JPH10142458A - 光ファイバアレイ - Google Patents

光ファイバアレイ

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JPH10142458A
JPH10142458A JP29602496A JP29602496A JPH10142458A JP H10142458 A JPH10142458 A JP H10142458A JP 29602496 A JP29602496 A JP 29602496A JP 29602496 A JP29602496 A JP 29602496A JP H10142458 A JPH10142458 A JP H10142458A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
lens
fiber array
single mode
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Application number
JP29602496A
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English (en)
Inventor
Shiyougo Ikunishi
省吾 生西
Tetsuji Funabashi
徹至 船橋
Kazuhiko Terasawa
一彦 寺澤
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクな構造として小型化を図るととも
に、光を効率よく入出射し得る構造の光ファイバアレイ
を提供する。 【解決手段】 ガラスブロック製のベース5に対し2本
のレンズファイバ6,6を埋め込み固定することにより
光ファイバアレイ1aを形成し、ベースを光導波路3a
の入射端30に接続する。各レンズファイバをシングル
モード光ファイバ7と、マルチモード光ファイバを切断
したロッドレンズ8と、両者間に介装して両者の開口数
を整合させるガラスロッド9とで形成する。両レンズフ
ァイバのロッドレンズ側をLD2aに結合させ、各シン
グルモード光ファイバ側をロッドレンズ側よりも狭い間
隔にして導波路35,36に結合させ光導波路の集積度
を高める。両導波路に接近部37を設けて波長に応じて
出口を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路の入出射
端に設けられて発光素子もしくは受光素子等の光素子と
光導波路との間の結合系として用いられる光ファイバア
レイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の光ファイバアレイと
して、図6に示すようにレーザダイオード(LD)2a
やフォトダイオード(PD)2b等の光素子と、光導波
路300の入出射端とを結合させるために、上記LD2
a及びPD2bに対しそれぞれ比較的長尺の光ファイバ
4,4の一端を何等かの結合系100,100を介して
結合させ、その各光ファイバ4の他端をベース500に
固定しそれを上記光導波路300の入出射端に接続させ
るようにしたものが知られている。
【0003】また、他の光ファイバアレイとして、上記
のLDと光導波路とを光導波路側の基板面上で直結する
ようにしたものも知られている(「OPTRONIC
S,1996,No7,140頁参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記長尺の
光ファイバ4,4を介して結合させる従来の光ファイバ
アレイ200においては、LD2a,PD2bや光導波
路300等の部品が比較的長尺の光ファイバ4,4を介
してばらばらに存在することになり、光導波路300の
入出射端部分に大きなスペースを必要とし光結合系全体
が大型化してしまうという不都合がある。
【0005】また、上記の光ファイバ4とLD2aとを
結合する場合や、上記のLDを直結する場合において
は、LDの出射角と、光導波路側もしくは光ファイバ4
側の入射角との不適合に基づき光の結合効率の低下を招
くおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、コンパクトな
構造として小型化を図るとともに、光を効率よく入出射
し得る構造の光ファイバアレイを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光導波路の入出射端に設け
