JPH1013856A - テレビジョン放送信号処理装置および方法 - Google Patents

テレビジョン放送信号処理装置および方法

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JPH1013856A
JPH1013856A JP15814496A JP15814496A JPH1013856A JP H1013856 A JPH1013856 A JP H1013856A JP 15814496 A JP15814496 A JP 15814496A JP 15814496 A JP15814496 A JP 15814496A JP H1013856 A JPH1013856 A JP H1013856A
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luminance
pixel
signal
data
arithmetic
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JP15814496A
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English (en)
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Kenji Takahashi
健治 高橋
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドット妨害を軽減できるようにY/C分離を
行う。 【解決手段】 NTSC方式のTV放送信号において、
所定の画面のフィールドを構成している、注目画素bの
輝度データをその近傍に位置する画素のデータを用いて
算出する。具体的には、画素a乃至画素eに対応するデ
ータの値を値A乃至値Eとすると、Y1=(2B+D+E)/4,
Y2=(D+B)/2,Y3=(B+E)/2,Y4=(2B+A+C)/4,|B
-F|<|B-G|のときY5=(A+B)/2,|B-F|≧|
B-G|のときY5=(B+C)/2を求めた後、注目画素bに
対応する輝度YbをYb=Med{Y1,Y2,Y3,Y4,Y5}(M
ed{}は、{}内の値のうち、中間値を有する値を示
す)とした輝度信号を生成する。このようにして、所定
のフィールドを構成する画素に対応する輝度信号を生成
して色信号から分離することにより、ドット妨害を軽減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
信号処理装置および方法に関し、特に、所定の画素に対
応する輝度データとして、その近傍の画素に対応するデ
ータを用いて、複数の演算を行うことにより複数の輝度
データを算出し、算出された複数の輝度データの中か
ら、中間の値を有するものを選択するようにしたテレビ
ジョン放送信号処理装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国においては、NTSC方式でテレ
ビジョン(TV)放送が行われており、このNTSC方
式のTV放送信号は、輝度信号(Y)に色信号(C)を
直交変調して多重化した信号となっている。
【0003】従って、TV放送信号に対応する映像をモ
ニタで表示する場合、TV放送信号から、輝度信号と色
信号を分離(Y/C分離)する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Y/C分離の方法においては、所定の画素に対応する輝
度データを、TV放送信号に含まれているその画素に対
応するデータと、その画素の近傍に位置する画素に対応
するデータを用いて、所定の1つの演算を行うことによ
り決定している。従って、例えば、この演算がその画像
に最適なものではない場合、ドット妨害が目立つ課題が
あった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、所定のフレームまたはフィールドを構成す
る個々の画素に最適な輝度データを生成し、ドット妨害
を軽減してY/C分離を行うことができるようにしたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のテレビ
ジョン放送信号処理装置は、入力されたテレビジョン放
送信号に含まれている、所定のフィールドの中の所定の
注目画素のデータと、注目画素の近傍に位置する1以上
の他の画素のデータとを組み合わせて生成したN個(N≧
3)の異なる演算式の演算を行って、N個の輝度データを
演算する演算手段と、N個の輝度データのうち、中間の
値を有するものを選択する選択手段とを備えることを特
徴とする。
【0007】請求項4に記載のテレビジョン放送信号処
