JPH1014593A - 光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法 - Google Patents

光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法

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JPH1014593A
JPH1014593A JP16938596A JP16938596A JPH1014593A JP H1014593 A JPH1014593 A JP H1014593A JP 16938596 A JP16938596 A JP 16938596A JP 16938596 A JP16938596 A JP 16938596A JP H1014593 A JPH1014593 A JP H1014593A
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JP16938596A
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Yoshio Igarashi
喜雄 五十嵐
Shinya Otsutomo
慎也 乙供
Masahiro Harada
昌普 原田
Shigeru Nakano
茂 中野
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ICHIKAWA GOSEI KAGAKU KK
Original Assignee
ICHIKAWA GOSEI KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性なトランス−2−ブロモインダン−
1−オールおよびそのエステル誘導体を工業的かつ安価
に製造する。 【解決手段】 トランス−(±)−2−ブロモ−1−
(アセトキシ)インダンを特定の有機溶媒中で特定のリ
パーゼの存在下で、特定のヒドロキシ化合物と反応させ
ることにより、前記インダンの一方の光学異性体を選択
的に加溶媒分解し、光学活性なトランス−2−ブロモイ
ンダン−1−オールに転化させ、生成した光学活性なア
ルコール体と光学活性なエステル体を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品の中間体とし
て工業的に有用なアルコール、詳しくは光学活性なトラ
ンス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】トランス−2−ブロモインダン−1−オ
ールは抗HIV薬等の中間体である、シス−1−アミノ
インダン−2−オールの製造原料として有用である。例
えば、本願出願人の先願である特開平7−316106
号公報においては、トランス−2−ブロモインダン−1
−オールを酸性条件下にアセトニトリルと反応させて、
トランス−1−(アセトアミド)−2−ブロモインダン
とし、これを閉環してシス−オキサゾリン誘導体とした
後に加水分解することにより、シス−1−アミノインダ
ン−2−オールが得られることが記載されている。ま
た、ガジス(Gagis)等[J.Org.Che
m.,37,3181(1972)]の方法で、トラン
ス−2−ブロモインダン−1−オールを塩基性条件で処
理することにより、シス−1、2−エポキシインダンが
得られる。前記特開平7−316106号公報には、こ
のエポキシ化合物を酸性条件下にアセトニトリルと反応
させることによってシス−オキサゾリン誘導体が生成
し、これを加水分解することにより、シス−1−アミノ
インダン−2−オールが得られることが示されている。
【0003】一方、トランス−2−ブロモインダン−1
−オールには前記式(V )で表されるトランス−(−)
−(1R、2R)−2−ブロモインダン−1−オールと
前記式(VI)で表されるトランス−(+)−(1S、2
S)−2−ブロモインダン−1−オールの2種の光学活
性体が存在し、前述の反応に光学活性なトランス−2−
ブロモインダン−1−オールを用いた場合には、生成物
も光学活性体となる。前記特開平7−316106号に
は光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1−オー
ルを原料としての光学活性なシス−1−アミノインダン
−2−オールの合成が示されている。近年、医薬品およ
びその中間体は光学活性体であることが多く、光学不活
性な原料を用いて医薬品およびその中間体を製造した場
合には、最終工程あるいは中間工程で生理活性を有する
光学活性体のみの分離が必要になるから、可能な限り出
発原料に近い中間体が光学活性体であることが経済的に
好ましい。すなわち、光学活性なトランス−2−ブロモ
インダン−1−オールは種々の光学活性な医薬品やその
中間体の製造には極めて有用な化合物である。
【0004】これまで、光学活性なトランス−2−ブロ
モインダン−1−オールの製造については、いくつかの
方法が開示されている。例えば、ボイド(Boyd)等
[J.Cmem.Soc.Perkin Trans.
