JPH10146296A - 車イス入浴装置 - Google Patents

車イス入浴装置

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JPH10146296A
JPH10146296A JP8310683A JP31068396A JPH10146296A JP H10146296 A JPH10146296 A JP H10146296A JP 8310683 A JP8310683 A JP 8310683A JP 31068396 A JP31068396 A JP 31068396A JP H10146296 A JPH10146296 A JP H10146296A
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JP
Japan
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bathtub
hot water
water supply
drainage
wheelchair
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JP8310683A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Tono
秀之 東野
Chizuko Yuda
ちづ子 油田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭介護にスポットを当て一般家庭内で介護
患者を車イスに座位させた状態で入浴するため防水扉付
浴槽本体を既存の家庭風呂とは別に用意する。 【解決手段】 浴槽底裏面に複数個のキャスターを取り
付け、出入り口に防水扉を設けると共に車イス浮上防止
板を設け、給湯用開口部と排水用開口部とを穿孔した浴
槽本体Aと;貯湯槽から浴槽に給湯する吸湯ホースと給
排水兼用ホースとを接続せしめる浴槽用給湯ポンプD
と;該給湯ポンプと別系統のシャワー用型ポンプEと;
給湯用開口部と排水用開口部に接続する給湯用ホースと
排水用ホースと;浴槽の両側壁内面および前後壁内面に
密接して格納され且つ出し入れ可能な寸法を有し全体を
水密構造とした車体の腰部に切り込み凹部を左右対称に
凹設して一対の耐水性車輪を軸着せしめ、前部底面に左
右一対の耐水性首振りキャスターを装着して成る節水型
車イスBとを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊浴槽装置に関
し、特に家庭介護患者を車イスのまま入浴が可能な防水
扉付き入浴装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】厚生白書(平成7年)によれば、65才
以上の高齢者1690万人の約12%(200万人)が
何らかの介護を要すると推定され、公的介護制度の遅れ
から、その大半は家庭介護を余儀なくされ、また家庭介
護の担い手の89.5%が同居女性に限られ、しかもそ
の50%が60才から70才以上の高齢女性で占められ
ていることが分かり、社会的に大きな衝撃を与えてい
る。介護に携わる人々を対象に行われたアンケート調査
によれば、「食事、排泄、入浴」の世話が家庭介護の三
重苦の中身であり、特に入浴の世話が過重であると口々
に訴えて、事実、入浴時の死傷事故が後を断たず、また
介護者に共通する慢性的腰痛症が医療現場から報告され
ており、その負担軽減のために地方自治体による公的入
浴サービスを求める声が大きい。公的入浴サービスの利
用データーによれば、利用希望者数109.8万世帯に
対し、運よくサービスを受けられた世帯は僅かに9.1
万所帯(12.1%)に止っている。
【0003】翻って老人医療に目を転じると、風呂好き
の日本人が寝たきり老人になることにより、入浴の自由
が奪われる悲嘆と失意は測り知れない。従来より温泉治
療による機能回復効果は知られていたが、近年免疫学の
進歩により、規則的な入浴が高齢患者固有のストレスを
即効的に解消し、それに触発される脳内での善玉ホルモ
ンの分泌促進、それが刺激する内臓機能の増進効果をは
じめ、特に老化衰退した免疫系の活性化に有意の効果が
認められるなど、介護老人と規則的な入浴との相関関係
が計量的に実証されつつあり、薬浸け医療時代に一石を
投じている。本発明は家庭介護老人あるいは運動機能障
害患者にスポットを当て、その家庭介護に携わる者が容
易にかつ安全に車イスのまま入浴作業が行える装置を提
供せんとするものである。
【0004】
【従来技術】家庭介護の視点から従来技術を眺めると、
防水扉付き浴槽装置は車イスのまま入浴できる利点があ
り、家庭介護世帯の浴槽システムとして好適である。し
かし、従来のこの種の浴槽装置は特定場所占有型の「作
りつけ浴槽」に属し、一般家庭内では据え付け場所の選
定で大きな問題を抱えている。また、一般家庭での風呂
場(浴室)は狭く、既存の浴槽の他に新たに「作りつけ
浴槽」を受け入れるスペースは持ち合わせていない。つ
まり、従来の防水扉付き特殊浴槽装置は大半が「施設介
護」の方向を向いており、家庭介護に適していない。
【0005】防水扉付き浴槽システムは前述のとおり先
ず据え付け場所の問題があり、それ以外にもいくつかの
問題がある。その一例を述べれば、防水扉を閉じた後に
空の浴槽内で裸の患者が満水になるまで又は所定量が注
湯されるまで給湯を待たねばならない。一般に家庭風呂
の浴槽は満水するまでに10分から15分位の時間がか
かる。またこれを短時間で一気に給湯するためには、技
術論としては家庭風呂の数十倍の能力を持つ業務用大型
温水ボイラーを利用することであるが、これは実用的で
ない。そこで、家庭にもある既設風呂の浴槽を利用する
ことが思考され、従来技術の中にも若干の横臥型浴槽シ
ステムなどでの利用はあるが、車イスのまま入浴する装
置として家庭風呂の浴槽を利用するものがない。
【0006】すなわち、家庭風呂の湯量では車イス入浴
装置の必要湯量を到底賄えず絶対量が足りないのであ
る。仮に家庭風呂にイスを沈めて自分で座って見れば明
らかであるが、お湯は膝までしかとどかず、腰から上半
身は丸出しとなる。一般的な家庭風呂における浴槽の湯
量は満水時に平均値で240リットルであり、これを真
