JP3446314B2 - 無線電話装置の呼管理方法および無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置の呼管理方法および無線電話装置

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JP3446314B2
JP3446314B2 JP15610194A JP15610194A JP3446314B2 JP 3446314 B2 JP3446314 B2 JP 3446314B2 JP 15610194 A JP15610194 A JP 15610194A JP 15610194 A JP15610194 A JP 15610194A JP 3446314 B2 JP3446314 B2 JP 3446314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信システムに
おける無線電話装置の呼管理方法および無線電話装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の無線電話装置の発展には目覚まし
いものがある。以下、図面を参照しながら従来の無線電
話装置について説明する。
【0003】図6は従来の無線電話装置の概念を示すブ
ロック図、図7は同無線電話装置の呼管理メモリの連結
方法の説明図、図8は同無線電話装置の無線子機に着信
する場合のシーケンスチャートである。図6において、
1は回線との物理的、論理的インタフェース部である回
線インタフェース部である。この回線インタフェース部
1は、回線を物理的に終端させ、また通信プロトコル
(OSIモデル)の論理的なレイヤのうちレイヤ2の機
能を実行する制御部を備えたものである。この実施例で
はレイヤ2までの機能を実施するものであるが、回線イ
ンタフェース部1にレイヤ3あるいはレイヤ3の一部を
実行する機能を持たせることも可能である。ところでレ
イヤ2の機能というのは、制御チャネル上で送受信され
る制御データの誤り検出制御、再送制御を行って正常な
制御データを送受信できるようにするものである。また
レイヤ3は、レイヤ1やレイヤ2によって網間で伝送さ
れる制御チャネル上の情報に関するものであって、情報
フォーマットの内容や回線交換呼の制御手順等を定めた
ものである。回線制御チャネル制御部2は、このレイヤ
2の機能を行って、回線上の制御チャネルのデータを送
受信する制御部である。
【0004】3は無線回線との物理的、論理的インタフ
ェース部である無線インタフェース部である。これは無
線回線を物理的に終端させ、また通信プロトコル(OS
Iモデル)の論理的なレイヤのうちレイヤ2の機能を実
行する制御部を備えたものである。この従来例ではレイ
ヤ2までの機能を実施するものであるが、無線インタフ
ェース部3にレイヤ3あるいはレイヤ3の一部を実行す
る機能を持たせることも可能である。レイヤ2の機能
は、上記回線部と同様制御データの誤り検出制御、再送
制御等を行うものである。そして4aはこの機能を実行
し、無線上の制御チャネルのデータ送受信を行う無線制
御チャネル制御部である。4bは音声及び制御データ等
の情報を無線電波として送信し、また逆に電気的信号と
して受信する無線送受信部、5は回線側の回線通話路と
無線側の通話路のスイッチングを行う通話路スイッチ部
である。
【0005】この通話路スイッチ部5は時分割スイッ
チ、または空間分割スイッチ等であって、上り(無線イ
ンタフェース部3から回線インタフェース部1方向)と
下り(回線インタフェース部1から無線インタフェース
部3方向)の通話路ハイウェイの接続制御を行ってい
る。6は回線インタフェース部1の回線制御チャネル制
御部2により送受信する制御データに基づいて回線側の
回線を設定したり、無線インタフェース部3の無線制御
チャネル制御部4aにより送受信する制御データに基づ
いて無線回線を設定し、回線と無線回線の間の通話路ハ
イウェイを通話路スイッチ部5を制御して接続すること
により、無線子機への発着信制御を可能とする制御部で
ある。さらにこの制御部6は以下の構成より成る。
【0006】7は回線インタフェース部1の回線制御チ
ャネル制御部2により受信されるイベントの受信処理を
行う回線イベント受信制御部であり、受信イベントの宛
先から前記受信イベントを処理する呼管理タスクが存在
するか否かを判定するタスク有無判定部8を含む。この
場合の宛先判定とは、回線制御チャネル制御部2により
受信するメッセージに含まれる呼番号等を用いて行う。
呼番号とは呼を識別するための番号であって、制御メッ
セージに含まれるものである。9はタスク有無判定部8
により、受信メッセージを処理する呼管理タスクが生成
されていないと判断された場合に、新たに呼管理タスク
を生成するタスク生成部である。10はタスク生成部9
により新たに呼管理タスクを生成する場合に、生成され
た呼管理タスクが呼制御上の手順を実行する上で必要と
なる情報を格納する呼管理メモリの連結管理を行う呼管
理メモリ連結部である。この呼管理メモリの連結とは、
制御メッセージを受信した回線インタフェース部毎に呼
を管理する機能を果たすもので、例えば複数枚有る回線
インタフェース部の一枚に障害が発生した場合には、前
記障害の発生したカードに関係する呼のみを解放するた
め、その関係を知る手段として使用される。すなわち閉
塞単位毎に呼を管理する方法である。
【0007】11は前記受信メッセージを処理すべき呼
管理タスクに対して送信するメッセージ送信制御部であ
る。12,13は回線側の呼を管理し、呼制御上の処理
を行う回線呼管理部であり、1つの非常駐タスクに相当
する。ここで回線呼管理部12,13は、近年高機能化
されるOSの機能を十分に活かし、開発、メンテナンス
の効率向上を行う目的で、1つの呼を1つの回線呼管理
部で制御を行っている。
【0008】14は無線インタフェース部3の無線制御
チャネル制御部4aにより受信されるイベントの受信処
理を行う無線イベント受信制御部であり、受信イベント
の宛先から前記受信イベントを処理する呼管理タスクが
存在するか否かを判定するタスク有無判定部15を含
