JPH10143386A - マイクロプロセッサ - Google Patents

マイクロプロセッサ

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JPH10143386A
JPH10143386A JP9301184A JP30118497A JPH10143386A JP H10143386 A JPH10143386 A JP H10143386A JP 9301184 A JP9301184 A JP 9301184A JP 30118497 A JP30118497 A JP 30118497A JP H10143386 A JPH10143386 A JP H10143386A
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JP
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microprocessor
bist
signal
evaluation
clock cycle
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JP9301184A
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O Bondy James
オー.ボンディ ジェームズ
J Glover Joel
ジェイ.グラバー ジョエル
E Stith Donald
イー.ステイス ドナルド
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の制約を受けない組込み型故障診断。 【解決手段】 マイクロプロセッサ(10)がクロッ
ク周期を持つクロック信号(CLK)に応答して動作す
る。マイクロプロセッサは読取り可能なメモリ(16)
を持ち、この読取り可能なメモリが、マイクロプロセッ
サの診断評価を実施する為のコード(BIST)を記憶
する。診断評価は、最初のクロック周期における無故障
動作のもとで生ずる最初の評価、及び最後のクロック周
期で無故障動作のもとで生ずる最後の評価を含む。更に
マイクロプロセッサが、マイクロプロセッサの診断評価
を実施する為のコードをアドレスする為に、読取り可能
なメモリに対して一連のアドレスを発する回路(14)
を含む。最後のクロック周期より前の診断信号の予定の
パターンからの相違が、最後のクロック周期より前の診
断評価の故障を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ここで説明する実施例は、マ
イクロプロセッサの分野に関する。マイクロプロセッサ
を基本とするコンピュータ・システムは驚くほど多岐に
わたり、公的及び私的セクタのあらゆるレベルで使われ
ている。流通しているマイクロプロセッサが膨大に増加
した為、その信頼性を含めて、マイクロプロセッサの多
くの面で設計需要が増加している。この点、マイクロプ
ロセッサの製造業者は、デバイスを消費者に利用できる
ようにする前に、種々の方式を使って自分のマイクロプ
ロセッサを試験することが知られている。この試験は、
デバイス設計の試験と、出荷前の各々の個別の集積回路
の特定の試験とを含む。従って、こういう点で、かなり
の資源がこういう試験に専用になっており、ここで説明
する実施例は、このような種々の試験活動を更に改善す
ることを目指す。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】マイクロプロセッサを
含む種々の集積回路では、集積回路の寿命期限に対する
一般的に受入れられた既知のモデルを取上げて試験が行
われる場合が多い。具体的に言うと、このモデルは、デ
バイスの寿命期限に対する統計に基づいて、デバイスの
信頼性に3つの期間を含む。第1の期間では、ある百分
率の集積回路は、通常の動作での最初の数ヶ月乃至一年
というようなデバイスの寿命の内の早期に、欠陥を生ず
るとこのモデルは予測する。第2の期間では、第1の期
間の間に問題を起こしたものより数はずっと少ない装置
が、かなり長い期間の内に故障すると予想されている。
実際、種々の観点から見て、第2の期間は10年又はそ
れ以上になることがある。最後に、第3の期間では、あ
る装置は故障するが、その故障の程度はモデルの第2の
期間の間に予想されるよりも相当高いとこのモデルは予
測する。
【0003】上に述べたモデルの影響を最小限にしよう
とする既知の1形式の試験がバーンインの名前で知られ
ている。バーンイン手順の間、デバイスの種々のパラメ
ータは、デバイスの通常の動作仕様を超える極端な値に
設定される。例えば、入力電圧は、絶対値で、デバイス
の特定された動作限界を超えるように高くすることがあ
る。別の例として、装置がさらされる温度も、デバイス
の特定された動作限界を超えるように高めることがあ
る。この他の例も従来知られている。何れにせよ、バー
ンイン手順は、上に述べたモデルの第1の期間の長さを
かなり縮めると考えられる。即ち、通常の動作なら1年
後に故障したかもしれない特定のデバイスは、バーンイ
ンの際、ずっと短い時間内に故障する可能性が大きくな
る。結果として、製造業者は、その集積回路を前に述べ
た第1の期間の長さよりずっと短いバーンイン期間にさ
らすかもしれないし、バーンイン手順をしない場合に一
層長い期間の内に故障したであろう多くの装置を確認す
るかもしれない。従って、故障した装置を満足にバーン
イン手順を切抜けたものから取除くことができ、こうし
て消費者に対して出荷する信頼性のあるデバイスの百分
率を一層高くする。
【0004】マイクロプロセッサに関連して言うと、上
に述べたモデルの影響を最小限に押さえようとする別の
既知の種類の試験は、マイクロプロセッサ内に何らかの
自己試験機構を含めることである。例えば、典型的には
マイクロプロセッサは、マイクロプロセッサを動作させ
るのに使われる種々のプログラムを記憶する固定メモリ
(ROM)を含んでいる。このROMは、マイクロRO
Mと呼ばれる場合が多く、それを記憶するプログラムは
マイクロコードと呼ばれることがある。こういう機能が
ある場合、試験に関連して、製造業者は、マイクロRO
Mの中に、マイクロプロセッサの試験に向けた1つ又は
更に多くのマイクロコード・プログラムを入れる場合が
多い。この代りに、試験動作は他の何らかのオン・デバ
