JPH0843680A - ロッドレンズ付き光ファイバー - Google Patents
ロッドレンズ付き光ファイバーInfo
- Publication number
- JPH0843680A JPH0843680A JP18116594A JP18116594A JPH0843680A JP H0843680 A JPH0843680 A JP H0843680A JP 18116594 A JP18116594 A JP 18116594A JP 18116594 A JP18116594 A JP 18116594A JP H0843680 A JPH0843680 A JP H0843680A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- rod lens
- single mode
- light
- capillary
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- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】組立て作業の簡易性を損なうことなく、ロッド
レンズとしてマルチモード光ファイバーを所定の長さに
切断して集光機能をもたせたものを用い、また、特別仕
様のフェルールを用いないで、一般市販品のキャピラリ
を用いることにより、低価格で製作可能なロッドレンズ
付き光ファイバーを提供することを目的としたものであ
る。 【構成】シングルモード光ファイバー1と、マルチモー
ド光ファイバー2′を所定の長さに切断して集光機能を
もたせたロッドレンズ2と、キャピラリ3とからなり、
前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記ロッド
レンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の孔に挿
入固定することにより、シングルモード光ファイバー1
と一体構造としたことを特徴とするロッドレンズ付き光
ファイバー。
レンズとしてマルチモード光ファイバーを所定の長さに
切断して集光機能をもたせたものを用い、また、特別仕
様のフェルールを用いないで、一般市販品のキャピラリ
を用いることにより、低価格で製作可能なロッドレンズ
付き光ファイバーを提供することを目的としたものであ
る。 【構成】シングルモード光ファイバー1と、マルチモー
ド光ファイバー2′を所定の長さに切断して集光機能を
もたせたロッドレンズ2と、キャピラリ3とからなり、
前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記ロッド
レンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の孔に挿
入固定することにより、シングルモード光ファイバー1
と一体構造としたことを特徴とするロッドレンズ付き光
ファイバー。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバーの端面
から出射する光を平行光に変換したり、光ファイバーの
端面から入射する光の高効率結合を可能にするためのロ
ッドレンズ付き光ファイバーに関するものである。
から出射する光を平行光に変換したり、光ファイバーの
端面から入射する光の高効率結合を可能にするためのロ
ッドレンズ付き光ファイバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーの端面から出射する光を平
行光にしたり、光ファイバーの端面から入射して伝播し
てきた光を小さなスポットに絞って効率良く光ファイバ
ーに結合するには、光ファイバーの端面にロッドレンズ
(コリメートレンズ)のような集光機能を有する光部品
を接合する必要がある。そこで、従来は、例えば半導体
レーザー光源と光ファイバーの端面との間に球レンズを
置いたり、あるいは光ファイバーの端面からの出射光を
平行光に変換する場合には、光ファイバーの端面に平板
マイクロレンズを用いる方法が採用されていた。しか
し、このような方法では、各レンズと半導体レーザー光
源や光ファイバーとの組立てにおいて、各部品の中心や
相互の間隔を高精度に保つ必要があるため、その組立作
業は煩雑で生産性が低いという問題があった。
行光にしたり、光ファイバーの端面から入射して伝播し
てきた光を小さなスポットに絞って効率良く光ファイバ
ーに結合するには、光ファイバーの端面にロッドレンズ
(コリメートレンズ)のような集光機能を有する光部品
を接合する必要がある。そこで、従来は、例えば半導体
レーザー光源と光ファイバーの端面との間に球レンズを
置いたり、あるいは光ファイバーの端面からの出射光を
平行光に変換する場合には、光ファイバーの端面に平板
