JPH10141163A - 燃料の供給システムにおける異常検出装置 - Google Patents
燃料の供給システムにおける異常検出装置Info
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- JPH10141163A JPH10141163A JP31117396A JP31117396A JPH10141163A JP H10141163 A JPH10141163 A JP H10141163A JP 31117396 A JP31117396 A JP 31117396A JP 31117396 A JP31117396 A JP 31117396A JP H10141163 A JPH10141163 A JP H10141163A
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- tank
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 メインタンクが油切れの場合及び燃料移送の
配管が破損等している場合にも、燃料小出槽における燃
料供給の異常を適切に検出する。 【解決手段】 メインタンク1、エンジン発電装置等の
負荷に燃料を小出し供給する燃料小出槽3、燃料小出槽
3にメインタンク1から燃料を補給する容積形の燃料移
送ポンプ2A、燃料小出槽3の油面の少なくとも低位レ
ベル(L)、高位レベル(H)を検出する油面レベル検
出器6〜9、油面レベル検出器6〜9の出力とほかの条
件に基づき制御指令を出す制御器12及びブザー11と
を備え、制御器12は油面レベル検出器8からの低位レ
ベル検出信号により燃料移送ポンプ2Aを駆動し、高位
レベル検出信号によりその運転を停止し、燃料移送ポン
プ2Aの運転時間が所定量の汲み上げに要する標準時間
よりも大きい所定の設定時間を超過したときは異常警報
を出すように構成した。
配管が破損等している場合にも、燃料小出槽における燃
料供給の異常を適切に検出する。 【解決手段】 メインタンク1、エンジン発電装置等の
負荷に燃料を小出し供給する燃料小出槽3、燃料小出槽
3にメインタンク1から燃料を補給する容積形の燃料移
送ポンプ2A、燃料小出槽3の油面の少なくとも低位レ
ベル(L)、高位レベル(H)を検出する油面レベル検
出器6〜9、油面レベル検出器6〜9の出力とほかの条
件に基づき制御指令を出す制御器12及びブザー11と
を備え、制御器12は油面レベル検出器8からの低位レ
ベル検出信号により燃料移送ポンプ2Aを駆動し、高位
レベル検出信号によりその運転を停止し、燃料移送ポン
プ2Aの運転時間が所定量の汲み上げに要する標準時間
よりも大きい所定の設定時間を超過したときは異常警報
を出すように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジン発
電装置等の燃料として供給される燃料の供給システムに
おける異常検出装置に関するものである。
電装置等の燃料として供給される燃料の供給システムに
おける異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の燃料の供給システムにお
ける異常検出装置の構成を示す系統図である。同図にお
いて、1は地下に設けられたメインタンクで、この中に
燃料が保存されている。2は燃料移送ポンプ、3は燃料
小出槽で、エンジンに燃料を供給し、燃料が低下したと
きには燃料移送ポンプ2によって補充されるようになっ
ている。4は配管で、4aは燃料小出槽3側の配管4と
の連結口である。5は燃料小出槽3における油面、6、
7、8及び9は夫々油面レベル検出器で、夫々燃料小出
槽3の最高位レベル(HH)、高位レベル(H)、低位
レベル(L)及び最低位レベル(LL)を検出するもの
である。10は制御器で、各油面レベル検出器6〜9か
らの検出信号を受け、次の制御指令を燃料移送ポンプ2
に出力する。なお、11はブザーである。即ち、油面レ
ベル検出器8から検出信号が入力されるときは、燃料移
送ポンプ2を作動し、検出器7から検出信号が入力され
