JPH10142469A - カメラ装置 - Google Patents

カメラ装置

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Publication number
JPH10142469A
JPH10142469A JP30515196A JP30515196A JPH10142469A JP H10142469 A JPH10142469 A JP H10142469A JP 30515196 A JP30515196 A JP 30515196A JP 30515196 A JP30515196 A JP 30515196A JP H10142469 A JPH10142469 A JP H10142469A
Authority
JP
Japan
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lens barrel
camera
camera housing
lens
outer peripheral
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30515196A
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English (en)
Inventor
Masanobu Morioka
政信 森岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス調整を簡易な操作で精密に行い得
る構造簡易なカメラ装置を提供する。 【解決手段】 イメージセンサ6等のカメラ本体部が内
蔵されるとともに先端部に取付ねじ部2cが形成された
カメラ筐体2と、撮像レンズ15や絞り機構17等が内
蔵されるとともに基端部に形成されたねじ部19aを取
付ねじ部2cにねじ合わせしてカメラ筐体2に光軸方向
に移動自在に組み合わされたレンズ鏡筒3と、これらカ
メラ筐体2とレンズ鏡筒3との間に組み込まれてレンズ
鏡筒3に対してカメラ筐体2から離間する方向に弾性力
を作用させる弾性部材14とを備える。レンズ鏡筒3
は、光軸方向に移動操作されて撮像レンズ15とイメー
ジセンサ6との焦点調整が行われた状態で、弾性部材1
4の弾性力によりこの調整位置に弾持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体が円筒形を呈
して形成される小型のカメラ装置に関し、さらに詳しく
はカメラ筐体に対して焦点調整を行って組み合わされる
レンズ鏡筒の組合せ位置が保持されるように構成したカ
メラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カメラヘッド部が小指程度の大き
さに構成された小型電子カメラ装置が提供されている。
この小型電子カメラ装置は、カメラヘッド部を構成する
カメラ筐体の内部に、例えば1/4インチのCCDイメ
ージセンサやその制御回路部品等が収納されるとともに
このカメラ筐体の先端部に撮像レンズ群や絞り機構等が
内蔵されたレンズ鏡筒が組み合わされて構成されてい
る。この小型電子カメラ装置は、撮像された画像情報が
レンズ鏡筒を介してCCDイメージセンサに入力されて
電気的な撮像信号へと変換され、この撮像信号をケーブ
ルによってカメラコントロールユニットへと供給してい
る。
【0003】カメラコントロールユニットは、デジタル
シグナルプロセッサ内のサンプリングパルスに基づいて
入力された撮像信号のガンマ補正やホワイトバランス調
整等のデジタル処理を行った後、撮像信号をモニタ装置
や記録装置へと出力する。また、カメラコントロールユ
ニットは、デジタルシグナルプロセッサ内で得た同期信
号に基づいてCCDイメージセンサを駆動する駆動パル
スをカメラヘッド部側へと供給する。
【0004】かかる小型電子カメラ装置においては、レ
