JPH10141956A - レーザ照射装置 - Google Patents

レーザ照射装置

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JPH10141956A
JPH10141956A JP30447196A JP30447196A JPH10141956A JP H10141956 A JPH10141956 A JP H10141956A JP 30447196 A JP30447196 A JP 30447196A JP 30447196 A JP30447196 A JP 30447196A JP H10141956 A JPH10141956 A JP H10141956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目視による場合でも、また受光器を使用する
場合でも、レーザ光照射位置の検出を正確且つ容易に行
う。 【解決手段】 レーザ照射装置10には、レーザ発光素
子20、レーザ光をターゲット13に向けて照射する照
射光学系21、ターゲット13上でのレーザ反射光を受
光して検出する反射光検出部23等が設けられている。
反射光検出部23は、ターゲット13からのレーザ反射
光に基づいてレーザ照射装置10とターゲット13との
距離を算出する。その算出結果に基づいて、制御部28
は、照射光学系21の光軸上に設けられた合焦レンズ3
3と変倍レンズ34を光軸方向に移動させる。これによ
って、レーザ光をターゲット13上に合焦させたり、レ
ーザ光の径をほぼ一定とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ照射装置に係
り、特に、建築内装関係や土木工事で高さ方向の基準位
置を設定するのに用いられるレーザ照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築内装関係や土木工事において
は、高さ方向の設定、特に基準高に基づいてラインおよ
び平面等を形成する用途に回転レーザ照射装置が用いら
れている。例えば、建築内装関係では、窓枠または天井
面の位置出し等で基準水平ラインを求める際に、また土
木工事では、盛土または切土面の基準水平面を求める際
にそれぞれ用いられている。
【0003】このような回転レーザ照射装置では、例え
ば壁等に向かってレーザ光を照射することにより壁面上
にレーザポイントが形成され、さらにレーザ光を水平面
内で任意の角度振りながら照射することにより壁面上に
レーザラインが形成される。そして、それらのレーザポ
イントやレーザラインの位置は、目視または受光器で若
しくは両者を併用して確認され、レーザポイントは基準
点として、レーザラインは基準ラインとしてそれぞれ設
定される。
【0004】ところで、レーザポイントやレーザライン
の位置を目視で確認する場合は、作業は主に室内での作
業に限られる。室外での作業では太陽光によりレーザ光
が確認しずらいので、受光器を用いるのが一般的であ
る。
【0005】目視で確認する場合、レーザポイントやレ
ーザラインの輝度は高い方が良く、なるべく合焦した状
態が好ましい。またレーザ照射装置本体から遠距離に合
焦させてレーザポイントやレーザラインを得るには、照
射倍率を高倍率にする必要があり、対物レンズからの出
力レーザ径はかなり大きくなる。
【0006】受光器によって確認する場合は、目視と異
なり極端に合焦する必要はない。逆にいえば近距離から
遠距離まで距離にかかわらず同径のレーザ径であって、
ある程度の大きさを有するレーザ径が好ましい。
【0007】図11は従来のレーザ照射装置における照
射光学系で、所定の対象物にレーザポイントを形成する
ためのものである。図に示すように、従来のレーザ照射
装置では対物レンズ1の径を大きく取り、レーザ発光素
子2からのレーザ光が遠距離に合焦する場合の合焦ポイ
ントを小さくするようにしている。
【0008】また、図12も従来のレーザ照射装置にお
ける照射光学系で、受光器の使用と共に合焦機能を備え
た、いわゆる回転レーザ照射装置の照射光学系を示して
いる。図に示すように、この照射光学系には、レーザ発
光素子3、コリメートレンズ4、合焦レンズ5、対物レ
ンズ6、及びペンタプリズム7が同一の光軸上に設けら
れ、レーザ発光素子3から発したレーザ光は、コリメー