イス・ハードウェアで実施することができる。何れにせ
よ、試験全体は組込み自己試験(BIST)と呼ばれ
る。典型的には、BISTは、電力投入時に実施される
か、又は走査試験の間に出るような何らかの形式の指令
を通じて指示される。典型的には、BISTは、程度の
差はあれ、全てのチップ部品を検査し、BISTの終り
に、レジスタにコードを書込む。従って、BISTの持
続時間が分かっていれば、この持続時間の終りにレジス
タを調べて、BISTが完了したかどうか、そしてデバ
イスがBISTによって実施された検査に合格したかど
うかを判定することができる。
【0005】上に述べた方式は、デバイスが市場に出る
前に、不良のマイクロプロセッサを確認する助けになる
場合が多いが、発明者は、こういう方式には色々な制約
があることを確認した。例えば、バーンインの間の故障
は、試験中のデバイスの数多くの入力及び出力の評価を
必要とすることがある。別の例として、BISTは試験
の終りにコードを送り返すだけである場合が多く、従っ
て、この終りに達する前には、試験の進行が表示されな
い。更に、一旦BISTの終りに達しても、故障によっ
て生じたコード(それがある場合)は、何が故障の原因
となったか、あるいはBISTの間のいつに故障が起こ
ったかを確認することができない。上に述べたことに鑑
み、これから説明する実施例で達成されるように、従来
の試験方式の欠点を取上げる必要が生じた。
【0006】
【課題を解決するための手段】クロック周期を持つクロ
ック信号に応答して動作するマイクロプロセッサを提供
する。マイクロプロセッサは読取り可能なメモリを含
み、この読取り可能なメモリがマイクロプロセッサの診
断評価を実施する為のコードを記憶している。診断評価
は、最初のクロック周期に無故障動作のもとで生ずる最
初の評価、及び最後のクロック周期に無故障動作のもと
で生ずる最後の評価を含む。更に、マイクロプロセッサ
は、マイクロプロセッサの診断評価を実施する為のコー
ドをアドレスする為に、読取り可能なメモリに対して一
連のアドレスを出す回路を含む。更に、マイクロプロセ
ッサは、外部からアクセス可能であって、マイクロプロ
セッサからの信号を供給する導体を含む。最後に、マイ
クロプロセッサは、診断評価を実施する間、診断信号を
外部からアクセス可能な導体に出力する回路を含む、好
ましい実施例では、診断信号は、一連のアドレスの各々
の一部分を含む。外部からアクセス可能な導体があれ
ば、最後のクロック周期より前の診断信号の予定のパタ
ーンとの相違が、最後のクロック周期より前の診断評価
の故障を示す。この他の回路、システム及び方法もここ
に説明して請求する。
【0007】
【実施例】図1は、全体を10で示すマイクロプロセッ
サのブロック図であり、これを使って、実施例を用いる
システムの形式を例示する。マイクロプロセッサ10に
ついて言うと、これはその縁に沿って複数個のピンを持
ち、従って、これらのピンは外部からアクセス可能であ
って、これから説明する機能を持つ。ピンを詳しく説明
する前に、実施例に関連するあるピンだけが図1には示
されていること、マイクロプロセッサが普通は他の多数
のピン又は同等の信号導体を持っているのが普通である
ことに注意されたい。更に、この明細書で説明する全て
のピンは、異なる順序又は構成に配置することができ、
ここで説明するのと同様な機能を果たしながらも、名称
は異なっていても良い。
【0008】マイクロプロセッサの全動作に対する図1
に示したピンは、VCCピン、GNDピン及びCLKピ
ンを含み、これらの各々のピンは既知のように使われ
る。具体的に言うと、VCCピンはマイクロプロセッサ
10に対する供給電圧を受取る為にあり、マイクロプロ
セッサ10のピン配置に沿っていくつも同じものを設け
ることができ(そうする場合が多い)、こうして電圧を
供給するいくつもの場所を設けると共に、適切な電流源
になる。同様に、GNDピンはマイクロプロセッサ10
のアース電位を受取る為にあり、これもマイクロプロセ
ッサ10のピン配置に沿っていくつも同じものを設ける
ことができる。最後に、CLKピンがマイクロプロセッ
サ10に対する基本クロック入力ピンであり、内部動作
を同期させる為に使われる。マイクロプロセッサ10に
よって実際に使われる内部クロック信号の周波数は、C
LKピンの信号並びにマイクロプロセッサ10に対する
この他の入力に基づいて決めることができる。最後に、
図1には示してないが、これまで説明した信号が、マイ
クロプロセッサ内にあって、既知のようにこういう信号
を必要とする多数の回路に印加されることを承知された
い。
【0009】マイクロプロセッサ10にある図1に示し
た残りのピンは、リセット・ピン、INITピン、D
ENABLEピン、及びD0乃至DNと記した多数のデ
ータ・ピンを含む。リセット及びINITピンは、夫々
マイクロプロセッサ10のリセット及び初期設定に関係
すると共に、これから説明する組込み自己試験(BIS
T)を開始する。D ENABLEピンはやはりこれか
ら説明するように、BISTの間診断コードを出力する
ことに関係する。データ・ピンについては、D0が最下
位データ・ビット、そしてDNが最上位データ・ビット
を表すことに先ず注意されたい。更に、これらのピンは
マイクロプロセッサ10に対してデータを両方向でやり
取りする為にある。最後に、データ・ビット全体の数
は、マイクロプロセッサによって変ることがあり、今日
のマイクロプロセッサでは、64ビット(即ちN=6
3)に類するのが普通である。
【0010】図1の図示の残りの部分について言うと、
更にマイクロプロセッサ10がBIST制御回路12を
含む。BIST制御回路12が、1つより多くの入力を
受取るように接続されており、好ましい実施例では、こ
の入力の中には、リセット、INIT及びD ENAB
LEピンからの信号が含まれる。更に、BIST制御回
路12は、後で説明するある状況では、1つ(又は数
個)のデータ・ピンに対して出力を供給するように接続
されている。具体的に言うと、好ましい実施例では、最
下位ビット・データ・ピン(即ち、D0)がこの出力に
接続される。更に、この同じデータ・ピンを他の回路に
も接続して、これから説明するBISTに関連する以外
の機能を持たせることができることに注意されたい。最
後に、BIST制御回路12は、後で説明するマイクロ
シーケンサ14に対する出力制御信号を供給するように