るときは、燃料移送ポンプ2の運転を停止させ、検出器
9から検出信号が入力されるときは、ブザー11に出力
を送り、警報を出すようになっている。なお、当初の状
態では、所定量の燃料を有する地下のメインタンク1か
ら一定量ずつの燃料が小出しされて燃料小出槽3に燃料
が供給され、燃料小出槽3には燃料が略高位レベル
(H)に満たされており、この状態において、燃料小出
槽3からエンジン発電装置(図示せず)に対して、所要
量の燃料が供給されている。燃料小出槽3からエンジン
発電装置への燃料の供給の結果、燃料小出槽3の油面が
低位レベル(L)まで低下すると油面レベル検出器8の
検出信号が制御器10に入るから、制御器10からの指
令により燃料移送ポンプ2は運転され、地下のメインタ
ンク1から燃料を汲み上げて燃料小出槽3へ供給する。
このような燃料の補充により、燃料小出槽3の油面が高
位レベル(H)になると油面レベル検出器7からの検出
信号により制御器10から燃料移送ポンプ2へ運転停止
指令を与えて、ポンプ2の運転を停止する。なお、油面
が最低位レベル(LL)まで低下すると油面レベル検出
器9の検出信号に基づき制御器10からブザー11へ出
力を与え、警報を出す。
ける異常検出装置の構成を示す系統図である。同図にお
いて、1は地下に設けられたメインタンクで、この中に
燃料が保存されている。2は燃料移送ポンプ、3は燃料
小出槽で、エンジンに燃料を供給し、燃料が低下したと
きには燃料移送ポンプ2によって補充されるようになっ
ている。4は配管で、4aは燃料小出槽3側の配管4と
の連結口である。5は燃料小出槽3における油面、6、
7、8及び9は夫々油面レベル検出器で、夫々燃料小出
槽3の最高位レベル(HH)、高位レベル(H)、低位
レベル(L)及び最低位レベル(LL)を検出するもの
である。10は制御器で、各油面レベル検出器6〜9か
らの検出信号を受け、次の制御指令を燃料移送ポンプ2
に出力する。なお、11はブザーである。即ち、油面レ
ベル検出器8から検出信号が入力されるときは、燃料移
送ポンプ2を作動し、検出器7から検出信号が入力され
るときは、燃料移送ポンプ2の運転を停止させ、検出器
9から検出信号が入力されるときは、ブザー11に出力
を送り、警報を出すようになっている。なお、当初の状
態では、所定量の燃料を有する地下のメインタンク1か
ら一定量ずつの燃料が小出しされて燃料小出槽3に燃料
が供給され、燃料小出槽3には燃料が略高位レベル
(H)に満たされており、この状態において、燃料小出
槽3からエンジン発電装置(図示せず)に対して、所要
量の燃料が供給されている。燃料小出槽3からエンジン
発電装置への燃料の供給の結果、燃料小出槽3の油面が
低位レベル(L)まで低下すると油面レベル検出器8の
検出信号が制御器10に入るから、制御器10からの指
令により燃料移送ポンプ2は運転され、地下のメインタ
ンク1から燃料を汲み上げて燃料小出槽3へ供給する。
このような燃料の補充により、燃料小出槽3の油面が高
位レベル(H)になると油面レベル検出器7からの検出
信号により制御器10から燃料移送ポンプ2へ運転停止
指令を与えて、ポンプ2の運転を停止する。なお、油面
が最低位レベル(LL)まで低下すると油面レベル検出
器9の検出信号に基づき制御器10からブザー11へ出
力を与え、警報を出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の燃料
の供給システムにおける異常検出装置では、次のような
問題点があった。 燃料小出槽の油面が低位レベル(L)になって燃料移
送ポンプが動作し、地下メインタンクに油がない場合で
あっても、燃料移送ポンプが動作をしている。 また、燃料移送の配管が破損等している場合には、燃
料移送ポンプを駆動しても燃料小出槽中に燃料が満たさ
れず、しかも、燃料が地面に漏洩した状態でポンプの駆
動が継続するので、地下のメインタンクから大量の燃料
を汲み上げてしまうと共に、漏洩した燃料に引火したと
きには大事故につながる恐れがあった。 このような点を考慮して、地下のメインタンクに油面検
出スイッチを設けて、メインタンクの油面が所定レベル