トレンズ4、合焦レンズ5、対物レンズ6を通ってペン
タプリズム7に導かれ、ペンタプリズム7で照射方向が
ほぼ90度偏向されるようになっている。この照射光学
系では、受光器の使用と照射対象物上に合焦させるとい
う相反する機能を備えるため、出力されるレーザ径は図
11の場合に比べてはるかに小径である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近、遠距離に合焦さ
せる回転レーザ照射装置の必要性が高くなってきてい
る。例えば、建築物は壁や柱の少ないフラットフロアが
主流になりつつあり、このような建築物での内装作業等
では、遠距離に合焦させてレーザポイントやレーザライ
ンを目視で確認することにより、窓枠や天井面等の位置
出しが行われている。このためには、出力レーザ径を大
きくし、遠距離においての合焦径を小さくして、視認度
を上げる必要がある。
【0010】一方、受光器では同径のレーザ光が望まし
く、受光器の受光部が2分割の光電変換素子から構成さ
れている場合、レーザ径はある程度の大きさがあれば、
光電変換素子のそれぞれからの出力を比較することによ
って、受光器に照射されているレーザ光の中心位置を容
易に検出することができる。ところが、合焦のような径
が小さいと、多少の位置ズレでどちらか一方の光電変換
素子だけにレーザ光が照射されることになり、レーザ光
の中心位置の検出が難しくなる。また、対物レンズに近
いと必要以上に大きく受光器を覆ってしまい検出できな
くなる。
【0011】以上のように、受光器と目視の機能を備え
る回転レーザ照射装置の場合、受光器の使用と目視のた
めの合焦とは相反する問題があり、このような問題の生
じない回転レーザ照射装置が要望されている。
【0012】本発明の目的は、目視による場合でも、ま
た受光器を使用する場合でも、レーザ光照射位置の検出
を正確且つ容易に行うことが可能なレーザ照射装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、レーザ照射装置本体から
所定距離を置いて配置された照射対象物に対して、レー
ザ光を水平面内で回転しながら照射するレーザ照射装置
において、前記照射対象物からのレーザ反射光に基づい
て、前記レーザ照射装置本体と照射対象物との距離を算
出する距離算出手段と、該距離算出手段での算出結果に
基づいて、前記照射対象物に照射するレーザ光の照射倍
率を変える変倍光学手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0014】上記構成によれば、レーザ反射光に基づい
てレーザ照射装置本体と照射対象物との距離が算出さ
れ、その算出結果を用いることにより、レーザ光の照射
倍率を正確に設定することができる。これによって、目
視による場合は照射対象物上にレーザ光を合焦させ、ま
た受光器を使用する場合はレーザ光の径をほぼ一定とす
ることが可能となる。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記変倍光学
手段は、前記レーザ光を所定の距離に合焦する第1光学
部材と、該第1光学部材を透過するレーザ光の倍率を可
変する第2光学部材と、前記第1光学部材及び第2光学
部材の少なくとも一方を光軸方向に移動させる駆動手段
と、を含むことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、駆動手段により第1光
学手段及び第2光学手段の少なくとも一方を光軸方向に
移動させることができる。これによって、請求項3に記
載の発明のように、照射対象物に照射するレーザ光の照
射倍率を、高倍率に切り替えたり低倍率に切り替えたり
することが可能となる。
【0017】請求項4に記載の発明は、レーザ照射装置
本体から所定距離を置いて配置された照射対象物に対し
て、レーザ光を水平面内で回転しながら照射するレーザ
照射装置において、前記レーザ光を所定の距離に合焦す
る第1光学部材と、該第1光学部材を透過するレーザ光
の倍率を可変する第2光学部材と、前記照射対象物から
のレーザ反射光に基づいて、前記レーザ照射装置本体と
照射対象物との距離を算出する距離算出手段と、該距離
算出手段での算出結果に基づいて、前記第1光学部材及
び第2光学部材の少なくとも一方を光軸方向に移動させ