水から沸かさなければならず時間もかかる。また、シャ
ワーで暖めたり、肩まで浸かり、ボデイ洗い、洗髪シャ
ワーも充分に施し、上がり湯も使うには湯量も足りな
い。しかもそのお湯を使い切ったら後は孤立無縁であ
り、一言に洗髪シャワーと言っても、女性の洗髪湯量
は、男性のそれの5倍は必要なのであり、絶対量が足り
ないのである。
【0007】従来技術のなかで、車イスのまま入浴が可
能とする防水扉付き浴槽装置の開示内容を検索してみる
と、例えば特開平1−170457号公報、特開平3−
26221号公報、及び特開平4−193175号公報
がある。特開平4−193175号公報には「給湯量は
大体480リットル程度で済み、一般家庭の浴槽容量に
比し2倍前後と極めてコンパクトなものになる」と開示
しているが、このような入浴条件は介護家庭には向かな
いし、前述したように「作りつけ浴槽」であって家庭介
護用ではなく施設介護用であることは明らかである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術に見ら
れる問題点に鑑み本発明が解決しようとする課題は、家
庭介護にスポットを当て一般家庭内で車イスが入庫でき
る防水扉付浴槽本体を既存の家庭風呂とは別に用意し、
その据え付け場所が家庭内の適宜場所へ移動出来、家庭
風呂の浴槽からの急速給湯能力、同じく急速排水能力を
備えたロジステイックスの問題の解決と家庭風呂の利用
を可能とするための徹底した節水問題を解決することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が前述の課題を解
決するために講じた手段は、介護患者を車イスに座位さ
せた状態で入浴を可能とするために、既存の家庭風呂と
は別の浴槽本体を設け、その浴槽底裏面に複数個のキャ
スターを取り付けて家屋内を移動自在として適宜場所で
入浴を可能にすると共に一壁面に浴槽出入り口を開放し
て防水扉を設け、この防水扉の内面上部および対向する
浴槽内壁面下方に車イス浮上防止板を設けると共に浴槽
内壁面下部に給湯用開口部と排水用開口部とを穿孔する
か又は給排水兼用開口部を穿孔した浴槽本体と;給湯源
の貯湯槽から浴槽に給湯するため吸湯ホースと給湯用ホ
ース又は給排水兼用ホースとを接続せしめる浴槽用給湯
ポンプと;該浴槽用給湯ポンプと別系統で併設され前記
貯湯槽からシャワー器具に給湯するシャワー用ポンプ
と;前記給湯用開口部と排水用開口部にそれぞれ接続す
る給湯用ホースと排水用ホース、又は給排水兼用開口部
に接続して浴槽と浴槽用給湯ポンプとを連通し排水時の
排水工程も兼務させるために途中部分に排水弁を配設し
た給排水兼用ホースと;浴槽の両側壁内面および前後壁
内面に密接して格納され且つ出し入れ可能な寸法を有し
全体を水密構造とした車体の腰部に切り込み凹部を左右
対称に凹設して一対の耐水性車輪を軸着せしめ、前部底
面に左右一対の耐水性首振りキャスターを装着して成る
節水型車イスとを有する構成とし、この浴槽本体に介護
患者が節水型車イスに乗ったままで入り、給湯源である
風呂場の浴槽(貯湯槽)から離れた浴槽本体に浴槽用給
湯ポンプを作動させて給湯用ホース又は給排水兼用ホー
スを介して急速給湯するとともに排水用ホースから排水
せしめるか又は給排水兼用ホースに排水作業も兼務させ
ることにより迅速な排水を行う。
【0010】また、本発明は平均240リットルの家庭
風呂の湯量で全てを賄わなければならず、この節水構造
として、第一節水構造は全体が密閉構造で浴槽内に沈没
する潜水艦のようにな節水型車イスを提案し、その排水
量で節水効果を計り、浴槽の内壁面に車イス浮上防止板
を設け、第二節水構造として入浴患者と対面する壁面に
エアーバッグを装着し、それを入浴患者の胸腹部の方向
に膨張させることにより、入浴患者と対面壁面との間に
生じる無駄な水域を排水し、湯面の上昇を計ることであ
り、更なる節水手段として浴槽本体の床面に凸状膨出部
を設け、入庫する車イスの底面と浴槽の床面との間に生
じる無駄な空間を封止しすることにより、平均240リ
ットルの家庭風呂の限られた湯量で全てを賄なうことが
できるようにする。
【0011】
【作用】給湯源である家庭風呂の浴槽(貯湯槽)に貯湯
した後、節水型車イスに介護患者を乗せて浴槽に入り、
防水扉を閉じて給湯を開始するものであるが、介護患者
は節水型車イスに座った儘の状態で初めにシャワー用ポ
ンプを作動して予熱用シャワーの潅湯を先行し入浴者を
暖め、並行して浴槽用給湯ポンプを作動して給湯源であ
る貯湯槽から離れた浴槽に給湯用開口部又は給排水兼用
開口部を通じて注湯される。シャワー用ポンプと浴槽用
給湯ポンプは浴槽に設けられたコントロールパネルのス
イッチ操作で作動する。入浴者が充分に暖まってからボ
デイシャンプーや洗髪などの所定の入浴行為を行った後
に排水ホースから排水するか又はコントロールパネルの
排水スイッチを押して電動式三方弁付き排水弁を開弁
し、給排水兼用ホースを逆流して急速排水を行い、防水
扉を開放して車イスのまま患者を外に搬出する。事後、
消毒処理を適宜行う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。浴槽本体Aは図1に示され
ているように、一側壁面に出入り可能な出入り口を開放
して片開き式防水扉2aを設けて浴槽1aを形成し、こ
の浴槽1aの底裏面にキャスター9a,9a’,10
a,10a’を装着し、該防水扉2aの内面上部に車イ
ス浮上防止板6aおよび対向する浴槽内壁面下方に車イ
ス浮上防止板15a、15a’を設けると共に浴槽壁面
下部(下端)に床面と並行関係に給湯用開口部16aと
排水用開口部17aが穿孔され、その壁面と床面とが接
する部分に溝4aを形成し、該給湯用開口部16aと排
水用開口部17aの上縁レベルが床面とほぼ水平となる
位置に穿孔して排水時の水きりを促進するようにしてな
り、浴槽1aの内寸法を後述する節水型車イスの入庫に
より満杯状態で約180リットル前後の貯湯容量で設計
し、その片開き式防水扉2aを除く浴槽1a部分の構造
は、所定の浴槽内部フレーム枠組みの外側に、FRPな
ど合成樹脂薄板、耐蝕性非鉄金属薄板、あるいは抗菌ス
テンレス薄板などを用いた外穀の内部空洞部に高断熱性
充填材、例えば硬質ポリウレタンなどの充填材が充填さ
れて一体成形され全体として水密性を有し、出入り口の
