JPH10141241A - 可変容量ポンプの入力トルク制御回路 - Google Patents

可変容量ポンプの入力トルク制御回路

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JPH10141241A
JPH10141241A JP8303146A JP30314696A JPH10141241A JP H10141241 A JPH10141241 A JP H10141241A JP 8303146 A JP8303146 A JP 8303146A JP 30314696 A JP30314696 A JP 30314696A JP H10141241 A JPH10141241 A JP H10141241A
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discharge pressure
discharge
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Misao Muto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン出力を有効に利用しつつポンプの吐出
量の急激な変化を防止し得る定トルク制御を行なう可変
容量ポンプの入力トルク制御回路の提供を目的としてい
る。 【解決手段】本発明の可変容量ポンプの入力トルク制御
回路A´は、第1のポンプ4の吐出圧と第2のポンプ6
の吐出圧とによって第1のポンプ4の定トルク制御を行
なう第1の定トルク制御手段S1と、第2のポンプ6の
吐出圧のみによって第2のポンプ6の定トルク制御を行
なう第2の定トルク制御手段S2とを備え、第1の定ト
ルク制御手段S1は、第2の定トルク制御手段S2によ
る定トルク制御が開始されると、この定トルク制御開始
時における第2のポンプ6の吐出圧を保持し、この保持
圧と第1のポンプ4の吐出圧とによって第1のポンプ4
の定トルク制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン装置等に
アクチュエータ駆動用として設けられた可変容量ポンプ
の入力トルクを制御するための入力トルク制御回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧油によってアクチュエータを
動作させる場合には、アクチュエータの作動状態やアク
チュエータにかかる負荷の変動に対応するため、アクチ
ュエータ駆動用として可変容量ポンプが使用される。
【0003】例えばクレーン装置のように、油圧シリン
ダや油圧モータ等の数多くのアクチュエータを駆動させ
る場合には、アクチュエータの数に応じて可変容量ポン
プの個数も増大される。特に、1つのエンジンによって
複数の可変容量ポンプを同時駆動させる例えばクレーン
車の場合には、エンジンの過負荷等を防止するため、あ
る一定以上の負荷が生じた場合に、ポンプの吐出圧の増
大に伴ってポンプの吐出流量を減少させる制御が一般に
行なわれる。
【0004】ところで、1つのエンジンによって複数の
可変容量ポンプを同時駆動させる場合には、エンジン出
力を有効に利用することが必要である。すなわち、一方
のポンプにかかる負荷が小さい場合には、他方のポンプ
に多くの負荷をかけられるようにすることが必要であ
る。その一例を図8に示す。
【0005】図8は、クレーン装置の各アクチュエータ
を作動させるための油圧回路1の従来例を示している。
なお、この回路1は後述する本発明の一実施形態に係る
油圧回路1aの基本をなすものであるため、以下、詳細
に説明することとする。
【0006】図示のように、油圧回路1は、1つのエン
ジン2によって同時駆動される同等の2つの可変容量ポ
ンプ(アキシャルプランジャポンプ)4,6の吐出量
(入力トルク)を制御するための制御回路Aを有してい
る。
【0007】第1ポンプ4は、その吸引側がタンクTに
接続され、その吐出側が第1の吐出管路10に接続され
ている。また、第2ポンプ6は、その吸引側がタンクT
に接続され、その吐出側が第2の吐出管路12に接続さ
れている。第1の吐出管路10は、タンクTに通じる戻
し管路16と、各種のアクチュエータ30,32,34
のための作動油を流す供給管路14とに分岐している。
なお、供給管路14は、下流側で戻し管路16に合流し
て、タンクTに連通している。また、戻し管路16には
リリーフ弁21が介装されている。
【0008】供給管路14には3つの方向切換弁50,
52,54が介装されている。最も上流側に位置する第
1の方向切換弁50は3方向3位置の方向切換弁であ
り、この第1の方向切換弁50には、クレーン装置のブ
ームを起伏させる起伏シリンダ30を作動させるための
作動回路40と、戻し管路16に接続する管路36と、
供給管路14を通じて流れる圧油を逆止弁を介して作動
回路40側に流すための流入管路31とが接続してい
る。そして、この第1の方向切換弁50は、対応する操
作レバーがニュートラルポジションにあるその中立位置
では、供給管路14に流入する圧油の全て(あるいは作
動回路40中の圧油)をその下流側(あるいは戻し管路
16)に流すが、レバー操作によってその弁位置が切換
えられると、供給管路14の下流側への圧油の流れを遮
断し、流入管路31を作動回路40側に接続する。これ
により、流入管路31の逆止弁のクラッキング圧を越え
て立ち上がった圧油が流入管路31から作動回路40に
流入し、また、作動回路40からの戻り油が管路36を
通じて戻し管路16に吐き出される。
【0009】また、第1の方向切換弁50の下流側に位
置する第2の方向切換弁52は3方向3位置の方向切換
弁であり、この第2の方向切換弁52には、クレーン装
置のブームを伸縮させる伸縮シリンダ32を作動させる
ための作動回路42と、戻し管路16に接続する管路3
7と、第1の方向切換弁50を介して流れる供給管路1
4中の圧油を逆止弁を介して作動回路42側に流すため
の流入管路33とが接続している。そして、この第2の
方向切換弁52は、対応する操作レバーがニュートラル
ポジションにあるその中立位置では、第1の方向切換弁
50を介して流れる供給管路14中の圧油の全て(ある
いは作動回路42中の圧油)をその下流側(あるいは戻
し管路16)に流すが、レバー操作によってその弁位置
が切換えられると、供給管路14の下流側への圧油の流
れを遮断し、流入管路33を作動回路42側に接続す
る。これにより、流入管路33の逆止弁のクラッキング
圧を越えて立ち上がった圧油が流入管路33から作動回
路42に流入し、また、作動回路42からの戻り油が管
路37を通じて戻し管路16に吐き出される。
【0010】また、第2の方向切換弁52の下流側に位
