8320767A priority Critical patent/JPH10146368A/ja
Publication of JPH10146368A publication Critical patent/JPH10146368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁ノイズの影響により不意な動作をして患
者等から強い反力を受けても、装置の破損を回避する高
信頼性のリハビリテーション装置を提供する。 【解決手段】 エンコーダ6を備えたサ−ボモータ1
と、サ−ボモータ1を駆動する電力増幅器7と、サ−ボ
モータ1の回転軸に第1の出力軸3が連結された減速機
2と、減速機2の反対軸側に第2の出力軸5を介して連
結し身体の一部に取り付けた角変位可能なアーム4と、
アーム4に身体から加えられる力を検出する歪みゲ−ジ
4aと、歪みゲ−ジ4aの出力に応答し、その力が予め
定めた値以上であるとき、一定のレベルの出力を導出す
るリミッタ8と、エンコ−ダ6の出力とリミッタ8の出
力との差を演算し、その差を表す信号を電力増幅器7に
与える減算器9とからなるリハビリテーション装置は、
第1の出力軸3が二つに分割され、各々の軸端部に磁石
31a,32aを備えるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者や身体障害者
の関節若しくは骨格または筋肉の機能を回復するための
リハビリテーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体障害者や患者の関節若しくは
骨格または筋肉の機能回復を目的としたリハビリテーシ
ョン装置には、関節部を支持する部材を直線往復運動さ
せ負荷に応じてその部材の動きを反転する装置(特公平
4−14028号公報)、駆動装置の回転運動によって
股関節と膝関節を回転往復運動させる装置(特開昭61
−203963号公報)、回転運動によって足関節を回
転往復運動させる装置(特開平5−146476号公
報)、角変位可能な部材に肢体を取付けて部材を等速回
転運動させながら、筋力の低下した肢体を動作させる装
置(特公平3−23064号公報)などが提案されてい
る。このような運動機構を有するリハビリテーション装
置のうち、特公平3−23064号公報に開示された装
置は、アームが所定の位置で急激に停止した時、衝撃力
が肢体に加わることを防ぐ目的でリミッタを有する制御
方式が用いられている。図15は従来例を示すリミッタ
を有するリハビリテーション装置の機構部と駆動部の説
明図である。1はサーボモ−タ、2はサーボモ−タ1の
回転速度を減速する減速機、3はサーボモ−タ1の回転
軸に連結され減速機2との間に設けた第1の出力軸、4
はサーボモ−タ1からの出力が伝達される角変位可能な
アーム、4aはアーム4の側面に取り付けられ、力また
はトルクを検出するひずみゲ−ジ、5は減速機2とア−
ム4間に連結された第2の出力軸、6はサーボモ−タ1
の回転速度を検出するエンコ−ダ、7はサーボモ−タ1
を駆動する電力増幅器、8は一定のレベルの出力を導出
するリミッタ、9は減算器である。このような構成にお
いて、動作を説明する。患者の身体の一部、例えば肢体
等をア−ム4の端部に取り付けた状態において、肢体の
動作によりアーム4に力が作用すると、ア−ム4に設け
たひずみゲ−ジ4aからの出力信号10はリミッタ8に
入力される。この出力信号10がリミッタ8において設
定された予め定めた値以上であるとき、リミッタ8から
は予め定めた一定レベルの出力信号11が与えられる。
さらに出力信号11を減算器9に与え、エンコ−ダ6か
らの出力信号12とリミッタ8からの出力信号11の導
出される差を表す信号13は電力増幅器7に与えられサ
ーボモ−タ1をコントロ−ルする。これにより、装置は
アーム4に作用する力によるトルク並びにアーム5の可
動範囲が制限される方式にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リハビリテーション装
置は患者等の身体の検診や手術の際に病院内のX線発生
装置若しくは電気メスまたはレーザーメス等の高ノイズ
源の環境に置かれることが知られている。ところが、従
来技術では装置がこのような環境に置かれた場合、電磁
ノイズが図15に示す出力信号10、11、12に乗り
リハビリテーション装置のア−ム4が不意な動作をし
て、身体障害者または患者の身体に伝達された力からの
反力をリハビリテーション装置が受け機械構成部分例え
ば減速機若しくは回転軸またはアーム等を破損すること
があった。そこで、本発明は上記の問題を解決するため
に、電磁ノイズの影響によってリハビリテーション装置
が不意な動作をし、身体障害者または患者の身体に伝達