マイクロレンズを用いる方法が採用されていた。しか
し、このような方法では、各レンズと半導体レーザー光
源や光ファイバーとの組立てにおいて、各部品の中心や
相互の間隔を高精度に保つ必要があるため、その組立作
業は煩雑で生産性が低いという問題があった。
【0003】そこで、この組立て作業の問題を解決する
方法として、図3に示すように、クラッド10aの中心
にコア10bを有する光ファイバー10を内部に保持し
た光ファイバーフェルール12と、ロッドレンズ11を
保持したロッドレンズフェルール13とをそれぞれ個別
に作製し、次に、平坦な二面からなるV字溝定盤上(図
示しない)で前記光ファイバーフェルール12とロッド
レンズフェルール13との外径を基準として両者の端面
を紫外線硬化接着剤14を介して一体に接合してロッド
レンズ付き光ファイバーを構成したものである。
方法として、図3に示すように、クラッド10aの中心
にコア10bを有する光ファイバー10を内部に保持し
た光ファイバーフェルール12と、ロッドレンズ11を
保持したロッドレンズフェルール13とをそれぞれ個別
に作製し、次に、平坦な二面からなるV字溝定盤上(図
示しない)で前記光ファイバーフェルール12とロッド
レンズフェルール13との外径を基準として両者の端面
を紫外線硬化接着剤14を介して一体に接合してロッド
レンズ付き光ファイバーを構成したものである。
【0004】また、従来の他のロッドレンズ付き光ファ
イバーとして、図4に示すように、クラッド10aの中
心にコア10bを有する光ファイバー10を内部に保持
する光ファイバー保持用孔16と、ロッドレンズ11を
内部に保持するロッドレンズ保持用孔17とを有するフ
ェルール15を用意し、前記光ファイバー保持用孔16
に光ファイバー10の端部を挿入し、前記ロッドレンズ
保持用孔17にロッドレンズ11を挿入してその端面を
光ファイバー10の端面に接合してロッドレンズ付き光
ファイバーを構成したものである。
イバーとして、図4に示すように、クラッド10aの中
心にコア10bを有する光ファイバー10を内部に保持
する光ファイバー保持用孔16と、ロッドレンズ11を
内部に保持するロッドレンズ保持用孔17とを有するフ
ェルール15を用意し、前記光ファイバー保持用孔16
に光ファイバー10の端部を挿入し、前記ロッドレンズ
保持用孔17にロッドレンズ11を挿入してその端面を
光ファイバー10の端面に接合してロッドレンズ付き光
ファイバーを構成したものである。
【0005】前記のようなロッドレンズ付き光ファイバ
ーは、本出願人が先に特願平4−222530号として
出願している。このようなロッドレンズ付き光ファイバ
ーによれば、ロッドレンズ11の集光機構により、光フ
ァイバー10の端面から出て来る拡散光をロッドレンズ
11を介して平行光に変換したり、また、ロッドレンズ
11の端面から入射した光をこのロッドレンズ11によ
って小さなスポットにして光ファイバー10の端面に入
射させることが可能であり、また、フェルールの高い寸
法精度を利用して両者の相対位置合わせが簡単にできる
ことから、組立ての作業性が改善される。
ーは、本出願人が先に特願平4−222530号として
出願している。このようなロッドレンズ付き光ファイバ
ーによれば、ロッドレンズ11の集光機構により、光フ
ァイバー10の端面から出て来る拡散光をロッドレンズ
11を介して平行光に変換したり、また、ロッドレンズ
11の端面から入射した光をこのロッドレンズ11によ
って小さなスポットにして光ファイバー10の端面に入
射させることが可能であり、また、フェルールの高い寸
法精度を利用して両者の相対位置合わせが簡単にできる
ことから、組立ての作業性が改善される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ここで用いら
れているロッドレンズ11の長さは、伝播光の波長に合
わせてロッドレンズ内の光の伝播ピッチPのP/4+N
P/2(Nは整数)になっていることが必要であり、さ
らに、ロッドレンズ11の外径は接続する光ファイバー
10の外径と異なるため、光ファイバー10とロッドレ
ンズ11を一体化するフェルールもこれら光ファイバー
10やロッドレンズ11の外径に合った仕様になってい
なければならない。このようにロッドレンズやフェルー
ルが特別仕様になることは、これらの部品で構成される
ロッドレンズ付き光ファイバーの価格が高くなるという
問題が残されている。
れているロッドレンズ11の長さは、伝播光の波長に合
わせてロッドレンズ内の光の伝播ピッチPのP/4+N
P/2(Nは整数)になっていることが必要であり、さ
らに、ロッドレンズ11の外径は接続する光ファイバー
10の外径と異なるため、光ファイバー10とロッドレ
ンズ11を一体化するフェルールもこれら光ファイバー
10やロッドレンズ11の外径に合った仕様になってい
