JPH1013927A - 移動体通信システムにおける緊急呼接続処理システム - Google Patents

移動体通信システムにおける緊急呼接続処理システム

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JPH1013927A
JPH1013927A JP8157839A JP15783996A JPH1013927A JP H1013927 A JPH1013927 A JP H1013927A JP 8157839 A JP8157839 A JP 8157839A JP 15783996 A JP15783996 A JP 15783996A JP H1013927 A JPH1013927 A JP H1013927A
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JP8157839A
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Hiroyuki Yamashita
博幸 山下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体通信システムにおいて、既存の通話を
維持しながら緊急呼に柔軟に対応可能な緊急呼接続処理
システムを提供する。 【解決手段】 基地局110は、チャネル割当要求から
緊急発信情報を検出する発信情報検出手段111と、こ
の検出結果に応じて緊急切換情報を付加したチャネル切
換要求を通話中の移動局120のいずれかに送出する切
換指示手段112と、チャネル切換要求に応じて解放さ
れた通話チャネルを緊急発信情報を含む発呼要求に割り
当てるチャネル割当手段113とを備え、移動局120
は、緊急番号の入力を判別する判別手段122と、この
判別結果に応じてチャネル割当要求に緊急発信情報を付
加する付加手段123と、チャネル切換要求から緊急切
換情報を検出する切換情報検出手段124と、この検出
結果に応じて、現在利用中の基地局110以外の基地局
に対して再発呼を行う再発呼手段125とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話や携帯
電話などの移動体通信システムにおいて、警察や消防へ
の通報などのための緊急呼の接続処理に関するものであ
る。携帯電話の普及に伴って、各基地局で提供する全て
の通話チャネルがビジー状態となる頻度が増大してい
る。その一方、携帯電話から警察や消防への通報が行わ
れる機会も増大しており、このような緊急呼を確実に接
続するための技術が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】図11に、従来の簡易型携帯電話システ
ム(PHS)の構成図を示す。図11に示す移動局41
0において、音声インタフェース(I/F)部411お
よびコーデック412は、時分割多元接続(TDMA)
制御部413を介して送受信処理部414に接続されて
おり、これらの各部によって、通話サービスが提供され
ている。
【0003】上述したTDMA制御部413は、送受信
処理部414から受け取った通話チャネルの音声情報を
コーデック412に送出するとともに、制御チャネルを
介して受け取った制御情報を通信制御部415に送出す
る構成となっている。この通信制御部415は、マン・
マシンインタフェース(MMI)部416を介して受け
取った指示とこの制御チャネルを介して受け取った情報
およびメモり417に保持された情報とに基づいて、通
信処理全体を制御する構成となっている。
【0004】一方、図11に示す基地局420に備えら
れたTDMA制御部421は、送受信処理部422と回
線インタフェース部423との間で、各通話チャネルと
対応する通信回線との間での情報の授受を制御するとと
もに、制御チャネルを通信制御部424の処理に供する
構成となっている。この通信制御部424は、制御チャ
ネルを介して移動局410側からの要求を受け付けて、
位置登録やチャネル確立などの必要な処理を行うととも
に、発信規制情報などの制御情報をこの制御チャネルを
介してエリア内の各移動局に通知する構成となってい
る。
【0005】また、移動局410の通信制御部415
は、TDMA制御部413を介して上述した制御情報を
受け取ってメモり417に保持しておき、利用者からの
指示に応じて発呼動作を開始する際などに、このメモリ
417内の制御情報を参照し、適切な動作を行ってい
る。このようなPHSの移動局410が、警察や消防へ
の通報のために発呼する場合は、通常の通話と同様の発
呼動作を行っている。
【0006】つまり、利用者によるダイアル番号の入力
に応じて、まず、メモリ417に保持された制御情報に
