JPH043847B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH043847B2
JPH043847B2 JP60258616A JP25861685A JPH043847B2 JP H043847 B2 JPH043847 B2 JP H043847B2 JP 60258616 A JP60258616 A JP 60258616A JP 25861685 A JP25861685 A JP 25861685A JP H043847 B2 JPH043847 B2 JP H043847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical
ferrule
fiber
semiconductor laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60258616A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62119508A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP25861685A priority Critical patent/JPS62119508A/ja
Publication of JPS62119508A publication Critical patent/JPS62119508A/ja
Publication of JPH043847B2 publication Critical patent/JPH043847B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光多分配型半導体レーザモジユール
に係り、特に入射端における光フアイバ素線の先
端部分にクラツド厚さがコア直径の10%以下に加
工されているエツチング部を形成した光フアイバ
を複数本高密度集束する複数光フアイバ集束用溝
付フエルールを備えた光多分配型半導体レーザモ
ジユールに関するものである。
[従来の技術] 複数本の光フアイバを半導体レーザダイオード
(以下、LDとする)に高効率で結合し、LDから
の光出力を均等に多分割するための半導体レーザ
モジユールでは、入射側の光フアイバ端末部にお
いて複数本の光フアイバを高密度に集束する必要
がある。
従来の主な光フアイバ集束方法を第10図ない
し第13図を参照して説明する。第10図の方法
は、単芯光フアイバ用コネクタプラグの穴径のみ
を複数本光フアイバ用に変形したプラグ101を
用いるものである。すなわち、プラグ101の一
端に被覆部102で覆われた光フアイバ素線10
3の数本の束104を挿入することができる径の
孔を成形すると共に他端には光フアイバ素線10
3の束を挿入すべく、この束の最外径寸法よりわ
ずかに大きい内径寸法の孔105を成形する。こ
のプラグ101を用いて光フアイバを集束する
が、これでは光フアイバ束とプラグ内径との間に
は間隙が1〜2μm程度しか存在しない。そのた
め、複数本の光フアイバ素線103をプラグ10
1内に挿入した場合、まず第1にプラグ101内
に設けられた孔のテーパ部(あるいは段差)10
6に光フアイバ素線103の先端が突き当り、そ
の結果生じる光フアイバの急激な曲り等によつて
フアイバが断線してしまう。
第2に、仮に光フアイバ素線103がテーパ部
106を通過したとしてもプラグ101の先端部
分(左端)では光フアイバ素線103と孔105
の内壁との間の間隙がやはり1〜2μmと小さいの
で複数本の光フアイバ素線103を滑らかに通す
ことは難しく、挿入時の力の入れ具合によつては
光フアイバ素線103が断線してしまう。そこ
で、光フアイバ素線103を1本ずつ挿入するこ
とも考えられるが、複数本同時に挿入するよりも
実際には難しい。特に、第10図のように光フア
イバ素線103の先端部分のクラツドをエツチン
グして細径化し、光フアイバ素線部103aに続
くエツチング部107を形成してより高密度な集
束を行なおうとする場合にはエツチング部107
を断線せずに挿入することはまず不可能である。
さらに、第3として光フアイバをエポキシ系樹
脂でプラグ101に完全に接着させる必要がある
が、予め各光フアイバ素線103にエポキシ系樹
脂を塗布する方法では、なおさらプラグ101内
孔に挿入することが困難となる。また、樹脂を圧
入方式で注入しようとしてもフアイバとフアイバ
との間にはわずかな間隙しかないので樹脂が入り
にくい。その結果、フアイバの長手方向には塗れ
ない部分が生じたり、気泡も存在しやすくなる。
このような光フアイバ束の端末部はヒートサイク
ル等の温度試験を実施すると光フアイバが断線し
たり、光フアイバがプラグ端面より突き出たり引
込んだりしてその信頼性に欠けてしまう。
