JPH10140325A - 微小な金属バンプ - Google Patents

微小な金属バンプ

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JPH10140325A
JPH10140325A JP31283196A JP31283196A JPH10140325A JP H10140325 A JPH10140325 A JP H10140325A JP 31283196 A JP31283196 A JP 31283196A JP 31283196 A JP31283196 A JP 31283196A JP H10140325 A JPH10140325 A JP H10140325A
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JP
Japan
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metal
bump
nickel
minute
metal bump
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Pending
Application number
JP31283196A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Setoguchi
和宏 瀬戸口
Hidetsugu Fuchida
英嗣 渕田
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Vacuum Metallurgical Co Ltd
Original Assignee
Vacuum Metallurgical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い硬度を有し、接触端子として使用した時
に良好な電気的接触を与える金属バンプを提供するこ
と。 【解決手段】 例えば、ニッケルを蒸発させて得られる
超微粒子をキャリヤガスとしてのヘリウムガスと共に搬
送し、微小径のノズルからシリコン・ウエハ上に噴射し
て堆積させることによって、粒子径が数十ナノメートル
の超微粒子の集合体としての、底面の直径約30μm、
高さ約24μmの円錐形状のニッケル・バンプを形成さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微小な金属バンプに
関するものであり、更に詳しくはナノメートル単位の金
属の超微粒子の集合体からなり、高い硬度を有する金属
バンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、パーソナルコンピュー
タ、その他の小型軽量化のためにベア・チップが実装さ
るようになり、そのためにLSIが形成されているウエ
ハの段階でそのメモリ回路やロジック回路の動作テス
ト、品質保証テストが行われるようになっている。そし
て、そのテスト用プローブには接触端子として円錐形状
の微小な金属バンプが使用されている。これら金属バン
プは高い硬度を必要とし、かつ圧縮や曲げなどの応力に
耐えるものであることを必要とするために、材料にはニ
ッケルやニッケル−コバルト合金が一般的に採用されて
いる。また、これら金属バンプは現在のところ主として
メッキ法によって形成されており、更には形状を整える
ためにエッチングが施されたりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように金属バン
プにはニッケル、またはニッケル−コバルト合金が採用
されているが、メッキ法で形成される金属バンプの硬度
は金属組成のみに依存しており、バルク状の単体または
合金が有する硬度よりも高い硬度を有する金属バンプは
得られない。
【0004】接触端子として金属バンプを使用する場
合、相手となる電極はアルミニウムまたはアルミニウム
合金である場合が多く、その表面はアルミニウムの酸化
被膜で覆われているので、電気的な接触を得るには金属
バンプがこの酸化被膜を突き破るのに充分な硬度を持っ
ていることが必要である。しかし、メッキ法による金属
バンプの硬度は必ずしも充分とは言えず、アルミニウム
の酸化被膜を突き破れないことがあり、接触抵抗のばら
つきを招いている。
【0005】従って、本発明は高い硬度を有し、接触端
子として使用した時に良好な電気的接触を与える金属バ
ンプを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の微小な金属バン
プはナノクリスタル化された金属から構成させている。
ナノクリスタル化された金属とはサイズが数十ナノメー
トルである金属の超微粒子(結晶)の集合体を言う。こ
のナノクリスタル化された金属は、例えば、金属の超微
粒子をガスデポジション法などによって基板上に堆積さ
せることによって得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の微小な金属バンプはサイ
ズが数十ナノメートル単位の金属の超微粒子の集合体か
ら構成されている。このナノクリスタル化された金属が
形成される過程において内部に無数の界面が残される
が、その界面によって転移や滑りなどが発生しにくくな
っている結果、ナノクリスタル化された金属は同じ金属
のバルクの硬度に比して数倍の硬度を示す。
【0008】また、本発明の微小な金属バンプは底面の
直径が10μmから100μmの範囲内のほぼ円錐形に
形成される。高さは円錐形が尖鋭になりすぎると欠けや
すくなり、扁平になりすぎても電極との接触不足を起こ
しやすくなるため、底面の直径の0.1倍から10倍、
好ましくは0.3倍から2倍の範囲にあるものである。
【0009】また、本発明の微小な金属バンプはおよそ
入手し得る金属であればどの様な金属を材料としてもよ
い。この微小な金属バンプを接触用電極として用いるこ
とを考えれば、著しい酸化を生じず、かつ電気抵抗の低
い金属であることが望ましい。例えば、鉄、ニッケル、
コバルト、金、銀、銅、アルミニウム、タングステンな
どの金属の単体、またはそれらの金属からなる合金、も
しくは金属単体同志、または合金体同志の混合物、また
金属単体と合金体との混合物であってもよい。なかで
も、ニッケルは酸化抵抗性、硬度の点で好適である。
【0010】更には、本発明のナノクリスタル化された
金属は、例えば、金属を蒸発させて得られる超微粒子を
キャリヤガスと共に搬送して微小径のノズルから基板上
に噴射し圧粉体を形成させるガスデポジション法など、
金属の超微粒子を成形させることによって得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の微小な金属バンプを実施例に
