JPH10140390A - 複合メッキ装置 - Google Patents

複合メッキ装置

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JPH10140390A
JPH10140390A JP29260396A JP29260396A JPH10140390A JP H10140390 A JPH10140390 A JP H10140390A JP 29260396 A JP29260396 A JP 29260396A JP 29260396 A JP29260396 A JP 29260396A JP H10140390 A JPH10140390 A JP H10140390A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックス粒子を複合メッキ皮膜の金属マ
トリックス中に均一に共析させて、複合メッキ皮膜の耐
摩耗性を均一に高める。 【解決手段】 中空部3内に隙間S1を開けて筒形電極
4を配置し、筒形電極4の基端P1から先端P2に向って
内径を漸次小径又は大径とし且つ中空部3と対向する周
壁25に貫通孔26…を備えた。従って、筒形電極4の
内側に進入した複合メッキ液5は乱流状態となり、複合
メッキ液5中のSiC粒子32…は均一に分散する。こ
の複合メッキ液5は貫通孔26…を通じて中空部3内に
噴射するので、SiC粒子32…は中空部3の金属マト
リックス中に均一に共析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの中空部内面
に複合メッキ皮膜を施す複合メッキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用のシリンダブロックには、ピ
ストンの摺動面となるシリンダ内面をシリンダブロック
と一体にダイカスト成形し、このシリンダ内面にNi/
SiC複合メッキ皮膜を施したものがある。Ni/Si
C複合メッキ皮膜は、金属相であるNiマトリクス中に
炭化ケイ素(SiC)粒子を共析したもので、シリンダ
内面の耐摩耗性を高めたものである。
【0003】一方、特開平7−118891号公報「表
面処理装置」に高速メッキ処理方法が開示されている。
この高速メッキ処理方法によれば、シリンダ内面に沿っ
て複合メッキ液を強制的に流動させて、シリンダ内面に
高速に複合メッキ皮膜を施すことができる。次図に同公
報の装置によるNi/SiC複合メッキ皮膜処理を示
す。
【0004】図10は従来のNi/SiC複合メッキ処
理の説明図である。シリンダブロック100の開孔10
1内に隙間Sを開けて筒形の電極102を配置すること
により、開孔101と電極102との間に環状通路10
4を形成する。この環状通路104に複合メッキ液を矢
印方向に流し、次に電極102の頂部を廻って電極1
02の内側へ折り返した流れとする。
【0005】この複合メッキ液の、の流れを継続し
ながら、電極102とシリンダブロック100とに通電
して、複合メッキ皮膜107のNiマトリクス105中
にSiC粒子106…(…は複数(個)を示す。以下同
様。)を共析させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示し
た複合メッキ皮膜107には次図に示す不具合がある。
図11は図10の11部拡大図である。複合メッキ液が
環状通路104に沿って矢印方向に流れるので、下流側
のNiマトリクス105中に多量のSiC粒子106…
が共析する。従って、複合メッキ液が上方向(下流側)
に流れるに従って複合メッキ液中のSiC粒子106…
が減少してしまい、SiC粒子106…の共析量は下流
側に向って徐々に減少する。このため、複合メッキ皮膜
の耐摩耗性が下流側で低くなるという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、複合メッキ皮膜
にSiC粒子等のセラミックス粒子を均一に共析させて