置する第3の方向切換弁54は3方向5位置の方向切換
弁であり、この第3の方向切換弁54には、第2の吐出
管路12と、クレーン装置のウインチを駆動させる油圧
モータ34を作動させるための作動回路44と、戻し管
路16に接続する管路38とが接続している。また、第
1および第2の方向切換弁50,52を介して流れる供
給管路14中の圧油を逆止弁39を介して作動回路44
側に流すための流入管路35が第2の吐出管路12に接
続している。
【0011】この第3の方向切換弁54は、対応する操
作レバーがニュートラルポジションにあるその中立位置
ハでは、第1および第2の方向切換弁50,52を介し
て流れる供給管路14中の圧油(シリンダ30,32の
作動時はその余剰油)の全て(あるいは作動回路44中
の圧油)をその下流側(あるいは戻し管路16)に流す
が、レバー操作によってその弁位置が中間位置ロ,ニに
向かって切換えられると、供給管路14の下流側への圧
油の流れを確保した状態で、第2の吐出管路12を作動
回路44側に接続し始める。さらに、第3の方向切換弁
54は、その弁位置が中間位置ロ,ニから終端位置イ,
ホへ向かって切換えられると、第2の吐出管路12の作
動回路44側への接続を維持した状態で、供給管路14
の下流側への圧油の流れを絞り始める。そして、供給管
路14の下流側への圧油の流れが絞られることによっ
て、第1および第2の方向切換弁50,52を介して流
れる供給管路14中の圧油の圧力が立ち上がって第2の
吐出管路12内の圧力に達すると、供給管路14中の圧
油が流入管路35の逆止弁39を介して第2の吐出管路
12内に流れ込んで合流し、供給管路14側からの圧油
と第2の吐出管路12中の圧油の両者が作動回路44側
に流れるようになる。
【0012】なお、終端位置イ,ホでは、供給管路14
の下流側への圧油の流れが方向切換弁54によって完全
に遮断され、第1および第2の方向切換弁50,52を
介して流れる供給管路14中の圧油の全てが第2の吐出
管路12に流れる。また、作動回路44からの戻り油は
管路38を通じて戻し管路16に吐き出される。
【0013】また、第2の吐出管路12は、その上流側
が、リリーフ弁23を有する第1のリリーフ管路17を
介して戻し管路16に接続され、その下流側が、圧力補
償用流量調整弁19を有する第2のリリーフ管路15を
介して第3の方向切換弁54の下流側の供給管路14の
部位(あるいは戻し管路16)に接続されている。この
場合、圧力補償用流量調整弁19は、第2の吐出管路1
2内圧と作動回路44内圧との差圧が一定となるように
第2の吐出管路12内の圧油をタンクTに逃がすととも
に、無負荷状態における第2の吐出管路12内圧を所定
値に維持して、第2の吐出管路12と作動回路44との
接続時における作動圧の瞬時の立上がりに寄与する。具
体的には、シャトル弁41の2つの入口側が、作動回路
44を構成する油圧モータ34の両側の管路にそれぞれ
接続され、シャトル弁41の出口側が、パイロット管路
43を介して圧力補償用流量調整弁19のパイロット圧
ポートに接続されている。したがって、圧力補償用流量
調整弁19は、第3の方向切換弁54の開度に応じて、
第2の吐出管路12中の余剰油をタンクTにブリードオ
フする。
【0014】なお、各作動回路40,42,44には、
重力による落下を防止するため背圧を保持するカウンタ
バランス弁25,27,29が設けられている。一方、
2つの可変容量ポンプ4,6の吐出量(入力トルク)を
制御するための制御回路Aは、ポンプ4,6の傾転角を
独立に変化させる傾転角可変装置S1,S2を有してい
る。ポンプ4(6)の傾転角を変化させる傾転角可変装
置S1(S2)は、バネによって付勢されるロッドを介
してポンプ4(6)の傾転盤61a(61b)をその傾
転角が最大(吐出量が最大)となるように常時付勢する
第1のシリンダ装置60a(60b)と、第1のシリン
ダ装置60a(60b)の付勢力に抗して傾転盤61a
(61b)を動作させてポンプ4(6)の傾転角を減少
させるロッドを有する第2のシリンダ装置62a(62
b)と、可変バネ79a(79b)のバネ力に抗して動
作するピストンユニット69a(69b)の段付きピス
トン65a(65b)からの押圧力と第2のシリンダ装
置62a(62b)のロッドの伸縮動作に伴って変化す
るバネ77a(77b)のバネ力とを受けてその弁位置
が切換えられる制御弁63a(63b)とを備えてい
る。 第1ポンプの吐出圧P1は、パイロット圧管路7
0aを介してピストンユニット69aの第1のパイロッ
トポートC1に導入されて段付きピストン65aの第1
の受圧面に作用するとともに、パイロット圧管路72a
を介してピストンユニット69bの第2のパイロットポ
ートC2に導入されてピストン65bの第2の受圧面に
作用するようになっている。また、パイロット圧管路7
0aに作用するパイロット圧P1は、分岐管路71aか
ら制御弁63aを介してパイロット圧管路73aに導入
され、このパイロット圧管路73aを介して第2のシリ
ンダ装置62aのヘッド側に導入されるようになってい
る。
【0015】また、第2ポンプの吐出圧P2は、パイロ
ット圧管路70bを介してピストンユニット69bの第
1のパイロットポートC1に導入されて段付きピストン
65bの第1の受圧面に作用するとともに、パイロット
圧管路72bを介してピストンユニット69aの第2の
パイロットポートC2に導入されて段付きピストン65
aの第2の受圧面に作用するようになっている。また、
パイロット圧管路70bに作用するパイロット圧P2
は、分岐管路71bから制御弁63bを介してパイロッ
ト圧管路73bに導入され、このパイロット圧管路73
bを介して第2のシリンダ装置62bのヘッド側に導入
されるようになっている。
【0016】以上のような構成の制御回路Aは、各傾転
角可変装置S1,S2に両方のポンプ4,6の吐出圧P
1,P2を導くことにより、吐出圧P1と吐出圧P2と
の和が所定の値(以下、これを定トルク制御開始設定値
という)に達すると、(ポンプの吐出圧)×(ポンプ1
回転当たりの吐出量)=(入力トルク)がほぼ一定とな
るように各ポンプ4,6の吐出量を制御する定トルク制
御を行なう。すなわち、各傾転角可変装置S1(S2)
は、対応するポンプ4(6)の吐出圧のみならず相手側
のポンプ6(4)の吐出圧をも検知(いわゆるクロスセ
ンシング)することにより、所定の条件下で、両ポンプ
4,6の入力トルクの和がほぼ一定となるように、対応
するポンプ4(6)の吐出量を制御する。
【0017】これについて第2ポンプ6を例にとって説
明すると、例えば、第2ポンプ6の傾転角が最大(すな
わち吐出量が最大)の状態で、負荷等により第1および
第2ポンプ4,6の少なくともいずれか一方の吐出圧が