左右両壁には予めU字状厚板補強板を設け、防水扉2a
と接触する表面の鏡面性を利用し、防水扉2aの防水シ
ール材3aとの馴染みを確保すると共に床面には必要に
応じて後述する凸状膨出部7aを設ける。
【0013】また浴槽1aの他の製法としては、従来の
FRP浴槽製法、あるいは大型プレス製法、大型ブロー
成形法などによる従来周知の慣行法でも良く、また浴槽
を所定の枚数のパネル、例えば5〜6枚のパネル(両
壁、突き当たり壁、平床、防水扉や必要に応じて凸状膨
出部)に分割製作し、事後又は現場で組み立て、更にU
字状厚板補強板で補強し、防水のためのシリコンコーキ
ングを入念に施して浴槽1aを仕上げることもできる。
【0014】また浴槽1aに移動性を与えるため、浴槽
1aの底裏面の四隅に左右一対の固定キャスター10
a,10a’および左右一対の首振りキャスター9a,
9a’を装着する。これらキャスターは従来周知の形態
のもので移動自在性があれば特に限定されず、例えば合
成ゴム車輪、それらの挟持金具および軸受け部分より成
り耐蝕性、防水性を有すると共に使用前後における消毒
工程に使用する市販の消毒液の持つ一般的なpH値の範
囲内での耐蝕性も有するものである。これらのキャスタ
ーによって浴槽本体Aが家庭内を容易に移動可能とな
る。
【0015】防水扉2aは浴槽1aと同様に内部フレー
ム、外穀、内部空洞部、硬質ポリウレタンが充填され一
体成形されてなるもので、浴槽1aの開放部すなわち出
入り口に蝶番5aを介して開閉自在に取り付け、この防
水扉2aの浴槽側内面には節水型車イスBのバックシー
トの上端となる箇所に車イス浮上防止板6aを設けると
共に開放部の口縁が接触する周囲には防水シール3a材
をU字状に貼付固定し止錠の締めつけ圧に応じて適度に
つぶされ防水効果を発揮する。この防水シール材3aの
素材は通常合成ゴム製で大なり小なり経年変化は避けら
れず、いわゆる「へたり」現象が後年に発生して漏水が
懸念されるため、止錠と蝶番5aの双方に「へたり」を
補うために再度並行して締めつけを行ない得る微量調整
機能を具備させる。止錠と蝶番5aの機種に関してはそ
の専門分野において多くの従来技術があり、それらの中
から最適機種が選定されるが、防水シール材3aを正当
に機能させるには、防水扉2a全体を浴槽1aに押しつ
けながら、防水シール材3aにかなりの「つぶし圧」を
加える必要があり、従って、例えば、浴槽側止錠部分に
は複数個のジャッキーねじ付きボルトを配置し、それら
を受ける防水扉2a側止錠部分には、同じく複数個の雌
ねじ付き丸ハンドルで受け、こうしたジャッキー系の締
めつけ圧力を応用するのも実用的な選択肢の一つであ
り、さらには前記ジャッキー装置にオームギヤーやベベ
ルギヤーを軸線上に組み合わせてワンタッチ式の一元操
作による扉開閉も可能である。
【0016】浴槽1aの給排水関係に係る給湯用開口部
16a及び排水用開口部17aについて説明すると、両
開口部16a及び17aは防水扉2aと対向する浴槽壁
面の下端に外側から浴槽床と接する高さで水平、あるい
は排水時の水切りを考慮して段違いに陥没して溝4aと
連通状に穿孔し、接続する給湯用ホース3d及び排水用
ホース9dを介して浴槽1aに給湯及び浴槽1aから排
水する。これらの給湯用開口部16a及び排水用開口部
17aの穿孔場所は防水扉2aと対向する浴槽壁面に限
定されるものではなく、格納される車イスBとの取り合
い及び各ホースの接続状態が許す範囲において、防水扉
2aを含む他の壁面の任意の位置に穿孔されても良く、
同一壁面又は異なる壁面でも良い。
【0017】給湯用ホース3dは所定の長さおよび口径
を有する例えば合成樹脂製蛇腹式ホースより成り、その
一方端に雄ねじフランジ部を、他方端に雌ねじフランジ
部がそれぞれ設けられて一単位として幾組みかの中継ぎ
型で、それを複数本連結して移動自在の浴槽本体Aの設
置場所に応じた長さとし一本の給湯用ホース3dとす
る。この給湯用ホース3dはその一方端を浴槽1aの給
湯用開口部16aに連結し、他方端を浴槽用給湯ポンプ
Dに連結接続する。この浴槽用給湯ポンプDは後述する
ように家庭風呂の浴槽(貯湯槽)6dの近くに設置し
て、該ポンプDと貯湯槽6dとを吸湯ホース2dで連結
し、この吸湯ホース2dと浴槽用給湯ポンプDと給湯用
ホース3dとで浴槽1aと貯湯槽6dとが連通し給湯が
可能となる。また、排水用ホース9dも前記給湯用ホー
ス3dと同様に所定の長さおよび口径を有する蛇腹式ホ
ースの一方端に雄ねじフランジ部を、他方端に雌ねじフ
ランジ部を設けて一単位とし幾組みかを複数本連結して
浴槽本体Aの設置場所に応じた長さの一本の排水用ホー
ス9dとする。
【0018】排水用ホース9dは一方端を排水用開口部
17aに連結し、他方端を家庭風呂の排水口近くに延長
せしめるが、その他方端には図3に示す如く遠隔駆動さ
れる電気式三方弁付き排水弁4dを設けて浴槽1aから
の排水を可能にする。図示していないが、この三方弁付
き排水弁4dに代えて排水用開口部17a又はこの排水
用開口部17aの近くの排水用ホース9dに、手動式又
は電動式の開閉弁を設け、排水用ホース9dの他方端を
家庭風呂の排水口近くに延長してその端部から排水する
ことできるようにすることも可能である。
【0019】したがって、ボディシャンプーや洗髪など
の所定の入浴行為が終了して、排水工程に入る際は浴槽
1a付属のコントロールパネル11aからの指令によ
り、電気式三方弁付き排水弁4dを開くことにより水圧
によって浴槽1a内の湯がこの排水用ホース9d内を通
って勢いよく排水される。排水用開口部17a又はこの
排水用開口部17aの近くの排水用ホース9dに開閉弁
を設けた場合にはその開閉弁を開くことにより排水でき
る。排水の所要時間は例えば内径37.5ミリ(1吋
半)の排水用ホース9dを用いて2分間以内とし、三方
弁付き排水弁4dを既設の風呂場に設置した場合には排
水弁4dから排水し、又は排水弁4dが風呂場に設置さ
れていない場合には排水弁4dに別途排水用ホースを接
続してから排水し、既設の風呂場の排水口から外部に排
出する。したがって、既設の家庭風呂の給排水施設がそ
のまま利用できる。
【0020】浴槽用給湯ポンプDは吸湯系と給湯系の経
路に区別されており、吸湯系には吸湯ホース2dを接続
し、吸湯ホース2dを既設の家庭風呂の浴槽(貯湯槽)