基づいて発信規制中か否かを判定し、規制されていない
場合に、通信制御部415が、TDMA制御部413を
介して制御チャネルに通常のリンクチャネル確立要求を
送出している。また、これに応じて、基地局420側で
通常のリンクチャネル確立処理を行っている。
【0007】この場合に、基地局420の通信制御部4
24は、リンクチャネル確立要求に応じて空きチャネル
を検出し、得られた空きチャネルを上述した緊急呼に割
り当てている。したがって、全ての通話チャネルがふさ
がっていれば、緊急呼であるか否かにかかわらず接続が
拒否される。一方、自動車電話システムや携帯電話シス
テムの分野では、緊急呼を通常の呼に優先して扱う方法
として、幾つかの技法が提案されている。
【0008】例えば、特開平2−9239号「マルチチ
ャンネルアクセス通信方式」は、移動局側から強制発呼
要求付きの発呼信号を受け取った際に、基地局側で、優
先度の低い通話を終話して、解放したチャネルを緊急呼
に割り当てることにより、緊急呼を優先的に接続する技
法である。同様に、特開平6−315180号「無線電
話装置」は、基地局側において、移動局からの発呼要求
の緊急性を判定し、判定結果に応じて、優先度の低い通
話を一時保留あるいは終話させ、解放した通話チャネル
を緊急呼に割り当てる技法である。
【0009】これらの技法を利用すれば、緊急呼を確実
に接続することができる。一方、特開平5−75536
号「緊急呼優先接続方式」は、予め設定された緊急呼番
号と一致する番号が指定された場合には、発信規制を無
視して発呼することにより、緊急呼の優先接続を可能と
する技法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のPHSでは、接続先の番号にかかわらず、全ての呼が
同列に扱われており、警察や消防への通報の緊急性が考
慮されていなかった。
【0011】このため、基地局420が提供する通話チ
ャネルに空きがない限り、接続は不可能であり、更に、
発信規制中は、発呼すらできなかった。一方、特開平2
−9239号の技法や特開平6−315180号の技法
では、緊急呼を優先的に接続することを重要視するあま
りに、既存の呼を強制的に終話させてしまっており、通
常の通話に関するサービスの低下が著しかった。
【0012】また、特開平5−75536号の技法は、
発信規制を無視するに止まっており、空きチャネルがな
ければ接続できない状況に変わりはない。本発明は、既
存の通話を維持しながら緊急呼に柔軟に対応可能な緊急
呼接続処理システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の発明
の原理ブロック図である。
【0014】請求項1の発明は、基地局110から割り
当てられた通話チャネルを利用して、移動局120の通
信処理手段121が相手先との通話処理を行う構成の移
動体通信システムにおいて、基地局110は、移動局1
20からのチャネル割当要求から緊急呼である旨の緊急
発信情報を検出する発信情報検出手段111と、発信情
報検出手段111による検出結果に応じて、通話中の移
動局120のいずれかに対して、緊急呼に対応するため
の切換要求である旨を示す緊急切換情報を付加したチャ
ネル切換要求を送出する切換指示手段112と、チャネ
ル切換要求に応じて解放された通話チャネルを緊急発信
情報を含む発呼要求に割り当てるチャネル割当手段11
3とを備えた構成であり、移動局120は、入力された
ダイアル番号が緊急発信を適用すべき緊急番号であるか
否かを判別する判別手段122と、判別手段122によ
る判別結果に応じて、チャネル割当要求に緊急呼である
旨の緊急発信情報を付加し、通信処理手段121を介し
て送出する付加手段123と、基地局110から受け取
ったチャネル切換要求から緊急切換情報を検出する切換
情報検出手段124と、切換情報検出手段124による
検出結果に応じて、現在利用中の基地局110以外の基
地局に対して再発呼を行う再発呼手段125とを備えた
構成であることを特徴とする。
【0015】請求項1の発明は、移動局120の判別手
段122による判別結果に応じて、付加手段123およ
び通信処理手段121が動作して、緊急発信情報付きの
チャネル割当要求を送出し、この緊急発信情報を基地局
110側の発信情報検出手段111が検出したときに、
切換指示手段112およびチャネル割当手段113が動
作することにより、全ての通話チャネルが利用中であっ
ても、そのいずれかを強制的に解放して、緊急呼に割り
当てることができる。
【0016】このとき、切換指示手段112からのチャ
ネル切換要求を受け取った移動局120において、切換
情報検出手段124による検出結果に応じて、再発呼手
段125が、現在利用中の基地局110以外の基地局に