I ,2767(1982)]は、式(VII )
【0005】
【化13】
【0006】で表される、トランス−(±)−2−ブロ
モインダン−1−オールを(−)−メンチルオキシアセ
チルクロリドでエステル化し、生成したジアステレオ異
性体混合物を液体クロマトグラフィーで分離した後にジ
ボラン還元して、光学純度98%以上のトランス−
(+)−(1S、2S)−2−ブロモインダン−1−オ
ール(VI)とトランス−(−)−(1R、2R)−2−
ブロモインダン−1−オール(V )を得ている(反応式
1)。
【0007】
【化14】
【0008】この方法は光学純度の高い各光学活性体が
得られるものの、誘導試薬そのものが高価な光学活性体
であること、ジアステレオ異性体を分離するために液体
クロマトグラフィーを用いている等の点でおよそ工業的
な製造法とは言えない。
【0009】一方、カワイ(Kawai)等[Tetr
ahedron Lett.,27,2527(198
1)]やカサイ(Kasai)等[J.Org.Che
m.,49,675(1984)]は真菌の一種である
リゾパス ニグリカンス R−70(Rhizopus
nigricans R−70、以下英文字表記)を
用いて、式(VII )で表される、トランス−(±)−2
−ブロモインダン−1−オールの酢酸エステルである、
一般式(I )(ただし、式中、R1 はメチル基である)
で表される、トランス−(±)−2−ブロモ−1−(ア
セトキシ)インダンを培養系で微生物的に加水分解する
ことにより速度論的に分割し、トランス−(−)−(1
R、2R)−2−ブロモインダン−1−オール(V )を
収率32%で、トランス−(+)−(1S、2S)−2
−ブロモ−1−(アセトキシ)インダン(IV)を収率6
4%で得ている(反応式2)。
【0010】
【化15】
【0011】彼らは、得られたアルコール体の旋光度が
−28.5゜(c 1.20 エタノール)であり、光
学純度が98%であると報告している。先のボイドの報
告では98%e.e.以上(液体クロマトグラフィーで
決定)の光学活性なアルコール体の旋光度が−64.0
゜(エタノール)であるから、カワイ等やカサイ等が得
たアルコール体(III )の光学純度は44.5%程度で
あったと考えられる。さらに、カサイ等が得たエステル
体(IV)の旋光度は+12.5゜(c 2.23エタノ
ール)であり、ボイド等が98%e.e.以上のアルコ
ール体(V )から誘導したエステル体(III )の旋光度
が−167.5゜(エタノール)であることを考慮する
と、7.5%の光学純度しかない。すなわち、微生物を
用いたラセミのエステル体の加水分解はアルコール体、
エステル体のいずれもが満足できる光学純度で得られ
ず、さらに微生物の管理の困難さが伴うために光学活性
なトランス−2−ブロモインダン−1−オールの簡便な
製造方法とは言い難い。
【0012】また、イムタ(Imuta)等[J.Or
g.Chem.,43,4540(1978)]は、ラ
セミ体の(±)−2−ブロモ−1−インダノン(VIII)
をC.maceransを用いて培養系で微生物還元し
て、トランス−(+)−(1S、2S)−2−ブロモイ
ンダン−1−オール(VI)を収率約55%、旋光度+2
9.0゜(c 0.530 エタノール)で得ている
(反応式3)。
【0013】
【化16】
【0014】これは光学純度で45.3%e.e.とな
り、実用上満足できる光学純度ではない。
【0015】他方、ミトロッキン(Mitrochki
ne)等[TetrahedronAsymmetr
y,6,59(1995)]は、トランス−(±)−2
−ブロモ−1−インダノール(VII )をLP 237.