も接続されている。
【0011】マイクロシーケンサ14が、マイクロプロ
グラム・メモリ16と一緒に動作する。こういう動作は
この分野では一般的に知られている。具体的に言うと、
従来典型的にはマイクロROM又はマイクロコードRO
Mと呼ばれる固定メモリであるが、マイクロプログラム
・メモリ16は、「マイクロアドレス」を受取り、それ
に応答して「マイクロ命令」を出力するマイクロプロセ
ッサの基本的な装置である。マイクロプログラム・メモ
リ16が、例として、固定メモリとして示されている
が、ランダムアクセス・メモリ、PLA又は当業者によ
って開発されるこの他の記憶回路のような他の種々の読
取り可能な記憶回路を使うことができることに注意され
たい。何れにせよ、この回路は、この明細書でマイクロ
命令と呼ぶ前述の信号を出す読取り可能なメモリを表し
ている。マイクロ命令は、多重ビット信号であり、これ
らの全てではないにしても、大部分のビットの値を使っ
て、マイクロプロセッサの1つ又は更に多くの面を制御
する。更に、マイクロ命令又はマイクロ命令の一部分が
マイクロシーケンサ14にフィードバックされる。これ
は、この一部分が次に続くマイクロアドレスを形成する
ことがあるからであり、又は次に続くマイクロアドレス
を出す為の情報の一部分を含むことがあるからである。
この点、マイクロシーケンサ14が制御情報を受取る全
体的な入力を持つものとして示されている。この入力を
含めたのは、マイクロシーケンサ14がこの他の信号も
受取ることができることを例証する為に過ぎず、マイク
ロシーケンサ14がマイクロプログラム・メモリ16に
対して出すこの後のマイクロアドレスに影響を与える。
【0012】前段に述べたマイクロシーケンサ14とマ
イクロプログラム・メモリ16の間の既知の相互作用の
他に、この発明の実施例では、各々のマイクロアドレス
の一部分がマイクロシーケンサ14の出力からBIST
制御回路12の入力に接続されている。好ましい実施例
では、この一部分がマイクロアドレスの最下位ビット
(LSB)である。後で示すが、ある場合、マイクロア
ドレスのこのLSBがBIST制御回路12によってデ
ータ・ピンD0に送られる。
【0013】この発明の実施例に関連して図1の詳しい
動作を説明する前に、BISTの動作全般に関連して少
し別のことを詳しく説明しておくのが役立つ。前に述べ
たように、マイクロプログラム・メモリ16が多数のマ
イクロ命令を記憶していて、これらはマイクロシーケン
サ14からの夫々のマイクロアドレスに応答して出力す
ることができる。この点、BIST動作を実施する為
に、マイクロプログラム・メモリ16内に一連のマイク
ロ命令を入れておくことができることは既知である。言
い換えれば、相次ぐマイクロアドレスによってアドレス
され、マイクロプログラム・メモリ16によって出力さ
れたマイクロ命令によって、マイクロプロセッサ10の
全部ではないにしても、種々の内部回路を試験させるこ
とにより、プログラム・スレッドを形成することができ
る。この点に関し、製造業者は、あるレベルの自己試験
コードをマイクロプロセッサのマイクロプログラム・メ
モリに入れておく場合が多く、こういうコードをマイク
ロプロセッサによって動作させて、デバイスを消費者に
送出す前に、デバイスの故障を内部で評価することがで
きるし、あるいは場合によっては、このコードを後でこ
のマイクロプロセッサを含む消費者のシステムによって
動作させることができる。従って、この発明の実施例で
は、マイクロプログラム・メモリ16はこのようにBI
STを働かせるのに十分なマイクロ命令を記憶してい
る。
【0014】上に述べたように、マイクロプログラム・
メモリ16がBISTマイクロ命令を記憶しているか
ら、当業者であれば、更にマイクロプロセッサ10が、
BIST動作を達成する為に、各々のマイクロ命令を相
次いでアドレスする回路を含んでいることが理解されよ
う。この点、好ましい実施例のマイクロシーケンサ14
は、この為にマイクロアドレスを出力するように動作す
る(そして、マイクロプログラム・メモリ16からフィ
ードバックされる前のマイクロ命令の前述の一部分を使
ってそうすることができる)。従って、こういう相次ぐ
マイクロアドレスを出す必要性があれば、こういう各々
のマイクロアドレスの符号化は、マイクロプロセッサが
製造される時までには知られる。かように、知られたマ
イクロアドレスがあるとして、その理由は後で明らかに
なるが、図2にこういう知られたマイクロアドレスの一
連のLSBを示す。図2の一連のLSBは、18、20
及び22の偶数番号をつけた3つの群に分かれている。
マイクロプロセッサ10の適正なBIST動作の各々の
クロック・サイクルに、相次ぐ1つのLSBが、マイク
ロプログラム・メモリ16に対するマイクロアドレスの
一部分になる。更に、図1に示した接続の為、この同じ
相次ぐLSBがBIST制御回路12にも接続される。
時間に対する一連のビットの順序を示す為、BIST動
作の最初のクロック・サイクルに対応するLSBを24
に示し、BIST動作の最後のクロック・サイクルに対
応するLSBを26に示す。最後に、典型的なBIST
は100万又は更に多くのクロック・サイクルにわたっ
て実施されることがあること、従って、図2に示すビッ
トは、BIST全体で起り得る100万又は更に多くの
対応するLSBの省略したごく一例であることに注意さ
れたい。
【0015】図2の別々の群について説明すると、群1
8及び22はBISTマイクロアドレスのシーケンスを
両方とも表しており、これは、特定の所望のマイクロ命
令並びにマイクロプログラム・メモリ16内でのその場
所に応じて変る。このような各々のマイクロ命令の所望
の順序及び場所が分かっていれば、これらの値が製造業
者によって定められ、正常な(即ち無故障の)BIST
動作における群18及び22に対するLSBの予想され
るパターンを表す。言い換えると、BISTの無故障動
作では、マイクロシーケンサ14が、群18及び22に
対して同じビット・パターンを発生する。従って、図2
に示した全てのビットの合計は、100万ビット又はそ
れ以上の程度になることがあることをこれまで説明した
ところから思い出されたい。一例として、そういう範囲
を考えると、典型的には群18は100 Kビット程
度、群22は1 Mビット程度であることがある。群1
8及び22の間に群20があり、これは約3 Kビット