なければならない。このようにロッドレンズやフェルー
ルが特別仕様になることは、これらの部品で構成される
ロッドレンズ付き光ファイバーの価格が高くなるという
問題が残されている。
【0007】この発明は、組立て作業の簡易性を損なう
ことなく、ロッドレンズとしてマルチモード光ファイバ
ーを所定の長さに切断して集光機能をもたせたものを用
い、また、特別仕様のフェルールを用いないで、一般市
販品のキャピラリ(毛細管)を用いることにより、低価
格で製作可能なロッドレンズ付き光ファイバーを提供す
ることを目的としたものである。
ことなく、ロッドレンズとしてマルチモード光ファイバ
ーを所定の長さに切断して集光機能をもたせたものを用
い、また、特別仕様のフェルールを用いないで、一般市
販品のキャピラリ(毛細管)を用いることにより、低価
格で製作可能なロッドレンズ付き光ファイバーを提供す
ることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
するために、この発明では、シングルモード光ファイバ
ー1と、マルチモード光ファイバー2′を所定の長さに
切断して集光機能をもたせたロッドレンズ2と、キャピ
ラリ3とからなり、前記シングルモード光ファイバー1
の先端に前記ロッドレンズ2を接触させた状態で前記キ
ャピラリ3の孔に挿入固定することにより、シングルモ
ード光ファイバー1と一体構造としたことを特徴とする
ロッドレンズ付き光ファイバーとしたものである。
するために、この発明では、シングルモード光ファイバ
ー1と、マルチモード光ファイバー2′を所定の長さに
切断して集光機能をもたせたロッドレンズ2と、キャピ
ラリ3とからなり、前記シングルモード光ファイバー1
の先端に前記ロッドレンズ2を接触させた状態で前記キ
ャピラリ3の孔に挿入固定することにより、シングルモ
ード光ファイバー1と一体構造としたことを特徴とする
ロッドレンズ付き光ファイバーとしたものである。
【0009】
【作用】この発明は、組立て作業の簡易性を損なうこと
なく、前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記
ロッドレンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の
孔に挿入固定することによりロッドレンズ付き光ファイ
バーを構成することができ、また、前記ロッドレンズ2
としてマルチモード光ファイバー2′を所定の長さに切
断して集光機能をもたせたものを用い、また、特別仕様
のフェルールではなく、一般市販品のキャピラリ3を用
いることにより、低価格でロッドレンズ付き光ファイバ
ーを製作可能となる。
なく、前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記
ロッドレンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の
孔に挿入固定することによりロッドレンズ付き光ファイ
バーを構成することができ、また、前記ロッドレンズ2
としてマルチモード光ファイバー2′を所定の長さに切
断して集光機能をもたせたものを用い、また、特別仕様
のフェルールではなく、一般市販品のキャピラリ3を用
いることにより、低価格でロッドレンズ付き光ファイバ
ーを製作可能となる。
【0010】
【実施例】以下、この発明のロッドレンズ付き光ファイ
バーの実施例について詳細に説明する。図1はこの発明
のロッドレンズ付き光ファイバーの構造を拡大して示し
たもので、1はクラッド1aの中心にコア1bを有する
シングルモード光ファイバー、2は後述するマルチモー
ド光ファイバー2′を所定の長さに切断して集光機能を
もたさせたロッドレンズ、3は例えばガラス製のキャピ
ラリ、4はシングルモード光ファイバー1の被覆であ
り、前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記ロ
ッドレンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の孔
に挿入固定することにより、シングルモード光ファイバ
ー1と一体構造としたロッドレンズ付き光ファイバーを
構成したものである。
バーの実施例について詳細に説明する。図1はこの発明
のロッドレンズ付き光ファイバーの構造を拡大して示し
たもので、1はクラッド1aの中心にコア1bを有する
シングルモード光ファイバー、2は後述するマルチモー
ド光ファイバー2′を所定の長さに切断して集光機能を
もたさせたロッドレンズ、3は例えばガラス製のキャピ
ラリ、4はシングルモード光ファイバー1の被覆であ
り、前記シングルモード光ファイバー1の先端に前記ロ
ッドレンズ2を接触させた状態で前記キャピラリ3の孔
に挿入固定することにより、シングルモード光ファイバ
