JPH10146260A - 衣服用ハンガー - Google Patents

衣服用ハンガー

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JPH10146260A
JPH10146260A JP32603196A JP32603196A JPH10146260A JP H10146260 A JPH10146260 A JP H10146260A JP 32603196 A JP32603196 A JP 32603196A JP 32603196 A JP32603196 A JP 32603196A JP H10146260 A JPH10146260 A JP H10146260A
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JP
Japan
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piece
main body
shoulder
movable member
elastic piece
Prior art date
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Application number
JP32603196A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Kaneshiro
輝幸 金城
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SANROOLA KK
Original Assignee
SANROOLA KK
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Publication date
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Publication of JPH10146260A publication Critical patent/JPH10146260A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで製作できるとともに、可動部材と肩
本体との組付けが容易な衣服用ハンガーを提供する。 【解決手段】吊下げ用フック部1と、左肩部3及び右肩
部4とを備えている。左肩部3及び右肩部4各々は、鋼
製の線材からなる肩本体5と、肩本体5の長手方向に可
動し得るする長尺状の可動部材6とを備えている。各肩
本体5は、本体片7と、本体片7の端部を折り返すこと
により形成した弾性を有する折り返し片8とを備えたも
のとしている。一方、可動部材6は、本体片当接部61
bと、弾性片当接部62とを備えたものとし、そして、
これらを、本体片7の上面側、折り返し片8の下面側各
々に当接させることにより、折り返し片8の弾性によっ
て本体片当接部61bと弾性片当接部62とを反対方向
に付勢させて係止させる。又、折り返し片8を弾性に抗
して手で本体片7側に寄せることにより、付勢により係
止した可動部材6を解除し、可動部材6を肩本体5に対
して摺動可能としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、衣服用ハンガー、詳
しくは肩部の長さ調整可能な衣服用ハンガーの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、吊下げ用フック部と、この吊
下げ用フック部に支持され吊下げ用フック部の左右両側
方に配設された左肩部及び右肩部を有する衣服用ハンガ
ーは、広く知られている。しかし、左肩部及び右肩部が
相当な長さを有するため、保管時等に嵩張ってしまう。
又、例えば大人と子供の衣服では、肩幅の寸法が異なる
ために兼用できず、夫々の衣服に適合した左肩部及び右
肩部の長さを有する衣服用ハンガーを使用しなければな
らない。このようなことから、左肩部及び右肩部を伸縮
できるようにした衣服用ハンガーが提案されている。こ
の伸縮自在な衣服用ハンガーは、例えば図8に示すよう
に左肩部及び右肩部各々を、肩本体a、aと、下面を開
口した長尺状の可動部材c、cとを設けたものである。
詳しくは、図9に示すように肩本体a、a各々の前後両
側面a2、a2に穿設した摺動用長溝d、dと、各可動