理方法は、入力されたテレビジョン放送信号に含まれて
いる、所定のフィールドの中の所定の注目画素のデータ
と、注目画素の近傍に位置する1以上の他の画素のデー
タとを組み合わせて生成したN個(N≧3)の異なる演算式
の演算を行って、N個の輝度データを演算し、N個の輝度
データのうち、中間の値を有するものを選択することを
特徴とする。
【0008】請求項1に記載のテレビジョン放送信号処
理装置においては、演算手段が、入力されたテレビジョ
ン放送信号に含まれている、所定のフィールドの中の所
定の注目画素のデータと、注目画素の近傍に位置する1
以上の他の画素のデータとを組み合わせて生成したN個
(N≧3)の異なる演算式の演算を行って、N個の輝度デー
タを演算し、選択手段が、N個の輝度データのうち、中
間の値を有するものを選択する。
【0009】請求項4に記載のテレビジョン放送信号処
理方法においては、入力されたテレビジョン放送信号に
含まれている、所定のフィールドの中の所定の注目画素
のデータと、注目画素の近傍に位置する1以上の他の画
素のデータとを組み合わせて生成したN個(N≧3)の異な
る演算式の演算を行って、N個の輝度データが演算さ
れ、N個の輝度データのうち、中間の値を有するものが
選択される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のテレビジョン放送
信号処理装置を応用したテレビジョン(TV)受像機1
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0011】NTSC方式のテレビジョン放送信号は、
アンテナ2で受信され、TV受像機1のチューナ11
で、所定のTV放送チャンネルが選局されるようになさ
れている。
【0012】動き判定回路12は、チューナ11から供
給されたTV映像信号に対応する画像の動きを判定し、
その判定結果をミキサ16に出力するようになされてい
る。
【0013】空間フィルタ13は、 チューナ11から
供給されたTV映像信号を基に、数種類の演算方法を用
いて所定のフィールドを構成する画素に対応する複数の
輝度データを算出し、それらの輝度データのうち、中間
の値を有する輝度データを生成して、ミキサ16に供給
するようになされている。
【0014】時間フィルタ14は、 チューナ11から
供給されたTV映像信号を基に、所定の2つのフレーム
の対応する画素(時間方向に離れている画素)から最適
な輝度データを算出し、ミキサ16に供給するようにな
されている。
【0015】ミキサ16は、動き判定回路12から供給
された判定結果を基に、空間フィルタ13より入力され
た輝度データと、時間フィルタ14より入力された輝度
データを、所定の割合で混合することにより輝度信号を
生成し、マトリックス回路17に供給するようになされ
ている。
【0016】C用空間フィルタ15は、チューナ11か
ら供給されたTV映像信号を基に、所定のフィールド
(またはフレーム)を構成する画素に対応する色信号
(I,Q信号)を生成し、マトリックス回路17に供給
するようになされている。
【0017】マトリックス回路17は、ミキサ16より
供給された輝度信号(Y信号)とC用空間フィルタ15
より供給されたI,Q信号を用いて、U信号(B(Blue)-
Y)とV信号(R(Red)-Y)で構成される色差信号を生
成し、輝度信号(Y信号)とともに、マトリックス回路
18に出力するようになされている。マトリックス回路
18は、Y,U,V信号をR,G,B信号に変換して、CR
T19に供給するようになされている。
【0018】チューナ11から出力されたTV音声信号
は、音声処理回路20で、増幅、復調などの処理が施さ
れ、スピーカ21に供給されるようになされている。
【0019】図2は、空間フィルタ13の一実施例の構
成を示すブロック図である。演算回路41−1乃至41
−5(演算手段)は、それぞれ、所定の注目画素に対応
する輝度を、その近傍に位置する画素のデータに対し、
別個の演算式を用いて演算し、メディアンフィルタ42
に出力するようになされている。すなわち、メディアン
フィルタ42には、演算回路41−1乃至41−5より
出力された注目画素に対応する5個の異なる輝度データ
が入力されるようになされている。
【0020】メディアンフィルタ42(選択手段)は、
5個の注目画素に対応する輝度データのうち、中間の値
を有するものを選択し、ミキサ16に出力するようにな
されている。
【0021】次に、TV受像機1の具体的な処理動作に
ついて、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0022】図3のステップS1で、NTSC方式のT
V放送信号は、アンテナ2で受信され、TV受像機1の
チューナ11に供給される。チューナ11は、所定のT