ンズ鏡筒に組み込まれたレンズ群の焦点がCCDイメー
ジセンサの撮像面に対してずれた位置にある場合には、
画像のピンボケ現象が発生する。このため、小型電子カ
メラ装置は、カメラヘッド部を構成するカメラ筐体とレ
ンズ鏡筒とが光軸方向に対してその組合せ位置を調整自
在としている。小型電子カメラ装置は、この構成によっ
てレンズ群の焦点がCCDイメージセンサの撮像面上に
結像されるように、カメラ筐体とレンズ鏡筒とが組み合
わされる。
【0005】従来の小型電子カメラ装置のカメラヘッド
部100は、図4及び図5に示すように、カメラ筐体1
01の先端部(図4において左側)にレンズ鏡筒102
を組み合わせて構成されている。カメラ筐体101は、
全長に亘って同径とされた内穴101aを有する円筒形
を呈して形成されており、この内穴101aに詳細を省
略するCCDイメージセンサ103や図示しない光学フ
ィルタ、回路基板或いはコネクタ等のカメラ本体を構成
する各部材がブロック化されて組み込まれている。
【0006】カメラ筐体101は、その外周部が、中央
領域をブラケット取付部101bとして、先端側をレン
ズ鏡筒取付部101cとして、後端側をケーブル取付部
101dとしてそれぞれ構成される。ブラケット取付部
101bは、軸方向に離間して周回りに突出形成された
一対の外周フランジ部101e、101fの間において
構成され、このカメラヘッド部100を適宜の場所に取
り付けるための図示しない取付ブラケット部材(ホルダ
部材)が装着される。レンズ鏡筒取付部101cは、一
方の外周フランジ部101eから先端部の全域に亘って
外周ねじを形成してなる。また、ケーブル取付部101
dは、他方の外周フランジ部101fから後端部の全域
に亘って外周ねじを形成してなる。このケーブル取付部
101dには、カメラ筐体101の内部に組み込まれた
CCDイメージセンサ103等のカメラ本体部の抜け止
めを図るとともにケーブルコネクタを接続するためのブ
ラケットねじ部材104がねじ込まれて取り付けられ
る。
【0007】レンズ鏡筒102は、内部に複数組の撮像
レンズ105(図4では、対物レンズ105aと接眼レ
ンズ105bとを示している。)が互いに光軸を一致さ
せて組み付けられたレンズリング部材106と、絞り機
構107が内蔵された絞りリング部材108及び止めリ
ング部材109等から構成される。レンズリング部材1
06は、先端側がカメラ筐体101とほぼ同径とされる
とともに後端側がやや小径とされた段付き筒状体からな
る。
【0008】絞りリング部材108は、外周部に操作用
のセレーションが形成され、レンズリング部材106の
小径筒部の外周部に所定の角度範囲に亘って回動自在に
組み合わされる。絞り機構107は、対物レンズ105
aと接眼レンズ105bとの間に配設されており、絞り
リング部材108が回動操作されることによってカメラ
本体部に対する入射光量の調節を行う。
【0009】止めリング部材109は、レンズリング部
材106の大径部とほぼ同径の外径を有するとともに内
径が小径部とほぼ同径とされている。また、止めリング
部材109は、内周壁にカメラ筐体101のレンズ鏡筒
取付部101cにねじ込まれる内周ねじ109aが全長
に亘って形成されている。止めリング部材109は、絞
りリング部材108に隣り合ってレンズリング部材10
6の小径部に固定される。したがって、レンズ鏡筒10
2は、レンズリング部材106に対して、絞りリング部
材108と止めリング部材109とが軸方向に隣り合っ
た状態で一体に組み合わされて構成されてなる。
【0010】カメラ筐体101には、レンズ鏡筒取付部
101cにフォーカスロックナット部材110がねじ合
わされて組み付けられている。フォーカスロックナット
部材110は、レンズリング部材106の大径部とほぼ
同径の外径を有するとともに内周壁に内周ねじ110a
が形成されてなる。このフォーカスロックナット部材1