る駆動手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、レーザ反射光に基づい
てレーザ照射装置本体と照射対象物との距離が算出さ
れ、その算出結果に基づいて、駆動手段は第1光学部材
及び第2光学部材の少なくとも一方を光軸方向に移動さ
せる。これによって、照射対象物上にレーザ光を合焦さ
せたり、またレーザ光の径をほぼ一定としたりすること
ができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、前記レーザ照
射装置本体は、前記レーザ光を水平面内で任意の角度で
振りながら照射する機能も有することを特徴としてい
る。
【0020】上記のように構成すれば、レーザ光を水平
面内で任意の角度で振りながら照射することが可能とな
り、照射対象物上にレーザポイントだけでなくレーザラ
インを形成することができる。この場合、任意の角度を
360度以上に設定することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の代表
例として、回転レーザ照射装置について図面を用いて説
明する。図1は、回転レーザ照射装置と、そのレーザ照
射装置からのレーザ光を反射する照射対象物としてのタ
ーゲットの外観図である。図に示すように、レーザ照射
装置10は、本体部11と回動部12とを有している。
回動部12からはターゲット13に向かってレーザ光が
照射されており、このレーザ光によって基準面が形成さ
れる。ターゲット13は建築構造物の壁14等の表面に
取り付けられている。
【0022】回動部12は所定の方向に所定の速度で回
転しており、この回動部12の回転に伴ってレーザ光の
照射方向は矢印A方向に変化する。これにより、レーザ
光はターゲット13を走査する。また、回動部12から
のレーザ光は、通常、水平方向に照射されるので、回動
部12の高さ方向の位置を所定位置に設定しておけば、
ターゲット13上に照射されるレーザ光の高さ方向の位
置も所定位置とすることができる。
【0023】ターゲット13の詳細構成を図2に示す。
ターゲット13は、基板131上に反射層132が貼設
され、この反射層132の約半分にλ/4複屈折部材1
33が貼設されている。反射層132の露出部分には、
入射光束の偏光方向を保存して反射する偏光保存反射部
132a,132bが形成され、またλ/4複屈折部材
133が貼設された部分には、入射光束に対して偏光方
向を変換して反射する偏光変換反射部133a,133
bが形成されている。反射層132は再帰反射材から成
り、複数の微小なコーナキューブ、または球反射体等を
配したものである。また、λ/4複屈折部材133が貼
設された反射面は入射光束に対して偏光反射光束がλ/
2の位相差を生じさせる作用を有する。したがって、反
射光束は入射光束に対してλ/4複屈折部材133を2
回通過することになり、円偏光が入射すると反射光は逆
回転の円偏光となり、直線偏光が入射すると反射光は入
射光に対して直角な偏光面を有する。
【0024】なお、以下の説明では、レーザ発光素子2
0から射出しターゲット13に照射されるレーザ光を偏
光照射光束と、前記レーザ光のターゲット13での反射
光を偏光反射光束と称することにする。
【0025】本体部11は、回動部12からの偏光照射
光束がターゲット13を走査したことを認識すると、回
動部12の動作を制御して、偏光照射光束がターゲット
13を挟む狭い範囲で往復走査を繰り返すようにする。
このとき、回動部12は一定以上の速度で往復走査する
ことで視認の輝度を上げることができる。さらに、ター
ゲット13の位置に偏光照射光束を合焦することで視認
性を上げることができる。
【0026】なお、図1において、15は本体部11の
側面に設けられた操作及び表示部であり、この操作及び
表示部15を操作することにより、回動部12からの偏
光照射光束の径を変えることができる。すなわち、上記
ターゲット13上に合焦するのに適した光束径とした
り、後述する反射光検出部(図4の23)に対応した平
行光の光束径としたりすることができる。
【0027】図4は本発明に係るレーザ照射装置の内部
構成図である。レーザ照射装置10は、前述したように
本体部11と回動部12とを有している。本体部11の