部材c、cの前後両側面c1、c1の内面に対向するよ
うに突設させた摺動片e、eとから構成し、又、その各
摺動片eを、摺動用長溝dの溝幅より肉厚の薄い摺動部
e1と、摺動用長溝dの溝幅より肉厚の厚い係止片e2
とを備えたものとし、そして、係止片e2を摺動用長溝
dに挿通することにより摺動部e1を摺動用長溝d内に
配設して可動部材c、cを肩本体a、a各々に係止しつ
つ摺動できるものとし、このようにして、左肩部及び右
肩部の長さを適宜伸縮できるようにしたものである。
【0003】ところが、このものにおいては、肩本体
a、a各々の前後両側面a2、a2にに対向した二つの
摺動用長溝d、dを穿設するとともに、可動部材cの前
後両側面c1、c1各々にも対向した二つの摺動片e、
eを設けなければならず、製作が面倒であるとともに、
製造コストが高く付いてしまう。又、可動部材cの前後
両側面c1、c1の内面に対向するように摺動片e、e
を突設させているため、これらの摺動片e、eを肩本体
a、aの摺動用長溝d、d各々に入れるには、摺動片
e、e同士の間隔を広げ、あるいは摺動用長溝d、d同
士の間隔を狭める等して可動部材cや肩本体aを変形さ
せてから入れなければならず、可動部材cを肩本体aに
セットするのが困難であるという課題を有する。一方、
肩本体a、aを、合成樹脂から構成するような場合に
は、摺動用長溝d、dを形成し得るが、一本の線材から
構成するような場合は、肩本体a、aに摺動用長溝d、
dを形成するのは困難であり、肩本体a、aを線材から
構成するような場合には、上記のような方法では適応し
難いという課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、低コストで製作できるとと
もに、可動部材と肩本体との組付けが容易な衣服用ハン
ガーを提供することを第1の目的とする。
【0005】本願発明は、一本の線材から構成した肩本
体に可動部材を可動させ得る衣服用ハンガーを提供する
ことを第2の目的とする。
【0006】本願発明は、可動部材を肩本体に対して可
動させる際、肩本体から不意に外れることがなく、可動
部材を容易に可動させることのできる衣服用ハンガーを
提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する衣服用ハンガーを提供することにより上記課題
を解決する。本願第1の発明に係る衣服用ハンガーは、
吊下げ用フック部1と、この吊下げ用フック部1に支持
された左肩部3及び右肩部4とを備える。左肩部3と右
肩部4との各々は、長尺状の肩本体5と、肩本体5の長
手方向に沿って可動することにより各肩部3、4の長さ
を伸縮し得る長尺状の可動部材6とを備えている。肩本
体5は、長尺状の本体片7と、下方側に押圧し得る弾性
を有する弾性片8とを備える。又、この弾性片8は、本
体片7と所定距離だけ隔てた下方側に所定長さで配位さ
れることにより、肩本体5に弾性片8の長さ範囲に渡り
可動部材6を可動させ得るとともに、可動部材6を係止
し得る係止部81が形成される。可動部材6は、本体片
当接部61bと、弾性片当接部62とを備える。これら
の本体片当接部61bと弾性片当接部62とは、本体片
7の上面側と弾性片8の下面側とに当接されることによ
り、本体片当接部61bと弾性片当接部62とが弾性片
8の弾性によって互いに反対方向に付勢される。そし
て、この付勢力より、可動部材6が肩本体5の係止部8
1における適宜位置で係止可能とされたものである。
【0008】本願第2の発明は、本願第1の発明に係る
弾性片8が、本体片7の端部から折り返されて本体片7
と所定距離だけ隔てた下方側に形成された弾性を有する
折り返し片8から構成されたものである。
【0009】本願第3の発明は、本願第1又は第2の発
明に係る本体片7が、線材から構成されたものである。
【0010】以上のように構成された本願第1の発明に
おいては、本体片7と所定距離だけ隔てた下方側に所定
長さで、下方側に押圧し得る弾性を有する弾性片8を備
え、可動部材6の本体片当接部61bと弾性片当接部6
2とを、本体片7の上面側と弾性片8の下面側とに当接
させれば、本体片当接部61bと弾性片当接部62とを
弾性片8の弾性によって互いに反対方向に付勢させるこ
とができ、この付勢力より、可動部材6を肩本体5の係
止部81における適宜位置で係止させることができる。
