JPH10145927A - 電線の端末処理方法及び端末処理装置 - Google Patents

電線の端末処理方法及び端末処理装置

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JPH10145927A
JPH10145927A JP8301649A JP30164996A JPH10145927A JP H10145927 A JPH10145927 A JP H10145927A JP 8301649 A JP8301649 A JP 8301649A JP 30164996 A JP30164996 A JP 30164996A JP H10145927 A JPH10145927 A JP H10145927A
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JP
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electric wire
cutter
guide
slide base
cable
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JP8301649A
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English (en)
Inventor
Keiji Furuya
啓志 古谷
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の皮剥き精度の向上を図ることができ、
電線の皮剥きを確実かつ正確に行うことができるように
する。 【解決手段】 搬送手段10により搬送されてきた電線
1の端末をガイドする開閉可能な電線ガイド30と、該
電線1の端末に防水栓2を装着するワークサポータ50
と、電線1の皮剥きを行う開閉かつ進退可能な電線カッ
タ40とを備え、電線ガイド30と電線カッタ40が独
立に開閉し、かつ、電線カッタ40が電線ガイド30と
独立に進退する構成としてあり、閉状態にした電線ガイ
ド30により電線1の端末をガイドし、電線カッタ40
を開状態にして電線1の端末に防水栓2を装着し、電線
ガイド30の閉状態を維持しつつ電線カッタ40を閉状
態にして電線1の被覆に切り込みを入れ、電線ガイド3
0及び電線カッタ40の閉状態を維持しつつ電線カッタ
40を進退させて電線1の皮剥きを行うこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の皮剥きと防
水栓の装着を連続的に行う電線の端末処理方法及び端末
処理装置に関し、特に、電線の皮剥き精度の向上を図る
ことができる電線の端末処理方法及び端末処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6(a),(b),(c),(d)は
従来の電線の端子処理方法、及び、該方法を実施するた
めの端末処理装置を示す説明図である。図6(a)にお
いて、従来の端末処理装置は、主として、搬送手段1
0,電線ガイド130,電線カッタ140及びワークサ
ポータ150とからなっていた。
【0003】搬送手段10は、図示しないが、無端状ベ
ルトに複数の電線クリップを立設した構成としてあり、
複数本の電線1を間欠的に搬送する構成となっていた。
電線ガイド130は、開閉かつ進退自在となっており、
搬送手段10によって搬送されてきた電線1の端末をガ
イドする。電線カッタ140は、電線ガイド130と一
体的に設けられ、該電線ガイド130とともに進退し、
かつ、電線ガイド130に同期して開閉する構成として
あった。
【0004】ここで、電線ガイド130と電線カッタ1
40の開閉動作は、互いに逆動作となるようにしてあ
り、電線ガイド130が開状態となったときに電線カッ
タ140が閉状態となり、逆に、電線ガイド130が閉
状態となったときに電線カッタ140が開状態となる。
【0005】ワークサポータ150は、その先端部に防
水栓2を収容するワーク収容部151と、該ワーク収容
部151に連続する電線端末収容部152とを有し、電
線カッタ140及び電線ガイド130に向かって進退可
能となっていた。
【0006】なお、161は上側電線クランプであり、
162は下側電線クランプである。上側クランプ161