された力からの反力をリハビリテーション装置が受けた
としても、その機械構成部分等が破損することを回避し
ようとする、高信頼性のリハビリテーション装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は次のような構成にしたものである。 (1) エンコーダを備えたモータと、前記モータを駆動
する駆動手段と、前記モータの回転軸に第1の出力軸が
連結された減速機と、前記減速機の前記第1の出力軸と
反対側に備えられた第2の出力軸と、前記第2の出力軸
の一端に接続されるとともに、身体の一部に取り付けら
れ角変位可能なアームと、前記アームに身体から加えら
れる力またはトルクを検出する力またはトルク検出器
と、前記力またはトルク検出器の出力に応答し、その力
またはトルクが予め定めた値以上であるとき、一定のレ
ベルの出力を導出するリミッタと、前記エンコ−ダの出
力と前記リミッタの出力との差を演算し、その差を表す
信号を前記駆動手段に与える減算手段とからなる身体の
機能を回復するリハビリテーション装置において、前記
第1および第2の出力軸は少なくとも一方が二つに分割
されるとともに、前記モータの発生力を前記アームに磁
力により伝達する非接触動力伝達機構を備えた構成にし
たものである。 (2) 前記分割された出力軸は軸端面に磁石を設けてな
るものである。 (3) 前記磁石はネオジウム鉄ホウ素系またはサマリウ
ムコバルト系からなる薄膜磁石である。 (4) 前記分割された出力軸に前記磁石間のギャップを
調整するギャップ可変機構を備えたものである。 (5) 前記出力軸の前記モータ側に取り付けた磁石の先
端に間隔を置いて半硬磁性材料からなる板状のディスク
を備えたものである。 (6) 前記分割された出力軸の軸端面に軟磁性体からな
るヨ−クを設け、前記対向するヨ−クの外周に空隙を介
して直流磁界を印加するように配置されたコイルを設け
たものである。 (7) 前記分割された出力軸の軸端面に軟磁性体と非磁
性体とからなる円板を設け、前記対向する円板の背面側
の出力軸にコイルを設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図14までを参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施例を示すリハビリテーション装置の機構部
と駆動部の説明図である。図2は第1の出力軸の軸端部
に設けた磁石を示す斜視図である。第1の実施例及び後
述する他の実施例に示す図において、従来例と同じ符号
を付けたものは同じ名称を表しており、同じ名称の構成
要素についての説明は省略する。また、本実施例の図1
は従来例の図15に対応しており、駆動部を表している
制御回路のブロック図は従来例と同じであるため、図2
以降は駆動部を省略して説明する。図1において、リハ
ビリテーション装置はこのうちサ−ボモータ1の力を伝
達し、減速機2との間に設けられた第1の出力軸3は、
31及び32の二つの軸に分割され、分割された出力軸
の端部には磁石31a,32aが取り付けられたもので
ある。図2に示す磁石31a、32aは、軸方向に垂直
な面において、端面の中心を境にしてN極とS極の着磁
がそれぞれ施され、磁石31a、32aの異極どうしが
互いに対向した配置にしてある。また、両方の磁石は近
接しているために磁石31aのN極からの磁力線は磁石
32aのS極に入り、磁石32aのN極からの磁力線は
磁石31aのS極に入る。 したがって、第1の出力軸
の31と32間には吸引力が働き、磁気的に結合した構
成にしてある。このような構成において、サーボモータ
1の動力で出力軸31が回転すると、出力軸31に取り
付けた磁石31aにおけるS極と対向した、出力軸32
の磁石32aのN極の対向面積、及び磁石31aのN極
と磁石32aのS極の対向面積が減少し、この対向面積
の減少量に応じた反力により出力軸32にトルクが伝わ
る。これにより、出力軸31aと出力軸32aはあたか
も結合したかのように同期して回転することができる。
仮に、図1に示すリハビリテーション装置のうち、制御
回路において出力信号10、11、12に電磁ノイズが
乗って制御回路が乱調を起こしたり、あるいはひずみゲ
ージ4aが故障等を起こした場合に、過剰なトルクが出
力軸31及び出力軸32にかかった時、磁石31aと磁
石32aの磁力による結合力では耐えられなくなり出力
軸31及び32は同期回転しなくなる。すなわち、アー
ム4に伝えるトルクあるいは力は磁石31a及び32a
の磁力による回転方向の結合力によって制限を受け、あ
る一定以上の力はアーム4に伝わらない。したがって、
身体障害者や患者の関節若しくは骨格または筋肉の機能
回復のためのリハビリテーション中に電磁ノイズによる
制御回路の乱調などが起こってもサーボモータ1とアー