また、第11図に示す熱収縮チユーブによる集
束方法が実公昭59−134120号に「光フアイババン
ドル」という名称で開示されている。この方法
は、ミキシングロツドを用いた光スターカプラに
おいてその両端に接続するバンドルフアイバ11
1の先端部分を熱収縮チユーブ112で結束させ
るものである。この方法によれば比較的簡単に結
束させることができるが、熱収縮チユーブ112
を加熱して連続的に且つ数百ミクロンの径に均一
に収縮させることは困難である。実際には円周上
および長手方向の一方向から収縮が始まるため
に、光フアイバに無理な曲げ応力が加わり光フア
イバが断線してしまう。また、光フアイバの回り
を軟かい熱収縮チユーブ112で覆うため、端末
の鏡面研磨時に光フアイバがチユーブ内で前後左
右に動いてしまい、フアイバ端面のエツジ部分が
欠落したり、断線が生じたりする。光フアイバは
パツキングフラクシヨンをよくするためにクラツ
ドの厚さを極力薄くしてあり、そのエツジが欠け
るとクラツドと共にコアもまた欠けてしまい、そ
の結果、伝送損失が大きくなる。
さらに、第12図に示すように複数本の光フア
イバ121を放電加工等の手段によつて融着一体
化しLD122に結合させる方法が、1981年度電
子通信学会総合全国大会においてNo.830「LD−多
ポートテーパロンチヤー」という名称で発表され
ている。しかしながら、この方法では、加工で
きるフアイバ本数に制限があること、フアイバ
本数によつてコア形状が楕円形や三日月形に変形
しやすいため各フアイバとLDとの結合効率が異
なり、光出力のバラツキが大きくなる、テーパ
加工しているので相対的にコア径が先端部分12
3で元来のコア径よりも非常に細くなつているの
で結合度が弱くなる、結合度を上げるためには
LDチツプにフアイバの先端部を出来る限り近づ
けることが望まれるが、近づけると逆にフアイバ
端面からの反射光がLDに戻り、LDの発振状態を
不安定にしてノイズが発生する等、種々の問題点
がある。
また、第13図のようにLD131からの光出
力を集束性レンズ132,133やミキシングロ
ツド134を組合わせたレンズ群135を介して
複数本の光フアイバ束136に分配する方法が、
1982年度電子通信学会総合全国大会にNo.817「多端
子半導体レーザモジユール」という名称で発表さ
れている。このような構造のLDモジユールでは、
各レンズ間の光軸調整を非常に高精度で行なう必
要があるために、使用する部品も高精度のものが
要求され、また部品点数も多いので低価格化が期
待できない。さらに、各レンズを光軸がずれない
ように固定する他、レンズ群135による損失や
反射等を低下させるためにレンズに斜め研磨を施
したり光軸をわざとずらす等の対策が必要となり
複雑な構造となる。
[発明が解決しようとする問題点] このように、従来は光フアイバを断線すること
なく高密度集束し、LDに高効率で結合させるこ
とが困難であつた。
[発明の目的] 本発明の目的は上記従来技術の問題点を解消し
て、クラツド厚がコア直径の10%以下と細い先端
部分を有する光フアイバ素線を複数本、高密度集
束し、高結合効率で且つ多分配をすることができ
る複数光フアイバ集束用溝付フエルールを備えた
光多分配型半導体レーザモジユールを提供するこ
とにある。
[発明が解決しようとする課題] 上記目的を達成するために、本発明の複数光フ
アイバ集束用溝付フエルールを備えた光多分配型
半導体レーザモジユールは、複数本のマルチモー
ド光フアイバの各入射端部の被覆材を除去して露
出させた光フアイバ素線をフエルールに固定し、
このフエルールを半導体レーザダイオードに結合
させて光出力を多分配する半導体レーザモジユー
ルにおいて、上記各光フアイバの入射端部には、
被覆材を除去したままの光フアイバ素線部と、そ
れより先端部分における光フアイバ素線のクラツ
ドが縮径されたエツチング部とを形成し、上記フ
エルールは、フエルール側方から上記光フアイバ
素線を挿入し且つ急激な曲げを生じさせないよう
に上記各光フアイバの入射端部におけるエツチン
グ部、光フアイバ素線部及びこれに連なる被覆光
フアイバ部を収納する集束用溝と、該集束用溝に
嵌入して溝内に収納された上記複数の光フアイバ
を溝の底部に押えて高密度集束させるフアイバ押
え治具とで構成し、上記フアイバ押え治具を第1
の押え治具と第2の押え治具とに分割すると共
に、第1の押え治具には、上記光フアイバ素線部
を押える部分及び光フアイバ部を押える部分を設
け且つこの光フアイバ素線部を押える部分と光フ
アイバ部を押える部分との間に光フアイバ素線の
束を滑らかに案内するテーパ部を形成し、また第
2の押え治具には、上記光フアイバ素線部に続く
上記エツチング部を押える部分を設け且つ光フア
イバ素線部とエツチング部との境界部付近を押え
ないようにするテーパ部を形成し、上記各光フア