は、図示しないエアシリンダにより昇降自在となってい
る。これら上側及び下側電線クランプ161,162
は、電線1の端末処理時において該電線1を把持し位置
決めする。
【0007】次に、図6(a)〜(d)を参照しつつ、
従来の電線の端末処理方法について説明する。図6
(a)に示すように、搬送手段10の間欠移動によっ
て、電線1が下側クランプ162のところまで搬送され
ると、上側クランプ161が下降し(矢印T)、該上側
クランプ161と下側クランプ162により電線1が位
置決め固定される。また、このとき、電線1の端末が開
状態の電線ガイド130に導かれ、その後、閉状態とな
った電線ガイド130に包囲される。電線ガイド130
が閉状態となると、これに同期して電線カッタ140が
開状態となる。
【0008】次いで、図6(b)に示すように、ワーク
サポータ150が矢印U方向に前進し、開いた状態の電
線カッタ140を通過して、その先端部を電線ガイド1
30に押し当てる。すると、電線ガイド130(及び電
線カッタ140)が矢印V方向に若干押し戻され、電線
1の端末が電線ガイド30からワークサポータ50の各
収容部151,152内にガイドされる。これにより、
電線1の端末に防水栓2が装着される。
【0009】その後、図6(c)に示すように、ワーク
サポータ150が矢印W方向に後退し、次いで、電線カ
ッタ140が閉状態になるとともに、これに同期して電
線ガイド130が開状態となる。該電線カッタ140が
閉状態になったことにより、電線1の端末の被覆に切り
込みが入れられる。
【0010】最後に、図6(d)に示すように、閉状態
の電線カッタ140及び開状態の電線ガイド130がと
もに矢印X方向に前進し、電線1の端末の被覆が除去さ
れる。すなわち、電線1の端末の皮剥きが行われる。こ
こで、電線ガイド130が開状態となっているので、電
線カッタ140の皮剥き動作にともなって該電線ガイド
130が前進しても、該電線ガイド130と防止栓2が
干渉せず、これにより、防水栓2が電線1から外れるこ
とを防いでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の端末処
理装置は、電線ガイド130及び電線カッタ140を一
体化することにより、その駆動源を単一にして構成の簡
単化を図っていた。また、従来の端末処理方法は、電線
ガイド130と電線カッタ140の開閉が逆動作となる
ように同期させることにより、図6(d)に示す、電線
1の皮剥き動作時における電線ガイド130の防水栓2
との干渉を防止し、電線ガイド130及び電線カッタ1
40の開閉制御の単純化を図っていた。
【0012】ところが、従来の端末処理方法及び端末処
理装置では、方法の単純化及び装置の簡単化を図れるも
のの、電線1に曲がり癖がついている場合に対応でき
ず、このような場合、電線1の皮剥きミスが発生し、電
線1の皮剥き精度にばらつきが生じてしまうという問題
があった。
【0013】すなわち、図6(c)において、電線ガイ
ド130の開動作と電線カッタ140の閉動作が同時に
行われるが、このとき電線1に曲がり癖がついている
と、電線ガイド130が開くと同時に電線1の端末が振
れてしまい、電線カッタ140による電線1の切り込み
位置にずれが生じ、電線1の皮剥き精度がばらついてし
まう。また、電線1の曲がり癖が極端な場合は、電線カ
ッタ300によって電線1の端末を挟み込むことができ
ず、皮剥きができないこともあった。
【0014】なお、実開平2−25120号及び実開平
3−40081号の電線の端末処理装置のように、電線
の皮剥きをしてから防水栓を装着することも考えられる
が、このような構成とした場合は、防水栓の装着時にお
いて、皮剥きによって露出したストリップ(素線束)が
該防水栓と干渉して広がったり、折れ曲がったりしてし
まうおそれがあった。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、電線の皮剥き精度の向上を図ることができ、
電線の皮剥きを確実かつ正確に行うことができる電線の
端末処理方法及び端末処理装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の電線の端末処理方法は、少なくとも
開閉可能な電線ガイドと、開閉かつ進退可能な電線カッ
タとを用いて、電線の皮剥きと防水栓の装着を連続的に
