JPH10142045A - 紫外線検出器 - Google Patents

紫外線検出器

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Publication number
JPH10142045A
JPH10142045A JP30527996A JP30527996A JPH10142045A JP H10142045 A JPH10142045 A JP H10142045A JP 30527996 A JP30527996 A JP 30527996A JP 30527996 A JP30527996 A JP 30527996A JP H10142045 A JPH10142045 A JP H10142045A
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JP
Japan
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ultraviolet
gate
region
oxide film
detector
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Pending
Application number
JP30527996A
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English (en)
Inventor
Motohiro Suyama
本比呂 須山
Hiroyuki Hanai
博之 花井
Kazuyoshi Okano
和芳 岡野
Koichiro Oba
弘一郎 大庭
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の波長領域の紫外線の照射量を積分値と
して検出でき、紫外線の検出が電源を供給なしで可能な
小型の紫外線検出器を提供する。 【解決手段】 紫外線検出器1は、紫外線検出装置3、
容器4とを備え、装置3は容器4上に固定される。紫外
線検出装置3の各電極は、容器4に設けられた取り出し
ピン6、7等へワイヤー9によりボンディングされ、検
出器外部からの測定に利用される。紫外線検出装置3
は、2個の紫外線検出素子を有する。この紫外線検出素
子は、照射された紫外線を積算量として検出するEPR
OM型の半導体素子である。特定波長を選択的に透過さ
せる紫外線フィルタが、一方の紫外線検出素子の上に形
成されている。したがって、これら2個の紫外線検出素
子のドレイン電流を測定して求めた蓄積電荷の差は、フ
ィルタの有無による紫外線量の積分値の差を示す。適当
なフィルタを使用すれば、日射センサに応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線検出器に関
し、特に、人体に照射される紫外線量を検出する日射セ
ンサとして利用される小型の紫外線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、プラズマ反応処理方
法に用いる紫外線検出器が、特開昭63−316439
号公報に開示されている。この検出器では、紫外線の検
出に、EPROM型の不揮発性半導体記憶素子を用いて
いる。この素子は、シリコン酸化膜で周囲を囲まれたフ
ローティングゲート(以下、FGゲートという)を有す
るMOS半導体素子である。この半導体素子を、プラズ
マ反応雰囲気に触れる位置に取り付けて、プラズマ反応
の終わった後にFGゲートに蓄えられた電荷の消去量を
測定して、入射した紫外線のエネルギーの強度を評価し
ている。
【0003】このような素子では、紫外線がFGゲート
で吸収されると、電子が放出されることを利用してい
る。つまり、FGゲートに電子を注入し、電子が蓄積さ
れた状態を初期状態とする。この素子に放射線が照射さ
れて、FGゲートが放射線を吸収すると、酸化膜のエネ
ルギ−障壁を越えることができる程に電子が励起されて
FGゲートから基板へ放出される。FGゲートの電子が
減少すると、MOS半導体素子のしきい値電圧が変動す
るので、この変動値から紫外線の被爆量を測定するので
ある。
【0004】また、紫外線検出器には、フォトダイオー
ドもある。このフォトダイオードは、バンドギャップの
大きい半導体を用いて形成されているので、紫外線のみ
に感度を有し、また照射された紫外線量の瞬時値を出力
する。この種の半導体材料としては、GaAsP結晶や
SiC結晶等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された紫外線検出器では、照射された紫外線総量は評
価できるが、特定波長の紫外線の照射量と紫外線総量と
を比較することはできない。例えば、日射センサとして
利用する場合を考える。波長320[nm]〜380
