JP2021063976A - 焦点検出装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の明暗によらず高精度なAF制御を行うことができる焦点検出装置を提供する。【解決手段】撮影レンズを通過した被写体からの光を受光する複数の画素を有する撮像素子と、複数の画素の画素信号の信号値に応じて、低輝度変換モードと、高輝度変換モードとを切り替えて、複数の画素からの信号をAD変換するAD変換部と、AD変換部からの出力信号が、低輝度変換モードと高輝度変換モードの両方でAD変換された信号か、どちらか一方でAD変換された信号かを判定する判定部と、判定部により、AD変換部からの出力信号が、低輝度変換モードと高輝度変換モードの両方でAD変換された信号であると判定された場合に、低輝度変換モードと高輝度変換モードの境界における出力信号の段差を抑制する抑制部と、段差が抑制された信号に基づいて、撮影レンズのデフォーカス量を算出する算出部とを備える。【選択図】 図10
Description
本発明は、撮像装置における焦点検出技術に関する。
従来より、光電変換素子を有する撮像センサで検出した被写体の焦点状態に応じて、撮像レンズの合焦距離を調整し、自動的に被写体に合焦させるオートフォーカス(以下AF)装置が知られている。さらに、撮像センサの蓄積時間や出力ゲインを、被写体の明るさやコントラストに応じて制御することも知られている。
例えば、特許文献1には、列AD変換器を搭載し、デジタル出力可能な撮像センサのダイナミックレンジを拡大する技術が開示されている。画素毎の光量に応じて列アンプのゲイン設定を切り替え、そのゲイン設定に応じてデジタル変換後の出力コードにデジタル的なゲイン補正処理を行うことにより、疑似的にゲイン比分のbit拡張を行っている。このような撮像センサを用いて焦点検出することにより、被写体の明暗に依らずAF制御を行うことが可能となる。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、入射光量がゲインが切り替わる付近の光量となる画素では、列アンプのゲインおよびオフセット誤差の影響で、周囲の画素との間で出力が不連続になってしまう場合がある。そのため、焦点検出結果に誤差が生じてしまう。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被写体の明暗によらず高精度なAF制御を行うことができる焦点検出装置を提供することである。
本発明に係わる焦点検出装置は、撮影レンズを通過した被写体からの光を受光する複数の画素を有する撮像素子と、前記複数の画素の画素信号の信号値に応じて、低輝度変換モードと、高輝度変換モードとを切り替えて、前記複数の画素からの信号をAD変換するAD変換手段と、前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号か、どちらか一方でAD変換された信号かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号であると判定された場合に、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制する抑制手段と、前記段差が抑制された信号に基づいて、前記撮影レンズのデフォーカス量を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被写体の明暗によらず高精度なAF制御を行うことができる焦点検出装置を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの側面図である。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの側面図である。
図1において、デジタルカメラ100は、カメラ本体101と、レンズ(撮影レンズ)150とを備える。なお、図1では、説明を分かりやすくするために内部の構成が透視して示されている。カメラ本体101は、CPU102、メモリ103、撮像素子104、シャッター105、ハーフミラー106、ピント板107、測光センサ108、ペンタプリズム109、光学ファインダー110、サブミラー111を備える。さらに、カメラ本体101は、視野マスク112、赤外カットフィルタ113、フィールドレンズ114、絞り115、二次結像レンズ116、焦点検出センサ(焦点検出用センサ)117を有する焦点検出部120を備える。レンズ150は、LPU151、レンズ群152を備える。
CPU102は、マイクロコンピュータからなり、カメラ本体101における各制御を行う。メモリ103は、CPU102に接続されたRAMやROM等のメモリであり、CPU102によって実行されるプログラムや各データを格納する。撮像素子104は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCDやCMOSセンサ等からなり、レンズ150から入射した光が被写体像として結像される。シャッター105は、開閉駆動可能であり、非撮影時には閉じて撮像素子104を遮光し、撮影時には開いて撮像素子104を露光させる。ハーフミラー106は、非撮影時にレンズ150から入射した光の一部を反射してピント板107に結像させる。測光センサ108は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を備え、測光演算、顔検出演算、追跡演算、及び光源検知等の被写体認識処理を行う。ペンタプリズム109は、ピント板107を通過した光を測光センサ108及び光学ファインダー110に向けて反射させる。