られて光素子との間の光結合を行う光ファイバアレイと
して、上記光導波路の入出射端側に対し一体に接合され
るベースと、このベースに、一端が上記光導波路の入出
射端に結合されかつ他端が上記光素子と結合されるよう
固定された1もしくは2以上のレンズファイバとを備え
た構成とするものである。
【0008】上記の構成の場合、光導波路の入出射端に
ベースが接合され、このベースに固定されたレンズファ
イバを介して上記光導波路が光素子と結合されるため、
光導波路と光素子を結合させる光ファイバアレイをコン
パクトな構造のものにしてその光ファイバアレイの小型
化が図り得る。その上、光素子と光導波路とがレンズフ
ァイバを介して結合されるため、単に光ファイバを介し
て結合させる場合と比べ、結合効率の向上が図り得る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明におけるレンズファイバを、光導波路に結合されるシ
ングルモード光ファイバと、集光機能を有するよう所定
の長さに切断されたマルチモード光ファイバにより構成
されて光素子に結合されるロッドレンズと、このロッド
レンズとシングルモード光ファイバとの間に介装されて
上記シングルモード光ファイバとロッドレンズとの両開
口数を整合させる整合部材とを備えた構成とするもので
ある。
【0010】上記の構成の場合、シングルモード光ファ
イバとロッドレンスとの間に両者の開口数を整合させる
整合部材が介装されているため、光素子とシングルモー
ド光ファイバとの光学的結合のより一層の高効率化が図
られる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明における整合部材を、シングルモード光ファイバ及び
ロッドレンズと同じ外径を有するガラスロッドにより形
成し、この整合部材の両端をシングルモード光ファイバ
及びロッドレンズに対しそれぞれ溶着により同軸に固定
する構成とするものである。
【0012】上記の構成の場合、請求項2記載の発明の
整合部材が具体的に特定され、レンズファイバとして、
シングルモード光ファイバ、整合部材及びロッドレンズ
が互いに同じ外径で延びた状態に一体化される。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明において、ベースに2本以上のレンズファイバ
を固定し、上記2本以上のレンズファイバを、光導波路
側の互いの間隔が光素子側の互いの間隔よりも狭くなる
ように配設する構成とするものである。
【0014】上記の構成の場合、2本のレンズファイバ
の光素子側が各光素子のサイズに対応して大きな間隔に
なったとしても光導波路側の間隔はそれよりも狭くされ
るため、上記の光素子側の間隔のまま光を導く場合より
も光導波路側のサイズを小さくすることができ、光導波
路側の小型化が図り得る。つまり、複数のレンズファイ
バを用いて複数の波長の光を導く場合や、入射光と出射
光との合波・分波を行う場合等の光導波路の集積度を上
げて光結合系全体としての小型化を図ることが可能にな
る。
【0015】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の発明において、レンブファイバの途中に光の特性
を変化させるフィルタを介装するものである。
【0016】上記の構成の場合、レンズファイバのシン
グルモード光ファイバ部分に例えば波長選択フィルタも
しくは減衰フィルタ等を介装することにより、異なる波
長の光を除去する等の機能を光ファイバアレイに付加す
ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0018】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る光ファイバアレイ(入出射側光ファイバア
レイ)1を用いた光結合系を示し、2aは発光素子とし
てのLD、2bは受光素子としてのPD、3は上記光フ
ァイバアレイ1が入出射端30側に設けられた光導波
路、4はこの光導波路3に接続されて光を導くための入
出射用の光ファイバである。
【0019】上記入出射側光ファイバアレイ1は、板状
のガラスブロックとして形成されたベース5に対し、2
本のレンズファイバ6,6が埋め込まれて固定されたも
のである。
【0020】上記各レンズファイバ6は、図2に詳細を
示すように、上記光導波路3の側に結合される比較的短
尺のシングルモード光ファイバ7と、各光素子(LD2
aまたはPD2b)の側に結合されるロッドレンズ8