対してチャネル割当を要求することにより、この移動局
120の通話を別の基地局が提供する通話チャネルを利
用して維持することが可能となる。
【0017】図2は、請求項2および請求項3の発明の
原理ブロック図である。請求項2の発明は、移動局12
0からの要求に応じて、基地局110が複数の通話チャ
ネルのいずれかを要求元の通信処理手段121に割り当
てるとともに、制御チャネルを介して制御情報の授受を
行う移動体通信システムにおいて、移動局120は、入
力されたダイアル番号が緊急発信を適用すべき緊急番号
であるか否かを判別する判別手段122と、判別手段1
22による判別結果に応じて、チャネル割当要求に緊急
呼である旨の緊急発信情報を付加し、通信処理手段12
1を介して送出する付加手段123とを備え、基地局1
10は、移動局120からのチャネル割当要求から緊急
呼である旨の緊急発信情報を検出する発信情報検出手段
111と、発信情報検出手段111による検出結果に応
じて、制御チャネルを緊急発信情報を含む発呼要求に割
り当てる割当手段114とを備えた構成であることを特
徴とする。
【0018】請求項2の発明は、移動局120の判別手
段122による判別結果に応じて、付加手段123およ
び通信処理手段121が動作して、緊急発信情報付きの
チャネル割当要求を送出し、この緊急発信情報を基地局
110側の発信情報検出手段111が検出したときに、
割当手段114が制御チャネルを緊急呼に割り当てるこ
とにより、全ての通話チャネルが利用中であっても、制
御チャネルを利用して緊急呼を接続することができる。
【0019】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載の緊急呼接続処理システムにおいて、基地局1
10は、自身の担当範囲における緊急発信を適用すべき
緊急番号を保持する緊急番号保持手段115と、各移動
局120からの位置登録要求に対応する応答に、緊急番
号に関する番号情報を付加する番号情報付加手段116
とを備えた構成であり、移動局120は、位置登録要求
に対する応答から番号情報を抽出し、判別手段122に
よる判別処理に供する抽出手段126を備えた構成であ
ることを特徴とする。
【0020】請求項3の発明は、基地局110の番号情
報付加手段116により、緊急番号保持手段115に保
持された番号情報を位置登録要求に対する応答に付加
し、移動局120の抽出手段126がこの番号情報を抽
出することにより、判別手段122が、常に適切な番号
情報に基づいて、緊急番号への発呼を判別することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。図3は、本発明の移
動体通信システムの実施形態を示す図である。図3に示
した移動局210に備えられた通信制御部211は、図
11に示した従来の通信制御部415に、番号照合部2
12、緊急発呼処理部214、要求判別部215および
再発呼処理部216を付加した構成となっている。
【0022】この通信制御部211において、番号照合
部212は、マン・マシンインタフェース部416を介
して受け取ったダイアル番号と予めメモリ417に記憶
された緊急番号とを照合し、この照合結果に応じて、ダ
イアル番号を通常発呼処理部213あるいは緊急発呼処
理部214に送出する構成となっている。この通常発呼
処理部213は、ダイアル番号の入力に応じて、従来と
同様に通常のリンクチャネル確立要求を作成し、TDM
A制御部413を介して制御チャネルに送出する構成と
なっている。
【0023】一方、緊急発呼処理部214は、ダイアル
番号の入力に応じて、このダイアル番号を含んだリンク
チャネル確立要求に、緊急呼である旨を示す緊急発信情
報を付加し、TDMA制御部413を介して制御チャネ
ルに送出する構成となっている。また、図3に示した通
信制御部211において、要求判別部215は、制御チ
ャネルを介して再発呼型のチャネル切換要求を受け取
り、この要求に後述する緊急切換情報が含まれているか
否かに応じて、再発呼処理部216による再発呼動作を
制御する構成となっている。
【0024】一方、図3に示した基地局220に備えら
れた通信制御部221において、緊急呼判別部222
は、TDMA制御部421を介して受け取ったリンクチ
ャネル確立要求に緊急発信情報が含まれているか否かに
応じて緊急呼を判別し、この判別結果とともに、リンク
チャネル確立要求を接続制御部223の処理に供する構
成となっている。
【0025】また、図3において、割当処理部224お
よび選択処理部225は、接続制御部223からの指示
に応じて、それぞれ通話チャネルの割当処理および通話
チャネルのいずれかを選択する処理を行う構成となって
いる。また、切換指示部226は、緊急発信による切換