87なるリパーゼの存在下にヘキサン−エーテル中で酢
酸ビニルと反応させ、トランス−(−)−(1R、2
R)−2−ブロモインダン−1−オール(V )を優先的
にエステル化して分離することにより、トランス−
(+)−(1S、2S)−2−ブロモインダン−1−オ
ール(VI)を得ている。しかしながら、得られた光学活
性なトランス−2−ブロモインダン−1−オールの光学
純度は99%以上と高いものの収率は20%と低く、反
応の完結には8日間を要している。さらに、得られたト
ランス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−
(アセトキシ)インダン(III 、R1 =CH3 )の光学
純度は19%と低く実用は困難である(反応式4)。
【0016】
【化17】
【0017】以上のように、光学活性なトランス−2−
ブロモインダン−1−オールおよび、そのエステル体に
ついては工業的かつ安価な方法が知られていなかった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑み、光学活性なトランス−2−ブロモイン
ダン−1−オールおよび、そのエステル誘導体を工業的
かつ安価に提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述したように、Kaw
ai等やKasai等はRhizopus nigri
cansを用いてラセミ体の(±)−トランス−2−ブ
ロモ−1−(アセトキシ)インダン(I 、R1 =C
3 )の加水分解を行っているが、これは微生物の有す
る加水分解酵素であるリパーゼが基質の立体を認識し、
トランス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−
(アセトキシ)インダン(III 、R1 =CH3 )を優先
的に加水分解しているものと考えられる。すなわち、リ
パーゼの基質に対する認識の強さが光学純度を決定する
因子であると推定されることから、トランス−2−ブロ
モインダン−1−オールの各光学異性体を特異的に認識
できるリパーゼと適当な反応条件が見いだせれば光学純
度の高いトランス−2−ブロモインダン−1−オールの
製造の可能である。さらに、リパーゼはエステルの加水
分解のみならず、トランスエステル化の機能も有し、こ
の場合は有機溶媒中での反応が可能であることが知られ
ている。本発明者らは、以上の観点からより工業的な方
法である有機溶媒中における、一般式(I )で表される
トランス−(±)−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)
インダン類のヒドロキシ化合物による加溶媒分解につい
て鋭意研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、一般式(I )
【0020】
【化18】
【0021】(ただし、式中、R1 は飽和または不飽和
のアルキル基、置換または無置換のアリール基、置換ま
たは無置換のアラルキル基である)で表される、トラン
ス−(±)−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダ
ン類を特定の有機溶媒中で特定のリパーゼの存在下に、
一般式(II)
【0022】
【化19】
【0023】(ただし、式中、R2 は水素原子、炭素数
1から12までの直鎖もしくは分岐のアルキル基、炭素
数1から8までの直鎖もしくは分岐の環状アルキル基で
ある)で表されるヒドロキシ化合物と反応させることに
より、一般式(I )で表されるトランス−(±)−2−
ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類の一方の光学
異性体を優先的に加溶媒分解して、式(V )
【0024】
【化20】
【0025】で表されるトランス−(−)−(1R、2
R)−2−ブロモインダン−1−オール、もしくは一般
式(VI)
【0026】
【化21】
【0027】で表されるトランス−(+)−(1S、2
S)−2−ブロモインダン−1−オールに転化させ、生
成した光学活性なアルコール体と光学活性なエステル体
を分離することにより、それぞれの光学活性なトランス
−2−ブロモ−1−インダノールと光学活性なトランス
−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類の製造
が可能であることを見出した。
【0028】さらに詳細に本発明を説明する。
【0029】一般式(I )で表される、トランス−
(±)−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダンの
原料となる、式(VII )で表される(±)−トランス−
2−ブロモインダン−1−オールは種々の方法で製造が
可能である。例えば、ス−タ−(Suter)等[J.
Am.Chem.Soc.,62,3473(194
0)]は、臭化ナトリウムの水溶液に臭素を飽和させ、
多量の分散剤の存在下にインデンと反応させることによ
り、(±)−トランス−2−ブロモインダン−1−オー
ルを得ている。また、グ−ス(Guss)等[J.A
m.Chem.Soc.,77,2549(195
5)]等は水中でインデンとN−ブロモコハク酸イミド
を反応させることにより、(±)−トランス−2−ブロ
モインダン−1−オールを得ている。さらに本出願人の
先願である特願平7−54213号においては、1、2