行う電線の端末処理方法であって、閉状態にした前記電
線ガイドにより前記電線の端末をガイドし、前記電線カ
ッタを開状態にして前記電線の端末に防水栓を装着し、
前記電線ガイドの閉状態を維持しつつ前記電線カッタを
閉状態にして前記電線の被覆に切り込みを入れ、前記電
線ガイド及び前記電線カッタの閉状態を維持しつつ前記
電線カッタを進退させて前記電線の皮剥きを行う手順と
してある。
【0017】また、上記電線の端末処理方法を実施する
ための装置として、請求項2記載の電線の端末処理装置
は、電線の皮剥きと防水栓の装着を連続的に行う電線の
端末処理装置であって、前記電線を搬送する搬送手段
と、該搬送手段により搬送されてきた前記電線の端末を
ガイドする少なくとも開閉可能な電線ガイドと、前記防
水栓を収容し、前記電線に沿って進退することにより該
電線の端末に前記防水栓を装着するワークサポータと、
前記電線ガイドによりガイドされた前記電線の端末の被
覆に切り込みを入れ、前記電線の皮剥きを行う開閉かつ
進退可能な電線カッタとを備え、前記電線ガイドと前記
電線カッタが独立に開閉し、かつ、前記電線カッタが前
記電線ガイドと独立に進退する構成としてある。
【0018】さらに、具体的には、請求項3記載の電線
の端末処理装置のように、電線の皮剥きと防水栓の装着
を連続的に行う電線の端末処理装置であって、メインベ
ースと、該メインベースにレール及びスライダを介して
進退自在に設けられた第一スライドベースと、該第一ス
ライドベースを進退させる第一駆動手段と、前記第一ス
ライドベースの進退にともなって進退する開閉自在な電
線ガイドと、前記第一スライドベースに固定され、前記
電線ガイドを開閉させる第一開閉手段と、前記第一スラ
イドベースにレール及びスライダを介して進退自在に設
けられた第二スライドベースと、該第二スライドベース
を進退させる第二駆動手段と、前記第二スライドべース
の進退にともなって進退する開閉自在な電線カッタと、
該第二スライドベースに固定され、前記電線カッタを開
閉させる第二開閉手段と、前記メインベースにレール及
びスライダを介して進退自在に設けられた第三スライド
ベースと、該第三スライドベースを進退させる第三駆動
手段と、該第三スライドベースに固定され、前記防水栓
及び前記電線の端末の収容部を先端に形成したワークサ
ポータと、搬送されてきた前記電線を位置決め固定する
ための電線押え手段とを備えた構成とする。
【0019】このような本発明の電線の端末処理方法及
び端末処理装置によれば、電線カッタが電線に切り込み
を入れるとき、すなわち、電線カッタが電線を挟み込む
ときに、電線ガイドの閉状態が維持され、該電線が真直
ぐに保持される。これにより、電線に曲がり癖がついて
いる場合でも、該電線の端末が振れることなく正確に電
線カッタに挟み込まれる。この結果、電線の皮剥きを確
実かつ正確に行うことができる。
【0020】また、電線カッタが、電線ガイドと独立に
進退して電線の皮剥きを行うので、電線の皮剥き時に、
電線ガイドが電線に装着した防水栓に干渉することを防
止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電線の端末処理方
法及び端末処理装置の一実施形態について、図面を参照
しつつ説明する。まず、本実施形態に係る電線の端末処
理装置について説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る電線の端末処理装置を示す正面図であり、図2は上
記端末処理装置の平面図、図3は上記端末処理装置の側
面図である。また、図4は図1のA−A断面図である。
【0022】図1において、10は搬送手段であり、図
示しないが、従来と同様に無端状ベルトに複数の電線ク
リップを立設した構成となっており、複数本の電線1を
間欠的に搬送する。
【0023】20はメインベースであり、図1に示すよ
うに、搬送手段10によって搬送される電線1と平行な
水平面20aと、該電線1に垂直な垂直面20bとを有
する略鉤状の板部材が主体となっている。図3に示すよ
うに、該垂直面20bの下側は固定台座20cに連結し
てあり、垂直面20bと固定台座20cとの間には、後
述する第三駆動手段73の収納空間20dが形成してあ
る。また、図1及び図2において、メインベース20の
水平面20aには、該水平面と平行な二本のレール2
