JPH10140288A - 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 - Google Patents
溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金Info
- Publication number
- JPH10140288A JPH10140288A JP29546596A JP29546596A JPH10140288A JP H10140288 A JPH10140288 A JP H10140288A JP 29546596 A JP29546596 A JP 29546596A JP 29546596 A JP29546596 A JP 29546596A JP H10140288 A JPH10140288 A JP H10140288A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- alloy
- present
- content
- weldability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Fe−Ni系アンバー合金であって、低熱膨
張特性等の物理的性質や機械的性質を阻害することな
く、耐溶接割れ性を改善し、靱性を向上させる。 【解決手段】 この発明のFe−Ni系アンバー合金
は、ニッケル:30〜45 wt.% 、硫黄:0.0030wt.% 以下、
燐:0.070wt.%以下、酸素:0.0040wt.% 以下、アルミニウ
ム:0.006〜0.030 wt.%、窒素:0.0030wt.% 以下、下記か
らなる群から選んだ少なくとも1つの元素、カルシウ
ム:0.010wt.% 以下、マグネシウム:0.010wt.%以下、チ
タン:0.10 wt.%以下、ジルコニム:0.20 wt.%以下、残
り:鉄および不可避不純物からなっており、(S+1/5 O +
1/2 P)≦0.0045、(Ca+2Mg+1.5Ti+0.8Zr)/(S+2 O)≧1 を
満足し、そして、清浄度が0.019%以下である。
張特性等の物理的性質や機械的性質を阻害することな
く、耐溶接割れ性を改善し、靱性を向上させる。 【解決手段】 この発明のFe−Ni系アンバー合金
は、ニッケル:30〜45 wt.% 、硫黄:0.0030wt.% 以下、
燐:0.070wt.%以下、酸素:0.0040wt.% 以下、アルミニウ
ム:0.006〜0.030 wt.%、窒素:0.0030wt.% 以下、下記か
らなる群から選んだ少なくとも1つの元素、カルシウ
ム:0.010wt.% 以下、マグネシウム:0.010wt.%以下、チ
タン:0.10 wt.%以下、ジルコニム:0.20 wt.%以下、残
り:鉄および不可避不純物からなっており、(S+1/5 O +
1/2 P)≦0.0045、(Ca+2Mg+1.5Ti+0.8Zr)/(S+2 O)≧1 を
満足し、そして、清浄度が0.019%以下である。
Description
【0001】
【発明の属する技術】この発明は、溶接性に優れたFe
−Ni系アンバー合金に関するものである。
−Ni系アンバー合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー源の多様化にともな
い、天然ガスが脚光を浴びており、その需要量は、全世
界的に増加の一途をたどっている。このような天然ガス
の輸送および貯蔵は、−160℃の極低温による液化天
然ガス(以下、LNGという)として行われている。
い、天然ガスが脚光を浴びており、その需要量は、全世
界的に増加の一途をたどっている。このような天然ガス
の輸送および貯蔵は、−160℃の極低温による液化天
然ガス(以下、LNGという)として行われている。
【0003】LNGを輸送するための船舶や陸上貯蔵用
容器には、それぞれいくつかの構造形成があるが、近年
その大型化傾向に伴い、LNG用輸送船は独立タンク方
式からメンブレン方式に移行し、陸上貯蔵用容器も2重
殻構造を有する金属性タンク方式から半地下式のメンブ
レンタンク方式に移行する傾向にある。
容器には、それぞれいくつかの構造形成があるが、近年
その大型化傾向に伴い、LNG用輸送船は独立タンク方
式からメンブレン方式に移行し、陸上貯蔵用容器も2重
殻構造を有する金属性タンク方式から半地下式のメンブ
レンタンク方式に移行する傾向にある。
【0004】LNGのためのメンブレン方式の船舶や貯
蔵容器用材料として、容器内におけるLNG液面の上下
によって生ずる熱膨張や収縮を緩和し、且つ、溶接部の
デザインを簡略化して施工性を高めるために、低熱膨張
率を有するFe−Ni系アンバー合金が使用されてい
る。
蔵容器用材料として、容器内におけるLNG液面の上下
によって生ずる熱膨張や収縮を緩和し、且つ、溶接部の
デザインを簡略化して施工性を高めるために、低熱膨張
率を有するFe−Ni系アンバー合金が使用されてい
る。
【0005】しかしながら、Fe−Ni系アンバー合金
は、使用状態において完全なオーステナイト組織である