−ジブロモインデンの加水分解等により(±)−トラン
ス−2−ブロモインダン−1−オールの製造が可能であ
ることが記載されている。
【0030】本発明者等は安価に製造可能なラセミ体の
(±)−トランス−2−ブロモインダン−1−オールの
各光学異性体の分離には、リパーゼを用いた、エステル
誘導体の各光学異性体の加溶媒分解速度の違いを利用し
た速度論的分割が有用であると考えた。リパーゼを利用
したラセミ体のアルコール類の分割は、近年工業的に利
用されている方法であるが、リパーゼの活性部位の構造
が基質と適合しなければ、加溶媒分解は進行しないし、
活性部位の光学異性体の立体識別能が低ければ高い光学
純度で所望のアルコール体やエステル体は得られない。
すなわち、この技術を完成させるためには基質を特異的
に認識できるリパーゼの探索が必須であり、リパーゼが
機能しうる環境の設定が重要である。前出のKawai
等やKasai等は、微生物そのものを培養系で用い
て、トランス−(±)−2−ブロモ−1−(アセトキ
シ)インダン(I 、R1 =CH3)の加水分解を行って
いるが、光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1
−オールは満足できる光学純度で得られていない。この
原因としては、 1) Rhizopus stolonifer由来の
リパーゼは、基質に対する立体識別能が低い。
【0031】2) 水中においては、このリパーゼは基
質に対する識別能を十分に発揮できない。
【0032】等の原因があるものと考えられる。本発明
者等は水中におけるエステル体の加水分解を行おうとし
た場合、エステル体の水に対する溶解性が極めて悪いた
めに大量の水が必要となり工業的に満足できる容積効率
が確保できないため有機溶媒中における加水分解が有効
であると考え、この反応系で機能を発現しうるリパーゼ
の探索を開始した。
【0033】本発明者等は、既にラセミなトランス−
(±)−2−ブロモインダン−1−オール(VII )を特
定のリパーゼの存在下に特定のエステル類と反応させる
ことにより、光学活性なトランス−2−ブロモインダン
−1−オールを得る方法を発明している(特願平7−2
10782号)。この検討において、酵母菌の一種であ
るCandida antarctica もしくはそ
の組換体の産出するリパーゼがトランス−2−ブロモイ
ンダン−1−オールに対して高い基質認識能を有するこ
と、この際の反応溶媒としてはジイソプロピルエーテル
等が有効であることを見出していた。
【0034】これらの知見をもとに、同一のリパーゼを
用い、ジイソプロピルエーテル中で一般式(I 、R1
CH3 )で表される、トランス−(±)−2−ブロモ−
1−(アセトキシ)インダンの加水分解を試みたとこ
ろ、一般式(IV、R1 =CH3)で表される、トランス
−(+)−(1S、2S)−2−ブロモ−1−(アセト
キシ)インダンの加水分解が優先的に進行して、式(V
I)で表される、トランス−(+)−(1S、2S)−
2−ブロモインダン−1−オールが反応収率37%、光
学純度95%で生成することを見出した。さらに、水に
変えて種々のアルコール類を用いて加溶媒分解を試みた
ところ、種々のアルコール類の使用が可能であることを
見い出した。いずれのヒドロキシ化合物を用いた場合に
も、生成する光学活性なアルコールは式(VI)で表され
る、トランス−(+)−(1S、2S)−2−ブロモイ
ンダン−1−オールであった(反応式5)。
【0035】
【化22】
【0036】一般式(II)で表されるヒドロキシ化合物
としては、水、メタノール、エタノール、ノルマルプロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブ
チルアルコール、イソブチルアルコール、ターシャリブ
チルアルコール、ノルマルヘキシルアルコール、ノルマ
ルオクチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘ
キサノール、メチルシクロヘキサノール、ジメチルシク
ロヘキサノール等があげられる。
【0037】好適なヒドロキシ化合物としては、水、メ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、シク
ロヘキサノールがあげられる。これらの使用量は適宜選
択できる。例えば、光学純度の高いアルコール(VI)が
所望の場合はヒドロキシ化合物(II)の使用量を減じれ
ばよいし、光学純度の高いエステル(III )が所望の場
合はヒドロキシ化合物(II)の使用量を増やせばよい。
一般式(I )に対するヒドロキシ化合物の好適な使用量
は50モル%から150モル%であり、さらに好適には
80モル%から120モル%である。
【0038】次に本発明者等は反応溶媒がリパーゼの機
能に及ぼす影響について調査した。反応溶媒として、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチルター
シャリブチルエーテル、トルエン、テトラヒドロフラ
ン、塩化メチレンを選択して前述の反応条件で結果を比
較したところ、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエー
テル、メチルターシャリブチルエーテル、トルエンを用
いた場合に特に反応が良好に進行した。
【0039】本加溶媒分解反応にはCandida a
ntarcticaのリパーゼ生成の遺伝子配列をDN