である旨の緊急切換情報を含んだ再発呼型のチャネル切
換要求を作成し、選択処理部225によって選択された
通話チャネルにTDMA制御部421を介して送出する
構成となっている。
【0026】以下、移動局210a,210b,210
cにより、基地局220によって提供される通話チャネ
ルを利用している際に、移動局210dが緊急番号に発
信しようとする場合を例にとって、各移動局および基地
局の接続処理動作を説明する。図4および図5に、移動
局および基地局における接続処理動作を表す流れ図をそ
れぞれ示す。
【0027】また、図6に、緊急呼の接続手順を説明す
る図を示す。なお、図6においては、移動局210a,
210b,210c、210dおよび基地局220をそ
れぞれ符号PSa,PSb,PSc,PSdおよびCS
aで示し、また、別の基地局を符号CSbで示す。ま
ず、移動局210の通信制御部211に備えられた番号
照合部212は、マン・マシンインタフェース部416
から受け取ったダイアル番号とメモリ417に保持され
た緊急番号とを照合し、一致する場合は、緊急呼である
と判断してステップ301の肯定判定とし、ステップ3
02に進めばよい。
【0028】この場合は、番号照合部212による判別
結果に応じて緊急発呼処理部214が動作し、緊急発信
情報を付加してリンクチャネル確立要求を作成し、通常
のリンクチャネル確立要求と同様に、TDMA制御部4
13を介して基地局220に送出した後(ステップ30
2、図6参照)、ステップ303を繰り返して、通話チ
ャネルの割当を待てばよい。
【0029】このようにして、緊急発信情報が付加され
たリンクチャネル確立要求を受け取った場合に、基地局
220側の通信制御部221に設けられた緊急呼判別部
222は、緊急呼であると判断してステップ311の肯
定判定とし、ステップ312に進めばよい。この場合
は、発信規制の有無にかかわらず、接続制御部223に
より、空きチャネルの検出が行われ、空きチャネルが検
出された場合は(ステップ312の肯定判定)、割当処
理部224が接続制御部223からの指示に応じて動作
し、通常の接続手順に従って、この空きチャネルを上述
した緊急呼に割り当てて(ステップ313)、接続処理
を終了すればよい。
【0030】一方、図6に示したように、基地局220
が提供する3つの通話チャネル(図6において、符号Tc
h1〜Tch3で示す)が全て利用中である場合は、ステップ
312の否定判定となる。この場合は、まず、接続制御
部223からの指示に応じて選択処理部225が動作
し、通話チャネルのいずれかを切り換え対象として選択
し(ステップ314)、切換指示部226に通知する。
【0031】これに応じて、切換指示部226は、再発
呼型のチャネル切換要求を作成するとともに緊急切換情
報を付加し、該当する移動局210に制御チャネルを介
して送出し(ステップ315)、その後、チャネル切換
要求を送出した旨を接続制御部223に通知すればよ
い。例えば、選択処理部225により、移動局210b
が利用中の通話チャネル(図6において、符号Tch2で示
す)が切り換え対象として選択された場合は、図6に示
すように、この移動局210bを宛先として緊急切換情
報を含んだ再発呼型のチャネル切換要求が送出され、こ
れに応じて、移動局210bにより、後述するチャネル
切換処理が行われる。
【0032】また、上述した切換指示部226からの通
知に応じて、接続制御部223は、該当するチャネルを
解放し(ステップ316)、このチャネルを空きチャネ
ルとして割当処理部224に通知して、ステップ313
の割当処理に進めばよい。このように、緊急呼判別部2
22による緊急呼の検出に応じて、通信制御部221の
各部が動作することにより、切換指示手段112および
チャネル割当手段113の機能を実現し、通信規制の有
無および空きチャネルの有無にかかわらず、緊急呼を優
先的に接続することが可能である。
【0033】これにより、ステップ303の待ち状態が
解除されるから、移動局210dの通信制御部211
は、接続処理を終了して、割り当てられた通話チャネル
を利用して通話処理を開始することができる(図6参
照)。また、緊急呼を優先接続するために、別の利用者
が利用中の通話チャネル(例えば、図6に示した通話チ
ャネルTch2)を解放する前に、上述したようにして、該
当する通話チャネルの利用者に再発呼型のチャネル切換
要求を送出することにより、この利用者の通話の維持を
図ることができる。
【0034】図3に示した移動局210が、移動局21
0bとして動作する場合は、通信制御部211の要求判
別部215が、上述した再発呼型のチャネル切換要求に
含まれる緊急切換情報を検出し、緊急発信による切換要
求であると判断して、再発呼処理部216による再発呼
先を制限する。このとき、再発呼処理部216は、現在