む。この場合の宛先判定とは、無線制御チャネル制御部
4aにより受信するメッセージに含まれる呼番号等を用
いて行う。呼番号とは呼を識別するための番号であっ
て、制御メッセージに含まれるものである。16はタス
ク有無判定部15により、受信メッセージを処理する呼
管理タスクが生成されていないと判断された場合に、新
たに呼管理タスクを生成するタスク生成部である。17
はタスク生成部16により新たに呼管理タスクを生成す
る場合に、生成された呼管理タスクが呼制御上の手順を
実行する上で必要となる情報を格納する呼管理メモリの
連結管理を行う呼管理メモリ連結部である。この呼管理
メモリの連結とは、制御メッセージを受信した無線イン
タフェース部毎に呼を管理する機能を果たすもので、例
えば複数枚有る無線インタフェース部の一枚に障害が発
生した場合には、前記障害の発生したカードに関係する
呼のみを解放するため、その関係を知る手段として使用
される。すなわち閉塞単位毎に呼を管理する方法であ
る。
【0009】18は前記受信メッセージを処理すべき呼
管理タスクに対して、送信するメッセージ送信制御部で
ある。19,20は無線側の呼を管理し、呼制御上の処
理を行う無線呼管理部であり、1つの非常駐タスクに相
当する。ここで無線呼管理部19,20は、近年高機能
化されるOSの機能を十分に活かし、開発、メンテナン
スの効率向上を行う目的で、1つの呼を1つの無線呼管
理部で制御を行っている。21は前記タスク生成部9に
より新たに前記呼管理タスクを生成する場合に、生成さ
れた呼管理タスクが呼制御上の手順を実行する上で必要
となる情報を格納する前記呼管理メモリを一括管理し、
その割り当て制御を行う呼管理メモリ割り当て部であ
る。22は通話路スイッチ部5を制御して通話路の設定
を行う通話路スイッチ切り替え制御部である。
【0010】以上のように構成された無線電話装置につ
いて、以下その動作を図7及び図8を参照しながら説明
する。回線インタフェース部1の回線制御チャネル制御
部2により制御メッセージである呼設定メッセージを、
回線イベント受信制御部7が受信すると(シーケンス2
5)、回線イベント受信制御部7はタスク有無判定部8
により、前記呼設定メッセージを受信処理する回線呼管
理部が存在するか否かを判定する。この場合の判定と
は、前記呼設定メッセージに含まれる呼番号等を登録し
た呼管理メモリが存在するか否かによって行われる。回
線呼管理部である非常駐タスクが存在しないと判定され
ると、タスク生成部9は回線呼管理を行うタスクを生成
し、また呼の管理制御を行う上で必要となる情報を格納
する呼管理メモリが呼管理メモリ割り当て部21により
割り当てられる。
【0011】前記呼管理メモリは回線インタフェース部
単位(障害発生時の閉塞単位)毎に連結され管理される
(図7参照)。また前記呼管理メモリ上には、呼を識別
するための呼番号等も呼の情報としてタスク生成時に記
憶される。回線呼管理を行うタスクを上述のように生成
するとメッセージ送信制御部11により、前記回線呼管
理部12に対して呼設定メッセージが送信される(シー
ケンス26)。前記呼設定メッセージを受信した回線呼
管理部12は、呼制御上の処理を起動することとなる。
この場合、待機中に回線インタフェース部1からの前記
呼設定メッセージを受信したことにより、前記呼管理メ
モリ上の呼状態を待機中から着信中に変更し、また無線
部に対して着信であることを通知するために、無線イベ
ント受信制御部14に対して呼設定メッセージを送信す
る(シーケンス27)。
【0012】呼設定メッセージを無線イベント受信制御
部14が受信すると、タスク有無判定部15により、前
記呼設定メッセージを受信処理する回線呼管理部が存在
するか否かを判定する。この場合の判定とは、前記呼設
定メッセージに含まれる呼番号等を登録した呼管理メモ
リが存在するか否かによって行われる。無線呼管理部で
ある非常駐タスクが存在しないと判定されると、タスク
生成部16は回線呼管理を行うタスクを生成し、また呼
の管理制御を行う上で必要となる情報を格納する呼管理
メモリが呼管理メモリ割り当て部21により割り当てら
れる。前記呼管理メモリは無線インタフェース部単位
(障害発生時の閉塞単位)毎に連結され管理される(図
7参照)。また前記呼管理メモリ上には、呼を識別する
ための呼番号等も呼の情報としてタスク生成時に記憶さ
れる。
【0013】無線呼管理を行うタスクを上述のように生
成するとメッセージ送信制御部18により、前記無線呼
管理部19に対して呼設定メッセージが送信される。前
記呼設定メッセージを受信した無線呼管理部19は、呼
制御上の処理を起動することとなる。この場合、待機中
に回線呼管理部12からの前記呼設定メッセージを受信
したことにより、前記呼管理メモリ上の呼状態を待機中
から着信中に変更し、また無線子機に対して着信である
ことを通知するために、無線インタフェース部3の無線
制御チャネル制御部4aを介して着信を通知する着呼メ
ッセージを送信する(シーケンス28)。ここで、自局
エリア内に着信すべき無線子機が存在していれば、前記
無線子機は着呼応答するための無線回線設定手順を実行
する。まず、無線上に論理的なメッセージの通信路を確
立することを目的として、無線リンク確立要求メッセー
ジを送信する。前記無線リンク確立メッセージは、無線
インタフェース部5の無線制御チャネル制御部4aによ
り、無線イベント受信制御部14に伝えられる(シーケ
ンス29)。無線イベント受信制御部14中の、タスク
有無判定部16は、前記無線リンク確立メッセージを受
信処理する無線呼管理部が存在するか否かを判定する。
この場合の判定とは、前述のようにメッセージに含まれ
る呼番号等を登録した呼管理メモリが存在するか否かを
全検索して判定することによって行われる。ただし、無
線上の論理リンクを確立する手順においては、呼番号で
はなく、無線子機の電話番号等の他の識別子が用いられ
る場合もある。無線呼管理部である非常駐タスクが存在
すると判定されると、メッセージ送信制御部18によ
り、無線呼管理部19へ無線リンク確立要求メッセージ
が送信される(シーケンス30)。前記無線リンク確立
要求メッセージを受信した無線呼管理部19は、無線呼