イバの入射端部が高密度集束されたフエルール
を、半導体レーザダイオードの装着されたガイド
部材に該半導体レーザダイオードとの光軸合わせ
を行つて固定した構成のものである(請求項1)。
上記複数の光フアイバの入射端におけるエツチ
ング部のクラツド厚がコア直径の10%以下である
ことが好ましい(請求項2)。
上記集束用溝の溝幅は、上記第1の押え治具に
対応する溝幅については、上記複数の光フアイバ
のエツチング部を最も高密度に集束したときのエ
ツチング部束の最大外径とほぼ同一の寸法とし、
第2の押え治具に対応する溝幅については、上記
各光フアイバの光フアイバ素線部の外径よりは大
きく且つ上記複数の光フアイバ素線部を最も高密
度に集束したときの光フアイバ素線部束の最大外
径よりは小さい溝幅とするのが好ましい(請求項
3)。また、上記集束用溝の底部形状については、
上記フエルールの入射側端面においてU字形、丸
形、角形、菱形のうちいずれかの断面形状を呈す
る底部とすることができる(請求項4)。
上記フエルールの外観形状は、円柱形あるいは
角柱形とすることができる(請求5)。
上記フアイバ押え治具については、その上記光
フアイバに接する面が、長手方向と垂直にV字
形、円弧形、丸形、角形のうちいずれかの断面形
状を呈するものを使用することができる(請求項
6)。
最後に、上記フエルールおよび上記フアイバ押
え治具については、セラミツクス、石英ガラス、
金属のうちいずれかの材質から構成するかあるい
はこれらの材質の組み合わせから構成することが
できる(請求項7)。
[作用] 上記請求項1の作用効果は次の通りである。
上記フエルールは、光フアイバの入射端部を側
方から入れる集束用溝と、該溝に嵌入させてフア
イバ押え治具とで構成している。このため、各光
フアイバの入射端部は、その光フアイバ素線をフ
エルール側方から挿入しエツチング部、光フアイ
バ素線部及びこれに連なる被覆光フアイバ部を収
納するだけである。この作業は軸方向に光フアイ
バを入れる場合に比べ遥かに容易であり、急激な
曲げを生じさせずに光フアイバの入射端部を集束
用溝内に収納できる。
複数本の光フアイバ全部を集束用溝に入れた後
は、集束用溝にフアイバ押え治具を嵌入させて、
溝内の複数の光フアイバを底部に押えて高密度集
束させるが、このフアイバ押え治具は、第1の押
え治具と第2の押え治具とに分割されている。即
ち、第1の押え治具は上記光フアイバ素線部及び
光フアイバ部を押えるが、この光フアイバ素線部
を押える部分と光フアイバ部を押える部分との間
に光フアイバ素線の束を滑らかに案内するテーパ
部が形成されているため、光フアイバ素線に急激
な曲げを生じさせない。また第2の押え治具は、
この光フアイバ素線部に続くエツチング部を押え
るが、光フアイバ素線部とエツチング部との境界
部付近にはテーパ部を形成して当該境界部付近を
押えないようにしているため、同様に光フアイバ
素線部からエツチング部へかけて急激な曲げを生
じさせない。
かくしてフエルールの集束用溝内に光フアイバ
の入射端部を挿入する作業及びその後に集束用溝
にフアイバ押え治具を嵌入する作業、更にはその
後の光フアイバの保持形態のいずれにおいても、
光フアイバの入射端部に急激な曲げを生じさせな
い。しかも、光フアイバ入射端部は最終的にクラ
ツドの小径化されたエツチング部で高密度集束さ
れるため、パツキングフラクシヨンによる損失が
低減される。
この光損失の低減化の効果は、光フアイバの入
射端におけるエツチング部のクラツド厚をコア直
径の10%以下とする場合に顕著となる(請求項
2)。
請求項3の構成では、第2の押え治具に対応す
る溝幅が、各光フアイバの光フアイバ素線部に対
応する領域だけでなく被覆光フアイバ部に対応す
る領域についても、光フアイバ素線部の外径より
は大きく且つ光フアイバ素線部を最も高密度に集
束したときの光フアイバ素線部束の最大外径より
は小さい溝幅とされているので、被覆光フアイバ
部の半径方向への抜けを防止することができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説
明する。第1図は本発明の一実施例に係る光7分
配型半導体レーザモジユールにおいて、7芯の光
フアイバ束1を収納したフエルール2の断面構成
図である。光フアイバとしてコア径50μm、クラ
ツド外径125μm、被覆仕上り外径約0.9mmのマル
チモード光フアイバを用いた。この光フアイバは
入射側において被覆3が除去されて光フアイバ素
線4が露出しており、さらにクラツドのエツチン
グを行なうことによりクラツド厚がコア直径の10
%以下となつたエツチング部5を形成している。
即ち、各光フアイバ素線4は被複3の除去したま
まの光フアイバ素線部4aとこれに続くエツチン
グ部5から成る。このような7芯の光フアイバの