[nm]の領域の紫外線(以下、紫外線A域という)
と、300[nm]程度の紫外線(以下、紫外線B域と
いう)とを比較すると、紫外線A域に比べて紫外線B域
のほうが人体に大きな影響を与えると言われている。し
たがって、この場合には、紫外線の総照射量を評価する
だけでなく、紫外線B域の割合も評価することも重要な
のである。
【0006】フォトダイオードからなる紫外線検出器で
は、次のような問題点があった。まず、照射紫外線の瞬
時値しか検出できないので、日射センサとして使用する
場合には、積分回路を外部に追加する必要がある。ま
た、紫外線センサおよび積分回路を常時動作させておく
ために、紫外線の検出中に電源を供給しなければならな
い。したがって、電源を供給できない用途には使用でき
ない。更に、積分回路を常時動作せるために、余分な電
力が必要である。
【0007】従って、本発明の目的は、複数の波長領域
において紫外線の照射量を積分値として検出でき、紫外
線の検出が電源を供給することなく可能な小型の紫外線
検出器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は次のよ
うな構成とした。
【0009】本発明に係わる紫外線検出器は、基板上に
並置された第1の紫外線検出素子および第2の紫外線検
出素子と、第1の紫外線検出素子を覆う紫外線フィルタ
と、を備え、第1の紫外線検出素子および第2の紫外線
検出素子は、それぞれ、第1導電型のチャネル領域を挟
んで第2導電型のソース領域および第2導電型のドレイ
ン領域が形成された半導体層と、この半導体層上に形成
されたシリコン酸化膜と、チャネル領域を覆いシリコン
酸化膜上に形成されたフローティングゲートと、フロー
ティングゲートを露出しつつフローティングゲートと容
量結合する制御電極と、を有する。
【0010】このように、FGゲートが絶縁されている
ため、FGゲート中に電荷を蓄積して、保持できる。ま
た、FGゲートをチャネル上に形成したので、FGゲー
トの電位によりチャネルの導電率を変調できる。更に、
FGゲートが制御電極から露出するようにしたので、紫
外線をFGゲートに導入できる。したがって、紫外線の
照射量に応じて、FGゲートに蓄積された電荷がFGゲ
ート外に放出される。つまり、紫外線の照射量の積分値
に応じて、チャネル導電率が変調される。また、FGゲ
ートに容量結合する制御電極を設けたので、制御電極の
電位によりFGゲートの電位を制御して、FGゲートの
電荷変化量を検出できる。更に、第1の紫外線検出素子
上に紫外線フィルタを設けたので、特定波長の紫外線を
選択して、FGゲートに照射できる。したがって、フィ
ルタの有無によって、照射紫外線の総量だけでなく、特
定波長の紫外線を照射量を選択的に評価できる。
【0011】本発明に係わる紫外線検出器は、紫外線検
出素子が、ソース領域およびドレイン領域のいずれか一
方とフローティングゲートに挟まれた対面領域と、対面
領域のシリコン酸化膜内に形成され、且つトンネル電流
を流すトンネル酸化膜と、を更に備えているようにして
もよい。
【0012】このように、対面領域内にトンネル酸化膜
を形成したので、FGゲートに電荷を注入するときにト
ンネル酸化膜を通過するトンネル電流を利用できる。こ
のため、ドレイン電流を流して高エネルギー電子を発生
させないので、省電力化できる。
【0013】本発明に係わる紫外線検出器は、基板が半
導体基板であり、第1の紫外線検出素子および第2の紫
外線検出素子が、半導体基板上にモノリシックに形成さ
れているようにしてもよい。
【0014】このように、紫外線検出素子を同一半導体
基板上に形成すると、これらの素子は相対精度よく形成
されるので、動作特性が非常に近似する。したがって、
特定の波長領域の紫外線を検出するときに、検出の相対
精度を向上できる。
【0015】本発明に係わる紫外線検出器は、紫外線フ
ィルタが、露出したフローティングゲート上に誘電体膜
を1層または多層に積層して形成されているようにして
もよい。
【0016】このように、誘電体膜を用いて紫外線フィ
ルタを形成できれば、紫外線検出素子の製造プロセスと
の相性がよい。また、誘電体膜の膜厚を調整すれば、日
射センサに好適なフィルタを形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を説明する。また、同一の部分には同一の符号を付
して、重複する記載を省略する。
【0018】(第1の実施の形態)図1は、本発明の紫
外線検出器の斜視断面図である。この紫外線検出器1
は、紫外線検出装置3と、金属製ステム4と、収納キャ
ップ(図示せず)とを備えている。収納用キャップは紫
外線を透過する材料で形成されている。
【0019】紫外線検出装置3は、2個の紫外線検出素
子を同一半導体基板上に有しており、それぞれの素子は