A組み替え技術を用いて、ホスト微生物であるAspe
rgillus oryzaeに組み込んだ変異株由来
のリパーゼを用いた場合には特に効果的に進行する。こ
の変異株由来のリパーゼとしては、リパーゼSP525
(ノボ・ノルデイスク社製)、リパーゼSP526(ノ
ボ・ノルデイスク社製)等があげられる。また、リパー
ゼSP525を多孔性アクリル樹脂に固定化したリパー
ゼ(固定化リパーゼ)であるNovozym435(ノ
ボ・ノルデイスク社製)等は耐熱性を有しており広い温
度範囲で極めて良好な結果を与えることを見出した。
【0040】例えば、リパーゼとしてNovozym4
35を選択し、ラセミ体のトランス−(±)−2−ブロ
モ−1−アセトキシインダン(I 、R1 =CH3 )を基
質とし、シクロヘキサノールをヒドロキシ化合物として
選択し、ジイソプロピルエーテルを溶媒として、加溶媒
分解反応を試みたところ、60℃という高い反応温度に
おいても目的とする光学活性なアルコール(VI)が高い
光学純度で得られることを見い出した。
【0041】酵素は加熱条件下においては構造が変化す
るために失活するのが一般的であるが、本発明で有用性
が発見された固定化リパーゼであるNovozym43
5は極めて広い温度範囲で本加溶媒分解反応を進行させ
うることは今回初めて明らかにされた事実である。反応
温度を高くすることで反応の速度は大きくなるから、よ
り短時間で反応が完結し、経済的には極めて有利であ
る。
【0042】本加溶媒分解反応の反応時間はヒドロキシ
化合物の使用量と反応温度によって決定されるが、高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)等で反応を追跡
し、所望の光学純度と収率が得られたところで反応を終
了させればよい。反応は反応液からリパーゼを取り除く
ことによって容易に停止できる。
【0043】リパーゼの使用量は適宜選択できる。使用
量が少ない場合には反応の速度が低下し、多すぎると経
済的に不利になる。
【0044】基質として用いられる一般式(I )で表さ
れる、トランス−(±)−2−ブロモ−1−(アシルオ
キシ)インダン類としては、トランス−(±)−2−ブ
ロモ−1−(アセトキシ)インダン、トランス−(±)
−2−ブロモ−1−(プロピオニルオキシ)インダン、
トランス−(±)−2−ブロモ−1−(n−プロピルカ
ルボニルオキシ)インダン、トランス−(±)−2−ブ
ロモ−1−(ベンゾイルオキシ)インダン、トランス−
(±)−2−ブロモ−1−(ベンジルカルボニルオキ
シ)インダン等があげられるが、経済的にはトランス−
(±)−2−ブロモ−1−(アセトキシ)インダンが好
適である。これらのエステル類は常法により、トランス
−(±)−2−ブロモインダン−1−オール(VII )と
酸無水物もしくは酸ハライドによる反応で得られる。
【0045】本発明における加溶媒分解反応は高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)で追跡できる。また、
生成物の光学純度は光学活性なカラムを用いることによ
りHPLCで決定できる。
【0046】なお、本発明の反応生成物の取り出しはア
ルコール体とエステル体の物理化学的性状の違いを利用
することにより、カラムクロマトグラフィー、再結晶、
蒸留等を組み合わせて行うことができる。
【0047】また、エステル体はボイドの論文に記載の
方法によりジボラン還元することにより、光学活性なア
ルコール体に変換できる。
【0048】
【実施例】以下、実施例により、本発明をより具体的に
説明する。
【0049】反応の追跡および生成物の定量は以下のH
PLC条件で行った。
【0050】1)カラム: YMC C−8 A−20
2、 0.46φ×15cm 2)検出器: UV 254nm 3)移動相: 0.01Mリン酸二水素ナトリウム:ア
セトニトリル=55:45 4)流量 : 1.0ml/min. 5)温度 : 40℃ 生成物の光学純度は以下の光学活性カラムを用いた高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)で決定した。
【0051】光学純度決定のためのHPLC条件 アルコールに対する条件 1) カラム: CHIRALCEL OB、 0.4
6φ×25cm. 2) 検出器: UV 254nm 3) 移動相: n−ヘキサン:イソプロパノール=9
5:5 4) 流量 : 0.8ml/min 5) 温度 : 40℃ エステルに対する条件 1) カラム: CHIRALCEL OB、 0.4
6φ×25cm. 2) 検出器: UV 254nm 3) 移動相: n−ヘキサン 4) 流量 : 1.0ml/min 5) 温度 : 40℃ 比較例1 Novozym435(Candida a
ntarctica由来の固定化リパーゼ、ノボ・ノル
デイスク製)を用いたトランスエステル化 100ml三ツ口フラスコに、マグネテイックスタ−ラ
−、温度計、塩化カルシウム管付きコンデンサ−をセッ
トし、トランス−(±)−2−ブロモ−1−インダノー
ル(I )2.13g(0.01mol)、Novozy
m435 2.00g、酢酸ビニル0.86g(0.0
1mol)、ジイソプロピルエーテル50mlを入れ
て、35℃で49時間かき混ぜた。反応は薄層クロマト
グラフィー(TLC)および高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)で追跡し、反応が停止した時点を反応の