程度であり、群20内の各々のビットは、群20内にあ
ってその直前にあるビットの論理的な補数を表すことに
注意されたい。具体的に言うと、好ましい実施例では、
BISTの一部分は、マイクロプログラム・メモリ16
の全部又は大部分のマイクロアドレスを昇順で順次進ん
でいく。従って、このような順では、対応する各々のマ
イクロアドレスのLSBがトグル動作により、群20の
相補的なパターンを形成することが当業者に理解されよ
う。この為、群18及び22と同じように、群20はL
SBの予想されるパターンを表しているが、群20を進
むうち、各々のビットが上に述べたように論理的に交互
に変ることが分かる。
【0016】以上、幾分細部を説明したが、図3はBI
STの進行を外部から監視し、この進行中の故障を検出
する能力を含む、BISTの外部評価を実施するように
図1のマイクロプロセッサ10を動作させるこの発明の
好ましい方法28のフローチャートを示す。しかし、全
般的に、方法28はマイクロプロセッサの内部での動
作、並びにこの内部動作が決まっている場合に利用する
ことのできる外部試験手順の両方に関係することに注意
されたい。この各々の面をこれから説明する。
【0017】方法28は、BISTを工程30から開始
する。好ましい実施例では、工程30は、リセット及び
INITピンに関連して行われる。更に具体的に言う
と、工程30を実施する為、リセット及びINITを出
し、その後、INITは出したままにしておいて、リセ
ットを取消す。それに応答して、工程32で、BIST
制御回路12がマイクロシーケンサ14に対して図示の
制御信号を発し、マイクロシーケンサ14に、マイクロ
プログラム・メモリ16に対する最初のBISTマイク
ロ命令を発するようにさせる。更に、この最初のマイク
ロアドレスがマイクロシーケンサ14から出力される
時、そのLSBがBIST制御回路12にも接続される
ことに注意されたい。工程34で、BIST制御回路1
2は、D ENABLEが出ているかどうかを判定す
る。D ENABLEが出ていなければ、方法28は後
で説明する工程42に続く。他方、D ENABLEが
出ていれば、方法28は工程36に続く。
【0018】工程36で、D ENABLEが出ている
と判定すると、BIST制御回路12は最初のBIST
マイクロアドレスからのLSBがデータ・ピンD0へ通
過できるようにする。従って、D ENABLE信号は
ピン(例えばデータ・ピンD0)を1つより多くの目的
の為に使うことができるようにする、即ち、BISTの
間にLSBを出力し、BIST以外の動作の間に他の何
らかの目的に使うことができるようにすることに注意さ
れたい。この実施例では、このようにデータ・ピンD0
が共有ピンであるから、(D ENABLEが出ていれ
ば)BISTの間LSBを出力することができると共
に、BIST以外の動作の間、データ・ビットを出力す
ることができる。工程36に戻って、一旦マイクロアド
レスのLSBがデータ・ピンD0に出力されると、この
最初のビットは、図2の24に示した最初のクロック・
ビットに対応するはずである。このような符合が起るか
どうかの評価は、次に、これから説明する工程38で解
析される。
【0019】工程38を説明する前に、上に述べたD
ENABLEピンが、上に述べた機能(即ち、LSBを
データ・ピンD0に出力することができるようにする機
能)の為に別個の選定されたピンとして示されているこ
とに注意されたい。しかし、この機能は、BISTの間
だけ起り、マイクロプロセッサ10の通常の動作中は起
らないことが好ましいので、別個のピンを設ける代り
に、通常の動作中に他の目的の為に使われるピンが、B
ISTの初め並びにその間、付能信号を受取っても良
い。更にその代りに、リセット及びINIT信号のタイ
ミング及び関係を、LSBを出力する特徴を付能したり
あるいは不作動にしたりするように設定して、この機能
の為に別個のピンを設けないで済むようにしても良い。
更にその代りの案は、当業者に容易に考えられよう。何
れにせよ、工程36の後、方法28がこれから説明する
工程38に続く。
【0020】工程38及び40は、マイクロプロセッサ
10の外部で行われる好ましい方法の動作を表す。具体
的に言うと、工程38では、工程36からのLSB出力
が、所定のマイクロプロセッサに対する予想されるパタ
ーン内の対応するビットと符合するかどうかが判定され
る。例えば、図2の予想されるパターンを使うと、最初
の出力LSBは、第1のクロック・サイクルのビット2
4と符合するはずであり、従って、論理1ではなく、論
理0であるべきである。従って、BISTが開始された
後の最初のLSB出力に対し、工程38は、BISTの
第1のクロック・サイクルの間のLSB出力が論理0で
あるかどうかを判定する。論理0であれば、この方法が
工程42に続くが、LSBが予想されるパターン内の対
応するビットと符合しない場合、方法は工程40に続
く。
【0021】工程40に入る時、工程38は、実際の出
力LSBが、図2のパターンで予想される対応するLS
Bと相違する段階があれば、その段階を確認するように
作用することに注意されたい。工程38のこの確認は、
種々の方法で行うことができる。例えば、データ・ピン
D0からLSBが出力される時、図2のLSBの予想パ
ターンからのビットを送出す同期信号に対して、LSB
を実時間で比較することにより、工程38を行うことが
できる。即ち、工程38の比較によって、パターンから
の予想されるLSBとデータ・ピンD0の実際のLSB
出力とが符合することが分かれば、正しい動作が起って
いると想定され、方法28が工程42に続く。他方、比
較器が符合しないことを示す時、方法28が工程40に
続き、BISTで誤りが発生したことを知らせる。言い
換えれば、予想されるビットと実際のビットとの間の相
違は、予想したのとは異なるマイクロアドレスが出され
たというようなBIST問題が発生したことを示す。従
って、工程40は、何らかの形で失敗した比較結果を記
憶して、BISTマイクロアドレス・シーケンス内のど
こでこの故障が起ったかを、大体1クロック・サイクル
又は更に数クロック・サイクル以内に確認することがで
きる。更に、図面に示してないが、工程40の故障が確
認された後、方法28は考えられる相次ぐマイクロアド
レス並びに同じように相次ぐBISTの故障を確認する
為に、工程42に続けても良いし、あるいはその代りに