と、両者7,8の間に介装された整合部材としてのガラ
スロッド9とから構成されている。上記シングルモード
光ファイバ7は、軸線に沿って延びファイバ径に比べ極
めて小径で均一な屈折率ns0を有するコア71と、この
コア71を覆う比較的厚肉でコア71よりも低い屈折率
s1を有するクラッド72とを有するものである。そし
て、上記ガラスロッド9の側からシングルモード光ファ
イバ7の前端面のコア71に入射する光の内、コア71
内を伝播し得る光の最大入射角を規定する開口数NAsm
が次式で表される。
【0021】NAsm=√(ns0 2 −ns1 2 ) 上記ロッドレンズ8は、マルチモード光ファイバとして
のグレーデッドインデックス(GI)形光ファイバを所
定の長さに切断したものにより構成されている。上記G
I形光ファイバは、図3に示すように、軸線に沿って延
びる比較的太径で二乗分布の屈折率分布(図3の右側部
分に示す)を有するコア81と、このコア81を覆う比
較的薄肉でコア81よりも低い屈折率ng1を有するクラ
ッド82とを有するものである。そして、上記GI形光
ファイバ8aのコア81においては、軸中心で最大屈折
率ng0を有し、その軸中心から径方向に離れるに従いそ
の距離の二乗に比例して屈折率が減少するため、光は上
記コア81内を一定の周期Pで蛇行しながら伝播するこ
とになる(図3の中央部分の矢印参照)。この内、図3
にL1 ,L2 で示すカットライン位置で切断することに
より上記GI形光ファイバ8aの例えばP/4の周期の
軸方向長さの部分を取り出し、ロッドレンズ8とする。
この場合のロッドレンズ8ではその前端位置(カットラ
インL1 位置)から入射した光が湾曲して拡がって軸と
平行になった後にすぼまって上記の開口数NAsmで規定
される入射角で整合部材9の前端面に入射するように伝
播するものとなる。このロッドレンズ8のコア81の後
端位置(カットラインL2 位置)における開口数NAgi
は次式で表される。
【0022】NAgi=√(ng0 2 −ng1 2 ) また、上記ガラスロッド9は、シングルモード光ファイ
バ7のコア71と同種の石英ガラスにより上記シングル
モード光ファイバ7及びGI形光ファイバ8aと同じ外
径を有するように形成された所定の屈折率nr0の円柱状
のガラス体である。
【0023】以下、上記シングルモード光ファイバ7の
コア71の屈折率ns0(比屈折率差Δs0)及びクラッド
72の屈折率ns1(比屈折率差Δs1)と、上記ガラスロ
ッド9の屈折率nr0(比屈折率差Δr0)と、上記ロッド
レンズ8のコア81の屈折率ng0(比屈折率差Δg0)及
びクラッド82の屈折率ng1(比屈折率差Δg1)との各
値の設定及び関係について説明する。ただし、上記の各
比屈折率差Δi (Δi=Δs0,Δs1Δr0,Δg0,Δg1
は、次式で定義するように、それぞれ対象とする屈折率
i に対する、その屈折率ni と純石英ガラスの屈折率
q との差の比率を100分率で表したものとする。
【0024】Δi =100×(ni −nq )/ni つまり、上記各クラッド72,82が共にほぼ純石英ガ
ラスにより形成されているものとして上記ガラスロッド
9等の各屈折率を上記純石英ガラスを基準として表すよ
うにしたものである。
【0025】そして、設定の原則としては、上記ns0
シングルモード光ファイバ7として要求される通信分野
での性能から定まり、上記ng0はロッドレンズ8として
の要求される光学特性(集光特性)から定まり、上記n
r0はns1とng0との中間の値が採用される。
【0026】例えば、Δs1=Δg1=0(%)とすると、 Δs0=0.3(%) Δg0=1.0〜2.0(%) Δr0=0〜1.0(%) になるように設定すればよい。つまり、 ng1=ns1<ns0<ng0s1≦nr0,かつ,nr0≦ng0 という関係になるように設定すればよい。
【0027】この場合、上記シングルモード光ファイバ
7とガラスロッド9との接続による損失,反射を極力減
らす観点からは上記nr0の値をns0に接近させて両者の
差をなくすように設定することが好ましく、また、ロッ
ドレンズ8による伝播特性、すなわち、レンズ効果を強
める観点からは上記ng0の値を大きめに設定することが
好ましい。さらに、本レンズファイバの製造を、上記シ
ングルモード光ファイバ7に対しガラスロッド9及びロ
ッドレンズ8を融着させることにより行う場合には、そ
の製造時の熱的歪みによる影響を考慮して上記nr0をn
g0よりも僅かに小さくなるように設定することが好まし