照射された紫外線を積算して検出するシリコン半導体素
子である。この装置3は、導電性接着剤により金属製ス
テム4上に固定さ、収納キャップにより封止されてい
る。各電極は金属ステム4上に設けられた取り出しピン
6、7、8、11、12、13にワイヤー9を用いてボ
ンディングされているので、紫外線検出器の外部から紫
外線検出装置3の状態を電気的に測定できる。なお、引
き出しピン6、7等は、絶縁部材10により金属ステム
4から絶縁されている。
【0020】このような紫外線検出器1は、紫外線検出
装置3が半導体素子で形成されているので、小型化でき
る。したがって、携帯に便利である。
【0021】図2および図3は、紫外線検出装置の製造
工程の一例を示した工程断面図である。これらを用い
て、紫外線検出装置3の製造方法を説明する。なお、図
2および図3において、それぞれの紫外線検出素子は、
切断面に対して対称に形成されている。
【0022】半導体基板は、P型シリコン基板(以下、
基板という)20を使用する(図2(a))。以下、基
板20上にN型紫外線検出装置を形成する場合を説明す
る。
【0023】まず、基板20の上面表層の活性領域外に
チャネルストップ層22とフィールド酸化膜24を形成
する(図2(b))。これら半導体層22、酸化膜24
は、基板上にレジストを塗布し、マスクを用いて露光
し、現像して所定領域のレジストを除去するフォトリソ
グラフィ技術を用いて、次の方法により形成できる。基
板20のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を堆積し、
フォトリソグラフィ技術を用いて活性領域以外のシリコ
ン窒化膜をエッチングにより除く。続いて、ホウ素(B
+)のイオン注入を行って基板20表層にP型不純物を
導入する。この後、酸化炉で酸化を行うと、シリコン窒
化膜が存在しない基板表面が酸化されて、活性領域以外
の領域にフィールド酸化膜24と、その下にチャネルス
トップ層22が形成される。この後、残されたシリコン
窒化膜を除去する。
【0024】次に、FGゲート26を形成する(図2
(c))。FGゲートは、ゲート酸化膜をチャネル部に
形成した後に、ポリシリコンを基板20全体にCVD法
で堆積し燐拡散を行った後に、フォトリソグラフィ技術
を用いてパターンを形成しエッチングして形成する。こ
の後に、酸化炉にて酸化して、FGゲートの周囲を良質
の酸化膜で覆う。FGゲート26は、後の工程で形成さ
れるソース拡散領域およびドレイン拡散領域に面して、
チャネル領域上に形成される。このように形成すると、
FGゲートの電位によってチャネル領域の導電率を変調
することができる。なお、チャネル領域上とは、ソース
拡散領域およびドレイン拡散層領域が対向する間のゲー
ト酸化膜上をいう。
【0025】続いて、ソース拡散領域・ドレイン拡散層
領域となる高濃度のN型半導体層28を基板表層の活性
領域内に形成する(図3(a))。このN型半導体層2
8は、燐(P+)を用いてイオン注入により、FGゲー
ト26およびフィールド酸化膜24に対して自己整合的
に形成されることが好ましい。このような高濃度の拡散
層は、後の工程で形成されるメタル電極34とのオーム
性接触を形成するために利用される。
【0026】次に、制御電極30を形成する(図3
(b))。制御電極30は、ポリシリコンを基板20全
体にCVD法で堆積し燐拡散を行った後に、フォトリソ
グラフィ技術を用いてパターンを形成しエッチングして
形成される。この後に、酸化炉にて酸化して、制御電極
の周囲を100[nm]程度の酸化膜で覆う。制御電極
30は、シリコン酸化膜を挟んで、FGゲート26に対
面して形成される。このようにすると、制御電極30
は、シリコン酸化膜厚と対面する面積によって決まる静
電容量値にてFGゲート26と容量結合する。
【0027】その後、メタル電極34を形成する(図3
(c))。まず、メタル電極34とソース・ドレイン拡
散層領域28および制御電極30とを接続するために、
コンタクト用のViaホールを異方性エッチングにより
酸化膜に開孔する。基板20全面にメタルを堆積し、フ
ォトリソグラフィ技術によってパターンを形成しエッチ
ングして、メタル電極34を形成する。加工が容易なの
で、メタルはアルミニウムを用いることが好ましい。こ
れにより、紫外線検出素子L、紫外線検出素子Rの2個
が形成された。
【0028】更に、紫外線検出素子Lの露出したFGゲ
ート上に紫外線フィルタを形成する(図3(c))。紫
外線フィルタ31は、露出したFGゲート上のシリコン
酸化膜上にシリコン窒化膜を形成して構成する。このシ
リコン窒化膜は、CVD法で堆積し、フォトリソグラフ
ィ技術によってパターンを形成し、エッチングして形成
できる。紫外線フィルタは、酸化膜を挟み、且つ露出し
たFGゲート上に接して形成してもよい。また、露出し
たFGゲート26の表層を覆って形成してもよい。この