一方、可動部材6を、肩本体5に接続する場合や、肩本
体5に対して可動させる場合は、弾性片8を本体片7側
に押圧すれば良く、これにより、本体片7の上面側と可
動部材6の本体片当接部61bとが、又は弾性片8の下
面側と可動部材6の本体片当接部61bとが、或いはそ
の両方が当接しない状態にでき、容易に行うことができ
る。又、弾性片8の弾性による付勢力より、可動部材6
と肩本体5とを係止させるため、例えば本体片7を線材
から構成する場合でも、容易に形成できる。
【0011】本願第2の発明においては、弾性片8を、
本体片7の端部から折り返した折り返し片8から構成す
るため、弾性を有するものを容易に形成できる。
【0012】本願第3の発明においては、本体片7を、
線材から構成するため、左肩部3、右肩部4の長さを伸
縮できるものを、簡単に、しかも低コストで製作し得
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の衣
服用ハンガーの一実施形態を説明する。図1は、本願発
明の一実施形態の衣服用ハンガーの正面図である。
【0014】この本願発明の衣服用ハンガーは、吊下げ
用フック部1と、左肩部3及び右肩部4とを備えてい
る。
【0015】吊下げ用フック部1の下部は、左肩部3及
び右肩部4に固定され、左肩部3及び右肩部4を支持し
ている。吊下げ用フック部1の上部には、湾曲状の吊下
げ部11を備え、この吊下げ部11が他の部材に引っ掛
けられて吊下げられることにより、衣服用ハンガー全体
が他の部材に吊下げられるようになされている。尚、こ
の吊下げ用フック部1は、左肩部3及び右肩部4に固定
しなくても、例えば上下移動可能に接続させるようにし
ても良く、適宜変更できる。
【0016】左肩部3と右肩部4とは、同一構成を採っ
ており、左右対称に配設されている。以下、これらの説
明を右肩部4の一方について行い、左肩部3の説明を省
略する。
【0017】右肩部4は、長尺状の肩本体5と、肩本体
5の長手方向の左右方向に可動し得るする長尺状の可動
部材6と、可動部材6の可動操作に際して肩本体5から
外れないようにするための外れ止め手段とを備えてい
る。
【0018】肩本体5は、図2に示すように本体片7
と、弾性片8とを備えている。本体片7は、本実施形態
では、一本の鋼製の線材から構成されている。又、この
右肩部4の本体片7を構成している線材は、左肩部3の
本体片7をも構成している。詳しくは、一本の鋼線が、
左右対称な所定形状に形成され、その右側が右肩部4の
本体片7をなし、左側が左肩部3の本体片7をなしてい
る。なお、この実施形態では、成形した鋼線には、合成
樹脂が被覆されている。
【0019】弾性片8は、本体片7を可動部材6に係止
するもので、本実施形態では、本体片7の右端部から湾
曲状の折り曲げ部9を介して折り返されることにより形
成された折り返し片8から構成されている。この折り返
し片8は、本体片7から所定間隔だけ隔てた下方側に、
所定長さで本体片7と略平行に配位されている。又、こ
のようにして折り返し片8が本体片7から折り返される
ことにより、折り返し片8の先端側が本体片7側に押圧
されると、折り曲げ部9の変形及び折り返し片8の撓み
によって本体片7側に寄せられ、又、その押圧を止めれ
ば、折り曲げ部9及び折り返し片8の有する弾性力によ
り、元の状態に復元し得るようになされている。そし
て、この折り返し片8の弾性力により、肩本体5と可動
部材6とを係止するようになされている。従って、折り
返し片8の長さ範囲が、可動部材6の可動範囲をなすな
すとともに、肩本体5と可動部材6とを係止する係止部
81をなしている。
【0020】可動部材6は、図3(A)(B)(C) に示すよう
に、長尺状の可動片61と、折り返し片8の下面に当接
させるための弾性片当接部62とを備えている。可動片
61の上面側は、衣服を掛ける衣服掛け部61aをな
し、下面側は、本体片当接部61bをなしている。この
本体片当接部61bは、長手方向に所定長さで形成され
ており、本体片7の上面側に沿って当接し、本体片7の
上面を左右方向に摺動し得るようになされている。
【0021】可動部材6の弾性片当接部62は、本実施
形態では、可動片61と一体的に形成されたれた断面U
字状の延設片61cに設けられている。詳しくは、図3
(A)(B)(C) 及び図4(A) に示すように、この延設片61