ー1と一体構造としたロッドレンズ付き光ファイバーを
構成したものである。
【0011】図2はマルチモード光ファイバー2′の断
面と光の伝播状態を示したもので、2aはクラッド、2
bはコア、Lは伝播光である。このマルチモード光ファ
イバー2′のコア2bの屈折率は軸中心で最も高く、外
側に向かって軸中心からの距離の二乗に比例して屈折率
が減少する、いわゆる二乗分布になっている。そのため
マルチモード光ファイバー2′の端面でコア2bの中心
点Aからある角度で入射した伝播光Lは、屈折率の高い
方へ曲がろうとする性質があるため、図2に示すよう
に、一定の周期Pで蛇行しながら伝播して行く。
面と光の伝播状態を示したもので、2aはクラッド、2
bはコア、Lは伝播光である。このマルチモード光ファ
イバー2′のコア2bの屈折率は軸中心で最も高く、外
側に向かって軸中心からの距離の二乗に比例して屈折率
が減少する、いわゆる二乗分布になっている。そのため
マルチモード光ファイバー2′の端面でコア2bの中心
点Aからある角度で入射した伝播光Lは、屈折率の高い
方へ曲がろうとする性質があるため、図2に示すよう
に、一定の周期Pで蛇行しながら伝播して行く。
【0012】図2より明らかなように、マルチモード光
ファイバー2′のコア2bの中心点Aからある角度で入
射した伝播光Lは、その入射点(前記コア2bの中心点
A)から1/4・P、1/4・P+1/2・P、1/4
・P+Pの各点でマルチモード光ファイバー2′の長手
方向と平行で、光ビーム径が最も大きく広がった状態と
なり、また、伝播光Lの入射点(前記コア2bの中心点
A)から1/2・Pの点で、再び前記コア2bの中心A
点に入射したときと同じ状態となり、以降、この状態が
1/2・Pを周期として繰り返される。
ファイバー2′のコア2bの中心点Aからある角度で入
射した伝播光Lは、その入射点(前記コア2bの中心点
A)から1/4・P、1/4・P+1/2・P、1/4
・P+Pの各点でマルチモード光ファイバー2′の長手
方向と平行で、光ビーム径が最も大きく広がった状態と
なり、また、伝播光Lの入射点(前記コア2bの中心点
A)から1/2・Pの点で、再び前記コア2bの中心A
点に入射したときと同じ状態となり、以降、この状態が
1/2・Pを周期として繰り返される。
【0013】したがって、前記コア2bの中心点Aから
1/4・P、1/4・P+1/2・P、1/4・P+P
の各点までの所定の長さ1/4・P、P/4+NP/2
(Nは整数)で切断して前記ロッドレンズ2とすること
ができ、このロッドレンズ2を前記シングルモード光フ
ァイバー1の先端に接合した図1に示すような構造にす
ると、シングルモード光ファイバー1からマルチモード
光ファイバー2′を所定の長さに切断して作られたロッ
ドレンズ2に入射した光は、そのロッドレンズ2の端面
で、光ビーム径が最大に拡大されて平行光となって出射
される。一方、光の進行方向を反対にすると、前記ロッ
ドレンズ2の端面に当たる光のうち最大の光ビーム径に
相当する部分の光が小さなスポットに変換されてシング
ルモード光ファイバー1に入射される。
1/4・P、1/4・P+1/2・P、1/4・P+P
の各点までの所定の長さ1/4・P、P/4+NP/2
(Nは整数)で切断して前記ロッドレンズ2とすること
ができ、このロッドレンズ2を前記シングルモード光フ
ァイバー1の先端に接合した図1に示すような構造にす
ると、シングルモード光ファイバー1からマルチモード
光ファイバー2′を所定の長さに切断して作られたロッ
ドレンズ2に入射した光は、そのロッドレンズ2の端面
で、光ビーム径が最大に拡大されて平行光となって出射
される。一方、光の進行方向を反対にすると、前記ロッ
ドレンズ2の端面に当たる光のうち最大の光ビーム径に
相当する部分の光が小さなスポットに変換されてシング
ルモード光ファイバー1に入射される。
【0014】前記マルチモード光ファイバー2′を所定
の長さに切断して作られたロッドレンズ2の外径は、前
記シングルモード光ファイバー1の外径と同じ寸法の1
25μmである。また、前記ガラス製のキャピラリ3の
孔径は前記シングルモード光ファイバー1の外径より少
し大きい126μmで、このガラス製のキャピラリ3の
孔の内周と、この孔に挿入したシングルモード光ファイ
バー1とロッドレンズ2の外周とを、紫外線硬化接着剤
で固定している。また、前記ガラス製のキャピラリ3の
外径は前記シングルモード光ファイバー1の被覆4の外
径と同じ250μm、長さは10mmで全体がコンパク
トな一体構造になっている。
の長さに切断して作られたロッドレンズ2の外径は、前
記シングルモード光ファイバー1の外径と同じ寸法の1
25μmである。また、前記ガラス製のキャピラリ3の
孔径は前記シングルモード光ファイバー1の外径より少
し大きい126μmで、このガラス製のキャピラリ3の
