JPH10143041A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH10143041A
JPH10143041A JP29827796A JP29827796A JPH10143041A JP H10143041 A JPH10143041 A JP H10143041A JP 29827796 A JP29827796 A JP 29827796A JP 29827796 A JP29827796 A JP 29827796A JP H10143041 A JPH10143041 A JP H10143041A
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Sueaki Okamoto
季明 岡本
Kazuya Kamihira
和也 上平
Hideki Ishida
英樹 石田
Akira Matayoshi
晃 又吉
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Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ブレード保持機構80には、クリーニング
ブレード61を保持しているブレードホルダ81と、ブ
レードホルダ81が取付けられている調整板82と、ス
ラストベース69に沿って感光体ドラムの軸方向に往復
変位可能に設けられた移動板86とが備えられている。
移動板86には、コロ87,88,89が所定間隔置い
て取付けられている。第2コロ88がスラストベース6
9に接触し、第1コロ87および第3コロ89にそれぞ
れ押さえ板33が接触している。 【効果】移動板86がスラスト機構90によって感光体
ドラムの軸方向に往復変位されても、感光体ドラムの軸
方向に見たときの角度は変わらないので、クリーニング
ブレード61の感光体ドラムに対する圧接角度を常に一
定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に用いられ、
感光体ドラムの表面に残留しているトナー等を除去する
ためのクリーニング装置に関する。特に、小型の画像形
成装置に好適なクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどの画像形成装置で
は、均一に帯電された感光体ドラムを露光装置により露
光することによって、形成すべき画像に対応した静電潜
像が形成され、この静電潜像が現像装置によりトナー像
に現像される。このトナー像は、たとえば転写チャージ
ャの放電により用紙に転写され、その後、定着装置にお
いてトナー粒子を用紙上に定着させることによって、画
像の形成が達成される。
【0003】トナー像が用紙に転写された後の感光体ド
ラム表面には、一部のトナー粒子が用紙に転写されずに
残留している。この残留トナーを感光体ドラム表面から
除去するために、通常、画像形成装置にはクリーニング
装置が備えられている。このクリーニング装置として
は、たとえばゴムで構成された板状のクリーニングブレ
ードを感光体ドラムの表面に押し当てて、感光体ドラム
の表面に付着しているトナーを機械的に除去する、いわ
ゆるブレード方式のものが知られている。
【0004】ブレード方式のクリーニング装置では、ク
リーニングブレードが固定されて、感光体ドラムの表面
に同じ位置で接触していると、感光体ドラム表面とクリ
ーニングブレードとの間に紙粉などの異物が挟まり、用
紙に黒筋などの所望しない画像が記録されることがあ
る。そこで、従来のクリーニング装置では、クリーニン
グブレードを感光体ドラムの軸方向に往復変位させるこ
とによって、感光体ドラム表面とクリーニングブレード
の間に異物が挟まらないようにされている(実開平1−
155080号公報、実開昭62−19675 号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
プリンタなどを各個人で使用できるように、プリンタ本
体の小型化が要望されており、そのためには、感光体ド
ラムの径を小さくしたり、クリーニング装置を小型化す
る必要がある。ところが、感光体ドラムおよびクリーニ
ング装置が小型化された場合、感光体に対するクリーニ
ングブレードの接触位置が感光体ドラムの回転方向に少
しでもずれると、感光体ドラムの接線方向に対するクリ
ーニングブレードの角度(以下、「圧接角度」とい
う。)が大きく変わってしまい、良好なクリーニング性
能を発揮することができない。また、クリーニングブレ
ードが感光体表面の移動によって移動方向に巻き上がる
といったような不具合が生じるおそれもある。それゆ
え、小型のクリーニング装置では、クリーニングブレー