6d内に挿入せしめて貯湯槽6d内の湯を吸湯する。該
吸湯ホース2dを直接貯湯槽6d内に挿入せしめるか、
又は貯湯槽6d内に垂下した吸湯パイプ1dに吸湯ホー
ス2dを接続かは任意であり、また固定金具5dで吸湯
パイプ1d又は吸湯ホース2dを貯湯槽6dに固定させ
ることも任意であるが、毎分100リットル前後の大量
の湯水を吸引する反動で吸湯パイプ1d又は吸湯ホース
2dが貯湯槽6d内で振動するおそれがあり、固定する
ことが好ましい。かくして貯湯槽6dと浴槽用給湯ポン
プDの吸入側とが吸湯パイプ1dおよび吸湯ホース2d
を介して連結される。次に給湯系には給湯用ホース3d
の先端を接続し浴槽1aの給湯用開口部16aと連結さ
れる。したがって、電源コード8dを介した遠隔指令に
より浴槽用給湯ポンプDを起動し、貯湯槽6d内の温湯
を吸引して給湯用ホース3dを介して浴槽1aに給湯す
る。この浴槽用給湯ポンプDは例えば家庭用AC電源で
駆動される低圧/低揚程型で、毎分吐出量が約100リ
ットル前後の水ポンプを用い、常用湯温が摂氏45度程
度で耐蝕性素材を用いたポンプが良く、例えば不使用期
間が長く再使用する場合にポンプから不純物が漏出した
り、希釈消毒液のpH値に不安定な素材では好ましくな
い。
【0021】シャワー用ポンプEは予熱シャワー、洗髪
シャワーおよび上がり湯シャワー等を適時に賄うための
ものであって、給湯ポンプDと同様に貯湯槽6d内の温
湯を吸湯ホース1eを介して吸引し、シャワー給湯ホー
ス2eを介して浴槽1aに付属のシャワー器具3eに送
りシャワー潅湯作業を行う。シャワー用ポンプEの起動
と停止はコントロールパネル11aのボンタン操作で行
う。このポンプEが停止すればシャワー放水も瞬間停止
する。このシャワー用ポンプEは前記の浴槽用給湯ポン
プDとは別系統で併用するが、該ポンプDと同様に家庭
用AC電源で駆動される低圧/低揚程型で、毎分吐出量
が約7リットル前後の水ポンプを用い、常用湯温は摂氏
45度前後である。プラスチック製のベローシリンダー
を有する簡便なバイブレーション型水ポンプが好適であ
る。また、冬季の使用に備えてシャワー給湯ホース2e
には後述する例えばラインヒーター4eのような保温用
被覆をすることが好ましい。
【0022】かくして浴槽1aには浴槽用給湯ポンプD
とシャワー用ポンプEとの二系統ポンプシステムにより
給湯される。この二系統ポンプシステムにより浴槽1a
内の湯を排水する場合、排水用ホース9d内を風呂場に
向けて排水する間に、シャワー系ホース2eは依然とし
て浴槽1aに向けて上がり湯を供給し続けることができ
る。なお、図3において浴槽用給湯ポンプDとシャワー
用ポンプEをセットとし、電気式三方弁付き排水弁4d
を分離して図示しているが、これら両者をワンセットに
まとめることも任意であり、一体的に可搬式にすること
が望ましい。
【0023】前記実施の態様では浴槽1aに給湯用開口
部16aと排水用開口部17aを設けてそれぞれ給湯用
ホース3dと排水用ホース9dとを接続して給排水につ
いて説明したが、本発明においては浴槽1aに給排水兼
用開口部18aを開口形成し、給湯口と排水口並びに溢
水口とを兼務するようにすることも良く、その給排水兼
用開口部18aは給湯用開口部16aと排水用開口部1
7aと同様に防水扉2aと対向する浴槽壁面外側から浴
槽床と接する高さで水平、あるいは排水時の水切りを考
慮して段違いに陥没して穿孔し、給排水兼用開口部18
aに給排水兼用ホース10dの一方端を接続せしめるこ
とも可能である。
【0024】給排水兼用ホース10dは給湯用ホース3
dと排水用ホース9dと同様に所定の長さおよび口径を
有する例えば合成樹脂製蛇腹式ホースより成り、一方端
に雄ねじフランジ部を、他方端に雌ねじフランジ部をそ
れぞれ設けて一単位とし幾組みかを複数本連結して浴槽
本体Aの設置場所に応じた長さとし一本の給排水兼用ホ
ース10dとする。この給排水兼用ホース10dは一方
端を浴槽1aの給排水兼用開口部16aに連結し、他方
端を浴槽用給湯ポンプDに連結接続するものであるが、
浴槽用給湯ポンプDは家庭風呂の浴槽(貯湯槽)6dの
近くに設置し、好ましくはその風呂場に設置し、このポ
ンプDと貯湯槽6dとを吸湯ホース2dで連結し、この
吸湯ホース2dと浴槽用給湯ポンプDと給排水兼用ホー
ス10dとで浴槽1aと貯湯槽6dとが連通し給湯が可
能になると共に、この給排水兼用ホース3dの途中部
分、好ましくは給湯ポンプDに近接した位置に、前記と
同様に遠隔駆動される電気式三方弁付き排水弁4dを配
設せしめ浴槽1aからの排水を可能にして給排水を一本
化することもできる。
【0025】所定の入浴行為が終了し排水工程に入る場
合はコントロールパネル11aからの遠隔指令により、
電気式三方弁付き排水弁4dを開くことにより水圧によ
って浴槽1a内の湯が、この給排水兼用ホース3d内を
逆流して勢いよく排水され、先に述べた排水用ホースの
場合と同様にして既設の風呂場の排水口から外部に排出
する。給排水を兼用して一本化し簡略化することにより
後述する消毒によって、使用後における浴槽系および給
排水系の消毒が励行され、給排水を兼用しても衛生的で
ある。
【0026】節水型車イスBは浴槽を据え付けた位置に
介護患者を乗せて家庭内を移動しそのまま浴槽1a内に
入り、限られた湯量の湯面を上昇させ節水を図ることが
できるように、図1に示すように全体が水密構造とした
車体で密閉型となっており、通常の車イスと同様に車イ
スシート部1bと背凭れバックシート部8bおよび足乗
せ台部9bと倒伏可能な簡易肘掛け部5b,5b’とを
有し、イス腰部の両側に左右一対の主車輪2b、2b’
を、イス前部底裏面には左右一対の耐水性首振りキャス
ター3b、3b’を軸着している。この節水型車イスB
は浴槽1a内の両側壁面および前後壁面に近接して出し
入れ可能に設計し、所定の内部フレーム枠組みの外側に
FRPなど合成樹脂薄板、耐蝕性非鉄金属薄板、あるい
は抗菌ステンレス薄板などを用いた板金加工により外穀
を成形し、その内部空洞部には適宜の充填材、例えば硬
質ポリウレタン注入発泡法を用いて一体成形加工し外形
容積を大きくして節水に適した形態にしたものである。
【0027】車イスBは腰部の両側に主車輪2b,2
b’を内方向に隠す切り込み凹部4b、4b’を凹設
し、その所定位置に左右一対の耐水性主車輪2b,2