1,21が敷設してある。
【0024】図1〜図3に示すように、レール21,2
1には、スライダ3a,3aを介して第一スライドベー
ス3が摺動自在に取り付けてあり、該第一スライドベー
ス3は、メインベース20に固定した第一駆動手段(エ
アシリンダ)71によって進退する構成としてある。
【0025】また、図1に示すように、第一スライドベ
ース3の一端側には、垂直な取付基板3bが設けてあ
り、該取付基板3bには、第一開閉手段(エアシリン
ダ)81が固定してある。そして、該第一開閉手段81
のロッド81aには、該ロッド81aの上下動によって
開閉される電線ガイド30が取り付けてある。該電線ガ
イド30は、開状態となったとき、搬送手段10によっ
て搬送されてきた電線1の端末を受け止め、閉状態とな
って該電線1の端末をガイドする。
【0026】さらに、図1において、第一スライドベー
ス3には、レール21,21と平行なレール3cが敷設
してあり、該レール3cには、スライダ4aを介して第
二スライドベース4が摺動自在に取り付けてある。該第
二スライドベース4は、第一スライドベース3に固定し
た第二駆動手段(エアシリンダ)72によって進退する
構成としてある。
【0027】第二スライドベース4の垂直な取付基板4
bには、第二開閉手段(エアシリンダ)82が固定して
ある。そして、該第二開閉手段(エアシリンダ)82の
ロッド82aには、該ロッド82aの上下動によって開
閉される電線カッタ40が取り付けてある。
【0028】該電線カッタ40は、図4に示すように、
主として、それぞれガイド突起41a,41aを設けた
一対の開閉刃41,41と、第二スライドベース4に固
定され、前記ガイド突起41a,41aをガイドする水
平状のガイド溝42aを有する第一ガイドプレート42
と、ロッド82aに連結され、前記ガイド突起41a,
41aをガイドする逆ハ字状のガイド溝43a,43a
を有する第二ガイドプレート43とからなっている。
【0029】このような構成によれば、図4において、
第二開閉手段82がロッド82aを上下動させると、第
二ガイドプレート43も上下動し、開閉刃41,41の
各ガイド突起41a,41aが、第一ガイドプレート4
2の水平状のガイド溝42a,42a及び第二ガイドプ
レート43の逆ハ字状のガイド溝43a,43aにガイ
ドされる。これにより、開閉刃41,41が閉じた状態
又は開いた状態となる。
【0030】図1及び図2において、固定台座20cの
側壁表面には、第三スライドベース5が取り付けてあ
る。該第三スライドベース5は、その裏面に設けたレー
ル5aと、固定台座20cの側壁表面に固定したスライ
ダ5b,5bとによって、上記電線ガイド30及び電線
カッタ40と同じ方向に摺動自在となっている。
【0031】また、図3において、メインベース20の
垂直面20bと固定台座20cの間の収納空間20dに
は、第三駆動手段(エアシリンダ)73が収納してあ
り、第三スライドベース5の後端は、連結プレート5c
を介して該第三駆動手段73のロッド73aに連結して
ある。すなわち、第三スライドベース5は第三駆動手段
73によって進退する構成としてある。
【0032】そして、図1に示すように、第三スライド
ベース5の前端には、回転軸53を介して、ワークサポ
ータ50が回動自在に設けてある。該ワークサポータ5
0の先端内部には、防水栓2を収容するワーク収容部5
1と、電線ガイド30にガイドされた電線1の端末を収
容する電線収容部52とが形成してある。なお、ワーク
サポータ50は、ストッパ54の規制により、90゜の
範囲で下方に回動自在となっており、90゜下方に回動
した状態で、ワーク収容部51に防水栓2の補充が行わ
れる。
【0033】図1及び図2において、メインベース20
の水平面20aの最先端、かつ、搬送手段10の上方に
は、水平な取付基板20eが突設してあり、該取付基板
20eには、昇降手段(エアシリンダ)63が垂設して
ある。該昇降手段63のロッド63aには、上側クラン
プ61が取り付けてある。該上側クランプ61は、搬送
手段10に設けた下側クランプ62と対応する構成とし
てあり、これら上側クランプ61と下側クランプ62及
び昇降手段63は、電線押え手段60を構成する。
【0034】次に、本発明の電線の端末処理方法の実施
形態について、図5(a),(b),(c),(d)を
参照しつつ説明する。図5(a),(b),(c),
