JPH1013749A - 光電変換器の暗電流補正装置 - Google Patents

光電変換器の暗電流補正装置

Info

Publication number
JPH1013749A
JPH1013749A JP8164184A JP16418496A JPH1013749A JP H1013749 A JPH1013749 A JP H1013749A JP 8164184 A JP8164184 A JP 8164184A JP 16418496 A JP16418496 A JP 16418496A JP H1013749 A JPH1013749 A JP H1013749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dark current
correction
photoelectric converter
pixel
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8164184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3806973B2 (ja
Inventor
Hidehiko Aoyanagi
英彦 青柳
Shigeyuki Uchiyama
重之 内山
Shozo Yamano
省三 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP16418496A priority Critical patent/JP3806973B2/ja
Publication of JPH1013749A publication Critical patent/JPH1013749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806973B2 publication Critical patent/JP3806973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量のメモリを必要とせず、短時間に正確
に暗電流を補正する。 【解決手段】 複数の画素から成る光電変換器の特定の
画素の暗電流とそれら特定の画素以外の画素の平均暗電
流との差分を記憶しておき、光電変換器の特定の画素の
出力電流から上記差分を減算して暗電流を補正する。こ
れにより、暗電流補正データを記憶するためのメモリの
記憶容量を低減でき、補正処理時間を短縮できる。ま
た、暗電流が大きな特定の画素の暗電流を周辺画素の平
均的な暗電流レベルまで低減するので、暗電流補正後の
全画素の暗電流レベルが平均化され、この暗電流補正装
置を焦点検出装置の光電変換器に用いれば焦点検出にお
ける精度と信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換器の出力
に含まれる暗電流を補正する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラなどの焦点検出装置にはイメージ
センサーが用いられている。このイメージセンサーは、
複数の電荷蓄積型光電変換画素が一次元状に配列された
ものである。このイメージセンサーの出力は被写体の光
輝度分布を反映しており、焦点検出装置はこのイメージ
センサーの出力に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を
検出する。
【0003】ところで、被写体が低輝度の場合には、所
定レベル以上のイメージセンサー出力を得るために蓄積
時間を長くするが、これにより暗電流も増えてしまい、
S/N比が低下する。暗電流の大きさは光電変換画素ご
とにばらつきがあり、ある画素の暗電流がその周辺の画
素の暗電流よりも際立って大きい場合には、あたかも被
写体に高いコントラストがあるかのように見えてしまう
(図4(a)参照)。特に、低輝度時にはすべての光電
変換画素の出力レベルが低く、相対的に暗電流成分が大
きくなって焦点検出性能に大きな悪影響を与える。ま
た、暗電流の大きさは蓄積時間だけでなく温度にも依存
するので、高温下では暗電流が増加してS/N比が低下
する。
【0004】このような問題を解決するために、イメー
ジセンサーの出力に含まれる暗電流を補正する方法が提
案されている。例えば特開平3−10473号公報に
は、開口画素部の他に暗電流モニター用の遮光画素部を
設けたイメージセンサーが開示されており、この装置で
は、予め開口画素と遮光画素の暗時出力を記憶してお
き、焦点検出動作時の遮光画素出力と記憶しておいた遮
光画素出力との比から暗電流の増減率を求め、記憶して
おいた開口画素出力に比を掛けることによって、各画素
ごとの暗電流を求めている。ここで、開口画素とは、焦
点検出光学系によって被写体からの光束が照射されるイ
メージセンサー上の画素である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光電変換器の暗電流補正装置では、全画素の暗電流を記
憶する必要があり、多点測距方式の焦点検出装置のよう
に多くの光電変換器を用いる場合には大容量のメモリが