ドがハウジングに固定されているのが一般的である。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、感光体ドラム表面とクリーニングブレー
ドとの間に異物が挟まることがなく、常に良好なクリー
ニング性能を発揮することができるクリーニング装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載のクリーニング装置は、画像形成装置
に備えられて、トナー像が用紙に転写された後の感光体
表面に残留しているトナーを除去するためのクリーニン
グ装置であって、感光体の軸方向に長手のクリーニング
ブレードと、クリーニングブレードを、その長手端縁が
感光体表面に当接した状態に保持しているブレード保持
機構と、感光体の軸方向に見たときの感光体の接線方向
に対するクリーニングブレードの角度が変化しないよう
に、ブレード保持機構を感光体の軸方向に往復変位させ
るスラスト機構と、を含むことを特徴とするものであ
る。
【0008】一般に、感光体の軸方向に見たときの感光
体の接線方向に対するクリーニングブレードの角度(圧
接角度)は、クリーニング性能を決定する要因の1つと
されている。たとえば、図6(a)に示すように、圧接
角度Aが小さいときには、クリーニングブレードの先端
部分によって、感光体表面の残留トナーを上手く掻き落
とすことができず、感光体表面にトナーが残留してしま
う。また、感光体表面に残留しているトナーが、クリー
ニングブレードによって感光体表面に押し付けられて、
感光体表面に固着してしまうおそれもある。
【0009】一方、圧接角度Aが大きいときには、感光
体表面の移動によってクリーニングブレードが湾曲して
移動方向に巻き上がったり(図6(b)参照)、感光体
表面の移動によってクリーニングブレードの厚さ方向に
力が加わり、図6(c)に矢印で示すように、クリーニ
ングブレードが感光体表面でバウンドしてしまい、クリ
ーニング性能が劣化する。したがって、良好なクリーニ
ング性能を発揮するには、クリーニングブレードが感光
体の表面に常に所定の圧接角で押し当てられている必要
がある。
【0010】請求項1記載の構成によれば、感光体の軸
方向に見たときの感光体の接線方向に対するクリーニン
グブレードの角度が一定に保たれた状態で、ブレード保
持機構が感光体の軸方向に往復変位される。したがっ
て、常に良好なクリーニング性能を発揮することができ
る。また、クリーニングブレードが感光体の軸方向に往
復変位されるので、クリーニングブレードと感光体表面
との間に紙粉などの異物が挟まりにくい。ゆえに、挟ま
った紙粉が原因で、クリーニングできずに残留している
トナーによって、黒筋などの所望しない画像が用紙に記
録されることがない。
【0011】また、請求項2記載の発明は、上記ブレー
ド保持機構は、クリーニングブレードが取付けられる移
動板と、移動板に取付けられたコロと、コロの上下に設
けられた一対の規制板を有し、移動板は、コロおよび一
対の規制板によって感光体の軸方向に交叉する方向に関
して固定され、かつ感光体の軸方向に変位可能にされて
いることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置
である。
【0012】請求項2記載の構成によれば、クリーニン
グブレードが取付けられる移動板は、コロおよびコロの
上下に設けられた一対の規制板によって、感光体の軸方
向に交叉する方向に関して固定されるとともに、感光体
の軸方向に変位可能にされている。したがって、たとえ
ば感光体のドラム径が変更された場合に、クリーニング
ブレードの圧接角度を大幅に調整する必要があるときに
は、コロや規制板を交換することによって調整が可能で
ある。
【0013】請求項3記載の発明は、上記スラスト機構
は、一方平面が他方平面に対して傾斜しているテーパ面
とされたスラストギアと、スラストギアのテーパ面に取
付けられたスライダワッシャとをさらに有し、上記移動
板の一方端部には、感光体の軸方向に延びたスラストピ
ンが取付けられており、このスラストピンの先端は常に
スライダワッシャに当接されていることを特徴とする請
求項2記載のクリーニング装置である。
【0014】請求項3記載の構成によれば、スラストギ
アに形成されているテーパ面によって、スラストピンが
押されて、移動板が感光体の軸方向に変位する。このと
き、スラストピンは、テーパ面に設けられたスライダワ
ッシャに当接しているので、スライダワッシャを摩擦係
数の小さな材料で構成すれば、スラストピンとスライダ
ワッシャとの間に生じる摩擦力を小さくすることがで