10は、図4に示すように、レンズ鏡筒取付部101c
にねじ込まれたレンズ鏡筒102の止めリング部材10
9と衝合してこの止めリング部材109との間でいわゆ
るダブルナット作用を奏している。したがって、レンズ
鏡筒102は、カメラ筐体101に対する組付位置が保
持される。
【0011】すなわち、カメラ筐体101は、図5
(A)に示すように、フォーカスロックナット部材11
0が一方の外周フランジ部101e側に寄せられた状態
でレンズ鏡筒取付部101cにねじ込まれている。カメ
ラ筐体101には、この状態でレンズ鏡筒取付部101
cの先端側からその外周ねじに止めリング部材109の
内周ねじ109aがねじ合わされることによってレンズ
鏡筒102が組み合わされる。レンズ鏡筒102は、同
図において時計方向に回転操作されることによってレン
ズ鏡筒取付部101cに沿って次第に外周フランジ部1
01e側へと移動する。
【0012】カメラヘッド部100は、カメラ筐体10
1に対するレンズ鏡筒102のねじ込み量を調整操作す
ることにより、撮像レンズ105とCCDイメージセン
サ103との相対間隔が調整される。したがって、カメ
ラヘッド部100は、例えばモニタの画面によって画像
のフォーカス状態を確認しながらレンズ鏡筒102を回
転操作することにより、このレンズ鏡筒102をカメラ
筐体101に対して最適位置に設定する。カメラヘッド
部100は、この状態でフォーカスロックナット部材1
10が図5(B)において反時計方向へと回転操作され
る。フォーカスロックナット部材110は、この回転操
作によりレンズ鏡筒取付部101cに沿って次第に先端
側へと移動してレンズ鏡筒102の止めリング部材10
9と衝合される。
【0013】カメラヘッド部100は、上述したように
止めリング部材109とフォーカスロックナット部材1
10との間で奏されるダブルナット作用によって、カメ
ラ筐体101に対してレンズ鏡筒102が位置決め固定
される。カメラヘッド部100は、レンズリング部材1
06に対して絞りリング部材108が回動操作されて絞
り調整が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の小型電子カメラ
装置のカメラヘッド部100においては、上述したよう
にカメラ筐体101に対してレンズ鏡筒102が、レン
ズ鏡筒取付部101cの外周ねじに止めリング部材10
9の内周ねじをねじ込んで組み付けられる。レンズ鏡筒
102には、フォーカス調整の位置決め操作が行われる
際に、フォーカスロックナット部材110が後退された
位置にあることから操作力以外に外力の負荷が無い状態
にある。また、レンズ鏡筒102は、ねじ間のバックラ
ッシュに起因してレンズ鏡筒取付部101cの軸方向に
対して幾分の遊びを有している。
【0015】レンズ鏡筒102は、その撮像レンズ10
5とカメラ筐体101に内蔵されたCCDイメージセン
サ103との対向間隔を規定してフォーカス調整が行わ
れると操作力が解除される。フォーカスロックナット部
材110は、この状態で回動操作されてレンズ鏡筒10
2の止めリング部材109に突き当てられる。換言すれ
ば、フォーカスロックナット部材110は、フリーな状
態のレンズ鏡筒102に衝合することによって光軸方向
の衝撃力を作用させることになる。
【0016】このため、カメラヘッド部100は、レン
ズ鏡筒102が先端側へと遊動して撮像レンズ105と
CCDイメージセンサ103との対向間隔がずれて調整
されたフォーカスにずれが生じてしまうといった問題が
あった。また、カメラヘッド部100は、レンズ鏡筒1
02とフォーカスロックナット部材110との2部材の
回動操作を必要とするとともに、フォーカスロックナッ
ト部材110を回動操作する際にレンズ鏡筒102を保
持していなければならないことから、フォーカス調整の
操作が面倒であった。さらに、カメラヘッド部100