必要となり、また補正時間も長くなるという問題があ
る。また、暗電流モニター用の遮光画素出力はイメージ
センサーの構成によっては必ずしも温度を反映していな
い場合もある。例えば周辺回路の熱の影響を受けてイメ
ージセンサーの環境温度が約50℃以下では温度に対し
て遮光画素出力がほぼ一定になる。このため、温度に依
存する暗電流成分を含む開口画素の出力に対して最適な
補正ができないという問題もある。
【0006】本発明の目的は、大容量のメモリを必要と
せず、短時間に正確に暗電流を補正する光電変換器の暗
電流補正装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、複数の画素から成る光電変
換器の特定の画素の暗電流とそれら特定の画素以外の画
素の平均暗電流との差分を記憶しておき、光電変換器の
特定の画素の出力電流から上記差分を減算して暗電流を
補正するものである。 (2) 請求項2の光電変換器の暗電流補正装置は、複
数の画素から成る光電変換器の特定の画素の暗電流とそ
れら特定の画素以外の画素の平均暗電流との差分と、暗
電流測定時の温度情報とを記憶しておき、暗電流測定時
の温度情報と暗電流補正時の温度情報とに基づいて上記
差分の温度補正を行ない、光電変換器の上記特定の画素
の出力電流から温度補正後の差分を減算して暗電流を補
正するようにしたものである。 (3) 請求項3の光電変換器の暗電流補正装置は、光
電変換器の使用頻度の高い領域に含まれる画素に対して
優先的に暗電流の補正を行なうようにしたものである。 (4) 請求項4の光電変換器の暗電流補正装置は、光
電変換器の複数の画素の内の暗電流が大きいものから順
に所定個数だけ抽出し、暗電流補正を行なう特定の画素
としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
−発明の第1の実施の形態− 図1は本発明の第1の実施形態の構成を示す。対物レン
ズ1を通過した被写体からの光束は、焦点検出光学系2
によりイメージセンサー3へ導かれ、結像される。イメ
ージセンサー3は、被写体像の光強度分布に応じて光電
変換し、被写体像信号を出力する。この被写体像信号
は、A/D変換回路4へ送られてディジタル信号に変換
され、暗電流補正回路5へ出力される。補正データ記憶
部6には暗電流補正に関するデータが記憶されており、
その補正データは暗電流補正回路5へ送られる。温度モ
ニター部10はイメージセンサー3の温度を測定し、温
度データを暗電流補正回路5へ出力する。なお、温度モ
ニター10でイメージセンサー3の周囲温度を測定する
ようにしてもよい。暗電流補正回路5は、暗電流補正デ
ータおよび温度データに基づいてイメージセンサー3の
被写体像信号に含まれる暗電流を補正し、演算部7へ送
る。演算部7は、暗電流が補正された被写体像信号に基
づいて焦点検出演算を行い、対物レンズ1のデフォーカ
ス量を算出する。駆動制御部8は、算出されたデフォー
カス量にしたがってモーター9を駆動制御し、対物レン
ズ1を移動させる。
【0009】図2は、装置の製造過程における暗電流補
正データの測定と記憶処理を示すフローチャートであ
る。また、図3は、この実施形態の暗電流補正装置をカ
メラに応用した場合の暗電流補正処理を示すフローチャ
ートである。この実施形態では、100個の光電変換画
素(光電変換素子)が一次元状に配列されたイメージセ
ンサーを例に上げて説明する。そして、光電変換画素列
の内の暗電流の大きい方からα個の画素を抽出し、暗電
流の補正を行う。
【0010】図4は画素ごとの暗電流を示す。ここで、
(a)に示すように、(i+1)番目の画素の暗電流
が、i番目や(i+2)番目などの周辺画素の暗電流に
対して大きい場合を考える。暗電流が大きい(i+1)
番目の画素に対して、単純にその暗電流分を補正する
と、(b)に示すように、(i+1)番目の画素の暗電
流だけがほぼ0になり、周辺画素の暗電流との差が大き
くなる。この状態は、あたかも(i+1)番目の画素の
部分で被写体のコントラストが大きいかのように誤認さ
れてしまい、焦点検出精度を低下させるおそれがある。
そこで、この実施形態では、(c)に示すように、暗電
流が大きな(i+1)番目の画素に対して、その暗電流
を周辺画素の平均的な暗電流レベル(図中に破線で示
す)まで補正する。このようにすれば、暗電流補正後の
全画素の暗電流レベルが平均化され、高い焦点検出精度
を維持できる。
【0011】まず、図2により装置の製造過程における
暗電流補正データの測定と記憶処理を説明する。暗電流
補正データの測定と記憶処理に先だって、暗黒、常温の
環境下にカメラを設置する。ステップ100において、
イメージセンサー3の蓄積時間およびゲインなどのパラ
メータを、暗電流データ測定用の所定値に設定する。こ
の時、画素間の暗電流差がある程度はっきりと現れるよ
うにするために、蓄積時間を長く、ゲインを高くすると
よい。ステップ101で、暗電流データ測定用のパラメ
ータによりイメージセンサー3の電荷蓄積動作を行い、
イメージセンサー3の出力をA/D変換回路4でA/D
変換し、外部コンピュータへ出力する。
【0012】外部コンピュータにおける補正値算出動作