入射端部におけるエツチング部5、光フアイバ素
線部4a及びこれに続く被覆光フアイバ部3aが
フエルール2の集束用溝6内に収納され、フアイ
バ押え治具7によつてエツチング部5が押さえら
れ、またフアイバ押え治具8によつて光フアイバ
素線部4a及びこれに連なる被覆光フアイバ部3
aが押さえられ固定されている。なお、集束用溝
6内の隙間はエポキシ系接着剤9が充填されてい
る。
このフエルール2は第2図のように一端にLD
10が装着されているキヤツプ11(ガイド部
材)に固定されると共に、光フアイバ出力端にそ
れぞれ光コネクタ12が接続されて、ピツグテイ
ル形の7分配型半導体レーザモジユール13を構
成する。
このような構成の半導体レーザモジユール13
は例えば以下のようにして作成される。
ところで、LD10と7芯フアイバとを結合す
る場合には、フアイバ間に空隙が生じないように
中心フアイバの円周上に6芯のフアイバが互いに
接しながら配列(以下、1−6構成とする)する
ことが望ましい。
第3図に示すように、フエルール2の長手方向
には、エツチングされた光フアイバを1−6構成
したときの最外径にほぼ等しい幅の集束用溝15
と、光フアイバ素線部4aの外径125μmよりは十
分大きく且つ光フアイバ素線部4aを1−6構成
したときの最外径375μmよりは小さい幅の集束用
溝16とが連続的に設けられている。また上記集
束用溝15より後方においては、フエルール2の
中心近傍に上記最外径375μmよりわずかに大きい
寸法の光フアイバ素線束用孔17と、被覆部3を
1−6構成したときの最外径2.7mmよりわずかに
大きい寸法の被覆光フアイバ束用孔18とが連続
的に設けられ、光フアイバ素線束用孔17は上記
集束用溝15と、また集束用溝16は上記被覆光
フアイバ束用孔18と半径方向に連通している。
従つて、これらの集束用溝15,16および孔1
7,18から成る集束用溝6内に7芯の光フアイ
バを収納するが、光フアイバを溝15と16に側
方から差し込む際、フアイバ径に対して溝幅の寸
法が大きく十分余裕があるために光フアイバを断
線させずに1本づつスムーズに簡単に差し込みが
でき、溝15と光フアイバ素線束用孔17と被覆
光フアイバ束用孔18に7本の光フアイバを収納
できる。なお、フアイバを溝に差し込む場合、溝
15と16の幅が被覆部3の寸法に対して非常に
細いので被覆部3は、第3図において、入射側端
面14と反対側の端面より、わずか右側の位置に
動かして光フアイバ素線4を溝16に側方から差
し込んだ後、被覆光フアイバ束用孔18に逆にフ
アイバを押し込むように挿入すればよい。この結
果、被覆光フアイバ束用孔18に入つたフアイバ
は溝から浮き出すことが無いので順次光フアイバ
を挿入することができる。
次に、光フアイバを7本挿入した後、溝15と
16よりエポキシ系接着剤9を流し込み、始めに
第1のフアイバ押え治具8を溝16に差し込む。
ここで、フアイバ押え治具8の下面は光フアイバ
素線部4aを押える部分8aと被覆光フアイバ部
3aを押える部分8bを有すると共に、この両部
分8a,8b間には第1図に示すように光フアイ
バ素線4の束が滑かなテーパ状になるように案内
するテーパ部8cを有している。従つて、光フア
イバの束は被覆光フアイバ部3aから光フアイバ
素線部4aにかけてはフアイバ押え治具8の下面
の形状に沿う形で保持されるため、フアイバの断
線が生じない。また、フアイバ押え治具8の先端
部分では7芯のフアイバ素線4が1−6構成にな
つている。
次に、第2のフアイバ押え治具7を溝15に差
し込む。すると、第4図に示すようにフエルール
2の溝15の幅とエツチングされたフアイバが1
−6構成時の最外径とがほぼ等しいために、フア
イバ押え治具7を差し込めばその下部の押え部分
7aで光フアイバ(エツチング部5)が下に押さ
れて自然に1−6構成が形づくられ、7芯フアイ
バが高密度集束される。このときフアイバ押え治
具7の底部にはフアイバ押え治具8側にテーパ部
7aが設けてあり、このテーパ部7aは光フアイ
バのエツチング部5と光フアイバ素線部4aとの
境界部分を避けるように湾曲しているので、押え
部分7aにより押えても急激な曲げをこの境界部
分に与えない。さらに、フエルール2に7芯フア
イバをフアイバ押え治具7,8およびエポキシ系
接着剤9で固定した後、フエルールの入射側端面
14を鏡面研磨する。鏡面研磨後、第2図に示す
ようにガイド部材に挿着されたLD10とフエル
ール2を突き合わせて光軸調整を行ない、光出力
パワーが最大となるようにガイド部材の一部であ
るキヤツプ11にフエルール2をロウ付けして固
定し、光フアイバ出力端に光コネクタ12を取り
付けて、ピツグテイル形の7分配型半導体レーザ
モジユール13を作成する。
なお、フエルール2の外観形状は、第5図aの
ような集束用溝15付きの円柱形や第5図b〜d