は、カメラ筐体101のレンズ鏡筒取付部101cがそ
の外周ねじをフォーカスロックナット部材110を後退
位置させるに必要な長さ分を必要とすることから、全体
の長さが大きくなってしまう。さらにまた、カメラヘッ
ド部100は、比較的精密に製作されるフォーカスロッ
クナット部材110を備えるとともにこのことからコス
トも高くなるとともに構造も複雑となるといった問題点
があった。
【0017】したがって、本発明は、フォーカス調整を
簡易な操作で精密に行い得るようにした構造簡易なカメ
ラ装置を提供することを目的として提案されたものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係るカメラ装置は、イメージセンサや回路部品等が
内蔵されるとともに先端部に取付ねじ部が形成された円
筒状のカメラ筐体と、撮像レンズや絞り機構等が内蔵さ
れるとともに基端部に形成されたねじ部を上記取付ねじ
部にねじ合わせすることによって上記カメラ筐体の先端
部に回転自在かつ光軸方向に対して移動自在に組み合わ
されるレンズ鏡筒と、上記カメラ筐体とレンズ鏡筒との
間に組み込まれて上記レンズ鏡筒に対して上記カメラ筐
体から離間する方向の弾性力を作用させる弾性部材とを
備えて構成される。
【0019】以上のように構成された本発明に係るカメ
ラ装置によれば、上記取付ねじ部にねじ部をねじ合わせ
して上記レンズ鏡筒が上記カメラ筐体の先端部に組み合
わされるとともに回転操作されることによって、光軸方
向に移動動作される。レンズ鏡筒は、撮像レンズの焦点
がイメージセンサの撮像面に位置されてフォーカス調整
が行われた状態で回転操作が停止される。弾性部材は、
レンズ鏡筒がカメラ筐体に沿って光軸方向に移動するに
したがって次第に弾性力が蓄勢されるとともにこの弾性
力をレンズ鏡筒に作用させる。したがって、カメラ装置
は、レンズ鏡筒のみを回転操作することによってフォー
カス調整が行われるとともに設定されたこの調整位置が
弾性部材から作用される弾性力によって確実に保持され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示す小型電子カメラ装置も、内部に後述する1/4イン
チのCCDイメージセンサ6等の回路部構成部材が収納
されたカメラ筐体2と、このカメラ筐体2の先端部(図
1において左側を先端、右側を後端と称する。)に撮像
レンズ15や絞り機構等が内蔵されたレンズ鏡筒3とを
組み合わせて全体が小指大のカメラヘッド部1を構成し
てなり、基本的な構成、作用を上述した従来のカメラヘ
ッド部100と同様とする。
【0021】カメラ筐体2は、図1及び図3に示すよう
に、全長に亘って同一径とされた内穴2aを有する円筒
形を呈して形成されている。カメラ筐体2は、その外周
部が、中央領域をブラケット取付部2bとして、先端側
領域をレンズ鏡筒取付部2cとして、後端側領域をケー
ブル取付部2dとしてそれぞれ区割り構成している。カ
メラ筐体2には、外周部の中央領域に軸方向に離間して
一対の外周フランジ部2e、2fが周回りに一体に突出
形成されており、これら外周フランジ部2e、2f間に
ブラケット取付部2bを構成している。ブラケット取付
部2bには、このカメラヘッド部1を適宜の場所に取り
付けるための図示しない取付ブラケットが装着される。
【0022】カメラ筐体2には、その内穴2aの先端部
の近傍に位置して、内周方向へと突出するリング状の係
止壁2gが一体に形成されている。係止壁2gは、後述
するCCDイメージセンサ6の撮像範囲を含む口径を有
するとともに、カメラ筐体2に組み込まれる回路部構成
部材の先端側位置を規制する。カメラ筐体2は、一方の
外周フランジ部2eから先端部の領域が、その外径をブ
ラケット取付部2bの外径よりもやや小径とされてレン
ズ鏡筒取付部2cを構成している。レンズ鏡筒取付部2
cは、外周フランジ部2eの側面からテーパ部2hを介