以下になったときに、これを検出し、警報を出すと共
に、ポンプの運転を停止することも考えられている。し
かし、このためには高価な油面検出手段をメインタンク
に設けると共に、ポンプへ停止指令を与える手段も必要
となり、装置が大がかりとなり高価となるので、もっと
簡単な方法で対処することが求められていた。本発明
は、従来のものの上記課題(問題点)を解決するように
した燃料の供給システムにおける異常検出装置を提供す
ることを目的とした。
の供給システムにおける異常検出装置では、次のような
問題点があった。 燃料小出槽の油面が低位レベル(L)になって燃料移
送ポンプが動作し、地下メインタンクに油がない場合で
あっても、燃料移送ポンプが動作をしている。 また、燃料移送の配管が破損等している場合には、燃
料移送ポンプを駆動しても燃料小出槽中に燃料が満たさ
れず、しかも、燃料が地面に漏洩した状態でポンプの駆
動が継続するので、地下のメインタンクから大量の燃料
を汲み上げてしまうと共に、漏洩した燃料に引火したと
きには大事故につながる恐れがあった。 このような点を考慮して、地下のメインタンクに油面検
出スイッチを設けて、メインタンクの油面が所定レベル
以下になったときに、これを検出し、警報を出すと共
に、ポンプの運転を停止することも考えられている。し
かし、このためには高価な油面検出手段をメインタンク
に設けると共に、ポンプへ停止指令を与える手段も必要
となり、装置が大がかりとなり高価となるので、もっと
簡単な方法で対処することが求められていた。本発明
は、従来のものの上記課題(問題点)を解決するように
した燃料の供給システムにおける異常検出装置を提供す
ることを目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料の供給シス
テムにおける異常検出装置は、上記課題を解決するため
に、地下に設けられ燃料を貯えるメインタンク、エンジ
ン発電装置等の負荷に燃料を小出し供給する燃料小出
槽、この燃料小出槽に上記メインタンクから燃料を供給
又は補給する容積形の燃料移送ポンプ、上記燃料小出槽
の油面の少なくとも低位レベル(L)、高位レベル
(H)を検出する油面レベル検出器、この油面レベル検
出器の出力とほかの条件に基づき制御指令を出す制御器
及びブザーを備え、上記制御器は油面レベル検出器から
低位レベル検出信号を受けたときは、上記燃料移送ポン
プの駆動指令を上記燃料移送ポンプに対して与え、油面
レベル検出器から高位レベル検出信号を受けたときは、
上記燃料移送ポンプの運転を停止し、上記燃料移送ポン
プの運転時間が同ポンプの駆動により燃料が所定量汲み
上げられるための標準時間よりも多い時間に設定した所
定の設定時間を超過したときは、異常警報を出すように
したことを特徴とする燃料の供給システムにおける異常
検出装置を構成した。この場合、上記異常警報が出され
るときは、上記燃料移送ポンプの運転を停止するのが望
ましい。
テムにおける異常検出装置は、上記課題を解決するため
に、地下に設けられ燃料を貯えるメインタンク、エンジ
ン発電装置等の負荷に燃料を小出し供給する燃料小出
槽、この燃料小出槽に上記メインタンクから燃料を供給
又は補給する容積形の燃料移送ポンプ、上記燃料小出槽
の油面の少なくとも低位レベル(L)、高位レベル
(H)を検出する油面レベル検出器、この油面レベル検
出器の出力とほかの条件に基づき制御指令を出す制御器
及びブザーを備え、上記制御器は油面レベル検出器から
低位レベル検出信号を受けたときは、上記燃料移送ポン
プの駆動指令を上記燃料移送ポンプに対して与え、油面
レベル検出器から高位レベル検出信号を受けたときは、
上記燃料移送ポンプの運転を停止し、上記燃料移送ポン
プの運転時間が同ポンプの駆動により燃料が所定量汲み
上げられるための標準時間よりも多い時間に設定した所
定の設定時間を超過したときは、異常警報を出すように
したことを特徴とする燃料の供給システムにおける異常
検出装置を構成した。この場合、上記異常警報が出され
るときは、上記燃料移送ポンプの運転を停止するのが望
ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態で