cは、前側壁61dと、前側壁61dと所定間隔だけ隔
ててた後方側に配位された後側壁61eとを有し、これ
らが、可動片61の前部側における本体片当接部61b
から下方側に所定長さで延設されて下端側で互いに接続
されることにより断面U字状に形成されている。又、前
側壁61dと、後側壁61eとの間は、挿通部61fを
なしている。この挿通部61fは、図5(B) に示すよう
に、本体片7及び折り返し片8を通せる程度の内幅を備
えることにより、この挿通部61fの左端側から挿通部
61fの右端側の右側方側にかけて本体片7及び折り返
し片8を挿通する挿通路61hが形成され、本体片7及
び折り返し片8を左端側から挿通路61hに沿って右端
側に挿通し得るようになされている。そして、弾性片当
接部62は、この延設片61cの内方側の下部に形成さ
れており、又、延設片61cの上部の左右の両側方側
に、本体片当接部61bが配位されたものとされてい
る。また、図4(A) に示すように弾性片当接部62と可
動片61の本体片当接部61bの距離t1は、図2に示
した通常状態における肩本体5の本体片7と折り返し片
8との距離t2より、短くなるように設定されている。
一方、延設片61cにおける上下中央部は、肩本体5に
対して可動部材6を可動する際の本体片7又は折り返し
片8の逃がし部61gをなしている。尚、本実施形態に
おいては、製作上の理由により、延設片61cの上面側
を開放したものとしているが、上面を設けるようにして
その上面の内面側を本体片当接部61bの一部としても
良く、適宜変更し得る。
【0022】外れ止め手段は、第1外れ止め手段と、第
2外れ止め手段との二つからなる。第1外れ止め手段
は、肩本体5に対する可動部材6の可動に際し、可動部
材6が肩本体5の折り曲げ部9側から外れてしまわない
ようにするためのもので、本実施形態では、上記の断面
U字状の延設片61cに設けられた前後一対の二つの外
れ止め片10、10から構成されている。これらの外れ
止め片10、10は、図5(B) に示すように板状体から
なり、延設片61cの前側壁61d及び後側壁61e各
々の右端面から右方側に一体的に突設されている。又、
二つの外れ止め片10、10は、右方側の先端側に行く
に従って漸次互いのなす間隔が狭まるようになされるこ
とにより、延設片61cの挿通部61fによって形成さ
れた挿通路61hの前後幅が二つの外れ止め片10、1
0のなす間隔分とされている。又、その外れ止め片1
0、10の先端10a、10a同士の内幅vは本体片7
の線径より小さくなされている。このようにして、挿通
路61hの前後幅が本体片7の線径より小さくなされる
ことにより、本体片7と折り返し片8との間に配位され
た二つの外れ止め片10、10の先端10a、10a各
々が折り曲げ部9における本体片7の内面7aに当接し
得るようになされている。又、これらの外れ止め片1
0、10各々は、可撓性を有しており、外れ止め片1
0、10の内側からの押圧により、各々が撓んで内幅v
を押し広げることができるようになされている。尚、二
つの外れ止め片10、10各々の先端形状は、図3(B)
に示すように本体片7における折り曲げ部9の湾曲形状
と略同形状に形成されており、外れ止め片10、10の
先端面の全体が折り曲げ部9における本体片7のの内面
9aに当接し得るようになされている。
【0023】第2外れ止め手段は、肩本体5に対する可
動部材6の可動に際し、可動部材6が折り返し片8の先
端(右肩部4の場合は、折り返し片8の左端)側から外
れてしまわないようにするためのもので、この実施形態
では、折り返し片8から折り曲げ成形した抜け止め片8
2から構成している。この抜け止め片82は、折り返し
片8の先端側を所定長さで下方側に折り曲げることによ
り、本体片7から漸次距離が大きくなるように形成され
ている。
【0024】次に、以上のように構成された本実施形態
の衣服様ハンガーの使用方法について説明する。まず、
左肩部3、右肩部4各々の肩本体5、5に、可動部材
6、6をセットするには、例えば図6に示すように本体
片7と折り返し片8とを手で握るようにして本体片7と
折り返し片8との距離t2を短くする。この場合、折り
返し片8の抜け止め片82を握るようにすれば、抜け止
め片82が本体片7から漸次距離が大きくなるように形
成されているため、より簡単に本体片7と折り返し片8
との距離t2を短くでき、便利である。従って、抜け止