は、まずステップ102で、補正画素番号xを初期化す
る。次にステップ103で、100個の画素の内、暗電
流が最大である画素を検出し、その暗電流値をD(x)
に、画素番号をP(x)にそれぞれ記憶する。なお、i
番目の画素出力をY(i)、100個の画素出力中の最
大値をMax(Y(i))と表記する。また、暗電流が
最大であるとして暗電流D(x)と画素番号P(x)が
記憶された画素がふたたび検出されないようにするた
め、出力Y(i)を0に書き換える。ステップ104お
よび105では、補正画素番号xがα個になるまでステ
ップ103の処理を繰り返し、100個の画素の内の暗
電流が大きいものから順にα個の画素の暗電流D(x)
と画素番号P(x)を記憶する。
【0013】暗電流が大きいα個の画素の暗電流データ
を測定したらステップ106へ進み、α個以外の画素の
暗電流の平均値Avを演算する。ステップ107でふた
たびxを初期化する。続くステップ108で、x番目の
暗電流D(x)と平均暗電流Avとの差を取り、その差
を遮光画素出力OPBで除して暗電流補正値H(x)を
演算する。ステップ109および110では、補正画素
番号xがα個になるまでステップ108の処理を繰り返
し、100個の画素の内の暗電流が大きいものから順に
α個の画素の暗電流補正値H(x)を演算する。ステッ
プ111で、α個の画素の暗電流補正値H(x)、画素
番号P(x)および補正データ測定時の温度Tを補正デ
ータ記憶部6に記憶する。
【0014】ここで、ステップ101における電荷蓄積
動作はランダムノイズの影響を避けるために複数回行
い、その平均データを取得してステップ102以降の処
理を行うようにしてもよい。
【0015】次に、温度補正データを求める。温度tを
変えながら例えば画素番号1の画素の暗電流D(1)を
測定すると、図6に示すような暗電流の温度特性が得ら
れる。この温度特性の関数を求めて温度補正データf
(t)とする。記憶容量が大きくなったり、演算時間が
長くなるのを避けるために、温度補正データf(t)を
二次関数や一次関数に近似してもよい。この温度補正デ
ータf(t)を補正データ記憶部6に記憶する。なお、
温度補正データf(t)は、1個のイメージセンサーに
含まれるα個の画素の暗電流D(1)〜D(α)の温度
特性を測定して平均をとったり、数個の画素の暗電流の
温度特性を測定して平均をとってもよい。いずれにして
も個々のイメージセンサーに対して求める必要はない。
【0016】図3により、この実施形態の暗電流補正装
置をカメラに応用した場合の暗電流補正処理を説明をす
る。ステップ200において、イメージセンサー3の電
荷蓄積動作を行い、その出力をA/D変換回路4でA/
D変換し、暗電流補正回路5へ出力する。暗電流補正回
路5では、まずステップ201で補正画素番号xを初期
化する。続くステップ202で、補正データ記憶部6か
ら暗電流補正値H(x)、補正画素番号P(x)、補正
データ測定時の温度Tおよび温度補正データf(t)を
読み出すとともに、温度モニター部10から使用時の温
度tを入力し、これらのデータと使用時の遮光画素出力
OPBとに基づいて使用環境下における暗電流補正値D
K(x)を算出する。ここで、補正データ測定時の温度
T℃の時に温度補正係数が1になるためには、温度補正
係数はf(t)/f(T)になる。ステップ203で、
出力Y(P(x))から暗電流補正値DK(x)を差し
引いて補正処理を行ない、暗電流補正画素出力YH(P
(x))を求める。ステップ204と205で、画素番
号xがα個になるまでステップ202と203の処理を
繰り返し行ない、α個の画素の暗電流補正処理を行な
う。
【0017】−発明の第2の実施の形態− 焦点検出に際しては、イメージセンサー上の全光電変換
画素の出力を用いず、一部の光電変換画素の出力に基づ
いて焦点検出を行なう場合がある。対物レンズ、焦点検
出光学系およびイメージセンサーの相対的な配置によっ
ては、イメージセンサーの端にある光電変換画素には光
束が届かない場合があり、そのような光束の届かない画
素に対しては暗電流が大きくても補正の必要はない。ま
た、1個のイメージセンサーの中で焦点検出を行なう領
域を切り換えて使用する場合に、狭い焦点検出領域に含
まれる光電変換画素は使用頻度が高い。例えば、図5
(a)に示すように撮影画面内に狭い焦点検出領域Nと
広い焦点検出領域Wを設定した場合に、狭い焦点検出領
域Nは図5(b)に示すイメージセンサー上の狭い領域
N’に対応し、広い焦点検出領域Wは図5(b)に示す
イメージセンサー上の広い領域W’に対応する。この場
合、イメージセンサー上の狭い領域N’に含まれる光電
変換画素は、焦点検出領域が狭い場合でも広い場合でも
焦点検出に用いられることになる。このような場合に、
使用頻度の高い光電変換画素から優先的に暗電流補正を
行うようにした第2の実施形態を説明する。なお、この
第2の実施形態の構成は図1に示す第1の実施形態の構
成と同様であり、説明を省略する。
【0018】図7〜図9は、装置の製造過程における暗
電流補正データの測定と記憶処理を示すフローチャート
である。概要を説明すると、まずステップ300〜30
4で、イメージセンサー3上の狭い領域N’において、