き、移動板を滑らかに変位させることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記ブレード保持
機構は、クリーニングブレードが取付けられているブレ
ードホルダと、ブレードホルダを上記移動板に取付ける
ための調整板とをさらに有し、調整板は、移動板に対す
る取付位置を感光体に近接する方向および離間する方向
に調整可能であることを特徴とする請求項2または請求
項3に記載のクリーニング装置である。
【0016】請求項4記載の構成によれば、調整板の取
付位置を調整することができるので、たとえば、感光体
の材質、感光体の回転速度、現像に使用されているトナ
ー、クリーニングブレードの材質などに応じて、クリー
ニングブレードの感光体への食い込み量を調整すること
ができ、常に良好なクリーニング性能を発揮できる。請
求項5記載の発明は、上記クリーニング装置と感光体と
は、共通のユニットハウジングで一体的に保持されてい
ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
に記載のクリーニング装置である。
【0017】請求項5記載の構成によれば、クリーニン
グ装置が感光体とともに共通のユニットハウジングで保
持されているので、サイズを小さくすることができ、小
型の画像形成装置に好適なクリーニング装置になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係るクリーニング装置が適用された画像
形成装置の概略構成を示す図であり、具体的には小型の
複写機の画像形成部の構成が示されている。この複写機
には、矢印21の方向に回転する感光体ドラム1が備え
られている。感光体ドラム1の周囲には、その回転方向
21に沿って順に、メインチャージャ2、露光装置3、
現像装置4、転写チャージャ5およびクリーニング装置
6が備えられている。
【0019】画像形成時、感光体ドラム1は回転方向2
1に一定速度で回転駆動される。そして、メインチャー
ジャ2の放電によって、感光体ドラム1の表面は所定の
一定電位に均一に帯電される。感光体ドラム1の回転に
伴って、均一に帯電された表面は露光装置3に対向す
る。露光装置3は、形成すべき画像のデータに基づいて
発光し、感光体ドラム1の表面を露光する。すると、露
光された部分の電荷が逃げて、感光体ドラム1の表面に
は、電位の高い領域と電位の低い領域とが生じ、いわゆ
る静電潜像が形成される。
【0020】静電潜像が形成された感光体ドラム1の表
面は、次に、現像装置4に対向し、静電潜像がトナーに
よって顕像化される。具体的に説明すると、現像装置4
内にはトナーが充填されており、このトナーが現像ロー
ラ41によって感光体ドラム1の表面に供給されて、ト
ナーが感光体ドラム1の表面に形成されている静電潜像
に対応して感光体ドラム1の表面に付着する。これによ
り、静電潜像がトナー像に顕像化される。
【0021】感光体ドラム1がさらに回転し、トナー像
は転写チャージャ5に対向する。一方、図示しない給紙
トレイに収容されている用紙Pは、ガイド23に沿って
搬送されて、感光体ドラム1の近傍に設置されたレジス
トローラ24に先端部分がニップされた状態で停止して
いる。感光体ドラム1の表面に形成されているトナー像
と用紙とが転写チャージャ5で位置合わせされるタイミ
ングで、レジストローラ24が回転駆動されて、用紙P
が感光体ドラム1に供給される。そして、転写チャージ
ャ5の放電によって、感光体ドラム1の表面に付着して
いるトナーが、用紙P側に移り、用紙Pの表面に付着す
る。
【0022】トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベル
ト26によって定着装置27に導かれる。定着装置27
には、圧ローラ28および熱ローラ29が備えられてお
り、圧ローラ28および熱ローラ29の働きによって、
用紙Pに転写されたトナー像が用紙に定着される。定着
処理後の用紙Pは、図示しない搬送機構によって装置外
に排出される。
【0023】トナー像が転写された後の感光体ドラム1
の表面には、通常、一部のトナーが用紙Pに転写されず
に残留している。感光体ドラム1がさらに回転されて、
残留トナーが付着した表面がクリーニング装置6に対向
すると、残留トナーはクリーニング装置6によって除去
される。具体的に説明すると、クリーニング装置6に
は、感光体ドラム1の表面から残留トナーを掻き落とす
クリーニングブレード61と、クリーニングブレード6
1によって掻き落とされたトナーをトナー回収部63に
搬送する回収ローラ62とが備えられている。クリーニ
ングブレード61は、たとえばポリウレタンゴムで構成
されており、感光体ドラム1の軸方向に長手の板状のも
のである。また、回収ローラ62は、たとえばゴムロー