め片82は、本体片7と折り返し片8との距離t2を短
くする際の操作部としても機能する。そして、その状態
から可動部材6の延設片61cに形成した挿通孔61f
に、肩本体5の端部を通して行く。その際、本体片7と
折り返し片8との距離t2が、可動部材6における弾性
片当接部62と本体片当接部61bとの距離t1より短
くなっているため、容易に通すことができる。又、肩本
体5の端部の折り曲げ部9を、延設片61cに形成した
挿通孔61fに通して行くと、図5(A) に示すように二
つの外れ止め片10、10が撓み、その内幅が拡がるた
め、容易に通すことができる。又、折り曲げ部9が外れ
止め片10、10の間を通過すると、図5(B) に示すよ
うに撓んでいた二つの外れ止め片10、10が弾性力に
より元の内幅vに戻る。そして、その状態で、手を放
す。これにより、図6中に点線で示すように変形した折
り曲げ部9及び撓んでいた折り返し片8が弾性力により
元の状態に戻り、可動部材6の本体片当接部61bに本
体片7の上面が、可動部材6の弾性片当接部62に折り
返し片8の下面が夫々、可動部材6における弾性片当接
部62と本体片当接部61bとを押し広げるように付勢
した状態で当接し、その付勢力によって可動部材6を、
左肩部3、右肩部4に係止させることができる。以上に
より、左肩部3、右肩部4各々の肩本体5、5に、可動
部材6、6を取り付けることができ、左肩部3、右肩部
4各々の長さが、可動部材6、6の端部までの長さにな
る。
【0025】そして、左肩部3、右肩部4各々の長さを
調整する場合、例えば右肩部4の長さを縮める場合は、
上記と同様に、本体片7と折り返し片8とを手で握るよ
うにして本体片7と折り返し片8との距離t2を短くす
る。これにより、可動部材6の本体片当接部61b、弾
性片当接部62各々に付勢状態で当接していた本体片7
又は折り返し片8が、或いは両方7、8が離れて延設片
61cの逃がし部61gに逃げ、可動部材6を移動可能
状態にできる(図6の状態)。そして、図6に示す状態
から可動部材6を、左側(左肩部3の場合は右側)に所
定の量だけ摺動させて移動させる。その移動に際して
は、延設片61cの前側壁61d又は後側壁61eの内
壁面を、本体片7と折り返し片8との側面に沿わせて滑
らすようにすれば、容易に可動部材6を肩本体5の長手
方向に沿って可動させることができる。従って、挿通部
61fの内壁面を、可動部材6を可動する際の案内部に
でき、可動部材6の可動を容易なものにできる。又、可
動部材6を左側に移動させて行くと、可動部材6が折り
返し片8の抜け止め片82に当たって折り返し片8を通
過してしまうことがなく、可動部材6が折り返し片8か
ら外れるのが防止される。従って、右肩部4の長さを最
小限、短くする場合は、抜け止め片82に当接して止ま
るまで摺動すれば良く、自然と最小の長さにできる。そ
の後、手を放す。これにより、可動部材6の本体片当接
部61bに本体片7の上面が、可動部材6の弾性片当接
部62に折り返し片8の下面が夫々、可動部材6におけ
る弾性片当接部62と本体片当接部61bとを押し広げ
るように付勢した状態で当接し、可動部材6を、弾性力
によってその位置に係止させることができる。又、その
弾性片当接部62と弾性片当接部62とが、折り返し片
8、本体片当接部61b各々に当接するに際しては、本
体片7と折り返し片8とが、逃がし部61gから挿通部
61fの前側壁61d、後側壁61eの内壁面に沿って
弾性片当接部62、本体片当接部61bに向かって移動
し、本体片7と折り返し片8とを、挿通部61fの前方
側又は後方側から抜けることなく自然と両者を当接させ
ることができ、容易に確実に当接させることができる。
【0026】一方、右肩部44の長さを伸ばす場合は、
同様に本体片7と折り返し片8とを手で握るようにし、
可動部材6を上記と反対方向に摺動させることにより長
くできる。又、その際、可動部材6を、肩本体5の右端
部まで摺動させていくと、図5(B) に示すように二つの
外れ止め片10、10の内幅vが本体片7の径より小さ
くなっているため、二つの外れ止め片10、10が折り
曲げ部9における本体片7の内面7aに当接して摺動が
止まり、可動部材6が、不意に肩本体5の右端部から外
れてしまうようなことを防止できる。従って、右肩部4
の長さを最大限、長くする場合は、外れ止め片10、1
0が肩本体5に当接して止まるまで摺動すれば良く、こ