のような集束用溝15付きの角柱形でもよい。円
柱形のものは加工性に優れており、角柱形のもの
はすわりが安定しているので作業しやすい等の特
徴を有している。また、フエルール2の入射側端
面14の中心近傍における集束用溝15の断面形
状は第5図aのようなU字形、第6図aのような
丸形、第6図b〜dのような角形、第6図eのよ
うな菱形のうちいずれでもよい。ただし、その溝
寸法は、エツチングされたフアイバが1−6構成
時の最外径にほぼ等しい寸法である必要がある。
また、フアイバ押え治具7の構造は第7図に示
すようにA−Aで切断したときの断面形状が、第
8図a,b,cに示すような角形や第8図d,
e,fに示すような丸形でもよく、さらに、フア
イバとの接触部分の形状が第8図aのように平面
であつたり、第8図b,eのようにV溝であつた
り、あるいは第8図c,fのように任意の曲率R
を持つ溝であつてもよい。
また、フエルール2とフアイバ押え治具7,8
の材質は熱膨張係数の小さいコバールやステンレ
スなどの金属又はセラミツクス又は石英ガラス等
が適している。例えば、石英ガラスを用いた場合
には、(1)熱膨張係数がほぼ光フアイバと同じであ
るために信頼性に優れている、(2)透明なので、フ
アイバの集束状態が一目瞭然である、(3)光の透過
性が良いので使用する接着剤もエポキシ系のもの
でなく紫外線硬化樹脂を使用して完全に固定する
ことが可能であるなどの特長がある。
なお、フエルール2の入射側端面14の鏡面研
磨時には、フアイバの周りが硬い接着剤及び金属
やセラミツクスや石英ガラス等であるために、従
来方法に見られた研磨時のフアイバの欠けは本実
施例では全く発生しない。
このようにして、例えば光フアイバ本数が3本
の場合には3分配型半導体レーザモジユール、10
本の場合には10分配型半導体レーザモジユールと
いうようにフアイバ本数に応じた多分配型半導体
レーザモジユールを作成することができる。
次に、本発明の変形実施例を第9図に沿つて説
明する。
フエルール91の入射側端面92においてフア
イバ集束用溝93を深くあけて先ず7芯フアイバ
94を溝の底部に差し込む。次に、フアイバ押え
治具95により7芯フアイバ94を高密度集束す
る。なお、フアイバ押え治具95の上面、下面に
はそれぞれV溝が設けられている。次に、フアイ
バ押え治具95の上面のV溝に第2の7芯フアイ
バ96を差し込む。そしてフアイバ押え治具97
によつて7芯フアイバ96を押えれば高密度集束
したフアイバ束が入射側端面92において2ケ所
できる。このようにして得られた1つのフエルー
ル91と2つのLDとを同軸に結合して、複数光
源を持つ複数光フアイバ集束用溝付フエルールを
備えた光多分配型半導体レーザモジユールを提供
できる。
[発明の効果] 以下説明したように本発明によれば、次のごと
き優れた効果を発揮する。
(1) クラツドの厚さがコア直径の10%以下の如く
エツチングにより縮径された複数本の光フアイ
バを急激な曲げや断線なしに高密度集束できる
ため、パツキングフラクシヨンによる損失を低
減できるとともに製品歩留りを大幅に向上させ
ることができる。
(2) LDと複数本の光フアイバを結合して光出力
を直接LDより多分配可能なため、例えば衛星
放送信号を1台のパラボラアンテナで受信した
のち、本発明の光多分配型半導体レーザモジユ
ールを使用することによつて、受信電力の低い
分散地域に光フアイバを伝送路としてBS−IF
帯TV信号を伝送することが可能となり、高品
質テレビ画像を分散地域に提供するための衛星
放送光多分配伝送システムや都市部の低電力束
密度地域におけるビル内分配システム、又は光
CATV等の共聴システムを構築できる。
(3) 本発明の光多分配型半導体レーザモジユール
を使用すれば、各家庭にパラボラアンテナを取
り付ける個別受信に比べ1台のパラボラアンテ
ナで複数の家庭における受信が可能となるた
め、工事費等が安くでき非常に経済的である。
(4) 本発明の光多分配型半導体レーザモジユール
を用いた衛星放送光多分配伝送システムあるい
はビル内分配シスステムでは、従来の同軸ケー
ブルを使用した方式における伝送距離が200〜
300m程度なのに対して低損失・高帯域の光フ
アイバを使用することによつて伝送距離が約
1.5Km程度は実現できかつ電気的外部雑音・誘
導障害のない高信頼性システムを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る光7分配型半
導体レーザモジユールにおいて7芯の光フアイバ
束を収納したフエルールの断面構成図、第2図は
本発明による光多分配型半導体レーザモジユール
の横断面図、第3図はフエルールへ光フアイバ束
を収納するための説明図、第4図は光フアイバ束
が収納されたフエルールの入射側端面図、第5図
a〜dはフエルールの外観形状を示す説明図、第
