JP3533426B2 - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP3533426B2
JP3533426B2 JP21564497A JP21564497A JP3533426B2 JP 3533426 B2 JP3533426 B2 JP 3533426B2 JP 21564497 A JP21564497 A JP 21564497A JP 21564497 A JP21564497 A JP 21564497A JP 3533426 B2 JP3533426 B2 JP 3533426B2
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pump
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薫 中島
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水装置に係り、特
に水道の配水本管から加圧ポンプを介して直接末端給水
機器へと連結された、いわゆる直結型の給水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1は、係る給水装置のシステム構成の
一例を示す。ポンプの流入側には、水道の配水本管に接
続される給水管12を備えており、ポンプ10の吐出側
には、末端給水機器に接続される吐出管13を備えてい
る。ポンプ10の吐出側には逆止弁18が挿入され、ポ
ンプ10が停止している際に、吐出側から流入側に水が
逆流しないようになっている。又、ポンプ10の流入側
と吐出側は連結管19でバイパスされ、配水本管の圧力
が上昇し、ポンプの目標吐出圧力を超えた場合には、ポ
ンプ10を介さずに直接吐出管13側に給水するように
なっている。尚、連結管19にも前述と同様の理由によ
り逆止弁18が備えられている。圧力タンク14,15
は、ポンプの流入側及び吐出側の圧力の変動を緩やかに
するために設けられたものであり、配水本管及び末端給
水機器側に対してバッファとしての役割を果たしてい
る。
【0003】ポンプ10は、三相交流の商用電源に接続
された周波数・電圧変換装置(インバータ)21を備え
たモータ11により可変速で駆動される。制御部22
は、流入圧力検出器16及び吐出圧力検出器17の信号
に基づき、可変速手段21に信号を送り、ポンプ10の
回転数を任意の速度に加速又は減速制御する。
【0004】ポンプ10の吐出側には圧力検出器17を
備え、ポンプ10の吐出圧力を検出するようになってい
る。圧力検出器17により検出されたポンプの吐出圧力
信号は、制御部22に伝達され、ポンプ10を駆動する
モータ11を、インバータ21により可変速運転制御す
る。即ち、制御部22はポンプ10の流入側の圧力が変
動しても、常に一定の水圧を吐出側に接続された末端給
水機器に供給するようにモータ11を可変速制御する。
【0005】ポンプ10の流入側にも圧力検出器16を
備え、ポンプ10の流入側の圧力を常に監視している。
一般に水道等の配水本管は多数の給水管に分岐し、そこ
から多数の末端給水機器に給水を行っている。このため
配水本管の水圧が低下すると、多数の給水管の水圧の低
下に通じ、末端給水機器で水の出方が十分でなくなる等
の問題が生じる。このため、配水本管の圧力が低下した
場合には、ポンプの運転を継続すると更にポンプの流入
側の水圧が低下することになる。又、ポンプ流入側がポ
ンプの運転により負圧になる場合には、外部より給水管
12に排水、雨水等が浸入する恐れがある。これらの事
情からポンプ流入側の圧力が一定値以下に低下した場合
には、まずこの圧力の低下を検出し、ポンプを停止する
等の流入側圧力低下時の対策が行なわれている。
【0006】特開平5−118280号公報、特開平5
−263444号公報、特開平5−240186号公報
等によれば、加圧ポンプの吐出側の圧力を一定に保つこ
とにより、末端給水機器へ安定した一定圧力の水を常に
供給できるように、ポンプの速度を増減する技術が開示
されている。又、配水本管に水圧の低下をきたさないよ
うに、ポンプの流入側圧力が低下した際には、ポンプの
速度を減速する、又は停止することにより、配水本管側
の圧力の低下を防止する技術等が開示されている。
【0007】実願平3−16602号実用新案登録出願
に添付された明細書及び図面には、従来の流入側圧力低
下時の制御フローの一例が開示されている。この制御フ
ローは、まず流入圧力を検出して、次に流入圧力と設定
値の比較を行う。流入圧力が設定値よりも高い場合に
は、流入圧力が保護されるべきレベルでないので、その
まま運転を継続する。流入圧力が設定値よりも低い場合
には、流入圧力保護のレベルであるので、警報信号を出
力してポンプを停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポンプ
起動時に流入圧力が一次的に数秒下がる現象がある。従
来このポンプ起動時の一次的な流入圧力低下で、ポンプ
が停止してしまうという不具合があった。ポンプ流入側
が設定圧力よりも高くなった時にポンプ停止信号を自動
解除するように構成した場合でも、ポンプが起動した時
の流入圧力の低下でポンプが停止し、ポンプが停止する
と流入圧力が復帰するためポンプがすぐに起動する。ポ
ンプが起動すると、流入圧力が低下するためすぐにまた
停止するという動作が繰り返されるという不具合があっ
た。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みて為された
もので、直結型給水装置において、流入側圧力が低下し
た際に、頻繁にポンプの起動停止を繰り返すことなく、
安定な流入側圧力低下時の対策を行うことができる給水
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の給水装置は、配
水管に接続された流入管と、この流入管に接続された加
圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側に接続された吐出
管と、前記流入管に接続された加圧ポンプの流入圧力を
検出する流入圧力検出器と、前記ポンプを制御する制御
手段とを備え、該制御手段は、前記流入圧力があらかじ
め定めた圧力設定値よりも低い時に前記ポンプを強制的
に停止する停止信号、及び警報信号を出力するにあた
り、前記ポンプ起動時の流入圧力の低下によって前記停
止信号及び警報信号が出力されないように、前記流入圧
力が前記圧力設定値よりも低い状態が一定時間継続した
時に前記停止信号及び警報信号を出力することを特徴と
する。
【0011】上述した本発明によれば、ポンプ起動時の
一時的な流入圧力の低下は、流入圧力が流入圧力設定
りも低い状態が一定時間継続することにより、ポンプ
の強制停止信号、及び、警報信号が出力されるようにな
っているため、不用意にポンプ停止、或いは警報の発令
となることがない。
【0012】又、流入圧力が回復した際に、流入圧力が
流入圧力設定値を越えている場合に、ポンプの強制停止
信号出力を自動解除する動作を行うので、確実に流入圧
力が回復した状態でポンプを起動でき、同様に流入圧力
設定値付近でのポンプの起動停止の繰返しという問題が
防止される。また、本発明の給水装置は、配水管に接続
された流入管と、この流入管に接続された加圧ポンプ
と、この加圧ポンプの吐出側に接続された吐出管と、前
記流入管に接続された加圧ポンプの流入圧力を検出する
流入圧力検出器と、前記ポンプを制御する制御手段とを
備え、該制御手段は、前記流入圧力があらかじめ定めた
圧力設定値よりも低い時に前記ポンプを強制的に停止す
る停止信号、及び警報信号を出力するにあたり、前記ポ
ンプ起動時の流入圧力の低下によって前記停止信号及び
警報信号が出力されないように、前記流入圧力が前記圧
力設定値よりも低い状態が一定時間継続した時に前記停
止信号及び警報信号を出力し、その後前記流入圧力が回
復すると前記強制停止信号を自動解除する動作とを行う
ことを特徴とする。前記流入圧力の回復時に一定時間継
続したか否かが判断され、継続した時に前記強制停止信
号を自動解除する動作とを行うようにしてもよい。ま
た、本発明の給水装置は、配水管に接続された流入管
と、この流入管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポ
ンプの吐出側に接続された吐出管と、前記流入管に接続
された加圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器
と、前記ポンプを制御する制御手段とを備え、該制御手
段は、前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設定値より
も低い時に前記ポンプを強制的に停止する停止信号、及
び警報信号を出力するにあたり、前記ポンプ起動時の流
入圧力の低下によって前記停止信号及び警報信号が出力
されないように、前記流入圧力が前記圧力設定値よりも
低い状態が一定時間継続した時に前記停止信号及び警報
信号を出力し、その後前記強制停止信号が解除されると
前記加圧ポンプを起動することを特徴とする。また、本
発明の給水装置は、配水管に接続された流入管と、この
流入管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐
出側に接続された吐出管と、前記流入管に接続された加
圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記
ポンプを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前
記流入圧力があらかじめ定めた圧力設定値よりも低い時
に前記ポンプを強制的に停止する停止信号、及び警報信