内部には、光源であるレーザ発光素子20、照射光学系
21、発光素子駆動部22、反射光検出部23、第一・
第二レンズアクチュエータ24,25、第一・第二駆動
部26,27、制御部(CPU)28、モータ駆動部2
9等が設けられている。また、照射光学系21は、コリ
メートレンズ30、第一λ/4複屈折部材31、孔開き
ミラー32、合焦レンズ33、変倍レンズ34、対物レ
ンズ35から構成されており、このうち合焦レンズ33
と変倍レンズ34は光軸に沿って移動自在となってい
る。そして、変倍レンズ34は第一レンズアクチュエー
タ24に接続され、この第一レンズアクチュエータ24
によって駆動されて光軸に沿って移動する。また合焦レ
ンズ33は第二レンズアクチュエータ25に接続され、
この第二レンズアクチュエータ25によって駆動されて
光軸に沿って移動する。
【0028】回転部12の内部には、ペンタプリズム4
0、歯車41,42、モータ43、エンコーダ44等が
設けられている。ペンタプリズム40は、照射光学系2
1の光軸上に設けられ、歯車41,42を介して伝達さ
れるモータ43の回転駆動力により回動(または回転)
する。回動部12はターゲット13からの偏光反射光束
が入射するようになっており、ペンタプリズム40に入
射した偏光反射光束は孔開きミラー32に向けて偏向さ
れ、孔開きミラー32は反射光検出部23に偏光反射光
束を入射させる。
【0029】次に、反射光検出部23を図5を用いて説
明する。図5は、図4と同様、レーザ照射装置の内部構
成図であるが、この図5では反射光検出部23の内部構
成を詳細に示し、第一・第二レンズアクチュエータ2
4,25、第一・第二駆動部26,27、合焦レンズ3
3、変倍レンズ34は省略してある。
【0030】反射光検出部23には、孔開きミラー32
側の反射光軸上に、コンデンサレンズ50、第二λ/4
複屈折部材51、ピンホール52、偏光ビームスプリッ
タ53及び第一光電変換器54が、それぞれ孔開きミラ
ー32側から順次配設され、さらに偏光ビームスプリッ
タ53の反射光軸上に第二光電変換器55が配設されて
いる。第一光電変換器54、第二光電変換器55からの
出力は反射光検出回路56に入力される。
【0031】偏光ビームスプリッタ53は、反射光検出
部23に入射する偏光反射光束を分割して第一光電変換
器54、第二光電変換器55に入射させる。そして、照
明光学系21から出射された偏光照射光束がλ/4複屈
折部材を2回透過して、偏光方向が変えられ本体に戻っ
てきた偏光反射光束の偏光方向と一致する光束が第一光
電変換器54に、照明光学系21から射出された偏光照
射光束と同方向の偏光方向で本体に戻ってきた偏光反射
光束が第二光電変換器55に入射するように、第二λ/
4複屈折部材51、偏光ビームスプリッタ53が配設さ
れている。
【0032】また、反射光検出回路56は発振器(図示
省略)を具備し、この発振器は同期検波に必要なクロッ
ク信号を出力すると共に、発光素子駆動部22にレーザ
発光素子20をパルス変調するためのクロック信号を発
する。
【0033】制御部(CPU)28には、エンコーダ4
4及び反射光検出部23からの信号が入力され、ターゲ
ット13の位置及び偏光変換反射部133a,133b
の幅を検出し、モータ駆動部29を介して回動部12を
回転制御すると共に、偏光照射光束がターゲット13を
走査している位置と距離を制御する。
【0034】発光素子駆動部22は、反射光検出回路5
6からパルス変調するためのクロック信号を得て、レー
ザ発光素子20から射出される偏光照射光束をパルス変
調させる。パルス変調させることで受光信号の増幅を容
易にすると共にノイズレベルを低下させることができ
る。
【0035】モータ駆動部29は、制御部28からの回
転方向信号を基に回動部12のモータ43を回転制御し
て偏光照射光束を走査制御する。
【0036】操作及び表示部15は、通常モードである
か合焦モード等を表示すると共に距離を表示しても良
い。
【0037】次に、上記構成のレーザ照射装置の動作と
ターゲットの検出方法について説明する。レーザ発光素
子20から射出された直線偏光の偏光照射光束は、コリ
メータレンズ30で平行光束にされ、更に第一λ/4複
屈折部材31を透過することで円偏光の偏光照射光束と
なる。円偏光照射光束は、孔開きミラー32、合焦レン
ズ33及び変倍レンズ34を透過後にペンタプリズム4