複合メッキ皮膜の耐摩耗性を均一に高める技術を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、中空部を有するワークの中空部
内に隙間を開けて配置し、一端を閉塞すると共に他端か
ら一端に向って内径を漸次小径又は大径とし且つ前記中
空部の内面と対向する周壁に複数の貫通孔を有する筒形
電極と、この筒形電極の他端側から内側にセラミックス
粒子を混合した複合メッキ液を供給し、前記周壁の貫通
孔を通じて噴射させ、筒形電極の外側から回収するメッ
キ液循環機構と、前記ワークと筒形電極とに通電する通
電機構とから複合メッキ装置を構成する。
【0009】複合メッキ液の通路となる筒形電極の内面
を漸次小径又は大径になるように変化させたので、筒形
電極の内側に進入した複合メッキ液は乱流状態となる。
従って、複合メッキ液中にセラミックス粒子は均一に分
散する。この複合メッキ液を複数の貫通孔を通じて中空
部内に噴射すれば、中空部3の内面に積層した金属マト
リックス中にセラミックス粒子を均一に共析させること
ができる。
【0010】請求項2は、複数の貫通孔が円筒孔であっ
て、これらの円筒孔の径が互に同一であることを特徴と
する。
【0011】複数の貫通孔を円筒孔としたので、それぞ
れの貫通孔を筒形電極の周壁に等間隔に容易に加工する
ことができる。そして、複合メッキ液を周壁から等間隔
に噴射することができるので、セラミックス粒子をワー
クの中空部に均一に当てることができる。この結果、セ
ラミック粒子を金属相に均一に共析させることができ
る。
【0012】請求項3は、複数の貫通孔を、筒形電極の
内側を小径とし且つ外側を大径としたテーパ孔であるこ
とを特徴とする。
【0013】複合メッキ液を複数の貫通孔で拡散させな
がら外側に噴射することができる。従って、複数の貫通
孔から噴射した複合メッキ液中のセラミックス粒子をワ
ーク中空部に効率よく均一に当てることができる。この
結果、セラミック粒子を金属相に均一に共析させること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る複合メッキ装置(第1
実施例)を示す全体図である。複合メッキ装置1は、ワ
ークとしての内燃機関用のシリンダブロック2の中空部
3内に隙間S1を開けて配置した筒形電極4と、筒形電
極4の内側に後述する複合メッキ液5を供給するメッキ
液循環機構6と、シリンダブロック2と筒形電極4とに
通電する通電機構7とからなる。なお、筒形電極4につ
いては図2で説明する。
【0015】8は中空部3と筒形電極4とで形成した環
状通路、9は冷却水の通路となるウォータジャケット、
10はシリンダ内面、11はクランク室、12は遮蔽板
である。遮蔽板12は、中空部3との隙間がS2となる
ように形成した中空部3より小径な弾性部材である。
【0016】メッキ液循環機構6は、複合メッキ液を蓄
えるタンク13と、タンク13に吸込口を連通するポン
プ14と、ポンプ14の吐出口を筒形電極4の内側に連
通する供給管15と、シリンダブロック2を載せるとと
もに環状通路8に連通する回収通路16を備えた基台1
7と、基台17の回収通路16をタンク13に連通する
ドレーン管18とからなる。
【0017】19はリリーフ回路、20はリリーフ弁で
あり、リリーフ回路19及びリリーフ弁20は筒形電極
4の内側液圧を所定値に設定するものである。前記複合
メッキ液5は、水1リットル当たりに硫酸ニッケル(N
iSO4)400g、ホウ酸35g、サッカリンナトリ
ウム2.5gを加えて硬度調整したPH=4のものを用
い、炭化ケイ素(SiC)粒子60gを懸濁させたもの
である。
【0018】図2は本発明に係る筒形電極(第1実施
例)の断面図である。筒形電極4は、例えばCu系合金
電極やTiコーティング金属電極で、図1に示す中空部
3の内面に対向する大径の周壁25と、周壁25にピッ
チPの碁盤目に配置した複数の貫通孔26…と、周壁2
5の上端部に備えるとともに図1に示す遮蔽板11を取
り付ける蓋部27と、周壁25の下端部から下方に延び
た小径のネック部28とからなる。この筒形電極4は、
周壁25の内面29を基端P1から先端P2に向って内径