孔の内周と、この孔に挿入したシングルモード光ファイ
バー1とロッドレンズ2の外周とを、紫外線硬化接着剤
で固定している。また、前記ガラス製のキャピラリ3の
外径は前記シングルモード光ファイバー1の被覆4の外
径と同じ250μm、長さは10mmで全体がコンパク
トな一体構造になっている。
【0015】このような構造のロッドレンズ付き光ファ
イバーとすることにより、シングルモード光ファイバー
1を出てロッドレンズ2に入った光は、ロッドレンズ2
の中が二乗分布の屈折率になっているので、一定のピッ
チPで蛇行しながら進もうとするが、ここで、ロッドレ
ンズ2の長さは、前記のようにマルチモード光ファイバ
ー2′を所定の長さ、すなわち、前記ピッチPの1/4
・P、P/4+NP/2(Nは整数)で切断して設定さ
れているので、シングルモード光ファイバー1からロッ
ドレンズ2に入った光ビーム径は、このロッドレンズ2
によって最大に拡大され、かつ、ロッドレンズ2の端面
と直角に出射されるので平行光が得られる。
イバーとすることにより、シングルモード光ファイバー
1を出てロッドレンズ2に入った光は、ロッドレンズ2
の中が二乗分布の屈折率になっているので、一定のピッ
チPで蛇行しながら進もうとするが、ここで、ロッドレ
ンズ2の長さは、前記のようにマルチモード光ファイバ
ー2′を所定の長さ、すなわち、前記ピッチPの1/4
・P、P/4+NP/2(Nは整数)で切断して設定さ
れているので、シングルモード光ファイバー1からロッ
ドレンズ2に入った光ビーム径は、このロッドレンズ2
によって最大に拡大され、かつ、ロッドレンズ2の端面
と直角に出射されるので平行光が得られる。
【0016】一方、光の進行方向を反対にすると、ロッ
ドレンズ2の端面から入射した光のうち、前述の最大光
ビーム径に相当する部分の光が、このロッドレンズ2に
よって小さなスポットに変換されて、シングルモード光
ファイバー1に入る。すなわち、光ファイバーの受光面
積は、シングルモード光ファイバー1のコア1bの径
(約10μm)からマルチモード光ファイバー2′のコ
ア2bの径(約50μm)に拡大したのと同じ効果が得
られるので、受光面積比で25倍の高い結合効率が可能
となる。
ドレンズ2の端面から入射した光のうち、前述の最大光
ビーム径に相当する部分の光が、このロッドレンズ2に
よって小さなスポットに変換されて、シングルモード光
ファイバー1に入る。すなわち、光ファイバーの受光面
積は、シングルモード光ファイバー1のコア1bの径
(約10μm)からマルチモード光ファイバー2′のコ
ア2bの径(約50μm)に拡大したのと同じ効果が得
られるので、受光面積比で25倍の高い結合効率が可能
となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のロッド
レンズ付き光ファイバーは、シングルモード光ファイバ
ーと、マルチモード光ファイバーを所定の長さに切断し
て集光機能をもたせたロッドレンズと、キャピラリとか
らなり、前記シングルモード光ファイバーの先端に前記
ロッドレンズを接触させた状態で前記キャピラリの孔に
挿入固定することにより、シングルモード光ファイバー
と一体構造としたことを特徴とするので、ロッドレンズ
は一般市販品のマルチモード光ファイバーを所定の長さ
に切断して形成することができ、また、キャピラリも一
般の市販品のものを用いて構成されているために低価格
で製作できるだけでなく、このロッドレンズ付き光ファ
イバーは、この光ファイバーへの光入出力のどちらの用
途にも使えることから、一層の低価格化と広い応用が期
待できる。
レンズ付き光ファイバーは、シングルモード光ファイバ
ーと、マルチモード光ファイバーを所定の長さに切断し
て集光機能をもたせたロッドレンズと、キャピラリとか
らなり、前記シングルモード光ファイバーの先端に前記
ロッドレンズを接触させた状態で前記キャピラリの孔に
挿入固定することにより、シングルモード光ファイバー
と一体構造としたことを特徴とするので、ロッドレンズ
は一般市販品のマルチモード光ファイバーを所定の長さ
に切断して形成することができ、また、キャピラリも一
般の市販品のものを用いて構成されているために低価格
で製作できるだけでなく、このロッドレンズ付き光ファ
イバーは、この光ファイバーへの光入出力のどちらの用
途にも使えることから、一層の低価格化と広い応用が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロッドレンズ付き光ファイバーの構
造図である。
造図である。
【図2】マルチモード光ファイバーの断面と光の伝播状
態を示したものである。
態を示したものである。
【図3】従来のロッドレンズ付き光ファイバーの構造図
である。
である。
【図4】従来の他のロッドレンズ付き光ファイバーの構