い。つまり、上記nr0はレンズファイバの製造時の熱的
歪みによる影響を考慮して定められる。
【0028】そして、上記ガラスロッド9は、上記のガ
ラス体の長尺ものを上記ロッドレンズ8の軸方向長さ
(光軸方向長さ)との関係で所定の軸方向長さに切断し
て形成されるようになっている。すなわち、図3に実線
S1 で示すようにロッドレンズ8の後端面からガラスロ
ッド9に出射する光の最大出射角(カットラインL2 位
置から出射する角度)と、同図に一点鎖線S2 で示すよ
うにガラスロッド9を通してシングルモード光ファイバ
7のコア71に入射する光の最大入射角とが合致するこ
とになるような軸方向長さに上記ガラスロッド9は設定
されている。つまり、上記ガラスロッド9とロッドレン
ズ8との境界面において、ロッドレンズ8の開口数NA
giと、シングルモード光ファイバ7の開口数NAsmとが
合致するようにガラスロッド9の軸方向長さが定められ
る(図2参照)。
【0029】次に、上記のレンズファイバ1の製造手順
の一例について説明すると、まず、シングルモード光フ
ァイバ7の前端面に対しガラスロッド9の素材である長
尺の円柱状ガラス体の端面を電気放電法により融着し、
その融着されたガラス体を上記シングルモード光ファイ
バ7の前端面から所定の軸方向長さ位置で切断する。次
に、その切断されたガラスロッド9の前端面に対しGI
形光ファイバ8aの端面を上記と同様に電気放電法によ
り融着し、その融着されたGI形光ファイバ8aを上記
ガラスロッド9の前端面から所定の軸方向長さ位置で切
断する。これにより、シングルモード光ファイバ7,ガ
ラスロッド9及びロッドレンズ8が同軸上に一体化され
て固定され、上記シングルモード光ファイバ7からロッ
ドレンズ9の入出射端まで同外径のレンズファイバ1が
製造される。
【0030】そして、LD2aは、一方のレンズファイ
バ1のロッドレンズ8の入出射端(コア81の開放端)
83と光結合されるようにその入出射端83に対し所定
間隔をあけて相対向して位置固定される一方、PD2b
は、他方のレンズファイバ1のロッドレンズ8の入出射
端83と光結合されるようにその入出射端83に対し所
定間隔をあけて相対向して位置固定されている。
【0031】また、上記入出射端側の光ファイバアレイ
1のベース5が光導波路3の入出射端30と溶着等の手
段により接合されることにより、上記LD2a側のレン
ズファイバ6のシングルモード光ファイバ7の入出射端
(コア71の開放端)は上記光導波路3の入射用の導波
路31と結合され、また、PD2b側のレンズファイバ
6のシングルモード光ファイバ7の入出射端は上記光導
波路3の出射用の導波路32と結合されている。そし
て、上記一対の導波路31,32は、分岐交流部33を
経て1つの導波路34とされ、この導波路33が接続用
の光ファイバアレイ40を介して入出射用光ファイバ4
と接続されている。なお、上記接続用光ファイバアレイ
40はベース41に対し上記入出射用光ファイバ4の先
端部42を埋め込んだものである。
【0032】上記の構成の場合、LD2aやPD2b等
の光素子と光導波路3との結合が、ベース5に対し上記
光素子2a,2bに対応する一対のレンズファイバ6,
6が埋め込まれた光ファイバアレイ1を介して行われる
ため、従来の光ファイバアレイ(図6参照)よりも装置
をコンパクトに構成することができ、その装置の小型化
を図ることができる上、上記光素子2a,2bを上記光
ファイバアレイ1の各レンズファイバ6のロッドレンズ
8に対し結合させているため、光素子2a,2bと光導
波路3との光学的結合の高効率化を図ることができる。
【0033】しかも、上記各レンズファイバ6がシング
ルモード光ファイバ7とロッドレンズ8との間に両者開
口数の整合を図るガラスロッド9を介装して構成したも
のであるため、上記の光学的結合の高効率化をより一層
高めることができる。例えばLD2aから所定の出射角
で出射される光がロッドレンズ8の入射端83から入射
され、その入射光が図2に破線で示すようにロッドレン
ズ8のコア81内でクラッド82側の外方に拡がり、軸
と平行になった後に軸側の内方に湾曲してガラスロッド
9に伝播する。そして、ガラスロッド9内を直進してシ
ングルモード光ファイバ7のコア71に入射する。この
際、シングルモード光ファイバ7とロッドレンズ8との
間にガラスロッド9が介装されて、ガラスロッド9とロ
ッドレンズ8との境界面においてロッドレンズ8の開口
数NAgiとシングルモード光ファイバ7の開口数NAsm