して先端部の全域に亘って外周ねじを形成してなる。カ
メラ筐体2は、他方の外周フランジ部2fから後端部の
領域が、その外径をブラケット取付部2bの外径よりも
やや小径とされてケーブル取付部2dを構成している。
このケーブル取付部2dには、全域に亘って外周ねじが
形成されている。
【0023】カメラ筐体2には、詳細を省略するが、図
3に示すように先端側からオプティカルフィルタ4と、
パッキン5と、CCDイメージセンサ6と、バックプレ
ート7と、筒状のインナーケース8に収納されたフレキ
シブルプリント基板9と、コネクタ10等のカメラ本体
部を構成する各部材が内穴2aに組み込まれている。オ
プティカルフィルタ4は、シリコンゴムにより環状に成
形されたパッキン5内に組み合わされてカメラ筐体2の
内部に収納される。また、オプティカルフィルタ4は、
カメラ筐体2の内部に収納された状態において、その外
周縁が係止壁2gに当接されることにより光軸に対して
直交する状態でカメラ筐体2の内部における装着位置が
規制される。
【0024】CCDイメージセンサ6は、撮像された画
像入力が後述するレンズ鏡筒3に内蔵された撮像レンズ
から入力され、この画像入力を電気的な撮像信号へと変
換するとともにケーブル部材11を介して図示しないカ
メラコントロールユニットへと供給する。CCDイメー
ジセンサ6は、縦横比が3:4の撮像面を有しセラミッ
クケース内に組み込まれるとともに、その後方側面にバ
ックプレート7が接合固定されている。バックプレート
7には、CCDイメージセンサ6のリード線を貫通させ
る複数のリード線挿通穴が設けられており、フレキシブ
ルプリント基板9へと導いている。
【0025】フレキシブルプリント基板9は、軸方向の
中心線に沿って2つ折りされるとともに、折曲された状
態において半円形とされた両端部が協働してインナーケ
ース8の内径とほぼ等しい円板状の接続部を構成してな
る。フレキシブルプリント基板9には、2つ折りされた
水平部分に図示しないがセンサ駆動・制御回路部を構成
するチップ部品等が実装される。また、フレキシブルプ
リント基板9は、インナーケース8をカメラ筐体2の内
部に収納した状態において、先端側の接続部がバックプ
レート7と対向してCCDイメージセンサ6のリード線
が接続される。フレキシブルプリント基板9は、後端側
接続部がコネクタ10と対向して電気的接続が行われ
る。
【0026】コネクタ10は、カメラ筐体2の内穴2a
とほぼ等しい外径を有しており、図示しないが後端側の
側面にケーブルコネクタ12のピンジャックが差し込ま
れる多数個のコネクト穴が設けられている。ケーブルコ
ネクタ12には、カメラコントロールユニットと接続さ
れるケーブル部材11の一端部が接続される。
【0027】上述したカメラ本体部を構成する各部材
は、カメラ筐体2の内部に組み込まれた状態においてブ
ラケットねじ部材13によって抜け止めが図られる。ブ
ラケットねじ部材13は、図3に示すように、カメラ筐
体2のケーブル取付部2dの外径とほぼ等しい内径を有
する有底筒状を呈しており、その内周壁にケーブル取付
部2dの外周ねじとねじ合わせされる内周ねじが形成さ
れている。また、ブラケットねじ部材13は、その側面
壁にケーブルコネクタ12の基部を貫通させるガイド穴
が形成されている。
【0028】したがって、ブラケットねじ部材13は、
カメラ筐体2のケーブル取付部2dにねじ込まれた状態
において、その側面壁によってケーブルコネクタ12の
基部の外周部に形成した係止フランジ部を係止する。ま
た、ブラケットねじ部材13は、カメラ筐体2のケーブ
ル取付部2dにねじ込まれるにしたがってケーブルコネ
クタ12を介して上述した回路部構成部材をカメラ筐体
2の先端側へと押し付ける。CCDイメージセンサ6
は、オプティカルフィルタ4が係止壁2gに押し付けら
れることから、カメラ筐体2の内穴2a内において光軸
方向の位置決めがなされる。