制御上の処理を起動することとなる。この場合、無線リ
ンク確立手順を実行するために無線リンク確立応答を前
記無線子機に送信する。この後無線の論理リンクが確立
されると通常の着信シーケンスにより、無線子機への着
信が実行される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の方法では、着信の際には、たとえ1つの無線子機に対
する着信であっても位置登録エリア(ページングエリ
ア)内の全ての基地局に対し、着信を示す呼設定メッセ
ージが送信される(ページング着信)ため、実際に自局
エリア内に無線子機の存在しない基地局においても呼管
理を行う呼管理制御タスクが生成される。すなわち各基
地局にてそのエリア内に呼出し対象の無線子機が存在す
るか否かに関わらず呼管理制御タスクが生成されてしま
うために必要以上のメモリ量を必要とし、また、呼管理
制御タスクの生成数に制限を設けた場合には、実際に自
局エリア内に無線子機が存在するのに着信制御が起動で
きない等の問題点を有していた。また呼管理メモリの連
結数も膨大なものとなるが為に、メモリの検索時間が長
くなり処理効率が著しく低下するという問題点を有して
いた。
【0015】本発明は前記従来の問題点を改善すべくな
されたもので、無線子機への着信が発生した場合に、不
必要にタスクが生成されるのを防止しながら呼を管理
し、また処理も向上する無線電話装置の呼管理方法およ
び無線電話装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の無線電話装置の
呼管理方法は、移動体通信システムにおいて基地局が無
線子機に対しての呼設定メッセージを回線インタフェー
ス部の回線制御チャネル制御部を介して受信した場合
に、呼設定メッセージを受信した時点での呼管理タスク
を生成を行わずに、無線インタフェース部の無線送受信
部を介して着信メッセージを送信し、無線子機が自局エ
リア内に存在することが明らかになった時点で、呼管理
タスクを生成するようにしたものである。
【0017】また本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、無線子機が自局エリア内に存在することが明らかに
なった時点を、無線子機からの無線確立要求があった時
点とするものである。
【0018】また本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、無線子機が自局エリア内に存在することが明らかに
なった時点を、無線子機からの着信応答があった時点と
するものである。
【0019】また本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、無線子機が自局エリア内に存在することが明らかに
なった時点を、無線子機からの呼設定受付があった時点
とするものである。
【0020】また本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、無線子機が自局エリア内に存在することが明らかに
なった時点を、無線子機からの認証応答があった時点と
するものである。
【0021】さらに本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、無線子機の存在が明らかでない場合に、呼管理タス
クに代わって、ページング呼管理部により、ページング
着信呼を一括管理するものである。
【0022】また本発明の無線電話装置の呼管理方法
は、ページング着信呼の一つ一つを制御する為に設けら
れる呼管理メモリを、無線子機の存在が明らかでない場
合は、ページング呼専用のページング呼メモリチェーン
として連結し、無線子機の存在が明らかになった場合に
は、該当呼が依存するインタフェース制御部(閉塞単
位)で呼管理メモリを連結するものである。
【0023】そして本発明の無線電話装置は、ディジタ
ル回線上の制御チャネルのデータを送受信する回線制御
チャネル制御部を有する回線インタフェース部と、無線
上の制御チャネルのデータ送受信を行う無線制御チャネ
ル制御部、及び音声、制御データを無線電波として送信
し、また逆に電気的信号として受信する無線送受信部を
有する無線インタフェース部と、回線側の通話路と無線
側の通話路のスイッチングを行う通話路スイッチ部と、
各部を制御して無線子機の発着信制御を可能とする制御
部とで構成され、さらに制御部は無線インタフェース
部、回線インタフェース部からのメッセージを受信する
イベント受信制御部、ページング中の呼を管理するペー
ジング呼管理部、ページング着信応答後の呼、及び発信
呼を管理する呼管理部により構成される移動体通信シス
テムの基地局に、無線子機に対してのペーシング着信が
発生したことを、回線インタフェース部の回線制御チャ
ネル制御部を介して受信したメッセージによりイベント
受信制御部が判断した場合、その時点での呼管理タスク
を生成せずに、ページング呼管理部により一括管理し、
無線子機が自局エリア内に存在することが明らかになっ
た時点で、呼管理タスクを生成するページング呼管理部
を有するものである。
【0024】
【作用】本発明は前記の構成において、自局エリア内に
無線子機の存在することの明らかになった基地局のみが
呼管理制御を行う呼管理タスクを生成し、さらに明らか
になるまでは、ページング呼管理部で一括管理を行うの
で、無駄なタスク生成を行うことがなく装置のコストも
低くすることができる。また、タスク生成不可等の理由
で発着信サービスを拒否することがないのでサービス性
も向上する。さらに、呼管理メモリの連結方法をページ
ング呼と存在確定呼に分離することにより処理効率の向
上も図ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例の無線電話装置の概念
を示すブロック図、図2は同呼管理メモリの連結方法の
説明図、図3は同呼番号−呼管理メモリ対応表、図4は
同呼管理メモリの管理領域の説明図、図5は同着信制御
のシーケンスチャートである。図1において、41は回
線との物理的、論理的インタフェース部である回線イン