上昇すると、ピストンユニット69bのポートC1,C
2に導入された各ポンプ4,6の吐出圧(パイロット
圧)P1,P2に伴うピストン65bの押圧力が増大す
る。そして、この押圧力が可変バネ79bにより設定さ
れた値を越える(すなわち、吐出圧P1と吐出圧P2と
の和が定トルク制御開始設定値を越える)と、制御弁6
3bの弁位置が切換えられて、パイロット圧管路71b
とパイロット圧管路73bとが接続され、第2ポンプ6
の吐出圧(パイロット圧)P2が第2のシリンダ装置6
2bに作用する。
【0018】第2のシリンダ装置62bに作用するパイ
ロット圧P2は第2のシリンダ装置62bのロッドを伸
長させ(シリンダ装置60bの受圧面積に対してシリン
ダ装置62bの受圧面積を大きくしてあるため)、これ
により、第2ポンプ6の傾転角(吐出量)が減少し始め
る(定トルク制御が開始される)。これにより、バネ7
7bが撓められていき、このバネ力と可変バネ79bの
バネ力との和がピストン65bの押圧力に釣り合うと制
御弁63bの弁位置は戻されシンボルの概ね中間位置で
バランスし、第2ポンプ6の傾転角位置がその位置で保
持される(定トルク制御が停止される)。その後は、傾
転角可変装置S2を構成するこれら構成要素間の力のバ
ランスの崩れ(圧力P1,P2の変化)によって、第2
ポンプ6の傾転角が増減される新たな定トルク制御が行
なわれるか、あるいは、定トルク制御を外れて(制御弁
63bが元の閉位置に切換わって)第2ポンプ6の吐出
量が最大(傾転角が最大)に復帰される。無論、以上の
動作は、第1ポンプ4側においても同様である。
【0019】このように、図8に示された制御回路A
は、各傾転角可変装置S1,S2に両方のポンプ4,6
の吐出圧P1,P2を導くクロスセンシング方式を採用
することにより、吐出圧P1と吐出圧P2との和が定ト
ルク制御開始設定値に達する(パイロット圧P1,P2
に伴うピストン65bの押圧力によって制御弁63bが
切換えられ始める)までの間は、両方のポンプ4,6の
吐出量を最大流量に確保して、エンジン出力を有効に利
用する。すなわち、例えば一方のポンプ4の吐出圧P1
が低く、したがってポンプ4の入力トルクが低い場合に
は、その分だけ他方のポンプ6の吐出圧P2が高くなっ
ても、ポンプ6の流量を最大に確保して、ポンプ6の入
力トルクを増大させることができる。つまり、一方のポ
ンプにかかる負荷が小さい場合には、他方のポンプに多
くの負荷をかけられる。そして、制御回路Aは、吐出圧
P1と吐出圧P2との和が定トルク制御開始設定値に達
すると、両ポンプ4,6の定トルク制御(吐出量制御)
を同時に開始する。すなわち、ポンプ4,6の吐出圧の
増減に伴ってポンプ4,6の吐出流量を変化させて、両
ポンプ4,6の入力トルクの和をほぼ一定に保持し、エ
ンジンの過負荷等を防止する。
【0020】ところで、最近のクレーン車などでは、エ
ンジンがアイドリング状態にある時でも、各アクチュエ
ータの作動を確保することができるようになっている。
そして、こうした場合でも、前述した定トルク制御を行
なうことができるようにしている。図9にそのための回
路構成が示されている。
【0021】すなわち、図9の回路は、各傾転角可変装
置S1,S2のピストンユニット69a,69bにパイ
ロット圧PSを作用させて定トルク制御開始設定値を変
化させる機構を図8の回路構成に付加した構成となって
おり、アイドリング時(減馬力時)におけるポンプ4,
6の小さい吐出圧でも定トルク制御を行なえるようにな
っている。
【0022】具体的には、各傾転角可変装置S1,S2
のピストンユニット69a,69bが3つのパイロット
ポートC1,C2,C3を有しており、ポートC1,C
2には前述したように各ポンプ4,6の吐出圧が導入さ
れ、ポートC3にはパイロット圧PSが導入されるよう
になっている。そして、エンジンがアイドリング状態に
ある時には、ピストンユニット69a,69bに導入さ
れるパイロット圧P1,P2にパイロット圧PSを加算
してやることで、ポンプ4,6の小さい吐出圧P1,P
2でも、制御弁63a,63bを切換えるために必要な
ピストン65a,65bの押圧力が生起されるようにし
ている。つまり、定トルク制御開始設定値を下げ、ポン
プ4,6の小さい吐出圧で制御弁63a,63bが切換
わって定トルク制御が開始されるようにしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、クロ
スセンシング方式を採用した図8の回路構成では、吐出
圧P1と吐出圧P2との和が定トルク制御開始設定値に
達するまでの間は、両方のポンプ4,6の吐出量を最大
流量に確保して、エンジン出力を有効に利用することが
できる。つまり、第1ポンプ4の吐出圧P1が低く、し
たがってポンプ4の入力トルクが低い場合には、その分
だけ第2ポンプ6の吐出圧P2が高くなっても、ポンプ
6の流量を最大に確保して、ポンプ6の入力トルクを増
大させることができる。しかし、吐出圧P1と吐出圧P
2との和が定トルク制御開始設定値に達すると、両ポン
プ4,6の定トルク制御(吐出量制御)が同時に開始さ
れ、両方のポンプ4,6の吐出量が減少し始める。
【0024】したがって、このような制御形態では、特
に、両方のポンプ4,6を使用してウインチを単独で操
作する場合に、以下の状況下で、1つの問題が生じる。
すなわち、順を追って説明すると、まず、ウインチを駆
動させる油圧モータ34を作動させるために第3の方向
切換弁54に対応する操作レバーを操作して方向切換弁
54を中間位置ロ,ニへ向かって切換える(無論、ウイ
ンチ単独操作であるため、方向切換弁50,52は中立
位置に保持されている)と、図10の(a)に示すよう
に、操作レバーのストロークに応じて、負荷の作用によ
り第2ポンプの吐出圧P2が大きくなる。なお、この時
の第2ポンプ6の吐出量は最大に確保されている。
【0025】そして、操作レバーのストロークがL1に
達し、第3の方向切換弁54が中間位置ロ,ニから終端
位置イ,ホへ向かって切換えられると、第1および第2
の方向切換弁50,52を介して流れる供給管路14中
の圧油の圧力すなわち第1ポンプ4の吐出圧P1が立ち
上がってくる。クロスセンシング方式では、この吐出圧
P1の立ち上がりによって、各傾転角可変装置S1,S
2のピストンユニット69a,69bに導入される吐出
圧P1と吐出圧P2との和が定トルク制御開始設定値P
t に達する(この時の操作レバーのストロークをL2と
する)場合があり、その場合には、定トルク制御が開始
されて、両方のポンプ4,6の吐出量が減少し始める
(図10の(a)のPQ線図の曲線部Q参照)。
【0026】両方のポンプ4,6の吐出量が減少し始め
ると、ウインチモータ34の作動回路44に流れ込む圧