ラで構成されており、感光体ドラム1の回転方向21に
関してクリーニングブレード61よりも上流側で感光体
ドラム1に接している。
【0024】クリーニング装置6にはさらに、スパイラ
ル部材64が備えられている。回収ローラ62によって
搬送されて、トナー回収部63に回収されたトナーは、
このスパイラル部材64によって、用紙Pの移動方向に
直交する方向に送られ、クリーニング装置6外の図示し
ない容器に廃棄される。図2は、上記クリーニング装置
6を感光体ドラム1の回転軸に直交する方向に切断した
ときの端面図である。また、図3は、クリーニング装置
6を上方から見た平面図である。図2および図3を参照
して、クリーニング装置6の構成について、より具体的
に説明する。
【0025】クリーニング装置6は、上記クリーニング
ブレード61、回収ローラ62、トナー回収部63およ
びスパイラル部材64の他に、クリーニングブレード6
1を保持しているブレード保持機構80およびクリーニ
ングブレード61を感光体ドラム1の軸方向に往復変位
させるためのスラスト機構90を備えており、これらと
感光体ドラム1とは、共通のユニットハウジング65に
保持されている。
【0026】ユニットハウジング65には、一対の側面
板66,67と、側面板66,67を連結している凸湾
曲された主板68と、主板68の上部に結合されたスラ
ストベース69とが含まれている。一対の側面板66,
67の先端部分は、感光体ドラム1を回転自在に保持す
るドラム保持部になっている。また、回収ローラ62
も、これら一対の側面板66,67によって回転自在に
保持されている。
【0027】主板68およびスラストベース69は、た
とえばアルミニウムなどの金属によって構成されてお
り、感光体ドラム1の回転軸11方向に長手のものであ
る。スラストベース69は、主板68の上端縁に結合さ
れた保持板72と、保持板72の後端縁から上方に立ち
上がった後面板73とを有している。主板68とスラス
トベース69の保持板72とによって区画される空間
が、上記トナー回収部63になっている。主板68の先
端には、たとえばPETフィルムで構成されるシールフ
ィルム70が、主板68の長手にわたって取り付けられ
ている。シールフィルム70は、主板68から立ち上が
った状態に設けられており、シールフィルム70の先端
は、感光体ドラム1の表面に接触している。このシール
フィルム70は、クリーニング装置6で回収されたトナ
ーが、感光体ドラム1側に飛散するのを防止するための
ものである。
【0028】回収ローラ62は、主板68の上方に配置
されて、感光体ドラム1の回転方向21に関してシール
フィルム70よりも下流側の感光体ドラム1表面に接し
ている。一方、主板68の所定位置には、回収ローラ6
2の表面に付着しているトナーを掻き落とすためのスク
レーパ71が取付けられている。スクレーパ71の先端
は、回収ローラ62の回転方向25に関して感光体ドラ
ム1よりも下流側の回収ローラ62の周面に当接してお
り、スクレーパ71により掻き落とされたトナーが、ト
ナー回収部63に回収されるようになっている。
【0029】なお、図3において参照符号97は、たと
えばスポンジで構成されたシール部材であり、トナー回
収部63に回収されたトナーが感光体ドラム1側に飛散
するのを防止している。トナーシール部材97は、後述
するスラスト機構90によってクリーニングブレード6
1が感光体ドラム1の軸方向に往復変位されても、クリ
ーニングブレード61と側面板66,67との間に、隙
間が生じず、かつ、クリーニングブレード61の往復変
位の妨げにならない程度に圧縮されて設けられている。
【0030】図4は、図3の切断面線IV−IVから見た、
上記ブレード保持機構80の断面図である。また、図5
は、上記ブレード保持機構80の一部およびスラスト機
構90を示す斜視図であり、この図では簡単のためにコ
イルばね39の図示が省略されている。以下では、図5
を中心に、図2ないし図4を参照して、ブレード保持機
構80およびスラスト機構90の構成について詳しく説
明する。
【0031】ブレード保持機構80は、クリーニングブ
レード61を保持しているブレードホルダ81と、ブレ
ードホルダ81が取付けられている調整板82と、スラ
ストベース69に沿って感光体ドラム1の軸方向に往復
変位可能に設けられた移動板86とを有している。この
移動板86は、たとえば金属板を断面コ字形状に折り曲
げて形成された長手の部材であり、感光体ドラム1の軸
方向に見たときの角度が変化せずに、スラストベース6
9に沿って感光体ドラム1の軸方向に往復変位される。
【0032】ブレードホルダ81は、たとえば金属製の
アングル部材であり、感光体ドラム1に対向する面がク