また、ハーフミラー106は、レンズ150から入射した光の一部を透過させる。透過された光は、後方のサブミラー111で下方へ曲げられて、視野マスク112、赤外カットフィルタ113、フィールドレンズ114、絞り115、二次結像レンズ116を経て光電変換素子が2次元状に配列された焦点検出センサ117上に結像される。焦点検出部120は、この像を光電変換して得られる画像信号に基づいて、レンズ150の焦点状態を検出する。
LPU151は、マイクロコンピュータからなり、レンズ150におけるレンズ群152を移動させる制御を行う。例えば、LPU151は、ピントのずれ量を示すデフォーカス量をCPU102から受信すると、そのデフォーカス量に基づいてレンズ群152をピントが合う位置(以下、「フォーカシング位置」という)に移動させる。
図2は、2次元CMOSエリアセンサからなる焦点検出センサ117の全体構成を示す図である。
画素領域PAには、i列×j行(i,jは整数)の画素201が行列状に配置されている。入射した被写体からの光は、画素201により光電変換される。各画素で光電変換された信号は、垂直走査回路202から駆動線V1〜Vjによって供給される駆動信号によって、垂直出力線H1〜Hiへ1行毎に転送される。
列毎に設けられたCDSアンプ203は、光電変換により生成された信号に対してCDS(相関二重サンプリング)処理をした後に増幅する。画素201から垂直出力線に読み出された画素信号は、各列のCDSアンプ203に入力され、画素ノイズが除去されると共に所定のゲインが掛けられる。CDSアンプ203の出力は、サンプルホールド回路204によって列毎にサンプルホールドされる。サンプルホールド回路204でサンプルホールドされた各画素信号は、その後、列毎に設けられたAD変換器(ADC)205によりデジタル信号(画素データ)に変換される。各列のADC205には、画素信号との比較参照に用いるランプ信号がランプ信号発生回路206から共通に供給される。また、カウンタ207の出力も各列のADC205に共通に接続される。各列のADC205の変換結果は、データメモリ208へ格納され、その後、水平走査回路209によって1列ずつ選択/転送され、焦点検出センサ117から出力される。
なお、上記では、焦点検出専用の焦点検出センサ117を用いて焦点検出を行う場合について記載しているが、焦点検出は記録用の画像を撮像する撮像素子104を用いて行ってもよい。その場合、撮像素子104には、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有する画素が2次元的に配置され、1画素内のそれらの複数の光電変換部がそれぞれレンズ150の射出瞳の異なる瞳領域からの光を受光するように構成される。この構成により、撮像面において位相差検出方式の焦点検出を行うことが可能となる。以下で説明するオートフォーカス動作(AF動作)は、このような撮像素子104を用いても同様に行うことが可能である。詳しくは、第4の実施形態にて後述する。
次に、図3は、焦点検出センサ117における各列のサンプルホールド回路204およびNビットのADC205の構成の一例を示す図である。この例では、画素信号のレベルが閾値(参照電圧)Vm未満の低輝度の場合と閾値(参照電圧)Vm以上の高輝度の場合とで分けてAD変換を行うことにより、AD変換に要する時間が長くなることを防いでいる。
サンプルホールド回路204は、第1の信号転送スイッチ301と第1の記憶容量302とを備えて構成される。サンプルホールド回路204に入力された画素信号は、第1の信号転送スイッチ301を介して第1の記憶容量302にホールドされる。第1の記憶容量302は、バッファ303を経由して振幅制御部304に接続されると共に、第1の比較器305にも接続されている。第1の比較器305では、第1の記憶容量302の信号が参照電圧Vmと比較され、その比較結果はフリップフロップ(FF)306を経由して信号振幅制御部304に伝達される。FF306は、データ入力端子に第1の比較器305の出力が接続され、信号ck1の立ち上がりでデータを取り込んで保持し、信号res_lによってリセットされる。参照電圧Vmは、ここではAD変換のフルスケール振幅の1/4に相当する電圧とする。
信号振幅制御部304は、FF306から入力される比較結果に基づいて、画素信号の振幅を制御する。具体的には、画素信号が参照電圧Vm未満である場合は振幅をそのまま(1倍)出力し、画素信号が参照電圧Vm以上である場合は振幅を1/4倍して出力する。信号振幅制御部304の出力は、第2の比較器307の入力端子に接続される。
ここで、図4は、信号振幅制御部304の構成を示す図である。まず、バッファ303から信号振幅制御部304に入力された画素信号は、第2の信号転送スイッチ401を介して、第2の記憶容量402及び第3の記憶容量403に記憶される。第2の記憶容量402と第3の記憶容量403は直列に接続されている。第2の記憶容量402と第3の記憶容量403には、それぞれの容量の両端を短絡する第1の短絡スイッチ404及び第2の短絡スイッチ405がそれぞれ接続されている。
画素信号が参照電圧Vm以上である場合には、第1の比較器305の出力がHighレベルになり、信号ck1が入力されるタイミングでFF306の出力もHighレベルとなるため、ORゲート406を介して第2の短絡スイッチ405が短絡される。この短絡動作によって記憶容量が変化するので、画素信号の振幅が変わる。この例では、第2の記憶容量402の容量値を第3の記憶容量403の3倍にしているため、第2の短絡スイッチ405をショートさせた場合のA点の電位は、元の画素信号の電位の1/4倍になる。