終了とした。反応後に反応混合物を濾過し、濾液を濃縮
して粗生成物2.18gを得た。これをノルマルヘキサ
ン:酢酸エチル(40:1)を展開溶媒としてシリカゲ
ルカラムクロマトグライ−を行い、各生成物を分離し
た。各異性体の光学純度はHPLCによって決定した。
【0052】トランス−(+)−(1S、2S)−2−
ブロモ−1−(アセトキシ)インダン(IV、 R1 =C
3 ) 収量:0.89g(収率:34.9%) 光学純度:96.1% トランス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−
インダノール(V ) 収量:0.65g(収率:30.5%) 光学純度:100.0% 実施例1〜5 Novozym435存在下における各
種ヒドロキシ化合物を用いたトランス−(±)−2−ブ
ロモ−1−(アセトキシ)インダン(I 、R1=C
3 )の加溶媒分解 すべての反応はジイソプロピルエーテル50mlを溶媒
とし、エステル(I 、R1 =CH3 )とヒドロキシ化合
物のモル比は1:1で行った(それぞれ10.0mmo
lを使用)。Novozym435の使用量は基質に対
して77重量%であり、反応温度は40℃である。反応
収率はフタル酸ジエチルを内部標準物質として用い、前
記HPLC条件で算出した。結果を表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】生成した光学活性なアルコールは、すべて
トランス−(+)−(1S、2S)−2−ブロモインダ
ン−1−オール(VI)であり、エステルはすべて、トラ
ンス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−(ア
セトキシ)インダン(III 、R1 =CH3 )である。
【0055】実施例6〜8 各種有機溶媒中におけるエ
ステル(I 、R1 =CH3 )の加溶媒分解 すべての反応はシクロヘキサノールをヒドロキシ化合物
として用い、実施例1〜5と同様に行った。
【0056】
【表2】
【0057】生成した光学活性なアルコールは、すべて
トランス−(+)−(1S、2S)−2−ブロモインダ
ン−1−オール(VI)であり、エステルはすべて、トラ
ンス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−(ア
セトキシ)インダン(III 、R1 =CH3 )である。
【0058】実施例9〜14 種々の反応温度における
エステル(I 、R1 =CH3 )の加溶媒分解 全ての反応は、シクロヘキサノールをヒドロキシ化合物
とし、温度を変えて、実施例1〜5と同様に行った。
【0059】
【表3】
【0060】生成した光学活性なアルコールは、すべて
トランス−(+)−(1S、2S)−2−ブロモインダ
ン−1−オール(VI)であり、エステルはすべて、トラ
ンス−(−)−(1R、2R)−2−ブロモ−1−(ア
セトキシ)インダン(III 、R1 =CH3 )である。
【0061】実施例15 エステル(I 、R1 =C
3 )の加溶媒分解と生成物の単離 実施例6の反応終了後の混合物から、自然濾過によりN
ovozym435を除去し、濾液を濃縮した。残留し
た白色の半結晶にヘプタン5mlを加え、10℃で5分
かき混ぜた。析出した結晶を瀘別後に少量のヘプタンで
洗浄して減圧乾燥し、白色結晶のトランス−(+)−
(1S、2S)−2−ブロモインダン−1−オール(V
I)0.71g(収率:33.3%)を得た。前述した
HPLC法による化学純度は99.7%であり、光学純
度は93%であった。融点:111〜113℃。濾液
に、さらにヘプタン20mlを加え、0℃で30分かき
混ぜて析出した結晶を濾別、減圧乾燥して、アルコール
(VI)の白色結晶0.09g(収率:4.2%)を得
た。この生成物の化学純度は100%であった。
【0062】濾液を濃縮して得た残オイル1.02gを
ヘキサン:酢酸エチル(40:1)を展開溶媒としてシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを行って精製し、黄
色オイルのトランス−(−)−(1R、2R)−2−ブ
ロモ−1−(アセトキシ)インダン(III 、R1 =CH
3 )0.76g(収率:29.8%)を得た。前述した
HPLC法による化学純度は97.1%であり、光学純
度は95%e.e.であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 茂 福島県いわき市泉町下川字大剣1−133 市川合成化学株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I ) 【化1】 (ただし、式中、R1 は飽和または不飽和のアルキル
    基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換
    のアラルキル基である)で表される、トランス−(±)
    −2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類と一般
    式(II) 【化2】 (ただし、式中、R2 は水素原子、炭素数1から12ま
    での直鎖もしくは分岐のアルキル基、あるいは炭素数1
    から8までの直鎖もしくは分岐の環状アルキル基であ
    る)で表されるヒドロキシ化合物を酵母菌由来のリパー
    ゼまたはその組換体の存在下に有機溶媒中で反応させる