造図である。
造図である。
1 シングルモード光ファイバー 1a クラッド 1b コア 2 ロッドレンズ 2′ マルチモード光ファイバー 2a クラッド 2b コア 3 キャピラリ 4 シングルモード光ファイバーの被覆 10 光ファイバー 10a クラッド 10b コア 11 ロッドレンズ 12 光ファイバーフェルール 13 ロッドレンズフェルール 14 紫外線硬化接着剤 15 フェルール 16 光ファイバー保持用孔 17 ロッドレンズ保持用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 光司 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式社内 (72)発明者 森中 彰 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 花房 廣明 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式社内 (72)発明者 千田 和憲 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式社内 (72)発明者 跡部 直之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式社内 (72)発明者 中尾 直樹 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式社内
Claims (1)
- 【請求項1】シングルモード光ファイバーと、マルチモ
ード光ファイバーを所定の長さに切断して集光機能をも
たせたロッドレンズと、キャピラリとからなり、前記シ
ングルモード光ファイバーの先端に前記ロッドレンズを
接触させた状態で前記キャピラリの孔に挿入固定するこ
とにより、シングルモード光ファイバーと一体構造とし
たことを特徴とするロッドレンズ付き光ファイバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18116594A JPH0843680A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ロッドレンズ付き光ファイバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18116594A JPH0843680A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ロッドレンズ付き光ファイバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843680A true JPH0843680A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16096029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18116594A Pending JPH0843680A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ロッドレンズ付き光ファイバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0843680A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002540465A (ja) * | 1999-03-29 | 2002-11-26 | シメッド ライフ システムズ インコーポレイテッド | 単一モード光ファイバーカップリングシステム |
KR20030041532A (ko) * | 2001-11-20 | 2003-05-27 | 주식회사 엠텍월드 | 가변 광 감쇠기 |
JP2010223748A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光検出装置 |
JP2017504839A (ja) * | 2014-01-29 | 2017-02-09 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | レーザと光ファイバとを結合するための装置及び光信号伝送システム並びに伝送方法 |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP18116594A patent/JPH0843680A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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