ある燃料の供給システムにおける異常検出装置の構成を
示す系統図である。同図において、従来例と同等の構成
のものには図3と同一の符号を付して示し、その説明は
省略する。2Aは燃料移送ポンプ(以下単にポンプとす
る)で、これは容積形のものを使用し、燃料汲み上げ量
が時間に比例する特性をもっているものとする。12は
制御器で、各油面レベル検出器6、7、8及び9からレ
ベル検出信号が入力され、これらの入力信号に基いて次
に述べる所要の制御信号を出し、ポンプ2Aの駆動制御
を行うと共に、ブザー11に対する信号も出すようにな
っている。このために、制御器12はマイクロコンピュ
ータ(以下CPUという)等を主体に構成され、CPU
に内蔵する制御プログラムに基いて、次の動作を行うよ
うになっている。 (1)油面レベル検出器8により燃料小出槽3の油面5の
レベルが低位レベル(L)未満であることが検出された
ときは、ポンプ2Aに対して駆動指令を出す。 (2)油面レベル検出器7により燃料小出槽3の油面5の
レベルが高位レベル(H)に到達したことが検出された
ときは、ポンプ2Aに停止指令を出す。 (3)上記(1)の駆動指令が出され、ポンプ2Aが駆動され
る時間をカウントし、この駆動時間が所定の設定時間T
sに達したときはブザー11に対し、警報指令を出す。
この場合の設定時間Tsは、通常の状態でポンプ2Aを
駆動して燃料の補給がなされた場合、燃料小出槽3の油
面5のレベルが低位レベル(L)から高位レベル(H)
に回復するに要する標準時間(例えば10分)よりも多
い時間(例えば20分)に設定するものとする。 (4)警報指令が出されたときは、ポンプ2Aの停止指令
も出すようにするのが望ましい。上述の符号1〜9及び
11〜12で表わされる各構成により本発明の燃料の供
給システムにおける異常検出装置が構成される。
ある燃料の供給システムにおける異常検出装置の構成を
示す系統図である。同図において、従来例と同等の構成
のものには図3と同一の符号を付して示し、その説明は
省略する。2Aは燃料移送ポンプ(以下単にポンプとす
る)で、これは容積形のものを使用し、燃料汲み上げ量
が時間に比例する特性をもっているものとする。12は
制御器で、各油面レベル検出器6、7、8及び9からレ
ベル検出信号が入力され、これらの入力信号に基いて次
に述べる所要の制御信号を出し、ポンプ2Aの駆動制御
を行うと共に、ブザー11に対する信号も出すようにな
っている。このために、制御器12はマイクロコンピュ
ータ(以下CPUという)等を主体に構成され、CPU
に内蔵する制御プログラムに基いて、次の動作を行うよ
うになっている。 (1)油面レベル検出器8により燃料小出槽3の油面5の
レベルが低位レベル(L)未満であることが検出された
ときは、ポンプ2Aに対して駆動指令を出す。 (2)油面レベル検出器7により燃料小出槽3の油面5の
レベルが高位レベル(H)に到達したことが検出された
ときは、ポンプ2Aに停止指令を出す。 (3)上記(1)の駆動指令が出され、ポンプ2Aが駆動され
る時間をカウントし、この駆動時間が所定の設定時間T
sに達したときはブザー11に対し、警報指令を出す。
この場合の設定時間Tsは、通常の状態でポンプ2Aを
駆動して燃料の補給がなされた場合、燃料小出槽3の油
面5のレベルが低位レベル(L)から高位レベル(H)
に回復するに要する標準時間(例えば10分)よりも多
い時間(例えば20分)に設定するものとする。 (4)警報指令が出されたときは、ポンプ2Aの停止指令
も出すようにするのが望ましい。上述の符号1〜9及び
11〜12で表わされる各構成により本発明の燃料の供
給システムにおける異常検出装置が構成される。
【0006】次に、図1と図2に示すフローチャートを
用いて、本装置の動作を説明する。先ず、当初の状態で
は所定量の燃料を有する地下のメインタンク1から一定
量ずつ燃料が小出しされて燃料小出槽3に燃料が供給さ
れ、燃料小出槽3には所定のレベルの燃料が入ってお
り、燃料小出槽3からエンジン発電装置(図示せず)に
対して燃料が供給される点は、従来のものと同様であ
る。燃料小出槽3からエンジン発電装置(図示せず)へ