b’が切り込み凹部4b,4b’に格納される形で軸着
され、車イスBの出し入れ時に車体が浴槽1aの両内壁
と近接(密着)して節水効果を高める。また車イスBの
前部底裏面には左右一対の耐水性首振りキャスター3
b,3b’を装着するが、このキャスターの高さが高い
と車イスBの底裏面と浴槽1aの床面との間隙が広くな
り節水効果上低くすることが好ましいが、室内を移動す
るには余り低いと移動が困難となる恐れが生じる可能性
があるため適宜な高さとする。また前部の足乗せ台9b
の傾斜面には湧水口6bを開口貫通して設ける。この湧
水口6bは車イスBを浴槽1a内に格納すると足乗せ台
9bの底面が溝4aや給湯用開口部16a、排水用開口
部17a又は給排水兼用開口部18aを上から塞いでし
まうおそれがあって、給湯または排水に支障を来すこと
も考慮され、そのためにも足乗せ台9bの傾斜面に湧水
口6bを開口して底面と連通状態とし、給湯用開口部1
6a又は給排水兼用開口部18aから湧き上がってくる
給湯を抵抗なく浴槽内に注湯できると共に排水も可能と
するようになっている。この湧水口6bを通過する給湯
以外に車イスBの両側と浴槽1aの両壁との間の僅かな
隙間からも多少湧水するが、実質的にはサイフォンであ
る。また当該車イスBのバックシート8bの両側には、
簡易な折畳み式肘掛け5b,5b’を左右一対に設け、
適時に介護患者が使用できる。また車イスBのシート1
bおよびバックシート8bには入浴時には薄手の防水ク
ッションシートを敷き、患者の素肌が直接触れないよう
に配慮することが好ましい。
【0028】この節水型車イスBは自分が排水した分量
だけの浮力が作用し浴槽内で浮上を防止するため防水扉
2aの内面上部に車イス浮上防止板6aを設け、防水扉
2aを閉めた時に車イスBのバックシート最頂部を上方
から押さえると共に防水扉2aと対向する浴槽1aの突
き当たり壁面の下方にも左右一対の車イス浮上防止板1
5a,15a’を設けて、車イスBの足乗せ台9b部分
を上方から押さえるようにする。
【0029】次に、エアーバッグ式節水構造Cについて
述べると、エアーバッグ1cはこの種の技術分野で周知
の所謂空気の注入、排出によって膨脹、収縮する形態の
ものであって、一般的な防水布を用い、例えば非伸縮性
化繊布生地に若干厚手の合成ゴム塗膜を施したゴム引防
水布を用いて製袋されたものであって、エアーポンプ3
cを駆動させ、エアーホース2cを経由してエアー送気
口4cからエアーバッグ1c内に空気が圧送され、約1
分間前後で膨張させる。その最大膨張時の容量は約50
リットル前後の寸法関係を有し、膨張時の常用空気圧が
50キロパスカル(旧 0.5 kg/cm2 )程度の空気圧で膨
張したバッグが、自体の浮力で湯面上に浮かび上がらな
いで湯面のみを上昇させるように、装着壁面に係止され
たバッグの下端縁からバッグ全体を下方に引っ張る裁断
縫製構造にする。またバッグ上縁には送気口4cを設
け、エアーホース2cを介してエアーポンプ3c(配電
ボックス12a内に内臓)に連通している。
【0030】また図示していないが、エアーバッグ装着
壁面には適宜の係止装置、例えば耐水性ベルクロテープ
などを両面に貼付し、エアーバッグ1cを着脱自在に装
着しても良く、図1においてはエアーバッグ1cの装着
位置が防水扉2aと対面する浴槽壁面に示されている
が、入浴者の邪魔にならぬ限り、防水扉2aを含む他の
浴槽壁面に任意に装着することも任意であり、例えば後
述する専用の節水型車イスBを使用しないで周知のシャ
ワーキャリーを利用する場合には、シャワーキャリーの
入庫方向が逆向きになり、入浴者は防水扉2aと対面す
る形のエアーバッグ1cは防水扉2aの壁面に装着して
も良い。
【0031】このエアーバッグ1cは浴槽1aに給湯が
始まり、湯面が入浴者の胸部まで達したら、コントロー
ルパネル11aのエアーポンプ用スイッチを押し、配電
ボックス12aに内臓されている吐出圧力が約50キロ
パスカル(旧 0.5 kg/cm2 )程度のエアーポンプ3cを
起動し、エアーバッグ1cを膨張させ、膨張した量によ
り湯面を上昇させる。入浴者が充分に暖まり、ボデイシ
ャンプーなどの工程に移行する時に、エアーバッグ1c
を収縮させてボデイー洗いなどの邪魔にならぬようにす
る。
【0032】エアーバッグ式節水構造Cは前述の構造に
限定されるものではなく、他の節水構造として、エアー
バッグ状固形体2fを浴槽内に沈めて又は湯面を押さえ
付けて同様に湯面の上昇による節水構造として湯面上昇
構造Fとすることもできる。すなわち、図4に示される
ように跳上げ戸式平板1fの面上に膨張時のエアーバッ
グ形状をした固形体2fを固定し、該一方辺を浴槽1a
の上縁添いに蝶着して浴槽外壁添いに垂下せしめる。こ
の状態で入浴を開始し、湯面上昇の必要性が生じた場
合、垂下された平板1fを図面矢印の方向に跳ね上げて
270度角回転させ、浴槽1aに蓋をする形で他辺を浴
槽上縁に係止し、固形体2fが浴槽内に沈められ又は湯
面を押さえ付けて湯面を上昇せしめ、入浴者が充分に暖
まり次第平板1fを元に戻して固形体2fを浴槽外に取
り出す。このエアーバッグ状固形体2fは例えば前述の
エアーバッグ1c内に硬質ポリウレタンを注入発泡させ
て一体成形しても良く、また合成樹脂製の密閉体であっ
ても良く、エアーバッグを膨張させたまま装着しておく
か、あるいは前述の様にその都度膨張させても良い。ま
た跳ね上げ戸式平板1fは浴槽1aの外穀の構成と一致
させた方が良い。
【0033】これらエアーバッグ式節水構造C又は湯面
上昇構造Fは特に小柄な老人や子供の介護患者の入浴時
に威力を発揮する。家庭風呂の利用で僅かな貯湯量に依
存し、それを割り振って一連の入浴するには浴槽1aに
回せる湯量が限られており、例えば体重が40キログラ
ム以下の小柄な老人患者や子供など、自前の排水量が少
ないために湯面が肩まで達しないが、前記エアーバッグ
式節水構造C又は湯面上昇構造Fで排水量を補完するこ
とができる。反面、体重70キログラム以上の、自前の
排水量を持つ大柄な介護患者、例えば成人男性などの場
合は、これら節水構造C又は湯面上昇構造Fが不要の場
合もある。従ってこれらエアーバッグ式節水構造C又は
湯面上昇構造Fは浴槽1aに着脱自在に装着し、患者の
実情に合わせるように配慮する。
【0034】以上の実施の形態において浴槽1aは非常