0に導入され、更にペンタプリズム40により90度偏
向されてレーザ照射装置10より射出される。
【0038】このとき、ターゲット13上に円偏光照射
光束を合焦させるよう操作及び表示部15が操作されて
いれば、変倍レンズ34を合焦に適した倍率の位置に移
動させるための制御信号が制御部28から第一駆動部2
6に対して出力され、この制御信号に基づいて第一駆動
部26は第一レンズアクチュエータ24を駆動する。ま
た、受光器に円偏光照射光束を照射させるよう操作及び
表示部15が操作されていれば、変倍レンズ34を受光
器に適した倍率の位置に移動させるための制御信号が制
御部28から第一駆動部26に対して出力され、この制
御信号に基づいて第一駆動部26は第一レンズアクチュ
エータ24を駆動する。
【0039】レーザ照射装置10より射出された円偏光
照射光束は、ターゲット13に向かって水平方向に照射
される。勿論、このときは円偏光照射光束を合焦させる
ように操作及び表示部15は操作されている。また、ペ
ンタプリズム40は歯車41,42を介してモータ43
によって回転駆動されており、レーザ光は360度の全
方向に回転(または回動)しながら照射される。
【0040】前述したように、ターゲット13は偏光保
存反射部132a,132bと偏光変換反射部133
a,133bから構成され、偏光保存反射部132a,
132bで反射された偏光反射光束は入射偏光照射光束
の偏光状態が保存された円偏光であり、偏光変換反射部
133a,133bで反射された偏光反射光束は入射偏
光照射光束の偏光状態に対してλ/2位相のずれた円偏
光となっている。
【0041】ターゲット13で反射された偏光反射光束
は、ペンタプリズム40により90度偏向され、変倍レ
ンズ34及び合焦レンズ33を透過後に孔開きミラー3
2に入射し、孔開きミラー32は反射光束をコンデンサ
レンズ50に向けて反射する。コンデンサレンズ50は
反射光束を収束光として第二λ/4複屈折部材51に入
射する。円偏光で戻ってきた偏光反射光束は第二λ/4
複屈折部材51により直線偏光に変換され、ピンホール
52に入射する。前述したように、偏光保存反射部13
2a,132bで反射された偏光反射光束と偏光変換反
射部133a,133bで反射された偏光反射光束とで
は位相がλ/2異なっているため、第二λ/4複屈折部
材51により直線偏光に変換された2つの偏光反射光束
は偏光面が90度異なっている。
【0042】ピンホール52は、レーザ照射装置10か
ら射出された偏光照射光束に対して光軸のずれた正対し
ない反射光束、すなわちターゲット13以外の不要反射
体からの反射光束を第一光電変換器54、第二光電変換
器55に入射させないようにする作用を有し、ピンホー
ル52を通過した偏光反射光束は偏光ビームスプリッタ
53に入射する。
【0043】偏光ビームスプリッタ53は、光束を直交
する偏光成分に分割する作用を有し、レーザ発光素子2
0から射出した偏光照射光束と同様の(180度偏光方
向が異なる)偏光反射光束を透過し、レーザ発光素子2
0から射出した偏光照射光束と90度偏光方向が異なる
偏光反射光束を反射する。第一光電変換器54、第二光
電変換器55は分割された偏光反射光束をそれぞれ受光
する。
【0044】第一光電変換器54、第二光電変換器55
の受光状態は、偏光変換反射部133a,133bで反
射された偏光反射光束が反射光検出部23に入射する
と、第二λ/4複屈折部材51と偏光ビームスプリッタ
53の関係から、第一光電変換器54に入射する光量の
方が第二光電変換器55に入射する光量より多くなり、
偏光保存反射部132a,132bまたは不要反射体で
反射された偏光反射光束が反射光検出部23に入射する
と、第二光電変換器55に入射する光量の方が第一光電
変換器54に入射する光量より多くなる。
【0045】よって、第一光電変換器54、第二光電変
換器55への偏光反射光束の差をとることにより、図3
に示すように、偏光保存反射部132aから偏光変換反
射部133aへの変更点t1、および偏光保存反射部1
32bから偏光変換反射部133bへの変更点t2を検
出することができる。
【0046】そして、ターゲット13を偏光照射光束が
走査した場合の出力信号t3の時間を変更点t1,t2
に基づいて測定すると、走査速度とターゲット13の偏