タフェース部である。この回線インタフェース部41
は、回線を物理的に終端させ、また通信プロトコル(O
SIモデル)の論理的なレイヤのうちレイヤ2の機能を
実行する制御部を備えたものである。この実施例ではレ
イヤ2までの機能を実施するものであるが、回線インタ
フェース部41にレイヤ3あるいはレイヤ3の一部を実
行する機能を持たせることも可能である。回線制御チャ
ネル制御部42は、レイヤ2の機能を行って、回線上の
制御チャネルのデータを送受信する制御部である。
【0026】43は無線回線との物理的、論理的インタ
フェース部である無線インタフェース部であって、無線
回線を物理的に終端させ、また通信プロトコル(OSI
モデル)の論理的なレイヤのうちレイヤ2の機能を実行
する制御部を備えたものである。この実施例ではレイヤ
2までの機能を実施するものであるが、無線インタフェ
ース部43にレイヤ3あるいはレイヤ3の一部を実行す
る機能を持たせることも可能である。レイヤ2の機能
は、上記回線部と同様制御データの誤り検出制御、再送
制御等を行うものである。そして44aはこの機能を実
行し、無線上の制御チャネルのデータ送受信を行う無線
制御チャネル制御部である。44bは音声及び制御デー
タ等の情報を無線電波として送信し、また逆に電気的信
号として受信する無線送受信部、45は回線側の回線通
話路と無線側の通話路のスイッチングを行う通話路スイ
ッチ部である。この通話路スイッチ部45は時分割スイ
ッチ、または空間分割スイッチ等であって、上り(無線
インタフェース部43から回線インタフェース部41方
向)と下り(回線インタフェース部41から無線インタ
フェース部43方向)の通話路ハイウェイの接続制御を
行っている。
【0027】46は回線インタフェース部41の回線制
御チャネル制御部42により送受信する制御データに基
づいて回線側の回線を設定したり、無線インタフェース
部43の無線制御チャネル制御部44aにより送受信す
る制御データに基づいて無線回線を設定し、回線と無線
回線の間の通話路ハイウェイを通話路スイッチ部45を
制御して接続することにより、無線子機への発着信制御
を可能とする制御部である。
【0028】この制御部46は以下の構成より成る。4
7は回線インタフェース部41の回線制御チャネル制御
部42により受信されるイベントの受信処理を行う回線
イベント受信制御部である。さらにこの回線イベント受
信制御部47は以下の構成をとる。48はイベント解析
部であり、回線インタフェース部41の回線制御チャネ
ル制御部42を介して受信したメッセージを解析し、回
線呼管理部での制御が必要であると判断した場合には、
受信イベントの宛先から前記受信イベントを処理する呼
管理メモリが存在するか否かを判定する呼管理メモリ有
無判定部49に制御を移し、回線側ページング呼管理部
53での管理を行う必要があると判断した場合には、メ
ッセージ送信制御部52により回線側ページング呼管理
部53にメッセージを送信する。呼管理メモリ有無判定
部49により行われる呼管理メモリ有無判定は、回線制
御チャネル制御部42により受信するメッセージに含ま
れる呼番号等を用いて行う。呼番号とは呼を識別するた
めの番号であって、制御メッセージに含まれるものであ
る。
【0029】50は呼管理メモリ有無判定部49によ
り、受信メッセージを処理する呼管理メモリが割り当て
られておらず、呼管理タスクが生成されていないと判断
された場合に、新たに呼管理タスクを生成するタスク生
成部である。51はタスク生成部50により新たに呼管
理タスクを生成する場合、及び回線側ページング呼管理
部53で一括管理される呼が発生したことをイベント解
析部48で判定した場合に、呼制御上の手順を実行する
上で必要となる情報を格納する呼管理メモリの連結管理
を行う呼管理メモリ連結部である。この呼管理メモリの
連結とは、回線側ページング呼管理部53で呼を一括管
理する場合には、ページングによる着信呼として一括管
理され、回線呼管理部で管理される場合には、制御メッ
セージを受信した回線インタフェース部毎に呼を管理す
る機能を果たすもので、例えば複数枚有る回線インタフ
ェース部の一枚に障害が発生した場合には、前記障害の
発生したカードに関係する呼のみを解放するため、その
関係を知る手段として使用される。すなわち閉塞単位毎
に呼を管理する方法である。52は前記受信メッセージ
を処理すべき回線側ページング呼管理部53、あるいは
呼管理タスクに対して送信するメッセージ送信制御部で
ある。
【0030】53はページング着信により着呼し、自局
エリア内に無線子機が存在するか否か分からない時点の
呼を一括管理する回線側のページング呼管理部であり、
各呼の呼制御上の処理を行う時には、処理を行う呼の呼
管理メモリを参照することにより各呼の管理を行う。さ
らに回線側ページング呼管理部53は、次の構成よりな
る。54は受信したメッセージを解析するイベント解析
部であって、回線側ページング呼管理部53での処理が
必要であると判断した場合には、呼管理メモリの連結の
中から該当する呼の呼管理メモリを検索する呼管理メモ
リ検索部55により、前記呼管理メモリを検索し、呼の
制御上必要な呼状態等を参照して回線呼管理部の機能を
果たす回線呼管理シミュレート部56により処理を実行
する。また、イベント解析部54により、自局エリア内
に無線子機の存在が明らかであると判断した場合には、
タスク生成部57により回線呼管理制御を行う呼管理タ
スクを生成し、呼管理メモリを前記回線インタフェース
毎の閉塞単位で管理できるようにするために、呼管理メ
モリ連結変更部58に呼管理メモリの連結を変更し、メ
ッセージ送信制御部59により、回線呼管理部へのメッ
セージ送信を行う。
【0031】60,61は回線側の呼を管理し、呼制御
上の処理を行う回線呼管理部であり、1つの非常駐タス
クに相当する。ここで回線呼管理部は、近年高機能化さ
れるOSの機能を十分に活かし、開発、メンテナンスの
効率向上を行う目的で、1つの呼を1つの回線呼管理部
で制御を行っている。なお、回線側ページング呼管理部
53で実現する機能は、自局内エリアに無線子機が存在
することが確定されるまでの呼制御処理であって、1つ