利用中の基地局220a以外の基地局に対して再発呼す
ればよい。
【0035】このように、予め空きチャネルがないこと
が分かっている基地局220aを再発呼先から除外する
ことにより、チャネル切換が成功する可能性を向上し、
高い確率で利用者の通話を維持することが可能となり、
システム全体としてのサービスの低下を防ぐことができ
る。また、メモリ425に保持された制御情報を参照
し、選択処理部225により、例えば、最も通話時間が
長い移動局210を検出し、該当する通話チャネルを切
り換え対象として選択すれば、緊急呼の優先処理のため
に、開始直後の通話が犠牲になる可能性が減少するか
ら、チャネル切換が失敗した場合などの利用者の心証を
和らげることができる。
【0036】なお、移動局210の通信制御部211
が、緊急番号以外のダイアル番号を受け取った場合は
(ステップ301の否定判定)、従来と同様にして、発
信規制の有無に応じて、発呼動作を行えばよい(ステッ
プ304、305)。また、この場合は、基地局220
側の通信制御部221は、従来と同様にして、発信規制
の有無および空きチャネルの有無に応じて、通常の発呼
処理を行えばよい(ステップ317からステップ31
9)。
【0037】次に、制御チャネルを利用して、緊急呼を
接続する方法について説明する。図7に、請求項2の緊
急呼接続処理システムを適用した移動通信システムの構
成を示す。図7において、基地局220に設けられた切
換回路231は、通信制御部221の接続制御部232
からの指示に応じて、制御チャネルを通信制御部221
あるいは回線インタフェース部423に接続する構成と
なっている。
【0038】この場合に、接続制御部232は、緊急呼
判別部222による緊急呼の検出に応じて上述したステ
ップ312と同様の空きチャネル検出処理を行い、空き
チャネルがないとされた場合に、ステップ314からス
テップ316のチャネル切換処理を行う代わりに、後述
するようにして、制御チャネルを4番目の通話チャネル
として利用する処理を行えばよい。
【0039】まず、接続制御部232は、制御チャネル
を割当対象のチャネルとして割当処理部224に通知
し、これに応じて、割当処理部224が通常の接続手順
を実行して、制御チャネルを緊急呼に割り当てる。次い
で、接続制御部232は、切換回路231に制御チャネ
ルを回線インタフェース部423に接続する旨を指示
し、これに応じて、切換回路231が動作し、TDMA
制御部421と回線インタフェース部423とを制御チ
ャネルを介して接続すればよい。
【0040】このように、緊急呼判別部222からの通
知に応じて、接続制御部232、切換回路231および
割当処理部224が動作することにより、請求項2で述
べた割当手段114の機能を実現し、制御チャネルを通
話チャネルとして利用して緊急呼を接続することが可能
となる。この場合は、全ての通話チャネル(Tch1〜Tch
3)が使用中である場合においても、図8に示すよう
に、3つの通話チャネルを介する通話を維持しながら、
緊急呼の発生に迅速に対応し、制御チャネル(Cch )を
一時的に第4の通話チャネルとして扱うことにより、緊
急番号への通話を可能とすることができる。
【0041】これにより、既存の通話を完全に維持しつ
つ、緊急呼を受け付けることが可能となり、サービスの
維持と緊急呼の優先接続とを両立することができる。そ
の後、制御チャネルを利用した緊急番号への通話が終了
したときに、接続制御部232は、切換回路231に制
御チャネルを通信制御部221に接続する旨を指示し、
これに応じて、切換回路231がTDMA制御部421
と通信制御部221とを制御チャネルを介して接続し、
制御チャネルの機能を回復すればよい。
【0042】また、制御チャネルを第4の通話チャネル
として使用中に、他の通話チャネル(例えば、図8に示
した通話チャネルTch1)が解放された場合には、この解
放された通話チャネルへの乗り換えを行っても良い。こ
の場合に、接続制御部232は、解放された通話チャネ
ルを確保し、割当処理部224に、この通話チャネルを
指定して割り当て処理を指示するとともに、切換回路2
31に制御チャネルの切換を指示すればよい。
【0043】これに応じて、割当処理部224により、
同一基地局内での通話チャネルの切換に必要な手順が実
行され、緊急番号への通話は通話チャネルに切り換えら
れ、制御チャネルが解放される。次に、各移動局に適切
な緊急番号を設定する方法について説明する。図9に、
請求項3の緊急呼接続処理システムを適用した移動通信
システムの構成を示す。
【0044】図9に示した基地局220において、メモ
リ425は、請求項3で述べた緊急番号保持手段115
に相当するものとして、EEPROMなどで構成された