油の量は第2ポンプ6の吐出量の減少に伴って減少する
が、この定トルク制御開始時に第1ポンプ4の吐出圧P
1が第2ポンプ6の吐出圧P2(ウインチ作動圧)に達
していない場合には、供給管路14中の圧油が流入管路
35の逆止弁39を介して第2の吐出管路12内に流れ
込まないため、作動回路44への流量の落ち込みは非常
に激しくなる(図10の(b)のR部参照)。すなわ
ち、操作レバーのストロークが増していくにもかかわら
ず、ウインチモータ34への流量が急激に減り、 ウイ
ンチモータ34の速度が急激に落ちてしまう。これは、
非常な違和感を伴い、また、ショックも生じる。
【0027】なお、その後、操作レバーのさらなる操作
によって供給管路14が絞られて、第1ポンプ4の吐出
圧P1が第2ポンプ6の吐出圧P2(ウインチ作動圧)
に達する(操作レバーのストロークがL3に達する)場
合には、供給管路14中の圧油(第1ポンプ4からの圧
油)が流入管路35の逆止弁39を介して第2の吐出管
路12内に流れ込むため、ウインチモータ34の作動回
路44に流れ込む圧油の量が上昇し始める(図10の
(b)のU部参照)。
【0028】このように、図8のクロスセンシング方式
の制御形態では、第1ポンプ4の吐出圧の上昇によって
第2ポンプ6側の定トルク制御が影響を受けてしまうた
め、前述した状況下においては、レバー操作の途中(弁
位置ロから弁位置イへの移行段階)で定トルク制御がな
されてしまい、レバーを操作してもウインチモータ34
への流量が減ってウインチモータ34の速度が落ちてし
まうといった不具合が生じる。
【0029】また、図8のクロスセンシング方式による
制御形態では、以下のような問題も生じる。図11は、
図8のクロスセンシング方式において定トルク制御開始
設定値Ptが300kgf/cm2 に設定された場合を示して
おり、図11の(a)は第1ポンプ4の吐出圧と吐出量
との関係を表したPQ線図であり、図11の(b)は第
2ポンプ6の吐出圧と吐出量との関係を表したPQ線図
である。なお、図中、一点鎖線は第2ポンプ6のみによ
ってウインチを動作させた際(1ポンプ単独負荷時)の
線図であり、実線は両方のポンプ4,6を使用してウイ
ンチを単独で操作した際(2ポンプ同時負荷時)の線図
である。
【0030】図示のように、両方のポンプ4,6を使用
してウインチを単独で操作する2ポンプ同時負荷時の場
合、吐出圧P1と吐出圧P2との和が定トルク制御開始
設定値である300kgf/cm2 に達するまでの間は、両方
のポンプ4,6の吐出量が最大流量に確保され、吐出圧
P1と吐出圧P2との和が300kgf/cm2 (P1=P2
=150kgf/cm2 …この2ポンプ同時負荷時の線図は、
第1ポンプ4からの圧油が第2ポンプ6からの圧油に合
流した後に定トルク制御が行なわれた場合を示している
…以下同様)に達すると、それ以後降は、両ポンプ4,
6とも定トルク制御がなされ、両ポンプ4,6の入力ト
ルクの和がほぼ一定に保持される(この場合、両ポンプ
4,6の入力トルクは共に等しい)。
【0031】また、第2ポンプ6のみによってウインチ
を動作させる1ポンプ単独負荷時の場合も、吐出圧P1
と吐出圧P2との和が300kgf/cm2 に達するまでの間
は、両方のポンプ4,6の吐出量が最大流量に確保され
る。しかし、吐出圧P1と吐出圧P2との和が300kg
f/cm2 に達する前のこの段階では、最大吐出量を確保で
きる吐出圧の範囲が相手側の吐出圧によって影響を受け
る。すなわち、例えば第2ポンプ6の吐出圧が200kg
f/cm2 の場合、第1ポンプ4は、吐出圧が100kgf/cm
2 までの間では最大吐出量を確保して入力トルクを増大
できるが、吐出圧が100kgf/cm2 を越えると定トルク
制御によって吐出量が減少されてしまう(図11の
(a)参照)。また、第1ポンプ4を100kgf/cm2
操作している時に、ウインチを負荷圧300kgf/cm2
操作し始める(第2ポンプ6の吐出圧が300kgf/cm2
に達する)と、第1ポンプ4は、その流量が最大値から
Q1まで急激に減少してしまうとともに、ウインチの操
作が停止されると最大流量に急激に復帰される。これ
は、ウインチ作動回路44に作動圧の瞬時の立上がりに
寄与する圧力補償用流量調整弁が設けられているためで
あり、ウインチの操作のON/OFFによって第2ポン
プ6の吐出圧が瞬時に昇降されるためである。したがっ
て、流量も瞬時に変化することとなり、非常に危険であ
る。
【0032】なお、吐出圧P1と吐出圧P2との和が3
00kgf/cm2 に達した後は、両ポンプ4,6の入力トル
クの和がほぼ一定に保持されるが、やはり、その吐出量
は相手側の吐出圧の影響を受けることとなる。
【0033】このように、図8のクロスセンシング方式
の回路構成では、吐出量が相手側の吐出圧の影響を受け
るため、エンジン出力を限られた範囲でしか有効に利用
できない。特に、エンジン出力を有効に利用したい定ト
ルク制御開始前は、最大吐出量を確保できる吐出圧の範
囲が相手側の吐出圧によって影響を受けるため、最大流
量を確保し得る吐出圧範囲が極めて小さい状況下では問
題である。
【0034】また、図12は、図9のクロスセンシング
方式において、エンジンがアイドリング状態(減馬力
時)での定トルク制御開始設定値Pt を100kgf/cm2
に設定し、アクチュエータを駆動させるためにエンジン
を所定の回転数に保持する通常の状態(基本馬力時)で
の定トルク制御開始設定値Pt を300kgf/cm2 に設定
した場合を示しており、図12の(a)は第1ポンプ4
の吐出圧と吐出量との関係を表したPQ線図であり、図
12の(b)は第2ポンプ6の吐出圧と吐出量との関係
を表したPQ線図である。なお、図中、一点鎖線は1ポ
ンプ単独負荷時の線図であり、実線は2ポンプ同時負荷
時の線図である。また、定トルク制御時のポンプ4,6
の合計入力トルクは図11の場合と同じである。
【0035】図11と比較すれば分かるように、図9の
クロスセンシング方式では、減馬力時において、図8の
回路構成の欠点がさらに浮き彫りになっている。例え
ば、第1ポンプ4を50kgf/cm2 の負荷で操作中に、ウ
インチ側(第2ポンプ6側)を300kgf/cm2 で操作す
ると、第1ポンプ4の吐出量が急激に減少してしまう。
こうした不具合は、特にブームを伏せる場合に問題とな
る。
【0036】すなわち、ブームを伏せ動作させる際(ブ
ーム起伏シリンダ30のロッドを収縮動作させる際)の
伏せ圧は、ブームが長く負荷が大きい場合でも、比較的
低い(カウンタバランス弁25を開ける程度のパイロッ
ト圧があれば良い)。そのため、基本馬力時には、第1
ポンプ4の吐出量が減少してもそれほど問題にはならな
いが、減馬力時には、ウインチ側操作の瞬時の圧力変化