の制御部で複数の呼を管理するが、本発明においては、
OSの機能を妨げず、また開発、メンテナンスの妨げに
ならないような前記回線呼管理制御部への移行方法を示
している。
【0032】62は無線インタフェース部43の無線制
御チャネル制御部44aにより受信されるイベントの受
信処理を行う無線イベント受信制御部である。この無線
イベント受信制御部62は以下の構成をとる。63はイ
ベント解析部であり、無線インタフェース部43の無線
制御チャネル制御部44aを介して受信したメッセージ
を解析し、無線呼管理部での制御が必要であると判断し
た場合には、受信イベントの宛先から前記受信イベント
を処理する呼管理メモリが存在するか否かを判定する呼
管理メモリ有無判定部64に制御を移し、無線側ページ
ング呼管理部68での管理を行う必要があると判断した
場合には、メッセージ送信制御部67により無線側ペー
ジング呼管理部68にメッセージ送信する。呼管理メモ
リ有無判定部64により行われる呼管理メモリ有無判定
は、無線制御チャネル制御部44aにより受信するメッ
セージに含まれる呼番号等を用いて行う。呼番号とは呼
を識別するための番号であって、制御メッセージに含ま
れるものである。
【0033】65は呼管理メモリ有無判定部64によ
り、受信メッセージを処理する呼管理メモリが割り当て
られておらず、呼管理タスクが生成されていないと判断
された場合に、新たに呼管理タスクを生成するタスク生
成部である。66はタスク生成部65により新たに呼管
理タスクを生成する場合、及び無線側ページング呼管理
部68で一括管理される呼が発生したことをイベント解
析部63で判定した場合に、呼制御上の手順を実行する
上で必要となる情報を格納する呼管理メモリの連結管理
を行う呼管理メモリ連結部である。この呼管理メモリの
連結とは、無線側ページング呼管理部68で呼を一括管
理する場合には、ページングによる着信呼として一括管
理され、無線呼管理部で管理される場合には、制御メッ
セージを受信した無線インタフェース部毎に呼を管理す
る機能を果たすもので、例えば複数枚有る無線インタフ
ェース部の一枚に障害が発生した場合には、前記障害の
発生したカードに関係する呼のみを解放するため、その
関係を知る手段として使用される。すなわち閉塞単位毎
に呼を管理する方法である。67は前記受信メッセージ
を処理すべき無線側ページング呼管理部68、あるいは
呼管理タスクに対して送信するメッセージ送信制御部で
ある。
【0034】68はページング着信により着呼し、自局
エリア内に無線子機が存在するか否か分からない時点の
呼を一括管理する無線側ページング呼管理部であり、各
呼の呼制御上の処理を行う時には、処理を行う呼の呼管
理メモリを参照することにより各呼の管理を行う。さら
に無線側ページング呼管理部68は、次の構成よりな
る。69は受信したメッセージを解析するイベント解析
部であって、無線側ページング呼管理部68での処理が
必要であると判断した場合には、呼管理メモリの連結の
中から該当する呼の呼管理メモリを検索する呼管理メモ
リ検索部70により、前記呼管理メモリを検索し、呼の
制御上必要な呼状態等を参照して無線呼管理部の機能を
果たす無線呼管理シミュレート部71により処理を実行
する。また、イベント解析部69により、自局エリア内
に無線子機の存在が明らかであると判断した場合には、
タスク生成部72により無線呼管理制御を行う呼管理タ
スクを生成し、呼管理メモリを前記回線インタフェース
部毎の閉塞単位で管理できるようにするために、呼管理
メモリ連結変更部73により呼管理メモリの連結を変更
し、メッセージ送信制御部74により、無線呼管理部へ
のメッセージ送信を行う。
【0035】75,76は無線側の呼を管理し、呼制御
上の処理を行う無線呼管理部であり、1つの非常駐タス
クに相当する。ここで無線呼管理部は、近年高機能化さ
れるOSの機能を十分に活かし、開発、メンテナンスの
効率向上を行う目的で、1つの呼を1つの無線呼管理で
制御を行っている。なお、無線側ページング呼管理部6
8で実現する機能は、自局内エリアに無線子機が存在す
ることが確定されるまでの呼制御処理であって、1つの
制御部で複数の呼を管理するが、本発明においては、O
Sの機能を妨げず、また開発、メンテナンスの妨げにな
らないような前記無線呼管理制御部への移行方法を示し
ている。
【0036】77は前記タスク生成部により新たに前記
呼管理タスクを生成する場合に、生成された呼管理タス
クが呼制御上の手順を実行する上で必要となる情報を格
納する前記呼管理メモリを一括管理し、その割り当て制
御を行う呼管理メモリ割り当て部である。78は通話路
スイッチ部45を制御して通話路の設定を行う通話路ス
イッチ切り替え制御部である。
【0037】以上のように構成された無線電話装置につ
いて、以下その動作を図2に示す管理メモリの連結方法
の説明図、図3に示す呼番号−呼管理メモリ対応表、図
4に示す呼管理メモリの管理領域の説明図、及び図5に
示す着信制御のシーケンスチャートを参照しながら説明
する。回線インタフェース部41の回線制御チャネル制
御部42により制御メッセージである呼設定メッセージ
を、回線イベント受信制御部47が受信すると(シーケ
ンス81)、回線イベント受信制御部47はイベント解
析部48により、前記呼設定メッセージを受信処理する
制御部を判定する。この場合の判定とは、メッセージそ
のものを判別することによって行われる。
【0038】ページングによる着信を意味する呼設定メ
ッセージであると判定されると、呼の管理制御を行う上
で必要となる情報を格納する呼管理メモリが呼管理メモ
リ割り当て部77により割り当てられる。呼の呼管理メ
モリ割り当て部77により管理される呼管理メモリの管
理領域の例を図4に示す。前記呼管理メモリは、呼管理
メモリ連結部51により、図2に示すように管理され
る。この場合、呼設定メッセージの受信によりページン
グ呼であると判定されているため、ページング中のメモ
リとして一括管理することにより、無線子機の存在が確
定している呼との識別が容易となり、また、存在が未定
である呼の呼管理テーブルが、存在が確定している呼の
テーブルを検索する時に除かれるために、メンテナンス