V放送チャンネルを選局し、対応するTV映像信号を動
き判定回路12、空間フィルタ13、時間フィルタ1
4、およびC用空間フィルタ15に供給するとともに、
TV音声信号を音声処理回路20に供給する。
【0023】続くステップS2で、動き判定回路12
は、チューナ11より供給されたTV映像信号に対応す
る映像の動きを、所定のブロック単位で判定し、その判
定結果をミキサ16に出力する。
【0024】後続のステップS3で、空間フィルタ13
の演算回路41−1乃至41−5は、チューナ11より
供給されたTV映像信号を用いて、所定のフィールドを
構成する各画素について、数種類(実施例の場合、5種
類)の演算方法で複数の輝度データを算出し、メディア
ンフィルタ42は、それらの値のうち、中間の値に対応
する輝度信号を生成してミキサ16に出力する。
【0025】ここで、ステップS3の処理の詳細を図4
と図5を参照して説明する。
【0026】図4は、所定のフィールドを構成する画素
を示している。図中、白丸はY-Iの信号が、黒丸はY+
Iの信号が、白四角はY-Qの信号が、黒四角は、Y+Q
の信号が、それぞれの画素に対応していることを示して
いる。同図に示すように、水平ライン方向には、Y+I,
Y+Q,Y-I,Y-Qの各信号が順番に配置され、垂直の
ライン方向には、1つのラインではY+I,Y-Iが交互
に配置され、他の1つのラインでは、Y+Q,Y-Qが交
互に配置されている。
【0027】演算回路41−1乃至41−5は、それぞ
れ、例えば、図4の画素b(注目画素)における5個の
輝度(Y1乃至Y5)を、演算式(1)乃至演算式(5)
により演算する。ここで、値A乃至Eは、それぞれ、図
4の画素a乃至画素eに対応するTV映像信号に含まれ
ているデータの値である。 Y1=(2B+D+E)/4 (1) Y2=(D+B)/2 (2) Y3=(B+E)/2 (3) Y4=(2B+A+C)/4 (4) Y5=(A+B)/2 (|B-F|<|B-G|) (5) Y5=(B+C)/2 (|B-F|≧|B-G|)
【0028】これらの各式を演算することにより、次の
ように色信号成分(I信号とQ信号)が相殺され、輝度
信号成分を分離抽出することができる。 Y1=(2(Y+I)+(Y-I)+(Y-I))/4=Y (6) Y2=((Y-I)+(Y+I))/2=Y (7) Y3=((Y+I)+(Y-I))/2=Y (8) Y4=(2(Y+I)+(Y-I)+(Y-I))/4=Y (9) Y5=((Y-I)+(Y+I))/2=Y (10)
【0029】続いて、メディアンフィルタ42は、式
(11)で示す輝度Ybに対応する輝度信号を、画素b
に対応する輝度信号として生成する。 Yb=Med{Y1,Y2,Y3,Y4,Y5} (11) (Med{}は、{}内の値のうち、中間の値を示す)
【0030】すなわち、Y1乃至Y5の5個の輝度のう
ち、中間の値を有する輝度を選択し、対応する輝度信号
を生成する。
【0031】図5は、偶数と奇数の2つのフィールドで
構成される1フレームの画素を示している。図中、2つ
のフィールドは、それぞれ、実線と点線で表した画素に
より表されている。図5において、図4の場合と対応す
る部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜
省略する。画素bに対応する輝度は、図5に示すように
位置する画素a乃至画素eのデータにより生成される。
【0032】このようにして、所定のフィールド(また
はフレーム)を構成する画素について、式(1)乃至式
(5)および式(11)に示す演算が行われ、対応する
輝度信号が生成されて(色信号と分離されて)ミキサ1
6に出力される。
【0033】図3のフローチャートの説明に戻り、続く
ステップS4で、時間フィルタ14は、チューナ11よ
り供給されたTV映像信号を基に、所定の2つのフレー
ムの対応する画素(時間方向に離れた画素)に対するデ
ータを用いて、最適な輝度データを算出し、対応する輝
度信号を生成して、ミキサ16に供給する。
【0034】ミキサ16は、空間フィルタ13より入力
された輝度信号Y13と、時間フィルタ14より入力され
た輝度信号Y14を、次式に従って混合して輝度信号Yを
生成し、マトリックス回路17に出力する。 Y=αY13+(1-α)Y14 (0≦α≦1) (12)
【0035】ミキサ16は、ステップS5で、このαの
値を、動き判定回路12から供給された判定結果に従
い、制御する。
【0036】後続のステップS6で、C用空間フィルタ
15は、チューナ11から供給されたTV映像信号を基
に、所定のフィールド(またはフレーム)を構成する画
素からI,Q信号を生成し、マトリックス回路17に供
給する。
【0037】ここで、ステップS6の処理の詳細につい
て、図6を参照して説明する。図6では、注目画素をb
とするとき、その周辺の画素a乃至iに対して、それぞ
れ、2,4,2,2,2,1,1,1,1の重み付けをして、色信号を求
める。
【0038】このようにして、C用空間フィルタ15
は、所定のフィールド(またはフレーム)を構成する画
素についてのI,Q信号を生成し、マトリックス回路1
7に出力する。
【0039】続くステップS7で、マトリックス回路1
7は輝度信号YとI,Q信号を、Y,U,V信号(輝度信
号と色差信号)に変換し、マトリックス回路18に供給
する。Y,U,V信号は、マトリックス回路18でR,G,
B信号に変換され、CRT19に供給される。また、音
声処理回路20は、チューナ11より供給されたTV音
声信号に、増幅、復調などの処理を施し、スピーカ21
に出力する
【0040】以上のようにして、各画素に対応する適切
な輝度信号が生成され、CRT19に供給されるため、
ドット妨害を軽減することができる。
【0041】図7は、空間フィルタ13の他の実施例の
構成を示すブロック図である。
【0042】チューナ11より出力されたTV映像信号
は、空間フィルタ13の相関判定回路31、水平方向空
間フィルタ32、および垂直方向空間フィルタ33に供
給されるようになされている。
【0043】相関判定回路31(検出手段)は、TV放
送信号に含まれている輝度信号の水平方向の相関と垂直
方向の相関を比較し、いずれの相関が強いかを判定し、
その判定結果に対応してスイッチ34を切り換えるよう
になされている。
【0044】水平方向空間フィルタ32(第2の演算手
段)は、水平方向の相関が強い場合のフィールド(また
はフレーム)を構成する画素に対応する輝度信号を生成
し、スイッチ34に供給するようになされていいる。
【0045】垂直方向空間フィルタ33(第1の演算手
段)は、垂直方向の相関が強い場合のフィールド(また
はフレーム)を構成する画素に対応する輝度信号を生成
し、スイッチ34に供給するようになされていいる。
【0046】スイッチ34は、相関判定回路31より供
給された比較結果に対応して、水平方向空間フィルタ3
2より供給された輝度信号、または垂直方向空間フィル
タ33より供給された輝度信号のうち、いずれか一方の
輝度信号を選択してミキサ16に出力するようになされ
てる。
【0047】図8は、水平方向空間フィルタ32の一実
施例の構成を示すブロック図である。演算回路51−1
乃至51−5は、それぞれ、所定の注目画素に対応する
輝度を、その近傍に位置する画素のデータに対し、別個
の演算式を用いて演算し、メディアンフィルタ52に出
力するようになされている。すなわち、メディアンフィ
ルタ52には、演算回路51−1乃至51−5より出力
された注目画素に対応する5個の異なる輝度データが入
力されるようになされている。また、この輝度データの
うちの半数以上は注目画素と同じラインの画素のデータ
を用いて生成されたものである。
【0048】メディアンフィルタ52は、5個の注目画
素に対応する輝度データのうち、中間の値を有するもの
を選択し、スイッチ34に出力するようになされてい
る。
【0049】図9は、垂直方向空間フィルタ33の一実
施例の構成を示すブロック図である。演算回路61−1
乃至61−5は、それぞれ、所定の注目画素に対応する
輝度を、その近傍に位置する画素のデータに対し、別個
の演算式を用いて演算し、メディアンフィルタ62に出
力するようになされている。また、これらの輝度データ
のうちの半数以上は注目画素とは異なるラインの画素の
データを用いて生成されたものである。
【0050】メディアンフィルタ62は、5個の注目画
素に対応する輝度データのうち、中間の値を有するもの
を選択し、スイッチ34に出力するようになされてい
る。
【0051】次に、水平方向空間フィルタ32と垂直方
向空間フィルタ33の処理動作について、図10を参照
して説明する。
【0052】図10は、注目画素bの近傍に位置する画
素a乃至画素sを示している。
【0053】水平方向空間フィルタ32の演算回路51
−1乃至51−5は、図10の画素bにおける5個の輝
度(Y11乃至Y15)を、式(13)乃至式(17)によ
り、それぞれ算出する。ここで、値A乃至Kは、それぞ
れ、図10の画素a乃至画素kにおけるTV映像信号の
データに対応する値である。 Y11=(2B+D+E)/4 (13) Y12=(B+D)/2 (14) Y13=(B+E)/2 (15) Y14=(2B+A+C)/4 (16) Y15=(B+A)/2 (|L-C|<|M-C|) (17) Y15=(B+C)/2 (|L-C|≧|M-C|)
【0054】輝度Y11乃至Y13は、注目画素bと同じ水
平ライン上の画素(画素dと画素e)におけるデータの
みにより計算された輝度であり、輝度Y14とY15は、注
目画素bとは異なる水平ライン上(同一の垂直なライン
上)の画素(画素aと画素c)におけるデータを用いて
計算された輝度である。
【0055】そして、水平方向空間フィルタ32のメデ
ィアンフィルタ52は、式(18)で示す輝度Ybに対
応する輝度信号を、注目画素bに対応する輝度信号とし
て生成する。 Yb=Med{Y11,Y12,Y13,Y14,Y15} (18)
【0056】式(18)の輝度Ybは、5つの輝度(Y1
1乃至Y15)のうち、3つの輝度(Y11乃至Y13)が、
注目画素bと同じ水平ライン上の画素(画素dと画素
e)におけるデータのみにより計算された輝度であるた
め、この3つの輝度Y11乃至Y13のいずれかが選択され
る確率が高くなっている。
【0057】このようにして、所定のフィールド(また
はフレーム)を構成する画素に対応する輝度信号がスイ
ッチ34に供給される。
【0058】同様に、垂直方向空間フィルタ33の演算
回路61−1乃至61−5は、図10の注目画素bにお
ける5個の輝度(Y16乃至Y20)を式(19)乃至式
(23)により算出する。 Y16=(2B+A+C)/4 (19) Y17=(B+A)/2 (20) Y18=(B+C)/2 (21) Y19=(2B+D+E)/4 (22) Y20=(J+K)/2 (23)
【0059】輝度Y16乃至Y18は、注目画素bと同一の
垂直方向のライン上の画素(画素aと画素c)における
データを用いて計算された輝度であり、輝度Y19とY20
は、注目画素bと同じ水平ライン上の画素(画素dと画
素e)におけるデータのみを用いて計算された輝度であ
る。
【0060】そして、垂直方向空間フィルタ33のメデ
ィアンフィルタ62は、式(24)で示す輝度Ybに対
応する輝度信号を、注目画素bに対応する輝度信号とし
て生成する。 Yb=Med{Y16,Y17,Y18,Y19,Y20} (24)
【0061】式(24)の輝度Ybは、5つの輝度(Y1
6乃至Y20)のうち、3つの輝度(Y16乃至Y18)が、
注目画素bと同一の垂直方向のライン上の画素(画素a
と画素c)におけるデータを用いて計算された輝度であ
るため、この3つの輝度Y15乃至Y18のいずれかが選択
される確率が高くなっている。
【0062】このようにして、所定のフィールド(また
はフレーム)を構成する画素に対応する輝度信号がスイ
ッチ34に供給される。
【0063】相関判定回路31は、水平方向の相関CH
と垂直方向の相関CVを、それぞれ、式(25)または
式(26)により求める。
【0064】 CH=|R-B|+|D-E|+|B-S|+|F-H|+|G-I| (25) CV=|L-B|+|A-C|+|B-M|+|N-O|+|P-Q| (26)
【0065】そして、相関判定回路31は、相関CHの
方が相関CVより小さい(水平方向の相関が強い)と判
断した場合、水平方向空間フィルタ32で生成された輝
度信号(式(18)で求めた輝度信号)をスイッチ34
に選択させ、相関CVの方が相関CVより小さい(垂直方
向の相関が強い)と判断した場合、垂直方向空間フィル
タ33で生成された輝度信号(式(24)で求めた輝度
信号)をスイッチ34に選択させる。
【0066】このようにして、輝度の相関が強い方向に
応じて空間フィルタ(水平方向空間フィルタ32または
垂直方向空間フィルタ33)からの出力を選択すること
ができる。
【0067】以上のようにして、所定のフィールド(ま
たはフレーム)を構成する各画像に最適な輝度信号を生
成する(色信号から分離する)ことができる。従って、
ドット妨害を軽減させることができるとともに、良質の
画質を得ることができる。
【0068】なお、上記実施例においては、式(1)乃
至式(5)、式(13)乃至式(17)、または式(1
9)乃至式(23)を用いて、所定の画素に対応する輝
度信号を生成するようにしたが、勿論、別の式を用いる
ようにしてもよい。また、式の数Nは任意であるが、メ
ディアンフィルタで中間の値を選択するには、奇数とす
るのが好ましい。さらに本発明は、NTSC方式以外の
テレビジョン放送信号にも適用することができる。ま
た、本発明は、TV受像機の他、VCR(Video Cassett
e Recorder)などに用いることもできる。
【0069】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載のテレビジ
ョン放送信号処理装置および請求項4に記載のテレビジ
ョン放送信号処理方法によれば、N個(N≧3)の異なる演
算式の演算を行って、N個の輝度データを演算し、N個の
輝度データのうち、中間の値を有するものを選択するよ
うにしたので、輝度信号を色信号から確実に分離するこ
とができ、ドット妨害を軽減した良質の画質を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン放送信号処理装置を応用
したTV受像機1の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】空間フィルタ13の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1のTV受像機1の処理動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】所定のフィールドを構成する画素を示す図であ
る。
【図5】所定のフレームを構成する画素を示す図であ
る。
【図6】所定の画素に対応するI,Q信号の算出方法を
説明する図である。
【図7】空間フィルタ13の他の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】水平方向空間フィルタ32の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図9】垂直方向空間フィルタ33の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図10】所定の画素に対応する輝度データの算出方法
を説明する図である。
【符号の説明】
1 TV受像機, 2 アンテナ, 11 チューナ,
12 動き判定回路, 13 空間フィルタ, 14
時間フィルタ, 15 C用空間フィルタ,16 ミ
キサ, 17,18 マトリックス回路, 19 CR
T, 20音声処理回路, 21 スピーカ, 31
相関判定回路, 32 水平方向空間フィルタ, 33
垂直方向空間フィルタ, 34 スイッチ, 41−
1乃至41−5 演算回路, 42 メディアンフィル
タ, 51−1乃至51−5演算回路, 52 メディ
アンフィルタ, 61−1乃至61−5 演算回路,
62 メディアンフィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたテレビジョン放送信号に含ま
    れている、所定のフィールドの中の所定の注目画素のデ
    ータと、前記注目画素の近傍に位置する1以上の他の画
    素のデータとを組み合わせて生成したN個(N≧3)の異な
    る演算式の演算を行って、N個の輝度データを演算する
    演算手段と、 前記N個の輝度データのうち、中間の値を有するものを
    選択する選択手段とを備えることを特徴とするテレビジ
    ョン放送信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記Nは奇数であり、N個の前記演算式の
    うち、(N+1)/2個以上の演算式は、前記注目画素と同一
    の水平方向のラインの画素のみとの組み合わせ、また
    は、前記注目画素と同一の垂直方向のライン上の画素の
    みとの組み合わせとされていることを特徴とする請求項
    1に記載のテレビジョン放送信号処理装置。
  3. 【請求項3】 輝度信号の水平方向の相関と垂直方向の
    相関のうち、いずれの相関が強いかを検出する検出手段
    をさらに備え、 前記演算手段は、前記N個の演算式として、垂直方向の
    方向性を有する第1の演算式の演算を行う第1の演算手
    段と、前記N個の演算式として、水平方向の方向性を有
    する第2の演算式の演算を行う第2の演算手段とを有
    し、 前記選択手段は、前記検出手段の検出結果に対応して、
    前記第1の演算手段または第2の演算手段の一方を選択
    し、選択した方により得られるN個の輝度データの中か
    ら、中間の値を有するものを選択することを特徴とする
    請求項1に記載のテレビジョン放送信号処理装置。
  4. 【請求項4】 入力されたテレビジョン放送信号に含ま
    れている、所定のフィールドの中の所定の注目画素のデ
    ータと、前記注目画素の近傍に位置する1以上の他の画
    素のデータとを組み合わせて生成したN個(N≧3)の異な
    る演算式の演算を行って、N個の輝度データを演算し、 前記N個の輝度データのうち、中間の値を有するものを
    選択することを特徴とするテレビジョン放送信号処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6297855B1 (en) 1997-12-25 2001-10-02 Sony Corporation Signal conversion apparatus and method
US6516088B1 (en) 1998-10-30 2003-02-04 Sony Corporation Image information converting apparatus

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