第1の実施形態と同様に暗電流D(x)と画素番号P
(x)を求める。続くステップ305〜307で、イメ
ージセンサー3上の狭い領域N’を除く広い領域W’に
おいて、暗電流D(x)と画素番号P(x)を求める。
次にステップ308〜311で、狭い領域N’において
暗電流D(x)が所定値β以上である画素に対する暗電
流補正値H(x)を求める。この時、暗電流補正値D
(x)がβ以上である補正対象の画素が所定のα個に満
たない場合には、ステップ313〜314でα個に満た
ない不足分を狭い領域N’を除く広い領域W’の中から
求める。
【0019】図7〜図9を参照しながら詳しく説明す
る。ステップ300、301において、図2に示す第1
の実施形態と同様に電荷蓄積動作を行い、暗電流データ
を得る。ステップ302でイメージセンサー3上の狭い
領域N’を所定範囲に設定し、続くステップ303で図
8に示すサブルーチンAを実行する。
【0020】図8のサブルーチンAでは、ステップ40
0〜403において、所定範囲N’に含まれる画素に対
して第1の実施形態と同様に出力の大きい順にα個の暗
電流D(x)と画素番号PL(x)を求める。ステップ
404で所定範囲N’内の残りの画素についての平均暗
電流Avを求め、ステップ405〜408でα個の暗電
流D(x)と平均暗電流Avとの差分DL(x)を求め
る。
【0021】図7のステップ304へ戻り、差分DL
(x)と画素番号PL(x)をそれぞれDN(x)とP
N(x)に退避する。次に、ステップ305〜307
で、(W’−N’)を所定範囲に設定し、同様に差分D
L(x)と画素番号PL(x)を得てそれぞれDW
(x)とPW(X)に退避させる。ステップ308でα
個の補正値H(x)と画素番号P(x)を0にリセット
し、続くステップ309で補正対象画素のカウント数j
を0にした後、ステップ310で先に退避させたDN
(x)とPN(x)の値をふたたびDL(x)とPL
(x)に戻す。そして、ステップ311で図9に示すサ
ブルーチンBを実行する。
【0022】図9のサブルーチンBにおいて、まずステ
ップ500で補正画素番号xを初期化する。ステップ5
01で、周辺画素に対して突出した差分DL(x)が所
定値βより大きい場合は、この画素は補正の対象になる
としてステップ502でjをインクリメントした後、ス
テップ503で暗電流補正値H(x)と画素番号P
(x)を求める。なお、差分DL(x)が所定値β以下
の場合はステップ502と503の処理を行わない。α
個の差分DL(x)に対してステップ501の判定を行
ってから、図7へ戻る。
【0023】サブルーチンBで補正の対象であると判定
された画素がα個に満たない場合は、j<αとなるので
図7のステップ313〜314へ進み、今度は(W’−
N’)の範囲で補正対象画素の判定を行う。退避させて
あるDW(x)とPW(x)の値をそれぞれ差分DL
(x)と画素番号PL(x)に戻してから、ふたたびサ
ブルーチンBを実行し、上述した判定を行う。α個の差
分DL(x)全てを判定する前に、補正対象の画素がα
個に達すればj=αとなり、ステップ505から図7へ
戻る。また、α個の差分DL(x)全てを判定すればx
=αとなり、補正対象の画素がα個に達しなくてもステ
ップ504から図7へ戻る。こうしてα個またはそれ以
下の補正値H(x)と画素番号P(x)をN’の範囲か
ら優先的に得ることができ、ステップ315で補正デー
タ測定時の温度Tとともに補正データ記憶部6に記憶す
る。
【0024】このように、イメージセンサー中の画素範
囲や焦点検出領域に優先度を設定し、優先度が高く周辺
画素よりも暗電流が突出した画素から順に補正すること
により、光電変換器の端にある光束が届かない画素に対
する不要な暗電流補正が避けられ、限られた記憶容量で
適切な補正処理がなされる。
【0025】なお、上述した実施形態では、補正対象画
素がα個に満たない場合でも、差分DL(x)が所定値
β以下であるような画素に対しては補正を行わないよう
にしたが、この方法に限定されるものではない。α個に
満たない分は、所定値βを前回よりも小さく設定して再
びステップ302へ戻り、補正対象画素がα個に達する
まで補正データの測定動作を繰り返してもよい。また、
複数の焦点検出エリアを有する場合、各々のエリアの使
用頻度などによって補正対象画素数αをエリアごとに変
えるようにしてもよい。
【0026】以上の発明の実施の形態の構成において、
補正データ記憶部6が記憶手段を、暗電流補正回路5お
よび温度モニター部10が補正手段をそれぞれ構成す
る。なお、イメージセンサーの光電変換画素には、CC
Dなどの電荷蓄積型光電変換素子や、フォトトランジス
タ、Cdセルなど、光強度に応じた電気信号を出力する
すべての光電変換画素が含まれる。
【0027】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、複数の画素から成る
光電変換器の特定の画素の暗電流とそれら特定の画素以
外の画素の平均暗電流との差分を記憶しておき、光電変
換器の特定の画素の出力電流から上記差分を減算して暗
電流を補正するようにしたので、暗電流補正データを記