燃料が供給された結果、燃料小出槽3の油面5が低位レ
ベル(L)まで低下すると、油面レベル検出器8がその
ことを検出し(S2)、検出信号を制御器12に送り、
制御器12から駆動指令が出されてポンプ2Aが駆動さ
れ、地下のメインタンク1から燃料を汲み上げて燃料小
出槽3へ補給される。この場合、ポンプ2Aは容積形の
ものであるため、その汲み上げ量が時間と比例関係にあ
り、次のように設定時間との関係で異常動作が検出され
る。即ち、通常の場合、低位レベル(L)から高位レベ
ル(H)に回復するためのポンプの駆動時間を標準時間
(例えば10分)とすると、この標準時間よりも多い所
定の時間、例えば20分を設定時間とし、この設定時間
を超過した場合には異常事態が発生したと推定して異常
警報やポンプの運転を停止するような制御を行うもので
ある。従って、通常の場合は、このような燃料の補給に
より燃料小出槽3の油面5は所定の標準時間(例えば1
0分)の前後に高位レベル(H)に回復されるから油面
レベル検出器7は高位レベル(H)を検出し(S4のY
ES)、この検出信号が制御器12に与えられ、制御器
12はポンプ2Aに対し停止指令を与えて、ポンプ2A
の運転を停止する(S5)。ところで、ポンプ2Aが駆
動されていても、配管4に破損箇所があって燃料が漏洩
しているために燃料小出槽3に対する燃料の補給が十分
行われない場合、又はメインタンク1内の燃料がなくな
ってしまった場合には、ポンプ2Aが駆動されていても
所定の標準時間(10分)が経過しても燃料小出槽3の
油面5のレベルは高位レベル(H)にならない(S4の
NO)。そして、前者の場合には地面に漏れた油に引火
して大事故となる恐れがあるし、後者の場合はポンプ2
Aが無駄な運転をし、焼損する恐れもある。しかし、本
発明では、このような事態に対処し、制御器12の制御
機能としてステップS6〜S8の機能を付加したから、
前記のような事態が生じたときには次の制御がなされ
る。即ち、ポンプ2Aが駆動され、所定の設定時間Ts
(例えば20分)が経過したにも拘わらず、燃料小出槽
3の油面レベルが高位レベル(H)とならないときは
(S6のYES)、制御器12から警報指令が出され、
ブザー11から警報が出される(S7)と共に、ポンプ
2Aに停止指令が与えられ(S8)、ポンプ2Aは運転
が停止される。この場合、ブザー11の警報に基づき、
保守要員が現場にかけつけ、燃料洩れに対して、又はメ
インタンク1の空状態に対して、夫々適切な対応を行う
ことができる。
用いて、本装置の動作を説明する。先ず、当初の状態で
は所定量の燃料を有する地下のメインタンク1から一定
量ずつ燃料が小出しされて燃料小出槽3に燃料が供給さ
れ、燃料小出槽3には所定のレベルの燃料が入ってお
り、燃料小出槽3からエンジン発電装置(図示せず)に
対して燃料が供給される点は、従来のものと同様であ
る。燃料小出槽3からエンジン発電装置(図示せず)へ
燃料が供給された結果、燃料小出槽3の油面5が低位レ
ベル(L)まで低下すると、油面レベル検出器8がその
ことを検出し(S2)、検出信号を制御器12に送り、
制御器12から駆動指令が出されてポンプ2Aが駆動さ
れ、地下のメインタンク1から燃料を汲み上げて燃料小
出槽3へ補給される。この場合、ポンプ2Aは容積形の
ものであるため、その汲み上げ量が時間と比例関係にあ
り、次のように設定時間との関係で異常動作が検出され
る。即ち、通常の場合、低位レベル(L)から高位レベ
ル(H)に回復するためのポンプの駆動時間を標準時間
(例えば10分)とすると、この標準時間よりも多い所
定の時間、例えば20分を設定時間とし、この設定時間
を超過した場合には異常事態が発生したと推定して異常
警報やポンプの運転を停止するような制御を行うもので
ある。従って、通常の場合は、このような燃料の補給に
より燃料小出槽3の油面5は所定の標準時間(例えば1
0分)の前後に高位レベル(H)に回復されるから油面
レベル検出器7は高位レベル(H)を検出し(S4のY
ES)、この検出信号が制御器12に与えられ、制御器
12はポンプ2Aに対し停止指令を与えて、ポンプ2A