ように同一基板上に紫外線フィルタを形成すると、素子
の一方のみに選択的にフィルタを透過した紫外線を照射
できる。このようにして構成した紫外線フィルタの特性
については後述する。
【0029】以上説明した方法により、紫外線検出素子
L、Rを2個有した紫外線検出装置3(図3(c))が
製造できる。これら素子は、基板20上に形成され、絶
縁されたゲート電極をFGゲート26として有するN型
MOS半導体素子と、このゲート電極26と容量結合し
た制御電極30とを備え、FGゲート26の少なくとも
一部は制御電極30から露出している構造を有する。ま
た、このように、2個の素子L,Rを同一基板上に形成
すると、これらの素子は相対精度よく形成されるので、
動作特性が非常に近似している。したがって、複数の波
長領域の紫外線の検出するとき、検出の相対精度を向上
できる。更に、1個当たりの素子面積が200μm2
度なので、2個以上の素子を同一基板上に形成しても、
紫外線検出装置を小型にできる。このような紫外線検出
素子の主要部の寸法は、例えば、FGゲート26のチャ
ネル長3μm、制御電極長1μm、チャネル幅15μm
程度の値が好適である。
【0030】なお、このような構造の半導体素子は、E
PROM(Erasable Programmabl
e Read Only Memory)型の不揮発性
半導体記憶素子として知られている。この記憶素子で
は、制御電極30はコントロールゲートと呼ばれてい
る。
【0031】図4は、上記の製造方法にて構成した紫外
線フィルタの特性図であり、横軸に入射光の波長、縦軸
に反射係数を示した。条件1ではFGゲート26上に1
00[nm]のシリコン酸化膜を形成し、条件2ではこ
のシリコン酸化膜上に更に100[nm]のシリコン窒
化膜を形成して、それぞれの反射係数をシミュレーショ
ンで求めた。シミュレーションでは、空気の屈折率1に
対して、波長に対するそれぞれの物質の屈折率を、 波長[nm] 窒化膜 酸化膜 シリコン 280 2.080 1.494 6.300 300 2.150 1.487 5.012 320 2.130 1.483 5.026 340 2.110 1.478 5.231 とした。この結果、条件2では、波長300[nm]程
度で紫外線の反射係数が減少している。一方、波長33
0[nm]以上の領域では、反射係数はほとんど条件1
と変わらない。つまり、この紫外線フィルタを用いれ
ば、波長300[nm]程度に高い感度をもつ紫外線検
出素子が得られる。したがって、紫外線フィルタを有し
ない紫外線検出素子と組み合わせれば,波長300[n
m]程度の紫外線の照射量を評価できる。すなわち、こ
のフィルタは、紫外線B域の割合の評価に好適なフィル
タとなっている。したがって、日射センサに応用でき
る。
【0032】このような光学フィルタは、特定波長の紫
外線のみが透過する特性を有している。主に、不要な波
長領域を反射する反射型フィルタ、あるいは不要な波長
領域を吸収する吸収型フィルタが用いられる。また、光
の干渉を利用する干渉型フィルタを用いてもよい。な
お、紫外線フィルタは、この例に限られるものではな
く、膜厚を変更すれば、多様なフィルタを構成できる。
また、紫外線フィルタは収納容器に配置されていてもよ
い。
【0033】制御電極はポリシリコンで形成されている
ので、シリコンのバンドギャップ以上のエネルギーの光
は透過できない。そこで、FGゲート26の少なくとも
一部は制御電極30から露出していれば、376[n
m]以下の紫外線でもFGゲート26に直接に到達す
る。露出領域の面積は、検出感度がよいので、大きい方
が好ましい。
【0034】図5は、上述の紫外線検出素子とは異なる
構造の素子である。図5(a)は平面図、図5(b)は
A−A’断面図、図5(c)はB−B’断面図である。
この構造の素子では、ソース拡散領域28およびドレイ
ン拡散領域28とは独立したN型半導体層32を制御電
極として基板20上の表層に形成し、制御電極32上に
酸化膜を挟んでFGゲート26を配置して、制御電極3
2をFGゲート26と容量結合させている。このように
すると、FGゲートの上面が全て露出されるので、紫外
線を効率よくFGゲート26に導入できる。
【0035】図6は、シリコンとシリコン酸化膜の界面
の電子のエネルギー図である。図示のように、シリコン
の伝導帯からシリコン酸化膜の伝導帯までの障壁は、
3.2eVである。また、FGゲート26はポリシリコ
ンで形成され、また周囲をシリコン酸化膜で覆われてい
る。したがって、FGゲート26は、3.2eVの障壁
で周囲を囲まれている。つまり、電子をFGゲートに蓄
積させ、またはFGゲートから放出させるためには、
3.2eV以上のエネルギーを電子に与えなくてはなら
ない。
【0036】図7(a)は紫外線検出素子の断面図であ