で第1ポンプ4の吐出量が急激に減少すると、ブームの
伏せ速度が急変するため、非常に危険となる。
【0037】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、エンジン出力を有効
に利用しつつポンプの吐出量の急激な変化を防止し得る
定トルク制御を行なう可変容量ポンプの入力トルク制御
回路を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の可変容量ポンプの入力トルク制御回路は、
油圧によって作動する少なくとも1つのアクチュエータ
に接続された油圧回路に圧油を吐出す第1の可変容量ポ
ンプと、油圧によって作動する少なくとも1つのアクチ
ュエータに接続された油圧回路に圧油を吐出す第2の可
変容量ポンプと、第1の可変容量ポンプの吐出圧のみを
検知し、第1の可変容量ポンプの吐出圧が第1の設定値
を越えると、第1の可変容量ポンプの吐出圧と吐出量と
の積である入力トルクがほぼ一定となるように第1の可
変容量ポンプの吐出量を増減させる定トルク制御を行な
う第1の定トルク制御手段と、第1の可変容量ポンプの
吐出圧と第2の可変容量ポンプの吐出圧とを検知し、第
1の可変容量ポンプの吐出圧と第2の可変容量ポンプの
吐出圧との和が第2の設定値を越えると、第1の可変容
量ポンプの入力トルクと第2の可変容量ポンプの入力ト
ルクとの和がほぼ一定となるように第2の可変容量ポン
プの吐出量を増減させる定トルク制御を行なう第2の定
トルク制御手段とを具備し、前記第2の定トルク制御手
段は、第1の定トルク制御手段による定トルク制御が開
始されると、この定トルク制御開始時における第1の可
変容量ポンプの吐出圧を保持し、この保持圧と第2の可
変容量ポンプの吐出圧との和が第2の設定値を越える
と、第1の可変容量ポンプの入力トルクと第2の可変容
量ポンプの入力トルクとの和がほぼ一定となるように第
2の可変容量ポンプの吐出量を増減させる定トルク制御
を行なうことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施形態に係る油圧回路1aを示している。図示のよう
に、油圧回路1aは、図8に示した回路構成において、
パイロット圧管路72bの途中に減圧弁80を介挿する
とともに、第2ポンプ6側の傾転角可変装置S2のピス
トンユニット69に第2ポンプ6の吐出圧P2のみを導
くように制御回路A´を構成したものであり、その他の
構成は図8と同一である。したがって、図8と同一部分
については同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】この構成では、ピストンユニット69bが
1つのパイロットポートC1のみを有し、ピストン65
bはパイロットポートC1に導入される第2ポンプ6の
吐出圧P2のみによって作動される。したがって、図8
の構成において設けられたパイロット圧管路72aは具
備されていない。
【0041】また、傾転角可変装置S2は、第2ポンプ
2の吐出圧P2が所定の値(以下、これを第2定トルク
制御開始設定値という)に達すると、定トルク制御を行
なう。すなわち、傾転角可変装置S2は、第2ポンプ6
の吐出圧P2のみを検知することにより、吐出圧P2が
第2定トルク制御開始設定値を越えると、第2ポンプ6
の入力トルクがほぼ一定となるように第2ポンプ6の吐
出量を制御する。具体的には、吐出圧P2に伴うピスト
ン65bの押圧力が可変バネ79bのバネ力の設定値を
越える(すなわち、吐出圧P2が第2定トルク制御開始
設定値を越える)と、制御弁63bの弁位置が切換えら
れて、パイロット圧管路71bとパイロット圧管路73
bとが接続され、第2ポンプ6の吐出圧(パイロット
圧)P2が第2のシリンダ装置62bに作用する。これ
により、第2ポンプ6の傾転角(吐出量)が減少し始め
る(定トルク制御が開始される)。
【0042】一方、傾転角可変装置S1は、第1ポンプ
4の吐出圧P1と第2ポンプ6の吐出圧P2との和が所
定の値(以下、これを第1定トルク制御開始設定値とい
う)に達すると、定トルク制御を行なう。すなわち、傾
転角可変装置S1は、第1ポンプ4の吐出圧P1と第2
ポンプ6の吐出圧P2の両方を検知することにより、吐
出圧P1と吐出圧P2との和が第1定トルク制御開始設
定値を越えると、両ポンプ4,6の入力トルクの和がほ
ぼ一定になるように、第1ポンプ4の吐出量を制御す
る。具体的には、吐出圧P1と吐出圧P2とに伴うピス
トン65aの押圧力が可変バネ79aのバネ力の設定値
を越える(すなわち、吐出圧P1と吐出圧P2との和が
第1定トルク制御開始設定値を越える)と、制御弁63
aの弁位置が切換えられて、パイロット圧管路71aと
パイロット圧管路73aとが接続され、第1ポンプ4の
吐出圧(パイロット圧)P1が第2のシリンダ装置62
aに作用する。これにより、第1ポンプ4の傾転角(吐
出量)が減少し始める(定トルク制御が開始される)。
【0043】また、減圧弁80は、吐出圧P2が第2定
トルク制御開始設定値になると、その弁位置を切換え
て、パイロット圧管路72bを遮断するようになってい
る。すなわち、減圧弁80は、吐出圧P2が第2定トル
ク制御開始設定値に達するまでは吐出圧P2をピストン
ユニット69aのポートC2に導くが、吐出圧P2が第
2定トルク制御開始設定値に達すると、パイロット圧管
路72bを遮断して減圧弁80の下流側のパイロット圧
管路72b内圧を第2定トルク制御開始設定値に保持す
る。
【0044】以上のように、本実施形態の油圧管路1a
は、第2ポンプ6の吐出圧P2のみをピストンユニット
69bに導き、第2ポンプ6の定トルク制御を第1ポン
プ4側のそれとは別個に行なうようになっている。つま
り、第2ポンプ6の定トルク制御が第1ポンプ4の吐出
圧P1の影響を受けない。
【0045】したがって、第2ポンプ6は、吐出圧P1
とは無関係に、吐出圧P2が第2定トルク制御開始設定
値に達するまでの間は、その吐出量が最大流量に確保さ
れる。一方、第1ポンプ4も、吐出圧P1と吐出圧P2
との和が第1定トルク制御開始設定値に達するまでの間
は、その吐出量が最大流量に確保される。なお、吐出圧
P1と吐出圧P2との和が第1定トルク制御開始設定値
に達するまでの間、第1ポンプ4側では、エンジン出力
が有効に利用される。すなわち、例えば第2ポンプ6の
吐出圧P2が低く、したがってポンプ6の入力トルクが
低い場合には、その分だけ第1ポンプ4の吐出圧P1が
高くなっても、ポンプ4の流量を最大に確保して、ポン
プ4の入力トルクを増大させることができる。
【0046】また、第2ポンプ6は、吐出圧P1とは無
関係に、吐出圧P2が第2定トルク制御開始設定値に達