を漸次小径としたことを特徴とする部材である。
【0019】図3は本発明に係る複合メッキ装置(第1
実施例)の第1作用説明図である。筒形電極4にシリン
ダブロック2を上方から被せて基台17にセットし、基
台17の回収通路16と環状通路8とを連通する。この
とき、遮蔽板12と中空部3との間の隙間をS2とした
ので、前記セットの際に中空部3と遮蔽板12との干渉
を阻止できる。
【0020】この状態で、図1に示すポンプ14を駆動
し、タンク13内の複合メッキ液5を供給管15を介し
て筒形電極4の内側に供給する。従って、複合メッキ液
5は矢印方向に流れる。ここで、筒形電極4は下流側
に蓋部27を備えているので、蓋部27で複合メッキ液
5は矢印方向の流れが遮られて貫通孔26…に向って
矢印方向に流れる。次に、複合メッキ液5は貫通孔2
6…から環状通路8内(すなわち、矢印方向)に噴射
して中空部3の内面に衝突する。中空部3に衝突した複
合メッキ液5は環状通路8に沿って下方向(矢印方
向)に流れ、回収通路16→図1に示すドレーン管18
→タンク13の順に流れる。なお、遮蔽板12は複合メ
ッキ液5のクランク室11内への侵入を防止する。
【0021】図4は本発明に係る複合メッキ装置(第1
実施例)の第2作用説明図である。筒形電極4の内面2
9を漸次小径になるように変化させたので、複合メッキ
液5を矢印方向に流すことにより、筒形電極4内の複
合メッキ液5がループ状の矢印で示すように乱流状態と
なる。従って、筒形電極4内に進入した複合メッキ液5
中のセラミックス粒子であるSiC粒子32…が均一に
分散する。
【0022】SiC粒子32…が均一に分散した複合メ
ッキ液5は、貫通孔26…に向って矢印方向に流れ、
貫通孔26…から環状通路8内に向けて矢印方向に噴
き出す。噴射した複合メッキ液5は中空部3の内面に衝
突するので、環状通路8の複合メッキ液5はループ状の
矢印で示すように乱流となる。従って、環状通路8の複
合メッキ液5中にSiC粒子32…が効率よく均一に分
散する。
【0023】この状態で、図1に示す通電機構7を操作
して筒形電極4とシリンダブロック2とに通電する。複
合メッキ液5中のNiイオンを中空部3の内面に析出す
るとともに、SiC粒子32…をNiマトリクス33中
に共析する。このとき、SiC粒子32…が複合メッキ
液5中に均一に分散しているので、SiC粒子32…は
Niマトリクス33中に均一に共析する。
【0024】図5は本発明に係る複合メッキ装置(第1
実施例)のデータと比較例のデータを示したグラスであ
る。横軸は中空部3のシリンダヘッド側端部P3〜クラ
ンク室側端部P4間のメッキ処理位置を示し、縦軸はN
i/SiC複合メッキ皮膜34中のSiC粒子32…
(図4参照)の共析量を示す。実線は本発明に係るの複
合メッキ装置1(図1に示す)でNi/SiC複合メッ
キ皮膜34を施した第1実施例のグラフで、破線は図1
1に示す従来の方法でNi/SiC複合メッキ皮膜を施
した比較例のグラフである。
【0025】第1実施例の場合、中空部3のシリンダヘ
ッド側端部P3からクランク室側端部P4まで、SiC粒
子32…の共析量が一定に保たれていることがわかる。
一方、比較例の場合、中空部3のシリンダヘッド側端部
3からクランク室側端部P4に近づくに従って、SiC
粒子32…の共析量が漸次減少することがわかる。従っ
て、第1実施例によれば、Ni/SiC複合メッキ皮膜
34にSiC粒子32…を均一に共析することができる
ので、中空部3の耐摩耗性を均一に高めることができ
る。
【0026】図6は本発明に係る筒形電極(第2実施
例)を示す断面図である。筒形電極40は、図1に示す
中空部3の内面に対向する大径の周壁41と、周壁41
にピッチPの碁盤目に配置した複数の貫通孔42…と、
周壁41の上端部に備えるとともに図1に示す遮蔽板1
1を取り付ける蓋部43と、周壁41の下端部から下方
に延びた小径のネック部44とからなる。この筒形電極
40は、周壁41の内面45を基端P1から先端P2に向
って内径を漸次大径としたことを特徴とする部材であ
る。
【0027】図7は本発明に係る筒形電極(第2実施