との整合が図られるため、ガラスロッド3のない単なる
ロッドレンズ付きのレンズファイバと比べ、LD2aか
らの光の出射パワーに対するシングルモード光ファイバ
7の受光パワーの百分率で表される結合効率の向上を図
ることができ、ひいては光導波路3及び光ファイバ4に
対する結合効率の向上を図ることができる。このため、
同出力のLD2aを用いてもシングルモード光ファイバ
7に取り出し得る受光パワーを従来ものよりも高くする
ことができ、一方、同じシングルモード光ファイバ7に
より同出力の受光パワーを得るためにLD2aの小型化
もしくは省電力化をも図ることができる。しかも、ロッ
ドレンズ8をガラスロッド9を介してシングルモード光
ファイバ7と容易に一体化することができ、別体のレン
ズを用いる場合と比べ部品点数の低減化及び組み立て工
数の低減化により簡易に組み立てを行うことができる。
【0034】<第2実施形態>図4は本発明の第2実施
形態に係る光ファイバアレイ(入射側光ファイバアレ
イ)1aを用いた光結合系を示し、3aは上記光ファイ
バアレイ1aが入射端30側に設けられた光導波路であ
る。なお、上記の光結合系のその他の構成要素は第1実
施形態のものと同様であるために、同一部材には同一符
号を付して、詳細な説明は省略する。
【0035】上記光ファイバアレイ1aは、第1実施形
態の場合と同様に、板状のガラスブロックとして形成さ
れたベース5に対し、2本の入射用のレンズファイバ
6,6が埋め込まれて固定されたものである。そして、
本第2実施形態では、上記2本のレンズファイバ6,6
の光素子2a,2a側の間隔がその2つのLD2a,2
aのサイズに応じたものに設定される一方、上記両レン
ズファイバ6,6の光導波路3a側の間隔が上記光素子
2a,2b側のそれよりも狭められたものに設定されて
いる。
【0036】上記光導波路3aは入射用の2つの導波路
35,36とを備え、この光導波路3aに上記光ファイ
バアレイ1aのベース5が溶着等の手段により接合され
ることにより、上記各導波路35,36がLD2a側の
レンズファイバ6のシングルモード光ファイバ7の入出
射端(コア71の開放端)と個別に結合されている。そ
して、上記一対の導波路35,36は、途中で互いの間
隔が所定量まで接近された接近部37を経て他端側に至
り、この他端で接続用の光ファイバアレイ40aを介し
てそれぞれ入射用の光ファイバ4と接続されている。な
お、上記接続用光ファイバアレイ40aはベース41に
対し上記一対の入射用光ファイバ4の先端部42,42
を埋め込んだものである。
【0037】この第2実施形態の場合、両LD2a,2
aのサイズに対応して両レンズファイバ6の入射側の間
隔が定められて光ファイバアレイ1aの光素子2a,2
a側が幅広くなってしまう場合であっても、その光ファ
イバアレイ1aの光導波路3a側の幅を狭いものにする
ことができる。このため、一対のレンズファイバ6,6
を光素子2a,2a側から同じ間隔で光導波路3a側に
配置する場合と比べ、光導波路3aの集積度を高めて装
置全体の小型化を図ることができる。また、一対の導波
路35,36の接近部37において、ある波長の光のみ
を一方の導波路35または36から他方の導波路36ま
たは35へと出口を変えるようにさせることができる。
【0038】<第3実施形態>図5は本発明の第3実施
形態に係る光ファイバアレイ(入出射側光ファイバアレ
イ)1bを用いた光結合系を示し、10はレンブファイ
バ6の途中に介装されたフィルタである。なお、上記の
光結合系のその他の構成要素は第1実施形態のものと同
様であるために、同一部材には同一符号を付して、詳細
な説明は省略する。
【0039】上記光ファイバアレイ1bは、板状のガラ
スブロックとして形成されたベース5に対し、1本のレ
ンズファイバ6が埋め込まれて固定されたものである。
そして、本第3実施形態では、上記レンズファイバ6を
構成するシングルモード光ファイバ7の途中にフィルタ
10が介装されている。このフィルタ10は光ファイバ
アレイ1bにより導かれる光の特性を所定のものに変化
させるものであり、用途に応じて例えば波長選択フィル
タもしくは減衰フィルタ等が用いられる。
【0040】また、本第3実施形態の場合、光ファイバ
アレイ1bのレンズファイバ6のロッドレンズ8の側に
は光素子としてLD2aまたはPD2bが結合される一
方、上記レンズファイバ6のシングルモード光ファイバ
7の側には光導波路としての光ファイバ4が結合されて
いる。
【0041】そして、この第3実施形態では、上記フィ