れにより、自然と最大の長さにできる。
【0027】以上のようにすることにより、本体片7と
折り返し片8とを手で握るようにすれば良く、可動部材
6を円滑に可動できるとともに、操作を簡単なものにで
きる。又、製作にあたっては、本体片7から折り曲げた
折り返し片8を形成するとともに、可動部材6に折り返
し片8と当接する弾性片当接部62を形成すれば良く、
容易に低コストで製作し得る。
【0028】尚、本実施形態では、弾性片を、本体片7
から折り曲げ成形した折り返し片8から構成している
が、この形態のものに限らず、例えば本体片7と別体の
線材から構成し、その一端側を本体片7の端部に固定
し、他方側を本体片7と所定間隔だけ隔てた下方側に、
長手方向に沿わして伸ばすようにしても良く、適宜変更
し得る。又、本体片7についても、線材から構成するも
のに限らず、合成樹脂等から構成しても良く、適宜変更
し得る。
【0029】又、本実施形態では、第1外れ止め手段
を、二つの外れ止め片10、10から構成し、例えば右
肩部2の場合には、各外れ止め片10、10を延設片6
1cの前側壁61d、後側壁61eの右端側から右方側
に延ばしているが、この形態のものに限らず、例えば図
5(C) に示すように、各外れ止め片10、10を、延設
片61cの挿通部61f内における前側壁61d、後側
壁61e各々に接続して右方側に延ばすようにしても良
く、或いは、図5(D) に示すように、一つの外れ止め片
10から構成して、外れ止め片10の右端が挿通路61
hの一部又は全部を遮るように、前側壁61d又は後側
壁61eから右方側に延ばすようにしても良く(図5
(D) では、外れ止め片10を、後側壁61eから右方側
に挿通路61hの一部を遮るように延ばしたものを例示
している。)、適宜変更し得る。又、外れ止め片10、
10は、本実施形態のように可動部材6に設けるものに
限らず、肩本体5に設けても良く、例えば肩本体5にお
ける折り曲げ部9に、可撓性を有する板状からなる外れ
止め片を、折り曲げ部9から左側(左肩部3の場合は右
側)に、先端に行くに従って漸次内幅を広くなるように
突設させ、先端同士のなす内幅を、延設片61cの前後
厚さより広くなるように形成しても良く、適宜変更でき
る。こうすることにより、上記の実施形態のものと同様
に、可動部材6を肩本体5にセットする場合は、可動部
材6の挿通孔61fに通して行けば、自然と外れ止め片
の内幅が狭めることができ、操作容易なものにできる。
又、外れ止め手段は、この形態のものに限らず、例えば
可動部材6を肩本体5にセットした後、外れ止めピンを
可動部材6又は肩本体5に取付けて外れ止めとしても良
い。但し、この場合は、別途に外れ止めピンを取り付け
る作業を必要とする点で、上記の形態のものの方が好ま
しい。
【0030】更に、左肩部3、右肩部4各々の折り返し
片8、8の間に、ズボン等を掛ける掛け部2を設けるよ
うにしても良い。例えば、図7に示すように、輪状の線
材を折り曲げ成形することにより、左右両側の折り返し
片8、8の間に、掛け部2を形成し、そして、この掛け
部2の両端部を、夫々折り返し片8、8の抜け止め片8
2、82としても良く、適宜変更し得る。
【0031】
【発明の効果】以上、本願の第1の発明は、弾性片8の
弾性による付勢力より、可動部材6を肩本体5の係止部
81における適宜位置で係止させることができる。一
方、可動部材6を、肩本体5に接続する場合や、肩本体
5に対して可動させる場合は、弾性片8を本体片7側に
押圧すれば良く、これにより、本体片7の上面側と可動
部材6の本体片当接部61bとの当接、又は弾性片8の
下面側と可動部材6の本体片当接部61bとの当接を容
易に外すことができ、可動部材6を、肩本体5に接続
し、或いは肩本体5に対して可動させることができる。
又、弾性片8の弾性による付勢力より、可動部材6と肩
本体5とを係止させるため、例えば本体片7を線材から
構成する場合でも、容易に形成できる。従って、簡単
で、しかも低コストで製作し得るものにできる。
【0032】本願第2の発明は、本願第1の発明の効果
に加え、弾性片8を、本体片7の端部から折り返した折
り返し片8から構成するため、容易に弾性を有するもの
を容易に形成できる。
【0033】本願第3の発明は、本願第1又は第2の発
明の効果に加え、本体片7を、線材から構成するため、
左肩部3、右肩部4の長さを伸縮できるものを、簡単