図3に戻り、第2の比較器307では、振幅制御後の画素信号とランプ信号のレベルが比較される。第2の比較器307の出力は、ラッチ回路308へ入力されている。ラッチ回路308には、カウンタ207のカウントデータも入力されている。ランプ信号が画素信号のレベルを超え、第2の比較器307の出力が反転すると、そのときのカウンタ値がラッチ回路308に保持される。ADC205がNビットを出力する場合、この例では、カウンタは最大(N−2)ビット分のカウントを行えばよい。ラッチ回路308に保持されたカウントデータは、ビット拡張部309及び310において上位或いは下位に所定のビットが付加される。Nビットの出力に対して(N−2)ビットまでカウントする場合は、2ビットの”0”が上位又は下位に付加されてNビットのデータとして出力される。続いて、出力データ選択部311において、FF306の出力に応じて、一方のデータが選択されてデータメモリ208へ出力される。
以下、説明の便宜上、画素信号が参照電圧Vm未満である場合のAD変換を低輝度変換モード、参照電圧Vm以上である場合のAD変換を高輝度変換モードと称することとする。また、低輝度変換モードと高輝度変換モードの両方を使用したAD変換をHDR(ハイダイナミックレンジ)モードと称する。この例では、画素信号を低輝度と高輝度に分けて、高輝度の電圧を1/4にして(N−2)ビットまでのカウントを行い、Nビットに変換して出力するので、AD変換にかかる時間が延びることを防ぐことができる。
図5は、アナログ入力信号である画素信号とデータメモリ208へ出力される時点でのNビットのデジタルデータであるAD変換出力との関係、つまりADC205の入出力特性を模式的に示す図である。参照電圧Vmは、理想的にはAD変換された出力コードが4096LSBになる電圧であるものとする。理想的な入出力特性が得られる場合、点線で示すように入力信号が参照電圧Vmと一致する場合には出力コードは4096LSBとなり、入力信号が参照電圧Vm以上の入出力特性とVm未満の入出力特性は直線状に繋がるはずである。しかし、実際には信号振幅制御部304の記憶容量のばらつきや短絡スイッチの特性などによって、低輝度の場合と高輝度の場合でランプ信号振幅と画素信号振幅の相対関係が想定とずれることがある。この場合には、実線で示すように理想的な入出力特性とずれてしまい、参照電圧Vmを境界に入出力特性に段差や傾きの違いが生じることになる。
図6は、焦点検出の原理を概念的に説明する図である。
図6において、被写体OBJからの光束501a及び501bは、レンズ150の瞳(瞳領域)503a及び503bを通過して、視野マスク112近傍のピント面P(一次結像面)で結像される。光束501a及び501bを2次結像レンズ505a及び505bで分割し、焦点検出センサ117の画素領域PA上である結像エリア507a及び507bに再結像させ、その上下2つの被写体像を相関演算することにより、デフォーカス量を求める。
同様に、光束502a及び502bは、レンズ150の瞳504a及び504bを通過して視野マスク112近傍のピント面P(一次結像面)で結像される。光束504a及び504bを2次結像レンズ506a及び506bで分割し、焦点検出センサ117の画素領域PA上である結像エリア508a及び508bに再結像させ、その左右2つの被写体像を相関演算することにより、デフォーカス量を求める。
図7は、ファインダー画面内のAF可能領域と焦点検出センサ上の結像エリアの関係を示す図である。
図7(a)はファインダー画面を示しており、結像エリア507a,507b,508a,508bにより形成されるAF可能領域701が配置されている。ここで、撮影者が先頭人物の顔をAF領域として指定すると、図7(b)に示すように、画素領域PAの結像エリア507a,507b上の一部であるAF領域702の画素信号が抜き取られ、AF演算がなされる。また、結像エリア508a,508b上の一部であるAF領域703の画素信号が抜き取られ、AF演算がなされる。このように、縦線、横線のいずれか一方のコントラストしか持たない被写体でも、焦点状態を検出することができる。
また、結像エリア507a,507b,508a,508b内を複数の領域に分割し、それぞれの領域でAF演算を行うことにより、ファインダー画面内の焦点状態の分布を検出することができる。得られた分布情報からCPU102により主被写体を判定し、AF制御することもできる。
図8は、焦点検出センサ117で得られた画素信号のうち、AF領域702の画素信号を示した図である。
図8(a)は、図5に示したADC205が理想的な入出力特性が得られる場合の画素信号を示している。実線を結像エリア507aから得られるA像、破線を結像エリア507bから得られるB像とする。A像とB像の画素信号は、2次結像レンズの光学シェーディングにより多少レベル差がついているものの、相関演算する前にデジタルフィルタ処理でDC成分をカットすることにより、AF演算へのレベル差の影響をなくすことができる。低輝度変換モードと高輝度変換モードの入出力特性は直線状に繋がっているので、A像、B像共に歪は発生してない。
一方、図8(b)は、図5に示したADC205が理想的な入出力特性からずれた場合のA像、B像の画素信号を示している。A像は一部の画素信号が低輝度変換モードと高輝度変換モードの境界電圧(Vm)を超えているが、B像は超えていない。この例では、図5のように、境界電圧において、高輝度変換モードでAD変換された出力が低輝度変換モードでAD変換された出力よりも低い値になっているので、A像信号の丸で囲った部分で歪が生じてしまう。この歪が、A像、B像の位相差を検出するAF演算において誤差が発生する原因となる。