不揮発性記憶部233を備えており、この不揮発性記憶
部233は、基地局220の管轄区域における緊急番号
を保持している。また、緊急番号通知部234は、請求
項3で述べた番号情報付加手段116に相当するもので
あり、移動局側からの位置登録要求に対応して、位置登
録処理部235が作成する応答情報に、緊急番号を示す
番号情報を付加し、TDMA制御部421を介して送出
する構成となっている。
【0045】また、図9に示した移動局210におい
て、メモリ417は、EEPROMなどで構成された不
揮発性記憶部241を備えており、通信制御部211に
設けられた緊急番号抽出部242は、制御チャネルを介
して受け取った制御情報から緊急番号を示す番号情報を
抽出し、比較処理部243を介して更新処理部244に
送出する構成となっている。
【0046】この比較処理部243は、受け取った番号
情報と不揮発性記憶部241に保持されている番号情報
とを比較し、一致しない場合に、新しい番号情報を更新
処理部244による更新処理に供する構成とすればよ
い。図10に、移動局側での緊急番号の更新動作を表す
流れ図を示す。移動局210の通信制御部211は、通
常と同様に、制御チャネルを介して位置登録要求を送出
し(ステップ331)、ステップ332を繰り返して、
基地局220側からの応答を待つ。
【0047】その後、基地局220側から番号情報を含
んだ応答を受け取ったときに、ステップ332の肯定判
定となってステップ333に進み、緊急番号抽出部24
2により、制御情報に付加された番号情報を抽出して、
比較処理部243の処理に供すればよい。これに応じ
て、比較処理部243は、受け取った番号情報と不揮発
性記憶部241に保持されている番号情報とを照合し、
一致しない場合は、ステップ334の否定判定として、
更新処理部244に番号情報を通知し、これに応じて、
更新処理部244が、不揮発性記憶部241の内容を新
しい番号情報に基づいて更新し(ステップ335)、処
理を終了すればよい。
【0048】一方、ステップ334の肯定判定の場合
は、番号情報の更新は不要であると判断して、そのまま
処理を終了すればよい。このように、比較処理部243
による比較結果に応じて、緊急番号抽出部242によっ
て抽出された新しい番号情報に従って更新処理部244
が不揮発性記憶部241の更新処理を行い、番号照合部
212による照合処理に供することにより、請求項3で
述べた抽出手段126の機能を実現し、基地局220か
ら定期的に番号情報の入力を受けて、常に適切な番号情
報に基づいた緊急番号の判別処理を行うことが可能とな
る。
【0049】これにより、地域によって緊急番号が異な
る場合などにも柔軟に対応することができる。また、利
用者が緊急番号を入力する必要がないので、利用者の作
業負担を軽減するとともに、緊急発信機能の悪用を防止
することができる。なお、上述したように、新しく受け
取った番号情報と既存の番号情報とが不一致の場合にの
み、番号情報の更新を行う構成としたことにより、EE
PROMへのアクセスを最小限度に抑え、消費電力の増
加を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、緊急呼を接続するために利用中の通話チャネ
ルを解放する前に、該当する移動局に基地局を限定した
再発呼を指示することにより、緊急呼を確実に接続する
とともに、既存の通話を可能な限り維持することが可能
となり、サービスの低下を防ぐことができる。
【0051】更に、請求項2の発明は、緊急呼の検出に
応じて、一時的に、制御チャネルを通話チャネルとして
利用することにより、緊急呼を確実に接続するととも
に、既存の通話を確実に維持することができる。また、
請求項3の発明は、位置登録要求に対する応答に緊急番
号を示す番号情報を基地局側で付加し、この番号情報を
移動局側で抽出して緊急呼の判別に用いることにより、
緊急番号が地域ごとに異なる場合にも柔軟に対応するこ
とが可能となる。また、利用者が緊急番号を手入力する
作業も不要となるので、利用者の作業負担を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の原理ブロック図である。
【図2】請求項2および請求項3の発明の原理ブロック
図である。
【図3】請求項1の緊急呼接続処理システムを適用した
移動体通信システムの構成図である。
【図4】移動局側の接続処理動作を表す流れ図である。
【図5】基地局側の接続処理動作を表す流れ図である。
【図6】緊急呼の接続手順を説明する図である。
【図7】請求項2の緊急呼接続処理システムを適用した
移動体通信システムの構成図である。
【図8】緊急呼の接続手順を説明する図である。
【図9】請求項3の緊急呼接続処理システムを適用した
移動体通信システムの構成図である。