ために、オーステナイト合金特有の溶接高温割れ、およ
び、再熱割れが生じやすいことが大きな欠点になってい
る。
は、使用状態において完全なオーステナイト組織である
ために、オーステナイト合金特有の溶接高温割れ、およ
び、再熱割れが生じやすいことが大きな欠点になってい
る。
【0006】即ち、メンブレン用材料の溶接施工時に、
熱影響部に溶接継ぎ目や亀裂が発生しやすく、特に、こ
れらの亀裂を塞ぐための補修溶接時に、熱影響部に新た
なミクロ割れが発生するため、タンクのリークを完全に
は防止し得ず、しかも、靱性が低下する問題が懸念され
ている。
熱影響部に溶接継ぎ目や亀裂が発生しやすく、特に、こ
れらの亀裂を塞ぐための補修溶接時に、熱影響部に新た
なミクロ割れが発生するため、タンクのリークを完全に
は防止し得ず、しかも、靱性が低下する問題が懸念され
ている。
【0007】従って、低熱膨張特性等の物理的性質や機
械的性質を阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、
靱性の優れたFe−Ni系アンバー合金を開発すること
が要望されている。
械的性質を阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、
靱性の優れたFe−Ni系アンバー合金を開発すること
が要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、一般
にオーステナイト高合金は、溶接時に高温割れを生じや
すいが、この現象は、凝固冷却過程または再加熱冷却過
程で、材料が高温脆化を起こし大幅な靱性低下を招くた
めであり、その冶金的原因として、鋼中におけるPおよ
びS等の不純物元素の存在があげられている。
にオーステナイト高合金は、溶接時に高温割れを生じや
すいが、この現象は、凝固冷却過程または再加熱冷却過
程で、材料が高温脆化を起こし大幅な靱性低下を招くた
めであり、その冶金的原因として、鋼中におけるPおよ
びS等の不純物元素の存在があげられている。
【0009】このような背景から、オーステナイト合金
の溶接高温割れを防止するための研究が従来から行われ
ており、例えば、特開昭56−44749号公報には、
PおよびS量を可能な限り低減すること、および、合金
中の非金属介在物の総量を0.05wt.%以下に低減する
ことが有効である旨が開示されている(以下、先行技術
という)。
の溶接高温割れを防止するための研究が従来から行われ
ており、例えば、特開昭56−44749号公報には、
PおよびS量を可能な限り低減すること、および、合金
中の非金属介在物の総量を0.05wt.%以下に低減する
ことが有効である旨が開示されている(以下、先行技術
という)。
【0010】しかしながら、先行技術の合金では、溶接
条件によっては、依然として溶接部における高温割れお
よび再熱割れを防止することができない。従って、この
発明の目的は、上述した問題を解決し、低熱膨張特性等
の物理的性質や機械的性質を阻害することなく、耐溶接
割れ性を改善し、靱性の優れたFe−Ni系アンバー合
金を提供することにある。
条件によっては、依然として溶接部における高温割れお
よび再熱割れを防止することができない。従って、この
発明の目的は、上述した問題を解決し、低熱膨張特性等
の物理的性質や機械的性質を阻害することなく、耐溶接
割れ性を改善し、靱性の優れたFe−Ni系アンバー合
金を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
観点から、低熱膨張特性等の物理的性質や機械的性質を
阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、靱性の優れ
たFe−Ni系アンバー合金を開発すべく鋭意研究を重
ねた。その結果、耐溶接割れ性を改善し、靱性を向上さ
せるためには、P,S,Oおよび非金属介在物の含有量
を低減し、そして、Ca,Mg,Ti,Zrのうちの少
なくとも1つの元素を、P,S,Oの総量に見合う特定
量添加し化合物の形で固定すれば、無害化し得ること、
更に、特定量のBを含有させれば、結晶粒界の延性を向
上し得ることを知見した。
観点から、低熱膨張特性等の物理的性質や機械的性質を
阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、靱性の優れ
たFe−Ni系アンバー合金を開発すべく鋭意研究を重
ねた。その結果、耐溶接割れ性を改善し、靱性を向上さ
せるためには、P,S,Oおよび非金属介在物の含有量
を低減し、そして、Ca,Mg,Ti,Zrのうちの少
なくとも1つの元素を、P,S,Oの総量に見合う特定
量添加し化合物の形で固定すれば、無害化し得ること、
更に、特定量のBを含有させれば、結晶粒界の延性を向
上し得ることを知見した。
【0012】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、この発明のFe−Ni系アンバー合金
は、ニッケル(Ni):30〜45 wt.% 、硫黄(S): 0.0030wt.