ルタ10として例えば波長選択フィルタを用いた場合に
は、光素子としてのLD2aが波長1.3μmの光を出
射するものであると、光ファイバ4側から1.3μm以
外の波長の光、例えば1.5μmの波長の光が入ってき
てもそれを上記波長選択フィルタ10により除去するこ
とができるようになる。つまり、本第3実施形態によれ
ば、フィルタ10によってこのような機能を光ファイバ
アレイ1bに付加することができる。
【0042】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
〜第3実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1
実施形態では光素子としてLD2aとPD2bとの2つ
のものを、第2実施形態では光素子として2つのLD2
aをそれぞれ用い、レンズファイバ6の本数も上記光素
子に対応してそれぞれ2本としたものを示したが、これ
に限らず、光素子を3つ以上にしてレンズファイバ6を
それに対応して3本以上にして光ファイバアレイを構成
してもよい。
【0043】上記第1〜第3実施形態では、ベース5を
ガラスブロックにより形成しているが、これに限らず、
他の材質のものにより形成してもよい。
【0044】上記第1〜第3実施形態では、整合部材と
してガラスロッド9を用いているが、これに限らず、シ
ングルモード光ファイバ7とロッドレンズ8とを固定し
て両開口数の整合を図り得るものであれば他の媒質のも
の、例えばアクリル系合成樹脂もしくはエポキシ系合成
樹脂等を用いて整合部材を構成してもよい。
【0045】上記第1〜第3実施形態では、シングルモ
ード光ファイバ7に対しガラスロッド9を融着し、この
ガラスロッド9に対しロッドレンズ8を融着している
が、融着による一体化ではなくそれぞれ接着により一体
化してもよく、さらに、互いの境界面を互いに単に接合
(密着接触)させるように他の何等かの部材により一体
化させてもよい。
【0046】また、上記第1〜第3実施形態では、レン
ズファイバ6として、シングルモード光ファイバ7とロ
ッドレンズ8との間にガラスロッド9を介装したもので
構成しているが、これに限らず、上記ガラスロッド9を
省略して上記ロッドレンズ8をシングルモード光ファイ
バ7に対し直接に接続したレンズファイバを用いてもよ
い。
【0047】さらに、光素子としては、LD2aやPD
2bに限らず、他の半導体素子を用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における光ファイバアレイによれば、光導波路の入出
射端にベースを接合して、このベースに埋め込み固定し
たレンズファイバを介して上記光導波路と光素子とを結
合させているため、光導波路と光素子を結合させる光フ
ァイバアレイをコンパクトな構造のものにしてその光フ
ァイバアレイの小型化を図ることができる。その上、光
素子と光導波路とがレンズファイバを介して結合される
ため、単に光ファイバを介して結合させる場合と比べ、
光学的結合の高効率化を図ることができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加え、レンズファイバとしてシン
グルモード光ファイバとロッドレンスとの間に両者の開
口数を整合させる整合部材を介装したものを用いている
ため、光素子とシングルモード光ファイバとの光学的結
合のより一層の高効率化を図ることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明による効果に加え、請求項2記載の発明の整合
部材を具体的に特定することができ、レンズファイバと
して、シングルモード光ファイバ、整合部材及びロッド
レンズが互いに同じ外径で延びた状態に一体化すること
ができる。
【0051】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1記載の発明による効果に加え、2本のレンズファイ
バの光素子側が各光素子のサイズに対応して大きな間隔
になったとしても光導波路側の間隔をそれよりも狭くす
ることができる。これにより、複数のレンズファイバを
用いて複数の波長の光を導く場合や、入射光と出射光と
の合波・分波を行う場合等の光導波路の集積度を上げる
ことができ、光結合系全体としての小型化を図ることが
できる。
【0052】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項1記載の発明による効果に加え、レンズファイバの