ム4間の出力軸3にトルク制限が働くので、リハビリテ
ーション装置のサーボモータ1が不意な動作を起こして
身体障害者または患者からの過剰な反力を受けることが
回避され、機械構成部品に対して極めて破損しにくいリ
ハビリテーション装置を提供できる。なお、本実施例で
は第1の出力軸3に磁石31a,32aを設置したが、
これと同等の磁石を第2の出力軸5に設置させても、同
様の効果を有するリハビリテーション装置を提供でき
る。
【0006】次に第1の実施例において、その他の実施
例を図3に示して説明する。磁石は対向する出力軸31
と32の端面の半円部のみで形成され、それぞれ軸方向
に着磁された31b、32bから構成されたものであ
る。磁石はN極同士あるいはS極同士を軸端面に配置し
たものどちらでも良い。リハビリテーション装置の動作
時においては、第1の出力軸31が回転し磁石31bと
32bが重なり合うと磁石32bは重なり合う面積を極
小になるように反発力が働くので出力軸32は回転す
る。このような動作を行うときに図示しない制御装置の
乱調等によって過剰なトルクが出力軸に加わった場合に
は、2つの磁石の最大反発力を越えて出力軸31から3
2へトルクを伝達をすることはできない。したがって、
分割された出力軸の結合が吸引力による磁気的な結合で
ある構成に対し、その他の実施例の構成では、磁石31
bおよび32bの端面が同極を有して反発力が働き、図
3の如く各磁極は静止状態では向き合うことはないの
で、軸方向に働く力は吸引力による磁気的な結合の構成
に比べ小さく、サーボモータ1や減速機2に挿設された
図示しない軸受に過剰な力が働くことなく寿命を伸ばす
ことも出来る。
【0007】次に、第2の実施例について説明する。図
4は本発明の第2の実施例を示すリハビリテーション装
置の機構部の斜視図である。本実施例のリハビリテーシ
ョン装置は、減速機2とアーム4間に設けられた第2の
出力軸5において、出力軸5が51及び52の二つの軸
に分割され、分割された出力軸の端部には磁石51a、
52aが取り付けられたものである。図4に示す磁石5
1a、52aの配置構成は、第1の実施例に示したよう
に第1の出力軸に設けた磁石31a、32aの構成ある
いは半円状の磁石31b、32bの構成と同じ様な構成
にしても良い。したがって、第2の出力軸5に磁石51
a及び52aによる非接触結合部を新たに設けたので、
このような構造のリハビリテーション装置は、直接アー
ム4の力を制限できるので、身体障害者または患者等か
らの過剰な反力を受けることが回避され、伝達トルクの
制限を行うことのできるアーム等の機械構成部品を破損
しにくいリハビリテーション装置を提供することができ
る。
【0008】次に第3の実施例について説明する。図5
は本発明の第3の実施例を示すリハビリテーション装置
の機構部の斜視図である。図6の(a)は円板状磁石、
(b)は半円板状磁石の着磁状態を示す斜視図である。
本実施例に示す第1の出力軸3の磁気的な結合部におい
て、図5に示す如く第1の出力軸31及び32にそれぞ
れ取り付けられ、出力軸端の直径よりも大きな直径を有
する円板状の磁石31c及び32cを配置したもので、
第1の実施例に替えた磁石構成にしてある。図6の
(a)に示すように円板状磁石31c及び32cはそれ
ぞれ面方向にN極及びS極の着磁を施したものである。
また、(b)に示すものは半円板状磁石31d、32d
と非磁性の半円板311、321をそれぞれを一体にし
て円板を構成し、さらに半円板状磁石は面厚方向に着磁
され、31dのN極と32dのN極を対向するように配
置したである。これら図6に示すリハビリテーション装
置は基本的には第1の実施例、および第2の実施例に示
したものと類似した構成にしてある。したがって、第1
の出力軸に設けた磁石の直径が出力軸径と同寸法で、ト
ルク伝達を得るために、出力軸の軸方向長さが長くなる
構造の第1の実施例に対して、本実施例では磁石を円板
状としたため軸方向の長さを短くでき、サーボモータ1
とアーム4の距離を近づけられるため、小型化が可能な
リハビリテーション装置を提供できる。また、本実施例
は第1の実施例と同様に、リハビリテーション装置に電
磁ノイズによる制御回路の誤動作が起こっても第1の出
力軸3にトルク制限が働くので、ア−ム4が不意な動作
を起こし、身体障害者または患者等から突発的な反力を
受けてもリハビリテーション装置は破損することはな
い。
【0009】次に第3の実施例において、その他の実施
例を図7に示して説明する。本実施例では、第1の出力
軸31、32にそれぞれ円板状のディスク312、32
2を取り付け、その表面上にネオジウム鉄ホウ素の厚さ
5μmの薄膜磁石31e、32eをスパッタにより成膜
しており、薄膜磁石31e、32eは膜厚方向に着磁が
施されたものである。したがって、高エネルギー積の薄