の運転を停止する(S5)。ところで、ポンプ2Aが駆
動されていても、配管4に破損箇所があって燃料が漏洩
しているために燃料小出槽3に対する燃料の補給が十分
行われない場合、又はメインタンク1内の燃料がなくな
ってしまった場合には、ポンプ2Aが駆動されていても
所定の標準時間(10分)が経過しても燃料小出槽3の
油面5のレベルは高位レベル(H)にならない(S4の
NO)。そして、前者の場合には地面に漏れた油に引火
して大事故となる恐れがあるし、後者の場合はポンプ2
Aが無駄な運転をし、焼損する恐れもある。しかし、本
発明では、このような事態に対処し、制御器12の制御
機能としてステップS6〜S8の機能を付加したから、
前記のような事態が生じたときには次の制御がなされ
る。即ち、ポンプ2Aが駆動され、所定の設定時間Ts
(例えば20分)が経過したにも拘わらず、燃料小出槽
3の油面レベルが高位レベル(H)とならないときは
(S6のYES)、制御器12から警報指令が出され、
ブザー11から警報が出される(S7)と共に、ポンプ
2Aに停止指令が与えられ(S8)、ポンプ2Aは運転
が停止される。この場合、ブザー11の警報に基づき、
保守要員が現場にかけつけ、燃料洩れに対して、又はメ
インタンク1の空状態に対して、夫々適切な対応を行う
ことができる。
【0007】
【発明の効果】本発明の燃料の供給システムにおける異
常検出装置は、上記のように構成されるから、次のよう
な優れた効果を有する。 燃料小出槽の油面のレベルが所定の低位レベル(L)
になると、自動的に燃料の補給が行われ、その結果所定
の高位レベル(H)に達すると、燃料の補給は自動的に
停止される。 この場合、万一、地下のメインタンクの燃料がなくな
った場合は、設定時間の経過により「システムの異常」
として検出され、異常警報が出されるので、保守要員は
その事態を知ることができ、一方、ポンプは停止される
ので、空運転が早急に停止される。 また、配管の破損等により燃料が漏洩するという、シ
ステムの異常に対しても設定時間の経過によって「異
常」が検出され、異常警報が出され、ポンプも停止する
ので、この異常状態に対しても保守要員により早急の対
策をとることができる。 しかも、これらの異常事態をポンプの運転時間のカウ
ントによって行うため、メインタンクの油面レベル検出
手段と、これと関連して動作する制御手段のような高価
な手段を設けなくても良いので、実用性大な検出装置と
いえる。
常検出装置は、上記のように構成されるから、次のよう
な優れた効果を有する。 燃料小出槽の油面のレベルが所定の低位レベル(L)
になると、自動的に燃料の補給が行われ、その結果所定
の高位レベル(H)に達すると、燃料の補給は自動的に
停止される。 この場合、万一、地下のメインタンクの燃料がなくな
った場合は、設定時間の経過により「システムの異常」
として検出され、異常警報が出されるので、保守要員は
その事態を知ることができ、一方、ポンプは停止される
ので、空運転が早急に停止される。 また、配管の破損等により燃料が漏洩するという、シ
ステムの異常に対しても設定時間の経過によって「異
常」が検出され、異常警報が出され、ポンプも停止する
ので、この異常状態に対しても保守要員により早急の対
策をとることができる。 しかも、これらの異常事態をポンプの運転時間のカウ
ントによって行うため、メインタンクの油面レベル検出
手段と、これと関連して動作する制御手段のような高価
な手段を設けなくても良いので、実用性大な検出装置と
いえる。
【図1】本発明の一実施の形態を示す燃料の供給システ
ムにおける異常検出装置の構成を示す系統図である。
ムにおける異常検出装置の構成を示す系統図である。
【図2】本発明の制御装置の動作を示すフローチャート
である。
である。
【図3】従来の燃料の供給システムにおける異常検出装
置の構成を示す系統図である。
置の構成を示す系統図である。
1:メインタンク 2A:燃料移送ポンプ 3:燃料小出槽 5:油面 6〜9:油面レベル検出器 11:ブザー 12:制御器
Claims (2)
- 【請求項1】 地下に設けられ燃料を貯えるメインタン
ク、エンジン発電装置等の負荷に燃料を小出し供給する