% 以下、燐(P): 0.0070 wt.%以下、酸素(O): 0.0040wt.
% 以下、アルミニウム(Al): 0.006 〜0.030 wt.%、窒素
(N): 0.003 wt.% 以下、および、必要に応じボロン(B):
0.010 wt.%以下を含有し、更に、下記からなる群、カル
シウム(Ca): 0.010 wt.%以下、マグネシウム(Mg): 0.01
0 wt.%以下、チタン(Ti): 0.10 wt.% 以下、ジルコニウ
ム(Zr): 0.20 wt.% 以下から選んだ少なくとも1つの元
素を含有し、残り鉄および不可避的不純物からなり、そ
して、下記(1) 式および(2) 式を満足し、 (S+1/5 O+1/2 P)≦0.0045・・・・・・・・・・(1) (Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2O)≧1・・・・(2) そし て、清浄度が0.019%以下であることに特徴を有す
るものである。
ものであって、この発明のFe−Ni系アンバー合金
は、ニッケル(Ni):30〜45 wt.% 、硫黄(S): 0.0030wt.
% 以下、燐(P): 0.0070 wt.%以下、酸素(O): 0.0040wt.
% 以下、アルミニウム(Al): 0.006 〜0.030 wt.%、窒素
(N): 0.003 wt.% 以下、および、必要に応じボロン(B):
0.010 wt.%以下を含有し、更に、下記からなる群、カル
シウム(Ca): 0.010 wt.%以下、マグネシウム(Mg): 0.01
0 wt.%以下、チタン(Ti): 0.10 wt.% 以下、ジルコニウ
ム(Zr): 0.20 wt.% 以下から選んだ少なくとも1つの元
素を含有し、残り鉄および不可避的不純物からなり、そ
して、下記(1) 式および(2) 式を満足し、 (S+1/5 O+1/2 P)≦0.0045・・・・・・・・・・(1) (Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2O)≧1・・・・(2) そし て、清浄度が0.019%以下であることに特徴を有す
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明のFe−Ni系ア
ンバー合金の化学成分組成を、上述した範囲内に限定し
た理由について、以下に述べる。 (1) ニッケル(Ni):Niは、このFe−Ni系アンバー
合金の熱膨張率を支配する主要な元素であり、Niを3
0〜45wt.%含有させることにより、常温からLNGの
温度である−162℃までの温度範囲において、低い熱
膨張係数を確保することができる。Ni含有量が30w
t.%未満または45wt.%を超えると、熱膨張係数が高く
なり、溶接施工時に高温割れが発生する。従って、Ni
含有量は、30〜45wt.%の範囲内に限定すべきであ
る。 (2) 燐(P):Pは、溶接高温割れを起こす有害な元素で
あり、その含有量が0.0070wt.%を超えると溶接時
の冷却過程において、オーステナイト粒界において低融
点の燐の化合物が生成して粒界が脆化する結果、本発明
で意図する溶接性が得られず、粒界の微小な割れによっ
て靱性も劣化する。従って、P含有量は、0.0070
wt.%以下に限定すべきである。 (3) 硫黄(S) :Sは、溶接高温割れ性に対して特に有害
な元素であり、その含有量が0.0030wt.%を超える
と、溶接時の冷却過程においてオーステナイト粒界にお
いてMnSが生成して粒界が脆化する結果、本発明で意
図する溶接性が得られず、粒界の微小な割れによって靱
性が劣化する。従って、S含有量は、0.0030wt.%
以下に限定すべきである。 (4) 酸素(0):Oは、本合金において非金属介在物を低
減するために、特に制御しなければならない有害な元素
である。Oが0.0040wt.%を超えると、介在物が本
合金中に多くなり、溶接時の冷却過程において、オース
テナイト粒界で低融点の酸化物が生成し、粒界が脆化す
る結果、本発明で意図する溶接性が得られず、粒界強度
の低下によって靱性も劣化する。従って、O含有量は、
0.0040wt.%以下に限定すべきである。 (5) アルミニウム(Al) :Alは、脱酸剤として添加され
る必須元素である。しかしながら、その含有量が0.0
06wt.%未満ではOが本発明の上限値である0.004
0wt.%を超え、酸化物系介在物が本合金中に多くなる。
一方、Al含有量が0.030wt.%を超えると逆に酸化物
系介在物が多くなる結果、本発明で意図する溶接性が得
られず、粒界強度の低下によって靱性も劣化する。従っ
て、Al含有量は、0.006〜0.030wt.%の範囲内
に限定すべきである。 (6) 窒素 (N):Nは、本合金の高温割れ性に対して有害
な元素であり、その含有量が0.0030wt.%を超える
と、本合金で脱酸剤として使用されているAlと反応して
AlN を生成し、粒界に存在するAlN により粒界脆化が引
き起こされ、本発明で意図する溶接性が得られず、靱性
も劣化する。従って、N含有量は、0.0030wt.%以
下に限定すべきである。 (7) ボロン(B) :Bは、耐溶接割れ性に重要な合金の粒
界強度を向上させる元素である。従って、必要に応じこ
れを含有させる。但し、B含有量が0.010wt.%を超
えると著しく偏析して粒界の延性を低下させ逆に有害に
なる。従って、Bを含有させる場合には、その量を0.