リーニングブレード61を取付けるための取付面にされ
ている。ブレードホルダ81は、3つのビス84によっ
て調整板82に固定されている。また、調整板82は、
3つのビス85によって移動板86に取付けられてお
り、ビス85を緩めることによって、感光体ドラム1に
近接および離間する方向に取付位置を調整することがで
きる。これにより、たとえば、感光体ドラム1の材質、
感光体ドラム1の回転速度、使用しているトナー、クリ
ーニングブレード61の材質などに応じて調整板82の
取付位置を調整することによって、クリーニングブレー
ド61の感光体ドラム1への食い込み量を調整すること
ができる。よって、常に良好なクリーニング性能を発揮
することができる。また、調整板82によって移動板8
6の長手方向の強度が増されるので、クリーニングブレ
ード61が感光体ドラム1に強く押し当てられても、移
動板86が撓むことはない。
【0033】ブレード保持機構80にはさらに、移動板
86に取付けられた3個のコロ87,88,89と、ス
ラストベース69の後面板73に取付けられた押さえ板
33と、移動板86の図3における左右両端部に延設さ
れたピン保持板51,52とを有している。具体的に説
明すると、移動板86には、スラストベース69の後面
板73に対向している面に、3つのコロ87,88,8
9が所定の間隔を置いて回動自在に取付けられている。
中央の第2コロ88の周面は、スラストベース69の保
持板72の上面に接している。第2コロ88の両側方に
設けられた第1コロ87および第3コロ89の周面は、
保持板72には接しておらず、上方で押さえ板33の下
面に接触している。
【0034】押さえ板33は、スラストベース69の後
面板73にビス34によって固定される固定部35と、
後面板73に形成された長孔31,32を介して固定部
35の上端縁から保持板72と平行に延びた押さえ部3
6,37とを備えている。押さえ部36,37の下面
は、それぞれ第1コロ87および第3コロ89の周面に
上方から接触している。
【0035】このように、第2コロ88がスラストベー
ス69の保持板72の上面に接触し、第1コロ87およ
び第3コロ89にそれぞれ押さえ部36,37が接触し
ていることによって、移動板83は、矢印99方向に関
して確実に固定された状態で、感光体ドラム1の軸方向
(矢印94,95方向)に往復変位可能にされている。
【0036】ピン保持板51は、移動板86の図5にお
ける左側端縁から上方に向けて延設されており、ピン保
持板51の外側面の所定位置には、スラストピン54が
突設されている。スラストピン54の先端は、スラスト
機構90に備えられているスライダワッシャ92(後述
する)に当接している。また、ピン保持板51には、支
持軸56が左側に向けて突設されている。この支持軸5
6は、ドラム支持板67の所定位置に形成された軸受孔
(図示せず)に受け取られている。
【0037】ピン保持板52は、移動板86の図5にお
ける右側端縁から上方に向けて延設されている。ピン保
持板52には、支持軸53が右側に向けて突設されてお
り、支持軸53はドラム支持板66に形成された軸受孔
(図示せず)に受け取られている。ゆえに、移動板86
は支持軸53,56によってドラム支持板66,67に
軸支された状態になっており、感光体ドラム1の径が変
更された場合などには、3個のコロ87,88,89や
押さえ板33を変更し、支持軸53,56を中心に移動
板86を少し回動させて、クリーニングブレード61が
適切な圧接角度で感光体ドラム1に押し当てられるよう
に調整することができる。
【0038】なお、移動板86の先端縁とスラストベー
ス69の保持板72の先端縁との間には隙間が生じてお
り、この隙間は、保持板72の上面に取付けられた平板
状で長手のトナーシールスポンジ96によって塞がれて
おり、トナー回収部63に回収されたトナーがブレード
保持機構80側に飛散するのが防止されている。次に、
スラスト機構90は、側面板67に回動自在に設けられ
たスラストギア91と、スラストギア91に取付けられ
たスライダワッシャ92とを有している。
【0039】上記したように、スラストギア91は、側
面板67に回動自在に設けられている。スラストギア9
1の平面部分のうちの側面板67に対向している平面9
3は、他方の平面に対して傾斜がつけられたテーパ面と
されており、スラストギア91は、その半径方向から見
たときに略くさび形状になっている(図3参照)。この
テーパ面93と、ピン保持板51に設けられたスラスト
ピン54との間には、摩擦係数が比較的小さい材料で構
成されたスライダワッシャ92が設けられている。スラ
ストピン54の先端は、スライダワッシャ92に当接し
ており、スラストピン54はスライダワッシャ92上を