膜磁石を使用することで磁石の厚みを小さくできるとと
もに、ディスクに形成した薄膜磁石を垂直着磁するだけ
で良いという理由から部品点数が少なく組立が容易にな
るので、第1の出力軸3と減速機2間の距離を短縮する
ことのできる、出力軸の小型化を図れる、特に指用の機
能回復に好適なリハビリテーション装置を提供できる。
また、本実施例では磁石の膜厚を薄くして体積を小さく
することで限界伝達トルクがより小さくなるため、関節
に負荷をかけないCPM(CPMとはContinuo
us Passive Motionの略で連続的外的
動作を指す。)治療に有効であると共に、信頼性の高い
リハビリテーション装置を提供できる。なお、本実施例
では、ネオジウム鉄ホウ素を薄膜磁石として使用した
が、ネオジウム鉄ホウ素を主成分とネオジウム鉄ホウ素
系の薄膜磁石若しくはサマリウムコバルト薄膜磁石また
はこれを主成分とするサマリウムコバルト系薄膜磁石で
あっても同様の効果が期待できる。
【0010】次に第4の実施例について説明する。図8
は本発明の第4の実施例を示すリハビリテーション装置
の機構部の側断面図である。図において600はエンコ
ーダ6の磁気記録させた磁気ドラム、601は磁気ドラ
ム600に記録された磁気信号を読む磁気センサであ
る。100はサーボモータ1のステ−タコイル、101
はロータ磁石、102乃至105はサーボモータ1、エ
ンコーダ6のハウジング内周に設けた軸受で、出力軸3
1を軸支持する。106乃至110は板バネで、磁気ド
ラム600は軸受102、103との間をそれぞれ板バ
ネ106、107によって軸方向の動きを規制し、ロー
タ磁石101は軸受103、104との間をそれぞれ板
バネ108、109により、また、出力軸32の軸端部
に固定された磁石32cは板バネ110により規制され
た構成にしてある。また、出力軸32の軸受105側に
はネジ切り部310を形成し、ナット112及び113
をネジ切り部310に取付けた構造にしてある。ナット
112及び113をネジ部の軸方向において移動するこ
とで、磁石31c,32c間のギャップを可変できるよ
うな機構としたものである。したがって、第1の出力軸
の磁石間ギャップの間隔が一定に固定された構造の第1
の実施例乃至第3の実施例に対して、本実施例では第1
の出力軸31、32に設けた磁石31c、32cどうし
の間隔は可変となり、磁石間ギャップにより最大出力ト
ルクを自由に設定できるため、体力差のある複数の身体
障害者または患者に対して体力に応じたリハビリテーシ
ョン治療が可能となり、かつ、信頼性の高いリハビリテ
ーション装置を提供できる。
【0011】次に第5の実施例について説明する。図9
は本発明の第5の実施例を示す第1の出力軸の斜視図で
ある。図9において31f、31gは出力軸31の端面
に設けた軟磁性体からなるヨ−ク、32f及び32g
は、出力軸32の端面に設けた軟磁性体からなるヨ−
ク、22は前記軟磁性体に磁界を印加する外周に設けた
コイルである。前記ヨ−クは図に示すように4分の1円
弧の柱状構造で、それぞれの出力軸31、32に2個づ
つ180度ピッチに配置してある。コイル22に直流電
流を流しヨ−ク31f、31g、32f及び32gにコ
イル22からの直流磁界を印加すると、コイル22と各
磁石間の空間部に発生する磁力線のほとんどはヨ−クを
通過する。出力軸31、32に全く負荷がかかっていな
いときには、第1の出力軸31に取り付けたヨ−ク31
f、31gと第2の出力軸32に取り付けたヨ−ク32
f、32gが重なり合う。すなわち、この状態で2つの
出力軸は磁気的に結合する。続いて、出力軸にトルクが
印加されると、上記の出力軸31に取り付けたヨ−ク3
1f、31gと出力軸32に取り付けたヨ−ク32f、
32gが重なり合う面積は減少する。その結果、各磁性
体間のギャップを通過する磁力線の方向が軸方向からズ
レる。このズレによる復元力で出力軸31から32にト
ルクを伝達する。仮にアーム等からの外力による反力が
大きい場合、コイル22から発生する磁界の強さに応じ
てトルクの伝達が制限される。したがって、第1の実施
例で示したリハビリテーション装置と同様に、リハビリ
テーション装置が身体障害者叉は患者から過剰な力を受
けることなく、装置の破損等は一切なくなり、信頼性の
高いリハビリテーション装置を提供できる。
【0012】図10は、第5の実施例のその他の発明を
示した斜視図である。図10において、23、24はヘ
ルムホルツコイル、313、323は円板の非磁性部、
31h、31i、32h及び32iは軟磁性体である。
円板313、323にはヘルムホルツコイル23、24
の軸方向の直流磁界が印加され、上記同様の原理によっ
て対向する両円板は結合する。したがって、第5の実施
例に示した磁気的な結合を有するリハビリテーション装