よって具体的に説明する。
【0012】本実施例においては、ガスデポジション法
を用いてニッケルからなる微小なバンプを形成させた。
すなわち、本出願人による特許第1531607号、特
開平5−295525号、特開平5−295550号、
特開平6−93430号、特開平6−101026号、
特開平6−128728号の各公報、および特願平5−
34184号において開示されているガスデポジョショ
ン装置を使用し、ニッケルを蒸発させて得られる超微粒
子をキャリヤガスとしてのヘリウムガスと共に搬送し、
微小径のノズルからシリコン・ウエハ上に噴射して堆積
させることによって微小なニッケル・バンプを形成させ
た。このバンプの底面の直径は約30μmであり、高さ
は約24μmであった。図1はその外形を示す走査型電
子顕微鏡写真であり、ほぼ円錐状の形状をしている。
【0013】このニッケル・バンプについて測定した硬
度を他の一般的なニッケル・バンプの硬度と比較して表
1に示した。硬度はバンプを高硬度のガラス平板で押し
た時の荷重の大きさと変形量とから計算によって求め
た。本実施例によるニッケル・バンプは一般的なニッケ
ル・バンプの約25倍、硬化処理されたニッケル・バン
プの約8倍の硬度を示した。
【0014】
【表1】
【0015】図2は本実施例のニッケル・バンプの内部
構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。このニッケル
・バンプはサイズが数十ナノメートルの超微細な粒子の
集合体であり、ナノクリスタルとなっている。
【0016】図3は本実施例のニッケル・バンプを相手
電極としてのアルミニウム電極に押しつけた時の荷重と
接触抵抗との関係を示す図である。ほぼ10grの荷重
で約0.3Ωの接触抵抗となり、十分な電気的接触が容
易に取れることを示す。
【0017】図4は押しつけた相手電極のアルミニウム
の表面に形成された押しつけ痕跡の走査型電子顕微鏡写
真である。使用したバンプが高硬度のニッケル合金では
なくニッケル単体のバンプであるにもかかわらず、アル
ミニウムの表面は押しつけによる「へこみ」を生じて、
表面の酸化被膜が十分に破壊されており、電気的接触が
十分に取れることがわかる。
【0018】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明
の技術的精神に基いて種々の変形が可能である。
【0019】例えば本実施の形態においては、バンプの
金属材料としてニッケルを取り上げたが、ガスデポジシ
ョン装置の「るつぼ」からニッケル・コバルト合金組成
を蒸発させることによってニッケル・コバルト合金のバ
ンプを形成させ得るほか、ニッケルとコバルトとをそれ
ぞれ別の「るつぼ」から蒸発させて、ニッケルの超微粒
子とコバルトの超微粒子との混合物からなるバンプを形
成させることもできる。勿論、蒸発させる金属はその種
類を問わない。
【0020】また本実施の形態においては、基板として
シリコン・ウエハを使用したが、ポリイミド膜のような
耐熱性プラスチック膜をベースとするプリント基板上に
もバンプを形成させている。
【0021】また本実施の形態においては、ニッケルバ
ンプを円錐形状に形成させたが、半球状に形成させても
よく、形成させるバンプの形状は問わない。しかし、円
錐形状とすれば、その先端における単位面積当たりの荷
重が大になるので、電極の接触端子として接触不良を起
こしにくいものとなる。
【0022】また本実施の形態においては、LSIの回
路テスト用プローブの接触端子として形成したニッケル
バンプの相手電極がアルミニウムである場合を例示した
が、相手電極はアルミニウム以外のもの、例えばアルミ
ニウム合金である場合のほか、タンタル、チタン、ない
しはそれらの合金である場合にも本発明の金属バンプは
接触端子として良好な電気的接触を与える。
【0023】また本実施の形態においては、ガスデポジ
ョション法によって蒸発させたニッケルから得られる超
微粒子をそのままシリコンウエハの基板上へ噴射させて
バンプを形成させたが、超微粒子を一旦外部へ取り出し
冷却した後、溶媒を混合してペーストを作成し、このペ
ーストを基板上に適用し加熱してバンプを形成させるこ
とも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に記載するような効果を奏する。
【0025】本発明の微小な金属バンプは金属の超微粒
子の集合体からなり、ナノクリスタル化された金属から
構成されるものであるから、その硬度はバルク状態の金
属ないしは硬化処理された金属よりもはるかに大きく、
その結果、この金属バンプを電極の接触端子として使用
する場合に相手電極の表面の酸化被膜を突き破って十分
な電気的接触を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得たニッケル・バンプの外形を示す走
査型電子顕微鏡写真である。
【図2】同ニッケル・バンプの内部構造を示す走査型電
子顕微鏡写真である。
【図3】同ニッケル・バンプをアルミニウム電極に押し
つけた時の、押しつけ荷重と接触抵抗との関係を示す図
である。
【図4】同ニッケル・バンプをアルミニウム電極に押し
つけた時に、アルミニウム電極の表面に形成された押し
つけ痕跡を示す走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズが数十ナノメートル単位の金属の
    超微粒子の集合体から構成された微小な金属バンプであ
    り、前記金属のバルクの硬度よりも高い硬度を有するこ
    とを特徴とする微小な金属バンプ。
  2. 【請求項2】 前記微小な金属バンプの形状がほゞ円錐
    形であり、その底面の直径が10μmから100μmま
    での範囲内にある請求項1に記載の微小な金属バンプ。
  3. 【請求項3】 前記微小な金属バンプが金属を蒸発させ
    て得られる超微粒子をキャリヤガスと共に搬送し微小径
    のノズルから噴射して基板上に堆積させるガスデポジシ
    ョン法によって形成されたものである請求項1または請
    求項2に記載の微小な金属バンプ。
  4. 【請求項4】 前記微小な金属バンプがニッケルを材料
    として形成されたものである請求項1から請求項3まで
    の何れかに記載の微小な金属バンプ。
  5. 【請求項5】 前記微小な金属バンプがウエハ上のLS
    I等の電子回路のテスト用プローブの接触端子として形
    成されたものである請求項1から請求項4までの何れか
    に記載の微小な金属バンプ。
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