滑らかに動くことができる。
【0040】図示しない駆動機構によってスラストギア
91が回転駆動されると、テーパ面93によってスラス
トピン54が押されて、移動板83が矢印94方向に移
動する。また、図3および図4に示すように、押さえ板
33の押さえ部36と、移動板86の所定位置に設けら
れた引っ掛け部38とには、コイルばね39が掛け渡さ
れており、このコイルばね39の弾性力によって、移動
板83は矢印95方向に常に付勢されている。よって、
スラストギア91がさらに回転されると、移動板83
は、コイルばね39の弾性力によって矢印95方向に移
動する。このようにして、移動板83が、感光体ドラム
1の軸方向に往復変位される。よって、クリーニングブ
レード61も、感光体ドラム1の軸方向に往復変位され
る。
【0041】ゆえに、クリーニングブレード61と感光
体ドラム1の表面との間には、紙粉などの異物が挟まり
にくく、たとえクリーニングブレード61と感光体ドラ
ム1の表面との間に紙粉などの異物が挟まっても、クリ
ーニングブレード61が感光体ドラム1の軸方向に変位
することによって、その異物が除去される。これによ
り、挟まった異物によってクリーニング性能が劣化し
て、用紙上に所望しない黒筋などが形成されるのを防ぐ
ことができる。
【0042】以上のように、第2コロ88がスラストベ
ース69の保持板72の上面に接触し、第1コロ87お
よび第3コロ89がそれぞれ押さえ板33,34によっ
て下方に押さえられることによって、移動板86は矢印
99方向に固定された状態で、感光体ドラム1の軸方向
に変位可能である。よって、移動板86が感光体ドラム
1の軸方向に往復変位されたときに、クリーニングブレ
ード61の先端を感光体ドラム1に常に一定の圧接角度
で押し当てた状態で、感光体ドラム1の軸方向に往復変
位させることができる。したがって、常に良好なクリー
ニング性能を発揮できる。
【0043】また、ブレードホルダ81が、調整板82
を介して移動板86に取付けられているので、調整板8
2を感光体ドラム1に近接および離間する方向に移動さ
せることによって、クリーニングブレード61の感光体
ドラム1への食い込み量を調整することができる。した
がって、クリーニング装置6を構成している各部材単品
の加工精度を比較的緩やかにできる。
【0044】本発明の実施形態の説明は以上の通りであ
るが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、上述の実施形態の説明では、この発明に
かかるクリーニング装置が複写機に備えられた場合を例
示したが、複写機に限らず、プリンタやファクシミリ装
置などの画像形成装置に適用することができる。この
他、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更を施
すことが可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クリーニ
ングブレードの圧接角が常に一定に保たれているので、
常に良好なクリーニング性能を発揮することができる。
また、クリーニングブレードが感光体の軸方向に往復変
位されるので、クリーニングブレードと感光体表面との
間に、紙粉などの異物が挟まりにくくなる。ゆえに、こ
の異物が原因で黒筋などの所望しない画像が用紙に記録
されることがない。
【0046】請求項2記載の発明によれば、簡単な構成
で、クリーニングブレードを感光体に対する圧接角度を
一定に保ちつつ、感光体の軸方向に往復変位させること
ができる。また、上下からコロを押さえているので、コ
ロはガタつくことなく、スムーズに移動することでき
る。さらに、たとえば感光体のドラム径が変更された場
合などに、クリーニングブレードの圧接角度を大幅に調
整する必要があるときには、コロや規制板を交換するこ
とによって調整が可能である。
【0047】請求項3記載の構成によれば、スライダワ
ッシャを摩擦係数の小さな材料で構成すれば、スラスト
ピンとスライダワッシャとの間に生じる摩擦力を小さく
することができ、移動板を滑らかに変位させることがで
きる。請求項4記載の発明によれば、調整板の取付位置
を調整することができるので、クリーニングブレードの
感光体への食い込み量を調整することができ、良好なク
リーニング性能を発揮できる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、クリーニン
グ装置が感光体とともに共通のユニットハウジングによ
って保持されているので、サイズを小さくすることがで
き、小型の画像形成装置に好適なクリーニング装置にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るクリーニング装置