【図10】移動局における緊急番号更新動作を表す流れ
図である。
【図11】従来の簡易型携帯電話システムの構成例を示
す図である。
【符号の説明】
110、220、420 基地局 111 発信情報検出手段 112 切換指示手段 113 チャネル割当手段 114 割当手段 115 緊急番号保持手段 116 番号情報付加手段 120、210、410 移動局 121 通信処理手段 122 判別手段 123 付加手段 124 切換情報検出手段 125 再発呼手段 126 抽出手段 211、221、415、424 通信制御部 212 番号照合部 213 通常発呼処理部 214 緊急発呼処理部 215 要求判別部 216 再発呼処理部 222 緊急呼判別部 223、232 接続制御部 224 割当処理部 225 選択処理部 226 切換指示部 231 切換回路 233、241 不揮発性記憶部 234 緊急番号通知部 235 位置登録処理部 242 緊急番号抽出部 243 比較処理部 244 更新処理部 411 音声インタフェース部(音声I/F部) 412 コーデック 413、421 TDMA制御部 414、422 送受信処理部 416 マン・マシンインタフェース部(MMI) 417、425 メモリ 423 回線インタフェース部(回線I/F部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から割り当てられた通話チャネル
    を利用して、移動局の通信処理手段が相手先との通話処
    理を行う構成の移動体通信システムにおいて、 前記基地局は、 前記移動局からのチャネル割当要求から緊急呼である旨
    の緊急発信情報を検出する発信情報検出手段と、 前記発信情報検出手段による検出結果に応じて、通話中
    の移動局のいずれかに対して、緊急呼に対応するための
    切換要求である旨を示す緊急切換情報を付加したチャネ
    ル切換要求を送出する切換指示手段と、 前記チャネル切換要求に応じて解放された通話チャネル
    を前記緊急発信情報を含む発呼要求に割り当てるチャネ
    ル割当手段とを備えた構成であり、 前記移動局は、 入力されたダイアル番号が緊急発信を適用すべき緊急番
    号であるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、チャネル割当要
    求に緊急呼である旨の緊急発信情報を付加し、前記通信
    処理手段を介して送出する付加手段と、 前記基地局から受け取ったチャネル切換要求から前記緊
    急切換情報を検出する切換情報検出手段と、 前記切換情報検出手段による検出結果に応じて、現在利
    用中の基地局以外の基地局に対して再発呼を行う再発呼
    手段とを備えた構成であることを特徴とする緊急呼接続
    処理システム。
  2. 【請求項2】 移動局からの要求に応じて、基地局が複
    数の通話チャネルのいずれかを要求元の通信処理手段に
    割り当てるとともに、制御チャネルを介して制御情報の
    授受を行う移動体通信システムにおいて、 前記移動局は、 入力されたダイアル番号が緊急発信を適用すべき緊急番
    号であるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、チャネル割当要
    求に緊急呼である旨の緊急発信情報を付加し、前記通信
    処理手段を介して送出する付加手段とを備え、前記基地
    局は、 前記移動局からのチャネル割当要求から緊急呼である旨
    の緊急発信情報を検出する発信情報検出手段と、 前記発信情報検出手段による検出結果に応じて、制御チ
    ャネルを前記緊急発信情報を含む発呼要求に割り当てる
    割当手段とを備えた構成であることを特徴とする緊急呼
    接続処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の緊急呼
    接続処理システムにおいて、 基地局は、 自身の担当範囲における緊急発信を適用すべき緊急番号
    を保持する緊急番号保持手段と、 各移動局からの位置登録要求に対応する応答に、前記緊
    急番号に関する番号情報を付加する番号情報付加手段と
    を備えた構成であり、 移動局は、位置登録要求に対する応答から番号情報を抽
    出し、判別手段による判別処理に供する抽出手段を備え
    た構成であることを特徴とする緊急呼接続処理システ
    ム。
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Cited By (3)

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