例)の作用説明図である。筒形電極40の内面45を漸
次大径になるように変化させたので、複合メッキ液5を
矢印方向に流すことにより、筒形電極40内の複合メ
ッキ液5がループ状の矢印で示すように乱流状態とな
る。従って、筒形電極40内に進入した複合メッキ液5
中にSiC粒子32…が均一に分散する。
【0028】SiC粒子32…が均一に分散した複合メ
ッキ液5は、貫通孔42…に向って矢印方向に流れ、
貫通孔42…から環状通路8内に向けて矢印方向に噴
射する。噴射した複合メッキ液5は中空部3に衝突する
ので、環状通路8を流れる複合メッキ液5はループ状の
矢印で示すように乱流となる。従って、環状通路8の複
合メッキ液5中にSiC粒子32…が効率よく均一に分
散する。
【0029】この状態で、図1に示す通電機構7を操作
して筒形電極40とシリンダブロック2とに通電する。
複合メッキ液5中のNiイオンを中空部3の内面に析出
するとともに、SiC粒子32…をNiマトリクス33
中に共析する。このとき、SiC粒子32…が複合メッ
キ液5中に均一に分散しているので、SiC粒子32…
はNiマトリクス33中に均一に共析する。
【0030】図8は本発明に係る筒形電極(第3実施
例)を示す断面図である。筒形電極50は、図2に示す
筒形電極4と同様に周壁51の内面52を基端P1から
先端P2に向って内径を漸次小径としたもので、周壁5
1に貫通孔53…をピッチPの碁盤目に配置した部材で
ある。この貫通孔53…は、周壁51の内側を小径とし
且つ外側を大径としたテーパ孔であり、小径部の径d1
〜dnを筒形電極の基端P1から先端P2に向って漸次小
さくし且つ大径部の径をD1〜Dnを同一径としたもので
ある。54は蓋部、55はネック部である。
【0031】図9は本発明に係る筒形電極(第3実施
例)の作用説明図である。筒形電極50に供給した内側
の複合メッキ液5は、下流側(矢印方向)に流れて筒
形電極50の蓋部54に当たり矢印方向の流れが止ま
る。従って、蓋部54側(P2側)の液圧が高くなる。
ここで、貫通孔53…は、図8に示すように小径部の径
1〜dnが筒形電極50の基端P1から先端P2に向って
(すなわち、下流側に向って)漸次小さくしたので貫通
孔53…から一定量の複合メッキ液5を噴射できる。ま
た、貫通孔53…は、図8に示すように大径部の径をD
1〜Dnを同一径としたので、複合メッキ液5は貫通孔5
3…から等間隔に噴射する。さらに、貫通孔53…から
噴射する複合メッキ液5は拡散しながら環状通路8(矢
印方向)に噴射する。従って、複合メッキ液5中のS
iC粒子32…は中空部3の内面に効率よく均一に当た
るので、SiC粒子32…をNiマトリクス33中に均
一に共析することができる。
【0032】前記第1実施例では筒形電極4の上端部に
中空部3の内径より小径の遮蔽板12を取付けた場合を
説明したが、遮蔽板12を中空部3の内径より大径とし
てもよい。遮蔽板12を大径とすることにより、複合メ
ッキ液5のクランク室11側への侵入を確実に防止する
ことができる。また、筒形電極4の上端部に遮蔽板12
を配置しなくてもよい。
【0033】前記第1実施例〜第4実施例ではワークと
して内燃機関用のシリンダブロック2に複合メッキ皮膜
34を施す場合を説明したが、本発明に係る複合メッキ
装置1を、シリンダブロック2以外の中空部を有するワ
ークに適用しても同様の効果を得ることができる。ま
た、前記第1実施例〜第4実施例ではセラミックス粒子
としてSiC粒子32…を含んだNi/SiC複合メッ
キ5を使用した場合を説明したが、SiC粒子32…以
外のセラミックス粒子を含んだ複合メッキ液を使用して
もよい。前記第1実施例〜第4実施例では筒形電極を蓋
部で塞いだ場合を説明したが、有底の筒形電極として筒
形電極の底部を塞いでもよい。このとき、複合メッキ液
5を底部と反対側から供給する。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、筒形電極の一端を閉塞すると共に他
端から一端に向って内径を漸次小径又は大径とし且つ中
空部の内面と対向する周壁に複数の貫通孔を備えた。従