【0029】一方、カメラ筐体2には、そのレンズ鏡筒
取付部2cの外周部にコイルバネ部材14が装着され
る。このコイルバネ部材14は、自然状態におけるコイ
ル径がカメラ筐体2の外周フランジ部2eの外径よりも
やや小径とされるとともにレンズ鏡筒取付部2cの外周
ねじの外径よりもやや大径とされている。また、コイル
バネ部材14は、図2(A)に示すように、自然状態に
おける長さがレンズ鏡筒取付部2cの長さよりもやや小
とされている。
【0030】以上のように構成されたコイルバネ部材1
4は、カメラ筐体2の先端側から、その挿入端部14a
が一方の外周フランジ部2eに当接するまでレンズ鏡筒
取付部2cの外周部に装着される。コイルバネ部材14
は、後端側である挿入端部14aがテーパ部2hに圧入
された状態でレンズ鏡筒取付部2cに装着される。ま
た、コイルバネ部材14は、先端側の端部14bがこの
レンズ鏡筒取付部2cの先端部よりやや内側に位置する
ことによって外周ねじの先端部を露呈させた状態でレン
ズ鏡筒取付部2cに装着される。
【0031】カメラ筐体2には、レンズ鏡筒取付部2c
の先端部からレンズ鏡筒3がねじ込まれることによって
組み付けられる。レンズ鏡筒3は、内部に詳細を省略す
る複数組の撮像レンズ15(図1においては、対物レン
ズ15aと接眼レンズ15bとを示している。)が互い
に光軸を一致させて組み付けられたレンズリング部材1
6と、絞り機構17が内蔵された絞りリング部材18及
び止めリング部材19等から構成される。レンズリング
部材16は、先端側がカメラ筐体2とほぼ同径とされる
とともに後端側に、図1に示すように第1の小径部と第
2の小径部とが一体に形成された段付き筒状体を呈して
形成されている。このレンズリング部材16には、先端
側の大径部に対物レンズ15aが組み付けられている。
【0032】レンズリング部材16には、その第1の小
径部の外周部に絞りリング部材18が所定の角度範囲に
亘って回動自在に組み合わされる。絞りリング部材18
は、レンズリング部材16の大径部とほぼ同径の外径を
有するとともに外周部に操作用のセレーションが形成さ
れた筒状体からなり、絞り機構17を対物レンズ15a
と接眼レンズ15bとの間に位置させて支持している。
この絞り機構17は、絞りリング部材18が回動操作さ
れることによってカメラ本体部への入射光量の調節を行
う。
【0033】レンズリング部材16には、その第2の小
径部の外周部に、絞りリング部材18に隣り合って止め
リング部材19が固定されて組み合わされる。したがっ
て、止めリング部材19は、レンズリング部材16の第
1の小径部に軸装された絞りリング部材18の抜け止め
作用を奏する抜止め部材を構成している。止めリング部
材19は、レンズリング部材16の大径部とほぼ同径の
外径を有するとともに内周壁にカメラ筐体2のレンズ鏡
筒取付部2cにねじ込まれる内周ねじ19aが全長に亘
って形成されている。したがって、止めリング部材19
は、レンズ鏡筒3をカメラ筐体2に組み付けるための組
付部材を構成している。
【0034】以上のように構成されたレンズ鏡筒3は、
図2に示すように、カメラ筐体2の先端側から止めリン
グ部材19の内周ねじをレンズ鏡筒取付部2cの外周ね
じにねじ合わせて組み付けられる。すなわち、レンズ鏡
筒3は、同図(A)に示すように止めリング部材19を
カメラ筐体2の先端側に対向位置させる。カメラ筐体2
は、レンズ鏡筒取付部2cの外周ねじの先端部が露呈さ
れた状態に有ることから、同図(B)に示すようにこの
外周ねじに止めリング部材19の内周ねじをねじ合わせ
してレンズ鏡筒3が組み合わされる。
【0035】レンズ鏡筒3は、この状態から回転操作さ
れることによって、図2(C)に示すようにレンズ鏡筒
取付部2cに沿って次第に外周フランジ部2e側へと移
動する。カメラ筐体2には、その内穴2a内に軸方向に
対して固定された状態でCCDイメージセンサ6が収納