010wt.%以下に限定すべきである。 (8) カルシウム(Ca) 、マグネシウム(Mg)、チタン(T
i)、ジルコニウム(Zr) Ca、Mg、Ti、Zrは、何れも脱酸、脱硫作用を有してお
り、これら元素の少なくとも1つを含有させることによ
って、耐溶接割れ性を向上させることができる。
ンバー合金の化学成分組成を、上述した範囲内に限定し
た理由について、以下に述べる。 (1) ニッケル(Ni):Niは、このFe−Ni系アンバー
合金の熱膨張率を支配する主要な元素であり、Niを3
0〜45wt.%含有させることにより、常温からLNGの
温度である−162℃までの温度範囲において、低い熱
膨張係数を確保することができる。Ni含有量が30w
t.%未満または45wt.%を超えると、熱膨張係数が高く
なり、溶接施工時に高温割れが発生する。従って、Ni
含有量は、30〜45wt.%の範囲内に限定すべきであ
る。 (2) 燐(P):Pは、溶接高温割れを起こす有害な元素で
あり、その含有量が0.0070wt.%を超えると溶接時
の冷却過程において、オーステナイト粒界において低融
点の燐の化合物が生成して粒界が脆化する結果、本発明
で意図する溶接性が得られず、粒界の微小な割れによっ
て靱性も劣化する。従って、P含有量は、0.0070
wt.%以下に限定すべきである。 (3) 硫黄(S) :Sは、溶接高温割れ性に対して特に有害
な元素であり、その含有量が0.0030wt.%を超える
と、溶接時の冷却過程においてオーステナイト粒界にお
いてMnSが生成して粒界が脆化する結果、本発明で意
図する溶接性が得られず、粒界の微小な割れによって靱
性が劣化する。従って、S含有量は、0.0030wt.%
以下に限定すべきである。 (4) 酸素(0):Oは、本合金において非金属介在物を低
減するために、特に制御しなければならない有害な元素
である。Oが0.0040wt.%を超えると、介在物が本
合金中に多くなり、溶接時の冷却過程において、オース
テナイト粒界で低融点の酸化物が生成し、粒界が脆化す
る結果、本発明で意図する溶接性が得られず、粒界強度
の低下によって靱性も劣化する。従って、O含有量は、
0.0040wt.%以下に限定すべきである。 (5) アルミニウム(Al) :Alは、脱酸剤として添加され
る必須元素である。しかしながら、その含有量が0.0
06wt.%未満ではOが本発明の上限値である0.004
0wt.%を超え、酸化物系介在物が本合金中に多くなる。
一方、Al含有量が0.030wt.%を超えると逆に酸化物
系介在物が多くなる結果、本発明で意図する溶接性が得
られず、粒界強度の低下によって靱性も劣化する。従っ
て、Al含有量は、0.006〜0.030wt.%の範囲内
に限定すべきである。 (6) 窒素 (N):Nは、本合金の高温割れ性に対して有害
な元素であり、その含有量が0.0030wt.%を超える
と、本合金で脱酸剤として使用されているAlと反応して
AlN を生成し、粒界に存在するAlN により粒界脆化が引
き起こされ、本発明で意図する溶接性が得られず、靱性
も劣化する。従って、N含有量は、0.0030wt.%以
下に限定すべきである。 (7) ボロン(B) :Bは、耐溶接割れ性に重要な合金の粒
界強度を向上させる元素である。従って、必要に応じこ
れを含有させる。但し、B含有量が0.010wt.%を超
えると著しく偏析して粒界の延性を低下させ逆に有害に
なる。従って、Bを含有させる場合には、その量を0.