すると、定トルク制御(吐出量制御)が開始される。一
方、第1ポンプ4も、吐出圧P1と吐出圧P2との和が
第1定トルク制御開始設定値に達すると、定トルク制御
(吐出量制御)が開始される。この場合、第1ポンプ4
は、両ポンプ4,6の入力トルクの和がほぼ一定になる
ように、その吐出流量が制御される。
【0047】また、第2ポンプ6の定トルク制御が開始
されると、減圧弁80によってパイロット圧管路72b
が遮断されて減圧弁80の下流側のパイロット圧管路7
2b内圧が第2定トルク制御開始設定値に保持されるた
め、その後は、第1ポンプ4は自己の吐出圧P1のみに
よって定トルク制御が行なわれる。すなわち、第2ポン
プ6がその定トルク制御中に吐出圧P2を増大させて
も、第1ポンプ4は、その影響を受けることなく、最大
流量を確保し得る許容吐出圧を高めることができる。し
たがって、ポンプ4は、その入力トルクを増大させてエ
ンジン出力を有効に利用することができる。
【0048】以上の作用効果を具体的に示したものが図
2および図3である。図2は、図10の(a)と同じ状
況下での流量特性を示すものである。図8のクロスセン
シング方式の回路構成では、第3の方向切換弁54が中
間位置ロ,ニから終端位置イ,ホへ向かって切換えられ
ると、第1および第2の方向切換弁50,52を介して
流れる供給管路14中の圧油の圧力すなわち第1ポンプ
4の吐出圧P1の立ち上がりによって、各傾転角可変装
置S1,S2のピストンユニット69a,69bに導入
される吐出圧P1と吐出圧P2との和が定トルク制御開
始設定値Pt に達する場合があり、その場合には、定ト
ルク制御が開始されて、両方のポンプ4,6の吐出量が
減少し始め(図10の(a)のPQ線図の曲線部Q参
照)、図10の(b)に示したように、操作レバーのス
トロークが増していくにもかかわらず、ウインチモータ
34への流量が減り、ウインチモータ34の速度が落ち
てしまうといった不具合がある。
【0049】しかし、本実施形態の構成では、第1ポン
プ4の吐出圧P1の上昇によって第2ポンプ6側の定ト
ルク制御が影響を受けないため、方向切換弁54を中間
位置ロ,ニから終端位置イ,ホに向かって切換えて第1
ポンプ4の吐出圧P1を立たせても、この吐出圧P1の
立上がりによって第2のポンプ6側の定トルク制御が開
始されるといったことはない。したがって、図2に示す
ように、ウインチモータ34への流量が減り、ウインチ
モータ34の速度が落ちてしまうといったことがない。
しかも、2ポンプ同時負荷時に利用できる最大流量は図
8の構成の場合と同じである。
【0050】また、図8のクロスセンシング方式による
制御形態では、第2ポンプ6のみによってウインチを動
作させる1ポンプ単独負荷時の場合、図11に示したよ
うに、吐出圧P1と吐出圧P2との和が300kgf/cm2
に達する前の段階において、最大吐出量を確保できる吐
出圧の範囲が相手側の吐出圧によって影響を受ける。ま
た、吐出圧P1と吐出圧P2との和が300kgf/cm2
達した後も、その吐出量が相手側の吐出圧の影響を受け
ることとなる。したがって、エンジン出力を限られた範
囲でしか有効に利用できない。
【0051】これに対して本実施形態の構成は、第1ポ
ンプ4側には両方の吐出圧P1,P2を導くが、第2ポ
ンプ6側には自己圧P2のみを導いて、第2ポンプ6の
定トルク制御を第1ポンプ4側のそれとは別個に行なう
ようにしている。したがって、第1ポンプ4側は、定ト
ルク制御前の段階で最大吐出量を確保できる吐出圧の範
囲が第2ポンプ6側の吐出圧によって影響を受け、ま
た、定トルク制御後も、吐出量が第2ポンプ6側の吐出
圧の影響を受ける点で図8の構成と同様であるが、最大
流量を確保し得る吐出圧の許容範囲が図8の構成に比べ
て広くなる。
【0052】これについて図3を参照しながら具体的に
説明する。なお、図3は、第1定トルク制御開始設定値
a が300kgf/cm2 に設定され、第2定トルク制御開
始設定値Pb が150kgf/cm2 に設定されており、ま
た、両ポンプ4,6の入力トルクの和が図11の場合と
同じに設定されている。
【0053】図3の(b)に示すように、第2ポンプ6
は、吐出圧P1とは無関係に、吐出圧P2が第2定トル
ク制御開始設定値Pb に達するまでの間は、その吐出量
が最大流量に確保される。また、図3の(a)に示すよ
うに、第1ポンプ4も、吐出圧P1と吐出圧P2との和
が第1定トルク制御開始設定値Pa に達するまでの間
は、その吐出量が最大流量に確保される。また、吐出圧
P1と吐出圧P2との和が第1定トルク制御開始設定値
a に達するまでの間、第1ポンプ4側では、エンジン
出力が有効に利用される。すなわち、例えば第2ポンプ
6の吐出圧P2が低く、したがってポンプ6の入力トル
クが低い場合には、その分だけ第1ポンプ4の吐出圧P
1が高くなっても、ポンプ4の流量を最大に確保して、
ポンプ4の入力トルクを増大させることができる。
【0054】そして、ここで、重要な点は、第2ポンプ
6が定トルク制御に入ったP2≧150kgf/cm2 の時に
は、減圧弁80によってパイロット圧管路72bが遮断
されて減圧弁80の下流側のパイロット圧管路72b内
圧が第2定トルク制御開始設定値に保持されるため、そ
の後は、第1ポンプ4は、自己の吐出圧P1が150kg
f/cm2 になるまで定トルク制御が行なわれず、その吐出
量を最大に維持することができる。すなわち、第2ポン
プ6がその定トルク制御中に吐出圧P2を増大させて
も、第1ポンプ4は、その影響を受けることなく、最大
流量を確保し得る許容吐出圧を常に150kgf/cm2 に維
持することができる。図11と比較すれば分かるよう
に、P2≧150kgf/cm2 時において第1ポンプ4が最
大流量を確保し得る許容吐出圧(150kgf/cm2 )は図
8の構成に比べて遥かに大きい。したがって、エンジン
出力を有効に利用できる。
【0055】また、第2ポンプ6は、吐出圧P1とは無
関係に、吐出圧P2が第2定トルク制御開始設定値Pb
に達すると、定トルク制御(吐出量制御)が開始され
る。一方、第1ポンプ4も、吐出圧P1と吐出圧P2と
の和が第1定トルク制御開始設定値Pa に達すると、定
トルク制御(吐出量制御)が開始される。この場合、第
1ポンプ4は、両ポンプ4,6の入力トルクの和がほぼ
一定になるように、その吐出流量が制御される。
【0056】図4は、本発明の第2の実施形態に係る油
圧回路1bを示している。図示のように、油圧回路1b
は、各傾転角可変装置S1,S2のピストンユニット6
9a,69bにパイロット圧PSを作用させて第1およ
び第2定トルク制御開始設定値を変化させる機構を図1
の回路構成に付加した構成となっており、アイドリング
時(減馬力時)におけるポンプ4,6の小さい吐出圧で