6図a〜eはフエルールの集束用溝の断面形状を
示す説明図、第7図はフアイバ押え治具の斜視
図、第8図a〜fはフアイバ押え治具の断面形状
を示す説明図、第9図は本発明の他の実施例にお
けるフエルールの入射側端面図、第10図ないし
第13図はそれぞれ従来例を示す説明図である。 図中、1は光フアイバ束、2はフエルール、3
は被覆、4は光フアイバ素線、4aは光フアイバ
素線部、5はエツチング部、6は集束用溝、7は
第1のフアイバ押え治具、7aは押え部分、7b
はテーパ部、8は第2のフアイバ押え治具、8a
は光フアイバ素線部を押える部分、8bは被覆光
フアイバを押える部分、8cはテーパ部、10は
半導体レーザダイオード、11はキヤツプであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数本のマルチモード光フアイバの各入射端
    部の被覆材を除去して露出させた光フアイバ素線
    をフエルールに固定し、このフエルールを半導体
    レーザダイオードに結合させて光出力を多分配す
    る半導体レーザモジユールにおいて、 上記各光フアイバの入射端部には、被覆材を除
    去したままの光フアイバ素線部と、それより先端
    部分における光フアイバ素線のクラツドが縮径さ
    れたエツチング部とを形成し、 上記フエルールは、上記光フアイバ素線をフエ
    ルール側方から挿入し且つ急激な曲げを生じさせ
    ないように上記各光フアイバの入射端部における
    エツチング部、光フアイバ素線部及びこれに連な
    る被覆光フアイバ部を収納する集束用溝と、該集
    束用溝に嵌入して溝内に収納された上記複数の光
    フアイバを溝の底部に押えて高密度集束させるフ
    アイバ押え治具とで構成し、 上記フアイバ押え治具を第1の押え治具と第2
    の押え治具とに分割すると共に、第1の押え治具
    には、上記光フアイバ素線部を押える部分及び光
    フアイバ部を押える部分を設け且つこの光フアイ
    バ素線部を押える部分と光フアイバ部を押える部
    分との間に光フアイバ素線の束を滑らかに案内す
    るテーパ部を形成し、また第2の押え治具には、
    上記光フアイバ素線部に続く上記エツチング部を
    押える部分を設け且つ光フアイバ素線部とエツチ
    ング部との境界部付近を押えないようにするテー
    パ部を形成し、 上記各光フアイバの入射端部が高密度集束され
    たフエルールを、半導体レーザダイオードの装着
    されたガイド部材に該半導体レーザダイオードと
    の光軸合わせを行つて固定したことを特徴とする
    複数光フアイバ集束用溝付フエルールを備えた光
    多分配型半導体レーザモジユール。 2 上記複数の光フアイバの入射端におけるエツ
    チング部のクラツド厚がコア直径の10%以下であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光多分配型半導体レーザモジユール。 3 上記集速用溝の上記第1の押え治具に対応す
    る溝幅は上記複数の光フアイバのエツチング部を
    最も高密度に集速したときのエツチング部束の最
    大外径とほぼ同一の寸法を有し、第2の押え治具
    に対応する溝幅は上記各光フアイバの光フアイバ
    素線部の外径よりは大きく且つ上記複数の光フア
    イバ素線部を最も高密度に集束したときの光フア
    イバ素線部束の最大外径よりは小さい溝幅を有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の光多分配型半導体レーザモジユー
    ル。 4 上記集束用溝が上記フエルールの入射側端面
    においてU字形、丸形、角形、菱形のうちいずれ
    かの断面形状を呈する底部を有していることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のう
    ちいずれか1項記載の光多分配型半導体レーザモ
    ジユール。 5 上記フエルールが円柱形あるいは角柱形の外
    観形状を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第4項のうちいずれか1項記載の光
    多分配型半導体レーザモジユール。 6 上記フアイバ押え治具の上記光フアイバに接
    する面が、長手方向と垂直にV字形、円弧形、丸
    形、角形のうちいずれかの断面形状を呈すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第5項
    のうちいずれか1項記載の光多分配型半導体レー
    ザモジユール。 7 上記フエルールおよび上記フアイバ押え治具
    がセラミツクス、石英ガラス、金属のうちいずれ