シングルモード光ファイバ部分に例えば波長選択フィル
タもしくは減衰フィルタ等を介装することにより、異な
る波長の光を除去する等の機能を光ファイバアレイに付
加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を用いた光結合系を示す
説明図である。
【図2】レンズファイバの拡大説明図である。
【図3】ロッドレンズ用マルチモード光ファイバの屈折
率分布及び光の伝播経路を示す説明図である。
【図4】第2実施形態を用いた光結合系を示す説明図で
ある。
【図5】第3実施形態を用いた光結合系を示す説明図で
ある。
【図6】従来の光ファイバアレイを用いた光結合系を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 光ファイバアレイ 2a LD(レーザダイオード;光素
子) 2b PD(フォトダイオード;光素
子) 3,3a 光導波路 4 光ファイバ(光導波路) 5 ベース 6 レンズファイバ 7 シングルモード光ファイバ 8 ロッドレンズ 9 ガラスロッド(整合部材) 10 フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路の入出射端に設けられて光素子
    との間の光結合を行う光ファイバアレイにおいて、 上記光導波路の入出射端側に対し一体に接合されるベー
    スと、 このベースに、一端が上記光導波路の入出射端に結合さ
    れかつ他端が上記光素子と結合されるよう固定された1
    もしくは2以上のレンズファイバとを備えていることを
    特徴とする光ファイバアレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 レンズファイバは、 光導波路に結合されるシングルモード光ファイバと、 集光機能を有するよう所定の長さに切断されたマルチモ
    ード光ファイバにより構成されて光素子に結合されるロ
    ッドレンズと、 このロッドレンズとシングルモード光ファイバとの間に
    介装されて上記シングルモード光ファイバとロッドレン
    ズとの両開口数を整合させる整合部材とを備えているこ
    とを特徴とする光ファイバアレイ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 整合部材はシングルモード光ファイバ及びロッドレンズ
    と同じ外径を有するガラスロッドにより形成され、この
    整合部材の両端がシングルモード光ファイバ及びロッド
    レンズに対しそれぞれ溶着により同軸に固定されている
    ことを特徴とする光ファイバアレイ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 ベースには2本以上のレンズファイバが固定され、 上記2本以上のレンズファイバは、光導波路側の互いの
    間隔が光素子側の互いの間隔よりも狭くなるように配設
    されていることを特徴とする光ファイバアレイ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 レンブファイバの途中には光の特性を変化させるフィル
    タが介装されていることを特徴とする光ファイバアレ
    イ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0993072A1 (en) * 1998-09-03 2000-04-12 Space Systems / Loral, Inc. A dielectric bootlace lens
US20130051726A1 (en) * 2011-08-24 2013-02-28 Nistica, Inc. Asymmetric lenslet array

Cited By (3)

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US20130051726A1 (en) * 2011-08-24 2013-02-28 Nistica, Inc. Asymmetric lenslet array
US9091817B2 (en) * 2011-08-24 2015-07-28 Nistica, Inc. Asymmetric lenslet array

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