に軽量で高度の剛性を有し且つ断熱性にも優れて移動容
易性を有するもので、浴槽1aの床面は平床として製作
しているが、節水型車イスBの底面にキャスター3b、
3b’を軸着しているため、そのキャスターの高さ分が
浴槽1aの床面と節水型車イスBの足乗せ部やシート部
の底面との間に空間が生じ、この空間にも注湯されるこ
とになる。この空間部への注湯量を節水するために該空
間に対応する高さの凸状膨出部7aを床面に設けること
も可能である。この凸状膨出部7aは床面と一体にまた
は独立したパネルとして別個に製作して互換性を持た
せ、機種に応じて浴槽1aの平床面上に後付けで貼付ま
たはネジ固定することにより、凸状膨出部7aを車イス
Bの機種および固有の形状に順応して個別に製作でき、
浴槽本体Aに互換性を有して取り付けることができ好ま
しく、予め特定の車イスBを使用することが明らかな場
合はその車イスBに適した凸状膨出部7aを床面に一体
に設けることもでき、凸状膨出部7aを形成することに
より湯量の軽減を図ると共に凸状膨出部7aの両側には
車輪用案内溝8aが形成され、車イスBの左右一対の主
車輪2b、2b’およびキャスター3b、3b’を誘導
し安定せしめることもできる。このためには主車輪2
b、2b’およびキャスター3b、3b’を同一線上に
設けることが好ましい。
【0035】また、浴槽本体Aは前記の節水型車イスB
を使用せずに、介護患者手持ちのシャワーキャリー(市
販の耐水性車イス)を利用することも可能である。この
市販のシャワーキャリー利用の場合は背凭れ部と浴槽壁
面との間やシート部底面と浴槽床面との間には節水型車
イスBと比較して生じる空間が大きくなり節水型車イス
Bほどの節水効果は期待できないが、浴槽に入庫した後
に専用の階段状凸状膨出部をシート部底面と浴槽床面と
の間に別に形成するか、入庫する前に同様の凸状膨出部
を設置することによって近い効果は得られ、シャワー使
用量を節約したり、任意の方法によって湯量を浴槽1a
に補給することも可能である。また、凸状膨出部が予め
床面に形成されている場合はシャワーキャリー前部に足
乗せ台があってその後ろに座席シート部があるため、シ
ャワーキャリーを後ろ向きの状態で浴槽1a内に入れる
ようになる。これらのシャワーキャリー専用の階段状の
凸状膨出部や単なる凸状膨出部7aは着脱自在として節
水型車イスBの凸状膨出部7aと交換可能とすることに
より、利便性が更に向上することになる。
【0036】なおシャワーキャリー利用の場合は前述の
ように後ろ向きで行なうが、その前段階で踏み板スロー
プ7bを上ると患者が前に転倒する危険があるため、背
凭れ部のハンドルを握って、介護者自身がバックしなが
らスロープを上がよように注意しなければならない。
【0037】また、シャワー潅湯作業中の散水飛沫防止
のため図示しないが介護作業者の壁面部分のみ開放さ
れ、他の三面を囲う透明プラステイック製の衝立スクリ
ーンを準備し、浴槽1aの内壁面にかぶさる形で仮止す
ることにより、シャワー飛沫が周囲に飛散するのを防止
することが出来る。
【0038】更に、シャワー用に例えば浴槽1aの頭上
に60リットル前後の保温完備のサービスタンクを別設
し、予め注湯満タンにしてシャワー用に使用することも
可能で、シャワー用ポンプEと併用することもでき、浴
槽1aの排水工程中でも該サービスタンクの残り湯で上
がり湯シャワーを行なうことが可能であると共に不測の
事態が生じた場合の臨時として使用することが出来る。
また、シャワー用ポンプEと併用することなく、給湯用
ホース3d又は給排水兼用ホース10dの先端若しくは
浴槽1aの基部(給湯用開口部又は給排水兼用開口部)
に、三方切換弁を設けて浴槽用給湯回路とは別にサービ
スタンク用給湯回路を設け、給湯時に予めサービスタン
クに注湯しておき、その湯量でシャワー潅湯を行うこと
もできる。この場合にはシャワー用ポンプが不要とな
る。
【0039】更に、台所のガス瞬間湯沸器をシャワー用
に利用することも出来るが、既設のガス瞬間湯沸器では
安全面を考慮した場合、浴槽1aに密着して入浴作業に
当たる介護人が、一時的にせよその場を離れることは忌
避されるべきであり、その対策としては、遠隔操作で運
転可能なように改良したガス瞬間湯沸器が必要となり、
コスト面で問題が生じるが、もし経済的コスト的問題を
克服できれば、シャワー用ポンプEとの併用でサービス
タンク方式と同じくガス瞬間湯沸器方式も浴槽1aの付
帯シャワー器具3eの給湯源として利用することも可能
である。このガス瞬間湯沸器方式の場合もシャワー用ポ
ンプEと併用することなく単独でシャワー用に利用する
ことも出来、この場合にはシャワー用ポンプが不要とな
る。
【0040】次に使用後の消毒法について概説すると、
入浴が終了して患者を所定の場所例えばベッドなどに安
置した後、ほぼ空になった貯湯槽6dに若干の水を注水
し、それに市販の消毒薬、例えば逆性石鹸の塩化ベンザ
ルコニウムなどの希釈消毒液を入れて撹拌して浴槽用給
湯ポンプDを回し、ほぼ空になっている給湯ホース3d
又は給排水兼用ホース10d内に希釈消毒液を通し、浴
槽1aに若干量を注水して浴槽用給湯ポンプDを停止す
る。次にシャワー用ポンプEを運転し、希釈消毒液をシ
ャワーで浴槽1aおよび車イスBにシャワー潅水消毒す
る。浴槽1aおよび車イスBの消毒が終了すれば、再び
排水弁4d又は開閉弁を開弁して浴槽1a、給湯ホース
3d、排水用ホース9d、給排水兼用ホース10dおよ
びシャワー給湯ホース2eなどの内部に残留する希釈消
毒液を全量排水し、また貯湯槽6d内に残留する希釈消
毒液も排水栓を抜いて廃棄して消毒作業を終わる。浴槽
本体Aには備え付けの防塵シートを被せることにより塵
埃から保護することが出来るようになる。
【0041】また、本発明においては浴槽内でボディシ
ャンプーなどを行うため入浴剤が用いられ、この入浴剤
が人体に無害な界面活性剤を含有しており、浴槽内壁面
が界面活性剤剤の被膜で覆われ、入浴者の肌から剥離し
た脂肪分など所謂湯垢が浴槽内壁面や給湯ホース、排水
用ホース、給排水兼用ホースの内面に付着することがな
く一挙に排水され衛生的で使用状態である。
【0042】次に図2及び図7に示されるラインヒータ
ー4eに付いて説明すると、シャワー給湯ホース2eの
回路上に配電ボックス12aからの電源コード5eを介