010wt.%以下に限定すべきである。 (8) カルシウム(Ca) 、マグネシウム(Mg)、チタン(T
i)、ジルコニウム(Zr) Ca、Mg、Ti、Zrは、何れも脱酸、脱硫作用を有してお
り、これら元素の少なくとも1つを含有させることによ
って、耐溶接割れ性を向上させることができる。
【0014】しかしながら、CaおよびMgの含有量が0.01
0 wt.%を超えると、逆に溶接時に粒界脆化が生ずるよう
になる。また、Tiの含有量が0.10wt.%を超えると母相元
素と金属間化合物が形成され脆化を促進させる。ZrもTi
と同様に、その含有量が0.20wt.%を超えると脆化を促進
させる。従って、CaおよびMgの含有量は0.010 wt.%以下
に、Tiの含有量が0.10wt.%以下に、そして、Zr含有量は
0.20wt.%以下に限定すべきである。 (9) (S+1/5 O+1/2 P) 本発明の目的である、低熱膨張特性等の物理的性質や機
械的性質を阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、
靱性の優れたFe−Ni系アンバー合金を得るために
は、(S+1/5 O+1/2 P)の値IPIを、0.004
5wt.%以下とすることが必要である。
0 wt.%を超えると、逆に溶接時に粒界脆化が生ずるよう
になる。また、Tiの含有量が0.10wt.%を超えると母相元
素と金属間化合物が形成され脆化を促進させる。ZrもTi
と同様に、その含有量が0.20wt.%を超えると脆化を促進
させる。従って、CaおよびMgの含有量は0.010 wt.%以下
に、Tiの含有量が0.10wt.%以下に、そして、Zr含有量は
0.20wt.%以下に限定すべきである。 (9) (S+1/5 O+1/2 P) 本発明の目的である、低熱膨張特性等の物理的性質や機
械的性質を阻害することなく、耐溶接割れ性を改善し、
靱性の優れたFe−Ni系アンバー合金を得るために
は、(S+1/5 O+1/2 P)の値IPIを、0.004
5wt.%以下とすることが必要である。
【0015】図1は、(S+1/5 O+1/2 P)の値IP
Iと、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さとの関係を示す
グラフであって、清浄度は本発明の範囲内の0.019
%以下とする。なお、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さ
の測定は、後述するバレストレイン試験によって行っ
た。
Iと、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さとの関係を示す
グラフであって、清浄度は本発明の範囲内の0.019
%以下とする。なお、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さ
の測定は、後述するバレストレイン試験によって行っ
た。
【0016】図1において、白四角印は凝固割れ長さを
示し、黒丸印は再熱割れ長さを示す。図1から明らかな
ように、上記IPI値を0.0045wt.%以下にするこ
とによって、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さは共に0
または0に近くなり、耐溶接割れ性が顕著に改善され
る。 (10)(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2
O) 本発明合金の靱性を向上させるためには、脱酸、脱硫作
用を有するCa、Mg、Ti、Zrの少なくとも1つの含有量
を、(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2
O)で表される値IPRが1以上であることを必要とす
る。
示し、黒丸印は再熱割れ長さを示す。図1から明らかな
ように、上記IPI値を0.0045wt.%以下にするこ
とによって、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さは共に0
または0に近くなり、耐溶接割れ性が顕著に改善され
る。 (10)(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2
O) 本発明合金の靱性を向上させるためには、脱酸、脱硫作
用を有するCa、Mg、Ti、Zrの少なくとも1つの含有量
を、(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2
O)で表される値IPRが1以上であることを必要とす
る。
【0017】図2は、(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8
Zr)/(S+2O)で表されるIPR値と、凝固割れ
長さおよび再熱割れ長さとの関係を示すグラフであっ
て、清浄度は本発明の範囲内の0.019%以下とす
る。なお、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さの測定は、
上記と同様、バレストレイン試験によって行った。
Zr)/(S+2O)で表されるIPR値と、凝固割れ
長さおよび再熱割れ長さとの関係を示すグラフであっ
て、清浄度は本発明の範囲内の0.019%以下とす
る。なお、凝固割れ長さおよび再熱割れ長さの測定は、
上記と同様、バレストレイン試験によって行った。
【0018】図2において、白四角印は凝固割れ長さを
示し、黒丸印は再熱割れ長さを示す。図2から明らかな
ように、上記IPR値を1以上とすることによって、凝
固割れ長さおよび再熱割れ長さは共に0または0に近く
なり、耐溶接割れ性が顕著に改善されると共に、靱性が
著しく向上する。 (11)清浄度 本発明合金の溶接性を、より良好なレベルとするために
は、JIS G 0555に従って測定される合金の清浄度を0.