り、図7(b)は容量モデルを表した等価回路図であ
る。図7を用いて、紫外線検出素子の動作原理について
説明する。図7(a)に示すように、紫外線検出素子
は、基板20上に形成されたソース拡散領域42と、ド
レイン拡散層領域44と、絶縁されたFGゲート26と
を有するMOS半導体素子と、FGゲートと容量結合し
た制御電極30とを備える。FGゲート26直下のチャ
ネル領域には、ソース拡散領域42側から反転層46が
形成されている。このとき、制御電極30とFGゲート
26間の静電容量値をC1とし、FGゲートと反転層4
6間の静電容量値をC2とすると、紫外線検出素子は、
図7(b)に示すような等価回路でモデル化できる。こ
の等価回路は、C1とC2の直列接続で構成される。制御
電極30の電位をVCG、FGゲート26の電位をVFG
反転層46内の電位をVB=0[V]とし、FGゲート
26に蓄積されている電荷量をQとすれば、 VFG=VCG×R+Q/(C1+C2) (式1) 但し、R=C1/(C1+C2) となる。特に、Q=0ならば、 VFG=VCG×C1/(C1+C2) (式2) となり、VFGはVCGに加えられた電圧を容量値に応じて
分割した値になる。
【0037】また、FGゲート26から見たMOS半導
体素子のしきい値電圧をVt0、制御電極30から見たM
OS半導体素子のしきい値電圧をVtとすれば、(式
1)より、 Vt0=Vt×R+Q/(C1+C2) つまり、 Vt=Vt0/R+△V (式3) 但し、△V=−Q/C1 (式4) となり、電荷Qが蓄積されているとき、制御電極から見
たしきい値の変動分△Vは−Q/C1となる。つまり、
制御電極から見たしきい値電圧が電荷量Qに応じて変化
する。したがって、電荷量Qに応じてドレイン電流が変
化する。なお、N型紫外線検出素子では、FGゲートに
電子が蓄積されると、しきい値Vtは正の方向に変化す
る。
【0038】紫外線検出素子はFGゲート26に電荷を
蓄積させて使用する。以下、FGゲートに電荷を蓄積す
ることを初期化という。図8は、初期化モードでの回路
接続図である。紫外線検出素子50において、ドレイン
電極50aおよび制御電極50bにそれぞれドレイン電
源VD52および制御電極VG54を接続し、ソース電極
50cを接地する。VD、VGの電圧値は、上記製造方法
にて製造した寸法の素子では、25V程度が好適であ
る。なお、この電圧は、紫外線検出素子のチャネル長に
対応して好適値が存在する。
【0039】初期化は、以下の順序で行われる。紫外線
検出素子50に上記電圧を加えると、(式2)により、
FGゲートの電位は25×C1/(C1+C2)[V]に
なる。このため、FGゲートの電位はしきい値電圧Vt0
より高くなるので、チャネル部には反転層46(図7
(a))ができて、ドレイン電流が流れる。また、ドレ
イン電極には、25Vが加えられているで、チャネル部
を流れる電子の一部は十分に加速されてシリコン酸化膜
の障壁3.2eVより高いエネルギーを持つようにな
る。一方、FGゲートはチャネル部より電位が高いの
で、FGゲートからチャネル部に向いた引き込み電界が
生じる。高エネルギーの電子は、この電界によりFGゲ
ート側に引き込まれて、FGゲートに電子が徐々に蓄積
されていく。FGゲート26に電子が蓄積されると、F
Gゲート26の電位も徐々に低くなる。(式3)によれ
ば、しきい値電圧Vtが高くなるので、ドレイン電流が
減少し、結果として高エネルギーの電子数も減少する。
また、チャネル部の引き込み電界も小さくなる。したが
って、FGゲート26の電子数は一定値に落ちつく。こ
れにより、初期化が終了する。この結果、FGゲートに
は、電子がQだけ蓄積される。
【0040】図9は、紫外線検出素子の制御電極の電圧
CGとドレイン電流IDとの関係を示した特性図であ
り、縦軸にドレイン電流、横軸に制御電極の電圧を示
す。特性Aは初期化前の紫外線検出素子の状態、特性B
は初期化後の紫外線検出素子の状態、特性Cは紫外線照
射を受けた紫外線検出素子Rの状態、特性Dは紫外線照
射を受けた紫外線検出素子Lの状態をそれぞれ表す。△
Vは、(式4)に示されたものであり、初期化によるし
きい値Vtの変化分である。△VC、△VDは、紫外線照
射によるしきい値Vtの変化分である。
【0041】紫外線検出器が感度を有する波長域は、3
76[nm]以下である。これは、シリコンに対するシ
リコン酸化膜のエネルギー障壁を電子が越えるために必
要な3.2eVに相当する。
【0042】紫外線の検出は、以下の順序で行われる。
入射した紫外線が酸化膜を透過してFGゲート26に到
達し吸収されると、電子がこのエネルギーを獲得して、
シリコン酸化膜の障壁3.2eV(図6参照)より高い
エネルギーを持つ。一方、FGゲートには電子が蓄積さ
れているので、FGゲートは負に帯電している。このた
め、シリコン基板および制御電極からFGゲートに向い