光保存反射部と偏光変換反射部の境界の間隔が既知であ
るので、レーザ照射装置10とターゲット13との距離
を算出することができる。
【0047】上述の方法は距離の算出を時間測定によっ
て行ったが、レーザ光線が回転した角度をエンコーダ4
4により測定すると、同様にターゲット13の寸法は既
知であるのでレーザ照射装置10とターゲット13との
距離を算出できる。そして、レーザ照射装置10とター
ゲット13との距離が算出されると、その算出結果は制
御部28に入力される。制御部28は入力され信号か
ら、レーザ照射装置10からターゲット13までの距離
を換算し、その距離に合焦するように、第二駆動部28
を介して第二レンズアクチュエータ26を駆動制御して
合焦レンズ33を移動させる。これによって、レーザ照
射装置10から射出したレーザ光線をターゲット13に
合焦することができる。
【0048】さらに、λ/4複屈折部材の有無に拘ら
ず、第一光電変換器54の出力信号からターゲット13
を走査した時に横切る時間を測定し、走査速度との関係
から距離を算出できる。そして、算出した距離を基に射
出した偏光照射光束をターゲット13に合焦することが
できる。
【0049】また、反射光検出部23からの受光信号と
エンコーダ44からの信号とにより、制御部28は、モ
ータ駆動部29を介してモータ43の回転を制御して、
回動部12からの偏光照射光束を360度の全方向に照
射させたり、ターゲット13を挟む狭い範囲で往復走査
させたりする。さらに、制御部28は発光素子駆動部2
2を介してレーザ発光素子20の発光を制御(例えば周
波数変調)する。
【0050】ここで、照射光学系21に配置された、コ
リメートレンズ30、合焦レンズ33、変倍レンズ34
及び対物レンズ35の光学的な位置関係について説明す
る。図6及び図7はこの光学的な位置関係を示してお
り、図6は低倍率時を、図7は高倍率時をそれぞれ示し
ている。低倍率時には、変倍レンズ34が合焦レンズ3
3から離れた位置へ移動されて、対物レンズ35から射
出される偏光照射光束の径は比較的小さくほぼ平行光と
なっており、受光器で受光する場合に適した光束となっ
ている。高倍率時には、変倍レンズ34が合焦レンズ3
2に接近した位置へ移動されて、対物レンズ35から射
出される偏光照射光束の径は比較的大きくなっており、
ターゲット上に合焦させるのに適した光束となってい
る。
【0051】また、偏光射出光束をターゲット13上に
合焦させるには、図8に示すように、対物レンズ35を
矢印B方向に移動させるようにしても良い。このとき、
対物レンズ35は実質的な合焦レンズとなっている。対
物レンズ35を移動させる量つまり繰り出し量は、図1
0(B)において、以下の(1)式で与えられる。
【0052】 ΔS1=−f1 2 ÷(S1+f1) ・・・・・・・・(1) ここで、ΔS1:対物レンズ35の繰り出し量 S1:対物レンズ35から像点までの距離 f1:対物レンズ35の焦点距離 である。
【0053】図6に示したように変倍レンズ34を移動
させる場合の繰り出し量についても説明しておく。この
場合は、図10(A)において、物点から変倍レンズ3
4までの距離S2’の変化量が繰り出し量となる。すな
わち、変倍レンズ34の繰り出し量は以下の(2)式で
与えられる。
【0054】 ΔS2’=f2×β2 2×Δ÷(f2+β2×Δ) ・・・・・・・・(2) ここで、ΔS2’:変倍レンズ34の繰り出し量 f2 :変倍レンズ34の焦点距離 β2 :変倍レンズの倍率(S2’/S2) Δ :(1)式のΔS1 である。
【0055】また、偏光照射光束をターゲット上に合焦
させるには、図9のように、合焦レンズ33だけを矢印
C方向に移動させるようにしても良い。その他、合焦レ
ンズ33、変倍レンズ34、対物レンズ35の少なくと
もいずれか一つを焦点距離の違うレンズに入れ替えて倍
率を変えることも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ照射装置本体と照射対象物との距離を算出し、そ
の算出結果からレーザ光の照射倍率を設定しているの
で、レーザ光の照射倍率の精度が向上し、目視による場
合でも、また受光器を使用する場合でも、レーザ光照射
位置の検出を正確且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ照射装置及びレーザ光が照射さ