が向上し、さらに処理速度の向上も図れることとなる。
【0039】前記管理テーブルの割り当て、連結が完了
すると、ページング呼を管理する回線側ページング呼管
理部53に対し、メッセージ送信制御部52を介してメ
ッセージが送信される(シーケンス82)。前記呼設定
メッセージを受信した回線側ページング呼管理部53
は、呼制御上の処理を起動することとなる。まず、イベ
ント解析部54において、無線子機が自局エリア内に存
在することを確定できるメッセージか否かを判定する。
この場合、回線側からの着信を示す呼設定メッセージで
あるため、無線子機の存在は確定できない。そこで回線
側ページング呼管理部53での処理が必要であると判断
する。回線側ページング呼管理部53での処理が必要で
あると判断した場合には、呼管理メモリの連結の中から
該当する呼の呼管理メモリを検索するために呼管理メモ
リ検索部55により、前記呼管理メモリを検索する。こ
の場合の検索は、ページング中の呼管理メモリのみを連
結した呼管理連結の中から該当する呼の呼管理メモリが
検索される(図2参照)。従って効率のよい検索が可能
となる。
【0040】また、ページングによる着信呼の場合、そ
の発生数が多く上記検索方法でも処理時間が問題となる
場合には、図3に示す呼番号−呼管理メモリ対応表等を
用いて、呼番号から呼管理メモリを割り出す方法を併用
することにより、更なる処理効率の向上が図れる。上記
のようにして、該当する呼の呼管理メモリが検索される
と、前記呼管理メモリ上に記憶された呼の制御上必要な
呼状態等を参照して回線呼管理部の機能を果たす回線呼
管理シミュレート部56により処理が実行される。この
場合、待機中に回線インタフェース部41からの前記呼
設定メッセージを受信したことにより、前記呼管理メモ
リ上の呼状態を待機中から着信中に変更し、また無線部
に対して着信であることを通知するために、無線イベン
ト受信制御部62に対し、メッセージ送信制御部59を
介して呼設定メッセージを送信する。(シーケンス8
3)。
【0041】回線側ページング呼管理部53において
は、一つの制御部で複数の呼を制御する形となるため、
回線呼管理シミュレート部56においては、制御の実行
権が他の部分に移らず処理が滞るということを無くすた
めに、実行権を他の制御部に移しながら呼制御上の処理
を実行可能な範囲のシミュレートのみを行うこととして
いる。本実施例においては具体的に着信を示す呼設定メ
ッセージの受信から、呼設定受付メッセージを送信する
までの区間と定めている。実行権を他の制御部に移すこ
とができない場合というのは、他の制御部に要求メッセ
ージを送信し、その応答メッセージを受けるまで他のメ
ッセージの受信処理をしてはいけないような場合を示し
ており、これを実現するためには、それぞれの制御部が
独立に実行される必要がある。独立でないと装置内の処
理が止まってしまう。従って独立な処理が必要である部
分に関しては、回線呼管理部60に処理が移る必要があ
る。
【0042】呼設定メッセージを、無線イベント受信制
御部62が受信すると、イベント解析部63により、前
記呼設定メッセージを受信処理する制御部を判定する。
この場合の判定とは、メッセージそのものを判定するこ
とによって行われる。ページングによる着信を意味する
呼設定メッセージであると判定されると、呼の管理制御
を行う上で必要となる情報を格納する呼管理メモリが呼
管理メモリ割り当て部77により割り当てられる。前記
呼管理メモリは、呼管理メモリ連結部66により、図2
に示すように管理される。この場合、呼設定メッセージ
の受信によりページング呼であると判定されているた
め、ページング中のメモリとして一括管理される。前記
管理テーブルの割り当て、連結が完了すると、ページン
グ呼を管理する回線側ページング呼管理部53に対し、
メッセージ送信制御部67を介してメッセージが送信さ
れる(シーケンス84)。
【0043】前記呼設定メッセージを受信した無線側ペ
ージング呼管理部68は、呼制御上の処理を起動するこ
ととなる。まず、イベント解析部69において、無線子
機が自局エリア内に存在することを確定できるメッセー
ジか否かを判定する。この場合、回線側ページング呼管
理部53からの着信を示す呼設定メッセージであるた
め、無線子機の存在は確定できない。そこで無線側ペー
ジング呼管理部68での処理が必要であると判断する。
無線側ページング呼管理部68での処理が必要であると
判断した場合には、呼管理メモリの連結の中から該当す
る呼の呼管理メモリを検索するために呼管理メモリ検索
部70により、前記呼管理メモリを検索する。この場合
の検索は、ページング中の呼管理メモリのみを連結した
呼管理連結の中から該当する呼の呼管理メモリが検索さ
れる(図2参照)。従って効率のよい検索が可能とな
る。またページングによる着信呼の場合、その発生数が
多く上記検索方法でも処理時間が問題となる場合には、
図3に示す呼番号−呼管理メモリ対応表等を用いて、呼
番号から呼管理メモリを割り出す方法を併用することに
より、更なる処理効率の向上が図れる。
【0044】上記のようにして、該当する呼の呼管理メ
モリが検索されると、前記呼管理メモリ上に記憶された
呼の制御上必要な呼状態等を参照して無線呼管理部の機
能を果たす無線呼管理シミュレート部71により処理が
実行される。この場合、待機中に回線側ページング呼管
理部53からの前記呼設定メッセージを受信したことに
より、前記呼管理メモリ上の呼状態を待機中から着信中
に変更し、また無線子機に対して着信であることを通知
するために、無線インタフェース部43に対し、メッセ
ージ送信制御部74を介して着呼メッセージを送信する
(シーケンス85)。無線側ページング呼管理部68に
おいても、一つの制御部で複数の呼を制御する形となる
ため、無線呼管理シミュレート部71においては、制御
の実行権が他の部分に移らず処理が滞るということを無
くすために、実行権を他の制御部に移しながら呼制御上
の処理を実行可能な範囲のシミュレートのみを行うこと
としている。
【0045】ここで、自局エリア内に着信すべき無線子
機が存在していれば、前記無線子機は着呼応答するため