    ことにより、一般式(III ) 【化3】 (ただし、式中、R1 は前記一般式(I )と同義であ
    る)で表される(1R、2R)−2−ブロモ−1−(ア
    シルオキシ)インダン類、もしくは、式(IV) 【化4】 (ただし、式中、R1 は前記一般式(I )と同義であ
    る)で表される(1S、2S)−2−ブロモ−1−(ア
    シルオキシ)インダン類のいずれか一方の光学異性体を
    優先的に加溶媒分解して、式(V ) 【化5】 で表されるトランス−(−)−(1R、2R)−2−ブ
    ロモインダン−1−オールもしくは式(VI) 【化6】 で表されるトランス−(+)−(1S、2S)−2−ブ
    ロモインダン−1−オールとし、生成した光学活性なア
    ルコール体と光学活性なエステル体を分離することを特
    徴とする光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1
    −オールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酵母菌がカンデイダ属に属する菌で
    あることを特徴とする請求項1記載の光学活性なトラン
    ス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記カンデイダ属に属する菌がカンデイ
    ダ アンタルテイカであることを特徴とする請求項2記
    載の光学活性なトランス−2−ブロモインダン−1−オ
    ールの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記有機溶媒がジイソプロピルエーテ
    ル、ジブチルエーテル、メチルターシャリブチルエーテ
    ル、トルエンなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    る、請求項1、2または3記載の光学活性なトランス−
    2−ブロモインダン−1−オールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(II)で表されるヒドロキシ
    化合物が水、メタノール、イソプロピルアルコール、シ
    クロヘキサノールなる群から選ばれる少なくとも一種で
    ある、請求項1、2、3、または4記載の光学活性なト
    ランス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記一般式(I )で表されるトランス−
    (±)−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン
    が、R1 がメチル基であるトランス−(±)−2−ブロ
    モ−1−(アセトキシ)インダンである請求項1、2、
    3、4または5記載の光学活性なトランス−2−ブロモ
    インダン−1−オールの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記リパーゼとしてカンデイダ アンタ
    ルテイカ由来のリパーゼまたはその組換体が固定化され
    ている固定化リパーゼを使用することを特徴とする請求
    項3、4、5または6記載の光学活性なトランス−2−
    ブロモインダン−1−オールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記固定化リパーゼが多孔性アクリル樹
    脂によって固定化されているものであることを特徴とす
    る請求項7記載の光学活性なトランス−2−ブロモイン
    ダン−1−オールの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記加溶媒分解反応を室温から80℃の
    温度範囲で行うことを特徴とする請求項1から8のいず
    れか1項記載の光学活性なトランス−2−ブロモインダ
    ン−1−オールの製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(1) 【化7】 (ただし、式中、R1 は飽和または不飽和のアルキル
    基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換
    のアラルキル基である)で表される、トランス−(±)
    −2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類と一般
    式(II) 【化8】 (ただし、式中、R2 は水素原子、炭素数1から12ま
    での直鎖もしくは分岐のアルキル基、あるいは炭素数1
    から8までの直鎖もしくは分岐の環状アルキル基であ
    る)で表されるヒドロキシ化合物を酵母菌由来のリパー
    ゼまたはその組換体の存在下に有機溶媒中で反応させる
    ことにより、一般式(III ) 【化9】 (ただし、式中、R1 は前記一般式(I )と同義であ
    る)で表される、(1R、2R)−2−ブロモ−1−
    (アシルオキシ)インダン類、もしくは、一般式(IV) 【化10】 (ただし、式中、R1 は前記一般式(I )と同義であ
    る)で表される、(1S、2S)−2−ブロモ−1−
    (アシルオキシ)インダン類のいずれか一方の光学異性
    体を優先的に加溶媒分解して、式(V ) 【化11】 で表されるトランス−(−)−(1R、2R)−2−ブ