    かの材質から構成されるかあるいはこれらの材質
    の組み合わせから構成されることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第6項のうちいずれか
    1項記載の光多分配型半導体レーザモジユール。
JP25861685A 1985-11-20 1985-11-20 複数光ファイバ集束用溝付フェル−ルを備えた光多分配型半導体レ−ザモジュ−ル Granted JPS62119508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25861685A JPS62119508A (ja) 1985-11-20 1985-11-20 複数光ファイバ集束用溝付フェル−ルを備えた光多分配型半導体レ−ザモジュ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25861685A JPS62119508A (ja) 1985-11-20 1985-11-20 複数光ファイバ集束用溝付フェル−ルを備えた光多分配型半導体レ−ザモジュ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62119508A JPS62119508A (ja) 1987-05-30
JPH043847B2 true JPH043847B2 (ja) 1992-01-24

Family

ID=17322750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25861685A Granted JPS62119508A (ja) 1985-11-20 1985-11-20 複数光ファイバ集束用溝付フェル−ルを備えた光多分配型半導体レ−ザモジュ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62119508A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02126105U (ja) * 1989-03-27 1990-10-17
US5373526A (en) * 1992-05-12 1994-12-13 Hughes Aircraft Company Apparatus and method for optical energy amplification using two-beam coupling
JP3097492B2 (ja) 1995-04-17 2000-10-10 住友電気工業株式会社 レーザ光源とその製作方法
US6310997B1 (en) 1995-04-17 2001-10-30 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Ferrule assembly and optical module having the same
WO2009077637A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Corelase Oy Method and device relating to optical fibers
WO2010103406A1 (en) 2009-03-12 2010-09-16 Mauna Kea Technologies Connector for a fiber probe and a fiber probe adapted to said connector
JP2011248048A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Kyocera Corp 光ファイバピグテールおよびそれを用いた光モジュール
JP2018036361A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 株式会社フジクラ 光ファイババンドル、コンバイナ、レーザ装置、及び光ファイババンドルの製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5099347A (ja) * 1973-12-26 1975-08-07
JPS5784443A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Hitachi Ltd Method for forming coupling area in terminal of optical fiber bundle
JPS57186725A (en) * 1981-05-06 1982-11-17 Int Standard Electric Corp Optical fiber splitter