の無線回線設定手順を実行する。まず、無線上に論理的
なメッセージの通信路を確立することを目的として、無
線リンク確立要求メッセージを送信する。前記無線リン
ク確立メッセージは、無線インタフェース部43の無線
制御チャネル制御部44aにより、無線イベント受信制
御部62に伝えられる(シーケンス86)。無線イベン
ト受信制御部62中のイベント解析部63は、受信した
メッセージの解析を行う。ここで前記無線リンク確立要
求は、ページングによる着信を示す呼設定メッセージ、
及び発信を示すメッセージではないので、すでに呼の管
理が行われていることを確認するため、呼管理メモリ有
無判定部64により、前記無線リンク確立メッセージを
受信処理するに必要な呼管理メモリが存在するか否かを
判定する。この場合の判定とは、メッセージに含まれる
呼番号等を登録した呼管理メモリが存在するか否かを全
検索して判定することによって行われる。ただし、無線
上の論理リンクを確立する手順においては、呼番号では
なく、無線子機の電話番号等の他の識別子が用いられる
場合もある。ここでの呼管理メモリ検索においては、図
3に示す呼番号−呼管理メモリの対応表等を使用すれ
ば、処理効率が向上することとなる。無線呼管理メモリ
が存在すると判定されると、前記呼管理メモリ上に記憶
されている現在の処理部を参照する。この場合、呼管理
メモリ上には無線側ページング呼管理部68が制御部で
あると記憶されており、メッセージ送信制御部67によ
り、無線側ページング呼管理部68へ無線リンク確立要
求メッセージが送信される(シーケンス87)。
【0046】前記無線リンク確立要求メッセージを受信
した無線側ページング呼管理部68は、呼管理メモリ検
索部70により呼管理メモリを検索し、無線呼制御上の
処理を起動することとなる。この場合、無線リンク確立
手順を実行するために無線リンク確立応答を前記無線子
機に送信する。この後無線の論理リンクが確立されると
通常の着信シーケンスにより、無線子機との認証が実行
される(シーケンス88)。前記認証結果により、無線
側ページング呼管理部68の無線呼管理シミュレート部
71により前記無線子機の正常性が判定されると、自局
エリア内に無線子機が存在すると確定し、タスク生成部
72により、前記無線子機の呼制御上の処理を独立して
担当するタスクである無線呼管理部75を生成し、前記
呼管理メモリ上の処理部情報を無線側ページング呼管理
部68から無線呼管理部75に変更する。さらに、呼管
理メモリ連結変更部74により、前記呼管理メモリをペ
ージング中のメモリ連結部から、各呼の依存するインタ
フェース部単位の連結部につなぎかえることにより、呼
の識別を明確なものとし、さらにインタフェースカード
に障害が発生した場合等の閉塞処理が容易に行えるよう
になる。
【0047】上記の処理が行われると、無線呼管理シミ
ュレート部71は、メッセージ送信制御部74により、
無線呼管理部75に呼設定受付メッセージを送信する
(シーケンス89)。前記呼設定受付メッセージを受信
した無線呼管理部75は、呼制御上の状態遷移を行い、
回線イベント受信制御部47に呼設定受付メッセージを
送信する(シーケンス90)。回線イベント受信制御部
47中のイベント解析部48は、受信したメッセージの
解析を行う。ここで前記呼設定受付メッセージは、ペー
ジングによる着信を示す呼設定メッセージ、及び発信を
示すメッセージではないので、すでに呼の管理が行われ
ていることを確認するため、呼管理メモリ有無判定部4
9により、前記呼設定受付メッセージを受信処理するに
必要な呼管理メモリ(制御部)が存在するか否かを判定
する。この場合の判定とは、メッセージに含まれる呼番
号等を登録した呼管理メモリが存在するか否かを全検索
して判定することによって行われる。ここでの呼管理メ
モリ検索においては、図3に示す呼番号−呼管理メモリ
対応表等を使用すれば、処理効率が向上することとな
る。
【0048】回線呼管理メモリが存在すると判定される
と、前記呼管理メモリ上に記憶されている現在の処理部
を参照する。この場合、呼管理メモリ上には回線側ペー
ジング呼管理部53が制御部であると記憶されており、
メッセージ送信制御部52により、回線側ページング呼
管理部53へ呼設定受付メッセージが送信される(シー
ケンス91)。前記呼設定受付メッセージを受信した回
線側ページング呼管理部53は、呼管理メモリ検索部5
5により呼管理メモリを検索し、回線呼制御上の処理を
起動することとなる。この場合呼設定受付メッセージの
受信により、自局エリア内に無線子機が存在すると確定
し、タスク生成部57により、着信呼の呼制御上の処理
を独立して担当するタスクである回線呼管理部60を生
成し、前記呼管理メモリ上の処理部情報を回線側ページ
ング呼管理部53から回線呼管理部60に変更する。さ
らに、呼管理メモリ連結変更部58により、前記呼管理
メモリをページング中のメモリ連結部から、各呼の依存
するインタフェース部単位の連結部につなぎかえること
により、呼の識別を明確なものとし、さらにインタフェ
ースカードに障害が発生した場合等の閉塞処理が容易に
行えるようになる。
【0049】上記の処理が行われると、回線呼管理シミ
ュレート部56は、メッセージ送信制御部59により、
回線呼管理部60に呼設定受付メッセージを送信する
(シーケンス92)。以後通常の着信処理が行われるこ
ととなる。なお、本実施例においては、回線側、無線側
をそれぞれ独立の呼管理部で管理することとしている
が、回線側、無線側の区別を行わずに、着信呼として一
つの呼管理部で制御することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、自分が管
理するエリア内に実際に無線子機の存在する基地局のみ
が呼管理制御を行う呼管理タスクを生成し、さらに明ら
かになるまでは、ページング呼管理部で一括管理を行う
ので、無駄なタスク生成を行うことがなく装置のコスト
も低くすることができる。また、タスク生成不可等の理
由で発着信サービスを拒否することがないのでサービス
性も向上する。さらに、呼管理メモリの連結方法をペー
ジング呼と存在確定呼に分離することにより処理効率の