が適用された画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】クリーニング装置を感光体ドラムの回転軸に直
交する方向に切断したときの端面を示す図である。
【図3】クリーニング装置を上方から見た平面図であ
る。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た、ブレード保持
機構の断面図である。
【図5】ブレード保持機構の一部およびスラスト機構を
示す斜視図である。
【図6】クリーニングブレードの圧接角の大小によって
生じる不具合を説明するための図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 8 クリーニング装置 33 押さえ板 54 スラストピン 61 クリーニングブレード 65 ユニットハウジング 69 スラストベース 80 ブレード保持機構 81 ブレードホルダ 82 調整板 86 移動板 87,88,89 コロ 90 スラスト機構 91 スラストギア 92 スライダワッシャ 93 テーパ面
フロントページの続き (72)発明者 又吉 晃 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置に備えられて、トナー像が用
    紙に転写された後の感光体表面に残留しているトナーを
    除去するためのクリーニング装置であって、 感光体の軸方向に長手のクリーニングブレードと、 クリーニングブレードを、その長手端縁が感光体表面に
    当接した状態に保持しているブレード保持機構と、 感光体の軸方向に見たときの感光体の接線方向に対する
    クリーニングブレードの角度が変化しないように、ブレ
    ード保持機構を感光体の軸方向に往復変位させるスラス
    ト機構と、を含むことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】上記ブレード保持機構は、クリーニングブ
    レードが取付けられる移動板と、移動板に取付けられた
    コロと、コロの上下に設けられた一対の規制板を有し、 移動板は、コロおよび一対の規制板によって感光体の軸
    方向に交叉する方向に関して固定され、かつ感光体の軸
    方向に変位可能にされていることを特徴とする請求項1
    記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】上記スラスト機構は、一方平面が他方平面
    に対して傾斜しているテーパ面とされたスラストギア
    と、スラストギアのテーパ面に取付けられたスライダワ
    ッシャとをさらに有し、 上記移動板の一方端部には、感光体の軸方向に延びたス
    ラストピンが取付けられており、このスラストピンの先
    端は常にスライダワッシャに当接されていることを特徴
    とする請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】上記ブレード保持機構は、クリーニングブ
    レードが取付けられているブレードホルダと、ブレード
    ホルダを上記移動板に取付けるための調整板とをさらに
    有し、 調整板は、移動板に対する取付位置を感光体に近接する
    方向および離間する方向に調整可能であることを特徴と
    する請求項2または請求項3に記載のクリーニング装
    置。
  5. 【請求項5】上記クリーニング装置と感光体とは、共通
    のユニットハウジングで一体的に保持されていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    クリーニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10289057B2 (en) 2014-10-31 2019-05-14 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus that causes one of cleaning member and image bearing member including photosenstive layer to reciprocate and image forming method
CN111408585A (zh) * 2018-12-19 2020-07-14 东莞市和合环保科技有限公司 一种fpc加工平台的表面清洁机构

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