(d)は本発明の一実施形態に係る電線の端末処理方法
の手順を示す説明図である。
【0035】図5(a)は本端末処理装置の初期状態を
示すものであり、電線ガイド30及び電線カッタ40が
ともに開状態となっている。搬送手段10の間欠移動に
よって電線1が下側クランプ62のところに搬送される
と、昇降手段63が駆動して上側クランプ61を下降さ
せ(矢印O)、該上側クランプ61と下側クランプ62
により電線1が位置決め固定される。また、このとき、
電線1の端末が開状態の電線ガイド30に導かれ、その
後、第一開閉手段81が駆動して該電線ガイド30を閉
状態にし、電線1の端末が閉状態となった該電線ガイド
30に包囲される。
【0036】次いで、図5(b)に示すように、第三駆
動手段73が駆動してワークサポータ50を矢印P方向
に前進させる。すると、該ワークサポータ50が、開状
態の電線カッタ40を通過し、その先端部を電線ガイド
30に押し当てる。これによって、電線ガイド30が矢
印Q方向に若干押し戻され、電線1の端末が電線ガイド
30からワークサポータ50の各収容部51,52内に
ガイドされる。これにより、電線1の端末に防水栓2が
装着される。
【0037】その後、図5(c)に示すように、第三駆
動手段73が駆動してワークサポータ50を矢印R方向
に後退させる。次いで、第二開閉手段82が駆動して電
線カッタ40を閉状態にし、これによって、電線1の端
末の被覆に切り込みが入れられる。このとき、第一開閉
手段81は何ら動作せず、該電線カッタ40による切り
込み動作は、電線ガイド30の閉状態が維持されたまま
で行われる。
【0038】最後に、図5(d)に示すように、第二駆
動手段72が駆動して、電線カッタ40のみが閉状態の
ままで矢印S方向に前進し、電線1の端末の被覆を除去
する。すなわち、電線1の端末の皮剥きが行われる。
【0039】このような本実施形態の電線の端末処理方
法及び端末処理装置によれば、電線カッタ40が電線1
に切り込みを入れるとき(図5(c)参照)、すなわ
ち、電線カッタ40が電線1を挟み込むとき、電線ガイ
ド30の閉状態が維持され、該電線1が真直ぐに保持さ
れる。これにより、電線1に曲がり癖がついている場合
でも、該電線1の端末が振れることなく正確に電線カッ
タ40に挟み込まれる。この結果、電線1の皮剥きを確
実かつ正確に行うことができる。
【0040】また、電線カッタ40が、電線ガイド30
と独立に進退して電線1の皮剥きを行うので、電線1の
皮剥き時(図5(d)参照)に、電線ガイド30が電線
1に装着した防水栓2に干渉することを防止することが
できる。
【0041】なお、本発明の電線の端末処理方法及び端
末処理装置は、上述した実施形態に限定されるものでは
ない。本発明の電線の端末処理方法は、特に、電線ガイ
ド30の閉状態を維持しつつ電線カッタ40を閉状態に
して電線1の被覆に切り込みを入れることを特徴として
いる。したがって、上述した図5(a)〜(d)の各工
程間に、必要に応じて他の工程を追加してもよい。
【0042】また、上述した端末処理装置では、電線ガ
イド30,電線カッタ40を駆動させる駆動手段71〜
73、及び、開閉させる開閉手段81,82等にエアシ
リンダを用いた構成としたが、これに限定されるもので
はなく、ボールねじとモータあるいはラック&ピニオン
とモータなどを用いた駆動源に変更してもよい。また、
上記実施形態では、本端末処理装置を横方向に設置して
あるが、縦方向に設置することも可能である。さらに、
電線押え手段60は、上側クランプ61と下側クランプ
62及び昇降手段63によって構成されるものに限ら
ず、電線カッタ40が皮剥きを行うときに電線1を固定
できるものであれば、他の構成のものに変更することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の電線の端末処理
方法及び端末処理装置では、電線ガイドと電線カッタを
独立に開閉及び進退させる手順及び構成としたことによ
って、電線の皮剥き精度の向上を図ることができ、電線
の皮剥きを確実かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線の端末処理装置
を示す正面図である。
【図2】上記端末処理装置の平面図である。