置では、第4の実施例に示すギャップ間可変機構と同様
にコイルまたはヘルムホルツコイルに流す電流値で制限
トルクを調整できるという特徴がある。すなわち、本リ
ハビリテーション装置を使用する身体障害者または患者
が変わっても容易にその最大の制限トルクの変更ができ
るとともに、患者等から過剰な負荷を与えることなく、
装置の破損等のない、信頼性の高いリハビリテーション
装置を提供できる。
【0013】次に第6の実施例について説明する。図1
1は、本発明の第6の実施例を示すリハビリテーション
装置の斜視図である。本実施例では、減速機2とアーム
4の間に回転角および回転速度を検出するエンコーダ6
1を配置したものである。このような構成において、エ
ンコーダ61を減速機2とアーム4の間に設けることで
回転角をフィードバック制御すれば、装置のトルク伝達
時において、例えば磁気的な結合部における各々の磁石
の着磁極が完全に重なり合わず、図12に示す如くある
角度αを保って磁気的に結合するときに生じるアーム4
の回転位置決め精度誤差や位置決め制定時間の問題をな
くすことがきる。したがって、アームの位置決め制定時
間を短くすることができ、制御上の不都合な点が改善さ
れるとともに、その結果、本実施例は身体障害者及び患
者の関節、骨格及び筋肉の機能回復のための、制御性、
信頼性の高いリハビリテーション装置を提供できる。
【0014】次に第7の実施例について説明する。図1
3は、本発明の第7の実施例を示すリハビリテーション
装置の斜視図である。また、図14は図13の磁気的な
結合部を示す側面図である。図において、磁石31c及
び32cは第3の実施例で示した円板状の磁石と同じ
で、鉄−ニッケル−銅合金からなる半硬磁性材料のディ
スク314を磁石31c及び32cの先端に僅かな間隔
を設けて出力軸31に取り付けたものである。このよう
な構成において、サーボモータ1が回転し、ディスク3
14が磁石31cから発生する磁界を切ると半硬磁性材
料からなるディスクのヒステリシス現象によって出力軸
31のトルクを出力軸32に伝える。すなわち、出力軸
31及び32は磁気的に結合している。さらに、伝達さ
れるトルクは出力軸31の回転数に依存せず、常に一定
のトルクを伝えることができる。なお、伝達トルクの調
整は本実施例と第6の実施例と組み合わせることで予め
設定することができ適度なトルクでの治療が可能とな
る。したがって、出力軸が磁力によって結合しているた
めに制御回路の異常によりアームが不意に動いても、リ
ハビリテーション装置は身体障害者若しくは患者等から
の反力を受けることなく、装置の破損の可能性のない高
信頼性のリハビリテーション装置を提供できる。
【0015】
【発明の効果】以上本発明によれば、リハビリテーショ
ン装置のトルク伝達を行うモータと減速機間の第1の出
力軸に分割された磁気的な結合による構成を設けたこと
で、電磁ノイズの影響によってリハビリテーション装置
が不意な動作をしても、身体障害者または患者の身体か
らの反力を装置が受けることなく、破損のない高信頼性
のリハビリテーション装置を得ることができる。また、
減速機とアーム間の第2の出力軸に分割された磁気的な
結合による構成を設けたことで、直接アームの力を制限
できるので、減速機の機械的なロスの影響を受けること
なく、伝達トルクの制限を行うリハビリテーション装置
を得ることができる。また、分割された第1の出力軸に
設けた磁石どうしの間隔を可変とすることにより、磁石
間ギャップにより最大出力トルクを自由に設定できるた
め、体力差のある複数の身体障害者または患者に対して
体力に応じたリハビリテーション装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すリハビリテーショ
ン装置の機構部と駆動部の説明図である。
【図2】第1の出力軸の軸端部に設けた磁石を示す斜視
図である。
【図3】第1の実施例のその他の発明を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示すリハビリテーショ
ン装置の機構部の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示すリハビリテーショ
ン装置の機構部の斜視図である。
【図6】(a)は円板状磁石、(b)は半円板状磁石の
着磁状態を示す斜視図である。
【図7】第3の実施例のその他の発明を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例を示すリハビリテーショ
ン装置のサーボモータ部分の断面図である。
【図9】 本発明の第5の実施例を示す第1の出力軸の
斜視図ある。
【図10】 第5の実施例のその他の発明を示した斜視
図である。
【図11】 本発明の第6の実施例を示すリハビリテー