する密閉型電熱線内臓のラインヒーター4eを配置し、
コントロールパネル11aからの指令で適時にシャワー
給湯を浴槽1aの直前で加熱し、シャワー器具3eを介
して浴槽1aに熱湯を補充するかシャワー用に供するシ
ステムとなっている。密閉型電熱線の電気容量は毎分6
リットル前後のシャワー吐出量において、ラインヒータ
ーの出口温度で摂氏約5度前後の加熱容量があればよ
い。このラインヒーター4eは浴槽1aの湯温低下を補
給するのもとして若干の加熱装置を付帯させるものであ
る。しかし熱源は電熱に限定されるものではなく、ガス
や灯油であっても良く、またラインヒータに限定され
ず、例えば不体裁であっても、大型やかんで予め沸かし
ておいた熱湯を注意深く補充するのも現実的な方法であ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る車イス入浴装置はキャスタ
ー付き浴槽であるために家庭内を移動させて家庭内の任
意の場所で介護患者を車イスに座らせた儘の状態で容易
に入浴させることができ、従来技術の「作りつけ浴槽」
タイプを受け入れる余分なスペースのない介護世帯にも
受け入れ易く、浴槽用給湯ポンプで家庭風呂の浴槽(貯
湯槽)から浴槽本体に急速に給湯できると共に車イス浮
上防止板が設けられているので給湯によって車イスが浮
上することもなく安全で且つ安心して入浴できるし、給
湯前又は給湯中でも別系統のシャワー用ポンプを作動さ
せることによりシャワー給湯もでき、時間的な問題も解
消できる。また、節水型車イスの使用により余分な空間
部をできるだけ少なくすることになり節水効果が得ら
れ、既存の家庭風呂を利用し、その湯量限度内で入浴を
行うことができ、しかも既設の家庭風呂を利用するた
め、ボイラ等熱源の新設が免れ、設備費が安価となると
ともに新設の熱源に伴う新たな防災管理も不要であり、
入浴装置の新設に伴う給排水工事も不要であり、既存の
家庭でも手軽に使用することができる。さらには車イス
の側面に凹部を設けて車輪を軸着するので車輪が車体の
外側に突出せず、浴槽への入出時に浴槽の内壁面に接触
や衝突することがなく、互いに破損の恐れの心配もなく
なる。
【0044】浴槽に給湯用開口部と排水用開口部とを穿
孔しそれぞれに給湯用ホースと排水用ホースを接続させ
ることにより、給湯用ホースには浴槽用給湯ポンプを接
続させて給湯することができ、排水用ホースには排水弁
を接続させてこれを開弁し又は排水用開口部の開閉弁を
開弁させて排水が行える。また、給湯用開口部と排水用
開口部とに代えて給排水兼用開口部のみを浴槽に穿孔し
た場合には給排水兼用ホースを接続し、該ホースに浴槽
用給湯ポンプを接続して貯湯槽から浴槽に急速に給湯で
きる給湯することができると共に該ホースに排水弁を設
けてその排水弁を遠隔操作により開弁して排水でき給排
水が一本化できる有益なものとなる。
【0045】またエアーバッグ式節水構造を設けた場合
にはエアーバッグを膨脹させることにより湯面を上昇で
きるので少量の湯でも十分に入浴し得て前記の節水効果
が更に向上されると共にエアーバッグ形状固形体節水構
造の場合は浴槽に蓋をするように浴槽上縁に乗せて浴槽
内に沈めるか湯面を押さえることにより簡単に同様な節
水効果が得られる。また、所定の高さの凸状膨出部を浴
槽の床面に設けることにより節水型車イスの裏底面と浴
槽の床面との空間も解消できるため、余分な給湯がなく
節水できる。しかもこの凸状膨出部を互換性にすること
により、専用の節水型車イスの大きさや高さを適宜選択
できると共に節水型イスの外に市販又は現在使用中のシ
ャワーキャリーも利用できる。
【0046】しかも浴槽用給湯ポンプとシャワー用ポン
プと二系統のポンプからなるために浴槽に給湯開始と同
時にシャワー潅湯も可能であり、冬季の入浴者を暖めな
がら浴槽満杯を待つことができ、入浴完了後の排水工程
においても、排水流路と対面交通の要領で排水中であっ
ても上がり湯シャワーを給湯できる。
【0047】以上の数多くの利点により例えば女性介護
者一人で寝たきり患者の入浴作業を容易できることによ
り労働生産性にも優れたものであり、且つ少量の湯で入
浴作業が出来る点で省資源性、省エネ性の最も優れた装
置であり、また、入浴中に貯湯槽に注湯したり、追焚や
注水湯沸かしすることもできると共にただ単に家庭介護
向けに寄与できるばかりでなく、また施設介護における
入浴施設の構造改善にも寄与できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明車イス入浴装置の概念を示す斜視図。
【図2】 車イス入浴装置の背後の概念を示す斜視図。
【図3】 車イス入浴装置の給湯システムの概念を示す
斜視図。
【図4】 浴槽内の給湯状態の概念を示す説明図。
【図5】 浴槽内の湯面上昇の概念を示す説明図。
【図6】 他の湯面上昇構造を示す車イス入浴装置の概
念を示す斜視図。
【図7】 他の実施例の入浴装置の背後の概念を示す斜
視図。
【図8】 他の実施例の給湯システムの概念を示す斜視
【符号の説明】
A 浴槽本体、 1a 浴槽、2
a 防水扉、 4a 給排水用溝 9a 浴槽用キャスター(首振り型) 10a 浴槽用キ
ャスター(固定型) 16a 給湯用開口部、 17a 排水用開
口部 18a 給排水兼用開口部 B 節水型車イス、 1b 車イスシー
ト、2b 車輪、 3b 車イス
用首振りキャスター、4b 切り込み凹部、C エア
ーバッグ節水構造、 1c エアーバッグ、D
浴槽用給湯ポンプ、 6d 貯湯槽(家庭風呂
の浴槽)、3d 給湯用ホース、 4d
電動式三方弁付き排水口、9d 排水用ホース、
10d 給排水兼用ホース、E シャワー用ポ
ンプ、2e シャワー給湯ホース、 3e シャ
ワー装置、F 湯面上昇構造、 1f
跳上げ戸式平板、2f エアーバッグ状固形体、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 介護患者を車イスに座位させた状態で入
    浴を可能とする防水扉付き入浴装置において、浴槽底裏
    面に複数個のキャスターを装着し、一壁面に浴槽出入り
    口を開放して防水扉を設け、この防水扉の内面上部およ
    び対向する浴槽内壁面下方に車イス浮上防止板を設ける
    と共に浴槽内壁面下部に給湯用開口部と排水用開口部と