BISTの故障を検出した方法28の流れを終わらせて
も良い。
【0022】工程42は、BISTが済んだかどうかを
判定する。好ましい実施例では、これは、経過時間(例
えばクロック・サイクル)を計数し、それを、BIST
の終結に達するまでの予想される完了時間と比較するこ
とによって、行うことができる。従って、この場合、経
過時間が予想される完了時間より短ければ、BISTは
済んでおらず、この方法は工程32に戻る。逆に、経過
時間が予想される完了時間に等しいか、又はそれより長
ければ、BISTは済んでおり、工程44に示すよう
に、方法28の試験も完了する。
【0023】上のようにして、方法28は好ましくは、
図2の対応する予想されるLSBに各々のビットが符合
する限り、データ・ピンD0の各々のLSB出力に対し
て繰返す。即ち、BISTが、図2の最後のBISTク
ロック・サイクルに対応するビット26まで、完全にう
まく働く為には、方法28は、データ・ピンD0に相次
いで出力される100万個のLSBがあると仮定する
と、100万回繰返される。しかし、この100万回又
はその程度の一連のビットの間、任意の時点で図2の予
想されるビット・パターンとの相違があって、BIST
の故障を示唆する場合、それは場合によって、故障から
1クロック・サイクル以内というほど素早く検出するこ
とができる。こういう情報があれば、製造業者は、パタ
ーンの相違に対応するマイクロ命令を確認することがで
き、この情報から、故障の原因を同じく敏速に且つ効率
よく決定することができる。その結果、この発明の実施
例は、マイクロプロセッサがBISTを動作させている
間に、外部からの故障の検出を改良した形でできるよう
にする。
【0024】この実施例では、D0のLSBと予想され
るパターンとの実時間の比較を行うという上に述べた方
式は、好ましい方式の1つに過ぎず、この発明の範囲内
でこの他の方式も考えられることに注意されたい。例え
ば、D0に現れる各々の相次ぐLSBを記憶装置に結合
しておいて、後の時点で、LSBの予想されるパターン
と比較しても良い。この方式も、出力LSBとLSBの
予想されるパターンとの間の任意の相違を確認すること
ができる。更に別の実施例として、光放出ダイオード
(LED)のような可視表示器を方法28の間に、D0
ピンに接続しておくことができる。この実施例では、方
法28の持続時間にわたって、適正なBIST動作の
間、D0ピンの出力が変化する時、LEDが点滅する。
逆に、BIST故障があった場合、マイクロシーケンサ
14は、BIST故障の為に、マイクロアドレスを発す
ることを完全に停止することができる。従って、上に述
べたLED方式を使うと、このような故障があった場
合、LEDが点滅を停止する。従って、BISTの予想
される時間が完了する前に、LEDが点滅を止めれば、
BIST故障が発生したことを可視的に判定することが
できる。更に、前に述べたように、図2の群20は、L
SBの論理的なトグル動作の為、適正な動作状態では、
LEDに50%のデューティ・サイクルが適用される期
間を表している。従って、群20に対応するLSBがD
0データ・ピンに出力される時、この期間の間、一貫し
た点滅を観察することができる。従って、上に述べた実
施例はこの発明の融通性を実証するものであり、当業者
であれば、この他の代案も考えられよう。
【0025】図4及び5は、前に述べたこの発明の色々
な面を用いた試験構成の略図を示す。具体的に言うと、
図4には、バーンイン・ボード46が、図1のように構
成された多数のマイクロプロセッサを試験することが示
されており、図5は、バーンイン・ボード46との間で
信号をやり取りするように接続することができるドライ
バ・ボード47を示している。更に詳しく言うと、バー
ンイン・ボード46は、既知のオーブンのようなバーン
イン・オーブン内に配置することが望ましい。典型的に
は、このオーブンが、バーンイン・ボード46のような
多数のバーンイン・ボード(例えば52個のバーンイン
・ボード)を封入した加熱室を持っている。更に、この
加熱室に直ぐ隣接して、オーブンが、その中にドライバ
・ボード47を配置することができる非加熱区域を持つ
ことが好ましい。更に、加熱室が多数のバーンイン・ボ
ード46を含んでいる場合、非加熱区域は対応する多数
のドライバ・ボード47を持つことが好ましい。更に、
各々のバーンイン・ボード46のエッジ・コネクタが、
加熱室及び非加熱区域の間の何らかのポート又はその他
の電気界面を通り抜けるように配置して、各々のバーン
イン・ボード46とそれに対応するドライバ・ボード4
7の間で電気信号をやり取りするようにする。
【0026】図4の実施例のバーンイン・ボード46に
ついて更に詳しく説明すると、バーンイン・ボード46
が、全体を48で示した15個のマイクロプロセッサ・
ソケットを持っており、各々のソケットを互いに識別す
る為に、添字(即ち、481乃至4815)を用いてい
る。各々のソケット48内には“MP”と略して示す対
応するマイクロプロセッサが接続されている。この場合
も、各々のマイクロプロセッサを互いに識別する為に添
字を用いている。バーンイン・ボード46は、前に述べ
た方法28を実施するのに見合って、信号を供給し又は
受取る種々のエッジ・コネクタを持っている。即ち、V
CC及びGNDコネクタが、各々のマイクロプロセッサ
に対して基準電位を供給し、CLKコネクタがクロック
発生器50(図5参照)に接続され、MP1 乃至MP15
に一種類のクロック信号を供給する。ボード46は1群
のデータ・ピン・エッジ・コネクタを持ち、各ピンがマ
イクロプロセッサの対応するD0データ・ピンに接続さ
れる(しかし図4では、図面を簡単にする為に、明確な
接続を示してない)。対応する関係を示す便宜として、
各々のD0データ・ピン・エッジ・コネクタとそれに取
付けられる相手のマイクロプロセッサのデータ・ピンD
0に添字を用いる。例えば、データ・ピン・エッジ・コ
ネクタD01 がMP1 のD0データ・ピンに接続され、
データ・ピン・エッジ・コネクタD02 がMP2 のD0
データ・ピンに接続されるというようにして、データ・
ピン・エッジ・コネクタD015がMP15のD0データ・
ピンに接続される。最後に、各々のボードのエッジ・コ
ネクタ・データ・ピンD01 乃至D015が夫々LED1
乃至LED15と記した対応するLEDに電気的に接続さ
れる。これらのLEDはバーンイン・ボード46に設け