号を出力し、その後前記流入圧力が回復すると前記強制
停止信号を自動解除するにあたり、前記ポンプ停止時の
流入圧力の上昇によって前記強制停止信号を自動解除し
ないように、前記流入圧力が所定時間以上継続して回復
すると前記強制停止信号を自動解除することを特徴とす
る。前記圧力設定値を10mAq程度としてもよい。前
記流入圧力があらかじめ定めた圧力設定値よりも低い状
態が一定時間継続したことを検出するタイマを設け、前
記流入圧力の低下及び回復によるポンプの起動頻度が一
定値以上である場合は、前記タイマの設定時間を長くし
てもよい
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
添付図面を参照しながら説明する。尚、各図中同一符号
は、同一又は相当部分を示す。
【0014】本実施例においても、給水管12に加圧ポ
ンプ10が直結され、末端給水機器に吐出管13から直
結給水するシステム構成は、図1に示すとおりである。
そして、加圧ポンプ10は吐出圧力検出器17の信号に
より、ポンプ吐出側の供給水圧が一定となるようにイン
バータ等の可変速手段21でポンプ回転速度を増減する
吐出圧力制御が行われる。また、流入圧力が低下した場
合に、配水本管に悪影響を及ぼさないように、所定の設
定圧力以下になると、警報する、又はポンプを強制停止
する流入圧力制御が以下に述べるように行われる。
【0015】図2は、本発明の第1実施例の給水装置の
制御部分の構成を示す。制御部22には、流入圧力検出
器16から加圧ポンプ10の流入側の圧力Ps が入力さ
れる。制御部22にはタイマT1,T2等の制御時間があ
らかじめ設定されている。また、ポンプを強制停止す
る、及び又は、警報を発生する流入圧力設定値P1 が設
定される。圧力設定値P1 は、例えば10mAq程度の
配水本管に悪影響を及ぼす恐れのある圧力である。
【0016】時間T1 は、第一の圧力設定値P1 よりも
流入圧力Ps が低い状態が継続した時に警報信号を出力
する、または強制停止信号を出力するための継続時間で
あり、本実施例では30秒程度である。そして、時間T
2 は、流入圧力が圧力設定値P1 よりも高い状態が継続
した時に強制停止信号あるいは警報信号を自動解除する
場合の継続時間であり、本実施例では6秒程度である。
【0017】ポンプをゆっくり起動する手段は、通常の
給水装置ではインバータ21のソフトスタート・ソフト
ストップのタイマは3〜5秒に設定されているが、この
タイマを10秒以上と長くして、電源の投入からゆっく
り加速して所定の速度迄加速するものである。
【0018】図3は、本発明の一実施例の流入圧力低下
時の制御フローを示す。まず流入圧力Ps を流入圧力検
出器16から読み込む。そして流入圧力Ps が、設定圧
力P1 よりも高いか低いかが比較される。設定圧力P1
よりも低い場合は、この状態がタイマT1 の時間、継続
したか否かが判断される。継続した場合は、”YES”
であり、強制停止、及び又は、警報信号が出力され
る。”NO”である場合は、強制停止、及び又は、警報
信号は出力されない。
【0019】次に流入圧力が回復して、流入圧力Ps が
設定圧力P1 よりも高いか低いかが比較される。流入圧
力Ps が設定圧力P1 よりも高い場合には、タイマT2
の時間、この状態が継続したか否かが判断される。”Y
ES”である場合には、流入圧力が回復したと判断して
ポンプのゆっくり起動、及び又は、警報信号の解除が行
われる。継続しない場合には”NO”であり、強制停
止、及び又は、警報信号の解除は行われない。
【0020】図4は、前述した制御フローに従った流入
圧力が低下した時のポンプの運転状態を示す。図示する
ように時刻t1 で何らかの状態で流入圧力Ps が突然低
下したとする。この場合には、タイマT1 の時間だけ流
入圧力Ps が設定圧力P1よりも低い状態が継続したか
否かの確認が為される。この場合には流入圧力が戻り、
この時間(T1)内に設定圧力P1を越えているので、タ
イマT1 の時間だけPs <P1 の状態が継続していない
ので、ポンプ強制停止、及び又は、警報信号の出力には
到らない。
【0021】次に、時刻t2 で、流入圧力Ps が低下
し、設定圧力P1 よりも低い状態となり、時刻t3 でタ
イマT1の時間が経過したとする。流入圧力Ps が、設
定圧力P1 よりも低下した状態が時間T1 継続したの
で、時刻t3 でポンプ強制停止、及び又は、警報信号が
出力される。ポンプ強制停止信号が出力されると、制御
部22はインバータ21に停止信号を送り、ポンプが停
止する。警報信号が出力された場合には、制御部22
は、制御盤よりブザーを鳴らす、あるいは警報ランプを
点灯する等の手段により、監視員に流入側圧力の低下を
知らせる。監視員は、状況を判断してポンプ強制停止等
の措置をとる。
【0022】ポンプ強制停止信号と警報信号とは、及び
又は、の関係であるので、双方を同時に行ってもよく、