た放出自己電界が存在する。したがって、高エネルギー
の電子はFGゲートから放出され、FGゲートから電子
が減少していく。(式3)によれば、FGゲート26か
ら電子が減少していくと、FGゲート26の電位も高く
なる。このため、しきい値電圧Vtが低くなるので、ド
レイン電流は増加する。つまり、ドレイン電流の変化量
は、FGゲートが吸収した紫外線の積分値を表してい
る。紫外線照射を受けた紫外線検出素子の状態は、図9
の特性C、Dで表される。初期化状態からの変動量△V
C、△VDは、電荷の変動量△QC、△QDとすると、 △VC=−△QC/C1 (式5) △VD=−△QD/C1 (式6) で表される。
【0043】このように紫外線の検出は、紫外線が入射
すると自己電界によりFGゲートから基板等へ電子が放
出されて起こるので、外部から電圧を加えなくても起こ
る。したがって、本発明の紫外線検出器は、電源がなく
ても紫外線の検出ができる。
【0044】図10は、ドレイン電流を測定するための
測定モードでの回路接続図である。図10を用いて、電
荷の変化量△QC、△QDを検出する方法を説明する。電
荷の変化量は、紫外線検出素子に流れるドレイン電流を
測定することにより検出できる。紫外線検出装置60に
おいて、ドレイン電極60aおよび制御電極60bにそ
れぞれドレイン電源VD62および制御電極電源VG64
を接続し、ソース電極60cを接地する。また、ドレイ
ン電極とVDの間には、ドレイン電流を測定するために
電流計66が接続されている。電流の測定は、VD、VG
を所定値に固定して行う。測定したドレイン電流値の変
化分から△VC、△VDを求める。C1の概略値は紫外線
検出装置の幾何学的形状から求められるので、(式
5)、(式6)を用いれば、△QC、△QDを決定でき
る。なお、VD、VGの電圧値は、上記製造方法にて製造
した寸法の素子では、VD=5V、VG=10V程度が好
適である。なお、これらの電圧も紫外線検出素子のチャ
ネル長に対応して好適値が存在する。
【0045】これを日射センサに応用するには、図4に
示した紫外線フィルタを備えた紫外線検出素子を利用す
る。紫外線検出素子L,Rは近接配置されているので、
両者には等量の紫外線が照射される。したがって、△Q
C、△QDの差はフィルタ特性の差である。そこで、紫外
線検出素子L,Rのドレイン電流をそれぞれ測定して△
C、△QDを求める。△QCと△QDの差を求めれば、全
照射紫外線量に加えて、紫外線B域の照射量も評価でき
る。従来、このようなことを行うためには、紫外線B域
のみを通過させる高価なフィルタを用いるより方法がな
かった。しかし、以上説明したような紫外線検出装置3
を用いれば、容易に実現できる。また、、3種以上の複
数の異なるフィルタを持つ紫外線検出素子を使用すれ
ば、複数の波長領域に照射された紫外線量をそれぞれ検
出できる。
【0046】図11は、紫外線検出器に照射された紫外
線量の検出法を示した模式図である。紫外線検出器1の
引き出しピン6、7等を被爆量測定装置14の対応する
接続ジャック16、17等に合わせて挿入して、紫外線
検出素子のドレイン電流を電流計19で測定すれば、紫
外線被爆量が測定できる。したがって、携帯して、数時
間おきに被爆量測定装置14に接続すれば、被爆紫外線
量をその場所で把握できる。また、時計などに組み込ん
で、必要なときにスイッチを入れて全紫外線量を確認す
るような応用も可能である。
【0047】また、本発明に使用した紫外線検出素子
は、FGゲートに蓄積された電荷を放出させることによ
り、紫外線の検出を行うものであるから、所定量の電荷
がFGゲート内に蓄積されていれば使用できる。つま
り、本発明の紫外線検出器は、初期化を再度行えば、繰
り返し使用できる。
【0048】なお、N型紫外線検出素子を用いた場合に
ついて説明したが、P型紫外線検出素子の場合も原理的
には同じである。
【0049】以上、複数の紫外線検出素子を同一半導体
基板上に形成した場合について説明したが、紫外線検出
装置3は異なる半導体基板上に紫外線検出素子を形成し
たものでもよい。図12は、このような紫外線検出器の
斜視断面図である。この紫外線検出装置3は、異なる基
板上に形成された同種の紫外線検出素子を2個を用いて
構成されている。紫外線フィルタは、一方の紫外線検出
素子上のみ形成すればよいので、一方の基板全面に紫外
線フィルタを形成できる。
【0050】(第2の実施の形態)以上、第1の実施の
形態により、EPROM型の紫外線検出装置を用いた紫
外線検出器について説明した。しかし、紫外線検出装置
3は、EPROM型素子のように高エネルギー電子を初
期化に利用するものに限られない。
【0051】図13(a)はEEPROM型の紫外線検
出素子の平面図であり、図13(b)は図13(a)の
C−C’断面の斜視断面図である。この紫外線検出素子
は、基板20上に形成されたN型ソース拡散領域37お