この誤差を軽減するための処理方法について、図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。
図9は、図1に示したデジタルカメラ100によって実行される撮像制御処理の手順を示すフローチャートである。図9の処理は、CPU102がメモリ103に格納されたプログラムを実行することによって行われ、カメラ100が起動している場合を前提とする。
まず、ステップS101(以下、「ステップ」を省略して「S」のみで示す)では、CPU102は、撮影を指示するシャッタスイッチ(レリーズボタン)の半押し(スイッチSW1のオン)がユーザーによって行われたか否かを判定する。スイッチSW1がオンされている場合は、S102に進み、スイッチSW1がオンされていなければ、そのまま待機する。
S102では、CPU102は、測光センサ108を制御してAE処理を行う。これにより、定常光における被写体の輝度情報を含む測光値(以下、「定常光における測光値」)が得られる。また、定常光における測光値に基づいて、撮影時の絞り値やISO感度等の露出制御値と、焦点検出センサ117における蓄積時間を決定する。
S103では、CPU102は焦点検出センサ117を制御して、位相差方式のAF処理(オートフォーカス動作)を行う。CPU102は、算出したデフォーカス量をLPU151に送信する。これにより、LPU151が、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ群152をフォーカシング位置に移動させる。なお、AF処理の詳細は図10のフローチャートを用いて後述する。
S104では、CPU102は、シャッタスイッチの全押し(スイッチSW2のオン)がユーザーによって行われたか否かを判定する。スイッチSW2がオンされている場合にはS105に進み、スイッチSW2がオンされていなければS101に戻る。
S105では、CPU102は本撮影を行い、本フローチャートの処理を終了する。以上が、本実施形態のデジタルカメラ100の全体動作である。
図10は、図9のS103のAF処理(焦点検出動作)の手順を示すフローチャートである。
S201において、CPU102は、S102で検出した輝度情報を含む測光値に基づいて、焦点検出センサ117の蓄積時間を決定する。そして、決定した蓄積時間で焦点検出センサ117を制御するための制御パラメータを設定する。
S202では、CPU102は、S201および後述するS207で設定された制御パラメータで焦点検出センサ117を制御し、蓄積を行わせる。
S203では、CPU102は、焦点検出センサ117を制御して、S202で蓄積した画素信号(信号値)を読み出す。読み出し時の焦点検出センサ117のAD変換動作は、図2から図4で説明した通りであり、参照電圧Vmに出力コード4096LSB相当の電圧を設定することにより、AD変換はHDR(ハイダイナミックレンジ)モードで動作する。
S204では、CPU102は、S203の読み出し動作で得られた画素信号の一部を切り取り、AF演算用の画素信号を生成する。ここでは、図7で説明したように撮影者がファインダー画面上の任意の位置を選択し、その位置に対応したAF領域702,703の画素信号をAF演算用の画素信号として使用する。
S205では、CPU102は、S204で生成したAF演算用の画素信号(出力信号)について、低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在しているか否か(低輝度変換モードと高輝度変換モードの両方か、あるいは一方のみか)を判定する。判定方法について説明する。
AD変換回路が理想的な入出力特性の場合は、ADC205の出力が4096LSB以上であれば、画素信号が参照電圧Vm以上であり、高輝度変換モードで動作する。一方、ADC205の出力が4096LSB未満であれば、画素信号が参照電圧Vm未満であり、低輝度変換モードで動作する。しかしながら、実際の入出力特性は、画素信号が参照電圧Vmであっても、ゲインやオフセット誤差によりADC205の出力が4096LSBからずれた値になる。ずれ幅の最大値をαLSBとすると、ADC205の出力が4096+αLSB以上であれば、確実に高輝度変換モードで動作する。一方、ADC205の出力が4096−αLSB未満であれば低輝度変換モードで動作する。そこで、「AF演算用の画素信号の最大値が4096−αLSB未満」または、「AF演算用の画素信号の最小値が4096+αLSB以上」の場合は、単モードであると判定し、S208へ移行する。一方、上記の条件以外の場合は、モードが混在していると判定し、S206へ移行する。
S206では、CPU102は、S204で生成したAF演算用の画素信号のコントラストを判定する。この例では、画素信号の最大値と最小値の差分信号(以下PBレベルと記載する)を判定値と比較する。PBレベルが判定値よりも小さい場合は、低コントラストだと判断し、S207の動作へ移行する。一方、PBレベルが判定値以上の場合は、高コントラストだと判断し、S208の動作へ移行する。
S207では、CPU102は、焦点検出センサ117の次回の蓄積のための制御パラメータを設定する。次回の蓄積時間を今回の蓄積時間の2倍に設定し、S202の動作へ戻る。蓄積時間を長くすることにより、次回の蓄積では、画素信号が高輝度変換モード側へシフトする。
S208では、CPU102は、S204で得たAF演算用の画素信号からデフォーカス量を算出する。