憶するためのメモリの記憶容量を低減でき、補正処理時
間を短縮できる。また、暗電流が大きな特定の画素の暗
電流を周辺画素の平均的な暗電流レベルまで低減するの
で、暗電流補正後の全画素の暗電流レベルが平均化さ
れ、この暗電流補正装置を焦点検出装置の光電変換器に
用いれば焦点検出における精度と信頼性を向上させるこ
とができる。さらに、従来のように暗電流モニター用の
遮光画素出力により暗電流補正を行なわないので、いか
なる温度でも最適な補正を行なうことができる。 (2) 請求項2の発明によれば、複数の画素から成る
光電変換器の特定の画素の暗電流とそれら特定の画素以
外の画素の平均暗電流との差分と、暗電流測定時の温度
情報とを記憶しておき、暗電流測定時の温度情報と暗電
流補正時の温度情報とに基づいて上記差分の温度補正を
行ない、光電変換器の上記特定の画素の出力電流から温
度補正後の差分を減算して暗電流を補正するようにした
ので、請求項1の効果に加え、温度変化による暗電流の
変動を除去することができる。 (3) 請求項3の発明によれば、光電変換器の使用頻
度の高い領域に含まれる画素に対して優先的に暗電流の
補正を行なうようにしたので、光電変換器の端にある光
束が届かない画素に対する不要な暗電流補正が避けら
れ、適切な補正処理がなされる。 (4) 請求項4の発明によれば、光電変換器の複数の
画素の内の暗電流が大きいものから順に所定個数だけ抽
出し、暗電流補正を行なう特定の画素としたので、暗電
流の補正精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の構成を示す図。
【図2】 第1の実施形態の補正データの測定と記憶処
理を示すフローチャート。
【図3】 カメラに応用した光電変換器の暗電流補正装
置の暗電流補正処理を示すフローチャート。
【図4】 補正前後の暗電流を示す図。
【図5】 狭い焦点検出領域と広い焦点検出領域を示す
図。
【図6】 温度による暗電流変化を示す図。
【図7】 第2の実施例の補正データの測定と記憶処理
を示すフローチャート。
【図8】 図7に続く、第2の実施例の補正データの測
定と記憶処理を示すフローチャート。
【図9】 図8に続く、第2の実施例の補正データの測
定と記憶処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 焦点検出光学系 3 イメージセンサー 4 A/D変換回路 5 暗電流補正回路 6 補正データ記憶部 7 演算部 8 駆動制御部 9 モーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素から成る光電変換器の特定の
    画素の暗電流と前記特定の画素以外の画素の平均暗電流
    との差分を記憶する記憶手段と、 前記光電変換器の前記特定の画素の出力電流から前記差
    分を減算して暗電流を補正する補正手段とを備えること
    を特徴とする光電変換器の暗電流補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光電変換器の暗電流補
    正装置において、 前記記憶手段は暗電流測定時の温度情報を記憶し、 前記補正手段は、前記記憶手段に記憶されている暗電流
    測定時の温度情報と、暗電流補正時の温度情報とに基づ
    いて前記差分の温度補正を行ない、前記光電変換器の前
    記特定の画素の出力電流から前記温度補正後の差分を減
    算して暗電流を補正することを特徴とする光電変換器の
    暗電流補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光電変
    換器の暗電流補正装置において、 前記補正手段は、前記光電変換器の使用頻度の高い領域
    に含まれる画素に対して優先的に暗電流の補正を行なう
    ことを特徴とする光電変換器の暗電流補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の光
    電変換器の暗電流補正装置において、 前記特定の画素は、前記光電変換器の複数の画素の内の
    暗電流が大きいものから順に所定個数だけ抽出した画素
    であることを特徴とする光電変換器の暗電流補正装置。
JP16418496A 1996-06-25 1996-06-25 光電変換器の暗電流補正装置 Expired - Lifetime JP3806973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16418496A JP3806973B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 光電変換器の暗電流補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16418496A JP3806973B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 光電変換器の暗電流補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1013749A true JPH1013749A (ja) 1998-01-16