れるターゲットを示した斜視図である。
【図2】ターゲットの拡大斜視図である。
【図3】ターゲット上での反射光の変化を示しており、
(A)はターゲットの正面を、(B)は反射光の光量変
化を示した図である。
【図4】本発明のレーザ照射装置の内部構成図である。
【図5】反射光検出部を詳細に示したレーザ照射装置の
内部構成図である。
【図6】低倍率時における照射光学系内の配置図であ
る。
【図7】高倍率時における照射光学系内の配置図であ
る。
【図8】対物レンズを移動させてレーザ径を変える一例
を示した図である。
【図9】合焦レンズを移動させてレーザ径を変える一例
を示した図である。
【図10】ビームエキスパンダを説明するためのもの
で、(A)は変倍レンズを移動させた場合の、(B)は
対物レンズを移動させた場合の図である。
【図11】所定対象物にレーザ光を照射するための、従
来技術による光学配置図である。
【図12】従来技術による回転レーザ照射装置の光学配
置図である。
【符号の説明】
10 レーザ照射装置 11 本体部 12 回動部 13 ターゲット 15 操作及び表示部 20 レーザ発光素子 21 照射光学系 22 発光素子駆動部 23 反射光検出部 24 第一レンズアクチュエータ 25 第二レンズアクチュエータ 26 第一駆動部 27 第二駆動部 28 制御部 29 操作及び表示部 31 第一λ/4複屈折部材 33 合焦レンズ 34 変倍レンズ 40 ペンタプリズム 43 モータ 44 エンコーダ 51 第二λ/4複屈折部材 53 偏光ビームスプリッタ 54 第一光電変換器 55 第二光電変換器 56 反射光検出回路
フロントページの続き (72)発明者 古平 純一 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ照射装置本体から所定距離を置い
    て配置された照射対象物に対して、レーザ光を水平及び
    垂直面内で回転しながら照射するレーザ照射装置におい
    て、 前記照射対象物からのレーザ反射光に基づいて、前記レ
    ーザ照射装置本体と照射対象物との距離を算出する距離
    算出手段と、該距離算出手段での算出結果に基づいて、
    前記照射対象物に照射するレーザ光の照射倍率を変える
    変倍光学手段と、を備えたことを特徴とするレーザ照射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変倍光学手段は、前記レーザ光を所
    定の距離に合焦する第1光学部材と、該第1光学部材を
    透過するレーザ光の倍率を可変する第2光学部材と、前
    記第1光学部材及び第2光学部材の少なくとも一方を光
    軸方向に移動させる駆動手段と、を含むことを特徴とす
    る請求項1記載のレーザ照射装置。
  3. 【請求項3】 前記変倍光学手段は、前記照射倍率を高
    倍率に切り替えたり低倍率に切り替えたりする切替機能
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ
    照射装置。
  4. 【請求項4】 レーザ照射装置本体から所定距離を置い
    て配置された照射対象物に対して、レーザ光を水平及び
    垂直面内で回転しながら照射するレーザ照射装置におい
    て、 前記レーザ光を所定の距離に合焦する第1光学部材と、
    該第1光学部材を透過するレーザ光の倍率を可変する第
    2光学部材と、前記照射対象物からのレーザ反射光に基
    づいて、前記レーザ照射装置本体と照射対象物との距離
    を算出する距離算出手段と、該距離算出手段での算出結
    果に基づいて、前記第1光学部材及び第2光学部材の少
    なくとも一方を光軸方向に移動させる駆動手段と、を備
    えたことを特徴とするレーザ照射装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ照射装置本体は、前記レーザ
    光を水平面内で任意の角度で振りながら照射する機能も
    有することを特徴とする請求項1又は4記載のレーザ照
    射装置。
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