S209では、CPU102は、S208で得られたデフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(20μm))であれば合焦と判断する。具体的には、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判断し、AF処理を終了する。
一方、デフォーカス量が1/4Fδより大きいならば、S210において、CPU102は、S208で求めたデフォーカス量からレンズ駆動量を算出し、レンズ150にレンズ群152の駆動を指示する。そして、CPU102は処理をS202に戻し、合焦状態と判断されるまでS202〜S210の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、S205において、AF演算用の画素信号について高輝度変換モードと低輝度モードが混在しているか否かを判定する。そして、混在している場合は、続くS206において、画素信号のコントラストを判定し、AD変換の歪の影響が大きくなる低コントラストか否かを判定する。AD変換モードが混在し、かつ低コントラストの場合は、S207で画素信号がすべて高輝度モードでAD変換されるように、次回の制御パラメータを変更して、蓄積時間を長くする。画素信号が低輝度変換モードと高輝度変換モードの境界の値を含まないように制御できるので、図8(b)のような歪の発生を防ぐ(抑制する)ことができる。
なお、上記の実施形態では、S205で低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在している場合に、S207で次回の蓄積時間を長くして、高輝度変換モード側へシフトさせるように説明した。しかし、それとは逆に、S205で低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在している場合に、S207で次回の蓄積時間を短くして、低輝度変換モード側へシフトさせるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。
図11は、図9のS103のAF処理の第2の実施形態の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態の図10とは異なる動作になっている。その他の構成は第1の実施形態と同じであるため説明は省略する。
S301では、CPU102は、図9のS102で検出した輝度情報を含む測光値に基づいて、焦点検出センサ117の蓄積時間を決定する。そして、決定した蓄積時間で焦点検出センサ117を制御するための制御パラメータを設定する。また、ADC205については、参照電圧Vmに出力コード4096LSB相当の電圧を設定することにより、ADC205はHDRモードで動作する。
S302では、CPU102は、S301で設定した制御パラメータで焦点検出センサ117を制御し、蓄積動作を行わせる。
S303では、CPU102は、焦点検出センサ117を制御して、S302で蓄積した画素信号を読み出す。読み出し時の焦点検出センサ117のAD変換動作は、S301あるいは後述するS308の動作に従って、参照電圧Vmを設定することにより、HDRモードあるいは高輝度変換モードでのAD変換動作となる。
S304では、CPU102は、S303の読み出し動作で得られた画素信号の一部を切り取り、AF演算用の画素信号を生成する。ここでは、図7で説明したように、撮影者がファインダー画面上の任意の位置を選択し、その位置に対応したAF領域702,703の画素信号をAF演算用の画素信号として使用する。
S305では、CPU102は、S303で画素信号を読み出した時のAD変換の設定がHDRモードであったか否かを判定する。HDRモードであった場合は、S306へ移行する。一方、高輝度変換モードでAD動作した場合は、S309へ移行する。
S306では、CPU102は、S304で生成されたAF演算用の画素信号について、低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在しているか否かを判定する。「AF演算用の画素信号の最大値が4096−αLSB未満」または、「AF演算用の画素信号の最小値が4096+αLSB以上」の場合は、単モードであると判定し、S309へ移行する。一方、上記の条件以外の場合は、モードが混在していると判定し、S307へ移行する。
S307では、CPU102は、S304で生成されたAF演算用の画素信号のコントラストを判定する。ここでは、画素信号の最大値と最小値の差分信号(以下PBレベルと記載する)を判定値と比較する。PBレベルが判定値よりも小さい場合は、低コントラストだと判断しS308の動作へ移行する。一方、PBレベルが判定値以上の場合は、高コントラストだと判断しS309の動作へ移行する。
S308では、CPU102は、焦点検出センサ117の次回の蓄積のための制御パラメータを設定する。参照電圧Vmを0LSB相当の電圧よりも低く設定することにより、次回の蓄積では、高輝度変換モードのみでAD動作するように変更し、S302の動作へ戻る。
S309では、CPU102は、S304で得られたAF演算用の画素信号からデフォーカス量を算出する。
S310では、CPU102は、S309で算出されたデフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(20μm))であれば合焦と判断する。具体的には、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判断し、AF処理を終了する。