ション装値の機構部の斜視図である。
【図12】 第1の出力軸端部の磁石を示す斜視図であ
る。
【図13】 本発明の第7の実施例を示すリハビリテー
ション装値の機構部の斜視図である。
【図14】 磁気的な結合部を示す側面図である。
【図15】 従来例を示すリハビリテーション装置の機
構部と駆動部の説明図である。
【符合の説明】
1:サーボモ−タ、 2:減速機、 3:第1の出力軸、 31、32;第1の出力軸の分割された軸、 31a、32a:磁石、 31b、32b:磁石、 31c.32c:円板状磁石、 31d.32d:半円板状磁石、 4:アーム、 4a:ひずみゲ−ジ、 5:第2の出力軸、 51、52;第2の出力軸の分割された軸、 51a、52a:磁石、 6:エンコ−ダ、 7:電力増幅器、 8:リミッタ、 9:減算器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダを備えたモータと、前記モー
    タを駆動する駆動手段と、前記モータの回転軸に第1の
    出力軸が連結された減速機と、前記減速機の前記第1の
    出力軸と反対側に備えられた第2の出力軸と、前記第2
    の出力軸の一端に接続されるとともに、身体の一部に取
    り付けられ角変位可能なアームと、前記アームに身体か
    ら加えられる力またはトルクを検出する力またはトルク
    検出器と、前記力またはトルク検出器の出力に応答し、
    その力またはトルクが予め定めた値以上であるとき、一
    定のレベルの出力を導出するリミッタと、前記エンコ−
    ダの出力と前記リミッタの出力との差を演算し、その差
    を表す信号を前記駆動手段に与える減算手段とからなる
    身体の機能を回復するリハビリテーション装置におい
    て、 前記第1および第2の出力軸は少なくとも一方が二つに
    分割されるとともに、前記モータの発生力を前記アーム
    に磁力により伝達する非接触動力伝達機構を備えたこと
    を特徴とするリハビリテーション装置。
  2. 【請求項2】 前記分割された出力軸は軸端面に磁石を
    設けてなる請求項1記載のリハビリテーション装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石はネオジウム鉄ホウ素系または
    サマリウムコバルト系からなる薄膜磁石である請求項2
    に記載のリハビリテーション装置。
  4. 【請求項4】 前記分割された出力軸に前記磁石間のギ
    ャップを調整するギャップ可変機構を備えた請求項2ま
    たは3に記載のリハビリテーション装置。
  5. 【請求項5】 前記出力軸の前記モータ側に取り付けた
    磁石の先端に間隔を置いて半硬磁性材料からなる板状の
    ディスクを備えた請求項2から4までの何れか1項に記
    載のリハビリテーション装置。。
  6. 【請求項6】 前記分割された出力軸の軸端面に軟磁性
    体からなるヨ−クを設け、前記対向するヨ−クの外周に
    空隙を介して直流磁界を印加するように配置されたコイ
    ルを設けた請求項1に記載のリハビリテーション装置。
  7. 【請求項7】 前記分割された出力軸の軸端面に軟磁性
    体と非磁性体とからなる円板を設け、前記対向する円板
    の背面側の出力軸にコイルを設けた請求項1に記載のリ
    ハビリテーション装置。
JP8320767A 1996-11-15 1996-11-15 リハビリテ−ション装置 Pending JPH10146368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8320767A JPH10146368A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 リハビリテ−ション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8320767A JPH10146368A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 リハビリテ−ション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10146368A true JPH10146368A (ja) 1998-06-02

Family