よびN型ドレイン拡散層領域39と、N型ソース拡散領
域37とN型ドレイン拡散層領域39との間の基板20
上に形成されたシリコン酸化膜と、N型ソース拡散領域
37およびN型ドレイン拡散層領域39のそれぞれに面
し、チャネル上のシリコン酸化膜中に形成されたFGゲ
ート26と、FGゲート26の少なくとも一部を露出し
て基板20上に形成され、FGゲート26と容量結合す
る制御電極30とを備え、N型ソース拡散領域37は、
FGゲート26とシリコン酸化膜を挟んで対面する対面
領域を有し、この対面領域内に形成され、トンネル電流
を流すトンネル酸化膜38を更に備えている。なお、ト
ンネル酸化膜38の膜厚は、10[nm]〜5[nm]
が好ましい。
【0052】このように、ソース拡散領域の対向領域内
にトンネル酸化膜38を形成したので、FGゲート26
とソース拡散領域37との間に高電圧を加えると、トン
ネル電流、すなわちファウラ−ノルドハイム(Fowl
er−Nordheim)電流がトンネル酸化膜38領
域を流れる。
【0053】図2、図3および図13を用いて、EEP
ROM型の紫外線検出装置の製造方法を説明する。
【0054】図2(b)で示される工程の後に、基板2
0上の活性領域内にソース拡散領域37を形成する(図
13(b))。ソース拡散領域37は、燐(P+)を用
いてイオン注入により形成されることが好ましい。ソー
ス拡散領域37の一部は、後の工程で形成されるFGゲ
ートとシリコン酸化膜を挟んで対面領域を形成する。
【0055】続いて、トンネル酸化膜38を形成する
(図13(a))。トンネル酸化膜38は、フォトリソ
グラフィ技術により対面領域内にあるトンネル膜形成領
域の酸化膜を除去した後に、熱酸化法により酸化して形
成される。
【0056】トンネル酸化膜38を形成した後に、FG
ゲート26を形成する(図2(c))。FGゲート26
は、ポリシリコンを基板20上にCVD法で堆積して燐
拡散を行った後に、フォトリソグラフィ技術を用いてパ
ターンを形成しエッチングして、形成される。この後
に、酸化炉にて酸化して、FGゲートの周囲を良質の酸
化膜で覆う。FGゲート26は、トンネル酸化膜38を
覆い、ソース拡散領域37およびドレイン拡散層領域3
9のそれぞれに面してチャネル上に形成される。
【0057】その後、ドレイン拡散層領域として、高濃
度のN型半導体層39を基板表層の活性領域内に形成す
る(図13(b))。この半導体層39は、燐(P+
を用いてイオン注入により、FGゲート26およびフィ
ールド酸化膜24に対して自己整合的に形成されること
が好ましい。この後の製造工程は、図3(b)以降の工
程と同じである。このようにして、EEPROM型の紫
外線検出素子が製造できる。
【0058】なお、本実施の形態では、トンネル酸化膜
をソース拡散領域側の形成した例を説明した。ドレイン
拡散層領域側に形成する場合も同様である。
【0059】次に、この紫外線検出装置の初期化につい
て、図7(b)のモデルを適用して説明する。ソース電
極を接地して制御電極に高電圧を加えると、(式2)に
よりFGゲート26の電位が高くなる。このため、FG
ゲート26からソース拡散領域37側に向けてファウラ
−ノルドハイム電流がトンネル酸化膜39領域で流れ
る。これによりFGゲート26に電子が注入されるの
で、紫外線検出素子が初期化される。
【0060】この紫外線検出素子を2個用いて、一方の
上に紫外線フィルタを形成すれば、紫外線検出器が構成
される。なお、この検出器の紫外線検出方法および使用
方法は、第1の実施の形態の紫外線検出器と同様なの
で、説明を省略する。
【0061】以上、第1の実施の形態および第2の実施
の形態において、紫外線検出器に使用する紫外線フィル
タは、図4に示した特性のものに限られない。図14
は、干渉型フィルタの特性の一例を示したものであり、
縦軸に透過率、横軸に波長を示す。このような紫外線フ
ィルタの製造方法を概説する。フィルタ設定波長をλと
する。なお、フィルタ設定波長λとは、例えば、300
[nm]である。まず、高屈折率の材料と低屈折率の材
料をそれぞれ光学的厚さがλ/4になるように交互に3
層ずつ堆積して、1枚目のミラーを形成する。次に、光
学的厚さがλ/2になるようにSiO2を堆積してキャ
ビティを形成する。更に、1枚目のミラーと同一の構造
の2枚目のミラーをこのシリコン酸化膜上に形成する
と、フィルタを構成できる。このフィルタは、ファブリ
−ペロ型干渉計の原理を利用したものである。高屈折率
の材料としてはZnSが好ましく、また低屈折率の材料
としては、NaAlFが好ましい。このような薄膜は、
電子ビーム加熱の真空蒸着法を用いて形成できる。
【0062】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よって、特定波長の紫外線を選択的に検出できる小型化