られている。更に詳しく言うと、好ましい実施例では、
これらのLEDは、エッジ・コネクタ・データ・ピンD
1 乃至D015とはバーンイン・ボード46の反対側の
縁に設けられていて、加熱オーブン室内の窓を介してL
EDが更に見やすくなるようにする。図4を簡単にする
為に、ボード46の左側の縁のエッジ・コネクタがバー
ンイン・ボード46の右側の縁近くのLEDに電気的に
接続されるが、図面を簡単にする為に、ボードの長さに
わたる物理的な接続は示してないことに注意されたい。
しかし、当業者であれば、各々のデータ・ピンとバーン
イン・ボード46の右側の縁の近くに設けられた対応す
るLEDとの間の接続をする為に、何らかの電気バス等
が設けられることは明らかであろう。
【0027】次に図5について具体的に説明すると、ド
ライバ・ボード47の信号との対応関係並びに/又はそ
れらの信号の接続を示す為に、図4のバーンイン・ボー
ド46の各々の信号も示されている。次にドライバ・ボ
ード47について説明すると、これは、バーンイン・ボ
ード46のCLKエッジ・コネクタにクロック信号を供
給する前述のクロック発生器50を含む。クロック発生
器50からのクロック信号は、カウンタ52の入力にも
接続される。このカウンタの出力が比較器54の入力に
接続される。比較器54は、ボード46上のリセット及
びINITエッジ・コネクタに制御信号を供給し、この
ボードでこれらのコネクタがMP1 乃至MP15の各々の
リセット及びINITピンに接続される。比較器54か
らのリセット信号は比較器56のリセット入力にも接続
される。比較器56はクロック発生器50からのクロッ
ク信号によってクロック動作をすると共に、図4のバー
ンイン・ボード46上にあるマイクロプロセッサの各々
のD0ピンからの信号をも入力として受取る。比較器5
6は、二つの出力をも持ち、これらの出力をドライバ・
ボード47で使うことができるし、あるいはドライバ・
ボード47の外部に接続する為のエッジ・コネクタに接
続することができる。何れにせよ、これらの2つの出力
は情報インターフェース信号(図5では「情報I/F」
と省略して記入してある)及び故障信号である。好まし
い実施例では、情報I/F信号が、これから説明するよ
うに、比較器56の判定を記録する為のデータ記録コン
ピュータのような外部監視回路に結合される。好ましい
実施例では、故障信号はLED又は可聴警報器のような
何らかの形式の可聴可視装置を駆動するように接続する
ことができ、こうして比較器56がバーンイン・ボード
46の故障を確認した時、この可聴可視装置を作動す
る。更に、ドライバ・ボード47は外部リセット信号を
内部で発生するか、あるいは外部リセット信号を受取る
エッジ・コネクタを持っている。外部リセット信号がカ
ウンタ52及び比較器54に接続され、これから説明す
るように、これらの装置をリセットする。最後に、図面
に示してないが、ドライバ・ボード47は、バーンイン
・ボード46の故障を検出する別の診断回路をも含んで
いて良いことに注意されたい。
【0028】バーンイン・ボード46を使う試験方式は
変えることができ、これから更に述べるように、図2の
方法28に全体的に従うものであって良い。何れにせ
よ、バーンイン・ボード46は、通常の動作パラメータ
ではなく、バーンイン用パラメータを用いて、こういう
方式を実施することができるようにすることに注意され
たい。例えば、VCCの値に対する通常の動作範囲は製
造業者によって特定されていて、今日のマイクロプロセ
ッサでは、2.5乃至5ボルトの程度であろう。しか
し、バーンインの際、明細書の冒頭にも述べたように、
通常の動作範囲より大きいVCCの値が用いられる。同
様に、周囲動作温度に対する通常の動作範囲も製造業者
によって特定されており、今日のマイクロプロセッサで
は0乃至70℃程度であって良い。この場合も、バーン
インの際、このパラメータを大きくして、周囲温度がマ
イクロプロセッサに対する通常の動作範囲より高くなる
ようにすることができる。例えば、前にも述べたが、ボ
ード46をオーブン又は同様な加熱環境内に配置して、
通常の動作範囲の温度より高い所望の周囲温度を達成す
ることができる。この他のパラメータも、通常の動作範
囲を超える極端な値に設定することができる。この為、
バーンイン・ボード46の形式が決まると、通常の動作
状態でも、あるいはバーンイン用の状態の下でも、次に
述べる工程を実施することができる。
【0029】以上述べたところから、バーンイン・ボー
ド46を試験する為のドライバ・ボード47の好ましい
動作は、次に述べる通りであるが、前に述べた方法28
の詳しい説明を前提とする。試験方法は初めに外部リセ
ット信号を出して、図4に示す適当な回路をリセット
し、試験動作を開始する。このリセット信号に応答し
て、比較器54がリセットを出し、その後取消し、これ
に対してINITは出たままになる。その後、MP1
至MP15の各々が同時にBISTを開始し、従って、そ
れに対応するマイクロアドレスのLSBが夫々対応する
D0データ・ピンに出力される。その為、この値がボー
ド46にある対応するD0エッジ・コネクタに接続さ
れ、その後ドライバ・ボード47上の比較器56に接続
される。その結果、比較器56は、入力のLSBと、対
応するマイクロプロセッサに対する予想されるLSBパ
ターンを示すテーブルからのLSBとの前に述べた実時
間の比較を実施することができる。この点、比較器56
がクロック発生器50からのクロック信号によって同期
していて、入力LSBが、同じクロック・サイクルに対
応するパターンからのLSBと正しく比較されることに
注意されたい。この動作では、試験及び結果解析は種々
の形で達成することができることに注意されたい。例え
ば、比較器56が実時間の比較を実施する時、比較結果
が情報I/F信号を通じて利用できる。従って、情報I
/F信号に接続されたコンピュータが、故障が検出され
た場合は、そのタイミングを含めて、こういう結果を記
録することができる。従って、この記録された情報をB
ISTの間に解析することができる。その代りに、BI
STの全ての動作の持続時間全体の間、バーンイン・ボ
ード46を監視する代りに、BISTの全部の試験が完
了した後に、この記録された情報を解析することができ
る。結果の解析の別の例として、比較器56は、MP1
乃至MP15の何れかに対してBIST故障が検出された