一方、デフォーカス量が1/4Fδより大きいならば、S311において、CPU102は、S309で求めたデフォーカス量からレンズ駆動量を算出し、レンズ150にレンズ群152の駆動を指示する。そして、CPU102は処理をS302に戻し、合焦状態と判断されるまでS302〜S311の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、S306において、AF演算用の画素信号について高輝度変換モードと低輝度モードが混在しているか否かを判定する。そして、混在している場合は、続くS307において、画素信号のコントラストを判定し、AD変換の歪の影響が大きくなる低コントラストか否かを判定する。AD変換モードが混在し、かつ低コントラストの場合は、S308で画素信号がすべて高輝度モードでAD変換されるように、参照電圧Vmを0LSB相当の電圧よりも低く設定する。画素信号が低輝度変換モードと高輝度変換モードの境界の値を含まないように制御できるので、図8(b)のような歪の発生を防ぐことができる。
なお、上記の実施形態では、S306で低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在している場合に、S308で次回の焦点検出時に、参照電圧Vmを低く設定することにより、次回の蓄積では、高輝度変換モードのみでAD動作するように説明した。しかし、それとは逆に、S306で低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在している場合に、S308で次回の焦点検出時に、参照電圧Vmを高く設定することにより、次回の蓄積では、低輝度変換モードのみでAD動作するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
次に、第3の実施形態について説明する。
図12は、図9のS103のAF処理の第3の実施形態の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態の図10、第2の実施形態の図11とは異なる動作になっている。その他の構成は第1の実施形態と同じであるため説明は省略する。
S401では、CPU102は、図9のS102で検出した輝度情報を含む測光値に基づいて、焦点検出センサ117の蓄積時間を決定する。そして、決定した蓄積時間で焦点検出センサ117を制御するための制御パラメータを設定する。
S402では、CPU102は、S401で設定した制御パラメータで焦点検出センサ117を制御し、蓄積動作を行わせる。
S403では、CPU102は、焦点検出センサ117を制御して、S202で蓄積された画素信号を読み出す。読み出し時の焦点検出センサ117のAD変換動作は、図2から図4で説明した通りであり、参照電圧Vmに出力コード4096LSB相当の電圧を設定することにより、列AD変換器205はHDRモードで動作する。
S404では、CPU102は、S403の読み出し動作で得られた画素信号の一部を切り取り、AF演算用の画素信号を生成する。ここでは、結像エリア507a,507b,508a,508b内を複数領域に分割し、それぞれの領域を順番に抜き取っていく。
S405では、CPU102は、S404で生成されたAF演算用の画素信号について、低輝度変換モードと高輝度変換モードが混在しているか否かを判定する。「AF演算用の画素信号の最大値が4096−αLSB未満」または、「AF演算用の画素信号の最小値が4096+αLSB以上」の場合は、単モードであると判定し、S409へ移行する。一方、上記の条件以外の場合は、モードが混在していると判定し、S406へ移行する。
S406では、CPU102は、S404で生成されたAF演算用の画素信号のコントラストを判定する。この例では、画素信号の最大値と最小値の差分信号(以下PBレベルと記載する)を判定値と比較する。PBレベルが判定値よりも小さい場合は、低コントラストだと判断しS407の動作へ移行する。一方、PBレベルが判定値以上の場合は、高コントラストだと判断しS409の動作へ移行する。
S407では、CPU102は、S404で生成されたAF演算用の画素信号に対して、比較的低周波帯域を通過する第1のバンドパス特性(周波数特性)を持ったデジタルフィルタ(バンドパスフィルタ)を適用する。そして、続くS408でデフォーカス量を算出する。この動作で得られた演算結果の信頼性を1としてデジタルカメラ100内のメモリ103に記憶する。
S409では、CPU102は、S404で生成されたAF演算用の画素信号に対して、第1のバンドパス特性よりも高周波帯域を通過させる第2のバンドパス特性(周波数特性)を持つデジタルフィルタ(バンドパスフィルタ)を適用する。そして、続くS410でデフォーカス量を算出する。この動作で得られた演算結果の信頼性を信頼性1よりも信頼性が高い信頼性2としてデジタルカメラ100内のメモリ103に記憶する。
S411では、CPU102は、結像エリア507a,507b,508a,508b内を複数領域に分割した全ての領域についてデフォーカス量を算出したか否かを判定する。全ての領域の処理が終わっていれば、S412へ移行する。一方、処理していない領域があれば、S404の動作へ戻り、次の領域のデフォーカス量を算出する。全ての領域の処理が終わるまでS404からS411の動作を繰り返す。
S412では、CPU102は、S408およびS410の動作で算出した複数のデフォーカス量の中から主被写体のデフォーカス量を決定する。ここでは、まず信頼性2の中で最も近い距離の被写体に対応するデフォーカス量を選択する。もしも信頼性2の結果がなければ、信頼性1の中で最も近い距離の被写体に対応するデフォーカス量を選択する。