JP3806973B2 JP3806973B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=15788304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16418496A Expired - Lifetime JP3806973B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 光電変換器の暗電流補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806973B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015022A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Canon Inc 測距装置、測距方法、及び制御プログラム
JP2003518624A (ja) * 1999-12-28 2003-06-10 トリクセル エス.アー.エス. 画像検出器の感度の温度補償方法
JP2006121521A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nikon Corp 撮像装置および画像処理プログラム
JP2007185375A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Hitachi Medical Corp X線画像診断装置
JP2007525070A (ja) * 2003-06-26 2007-08-30 マイクロン テクノロジー インコーポレイテッド 撮像デバイスにおける暗電流及び欠陥画素の影響を減少させる方法及び装置
WO2010109539A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 株式会社島津製作所 撮像装置
JP2011223088A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Shimadzu Corp 撮像装置
WO2015072006A1 (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 富士通株式会社 赤外線検知装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125609A1 (ja) * 2009-04-30 2010-11-04 株式会社島津製作所 光または放射線撮像装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518624A (ja) * 1999-12-28 2003-06-10 トリクセル エス.アー.エス. 画像検出器の感度の温度補償方法
JP2003015022A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Canon Inc 測距装置、測距方法、及び制御プログラム
JP2007525070A (ja) * 2003-06-26 2007-08-30 マイクロン テクノロジー インコーポレイテッド 撮像デバイスにおける暗電流及び欠陥画素の影響を減少させる方法及び装置
JP4668183B2 (ja) * 2003-06-26 2011-04-13 マイクロン テクノロジー インコーポレイテッド 撮像デバイスにおける暗電流及び欠陥画素の影響を減少させる方法及び装置
JP2006121521A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nikon Corp 撮像装置および画像処理プログラム
JP4534715B2 (ja) * 2004-10-22 2010-09-01 株式会社ニコン 撮像装置および画像処理プログラム
JP2007185375A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Hitachi Medical Corp X線画像診断装置
WO2010109539A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 株式会社島津製作所 撮像装置
JP2011223088A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Shimadzu Corp 撮像装置
WO2015072006A1 (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 富士通株式会社 赤外線検知装置
JPWO2015072006A1 (ja) * 2013-11-15 2017-03-09 富士通株式会社 赤外線検知装置