019%以下とすることが必要である。清浄度が0.0
19%を超えると、合金中に非金属介在物が多くなり、
耐溶接割れ性が低下する。
示し、黒丸印は再熱割れ長さを示す。図2から明らかな
ように、上記IPR値を1以上とすることによって、凝
固割れ長さおよび再熱割れ長さは共に0または0に近く
なり、耐溶接割れ性が顕著に改善されると共に、靱性が
著しく向上する。 (11)清浄度 本発明合金の溶接性を、より良好なレベルとするために
は、JIS G 0555に従って測定される合金の清浄度を0.
019%以下とすることが必要である。清浄度が0.0
19%を超えると、合金中に非金属介在物が多くなり、
耐溶接割れ性が低下する。
【0019】なお、本発明においては特に規定してはい
ないが、Cは0.03wt.%以下の範囲で、また、Siは
0.18wt.%以下の範囲でそれぞれ含有していることが
許容される。また、必要に応じ、Mn,Si,Cr,Co,Mo,
Cu,Nbの少なくとも1つを1.0wt.%以下含有し、そし
て、Hf, Taの少なくとも1つを0.1wt.%以下含有して
いても、本発明の効果を何ら阻害するものではない。
ないが、Cは0.03wt.%以下の範囲で、また、Siは
0.18wt.%以下の範囲でそれぞれ含有していることが
許容される。また、必要に応じ、Mn,Si,Cr,Co,Mo,
Cu,Nbの少なくとも1つを1.0wt.%以下含有し、そし
て、Hf, Taの少なくとも1つを0.1wt.%以下含有して
いても、本発明の効果を何ら阻害するものではない。
【0020】
【実施例】次に、この発明を、実施例により比較例と対
比しながら説明する。表1に示す本発明の範囲内の化学
成分組成を有する合金を試験炉において真空溶解し、得
られた鋼塊を分塊、熱延、焼鈍の各工程を経て本発明供
試体No. 1〜14を調製した。比較のために、その少な
くとも1つの成分が本発明の範囲外の化学成分組成を有
する合金を試験炉において真空溶解し、得られた鋼塊を
分塊、熱延、焼鈍の各工程を経て比較用供試体No. 15
〜26を調製した。
比しながら説明する。表1に示す本発明の範囲内の化学
成分組成を有する合金を試験炉において真空溶解し、得
られた鋼塊を分塊、熱延、焼鈍の各工程を経て本発明供
試体No. 1〜14を調製した。比較のために、その少な
くとも1つの成分が本発明の範囲外の化学成分組成を有
する合金を試験炉において真空溶解し、得られた鋼塊を
分塊、熱延、焼鈍の各工程を経て比較用供試体No. 15
〜26を調製した。
【0021】
【表1】
【0022】上述した本発明供試体および比較用供試体
の各々に対して、次のようなクロスビード方式のバレス
トレイン試験を施した。即ち、上記各供試体から板厚5
mmの試験片を採取し、この試験片に対し、入熱18KJ/c
m の条件によりTIG溶接して第1ビードを形成し、次
いで、上記と同じ条件でTIG溶接して、第1ビードと
直交する第2ビードを形成した。そして、第1ビードに
第2ビードが達したときに、試験片に対し0.5%相当
の曲げ歪みを急激に与え、冷却後に生じた割れを光学顕
微鏡により観察し、第1ビード割れ長さにより高温凝固
割れを評価し、第2ビード割れ長さにより再熱割れ長さ
を評価した。表2に、各供試体の清浄度および第1ビー
ド割れ長さ、第2ビード割れ長さを示す。
の各々に対して、次のようなクロスビード方式のバレス
トレイン試験を施した。即ち、上記各供試体から板厚5
mmの試験片を採取し、この試験片に対し、入熱18KJ/c
m の条件によりTIG溶接して第1ビードを形成し、次
いで、上記と同じ条件でTIG溶接して、第1ビードと
直交する第2ビードを形成した。そして、第1ビードに
第2ビードが達したときに、試験片に対し0.5%相当
の曲げ歪みを急激に与え、冷却後に生じた割れを光学顕
微鏡により観察し、第1ビード割れ長さにより高温凝固
割れを評価し、第2ビード割れ長さにより再熱割れ長さ
を評価した。表2に、各供試体の清浄度および第1ビー
ド割れ長さ、第2ビード割れ長さを示す。
【0023】
【表2】
【0024】表1および表2から明らかなように、比較
用供試体No. 15〜23の各々は、順にS量,P量,O
量,Al量,N量,B量,Ca量,Mg量,Ti量およ
びZr量が本発明の範囲を超えるものであって、耐溶接
割れ性に劣っていた。
用供試体No. 15〜23の各々は、順にS量,P量,O
量,Al量,N量,B量,Ca量,Mg量,Ti量およ
びZr量が本発明の範囲を超えるものであって、耐溶接
割れ性に劣っていた。
【0025】また、比較用供試体No. 24は、1式に規
定する(S+1/5 O+1/2 P)値が本発明範囲を超える
ものであり、そして、比較用供試体No. 25は、2式に
規定する(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S
+2O)が本発明の範囲を外れるものであって、何れ
も、耐溶接割れ性に劣っていた。比較用供試体No. 26
は、清浄度が本発明の範囲を超えており、同じく耐溶接
割れ性に劣っていた。