ID=18125038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8320767A Pending JPH10146368A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 リハビリテ−ション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10146368A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310252A (ja) * 2000-02-21 2001-11-06 Olympus Optical Co Ltd ワーク研削研磨方法及びワーク研削研磨装置
KR100973698B1 (ko) * 2009-08-14 2010-08-04 엘아이지넥스원 주식회사 액츄에이터 제어시스템에 포함되는 리미트 스위치 회로
KR101229449B1 (ko) * 2011-02-14 2013-02-04 산일전기 주식회사 로터리 엔코더
CN112018950A (zh) * 2020-08-27 2020-12-01 马瓯丽 用于驱动系统动态重构的有源反馈电机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310252A (ja) * 2000-02-21 2001-11-06 Olympus Optical Co Ltd ワーク研削研磨方法及びワーク研削研磨装置
KR100973698B1 (ko) * 2009-08-14 2010-08-04 엘아이지넥스원 주식회사 액츄에이터 제어시스템에 포함되는 리미트 스위치 회로
KR101229449B1 (ko) * 2011-02-14 2013-02-04 산일전기 주식회사 로터리 엔코더
CN112018950A (zh) * 2020-08-27 2020-12-01 马瓯丽 用于驱动系统动态重构的有源反馈电机
CN112018950B (zh) * 2020-08-27 2021-06-25 苏州玛旭自动化科技有限公司 用于驱动系统动态重构的有源反馈电机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100760846B1 (ko) 강성 발생 장치 및 이를 구비하는 로봇 머니퓰레이터의조인트
US8013699B2 (en) MRI-safe electro-magnetic tranducer
US6707200B2 (en) Integrated magnetic bearing
JP6359301B2 (ja) 診断用スキャン装置
JPS63117655A (ja) 共振振動数調整装置
US20020051711A1 (en) Magnetically levitated pump and controlling circuit
WO2006101674A1 (en) Position sensing for moveable mechanical systems and associated methods and apparatus
JPH09303283A (ja) 磁気浮上型ポンプ
CA2000669A1 (en) Dynamic motor controller
Ueno et al. Miniature spherical motor using iron–gallium alloy (Galfenol)
JPH10146368A (ja) リハビリテ−ション装置
EP2824943B1 (en) System and method for reducing effect of magnetic fields on a magnetic transducer
KR20040004727A (ko) 구면모터 장치
CA3011414C (en) Piezoelectric motor assembly
De Cristofaro et al. Electromagnetic wobble micromotor for microrobots actuation
JP2003116255A (ja) 駆動装置及びレンズ駆動機構
US20120025669A1 (en) Drive apparatus
WO2017022466A1 (ja) 操作感覚再現装置
JP2008054374A (ja) 磁気駆動機構
JP4155546B2 (ja) 球面超音波モータ
JP5291207B2 (ja) 拡張されたダイナミックレンジに亘ってトルクを迅速に発生させるための、低イナーシャを有する装置
JP2957014B2 (ja) 回転型制振装置
Yang et al. Axial and radial position sensing for a magnetically levitated rotor using hall sensors
JP2019212851A (ja) ソレノイドアクチュエータ
Higuchi Applications of Magnetic Bearings in Robotics