も定トルク制御を行なえるようになっている。なお、そ
の他の構成は図1と同一であり、図1と同一部分につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】具体的には、傾転角可変装置S1のピスト
ンユニット69aが3つのパイロットポートC1,C
2,C3を有し、傾転角可変装置S2のピストンユニッ
ト69bが2つのパイロットポートC1,C3を有して
おり、ポートC1,C2には前述したように各ポンプ
4,6の吐出圧が導入され、ポートC3にはパイロット
圧PSが導入されるようになっている。そして、エンジ
ンがアイドリング状態にある時には、ピストンユニット
69a,69bに導入されるパイロット圧P1,P2に
パイロット圧PSを加算してやることで、ポンプ4,6
の小さい吐出圧P1,P2でも、制御弁63a,63b
を切換えるために必要なピストン65a,65bの押圧
力が生起されるようにしている。つまり、第1および第
2定トルク制御開始設定値を下げ、ポンプ4,6の小さ
い吐出圧で制御弁63a,63bが切換わって定トルク
制御が開始されるようにしている。
【0058】また、この場合、第2定トルク制御開始設
定値が下げられることに伴い、この低い第2定トルク制
御開始設定値で減圧弁80が切換わらなければ、第2ポ
ンプ6が定トルク制御に入った段階で第1ポンプ4の定
トルク制御が第2ポンプの吐出圧の影響を受けることと
なってしまう。そのため、本構成では、減圧弁80にパ
イロット圧PSを作用させて減圧弁80の弁切換設定値
を下げるための設定値可変機構82が設けられている。
そして、アイドリング時(減馬力時)においては、パイ
ロット圧PSによって下げられた第2定トルク制御開始
設定値によって減圧弁80が遮断されるように設定値可
変機構82を作動させて、第2ポンプP2が定トルク制
御に入った状態で第2ポンプの吐出圧が上がっても、第
1ポンプ4がその影響を受けないようにしている。これ
により、第1ポンプ4はその最大流量を確保し得る許容
吐出圧を高めることができ、その入力トルクを増大させ
てエンジン出力を有効に利用することができる。これを
具体的に示したものが図5である。
【0059】図5は、エンジンがアイドリング状態(減
馬力時)での第1定トルク制御開始設定値Pa が100
kgf/cm2 、第2定トルク制御開始設定値Pb が50kgf/
cm2に設定され、アクチュエータを駆動させるためにエ
ンジンを所定の回転数に保持する通常の状態(基本馬力
時)での第1定トルク制御開始設定値Pa が300kgf/
cm2 、第2定トルク制御開始設定値Pb が150kgf/cm
2 に設定された場合を示しており、また、両ポンプ4,
6の入力トルクの和が図11の場合と同じに設定されて
いる。
【0060】図示のように、減馬力時においては、第2
ポンプ6が定トルク制御に入ったP2≧50kgf/cm2
時、減圧弁80によってパイロット圧管路72bが遮断
されて減圧弁80の下流側のパイロット圧管路72b内
圧が第2定トルク制御開始設定値に保持されるため、そ
の後は、第1ポンプ4は、自己の吐出圧P1が50kgf/
cm2 になるまで定トルク制御が行なわれず、その吐出量
を最大に維持することができる。すなわち、第2ポンプ
6がその定トルク制御中に吐出圧P2を増大させても、
第1ポンプ4は、その影響を受けることなく、最大流量
を確保し得る許容吐出圧を常に50kgf/cm2 に維持する
ことができる。図12と比較すれば分かるように、P2
≧50kgf/cm2 時において第1ポンプ4が最大流量を確
保し得る許容吐出圧(50kgf/cm2 )は図9の構成に比
べて遥かに大きい。したがって、エンジン出力を有効に
利用できる。したがって、特にブームを伏せ動作させる
際に生じる前述した従来の欠点を回避することができ
る。
【0061】図6および図7は、前述した第1および第
2の実施形態における減圧弁80と同じ作用を別の手段
によって達成し得る制御回路を示している。図6の
(a)の制御回路Bでは、パイロット圧管路72bに絞
り84が設けられるとともに、絞り84の下流側でパイ
ロット圧管路72bから分岐してタンクTに通じるパイ
ロット管路にリリーフ弁83が設けられている。なお、
他の構成は図1の制御回路A´と同一である。
【0062】この構成において、リリーフ弁83は、第
2ポンプ6の吐出圧P2が第2定トルク制御開始設定値
を越えると切換わってパイロット圧管路72b中の圧油
をタンクTに逃がし、絞り84の下流側でパイロット圧
管路72b内圧を常に第2定トルク制御開始設定値に維
持する。したがって、第2ポンプ6の定トルク制御が開
始されると、絞り84の下流側のパイロット圧管路72
b内圧が第2定トルク制御開始設定値に保持されるた
め、その後は、第1ポンプ4は自己の吐出圧P1のみに
よって定トルク制御が行なわれる。すなわち、第2ポン
プ6がその定トルク制御中に吐出圧P2を増大させて
も、第1ポンプ4は、その影響を受けることなく、最大
流量を確保し得る許容吐出圧を高めることができる。し
たがって、ポンプ4は、その入力トルクを増大させてエ
ンジン出力を有効に利用することができる。したがっ
て、図1と同様の作用効果を得ることができる。
【0063】図6の(b)の制御回路Bは、各傾転角可
変装置S1,S2のピストンユニット69a,69bに
パイロット圧PSを作用させて第1および第2定トルク
制御開始設定値を変化させる機構を図6の(a)の回路
構成に付加した構成となっており、リリーフ弁83にパ
イロット圧PSを作用させてリリーフ弁83の弁切換設
定値を下げるための設定値可変機構82を有している。
なお、他の構成は図4の制御回路A´と同一である。
【0064】この構成では、アイドリング時(減馬力
時)、パイロット圧PSによって下げられた第2定トル
ク制御開始設定値を越えるとリリーフ弁83によって圧
油が逃げるように設定値可変機構82を作動させて、第
2ポンプP2が定トルク制御に入った状態で第2ポンプ
の吐出圧が上がっても、第1ポンプ4がその影響を受け
ないようにする。これにより、第1ポンプ4はその最大
流量を確保し得る許容吐出圧を高めることができ、その
入力トルクを増大させてエンジン出力を有効に利用する
ことができる。したがって、図4と同様の作用効果を得
ることができる。
【0065】図7の(a)の制御回路Cでは、パイロッ
ト圧管路72bがピストンユニット69aのポートC2
に接続されることなく(ピストンユニット69aにポー
トC2が設けられていない)絞り弁86を作動させるパ
イロット圧として導かれているとともに、第1ポンプ4
の吐出圧P1は絞り85を介してピストンユニット69
aのポートC1に接続される。また、絞り85の下流側
でパイロット圧管路70aから分岐するパイロット管路