定する(S+1/5 O+1/2 P)値が本発明範囲を超える
ものであり、そして、比較用供試体No. 25は、2式に
規定する(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S
+2O)が本発明の範囲を外れるものであって、何れ
も、耐溶接割れ性に劣っていた。比較用供試体No. 26
は、清浄度が本発明の範囲を超えており、同じく耐溶接
割れ性に劣っていた。
【0026】これに対し、本発明供試体No. 1〜14
は、高温割れが全く生ぜず、耐溶接割れ性に優れてい
た。このように、本発明によって、合金中のP,S,
O,Al,N,B,Ca,Mg,Ti,Zr量よび非金
属介在物の含有量を低減および規定し、そして、Ca,
Mg,Ti,Zrのうちの少なくとも1つの元素を、
P,S,Oの総量に見合う特定量含有させれば、耐溶接
割れ性および優れた靱性を発揮させることができる。
は、高温割れが全く生ぜず、耐溶接割れ性に優れてい
た。このように、本発明によって、合金中のP,S,
O,Al,N,B,Ca,Mg,Ti,Zr量よび非金
属介在物の含有量を低減および規定し、そして、Ca,
Mg,Ti,Zrのうちの少なくとも1つの元素を、
P,S,Oの総量に見合う特定量含有させれば、耐溶接
割れ性および優れた靱性を発揮させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
低熱膨張特性等の物理的性質や機械的性質を阻害するこ
となく、耐溶接割れ性を改善し、靱性の優れたFe−N
i系アンバー合金を得ることができる、工業上優れた効
果が発揮される。
低熱膨張特性等の物理的性質や機械的性質を阻害するこ
となく、耐溶接割れ性を改善し、靱性の優れたFe−N
i系アンバー合金を得ることができる、工業上優れた効
果が発揮される。
【図1】(S+1/5 O+1/2 P)の値IPIと、凝固割
れ長さおよび再熱割れ長さとの関係を示すグラフであ
る。
れ長さおよび再熱割れ長さとの関係を示すグラフであ
る。
【図2】(Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S
+2O)の値IPRと凝固割れ長さおよび再熱割れ長さ
との関係を示すグラフである。
+2O)の値IPRと凝固割れ長さおよび再熱割れ長さ
との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釣崎 勝義 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】ニッケル(Ni) : 30 〜 45 wt.%、 硫黄(S) : 0.0030 wt.%以下、 燐(P) : 0.0070 wt.%以下、 酸素(O) : 0.0040 wt.%以下、 アルミニウム(Al): 0.006〜0.030 wt.% 窒素(N) : 0.0030 wt.%以下、 下記からなる群から選んだ少なくとも1つの元素 カルシウム(Ca) : 0.010 wt.% 以下、 マグネシウム(Mg): 0.010 wt.% 以下、 チタン(Ti) : 0.10 wt.%以下、 ジルコニウム(Zr): 0.20 wt.%以下、および、 残り、鉄および不可避的不純物からなり、更に、 下記(1) 式および(2) 式を満足し、 (S+1/5 O+1/2 P)≦0.0045・・・・・・・・・・(1) (Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2O)≧1・・・・(2) そして、清浄度が0.019%以下であることを特徴と
する、溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金。 - 【請求項2】ニッケル(Ni) : 30 〜 45 wt.%、 硫黄(S) : 0.0030 wt.%以下、 燐(P) : 0.0070 wt.%以下、 酸素(O) : 0.0040 wt.%以下、 アルミニウム(Al): 0.006〜0.030 wt.% 窒素(N) : 0.0030 wt.%以下、 ボロン(B) : 0.010 wt.% 以下、 下記からなる群から選んだ少なくとも1つの元素 カルシウム(Ca) : 0.010 wt.% 以下、 マグネシウム(Mg): 0.010 wt.% 以下、 チタン(Ti) : 0.10 wt.%以下、 ジルコニウム(Zr): 0.20 wt.%以下、および、 残り、鉄および不可避的不純物からなり、更に、 下記(1) 式および(2) 式を満足し、 (S+1/5 O+1/2 P)≦0.0045・・・・・・・・・・(1) (Ca+2Mg+1.5 Ti+0.8 Zr)/(S+2O)≧1・・・・(2) そして、清浄度が0.019%以下であることを特徴と