されている。したがって、撮像レンズ15は、レンズ鏡
筒3がレンズ鏡筒取付部2cに沿って後端側へとねじ込
まれるにしたがって、CCDイメージセンサ6との対向
間隔が次第に狭められていく。
【0036】カメラヘッド部1は、例えばモニタの画面
によって撮像レンズ15を介してCCDイメージセンサ
6に入力される画像入力の状態が確認されている。カメ
ラヘッド部1は、このモニタ確認によって表示される画
像のフォーカスが最適な状態を確認することによってレ
ンズ鏡筒3の回転操作を停止する。カメラヘッド部1
は、この状態で撮像レンズ15の焦点がCCDイメージ
センサ6の撮像面に位置しており、フォーカス調整が行
われる。
【0037】ところで、カメラヘッド部1は、レンズ鏡
筒3をレンズ鏡筒取付部2cに沿って後端側へとねじ込
むにしたがって止めリング部材19の後端開口縁19b
がコイルバネ部材14の先端側端部14bと衝合する。
レンズ鏡筒3は、なおも回転操作されることによって、
コイルバネ部材14を後端開口縁19bと外周フランジ
部2eとの間で次第に圧縮して弾性力を畜勢させてい
く。このコイルバネ部材14の弾性力は、レンズ鏡筒3
に対して軸方向の反作用力として作用する。
【0038】したがって、レンズ鏡筒3は、コイルバネ
部材14の弾性力に抗して、上述した撮像レンズ15と
CCDイメージセンサ6との合焦点位置までカメラ筐体
2に対して回転操作される。そして、レンズ鏡筒3は、
この合焦点位置で回転操作を止めることによって、コイ
ルバネ部材14の弾性力により噛合状態にある止めリン
グ部材19の内周ねじがレンズ鏡筒取付部2cの外周ね
じに押し付けられることにより光軸方向に対して弾持さ
れる。カメラヘッド部1は、このようにカメラ筐体2に
対してレンズ鏡筒3を光軸方向に移動操作して撮像レン
ズ15の焦点をCCDイメージセンサ6の撮像面に合わ
せてフォーカス調整操作を行うことでコイルバネ部材1
4の弾性力によってその位置が保持される。
【0039】したがって、カメラヘッド部1は、フォー
カス調整操作後のカメラ筐体2に対するレンズ鏡筒3の
ロック操作が不要となり操作性の向上が図られる。ま
た、カメラヘッド部1は、フォーカス調整操作後におい
てもレンズ鏡筒3に対してコイルバネ部材14の弾性力
が作用していることから、振動等が加えられた場合にお
いてもレンズ鏡筒3が移動して焦点位置のずれが発生す
ることが防止される。さらに、カメラヘッド部1は、構
造が簡易で廉価なコイルバネ部材14によってレンズ鏡
筒3を弾持することから、カメラ筐体2のレンズ鏡筒取
付部2cの外周ねじの形成領域を短縮化されて構造の簡
易化が図られる。さらにまた、カメラヘッド部1は、こ
のカメラ筐体2の簡易化とともにコイルバネ部材14を
備えたことによって全体の構造が簡易化されて構成され
る。
【0040】カメラ装置においては、一般に、交換レン
ズがカメラ筐体に対してねじ合わせによって着脱され、
このためにレンズ鏡筒とカメラ筐体に取付ねじがそれぞ
れ形成されている。本発明は、カメラ装置において必須
の構成として採用されるこれら取付ねじが上述したフォ
ーカス調整機能用として利用されるとともに、外周部に
組み込んだコイルバネ部材14とによっていわゆるフリ
ーストップ機能を構成するといった特徴を有する。
【0041】なお、上述した実施の形態においては、カ
メラ筐体2に対してコイルバネ部材14を組み付けて構
成したが、例えば一端部をレンズ鏡筒取付部2cの近傍
に固定するとともに他端部を先端部の近傍に延在させて
なる板バネ等の弾性部材によって構成してもよい。ま
た、カメラヘッド部1は、レンズリング部材16と、絞
りリング部材18と、止めリング部材19とによってレ
ンズ鏡筒3を構成するようにしたが、さらに複数のリン
グ部材或いはこれら各部材を一体化して構成してもよい
ことは勿論である。さらに、本発明は、上述した小型電
子カメラ装置のカメラヘッド部ばかりでなくこのカメラ