に、しかも低コストで製作し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の衣服用ハンガーの一実施形態の正面
図である。
【図2】可動部材を外した状態の正面図である。
【図3】(A) は、可動部材の平面図、(B) は、可動部材
の側面図、(C) は、可動部材の底面図である。
【図4】(A) は、図3(A) のIII −III 線に沿う断面図
である。(B) は、図3(A) のIV−IV線に沿う断面図であ
る。
【図5】(A) は、外れ止め片間に肩本体を通す際の説明
図、(B) は、外れ止め片間に肩本体を通した後の説明図
である。(C) は、外れ止め片の他の実施形態の断面説明
図、(D) は、外れ止め片の更に他の実施形態の断面説明
図である。
【図6】肩本体を、可動部材の可動状態にした要部拡大
説明図である。
【図7】本願発明の衣服用ハンガーの他の実施形態の可
動部材を除く正面図である。
【図8】従来例の正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 吊下げ用フック部 2 左肩部 3 右肩部 5 肩本体 6 可動部材 7 本体片 8 折り返し片 10 外れ止め片 61b 本体片当接部 61f 挿通部 61g 逃がし部 62 弾性片当接部 63 係止部 82 抜け止め片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊下げ用フック部(1) と、この吊下げ用フ
    ック部(1) に支持された左肩部(3) 及び右肩部(4) とを
    備え、 左肩部(3) と右肩部(4) との各々が、長尺状の肩本体
    (5) と、肩本体(5) の長手方向に沿って可動することに
    より各肩部(3)(4)の長さを伸縮し得る長尺状の可動部材
    (6) とを備え、 肩本体(5) が、長尺状の本体片(7) と、下方側に押圧し
    得る弾性を有する弾性片(8) とを備え、この弾性片(8)
    が、本体片(7) と所定距離だけ隔てた下方側に所定長さ
    で配位されることにより、肩本体(5) に弾性片(8) の長
    さ範囲に渡って可動部材(6) を可動させ得るとともに、
    可動部材(6) を係止し得る係止部(81)が形成され、 可動部材(6) が、本体片当接部(61b) と、弾性片当接部
    (62)とを備え、これらの本体片当接部(61b) と弾性片当
    接部(62)とが、本体片(7) の上面側と弾性片(8) の下面
    側とに当接されることにより、本体片当接部(61b) と弾
    性片当接部(62)とが弾性片(8) の弾性によって互いに反
    対方向に付勢され、 この付勢力より、可動部材(6) が肩本体(5) の係止部(8
    1)における適宜位置で係止可能とされたものであること
    を特徴とする衣服用ハンガー。
  2. 【請求項2】上記弾性片(8) が、本体片(7) の端部から
    折り返されて本体片(7) と所定距離だけ隔てた下方側に
    形成された弾性を有する折り返し片(8) から構成された
    ものであることを特徴とする請求項1記載の衣服用ハン
    ガー。
  3. 【請求項3】本体片(7) が、線材から構成されたもので
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の衣服用ハン
    ガー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104921559A (zh) * 2015-04-14 2015-09-23 芦彦全 夹片式、可移位的防滑衣架托
CN105212650A (zh) * 2015-10-18 2016-01-06 芦彦全 波浪型片弹簧式、可移位的防滑衣架托

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CN104921559A (zh) * 2015-04-14 2015-09-23 芦彦全 夹片式、可移位的防滑衣架托
CN105212650A (zh) * 2015-10-18 2016-01-06 芦彦全 波浪型片弹簧式、可移位的防滑衣架托
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