向上も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の無線電話装置の概念を示す
ブロック図
【図2】本発明の一実施例の無線電話装置の呼管理メモ
リの連結方法の説明図
【図3】本発明の一実施例の無線電話装置の呼番号−呼
管理メモリ対応表をあらわす図
【図4】本発明の一実施例の無線電話装置の呼管理メモ
リの管理領域の説明図
【図5】本発明の一実施例の無線電話装置の着信制御の
シーケンスチャート
【図6】従来の無線電話装置の概念を示すブロック図
【図7】従来の無線電話装置の呼管理メモリの連結方法
の説明図
【図8】従来の無線電話装置の無線子機に着信する場合
のシーケンスチャート
【符号の説明】
41 回線インタフェース部 42 回線制御チャネル制御部 43 無線インタフェース部 44b 無線送受信部 45 通話路スイッチ部 46 制御部 47 回線イベント受信制御部 50,65 タスク生成部 53 回線側ページング呼管理部 62 無線イベント受信制御部 68 無線側ページング呼管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線制御局と、前記無線制御局に有線回線
    で接続された基地局と、前記基地局との間で無線による
    通信を行う複数の無線子機からなる無線電話装置の呼管
    理方法であって前記基地局は、前記基地局が無線子機を呼ぶための 呼設
    定メッセージを受信した場合に、呼設定メッセージを受
    信した時点での呼管理タスク生成を行わず、無線インタ
    フェース部の無線送受信部を介して着信メッセージを送
    信し、呼出対象の無線子機が自エリア内に存在すること
    が明らかになった時点で呼管理タスクを生成することを
    特徴とする無線電話装置の呼管理方法。
  2. 【請求項2】前記無線子機が自局エリア内に存在するこ
    とが明らかになった時点を、前記無線子機からの無線確
    立要求があった時点とすることを特徴とする請求項1記
    載の無線電話装置の呼管理方法。
  3. 【請求項3】前記無線子機が自局エリア内に存在するこ
    とが明らかになった時点を、前記無線子機からの着信応
    答があった時点とすることを特徴とする請求項1記載の
    無線電話装置の呼管理方法。
  4. 【請求項4】前記無線子機が自局エリア内に存在するこ
    とが明らかになった時点を、前記無線子機からの呼設定
    受付があった時点とすることを特徴とする請求項1記載
    の無線電話装置の呼管理方法。
  5. 【請求項5】前記無線子機が自局エリア内に存在するこ
    とが明らかになった時点を、前記無線子機からの認証応
    答があった時点とすることを特徴とする請求項1記載の
    無線電話装置の呼管理方法。
  6. 【請求項6】前記無線子機の存在が明らかでない場合
    に、前記呼管理タスクに代わって、ページング呼管理部
    によりページング着信呼を一括管理することを特徴とす
    る請求項1記載の無線電話装置の呼管理方法。
  7. 【請求項7】前記ページング着信呼の一つ一つを制御す
    る為に設けられる呼管理メモリを、前記無線子機の存在
    が明らかでない場合は、ページング呼専用のページング
    呼メモリチェーンとして連結し、前記無線子機の存在が
    明らかになった場合には、該当呼が依存するインタフェ
    ース制御部の単位で呼管理メモリを連結することを特徴
    とする請求項1記載の無線電話装置の呼管理方法。
  8. 【請求項8】無線制御局と、前記無線制御局に有線回線
    で接続された基地局と、前記基地局との間で無線による
    通信を行う複数の無線子機からなる無線電話装置であっ
    前記基地局は、 制御チャネルのデータを送受信可能な回線インタフェー
    ス部と、 音声制御データを無線電波として送信または受信可能
    無線インタフェース部と、 回線側の通話路と無線側の通話路のスイッチングを行う
    通話路スイッチ部と、 回線インタフェース部からのメッセージを受信するイベ
    ント受信制御部と、 ページング中の呼を管理するページング呼管理部と、 ページング着信応答後の呼,及び発信呼を管理する呼管
    理部とを備え、 前記イベント受信制御部が、 無線子機に対してのペーシ
    ング着信が発生したことを制御チャネルから受信したメ
    ッセージにより判断した場合、その時点で呼管理タスク
    を生成せずに、呼出対象の 無線子機が自局エリア内に存在することが明
    らかになった時点で呼管理タスクを生成することを特徴
    とする無線電話装置。
  9. 【請求項9】無線制御局と、前記無線制御局に有線回線
    で接続された基地局と、前記基地局との間で無線による
    通信を行う複数の無線子機からなる無線電話装置であっ
    前記基地局は、 ディジタル回線上の制御チャネルのデータを送受信する
    回線制御チャネル制御部を有する回線インタフェース部
    と、 音声制御データを無線電波として送信または受信する
    無線送受信部を有する無線インタフェース部と、 回線側の通話路と無線側の通話路のスイッチングを行う
    通話路スイッチ部と、 回線インタフェース部からのメッセージを受信するイベ
    ント受信制御部と、 ページング中の呼を管理するページング呼管理部と、 ページング着信応答後の呼,及び発信呼を管理する呼管
    理部とを備え、 前記イベント受信制御部が、 前記無線子機に対してのペ
    ーシング着信が発生したことを前記回線インタフェース
    部の回線制御チャネル制御部を介して受信したメッセー
    ジにより判断した場合、その時点で呼管理タスクを生成
    せずに、ページング呼管理部により一括管理し、呼出対象の 無線子機が自局エリア内に存在することが明
    らかになった時点で呼管理タスクを生成し、呼毎の呼管
    理制御を行うことを特徴とする無線電話装置。
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