って、筒形電極の内側に進入した複合メッキ液は乱流状
態となり、複合メッキ液中にセラミックス粒子は均一に
分散する。この複合メッキ液を複数の貫通孔を通じて中
空部内に噴射すれば、中空部3の内面に積層した金属マ
トリックス中にセラミックス粒子を均一に共析させるこ
とができる。この結果、複合メッキ皮膜の耐摩耗性を均
一に高めることができる。
【0035】請求項2は、複数の貫通孔を円筒孔とする
とともに円筒孔の径を同一としたので、それぞれの貫通
孔を筒形電極の周壁に等間隔に容易に加工することがで
きるそして、複合メッキ液を周壁から等間隔に噴射する
ことができるので、セラミックス粒子をワークの中空部
に均一に当てることができる。この結果、セラミック粒
子を金属相に均一に共析させて、複合メッキ皮膜の耐摩
耗性を均一に高めることができる。
【0036】請求項3は、複数の貫通孔を、筒形電極の
内側を小径とし且つ外側を大径とした。従って、複合メ
ッキ液を複数の貫通孔で拡散させながら外側に噴射する
ことができる。これにより、複数の貫通孔から噴射した
複合メッキ液中のセラミックス粒子をワーク中空部に効
率よく均一に当てることができる。この結果、セラミッ
ク粒子を金属相に均一に共析させて、複合メッキ皮膜の
耐摩耗性を均一に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合メッキ装置(第1実施例)を
示す全体図
【図2】本発明に係る筒形電極(第1実施例)の断面図
【図3】本発明に係る複合メッキ装置(第1実施例)の
第1作用説明図
【図4】本発明に係る複合メッキ装置(第1実施例)の
第2作用説明図
【図5】本発明に係る複合メッキ装置(第1実施例)の
データと比較例のデータを示したグラス
【図6】本発明に係る筒形電極(第2実施例)を示す断
面図
【図7】本発明に係る筒形電極(第2実施例)の作用説
明図
【図8】本発明に係る筒形電極(第3実施例)を示す断
面図
【図9】本発明に係る筒形電極(第3実施例)の作用説
明図
【図10】従来のNi/SiC複合メッキ処理の説明図
【図11】図10の11部拡大図
【符号の説明】
1…複合メッキ装置、2…ワーク(シリンダブロッ
ク)、3…中空部、4,40,50…筒形電極、5…複
合メッキ液、6…メッキ液循環機構、7…通電機構、8
…環状通路、10…シリンダ内面、25,41,51…
周壁、26,42,53…貫通孔、27,43,54…
蓋部、29,45,52…内面、32…セラミックス粒
子(SiC粒子)、S1…隙間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有するワークの中空部内に隙間
    を開けて配置し、一端を閉塞すると共に他端から一端に
    向って内径を漸次小径又は大径とし且つ前記中空部の内
    面と対向する周壁に複数の貫通孔を有する筒形電極と、
    この筒形電極の他端側から内側にセラミックス粒子を混
    合した複合メッキ液を供給し、前記周壁の貫通孔を通じ
    て噴射させ、筒形電極の外側から回収するメッキ液循環
    機構と、前記ワークと筒形電極とに通電する通電機構と
    からなる複合メッキ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の貫通孔は円筒孔であって、こ
    れらの円筒孔の径が互に同一であることを特徴とする請
    求項1記載の複合メッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の貫通孔は、筒形電極の内側を
    小径とし且つ外側を大径としたテーパ孔であることを特
    徴とする請求項1記載の複合メッキ装置。
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CN110475912A (zh) * 2017-03-31 2019-11-19 本田技研工业株式会社 表面处理装置

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