する、溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29546596A JP3279199B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29546596A JP3279199B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140288A true JPH10140288A (ja) | 1998-05-26 |
JP3279199B2 JP3279199B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=17820952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29546596A Expired - Fee Related JP3279199B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279199B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021132634A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | 日本製鉄株式会社 | 合金 |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP29546596A patent/JP3279199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021132634A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | 日本製鉄株式会社 | 合金 |
EP4083249A4 (en) * | 2019-12-27 | 2023-11-29 | Nippon Steel Corporation | ALLOY |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3279199B2 (ja) | 2002-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU650799B2 (en) | Duplex stainless steel having improved strength and corrosion resistance | |
JP6240778B2 (ja) | 極低温衝撃靭性に優れた高強度溶接継手部及びこのためのフラックスコアードアーク溶接用ワイヤ | |
CN113631321B (zh) | 极低温用高强度焊接接头的制造方法 | |
JPH0885849A (ja) | 高Crフェライト系耐熱鋼 | |
JP2000026940A (ja) | 高Crフェライト系耐熱鋼 | |
JPS6119767A (ja) | 低温用オーステナイト系ステンレス鋼 | |
KR102197134B1 (ko) | Ni기 합금 플럭스 코어드 와이어 | |
JPS6142781B2 (ja) | ||
JP3279199B2 (ja) | 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 | |
KR101417424B1 (ko) | 플럭스코어드 아크 용접재료 | |
US20220281037A1 (en) | Stainless steel flux cored wire for manufacturing lng tank | |
JPH07204885A (ja) | 耐溶接高温割れ性に優れたフェライト鋼溶接材料 | |
JPH1161341A (ja) | 溶接性に優れたFe−Ni系アンバー合金 | |
JPH10195531A (ja) | 強度、靱性に優れたアンバー合金の製造方法 | |
JPS61177352A (ja) | 石油化学工業反応管用耐熱鋳鋼 | |
EP0835946B1 (en) | Use of a weldable low-chromium ferritic cast steel, having excellent high-temperature strength | |
JP2004025304A (ja) | 鋼構造物用溶接継手及び溶接材料 | |
JP2000212701A (ja) | 耐溶接高温割れ性および熱間加工性に優れたインバ―合金 | |
JPS648692B2 (ja) | ||
KR20190087846A (ko) | 극저온 Ni 합금강용 Ni기 플럭스 코어드 와이어 | |
JPH0156138B2 (ja) | ||
JPH1136043A (ja) | 耐クリープ脆性及び耐再熱割れ性に優れた高温高圧容器用鋼 | |
JPH07155988A (ja) | 高Crフェライト系耐熱鋼用被覆アーク溶接棒 | |
JPS61147990A (ja) | 高張力鋼用の潜弧溶接用ワイヤ | |
JPS5935425B2 (ja) | 耐熱鋳鋼 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |