JPH10138205A - 基板の処理方法及び基板 - Google Patents
基板の処理方法及び基板Info
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- JPH10138205A JPH10138205A JP29828396A JP29828396A JPH10138205A JP H10138205 A JPH10138205 A JP H10138205A JP 29828396 A JP29828396 A JP 29828396A JP 29828396 A JP29828396 A JP 29828396A JP H10138205 A JPH10138205 A JP H10138205A
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- formaldehyde
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する基板
のホルムアルデヒド量を低減させる有効な処理方法を提
供する。 【解決手段】 気体遮断性を有する樹脂を主成分としホ
ルムアルデヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製し
た袋1を用意し、その袋1の中にホルムアルデヒド発散
性樹脂を含有する基板2を入れて密封した後、所定時間
放置する。或いは、フィルムを枚葉で使用し、基板とフ
ィルムを交互に複数重ね合わせて基板の表裏面にフィル
ムを密着させた状態とし、所定時間放置する。基板中に
存在するホルムアルデヒドを簡単に効率良く除去するこ
とができる。
のホルムアルデヒド量を低減させる有効な処理方法を提
供する。 【解決手段】 気体遮断性を有する樹脂を主成分としホ
ルムアルデヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製し
た袋1を用意し、その袋1の中にホルムアルデヒド発散
性樹脂を含有する基板2を入れて密封した後、所定時間
放置する。或いは、フィルムを枚葉で使用し、基板とフ
ィルムを交互に複数重ね合わせて基板の表裏面にフィル
ムを密着させた状態とし、所定時間放置する。基板中に
存在するホルムアルデヒドを簡単に効率良く除去するこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材合板、パーテ
ィクルボード、MDF等の木質基板、FRP等の樹脂系
基板、化粧シートを貼着した化粧板などであって、その
中にホルムアルデヒド発散性樹脂を含む基板の処理方法
に関するものである。
ィクルボード、MDF等の木質基板、FRP等の樹脂系
基板、化粧シートを貼着した化粧板などであって、その
中にホルムアルデヒド発散性樹脂を含む基板の処理方法
に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】木材合板を例にとる
と、層間の接着剤として低価格で接着力の高いフェノー
ル樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂が従来より多用さ
れてきた。しかし、これら接着剤用の樹脂は経時的にホ
ルムアルデヒド(ホルマリン)を発散するため、ホルマ
リン臭がするなどの欠点があることから、これを改善す
るべく次に挙げるような試みがなされている。 尿素・ホルマリン系、メラミン系、フェノール系等の
接着剤を酢酸ビニル系エマルジョン、レゾルシノール樹
脂、エポキシ樹脂等のホルムアルデヒドを発散しないも
のに変更する。 前記ホルムアルデヒド発散性の接着剤中にホルムアル
デヒド捕捉剤を混合する(例えば、特公平7−1104
84号公報参照)。 ホルムアルデヒド捕捉剤、或いは捕捉剤を混入した樹
脂を木質材料の表面に塗布する(例えば、特公昭51−
42164号公報参照)。 化粧板の裏面にホルムアルデヒド捕捉剤を含浸させた
紙、不織布等を貼着する(例えば、特開昭56−121
713号公報参照)。
と、層間の接着剤として低価格で接着力の高いフェノー
ル樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂が従来より多用さ
れてきた。しかし、これら接着剤用の樹脂は経時的にホ
ルムアルデヒド(ホルマリン)を発散するため、ホルマ
リン臭がするなどの欠点があることから、これを改善す
るべく次に挙げるような試みがなされている。 尿素・ホルマリン系、メラミン系、フェノール系等の
接着剤を酢酸ビニル系エマルジョン、レゾルシノール樹
脂、エポキシ樹脂等のホルムアルデヒドを発散しないも
のに変更する。 前記ホルムアルデヒド発散性の接着剤中にホルムアル
デヒド捕捉剤を混合する(例えば、特公平7−1104
84号公報参照)。 ホルムアルデヒド捕捉剤、或いは捕捉剤を混入した樹
脂を木質材料の表面に塗布する(例えば、特公昭51−
42164号公報参照)。 化粧板の裏面にホルムアルデヒド捕捉剤を含浸させた
紙、不織布等を貼着する(例えば、特開昭56−121
713号公報参照)。
【0003】しかしながら、上記したもののうちの方
法では、使用する接着剤のコストが尿素・ホルマリン系
等の接着剤に比べて高い上に、仮接着性が悪く、製造時
の良品数が低下するという欠点があり、また接着剤ごと
に加工条件を変更する必要がある。また、〜の方法
は何れもコストが高くなるばかりか、の方法では、製
造工程中に吸着、放出したホルムアルデヒドは捕獲でき
ないと言った問題や、グレードにより配合量を変える必
要があるため接着剤の種類が増える、端面処理が難しい
と言った欠点があり、の方法では、表面に貼着する化
粧シートとの密着性を考慮する必要があり、また端面処
理が難しいという欠点があり、の方法では、含浸基材
に印刷する場合に印刷適性が悪いという欠点がある。
法では、使用する接着剤のコストが尿素・ホルマリン系
等の接着剤に比べて高い上に、仮接着性が悪く、製造時
の良品数が低下するという欠点があり、また接着剤ごと
に加工条件を変更する必要がある。また、〜の方法
は何れもコストが高くなるばかりか、の方法では、製
造工程中に吸着、放出したホルムアルデヒドは捕獲でき
ないと言った問題や、グレードにより配合量を変える必
要があるため接着剤の種類が増える、端面処理が難しい
と言った欠点があり、の方法では、表面に貼着する化
粧シートとの密着性を考慮する必要があり、また端面処
理が難しいという欠点があり、の方法では、含浸基材
に印刷する場合に印刷適性が悪いという欠点がある。
【0004】また、メラミン樹脂含浸紙とフェノール樹
脂含浸紙の積層体からなる所謂メラミン樹脂化粧板やア
ミノアルキッド樹脂塗装木板の場合も同様に樹脂分から
ホルムアルデヒドが発散される。そこでこの場合にも対
策として、樹脂自体に、或いは化粧板を他の基材に積層
する際の接着剤中に、ホルムアルデヒド捕捉剤を添加す
るという工夫を行うことは提案されていた。しかしなが
ら、ホルムアルデヒドを接着剤中に混合すると、接着力
の低下、接着剤の配合変更、接着条件の変更、原価高騰
という問題が起こり、さらには化粧板表面に吸着された
ホルムアルデヒドの発散が防げないと言った問題があ
る。また、ホルムアルデヒドを塗料に混入すると、表面
物性(硬度等)の低下、硬化条件の変更、原価高騰とい
う問題が発生する。
脂含浸紙の積層体からなる所謂メラミン樹脂化粧板やア
ミノアルキッド樹脂塗装木板の場合も同様に樹脂分から
ホルムアルデヒドが発散される。そこでこの場合にも対
策として、樹脂自体に、或いは化粧板を他の基材に積層
する際の接着剤中に、ホルムアルデヒド捕捉剤を添加す
るという工夫を行うことは提案されていた。しかしなが
ら、ホルムアルデヒドを接着剤中に混合すると、接着力
の低下、接着剤の配合変更、接着条件の変更、原価高騰
という問題が起こり、さらには化粧板表面に吸着された
ホルムアルデヒドの発散が防げないと言った問題があ
る。また、ホルムアルデヒドを塗料に混入すると、表面
物性(硬度等)の低下、硬化条件の変更、原価高騰とい
う問題が発生する。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ホルムア
ルデヒド発散性樹脂を含有する基板のホルムアルデヒド
量を低減させるのに有効な基板の処理方法を提供するこ
とにある。
されたものであり、その目的とするところは、ホルムア
ルデヒド発散性樹脂を含有する基板のホルムアルデヒド
量を低減させるのに有効な基板の処理方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板のホルムアルデヒド量を低減させる処理方法であっ
て、気体遮断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製した袋を用意
し、図1に示すようにその袋1の中に基板2を入れて密
閉した後、所定時間放置するものである。この場合、袋
1の中を真空にして所定時間放置するとよく、さらには
基板2を加熱状態で所定時間放置するとよい。
め、本発明は、ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板のホルムアルデヒド量を低減させる処理方法であっ
て、気体遮断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製した袋を用意
し、図1に示すようにその袋1の中に基板2を入れて密
閉した後、所定時間放置するものである。この場合、袋
1の中を真空にして所定時間放置するとよく、さらには
基板2を加熱状態で所定時間放置するとよい。
【0007】上記のように袋の中に入れて密封した方が
効果は高いが、基板が平板状である場合、基板端部から
のホルムアルデヒド放出は平面部に比較して非常に少な
いため、次の方法で処理してもよい。すなわち、気体遮
断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデヒド捕捉剤
を含有してなる枚葉のフィルムを用意し、図2に示すよ
うにこのフィルム3と基板2を交互に重ね合わせて基板
2の表裏面にフィルム3を密着させた状態とし、所定時
間放置するものである。この場合、真空状態下にて所定
時間放置するとよく、さらには基板2を加熱状態で所定
時間放置するとよい。
効果は高いが、基板が平板状である場合、基板端部から
のホルムアルデヒド放出は平面部に比較して非常に少な
いため、次の方法で処理してもよい。すなわち、気体遮
断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデヒド捕捉剤
を含有してなる枚葉のフィルムを用意し、図2に示すよ
うにこのフィルム3と基板2を交互に重ね合わせて基板
2の表裏面にフィルム3を密着させた状態とし、所定時
間放置するものである。この場合、真空状態下にて所定
時間放置するとよく、さらには基板2を加熱状態で所定
時間放置するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で対象とする基板はホルム
アルデヒド発散性樹脂を含有するもので、具体的には、
ホルムアルデヒド発散性樹脂単体、ホルムアルデヒ
ド発散性樹脂を層間の接着剤として用いた木材合板(所
謂集成材も含む)、ホルムアルデヒド発散性樹脂をバ
インダーとするパーティクルボード又は木質繊維板(M
DF等)、ホルムアルデヒド発散性樹脂を繊維質材料
と混練又は含浸して複合化したもの(広義のFRP)、
各種基材にホルムアルデヒド発散性樹脂を成分とする
接着剤層を間に介して各種化粧シートを貼着してなる化
粧板の何れの形態であっても構わない。基板の形状とし
ては、平板状又はシート状のものが代表的であるが、そ
の他、曲面板、表面に凹凸や立体形状を有する成形品で
あってもよい。
アルデヒド発散性樹脂を含有するもので、具体的には、
ホルムアルデヒド発散性樹脂単体、ホルムアルデヒ
ド発散性樹脂を層間の接着剤として用いた木材合板(所
謂集成材も含む)、ホルムアルデヒド発散性樹脂をバ
インダーとするパーティクルボード又は木質繊維板(M
DF等)、ホルムアルデヒド発散性樹脂を繊維質材料
と混練又は含浸して複合化したもの(広義のFRP)、
各種基材にホルムアルデヒド発散性樹脂を成分とする
接着剤層を間に介して各種化粧シートを貼着してなる化
粧板の何れの形態であっても構わない。基板の形状とし
ては、平板状又はシート状のものが代表的であるが、そ
の他、曲面板、表面に凹凸や立体形状を有する成形品で
あってもよい。
【0009】ホルムアルデヒド発散性樹脂としては、フ
ェノール(石炭酸)とホルムアルデヒドとの縮重合から
得られるフェノール樹脂、尿素とホルマリンとの重合で
得られる尿素(或いは尿素・ホルムアルデヒド)樹脂、
アルキド樹脂にメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹
脂等を添加してなるアミノアルキド樹脂、メラミン樹脂
等がある。ホルムアルデヒドが樹脂系材料中に存在する
のは、主に次の原因によると考えられている。すなわ
ち、樹脂の未反応物として残る場合、硬化反応中
(加熱・加圧)に遊離したものとして残る場合、樹脂
以外の材料(木材、紙等)に捕捉されたものとして残る
場合、等である。このように樹脂系材料中に存在してい
たものが徐々に遊離し放出される。
ェノール(石炭酸)とホルムアルデヒドとの縮重合から
得られるフェノール樹脂、尿素とホルマリンとの重合で
得られる尿素(或いは尿素・ホルムアルデヒド)樹脂、
アルキド樹脂にメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹
脂等を添加してなるアミノアルキド樹脂、メラミン樹脂
等がある。ホルムアルデヒドが樹脂系材料中に存在する
のは、主に次の原因によると考えられている。すなわ
ち、樹脂の未反応物として残る場合、硬化反応中
(加熱・加圧)に遊離したものとして残る場合、樹脂
以外の材料(木材、紙等)に捕捉されたものとして残る
場合、等である。このように樹脂系材料中に存在してい
たものが徐々に遊離し放出される。
【0010】ホルムアルデヒド発散性樹脂単体として
は、ホルムアルデヒド発散性樹脂からなる成形品で、形
状としては、板状、シート状、各種立体形状等の形状の
ものがある。木材合板、パーティクルボード又は木質繊
維板に用いられる木材としては、楢、杉、松、欅、樫、
ラワン、チーク等通常使用されているものを用いる。
は、ホルムアルデヒド発散性樹脂からなる成形品で、形
状としては、板状、シート状、各種立体形状等の形状の
ものがある。木材合板、パーティクルボード又は木質繊
維板に用いられる木材としては、楢、杉、松、欅、樫、
ラワン、チーク等通常使用されているものを用いる。
【0011】ホルムアルデヒド発散性樹脂を混練又は含
浸する繊維質材料としては、上質紙、クラフト紙、チタ
ン紙、和紙等の紙、硝子繊維、炭素繊維、石綿等の無機
物繊維、麻、木綿、ビニロン等の有機物繊維からなる織
布又は不織布があり、さらには前記無機物又は有機物繊
維を1〜10mm程度に切断した短繊維等がある。これ
ら繊維材料に該樹脂を混練又は含浸し硬化させてなるも
のは所謂FRPと呼称されるものであり、メラミン樹脂
化粧板もこれに包含される。
浸する繊維質材料としては、上質紙、クラフト紙、チタ
ン紙、和紙等の紙、硝子繊維、炭素繊維、石綿等の無機
物繊維、麻、木綿、ビニロン等の有機物繊維からなる織
布又は不織布があり、さらには前記無機物又は有機物繊
維を1〜10mm程度に切断した短繊維等がある。これ
ら繊維材料に該樹脂を混練又は含浸し硬化させてなるも
のは所謂FRPと呼称されるものであり、メラミン樹脂
化粧板もこれに包含される。
【0012】各種基材と各種化粧シートを接着剤層を間
に介して接着してなる化粧板において、各種基材として
は、木質板(単板、或いは前記の木質合板、パーティク
ルボード、木質繊維板であってもよい)、金属板、セメ
ント板、硅酸カルシウム板、セラミック板等である。各
種化粧シートとしては、紙、不織布、合成樹脂シート等
のシートに塗装、絵柄印刷、凹凸模様エンボス等の装飾
処理を施したものを用いる。
に介して接着してなる化粧板において、各種基材として
は、木質板(単板、或いは前記の木質合板、パーティク
ルボード、木質繊維板であってもよい)、金属板、セメ
ント板、硅酸カルシウム板、セラミック板等である。各
種化粧シートとしては、紙、不織布、合成樹脂シート等
のシートに塗装、絵柄印刷、凹凸模様エンボス等の装飾
処理を施したものを用いる。
【0013】気体遮断性を有する樹脂としては、特にホ
ルムアルデヒドに対して浸透を完全に遮断するか、或い
は少なくともホルムアルデヒドの拡散する速度が空気中
よりも遅くすることが可能なものであればよい。具体的
には、ポリビニルアルコール(PVA)を使用するのが
好ましい。ポリビニルアルコールはホルムアルデヒドと
親和性が高く、フィルム内部に含有するホルムアルデヒ
ド捕捉剤とも効率的に反応するので効果が高い。その
他、ビニロン、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン・
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン・アクリロニトリ
ル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、或いは酸化アルミニウム
膜や酸化硅素膜を表面に蒸着したポリエチレンテレフタ
レート等も使用できる。そして、これらの樹脂を主成分
とするフィルムにホルムアルデヒド捕捉剤を含有させ
る。フィルムの厚さは通常15〜200μm程度とす
る。
ルムアルデヒドに対して浸透を完全に遮断するか、或い
は少なくともホルムアルデヒドの拡散する速度が空気中
よりも遅くすることが可能なものであればよい。具体的
には、ポリビニルアルコール(PVA)を使用するのが
好ましい。ポリビニルアルコールはホルムアルデヒドと
親和性が高く、フィルム内部に含有するホルムアルデヒ
ド捕捉剤とも効率的に反応するので効果が高い。その
他、ビニロン、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン・
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン・アクリロニトリ
ル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、或いは酸化アルミニウム
膜や酸化硅素膜を表面に蒸着したポリエチレンテレフタ
レート等も使用できる。そして、これらの樹脂を主成分
とするフィルムにホルムアルデヒド捕捉剤を含有させ
る。フィルムの厚さは通常15〜200μm程度とす
る。
【0014】ホルムアルデヒド捕捉作用のある代表的な
物質は有機アミノ化合物であり、この化合物はホルムア
ルデヒドと容易に反応し、その生成物がホルムアルデヒ
ドを解離せず、無害で安定な物質であって、例えばジシ
アンジアミド、尿素等のアミド類、エチレン尿素、プロ
ピレン尿素、5−ヒドロキシプロピレン尿素、5−メト
キシプロピレン尿素、5−メチルプロピレン尿素、パラ
バン酸(グリオキザールモノウレイン)、4,5−ジメ
トキシエチレン尿素等の環状アルキレン尿素、酸イミド
類、アミン類等が挙げられ、中でも尿素又は環状アルキ
レン尿素が特に好ましい。これらホルムアルデヒド捕捉
剤の樹脂フィルム中への含有量は通常5〜30重量%程
度である。さらに必要に応じて水酸化アンモニウムを添
加してもよい。
物質は有機アミノ化合物であり、この化合物はホルムア
ルデヒドと容易に反応し、その生成物がホルムアルデヒ
ドを解離せず、無害で安定な物質であって、例えばジシ
アンジアミド、尿素等のアミド類、エチレン尿素、プロ
ピレン尿素、5−ヒドロキシプロピレン尿素、5−メト
キシプロピレン尿素、5−メチルプロピレン尿素、パラ
バン酸(グリオキザールモノウレイン)、4,5−ジメ
トキシエチレン尿素等の環状アルキレン尿素、酸イミド
類、アミン類等が挙げられ、中でも尿素又は環状アルキ
レン尿素が特に好ましい。これらホルムアルデヒド捕捉
剤の樹脂フィルム中への含有量は通常5〜30重量%程
度である。さらに必要に応じて水酸化アンモニウムを添
加してもよい。
【0015】ホルムアルデヒド捕捉剤を気体遮断性を有
する樹脂フィルムに含有させる方法としては、ポリビニ
ルアルコールのようにホルムアルデヒドを内部に吸収捕
捉しやすい樹脂の場合には、ホルムアルデヒド捕捉剤を
樹脂フィルム中に混練して分散させることが好ましい。
また、ポリ塩化ビニリデン、酸化硅素蒸着ポリエチレン
テレフタレート等のホルムアルデヒドの侵入自体を遮断
する性能の高い樹脂の場合は、樹脂フィルムの基板に接
する側の表面にホルムアルデヒド捕捉剤を塗布すること
が好ましい。
する樹脂フィルムに含有させる方法としては、ポリビニ
ルアルコールのようにホルムアルデヒドを内部に吸収捕
捉しやすい樹脂の場合には、ホルムアルデヒド捕捉剤を
樹脂フィルム中に混練して分散させることが好ましい。
また、ポリ塩化ビニリデン、酸化硅素蒸着ポリエチレン
テレフタレート等のホルムアルデヒドの侵入自体を遮断
する性能の高い樹脂の場合は、樹脂フィルムの基板に接
する側の表面にホルムアルデヒド捕捉剤を塗布すること
が好ましい。
【0016】基板中の遊離ホルムアルデヒドは、基板自
体が透気性を有するため、基板を真空状態下に置くこと
により強制的に基板内部から放出させることができる。
気圧は大気圧より小さく、好ましくは10mmHg以下
にするとよい。或いは基板に加熱を行うことによっても
ホルムアルデヒド分子の熱運動を励起してホルムアルデ
ヒドを効果的に放出させることができる。真空状態下に
放置する方法としては、例えば図2のように積層体の形
態にした場合、基板を真空チャンバー内に入れた後、回
転真空ポンプ、油(又は水銀)拡散ポンプ等を使用して
真空引きする方法等が考えられる。また図1のように基
板を袋内に入れる形態の場合は、基板と袋の間を前記と
同様の手法で真空引きする方法が考えられる。基板を加
熱する方法としては、遠赤外線等の赤外線輻射が好適で
あるが、その他、熱風吹付け、誘電体加熱等も適用する
ことができる。基板の加熱温度は通常30〜150℃程
度とする。但し、基板の材料が熔融、発火燃焼、分解、
化学反応、結晶変態等の劣化、変質、損傷を起こさない
範囲に抑える。通常の木質材料では30〜100℃が好
ましい。
体が透気性を有するため、基板を真空状態下に置くこと
により強制的に基板内部から放出させることができる。
気圧は大気圧より小さく、好ましくは10mmHg以下
にするとよい。或いは基板に加熱を行うことによっても
ホルムアルデヒド分子の熱運動を励起してホルムアルデ
ヒドを効果的に放出させることができる。真空状態下に
放置する方法としては、例えば図2のように積層体の形
態にした場合、基板を真空チャンバー内に入れた後、回
転真空ポンプ、油(又は水銀)拡散ポンプ等を使用して
真空引きする方法等が考えられる。また図1のように基
板を袋内に入れる形態の場合は、基板と袋の間を前記と
同様の手法で真空引きする方法が考えられる。基板を加
熱する方法としては、遠赤外線等の赤外線輻射が好適で
あるが、その他、熱風吹付け、誘電体加熱等も適用する
ことができる。基板の加熱温度は通常30〜150℃程
度とする。但し、基板の材料が熔融、発火燃焼、分解、
化学反応、結晶変態等の劣化、変質、損傷を起こさない
範囲に抑える。通常の木質材料では30〜100℃が好
ましい。
【0017】また、基板を真空状態下に置き、その状態
で基板を加熱すると、加熱と真空の相乗効果によりホル
ムアルデヒドを基板から強制放出させるのにより効果的
である。そして、真空状態、加熱状態、或いはその両者
の併用により基板から強制放出されたホルムアルデヒド
は、前記の気体遮断性を有する樹脂中にホルムアルデヒ
ド捕捉剤を含有させてなるフィルムによって捕捉され
る。
で基板を加熱すると、加熱と真空の相乗効果によりホル
ムアルデヒドを基板から強制放出させるのにより効果的
である。そして、真空状態、加熱状態、或いはその両者
の併用により基板から強制放出されたホルムアルデヒド
は、前記の気体遮断性を有する樹脂中にホルムアルデヒ
ド捕捉剤を含有させてなるフィルムによって捕捉され
る。
【0018】気体遮断性を有する樹脂中にホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有させてなるフィルムからなる袋にて基
板を密封包装する方法としては、予め2枚のフィルムを
重ね合わせ、一方向の繋目のみを開口させたまま3辺を
シール(封印)したものを製袋しておき、その開口部か
ら基板を挿入して当該開口部をシールする方法、或いは
4辺が基板からはみ出すように余剰部を有したフィルム
を基板の表裏に積層し、余剰部の4辺全周をシールする
方法が代表的である。フィルムをシールする方法として
は、軟包装材料の分野で周知の手法、例えば、接着剤を
用いて接着する方法、加熱熔融させて融着させる方法等
によればよい。袋中からの空気の排気法についても軟包
装材料の分野等で周知の方法を適用すればよい。
ヒド捕捉剤を含有させてなるフィルムからなる袋にて基
板を密封包装する方法としては、予め2枚のフィルムを
重ね合わせ、一方向の繋目のみを開口させたまま3辺を
シール(封印)したものを製袋しておき、その開口部か
ら基板を挿入して当該開口部をシールする方法、或いは
4辺が基板からはみ出すように余剰部を有したフィルム
を基板の表裏に積層し、余剰部の4辺全周をシールする
方法が代表的である。フィルムをシールする方法として
は、軟包装材料の分野で周知の手法、例えば、接着剤を
用いて接着する方法、加熱熔融させて融着させる方法等
によればよい。袋中からの空気の排気法についても軟包
装材料の分野等で周知の方法を適用すればよい。
【0019】気体遮断性を有する樹脂中にホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有させてなる枚葉のフィルムと、ホルム
アルデヒド発散性樹脂を含有する基板とを交互に重ねる
方法としては、単に重ねて置く方法、重ねた状態で熱プ
レス成形して層間を密着させる方法、或いはフィルムと
基板との間に粘着剤層を介して層間を密着させる方法等
がある。層間を密着させる場合は、後でフィルムを剥離
可能なようにプレスや粘着剤の条件を調整する。また、
フィルムと基板とを交互に重ねる場合、最低限フィルム
/基板/フィルムの3層を積層すれば所期の効果を奏す
るが、生産効率、保管・輸送の効率を向上せしめるため
には、図2の如く基板を2枚以上、フィルムを3枚以上
積層する方が好ましい。
ヒド捕捉剤を含有させてなる枚葉のフィルムと、ホルム
アルデヒド発散性樹脂を含有する基板とを交互に重ねる
方法としては、単に重ねて置く方法、重ねた状態で熱プ
レス成形して層間を密着させる方法、或いはフィルムと
基板との間に粘着剤層を介して層間を密着させる方法等
がある。層間を密着させる場合は、後でフィルムを剥離
可能なようにプレスや粘着剤の条件を調整する。また、
フィルムと基板とを交互に重ねる場合、最低限フィルム
/基板/フィルムの3層を積層すれば所期の効果を奏す
るが、生産効率、保管・輸送の効率を向上せしめるため
には、図2の如く基板を2枚以上、フィルムを3枚以上
積層する方が好ましい。
【0020】なお、ホルムアルデヒド除去のための処理
時間は1〜30日程度であり、この処理時間は、所望す
るホルムアルデヒド発散量、使用する樹脂フィルムとホ
ルムアルデヒド捕捉剤の種類及び配合比、フィルムが基
板の表裏両面のみか又は完全密封袋体か、基板の温度及
び基板周囲の気圧(真空度)等の要因によって変化す
る。一般には、処理時間を長くするほどホルムアルデヒ
ド発散量は減少する。また、ホルムアルデヒド捕捉剤の
含有量が多い方が、フィルムが表裏両面のみよりも袋内
に完全密封した方が、基板温度が高い方が、そして気圧
の低い方が処理時間は短縮される。
時間は1〜30日程度であり、この処理時間は、所望す
るホルムアルデヒド発散量、使用する樹脂フィルムとホ
ルムアルデヒド捕捉剤の種類及び配合比、フィルムが基
板の表裏両面のみか又は完全密封袋体か、基板の温度及
び基板周囲の気圧(真空度)等の要因によって変化す
る。一般には、処理時間を長くするほどホルムアルデヒ
ド発散量は減少する。また、ホルムアルデヒド捕捉剤の
含有量が多い方が、フィルムが表裏両面のみよりも袋内
に完全密封した方が、基板温度が高い方が、そして気圧
の低い方が処理時間は短縮される。
【0021】本発明で用いたフィルムは、処理後に基板
と分離して廃棄し、基板のみを保管してもよいが、基板
を包装したまま乃至は基板に付着したままで基板ととも
に搬送や保管を行い、途中の適宜な段階で除去すること
もできる。後者の場合には、除去前のフィルムは基板を
保護する保護フィルム、或いは包装用の袋としても機能
する。
と分離して廃棄し、基板のみを保管してもよいが、基板
を包装したまま乃至は基板に付着したままで基板ととも
に搬送や保管を行い、途中の適宜な段階で除去すること
もできる。後者の場合には、除去前のフィルムは基板を
保護する保護フィルム、或いは包装用の袋としても機能
する。
【0022】処理を施した基板は、さらに必要に応じて
各種寸法、形状に切断した後、切削、Vカット等の加工
や各種素材との積層を行った上、天井、床、壁等の建築
物内装材、箪笥、机等の家具、ユニットバス、厨房器具
等の住設機器、テレビジョン受信機等の弱電機器のキャ
ビネット、箱等の容器、自動車、電車等の車輛内装材、
航空機の内装材等のような用途に用いることができる。
各種寸法、形状に切断した後、切削、Vカット等の加工
や各種素材との積層を行った上、天井、床、壁等の建築
物内装材、箪笥、机等の家具、ユニットバス、厨房器具
等の住設機器、テレビジョン受信機等の弱電機器のキャ
ビネット、箱等の容器、自動車、電車等の車輛内装材、
航空機の内装材等のような用途に用いることができる。
【0023】
(実施例1)5枚のラワン材単板を尿素樹脂接着剤にて
積層してなる木材合板を基板として用意した。そして、
ポリビニルアルコール樹脂系のホルムアルデヒド捕捉剤
含有フィルム(クラレ製「クラレビニロンフィルムVF
−F」)を枚葉のフィルムとして用い、図2に示すよう
に木材合板の表面と裏面にこのフィルムを積層し、大気
圧下で20℃にて24時間放置した。
積層してなる木材合板を基板として用意した。そして、
ポリビニルアルコール樹脂系のホルムアルデヒド捕捉剤
含有フィルム(クラレ製「クラレビニロンフィルムVF
−F」)を枚葉のフィルムとして用い、図2に示すよう
に木材合板の表面と裏面にこのフィルムを積層し、大気
圧下で20℃にて24時間放置した。
【0024】(実施例2)実施例1と同様のフィルムに
て開口部を有する袋を製造した。そして、その内部に実
施例1と同様の木材合板を挿入し、開口部を加熱融着し
て図1のように袋の中を密封した。なお、袋内は大気圧
とし、袋体を20℃に保ち、この状態にて24時間放置
した。
て開口部を有する袋を製造した。そして、その内部に実
施例1と同様の木材合板を挿入し、開口部を加熱融着し
て図1のように袋の中を密封した。なお、袋内は大気圧
とし、袋体を20℃に保ち、この状態にて24時間放置
した。
【0025】(実施例3)実施例1において、基板を4
0℃に保ち、また周囲の気圧を350〜400mmHg
の範囲にし、この状態で24時間放置した。
0℃に保ち、また周囲の気圧を350〜400mmHg
の範囲にし、この状態で24時間放置した。
【0026】(実施例4)実施例2において、基板を4
0℃に保ち、また袋内の気圧を300mmHgにした状
態にて密封し、この状態で24時間放置した。
0℃に保ち、また袋内の気圧を300mmHgにした状
態にて密封し、この状態で24時間放置した。
【0027】上記の処理済みサンプル及び未処理の合板
サンプルに対し、JISA−5908に規定するホルム
アルデヒド放出量試験を実施した。その結果は表1に示
すようである。
サンプルに対し、JISA−5908に規定するホルム
アルデヒド放出量試験を実施した。その結果は表1に示
すようである。
【0028】
【表1】
【0029】この表1から分かるように、処理済みのサ
ンプルは未処理のサンプルと比べてホルムアルデヒド放
出量が少なくなった。特に、実施例3,4のサンプルは
ホルムアルデヒド放出量が著しく少なくなった。
ンプルは未処理のサンプルと比べてホルムアルデヒド放
出量が少なくなった。特に、実施例3,4のサンプルは
ホルムアルデヒド放出量が著しく少なくなった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板の処
理方法によれば、基板中に存在するホルムアルデヒドを
簡単に効率良く除去することができ、経時的なホルムア
ルデヒドの発散を十分に低減することができる。また、
ホルムアルデヒド捕捉剤を含有させてなるフィルムを用
意するだけでよく、基板自体に余分な添加剤は不要であ
る。よって、基板自体の性能を変化させたり、基板の製
造及び後加工の適性に影響することもない。特に、基板
を加熱或いは真空状態下に置いて処理することで、より
短時間でホルムアルデヒド発散量の低減効果を得ること
ができ、また同じ処理時間であれば、よりホルムアルデ
ヒド発散量を低減させることができる。
理方法によれば、基板中に存在するホルムアルデヒドを
簡単に効率良く除去することができ、経時的なホルムア
ルデヒドの発散を十分に低減することができる。また、
ホルムアルデヒド捕捉剤を含有させてなるフィルムを用
意するだけでよく、基板自体に余分な添加剤は不要であ
る。よって、基板自体の性能を変化させたり、基板の製
造及び後加工の適性に影響することもない。特に、基板
を加熱或いは真空状態下に置いて処理することで、より
短時間でホルムアルデヒド発散量の低減効果を得ること
ができ、また同じ処理時間であれば、よりホルムアルデ
ヒド発散量を低減させることができる。
【図1】本発明に係る処理方法の説明図である。
【図2】本発明に係る別の処理方法の説明図である。
1 袋 2 基板 3 フィルム
Claims (8)
- 【請求項1】 ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板のホルムアルデヒド量を低減させる処理方法であっ
て、気体遮断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製した袋を用意
し、その袋の中に前記基板を入れて密閉した後、所定時
間放置することを特徴とする基板の処理方法。 - 【請求項2】 袋の中を真空にして所定時間放置するよ
うにした請求項1に記載の基板の処理方法。 - 【請求項3】 基板を加熱状態で所定時間放置するよう
にした請求項1又は2に記載の基板の処理方法。 - 【請求項4】 ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板のホルムアルデヒド量を低減させる処理方法であっ
て、気体遮断性を有する樹脂を主成分としホルムアルデ
ヒド捕捉剤を含有してなる枚葉のフィルムを用意し、こ
のフィルムと前記基板を交互に重ね合わせて基板の表裏
面にフィルムを密着させた状態とし、所定時間放置する
ことを特徴とする基板の処理方法。 - 【請求項5】 真空状態下にて所定時間放置するように
した請求項4に記載の基板の処理方法。 - 【請求項6】 基板を加熱状態で所定時間放置するよう
にした請求項4又は5に記載の基板の処理方法。 - 【請求項7】 ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板であって、気体遮断性を有する樹脂を主成分として
ホルムアルデヒド捕捉剤を含有してなるフィルムで作製
された袋の中に所定時間放置された基板。 - 【請求項8】 ホルムアルデヒド発散性樹脂を含有する
基板であって、気体遮断性を有する樹脂を主成分として
ホルムアルデヒド捕捉剤を含有してなる枚葉のフィルム
にサンドイッチされて所定時間放置された基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29828396A JPH10138205A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 基板の処理方法及び基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29828396A JPH10138205A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 基板の処理方法及び基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138205A true JPH10138205A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17857636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29828396A Pending JPH10138205A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 基板の処理方法及び基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138205A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033613A1 (en) * | 2004-09-20 | 2006-03-30 | Akzo Nobel Coatings International Bv | Method for producing a wood based product |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP29828396A patent/JPH10138205A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033613A1 (en) * | 2004-09-20 | 2006-03-30 | Akzo Nobel Coatings International Bv | Method for producing a wood based product |
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