    を穿孔した浴槽本体と;給湯源の貯湯槽から浴槽に給湯
    するため吸湯ホースと給湯用ホースとを接続せしめる浴
    槽用給湯ポンプと;前記給湯用開口部に接続して浴槽と
    該浴槽用給湯ポンプとを連通する給湯ホースと;前記排
    水用開口部に接続して排水時の排水工程を賄う排水用ホ
    ースと;浴槽用給湯ポンプと別系統で併設され前記貯湯
    槽からシャワー器具に給湯するシャワー用ポンプと;浴
    槽の両側壁内面および前後壁内面に密接して格納され且
    つ出し入れ可能な寸法を有し全体を水密構造とした車体
    の腰部に切り込み凹部を左右対称に凹設して一対の耐水
    性車輪を軸着せしめ、前部底面に左右一対の耐水性首振
    りキャスターを装着して成る節水型車イスとを有する構
    成からなることを特徴とする車イス入浴装置。
  2. 【請求項2】 介護患者を車イスに座位させた状態で入
    浴を可能とする防水扉付き入浴装置において、浴槽底裏
    面に複数個のキャスターを装着し、一壁面に浴槽出入り
    口を開放して防水扉を設け、この防水扉の内面上部およ
    び対向する浴槽内壁面下方に車イス浮上防止板を設ける
    と共に浴槽内壁面下部に給湯用開口部と排水用開口部と
    を穿孔した浴槽本体と;浴槽内壁面に装着され適時に膨
    脹させて湯面の上昇を計るエアーバッグ式節水構造と;
    給湯源の貯湯槽から浴槽に給湯するため吸湯ホースと給
    湯用ホースとを接続せしめる浴槽用給湯ポンプと;前記
    給湯用開口部に接続して浴槽と該浴槽用給湯ポンプとを
    連通する給湯ホースと;前記排水用開口部に接続して排
    水時の排水工程を賄う排水用ホースと;浴槽用給湯ポン
    プと別系統で併設され前記貯湯槽からシャワー器具に給
    湯するシャワー用ポンプと;浴槽の両側壁内面および前
    後壁内面に密接して格納され且つ出し入れ可能な寸法を
    有し全体を水密構造とした車体の腰部に切り込み凹部を
    左右対称に凹設して一対の耐水性車輪を軸着せしめ、前
    部底面に左右一対の耐水性首振りキャスターを装着して
    成る節水型車イスとを有する構成からなることを特徴と
    する車イス入浴装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のエアーバッグ式節水構造が跳
    上げ戸式平板の面上に膨張時のエアーバッグ形状をした
    固形体を固定し、該平板の一方辺を浴槽上縁添いに蝶着
    して浴槽外壁添いに垂下せしめ、必要に応じて、垂下さ
    れた平板を跳ね上げ回転させ、浴槽に蓋をする形で浴槽
    上縁に係止し、該固形体が浴槽内に沈められ又は湯面を
    押さえ付けて湯面の上昇を図るエアーバッグ形状固形体
    節水構造であることを特徴とする車イス入浴装置。
  4. 【請求項4】 介護患者を車イスに座位させた状態で入
    浴を可能とする防水扉付き入浴装置において、浴槽底裏
    面に複数個のキャスターを装着し、一壁面に浴槽出入り
    口を開放して防水扉を設け、この防水扉の内面上部およ
    び対向する浴槽内壁面下方に車イス浮上防止板を設ける
    と共に浴槽内壁面下部に給排水兼用開口部を穿孔した浴
    槽本体と;給湯源の貯湯槽から浴槽に給湯するため吸湯
    ホースと給排水兼用ホースとを接続せしめる浴槽用給湯
    ポンプと;該給排水兼用開口部に接続して浴槽と浴槽用
    給湯ポンプとを連通し排水時の排水工程も兼務させるた
    めに途中部分に排水弁を配設した給排水兼用ホースと;
    浴槽用給湯ポンプと別系統で併設され前記貯湯槽からシ
    ャワー器具に給湯するシャワー用ポンプと;浴槽の両側
    壁内面及び前後壁内面に密接して格納され且つ出し入れ
    可能な寸法を有し全体を水密構造とした車体の腰部に切
    り込み凹部を左右対称に凹設して一対の耐水性車輪を軸
    着せしめ、前部底面に左右一対の耐水性首振りキャスタ
    ーを装着して成る節水型車イスとを有する構成からなる
    ことを特徴とする車イス入浴装置。
  5. 【請求項5】 介護患者を車イスに座位させた状態で入
    浴を可能とする防水扉付き入浴装置において、浴槽底裏
    面に複数個のキャスターを装着し、一壁面に浴槽出入り
    口を開放して防水扉を設け、この防水扉の内面上部およ
    び対向する浴槽内壁面下方に車イス浮上防止板を設ける
    と共に浴槽内壁面下部に給排水兼用開口部を穿孔した浴
    槽本体と;浴槽内壁面に装着され適時に膨脹させて湯面
    の上昇を計るエアーバッグ式節水構造と;給湯源の貯湯
    槽から浴槽に給湯するため吸湯ホースと給排水兼用ホー
    スとを接続せしめる浴槽用給湯ポンプと;該給排水兼用
    開口部に接続して浴と槽浴槽用給湯ポンプとを連通し排
    水時の排水工程も兼務させるために途中部分に排水弁を
    配設した給排水兼用ホースと;浴槽用給湯ポンプと別系
    統で併設され前記貯湯槽からシャワー器具に給湯するシ
    ャワー用ポンプと;浴槽の両側壁内面および前後壁内面
    に密接して格納され且つ出し入れ可能な寸法を有し全体
    を水密構造とした車体の腰部に切り込み凹部を左右対称
    に凹設して一対の耐水性車輪を軸着せしめ、前部底面に
    左右一対の耐水性首振りキャスターを装着して成る節水
    型車イスとを有する構成からなることを特徴とする車イ
    ス入浴装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のエアーバッグ式節水構造が跳
    上げ戸式平板の面上に膨張時のエアーバッグ形状をした
    固形体を固定し、該平板の一方辺を浴槽上縁添いに蝶着
    して浴槽外壁添いに垂下せしめ、必要に応じて、垂下さ
    れた平板を跳ね上げ回転させ、浴槽に蓋をする形で浴槽
    上縁に係止し、該固形体が浴槽内に沈められ又は湯面を
    押さえ付けて湯面の上昇を図るエアーバッグ形状固形体
    節水構造であることを特徴とする車イス入浴装置。
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