US9967484B2 (en) 2013-11-15 2018-05-08 Fujitsu Limited Infrared detection apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3806973B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7796176B2 (en) Phase adjusting device, phase adjusting method, and digital camera
US7880778B2 (en) Image pickup apparatus, characteristic variation correction apparatus and data processing method
US20140240550A1 (en) Image capturing apparatus
US9137450B2 (en) Image sensing apparatus, exposure control method and recording medium
KR101536060B1 (ko) 고체 촬상 장치 및 카메라 모듈
US9838625B2 (en) Image processing apparatus and control method for image processing apparatus for controlling correction of a black level in a combined image signal
US7995133B2 (en) Method, apparatus for correcting image signal from image sensor, and imaging system with apparatus
EP1052848A1 (en) Image-sensing apparatus
US11363219B2 (en) Information processing apparatus, image sensor, image capturing apparatus, and information processing method
US6973262B2 (en) Camera and wide-angle field distance-measuring camera
KR101119686B1 (ko) 촬상 장치, 촬상 방법 및 촬상 처리를 위한 프로그램이 기록된 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
JPH1013749A (ja) 光電変換器の暗電流補正装置
US9961255B2 (en) Image capturing apparatus, control method thereof, and storage medium
US20190379817A1 (en) Adaptive generation of a high dynamic range image of a scene, on the basis of a plurality of images obtained by non-destructive reading of an image sensor
JP2899031B2 (ja) 自動露出制御装置
US8436923B2 (en) Imaging apparatus having a function for estimating a dark current amount
CN101616254B (zh) 摄像设备和图像处理方法
JP2021063976A (ja) 焦点検出装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP6118133B2 (ja) 信号処理装置及び撮像装置
US11917300B2 (en) Image pickup apparatus and image pickup element, which are capable of performing appropriate correction processing that suppresses influence of high luminance light, control method for image pickup apparatus, and storage medium
JP3624471B2 (ja) 測光装置
JP4784397B2 (ja) 撮像装置
JP2008028634A (ja) 撮像装置
JP2005033687A (ja) 欠陥検出装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP5375471B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150526

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150526

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150526

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term