S413では、CPU102は、S412で選択されたデフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(20μm))であれば合焦と判断する。具体的には、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判断し、AF処理を終了する。
一方、デフォーカス量が1/4Fδより大きいならば、S414において、CPU102は、S412で決定したデフォーカス量からレンズ駆動量を算出し、レンズ150にレンズ群152の駆動を指示する。そして、CPU102は処理をS402に戻し、合焦状態と判断されるまでS402〜S414の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、低輝度変換モードと高輝度変換モードの境界の値を含む画素信号を基にAF演算を行う場合は、S407で第1のバンドパス特性を持ったデジタルフィルタを適用する。これにより、図8(b)のような歪の発生を防ぐことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
次に、第4の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
撮像装置の構成は第1の実施形態と同様である。第4の実施形態では、撮像素子104で焦点検出を行う。撮像素子104は2次元C−MOSエリアセンサであり、焦点検出センサ117と同様の回路構成である。
撮影レンズの射出瞳から出射した光束が撮像部104内の撮像素子の単位画素に入射する様子を示す概念図を図13に示す。
図13において、単位画素1100は2×2個のフォトダイオード1101,1102,1103,1104を有する。単位画素1100の前面には、カラーフィルタ1002、マイクロレンズ1003が配置されている。レンズ150は、射出瞳1010を有する。マイクロレンズ1003を有する単位画素1100に対して、射出瞳1010から出射した光束の中心を光軸1001とすると、射出瞳1010を通過した光は、光軸1001を中心として単位画素1100に入射する。
2×2個のフォトダイオード1101,1102,1103,1104により、レンズ150の射出瞳1010は分割される。瞳位置の異なるフォトダイオード1101,1102,1103,1104の組み合わせを変えてペア像を形成することにより、焦点検出が可能となる。
フォトダイオード1101,1102で得られた信号を加算してA像とし、フォトダイオード1103,1104で得られた信号を加算してB像とする。近傍の画素で同様の処理をすることにより、結像エリア508a,508bと等価な被写体像を得ることができる。一方、フォトダイオード1101,1103で得られた信号を加算しA像とし、フォトダイオード1102,1104で得られた信号を加算しB像とする。近傍の画素で同様の処理をすることにより、結像エリア507a,507bと等価な被写体像を得ることができる。
次に、図9〜12の撮影動作およびAF動作のフローチャートについては、センサが第1の実施形態の焦点検出センサ117から撮像素子104に変わるが、処理の流れは変わらない。そのため、ここでは説明を省略するが、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、撮像素子104は焦点検出機能とライブビュー表示機能を兼ねるため、図10のS207、図11のS308で制御パラメータを変える際には、ユーザーへのライブビュー表示が著しく変化しないよう制御する必要がある。
例えば、得られた画像信号にデジタルゲインをかけることにより、表示輝度の変化量を軽減させる、といった手法があげられる。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:デジタルカメラ、101:カメラ本体、102:CPU、103:メモリ、117:焦点検出センサ、150:レンズ、151:LPU、152:レンズ群
Claims (20)
- 撮影レンズを通過した被写体からの光を受光する複数の画素を有する撮像素子と、
前記複数の画素の画素信号の信号値に応じて、低輝度変換モードと、高輝度変換モードとを切り替えて、前記複数の画素からの信号をAD変換するAD変換手段と、
前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号か、どちらか一方でAD変換された信号かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号であると判定された場合に、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制する抑制手段と、