時、故障信号を出すことに注意されたい。従って、故障
信号に接続された任意の可聴可視装置が、この故障に応
答して作動され、こうして試験について追加の表示を発
生する。更に、相次ぐBIST動作の間、バーンイン・
ボード46上の各々の対応するLED1 乃至LED15
可視的に検査して、前に述べたのと同様に、BISTの
間の相次ぐクロック・サイクルの間、それが点滅するか
どうかを判定することができる。
【0030】上に述べたような次第で、バーンイン・ボ
ード46及びドライバ・ボード47は、多数のマイクロ
プロセッサを一度に試験することができる構成を提供
し、前に述べたように、この試験はバーンイン用のパラ
メータ又は通常の動作用のパラメータの下で行うことが
できることに注意されたい。更に、一旦BISTが完了
した時、何回でも繰返すことができることに注意された
い。具体的に言うと、前に述べたように、クロック発生
器50からのクロック信号はカウンタ52の入力に接続
されていて、カウンタ52の出力が比較器54の入力に
接続されている。従って、比較器54は、カウンタ52
のカウント数を、BISTを完了するのに十分な時間を
表す値(例えばクロック100万個のBISTでは10
0万というカウント)と比較することができる。一度こ
の値に達すると、比較器54は、再びリセットを出し、
その後取消すと共に、INITを出したままにすること
により、BISTを再開することができる。更に、比較
器54がリセット信号を出した時、比較器54は比較器
56をもリセットして、前に述べたように、多数のD0
ピンから受取る入力をLSBの予想されるパターンと比
較することをもう一度開始することができることに注意
されたい。この為、この過程は希望するだけ、何回でも
繰返すことができる。
【0031】実施例を説明したので、当業者であれば、
こういう実施例によって得られる種々の利点並びに代案
が容易に理解されよう。例えば、BISTの間、1個の
出力ピンを監視して、BISTの進行を初めから終りま
で外部で評価することができる。即ち、従来時々行われ
ていたように、BISTの間、マイクロプロセッサの出
力ピンの全部又は多数を評価するという必要はない。別
の例として、外部評価は、予想されるビット・パターン
とのビット比較によっても良いし、あるいはLEDのよ
うな可視表示によっても良い。更に別の例として、BI
STの間の故障は、BISTが完了すると予定されてい
る時よりも前に確認することができ、マイクロプロセッ
サの特定の不良個所を判定する為に、特定のマイクロ命
令まで追跡することができる。更に別の例として、BI
STのマイクロアドレスのLSBを含むビット又はこの
LSB以外のビットを見て、実際のBISTマイクロ命
令パターンと予想されるBISTマイクロ命令パターン
の間の相違を確認することができる。更に別の例とし
て、実施例は1つより多くのマイクロプロセッサを試験
する能力があることを示しており、実際に、同時に多数
の組のマイクロプロセッサを試験することができ、任意
の試験される装置の故障の1つ又は更に多くの実時間
の、試験後の表示装置とすることができる。更に別の例
として、上に述べた実施例は、色々な異なる形式のマイ
クロプロセッサに取入れることができる。上記並びにそ
の他の利点は、上に述べた種々の代案と同じく、この実
施例の融通性を実証するものである。従って、何れにし
ても、実施例を詳しく説明したが、特許請求の範囲によ
って定められたこの発明の範囲を逸脱することなく、以
上の説明に種々の置換、変更を加えることができる。
【0032】以上の説明に関し、更に以下の項目を開示
する。 (1) クロック周期を持つクロック信号に応答して動
作するマイクロプロセッサに於て、前記プロセッサの診
断評価を実施する為のコードを記憶し、前記診断評価
が、最初のクロック周期に無故障動作のもとで生ずる最
初の評価、並びに最後のクロック周期に無故障動作のも
とで生ずる最後の評価を含む読取り可能なメモリと、前
記マイクロプロセッサの診断評価を実施する為のコード
をアドレスする為に、前記読取り可能なメモリに対する
一連のアドレスを出す回路と、外部からアクセス可能で
あって、前記マイクロプロセッサからの信号を供給する
導体と、前記診断評価の実施の際に前記導体上に診断信
号を出力する回路とを有し、前記最後のクロック周期の
前に前記診断信号が予定のパターンと相違することが、
前記最後のクロック周期より前の診断評価の故障を示
し、前記診断信号が前記読取り可能なメモリに対する前
記一連のアドレスの各々の一部分を含むマイクロプロセ
ッサ。 (2) 第1項記載のマイクロプロセッサに於て、前記
一連のアドレスの各々が複数個のビットを有し、前記一
連のアドレスの各々の一部分が前記一連のアドレスの各
々の最下位ビットで構成されるマイクロプロセッサ。 (3) 第2項記載のマイクロプロセッサに於て、前記
予定のパターンが一連の信号で構成されていて、前記一
連の信号の内の1つおきの信号が直前の信号の論理的な
補数であるマイクロプロセッサ。
【0033】(4) 第1項記載のマイクロプロセッサ
に於て、外部付能信号を受取る入力を有し、前記診断評
価の実施の間に前記導体上に診断信号を出力する回路
が、前記外部付能信号に応答して、前記付能信号が第1
の状態にある時に前記導体に診断信号を出力すると共
に、前記付能信号が第2の状態にある時に、前記導体に
診断信号を出力しないマイクロプロセッサ。 (5) 第4項記載のマイクロプロセッサに於て、更
に、複数個のデータ導体を有し、前記複数個のデータ導
体の各々が前記マイクロプロセッサから外部にデータ信
号を供給する為にあり、前記複数個のデータ導体の内の
選ばれたデータ導体が、前記マイクロプロセッサから外
部に診断信号を供給する前記導体として接続され、前記
外部付能信号が第1の状態にある時、前記選ばれた導体
が前記診断信号を出力するように動作し得ると共に、前
記外部付能信号が第2の状態にある時に、前記選ばれた
導体が前記データ信号を出力するように動作し得るマイ
クロプロセッサ。 (6) 第1項記載のマイクロプロセッサに於て、前記
予定のパターンが一連の信号で構成されていて、前記一
連の信号の内の1つおきの信号が直前の信号の論理的な
補数であるマイクロプロセッサ。 (7) 第1項記載のマイクロプロセッサに於て、読取
り可能なメモリが固定メモリであり、前記コードがマイ
クロコードで構成されるマイクロプロセッサ。 (8) 第1項記載のマイクロプロセッサに於て、前記