ヘッド部が本体部に一体化されたカメラ装置にも適用さ
れる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るカメラ装置によれば、レンズ鏡筒のロック操作が不要
とされて操作性の向上が図られるとともにこのレンズ鏡
筒が合焦点位置に確実に保持され振動等によっても焦点
の位置ずれが発生することは無い。また、カメラ装置
は、構造が簡易化されるとともに廉価な部品の採用によ
ってコストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す小型電子カメラ
装置に備えられるカメラヘッド部の要部の構成を説明す
る一部切欠き側面図である。
【図2】同カメラヘッド部におけるフォーカス調整操作
の説明図であり、同図(A)はカメラ筐体とレンズ鏡筒
とを分離した状態、同図(B)はカメラ筐体に対してレ
ンズ鏡筒を組み合わせた状態、同図(C)はカメラ筐体
に対してレンズ鏡筒をねじ込んでフォーカス調整を行っ
た状態を示す。
【図3】同カメラヘッド部の全体構成を説明する一部切
欠き側面図である。
【図4】従来の小型電子カメラ装置に備えられるカメラ
ヘッド部の要部の構成を説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図5】同カメラヘッド部におけるフォーカス調整操作
の説明図であり、同図(A)はカメラ筐体とレンズ鏡筒
とを分離した状態、同図(B)はカメラ筐体に対してレ
ンズ鏡筒をねじ込んでフォーカス調整を行った状態を示
す。
【符号の説明】
1 カメラヘッド部、2カメラ筐体、2a 内穴、2b
ブラケット取付部、2c レンズ鏡筒取付部(取付ね
じ部)2e、2f 外周フランジ部、3 レンズ鏡筒、
6 CCDイメージセンサ(イメージセンサ)、14
コイルバネ部材(弾性部材)、15 撮像レンズ、16
レンズリング部材、18 絞りリング部材、19 止
めリング部材、19a 内周ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサや回路部品等が内蔵され
    るとともに先端部に取付ねじ部が形成された円筒状のカ
    メラ筐体と、 撮像レンズや絞り機構等が内蔵されるとともに基端部に
    形成されたねじ部を上記取付ねじ部にねじ合わせするこ
    とによって上記カメラ筐体の先端部に回転自在かつ光軸
    方向に対して移動自在に組み合わされるレンズ鏡筒と、 上記カメラ筐体とレンズ鏡筒との間に組み込まれて上記
    レンズ鏡筒に対して上記カメラ筐体から離間する方向の
    弾性力を作用させる弾性部材とを備え、 上記レンズ鏡筒は、回転操作されることによって上記カ
    メラ筐体に沿って光軸方向に移動して上記イメージセン
    サに対する焦点調整が行われた状態で、上記弾性部材の
    弾性力によりこの調整位置が弾持されることを特徴とす
    るカメラ装置。
  2. 【請求項2】 上記弾性部材は、一端部が上記カメラ筐
    体の外周部の周回りに突設した外周フランジ部に突き当
    てられた状態でこの外周部に装着されるコイルバネ部材
    によって構成され、 このコイルバネ部材は、他端部が上記レンズ鏡筒に突き
    当てられ、このレンズ鏡筒を上記カメラ筐体に対してね
    じ込むにしたがって弾性力が次第に畜勢されることを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
JP30515196A 1996-11-15 1996-11-15 カメラ装置 Withdrawn JPH10142469A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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