前記段差が抑制された信号に基づいて、前記撮影レンズのデフォーカス量を算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする焦点検出装置。 - 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードのどちらか一方でAD変換することができるように、前記撮像素子の次回の焦点検出動作における蓄積の蓄積時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記高輝度変換モードのみでAD変換することができるように、前記撮像素子の次回の焦点検出動作における蓄積の蓄積時間を長くすることを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記低輝度変換モードのみでAD変換することができるように、前記撮像素子の次回の焦点検出動作における蓄積の蓄積時間を短くすることを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記画素信号のコントラストが所定よりも低い場合に、前記撮像素子の次回の焦点検出動作における蓄積の蓄積時間を変更することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードのどちらか一方でAD変換することができるように、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界となる信号値を変更することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記高輝度変換モードのみでAD変換することができるように、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界となる信号値を下げることを特徴とする請求項6に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、次回の焦点検出において、前記複数の画素からの信号を前記低輝度変換モードのみでAD変換することができるように、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界となる信号値を上げることを特徴とする請求項6に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記画素信号のコントラストが所定よりも低い場合に、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界となる信号値を変更することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記AD変換手段からの出力信号の周波数特性を変更することにより、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記AD変換手段からの出力信号に第1の帯域のバンドパスフィルタを適用することにより、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制することを特徴とする請求項10に記載の焦点検出装置。
- 前記算出手段は、前記AD変換手段からの出力信号に前記第1の帯域のバンドパスフィルタを適用して得られた信号に基づいてデフォーカス量を算出した場合、該デフォーカス量の信頼性を所定の信頼性の値よりも低くすることを特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記画素信号のコントラストが所定よりも低い場合に、前記AD変換手段からの出力信号に前記第1の帯域のバンドパスフィルタを適用することにより、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制することを特徴とする請求項11または12に記載の焦点検出装置。
- 前記抑制手段は、前記AD変換手段からの出力信号が前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードのどちらか一方でAD変換されている場合は、前記AD変換手段からの出力信号に前記第1の帯域より高周波の第2の帯域のバンドパスフィルタを適用することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
- 前記撮像素子は、焦点検出専用の撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
- 前記撮像素子は、記録用の画像を撮像する撮像素子を兼ねることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
- 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備えることを特徴とする撮像装置。
- 撮影レンズを通過した被写体からの光を受光する複数の画素を有する撮像素子と、前記複数の画素の画素信号の信号値に応じて、低輝度変換モードと、高輝度変換モードとを切り替えて、前記複数の画素からの信号をAD変換するAD変換手段と、を備える焦点検出装置を制御する方法であって、
前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号か、どちらか一方でAD変換された信号かを判定する判定工程と、
前記判定工程において、前記AD変換手段からの出力信号が、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの両方でAD変換された信号であると判定された場合に、前記低輝度変換モードと前記高輝度変換モードの境界における前記出力信号の段差を抑制する抑制工程と、
前記段差が抑制された信号に基づいて、前記撮影レンズのデフォーカス量を算出する算出工程と、
を有することを特徴とする焦点検出装置の制御方法。 - 請求項18に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項18に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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