【図3】上記端末処理装置の側面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】同図(a),(b),(c),(d)は本発明
の一実施形態に係る電線の端末処理方法の手順を示す説
明図である。
【図6】同図(a),(b),(c),(d)は従来の
電線の端子処理方法、及び、該方法を実施するための端
末処理装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電線 2 防水栓 10 搬送手段 20 メインベース 30 電線ガイド 40 電線カッタ 50 ワークサポータ 51 ワーク収容部 52 電線収容部 60 電線押え手段 71 第一搬送手段 72 第二搬送手段 73 第三搬送手段 81 第一開閉手段 82 第二開閉手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも開閉可能な電線ガイドと、開
    閉かつ進退可能な電線カッタとを用いて、電線の皮剥き
    と防水栓の装着を連続的に行う電線の端末処理方法であ
    って、 閉状態にした前記電線ガイドにより前記電線の端末をガ
    イドし、 前記電線カッタを開状態にして前記電線の端末に防水栓
    を装着し、 前記電線ガイドの閉状態を維持しつつ前記電線カッタを
    閉状態にして前記電線の被覆に切り込みを入れ、 前記電線ガイド及び前記電線カッタの閉状態を維持しつ
    つ前記電線カッタを進退させて前記電線の皮剥きを行う
    ことを特徴とする電線の端末処理方法。
  2. 【請求項2】 電線の皮剥きと防水栓の装着を連続的に
    行う電線の端末処理装置であって、 搬送手段により搬送されてきた前記電線の端末をガイド
    する少なくとも開閉可能な電線ガイドと、前記防水栓を
    収容し、前記電線に沿って進退することにより該電線の
    端末に前記防水栓を装着するワークサポータと、前記電
    線ガイドによりガイドされた前記電線の端末の被覆に切
    り込みを入れ、前記電線の皮剥きを行う開閉かつ進退可
    能な電線カッタとを備え、 前記電線ガイドと前記電線カッタが独立に開閉し、か
    つ、前記電線カッタが前記電線ガイドと独立に進退する
    構成としたを特徴とする電線の端末処理装置。
  3. 【請求項3】 電線の皮剥きと防水栓の装着を連続的に
    行う電線の端末処理装置であって、 メインベースと、該メインベースにレール及びスライダ
    を介して進退自在に設けられた第一スライドベースと、
    該第一スライドベースを進退させる第一駆動手段と、前
    記第一スライドベースの進退にともなって進退する開閉
    自在な電線ガイドと、前記第一スライドベースに固定さ
    れ、前記電線ガイドを開閉させる第一開閉手段と、前記
    第一スライドベースにレール及びスライダを介して進退
    自在に設けられた第二スライドベースと、該第二スライ
    ドベースを進退させる第二駆動手段と、前記第二スライ
    ドべースの進退にともなって進退する開閉自在な電線カ
    ッタと、該第二スライドベースに固定され、前記電線カ
    ッタを開閉させる第二開閉手段と、前記メインベースに
    レール及びスライダを介して進退自在に設けられた第三
    スライドベースと、該第三スライドベースを進退させる
    第三駆動手段と、該第三スライドベースに固定され、前
    記防水栓及び前記電線の端末の収容部を先端に形成した
    ワークサポータと、搬送されてきた前記電線を位置決め
    固定するための電線押え手段とを備えたことを特徴とす
    る電線の端末処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016143548A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 矢崎総業株式会社 電線被覆除去ユニットおよびワイヤハーネスの製造方法

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CN105846276B (zh) * 2015-02-02 2020-05-12 矢崎总业株式会社 电线包覆去除单元和线束的制造方法

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