外部からアクセス可能な導体が第1の外部からアクセス
可能な導体であり、更に、第2の外部からアクセス可能
な導体と、前記第2の外部からアクセス可能な導体から
付能信号を受取り、それに応答して、一連のアドレスを
出す前記回路に、前記最初の評価に対応する第1のアド
レスを出すことを開始させる回路とを有するマイクロプ
ロセッサ。
【0034】(9) マイクロプロセッサの診断評価を
実施する為のマイクロコードを記憶する読取り可能なメ
モリと、マイクロプロセッサの診断評価を実施する為の
マイクロコードをアドレスする為に、前記読取り可能な
メモリに対する一連のアドレスを出す回路と、前記マイ
クロプロセッサから外部に信号を供給する導体と、前記
導体に対して、前記一連のアドレスの内の各々の一部分
を出力する回路とを有するマイクロプロセッサ。 (10) 第9項記載のマイクロプロセッサに於て、前
記一連のアドレスの各々が複数個のビットで構成され、
前記一連のアドレスの各々の前記一部分が前記一連のア
ドレスの各々の最下位ビットで構成されるマイクロプロ
セッサ。 (11) マイクロプロセッサ10がクロック周期を持
つクロック信号(CLK)に応答して動作する。マイク
ロプロセッサは読取り可能なメモリ16を持ち、この読
取り可能なメモリが、マイクロプロセッサの診断評価を
実施する為のコード(BIST)を記憶する。診断評価
は、最初のクロック周期における無故障動作のもとで生
ずる最初の評価、及び最後のクロック周期で無故障動作
のもとで生ずる最後の評価を含む。更にマイクロプロセ
ッサが、マイクロプロセッサの診断評価を実施する為の
コードをアドレスする為に、読取り可能なメモリに対し
て一連のアドレスを発する回路14を含む。更にマイク
ロプロセッサは、外部からアクセス可能であって、マイ
クロプロセッサからの信号を供給する導体D0を含む。
最後に、マイクロプロセッサが、診断評価の実施中、外
部からアクセス可能な導体に診断信号を出力する回路1
2を含む。外部からアクセス可能な導体があるので、最
後のクロック周期より前の診断信号の予定のパターンか
らの相違が、最後のクロック周期より前の診断評価の故
障を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】自己診断コード、及びこの自己診断コードの実
績を表す外部からアクセス可能な出力を記憶する読取り
可能なメモリを持つマイクロプロセッサのブロック図。
【図2】予想されるBISTマイクロアドレスの対応す
るパターンからの最下位ビットの予想パターン・シーケ
ンスを示す図。
【図3】図1に示すようなマイクロプロセッサを試験す
る方法のフローチャート。
【図4】図1のマイクロプロセッサと同じように構成さ
れたマイクロプロセッサの群を持つバーンイン・ボード
のブロック図。
【図5】図4のバーンイン・ボードとの間で信号をやり
取りするドライバ・ボードのブロック図。
【符号の説明】
12 BIST制御回路 14 マイクロシーケンサ 16 マイクロプログラム・メモリ D0 外部からアクセス可能な導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド イー.ステイス アメリカ合衆国 テキサス州リチャードソ ン,クレストオーバー ドライブ 328

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック周期を持つクロック信号に応答
    して動作するマイクロプロセッサに於て、 前記プロセッサの診断評価を実施する為のコードを記憶
    し、前記診断評価が、最初のクロック周期に無故障動作
    のもとで生ずる最初の評価、並びに最後のクロック周期
    に無故障動作のもとで生ずる最後の評価を含む読取り可
    能なメモリと、 前記マイクロプロセッサの診断評価を実施する為のコー
    ドをアドレスする為に、前記読取り可能なメモリに対す
    る一連のアドレスを出す回路と、 外部からアクセス可能であって、前記マイクロプロセッ
    サからの信号を供給する導体と、 前記診断評価の実施の際に前記導体上に診断信号を出力
    する回路とを有し、前記最後のクロック周期の前に前記
    診断信号が予定のパターンと相違することが、前記最後
    のクロック周期より前の診断評価の故障を示し、 前記診断信号が前記読取り可能なメモリに対する前記一
    連のアドレスの各々の一部分を含むマイクロプロセッ
    サ。
JP9301184A 1996-10-31 1997-10-31 マイクロプロセッサ Pending JPH10143386A (ja)

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US2934796P 1996-10-31 1996-10-31
US029347 1996-10-31

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6934884B1 (en) 1999-05-11 2005-08-23 Sharp Kabushiki Kaisha One-chip microcomputer and control method thereof as well as an IC card having such a one-chip microcomputer
US9835680B2 (en) 2015-03-16 2017-12-05 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method, device and computer program product for circuit testing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6934884B1 (en) 1999-05-11 2005-08-23 Sharp Kabushiki Kaisha One-chip microcomputer and control method thereof as well as an IC card having such a one-chip microcomputer
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