又、いずれか片方のみを単独に行なってもよい。これ
は、給水装置の個々の状況に応じて適宜選択される。
【0023】ポンプが停止すると、流入圧力Ps は一次
的に回復する。しかしながら、流入圧力Ps の低下が配
水本管から起因しており、その後も継続している場合に
は、流入圧力Ps は、再び設定圧力P1 より低下した状
態となる。時刻t4 では、流入圧力Ps が設定圧力P1
を越えるので、タイマT2 が作動し、この時間、流入圧
力Ps が設定圧力P1 を上回っているか否かが判断され
る。本実施例においては、流入圧力Ps はすぐに設定圧
力P1 を下回った状態に戻るので、ポンプの強制停止信
号、及び又は、警報信号の解除は行われない。
【0024】その後、配水本管の圧力が回復し、ポンプ
の流入圧力Ps が徐々に上昇し、設定圧力P1 を時刻t
5 で越えたとする。時刻t5 でタイマT2 が作動し、こ
の時間、流入圧力Ps が設定圧力P1を越えているか否
かが判断される。この場合には、タイマT2 の時間、流
入圧力Ps が設定圧力T1 を上回った状態が継続してい
ることが確実であるので、時間T2経過後の時刻t6
ポンプのゆっくり起動、及び又は、警報信号の解除を行
う。ポンプがゆっくり起動すると、一時的な流入圧力の
低下という問題が発生しないので、ポンプの起動停止が
繰り返されるという問題が生じない。
【0025】ちなみに、従来の運転方式においては、時
刻t1 で設定圧力P1 よりも低い状態になると、ポンプ
が停止し、流入圧力が設定圧力まで回復すると、ポンプ
が起動する。ポンプが起動すると、数秒間流入側の圧力
が低下するので、またポンプが停止する。このようなポ
ンプの起動停止が繰り返される状態が、発生していた
が、上述した制御フローに従えば、このような問題が防
止される。
【0026】図5は、本発明の第2実施例の給水装置の
制御部分の構成を示す。制御部22には、流入圧力検出
器16から加圧ポンプ10の流入側の圧力Ps が入力さ
れる。制御部22にはタイマT1,T2等の制御時間があ
らかじめ設定されている。また、圧力設定値P1 が設定
される。圧力設定値P1 は、例えば15mAq乃至5m
Aq程度のポンプ吸入保護のための設定圧力である。タ
イマ時間T1 は、圧力設定値P1 よりも流入圧力Ps が
低い状態がこの時間継続した時に警報信号を出力する、
または強制停止信号を出力する継続時間であり、本実施
例では6秒程度である。そして、タイマ時間T2 は、流
入圧力が圧力設定値P1 よりも高い状態が継続した時に
強制停止信号あるいは警報信号を自動解除する場合の継
続時間であり、同様に6秒程度である。
【0027】本実施例の制御装置22には、起動停止頻
度検出手段23及びポンプ速度をゆっくり加速する手段
24を備えている。即ち、ポンプの起動停止が頻繁に繰
り返されたならば、これを検出してポンプ起動時にポン
プ速度をゆっくり加速する。例えば、ポンプの起動停止
が1分間に3〜4回程度繰返されたら、加速時間を通常
の3〜5秒から10〜20秒程度に長くする。
【0028】図6は、本発明の第2実施例の流入圧力低
下時の制御フローを示す。まず流入圧力Ps を読み込
む。そして流入圧力Ps が設定圧力P1 よりも高いか低
いかが比較される。設定圧力P1 よりも低い場合は、こ
の状態がタイマT1 の時間、継続したか否かが判断され
る。継続した場合は、”YES”であり、強制停止、及
び又は、警報信号が出力される。”NO”である場合
は、強制停止、及び又は、警報信号は出力されない。流
入圧力Ps が設定圧力P1 よりも高くなった場合には、
タイマT2 の時間、この状態が継続したか否かが判断さ
れる。”YES”である場合には強制停止、及び又は、
警報信号が解除され、継続しない場合には”NO”であ
り、強制停止、及び又は、警報信号の解除は行われな
い。
【0029】上述した所迄は、第1実施例の制御フロー
と同様であるが、使用水量が多い場合等で、尚、ポンプ
の起動停止が頻繁に繰返される場合がある。本実施例で
は、起動停止頻度をその検出手段23により検出して、
一定値(例えば毎分4回)と比較する。そして、一定値
以上に起動停止頻度があれば、タイマT1の遅延時間
を、例えば10秒程度以上に長くする。
【0030】図7(A)は、従来例の制御フローに従っ
た流入圧力が低下したときのポンプの運転状態を示す。
図示するように時刻t1 で何らかの状態で流入圧力が突
然低下したとする。この場合には、タイマT1 の継続時
間の確認が為されるが、この間にポンプ流入側圧力Ps
が回復していないとポンプは停止する(時刻t2)。そ
して、ポンプ流入側圧力Psが設定圧力P1に回復し、
継続時間T2が経過すると、ポンプは直ちに起動するこ
とになる(時刻t3)。ポンプが起動すると、特に使用
水量が大きい時には、再び流入側の圧力が一時的に低下
する。再び時間T1後に流入側圧力Psが回復していな