    ロモインダン−1−オールもしくは式(VI) 【化12】 で表されるトランス−(+)−(1S、2S)−2−ブ
    ロモインダン−1−オールとし、生成した光学活性なア
    ルコール体と光学活性なエステル体を分離することを特
    徴とする光学活性なトランス−2−ブロモ−1−(アシ
    ルオキシ)インダン類の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記酵母菌がカンデイダ属に属する菌
    であることを特徴とする請求項10記載の光学活性なト
    ランス−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記カンデイダ属に属する菌がカンデ
    イダ アンタルテイカであることを特徴とする請求項1
    1記載の光学活性なトランス−2−ブロモ−1−(アシ
    ルオキシ)インダン類の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記有機溶媒がジイソプロピルエーテ
    ル、ジブチルエーテル、メチルターシャリブチルエーテ
    ル、トルエンなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    る、請求項10、11または12記載の光学活性なトラ
    ンス−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記一般式(II)で表されるヒドロキ
    シ化合物が水、メタノール、イソプロピルアルコール、
    シクロヘキサノールなる群から選ばれる少なくとも一種
    である、請求項10、11、12または13記載の光学
    活性なトランス−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)イ
    ンダン類の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記一般式(I )で表されるトランス
    −(±)−2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン
    が、R1 がメチル基であるトランス−(±)−2−ブロ
    モ−1−(アセトキシ)インダンである請求項10、1
    1、12、13または14記載の光学活性なトランス−
    2−ブロモ−1−(アセトキシ)インダン類の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記リパーゼとして、カンデイダ ア
    ンタルテイカ由来のリパーゼまたはその組換体が固定化
    されている固定化リパーゼを使用することを特徴とする
    請求項10、11または12記載の光学活性なトランス
    −2−ブロモ−1−(アシルオキシ)インダン類の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記固定化リパーゼが、多孔性アクリ
    ル樹脂によって固定化されているものであることを特徴
    とする請求項16記載の光学活性なトランス−2−ブロ
    モ−1−(アシルオキシ)インダン類の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記加溶媒分解反応を室温から80℃
    の温度範囲で行うことを特徴とする請求項10から17
    のいずれか1項記載の光学活性なトランス−2−ブロモ
    −1−(アシルオキシ)インダン類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006038698A1 (ja) * 2004-10-08 2008-05-15 宇部興産株式会社 光学活性(S又はR)−β−アミノ酸及び光学活性(R又はS)−β−アミノ酸エステルの製造方法、並びにβ−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル及び光学活性(S又はR)−β−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル

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JPWO2006038698A1 (ja) * 2004-10-08 2008-05-15 宇部興産株式会社 光学活性(S又はR)−β−アミノ酸及び光学活性(R又はS)−β−アミノ酸エステルの製造方法、並びにβ−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル及び光学活性(S又はR)−β−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル
JP4893308B2 (ja) * 2004-10-08 2012-03-07 宇部興産株式会社 光学活性(S又はR)−β−アミノ酸及び光学活性(R又はS)−β−アミノ酸エステルの製造方法、並びにβ−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル及び光学活性(S又はR)−β−アミノ酸2−アルコキシエチルエステル

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