が絞り弁86に接続されている。なお、他の構成は図1
の制御回路A´と同一である。
【0066】この構成において、絞り弁86は、第2ポ
ンプ6の吐出圧P2が第2定トルク制御開始設定値に達
する前の段階ではパイロット圧管路70aを絞りを介し
てタンクTにも接続して、ピストンユニット69aに吐
出圧P1が直接に作用しないようにしている。すなわ
ち、第2ポンプ6の吐出圧P2が低い時には絞り弁86
の開度は大きいため、ピストンユニット69aに作用す
る吐出圧P1の影響は小さく、第2ポンプ6の吐出圧P
2が高くなると絞り弁86の開度は小さくなり、ピスト
ンユニット69aに作用する吐出圧P1の影響は大きく
なる。すなわち、例えば第2ポンプ6の吐出圧P2が低
く、したがってポンプ6の入力トルクが低い場合には、
その分だけ第1ポンプ4の吐出圧P1が高くなってもポ
ンプ4の流量を最大に確保して、ポンプ4の入力トルク
を増大させることができる。
【0067】また、絞り弁86は、第2ポンプ6の吐出
圧P2が第2定トルク制御開始設定値に達すると完全に
閉じられ、ピストンユニット69aに吐出圧P1がその
まま作用するようになる。すなわち、第2ポンプ6がそ
の定トルク制御中に吐出圧P2を増大させても、第1ポ
ンプ4は、その影響を受けることがなく、最大流量を確
保し得る許容吐出圧を高めることができる。したがっ
て、絞りによる絞り具合を適切に設定することによっ
て、 図1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0068】図7の(b)の制御回路Cは、各傾転角可
変装置S1,S2のピストンユニット69a,69bに
パイロット圧PSを作用させて第1および第2定トルク
制御開始設定値を変化させる機構を図7の(a)の回路
構成に付加した構成となっており、絞り弁86にパイロ
ット圧PSを作用させて絞り弁86の弁切換設定値を下
げるための設定値可変機構82を有している。なお、他
の構成は図4の制御回路A´と同一である。したがっ
て、絞りによる絞り具合を適切に設定することによっ
て、図4とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0069】なお、上記実施形態のうち、設定値可変機
構82によって定トルク制御開始設定値を変化させる構
成では、基本馬力線図に対してパイロット圧PSを与え
て定トルク制御開始設定値を下げる減馬力制御について
説明したが、これに限らず、基本馬力線図を低く設定
し、パイロット圧PSを与えることにより定トルク制御
開始設定値を上げる増馬力制御でも同様のことが可能で
ある。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変容量
ポンプの入力トルク制御回路によれば、エンジン出力を
有効に利用しつつポンプの吐出量の急激な変化を防止し
得る定トルク制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る油圧回路の回路
図である。
【図2】図1の油圧回路の流量特性を示す図である。
【図3】図1の油圧回路の2つのポンプのPQ線図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る油圧回路の構成
図である。
【図5】図4の油圧回路の2つのポンプのPQ線図であ
る。
【図6】(a)は図1の油圧回路の制御回路の第1の変
形例を示す回路図、(b)は図4の油圧回路の制御回路
の第1の変形例を示す回路図である。
【図7】(a)は図1の油圧回路の制御回路の第2の変
形例を示す回路図、(b)は図4の油圧回路の制御回路
の第2の変形例を示す回路図である。
【図8】クロスセンシング方式の従来の油圧回路の第1
の例を示す回路図である。
【図9】クロスセンシング方式の従来の油圧回路の第2
の例を示す回路図である。
【図10】図8の油圧回路の流量特性等を示す図であ
る。
【図11】図8の油圧回路の2つのポンプのPQ線図で
ある。
【図12】図9の油圧回路の2つのポンプのPQ線図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b…油圧回路 A´,B,C…制御回路 4…第1ポンプ(第2の可変容量ポンプ) 6…第2ポンプ(第1の可変容量ポンプ) S1…傾転角可変装置(第2の定トルク制御手段) S2…傾転角可変装置(第1の定トルク制御手段) 80…減圧弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧によって作動する少なくとも1つの
    アクチュエータに接続された油圧回路に圧油を吐出す第
    1の可変容量ポンプと、 油圧によって作動する少なくとも1つのアクチュエータ
    に接続された油圧回路に圧油を吐出す第2の可変容量ポ
    ンプと、 第1の可変容量ポンプの吐出圧のみを検知し、第1の可
    変容量ポンプの吐出圧が第1の設定値を越えると、第1
    の可変容量ポンプの吐出圧と吐出量との積である入力ト
    ルクがほぼ一定となるように第1の可変容量ポンプの吐
    出量を増減させる定トルク制御を行なう第1の定トルク
    制御手段と、 第1の可変容量ポンプの吐出圧と第2の可変容量ポンプ
    の吐出圧とを検知し、第1の可変容量ポンプの吐出圧と
    第2の可変容量ポンプの吐出圧との和が第2の設定値を
    越えると、第1の可変容量ポンプの入力トルクと第2の
    可変容量ポンプの入力トルクとの和がほぼ一定となるよ
    うに第2の可変容量ポンプの吐出量を増減させる定トル
    ク制御を行なう第2の定トルク制御手段と、 を具備し、 前記第2の定トルク制御手段は、第1の定トルク制御手
    段による定トルク制御が開始されると、この定トルク制
    御開始時における第1の可変容量ポンプの吐出圧を保持
    し、この保持圧と第2の可変容量ポンプの吐出圧との和
    が第2の設定値を越えると、第1の可変容量ポンプの入
    力トルクと第2の可変容量ポンプの入力トルクとの和が
    ほぼ一定となるように第2の可変容量ポンプの吐出量を
    増減させる定トルク制御を行なうことを特徴とする可変
    容量ポンプの入力トルク制御回路。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の設定値を変更する
    設定値可変手段を備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の可変容量ポンプの入力トルク制御回路。
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