燃料小出槽、この燃料小出槽に上記メインタンクから燃
料を供給又は補給する容積形の燃料移送ポンプ、 上記燃料小出槽の油面の少なくとも低位レベル(L)、
高位レベル(H)を検出する油面レベル検出器、この油
面レベル検出器の出力とほかの条件に基づき制御指令を
出す制御器及びブザーを備え、 上記制御器は油面レベル検出器から低位レベル検出信号
を受けたときは、上記燃料移送ポンプの駆動指令を上記
燃料移送ポンプに対して与え、油面レベル検出器から高
位レベル検出信号を受けたときは、上記燃料移送ポンプ
の運転を停止し、上記燃料移送ポンプの運転時間が、同
ポンプの駆動により燃料が所定量汲み上げられるための
標準時間よりも多い時間に設定した所定の設定時間を超
過したときは異常警報を出すようにしたことを特徴とす
る燃料の供給システムにおける異常検出装置。 - 【請求項2】 上記異常警報が出されるときは、上記燃
料移送ポンプの運転を停止するようにした請求項1記載
の燃料の供給システムにおける異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31117396A JPH10141163A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 燃料の供給システムにおける異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31117396A JPH10141163A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 燃料の供給システムにおける異常検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141163A true JPH10141163A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18013973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31117396A Pending JPH10141163A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 燃料の供給システムにおける異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141163A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102455199A (zh) * | 2010-10-18 | 2012-05-16 | 台达电子工业股份有限公司 | 燃油引擎发电机的油耗检测方法 |
JP2019073975A (ja) * | 2017-10-12 | 2019-05-16 | 株式会社荏原製作所 | 燃料供給システムおよび燃料供給方法 |
JP2019157788A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ設備及びポンプ設備の管理方法 |
CN113738508A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-03 | 东风商用车有限公司 | 油耗异常监控方法、装置、设备及可读存储介质 |
JP2023007589A (ja) * | 2021-07-02 | 2023-01-19 | 三菱電機株式会社 | 発電装置 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP31117396A patent/JPH10141163A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102455199A (zh) * | 2010-10-18 | 2012-05-16 | 台达电子工业股份有限公司 | 燃油引擎发电机的油耗检测方法 |
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