いとポンプが停止する。このようにして、ポンプの起動
停止が繰返される。
【0031】図7(B)に示す本実施例においては、こ
のポンプの起動停止の頻度が計測される。そして、一定
回数の繰返しが検出されると、ポンプの起動時間が自動
的に延長される。即ち、ポンプ速度をゆっくり加速する
ことにより、ポンプをゆっくり起動する。本実施例で
は、時刻t2から時刻t4の間のポンプの起動停止の繰返
しが検出されると、時刻t4 からt5において、ポンプ
がゆっくり起動される。ポンプがゆっくり起動される
と、流入側の一時的な圧力の低下が少なく、図示するよ
うに設定圧力P1以下に低下しない。このため、以降の
起動停止の繰返しが防止される。
【0032】尚、ポンプをゆっくり起動する際の起動時
間は、起動停止頻度の大きさに対応して設定するように
してもよい。又、起動停止の繰返しが抑まる迄、段階的
に長くしてゆき、最終的には、適切な長さを記憶装置に
記憶して、次回のポンプ流入側圧力低下保護に用いるよ
うにしてもよい。
【0033】尚、通常の給水装置では、インバータ21
のソフトスタート・ソフトストップのタイマは3〜5秒
に設定されているのが普通である。この時間をより長く
することが、ポンプ起動時に一次的に流入圧力が低下す
ることを防止するが、一方で末端給水機器側に給水の水
圧が上がってこないという不快感を与える。上述した各
実施例では、強制停止後の再起動の場合のみ、このゆっ
くり立ち上がる時間を10秒以上と長くするものであ
る。この場合には、ポンプが一旦強制停止されていると
いう状態なので、末端給水機器の使用者側としても再起
動時に立ち上がる時間の長さは、それほど問題とはなら
ない。
【0034】また、給水装置では給水する量が少ない時
に、ポンプの締切運転を防止するため、ポンプを一時的
に停止する少水量停止動作が行われる場合がある。しか
しながら、上述した実施例のようなポンプの強制停止か
らの再起動においては、少水量停止動作とは異なり、末
端給水機器の蛇口が開いていて再起動時に大量の水が流
れ、流入圧力がポンプの起動時に一時的に低下すること
が懸念される。このような条件下においては、一刻も早
く使用者側に十分な圧力の水を供給することを優先しな
いで、ポンプを確実にゆっくり起動し、ゆっくり給水を
再開することが使用者側にも、また給水装置側にも有利
である。
【0035】尚、以上の実施例は、水道の配水本管から
末端給水機器に接続された、給水装置について説明した
が、本発明の趣旨は、広くポンプを用いた給水制御装置
全般に適用できるものである。又、上述した実施例にお
いては、可変速モータ駆動による吐出圧力制御を併用す
る例について説明しているが、必ずしも吐出圧力制御を
併用する必要は無く、流入圧力低下時の単独の制御とし
てもよいのは、勿論のことである。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、直結型
の給水装置において、流入圧力が低下した時に、従来の
ように直ちに警報を出力する、またはポンプを停止する
のではなく、一定の確認時間の間、状態が継続している
ことを条件として、しかる後にポンプの強制停止及び警
報の出力をするようにしたものである。従って、流入圧
力が低下した場合にも、不用意にポンプを強制停止させ
ないため、安定な給水を確保できる。また、ポンプがゆ
っくり起動されると、流入側の一時的な圧力の低下がな
く、起動停止の繰り返しが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】直結型の給水装置のシステム構成の説明図。
【図2】本発明の第1実施例の制御部の構成を示す説明
図。
【図3】本発明の第1実施例の流入圧力低下時の制御フ
ロー図。
【図4】前記制御フロー図に従った給水装置の動作を示
すタイムチャート。
【図5】本発明の第2実施例の制御部の構成を示す説明
図。
【図6】本発明の第2実施例の流入圧力低下時の制御フ
ロー図。
【図7】(A)は従来例のタイムチャートであり、
(B)は前記制御フロー図に従った給水装置の動作を示
すタイムチャート。
【符号の説明】
10 ポンプ 11 モータ 16 流入圧力検出器 21 インバータ(可変速手段) 22 制御部 Ps 流入側検出圧力 P1 流入側設定圧力 T1,T2 タイマ時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/10 311 E03B 5/00 F04B 49/00 F04B 49/08 311 F04B 53/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水管に接続された流入管と、この流入
    管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側
    に接続された吐出管と、前記流入管に接続された加圧ポ
    ンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記ポン
    プを制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設
    値よりも低い時に前記ポンプを強制的に停止する停止
    信号、及び警報信号を出力するにあたり、前記ポンプ起
    動時の流入圧力の低下によって前記停止信号及び警報信
    号が出力されないように、前記流入圧力が前記圧力設定
    値よりも低い状態が一定時間継続した時に前記停止信号
    及び警報信号を出力することを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 配水管に接続された流入管と、この流入
    管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側
    に接続された吐出管と、前記流入管に接続された加圧ポ
    ンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記ポン
    プを制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設
    定値よりも低い時に前記ポンプを強制的に停止する停止
    信号、及び警報信号を出力するにあたり、前記ポンプ起
    動時の流入圧力の低下によって前記停止信号及び警報信
    号が出力されないように、前記流入圧力が前記圧力設定
    値よりも低い状態が一定時間継続した時に前記停止信号
    及び警報信号を出力し、その後前記流入圧力が回復する
    と前記強制停止信号を自動解除する動作とを行うことを
    特徴とする給水装置。
  3. 【請求項3】 前記流入圧力の回復時に一定時間継続し
    たか否かが判断され、継続した時に前記強制停止信号を
    自動解除する動作とを行うことを特徴とする請求項2に
    記載の給水装置。
  4. 【請求項4】 配水管に接続された流入管と、この流入
    管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側
    に接続された吐出管と、前記流入管に接続された加圧ポ
    ンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記ポン
    プを制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設
    定値よりも低い時に前記ポンプを強制的に停止する停止
    信号、及び警報信号を出力するにあたり、前記ポンプ起
    動時の流入圧力の低下によって前記停止信号及び警報信
    号が出力されないように、前記流入圧力が前記圧力設定
    値よりも低い状態が一定時間継続した時に前記停止信号
    及び警報信号を出力し、その後前記強制停止信号が解除
    されると前記加圧ポンプを起動することを特徴とする給
    水装置。
  5. 【請求項5】 配水管に接続された流入管と、この流入
    管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側
    に接続された吐出管と、前記流入管に接続された加圧ポ
    ンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記ポン
    プを制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設
    定値よりも低い時に前記ポンプを強制的に停止する停止
    信号、及び警報信号を出力し、その後前記流入圧力が回
    復すると前記強制停止信号を自動解除するにあたり、前
    記ポンプ停止時の流入圧力の上昇によって前記強制停止
    信号を自動解除しないように、前記流入圧力が所定時間
    以上継続して回復すると前記強制停止信号を自動解除す
    ことを特徴とする給水装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力設定値は10mAq程度である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の給水装置。
  7. 【請求項7】 前記流入圧力があらかじめ定めた圧力設
    定値よりも低い状態が一定時間継続したことを検出する
    タイマを設け、前記流入圧力の低下及び回復によるポン
    プの起動頻度が一定値以上である場合は、前記タイマの
    設定時間を長くすることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の給水装置。
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