された紫外線検出器を提供できる。また、この検出器
は、紫外線を検出する際に電源が不要なので、携帯に便
利である。更に、電気的に繰り返し初期化できるので、
初期化を再度行えば何度でも繰り返し使用できる。更
に、また、被爆量測定装置に接続すれば、紫外線被爆量
の積分値をどこでも容易に、且つ直ちに把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の紫外線検出器の斜視断面図で
ある。
【図2】図2は、紫外線検出素子の製造方法を説明する
ための工程断面図である。
【図3】図3は、紫外線検出素子の製造方法を説明する
ための工程断面図である。
【図4】図4は、紫外線フィルタの特性図である。
【図5】図5(a)は紫外線検出素子の平面図、図5
(b)はA−A’断面図、図5(b)はB−B’断面図
である。
【図6】図6は、シリコンとシリコン酸化膜間のエネル
ギー図である。
【図7】図7(a)は紫外線検出素子の断面図であり、
図7(b)は紫外線検出素子の容量モデルを示す等価回
路図である。
【図8】図8は、初期化モードでの回路接続図である。
【図9】図9は、紫外線検出素子の制御電極の電圧VCG
とドレイン電流IDとの関係を示した特性図である。
【図10】図10は、測定モードでの回路接続図であ
る。
【図11】図11は、紫外線検出器に照射された紫外線
量の検出方法を示した模式図である。
【図12】図12は、本発明の別の紫外線検出器の斜視
断面図である。
【図13】図13(a)はEEPROM型紫外線検出素
子の平面図であり、図13(b)は図13(a)のC−
C’断面の斜視断面図である。
【図14】図14は、別の紫外線フィルタの特性図であ
る。
【符号の説明】
1…紫外線検出器、3…紫外線検出装置、4…金属製ス
テム、6、7、8…引き出しピン、10…絶縁部材、1
1、12、13…引き出しピン、14…被爆量測定装
置、16、17…接続ジャック、19…電流計、20…
P型シリコン基板、22…チャネルストッパ層、24…
フィールド酸化膜、26…FGゲート、28…ソース拡
散領域、ドレイン拡散層領域、30、32…制御電極、
31…紫外線フィルタ、34…メタル電極、37…ソー
ス拡散領域、38…トンネル酸化膜、39…ドレイン拡
散層領域、42…ソース拡散領域、44…ドレイン拡散
層領域、46…反転層、50、60…紫外線検出素子、
50a、60a…ドレイン電極、50b、60b…制御
電極、50c、60c…ソース電極、52、62…制御
電極電源、54、64…ドレイン電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大庭 弘一郎 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に並置された第1の紫外線検出素
    子および第2の紫外線検出素子と、前記第1の紫外線検
    出素子を覆う紫外線フィルタと、を備え、 前記第1の紫外線検出素子および前記第2の紫外線検出
    素子は、それぞれ、 第1導電型のチャネル領域を挟んで第2導電型のソース
    領域および第2導電型のドレイン領域が形成された半導
    体層と、 この半導体層上に形成されたシリコン酸化膜と、 前記チャネル領域を覆い前記シリコン酸化膜上に形成さ
    れたフローティングゲートと、 前記フローティングゲートを露出しつつ前記フローティ
    ングゲートと容量結合する制御電極と、を有することを
    特徴とする紫外線検出器。
  2. 【請求項2】 前記紫外線検出素子は、前記ソース領域
    および前記ドレイン領域のいずれか一方と前記フローテ
    ィングゲートに挟まれた対面領域と、 前記対面領域の前記シリコン酸化膜内に形成され、且つ
    トンネル電流を流すトンネル酸化膜と、を更に備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の紫外線検出器。
  3. 【請求項3】 前記基板は半導体基板であり、前記第1
    の紫外線検出素子および前記第2の紫外線検出素子は、
    前記半導体基板上にモノリシックに形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の紫外線検
    出器。
  4. 【請求項4】 前記紫外線フィルタは、1層または多層
    に誘電体膜を積層して、露出した前記フローティングゲ
    ート上に形成されていることを特徴とする請求項1、請
    求項2または請求項3に記載の紫外線検出器。
JP30527996A 1996-11-15 1996-11-15 紫外線検出器 Pending JPH10142045A (ja)

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