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5984509U (ja) * 1982-11-30 1984-06-07 松下電工株式会社 光フアイバの接続装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5099347A (ja) * 1973-12-26 1975-08-07
JPS5784443A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Hitachi Ltd Method for forming coupling area in terminal of optical fiber bundle
JPS57186725A (en) * 1981-05-06 1982-11-17 Int Standard Electric Corp Optical fiber splitter

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62119508A (ja) 1987-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7419308B2 (en) Fiber bundle termination with reduced fiber-to-fiber pitch
US6014483A (en) Method of fabricating a collective optical coupling device and device obtained by such a method
US5371816A (en) Method of making a 1×N fiber optic coupler
US4118100A (en) Optical couplers for light emitting diodes and detectors
US7742669B2 (en) Optical fiber pump multiplexer
US5016963A (en) Fiber optic coupler and method of making same
US20020076152A1 (en) Optical fiber termination
JPH10511779A (ja) 中間光ファイバを介するマルチモード光源と光ファイバとのカップリング装置
US4836637A (en) Expanded-beam fiber-optic connector
US5408556A (en) 1 X N splitter for single-mode fibers and method of construction
US5117473A (en) Fiber optic coupler and method of making same
US4966432A (en) Optical coupler and process for preparation thereof
JPH043847B2 (ja)
JPS6247604A (ja) マルチコアフアイバの端末部
US4123138A (en) Optical fiber connector
WO2004055563A1 (en) Lensed fiber for optical interconnections
US20040151431A1 (en) Lensed fiber having small form factor and method of making the same
US7031576B2 (en) Connectorized silicon bench for passively aligning optical fibers
GB2049220A (en) Optical fiber terminator and means and method for centering optical fiber
US20130287342A1 (en) Lead-in formations in optical fiber segments and methods of forming lead-in formations
JPH1138270A (ja) 光導波路ユニット
JPS62119507A (ja) 複数光フアイバ結合型半導体レ−ザモジユ−ルの製造方法
JPH03130706A (ja) 光モジュール
JPS6343111A (ja) 光フアイバ分岐装置
US20040247250A1 (en) Integrated sleeve pluggable package

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees