JPH10137249A - 吸引生検具 - Google Patents
吸引生検具Info
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- JPH10137249A JPH10137249A JP8295131A JP29513196A JPH10137249A JP H10137249 A JPH10137249 A JP H10137249A JP 8295131 A JP8295131 A JP 8295131A JP 29513196 A JP29513196 A JP 29513196A JP H10137249 A JPH10137249 A JP H10137249A
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Abstract
無く、また損傷の少ない生体組織を確実に回収すること
ができる吸引生検具を提供することを最も主要な特徴と
する。 【解決手段】カッタ部材8を軸方向に移動操作する操作
ワイヤ11をシース部4の軸方向に移動可能に保持する
連通路16を、カッタ部材8と吸引孔6との間で切除さ
れた切除組織を吸引し、搬送する搬送路17とは独立し
て設けたものである。
Description
組織を吸引、切除して組織標本を採取する吸引生検具に
関する。
として、例えば実公昭52−47343号公報に開示さ
れた構成のものがある。この吸引生検具には、内視鏡の
鉗子チャンネルに挿入される可撓性のシース部が設けら
れている。このシース部の先端部には処置部が配置され
ている。この処置部には外刃を有する吸引孔が設けられ
ている。
織を切除する内刃を有するカッタ部材が軸方向に移動可
能に配設されている。さらに、シース部内にはカッタ部
材を軸方向に移動操作する操作ワイヤが配設されてい
る。
鉗子チャンネルを通して可撓性のシース部が患者の体内
に挿入される。続いて、シース部の先端処置部に設けら
れた吸引孔を体内の生体組織の採取部位に当接させる。
その後、体外からシース部の内部に陰圧をかけて吸引孔
に採取部位の生体組織を吸引した状態で、シース部の先
端処置部内のカッタ部材を操作ワイヤを介して手元側に
軸方向に移動操作することにより、カッタ部材の内刃と
吸引孔の外刃との間で生体組織を切除する。さらに、切
除した生体組織の組織片はシース部の先端処置部の内部
に収納される。そして、吸引生検具を内視鏡の鉗子チャ
ンネルから抜去して生体組織を回収する操作が行われ
る。
3号公報にて開示されている構造を、さらに使いやすく
した吸引生検具を示す。図4(A)中で、aは可撓性の
シース部、bはこのシース部aの先端部に配置された処
置部、cはこの処置部bに設けられた吸引孔である。こ
の吸引孔cの周縁部位には外刃dが形成されている。さ
らに、eはシース部aの先端処置部b内に配設されたカ
ッタ部材で、このカッタ部材eには生体組織を切除する
内刃fが形成されている。また、gはシース部a内に配
設された操作ワイヤである。この操作ワイヤgの先端部
にはカッタ部材eが固定されている。そして、この操作
ワイヤgによってカッタ部材eをシース部a内で軸方向
に移動操作するようになっている。
タ部材eを軸方向に移動操作した際にカッタ部材eの内
刃fと吸引孔cの外刃dとの間で切除された切除組織を
シース部aの手元側に吸引し、搬送する搬送路hがシー
ス部aの内部に形成されている。そのため、図4(A)
の吸引生検具では、この吸引生検具を内視鏡を通して体
内に留置したままの状態で、採取した生体組織を体外か
らの陰圧によってシース部a内を経由して体外に吸引
し、回収することができるようになっている。
あってはカッタ部材eを移動するための操作ワイヤgが
シース部aの内部に配設されているので、切除された生
体組織はシース部aの内腔と操作ワイヤgとの間の隙間
を通ってシース部aの手元側に搬送される。そのため、
搬送中の生体組織が操作ワイヤgに引っ掛かり、シース
部a内に生体組織が詰まりやすい問題がある。
を通して手元側まで回収された場合でも、回収された生
体組織が操作ワイヤgとの接触により損傷し、病理診断
に支障を来すという問題もある。
組織片iがカッタ部材eの内周面に貼り付いた場合に
は、シース部a内を吸引した際に吸引孔cから流入され
る空気の流入によりカッタ部材eの内周面に貼り付いた
組織片iを剥離させることが困難となり、回収が不可能
になるおそれもある。
ので、その目的は、シース部内での生体組織の詰まりが
無く、また損傷の少ない生体組織を確実に回収すること
ができる吸引生検具を提供することにある。
ャンネルに挿通可能なシース部の先端部に配置された処
置部に外刃を有する吸引孔が設けられ、生体組織を切除
する内刃を有するカッタ部材が前記シース部の先端処置
部内に軸方向に移動可能に配設されるとともに、前記カ
ッタ部材を軸方向に移動操作する操作手段と、前記カッ
タ部材を軸方向に移動操作した際に前記カッタ部材の内
刃と前記吸引孔の外刃との間で切除された切除組織を前
記シース部の手元側に吸引し、搬送する搬送路とが前記
シース部内に設けられた吸引生検具において、前記操作
手段を前記シース部の軸方向に移動可能に保持する連通
路を前記搬送路とは独立して設けたことを特徴とする吸
引生検具である。上記構成により、生体組織の採取時に
はシース部内の搬送路を通して手元側に吸引される吸引
力によってシース部の先端処置部の吸引孔に生体組織を
引き込む。この状態で、操作手段を連通路内でシース部
の軸方向に移動させ、カッタ部材を軸方向に沿って手元
側に移動操作させることにより、カッタ部材と吸引孔と
の間のせん断により生体組織の切除を行う。ここで切除
された生体組織は吸引力により、搬送路内を通ってシー
ス部の手元側まで搬送、回収されるようにしたものであ
る。
を図1(A)〜(D)および図2を参照して説明する。
図1(A)は本実施の形態の吸引生検具1全体の概略構
成を示すものである。
ンネルに挿通可能な細長い挿入部2と、この挿入部2の
基端部に連結された手元側の操作部3とが設けられてい
る。さらに、挿入部2には可撓性を有するシース部4
と、このシース部4の先端側に配設された先端処置部5
とが設けられている。
ように円筒体5aの先端部5bが閉塞された有底円筒体
によって形成されている。また、先端処置部5の円筒体
5aの周面には図1(C)に示すように吸引孔6が形成
されている。この吸引孔6の周縁部位には例えば20°
から60°程度の鋭角な外刃7が形成されている。
材8が軸方向に移動可能に配設されている。このカッタ
部材8にはベース円板8aと、このベース円板8aの後
端部外周面から後方に向けて突設された内刃形成リング
8bとが設けられている。ここで、ベース円板8aには
複数の連通孔9が軸方向に延設されている。さらに、内
刃形成リング8bの端縁部には例えば20°から60°
程度の鋭角な内刃10が形成されている。
の隙間はカッタ部材8がガタなく、スムーズに軸方向に
摺動可能な値、例えば0.01mm以上、0.05mm
以下程度に設定されている。なお、先端処置部5及びカ
ッタ部材8は、例えばステンレス鋼、チタン、黄銅等の
金属材料や、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン、ポリカーボネート等の樹脂材料により形成されてい
る。
手段)11の先端部が固着されている。この操作ワイヤ
11の基端部は操作部3側に延出されている。この操作
部3にはシース部4の軸方向に摺動自在なスライダ12
が設けられている。そして、操作ワイヤ11の基端部は
このスライダ12に固着されている。
に内チューブ13と外チューブ14との間に管状の金属
網15が密着状態で挟まれた積層構造に形成されてい
る。そして、金属網15により、シース部4は高い捻り
剛性を有し、操作部3と先端処置部5との間で回転トル
クの伝達が可能である。なお、内チューブ13と外チュ
ーブ14とは可撓性を有する樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体、ポリエチレン等により形成さ
れている。
ように2つのルーメンを有する2ルーメンチューブによ
って形成されている。そして、この内チューブ13の一
方のルーメンによって操作ワイヤ11を挿通する連通路
16が形成され、他方のルーメンによって切除組織の搬
送路17が形成されている。なお、搬送路17は連通路
16よりも断面積が大きくなるように設定されている。
部には先端処置部5の円筒体5aの基端部が外嵌されて
いる。そして、内チューブ13内の連通路16および搬
送路17の先端側は先端処置部5の内部と連通して接続
されている。さらに、内チューブ13と先端処置部5の
円筒体5aとの嵌合部の外周面にはシース部4の外チュ
ーブ14の先端部が外嵌されている。そして、先端処置
部5の円筒体5aの基端部はシース部4の内チューブ1
3と外チューブ14との間に挟持されて重合された状態
で固定されている。
ている。このコック18には内チューブ13の搬送路1
7の手元側端部が連結されている。さらに、コック18
には吸引手段19が接続されており、搬送路17内を経
由して、先端処置部5までは気密が保たれている。
本実施の形態の吸引生検具1の使用時には予め吸引生検
具1の先端処置部5内のカッタ部材8が吸引孔6を閉塞
する位置に移動された状態にセットされる。この状態
で、挿入部2を内視鏡の鉗子チャンネルを通して体腔内
に挿入し、患者の体内の生体組織の採取部位に誘導す
る。このとき、操作部3を捻ることにより、先端処置部
5を回転追従させ、吸引孔6を生体組織の採取部位に当
接させる。
側に押し込み操作して操作ワイヤ11を介してカッタ部
材8を先端に移動し、吸引孔6を開口させる。この状態
で、吸引手段19を作動させて搬送路17を陰圧にする
と、吸引孔6を通して生体組織が先端処置部5の内部に
引き込まれる。
を図1(A)中で右側に引っ張り操作して操作ワイヤ1
1を介してカッタ部材8を図2に示すように手元側に摺
動させる。このとき、吸引孔6から先端処置部5内に引
き込まれている生体組織は、カッタ部材8の内刃10と
吸引孔6の外刃7との間でせん断により切除され、先端
処置部5の内部に収納される。
位から離脱させた状態で、吸引手段19により吸引孔6
から吸い込まれた空気を先端処置部5の内部から連通孔
9を通してカッタ部材8内に吸引することにより、切除
された生体組織は搬送路17を通って手元側に吸引さ
れ、コック18まで搬送されて回収される。
操作を複数回繰り返し、必要個数の生体組織のサンプル
を切除回収後、吸引生検具1を内視鏡の鉗子チャンネル
より抜去する。
果を奏する。すなわち、2ルーメンチューブによって形
成される内チューブ13の一方のルーメンによって操作
ワイヤ11の連通路16を形成し、他方のルーメンによ
って切除組織の搬送路17を形成したので、連通路16
と搬送路17とを独立して設けることができる。そのた
め、カッタ部材8によって切除された生体組織が搬送路
17内を通して手元側のコック18まで搬送される搬送
時に搬送中の生体組織が操作ワイヤ11に引っかかるお
それがないので、シース部4の搬送路17内に生体組織
が詰まりを起こすことがない。
通路16内の操作ワイヤ11と接触するおそれがないの
で、従来のような操作ワイヤ11との接触による生体組
織の損傷が防止される。
16の断面積は、従来のように連通路16と搬送路17
とを共用する場合に比べて小さく制限されるため、操作
ワイヤ11と連通路16との間の隙間が小さくなり、操
作ワイヤ11が座屈しにくいという効果がある。
複数の連通孔9を設けたので、カッタ部材8によって切
除された生体組織がカッタ部材8のベース円板8aおよ
び内刃形成リング8bの内面に貼り付いて回収できなく
なるおそれがない。
形態を示すものである。なお、図3(A)中で、第1の
実施の形態(図1(A)〜(D)および図2参照)と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
3を大径な第1のチューブ21と、この第1のチューブ
21内に挿入された小径な第2のチューブ22とからな
る二重管構造によって形成し、第2のチューブ22の内
部に切除組織の搬送路17を成形するとともに、第1の
チューブ21と第2のチューブ22との間の空間に操作
ワイヤ11を挿通する連通路16を形成する構成にした
ものである。
ーブ13を大径な第1のチューブ21と、この第1のチ
ューブ21内に挿入された小径な第2のチューブ22と
からなる二重管によって形成し、第2のチューブ22に
よって切除組織の搬送路17を形成し、第1のチューブ
21と第2のチューブ22との間の空間に操作ワイヤ1
1の連通路16を形成したので、連通路16と搬送路1
7とを独立して設けることができる。
形態と同様にカッタ部材8によって切除された生体組織
が搬送路17内を通して手元側のコック18まで搬送さ
れる搬送時に搬送中の生体組織が操作ワイヤ11に引っ
かかるおそれがないので、シース部4の搬送路17内に
生体組織が詰まりを起こすことがない。
路16内の操作ワイヤ11と接触するおそれがないの
で、従来のような操作ワイヤ11との接触による生体組
織の損傷が防止されるうえ、操作ワイヤ11が挿通され
る連通路16の断面積も、従来のように連通路16と搬
送路17とを共用する場合に比べて小さく制限されるた
め、操作ワイヤ11が座屈しにくいという効果もある。
1のチューブ21と、この第1のチューブ21内に挿入
された小径な第2のチューブ22とからなる単純な二重
管構造によって内チューブ13が形成されているため、
第1の実施の形態のように内チューブ13を2ルーメン
チューブによって形成する場合に比べて内チューブ13
の成形加工が容易となる効果がある。
形態を示すものである。本実施の形態では第2の実施の
形態(図3(A)参照)と同様にシース部4の内チュー
ブ13を大径な第1のチューブ31と、この第1のチュ
ーブ31内に挿入された小径な第2のチューブ32とか
らなる二重管構造によって形成し、第1のチューブ31
と第2のチューブ32との間の空間に切除組織の搬送路
17を成形するとともに、第2のチューブ32の内部に
操作ワイヤ11を挿通する連通路16を形成する構成に
したものである。
ーブ13を大径な第1のチューブ31と、この第1のチ
ューブ31内に挿入された小径な第2のチューブ32と
からなる二重管によって形成し、第1のチューブ31と
第2のチューブ32との間の空間に切除組織の搬送路1
7、第2のチューブ32の内部に操作ワイヤ11の連通
路16を形成したので、連通路16と搬送路17とを独
立して設けることができる。そのため、本実施の形態で
も第2の実施の形態と同様の作用、効果が得られる。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシ
ース部と、前記シース部手元側に設けられた吸引手段
と、前記シース部遠位端に位置した先端処置部と、前記
先端処置部に設けられた外刃を有する吸引孔と、前記吸
引孔の少なくとも一部に合致する内刃を有するカッタ部
材と、前記カッタ部材の手元側に固着された操作手段
と、前記操作手段を配設した連通路と、前記シース部内
に切除組織の搬走路を有し、前記吸引手段により前記吸
引孔を通して前記先端処置部内に生体組織を吸引し、前
記操作手段により前記先端処置部と前記カッタ部材を相
対移動させて生体組織を切除し、前記吸引手段により組
織を手元側まで搬送する吸引生検具において、前記連通
路と、前記搬送路が独立していることを特徴とする吸引
生検具。
記連通路の断面積よりも大なることを特徴とする付記項
1の吸引生検具。 (付記項3) 前記連通路の管が前記搬送路内に配設さ
れることを特徴とする付記項1〜2の吸引生検具。
路内に配設されることを特徴とする付記項1〜2の吸引
生検具。 (付記項5) 前記カッタ部材の前後を連通する連通手
段を有することを特徴とする付記項1〜4の吸引生検
具。
図4(A)に示す構造では、カッタ部材6を移動する
ための操作ワイヤ10がシース部5の内部に配設されて
いる。従って切除組織はシース部5の内腔と操作ワイヤ
10の隙間を通って搬送されるため、操作ワイヤ10に
組織が引っかかりシース部5内に詰まりやすい。また手
元まで回収したとしても、操作ワイヤ10との接触によ
り組織が損傷し、病理診断に支障を来すという問題点が
あった。本発明は前記の問題に鑑みてなされたもので、
組織の詰まりが無く、また損傷の少ない組織が得られる
吸引生検具を提供することを目的とする。
段および作用) 本発明は吸引生検具において、操作手
段を挿通した連通路と、生体組織を搬送する搬送路を独
立して併設したことを特徴とする。シース部手元側に設
けられた吸引手段により、シース部遠位端の先端処置部
に設けられた吸引孔に生体組織を引き込む。操作手段の
操作により、カッタ部材を手元側に移動し、カッタ部材
と吸引孔とのせん断により切除を行う。切除組織は吸引
手段により、搬送路を通ってシース部手元側まで搬送、
回収される。
時に組織が操作手段に引っかかり、シースの内部に詰ま
りを起こすことがなく、また操作手段との接触により組
織が損傷することなく回収が可能である。
挿通可能なシース部と、前記シース部手元側に設けられ
た吸引手段と、前記シース部遠位端に位置した先端処置
部と、前記先端処置部に設けられた外刃を有する吸引孔
と、前記吸引孔の少なくとも一部に合致する内刃を有す
るカッタ部材と、前記カッタ部材の手元側に操作手段を
有し、前記吸引手段により前記吸引孔を通して前記先端
処置部内に生体組織を吸引し、前記操作手段により前記
先端処置部と前記カッタ部材を相対移動させて生体組織
を切除し、前記吸引手段により組織を手元側まで搬送、
回収する吸引生検具において、前記カッタ部材の前後を
連通する連通手段を有することを特徴とする吸引生検
具。
部材を軸方向に貫通する連通孔によって形成されること
を特徴とする付記項6の吸引生検具。 (付記項1〜7の従来技術) 本発明は、経内視鏡的に
生体組織を吸引、切除して組織標本を採取する吸引生検
具に関する。一般の吸引生検具で組織を採取するために
は、可撓性のシース部を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入
し、先端部に設けられた吸引孔を体内の組織採取部位に
当接させて、体外から陰圧をかけて吸引孔に組織を吸引
し、先端部内部に設けられたカッタによって組織を切除
する。切除した組織片は内部に収納され、吸引生検具を
鉗子チャンネルから抜去して組織を回収する。以上の操
作によって生体組織を採取する吸引生検具については実
公昭52−47343号公報にて開示されている。
報にて開示されている構造を、さらに使いやすくした吸
引生検具を示す。これは吸引生検具を内視鏡を通して体
内に留置したままに、採取した生体組織を体外からの陰
圧によってシース部内を経由して体外に吸引、回収する
ことを特徴としている。
図4(B)は図4(A)に示す先行例の使用状態を示
す図である。図4(B)のように組織片がカッタ部材6
の遠位端内面21に貼り付いた場合、吸引による空気の
流入により剥離させるのは困難で、回収が不可能になる
という問題点がある。本発明は前記の問題に鑑みてなさ
れたもので、組織片がカッタ部材6の内部に貼り付かず
に回収の可能な吸引生検具を提供することを目的とす
る。
段および作用) 本発明は吸引生検具において、組織を
切除するカッタ部材の前後を連通させる連通手段を設け
たことを特徴とする。シース部手元側に設けられた吸引
手段により、先端処置部に設けられた吸引孔に生体組織
を引き込む。カッタ部材を手元側に移動し、吸引孔とカ
ッタ部材のせん断により切除を行う。吸引手段によりシ
ース部内部に陰圧をかけると、吸引孔から流入した空気
が連通手段を通過し、切除組織を手元側まで搬送する。 (付記項6、7の効果) 切除組織がカッタ部材の遠位
端内面に貼り付いて、吸引回収が不可能となる恐れがな
い。
移動操作する操作手段をシース部の軸方向に移動可能に
保持する連通路を、カッタ部材と吸引孔との間で切除さ
れた切除された生体組織を吸引し、搬送する搬送路とは
独立して設けたので、切除組織の搬送時に生体組織が操
作手段に引っかかり、シースの内部に詰まりを起こすこ
とがなく、また操作手段との接触により生体組織が損傷
することなく回収することができる。
検具全体の概略構成を示す側面図、(B)は第1の実施
の形態の吸引生検具のシース部先端部の内部構成を示す
縦断面図、(C)は第1の実施の形態のシース部の先端
処置部の吸引孔を示す平面図、(D)は(B)のD−D
線断面図。
の動作状態を示す縦断面図。
検具の要部構成を示す横断面図、(B)は本発明の第3
の実施の形態の吸引生検具の要部構成を示す横断面図。
の内部構成を示す縦断面図、(B)は従来の吸引生検具
のシース部内のカッタ部材の動作状態を示す縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシ
ース部の先端部に配置された処置部に外刃を有する吸引
孔が設けられ、生体組織を切除する内刃を有するカッタ
部材が前記シース部の先端処置部内に軸方向に移動可能
に配設されるとともに、 前記カッタ部材を軸方向に移動操作する操作手段と、前
記カッタ部材を軸方向に移動操作した際に前記カッタ部
材の内刃と前記吸引孔の外刃との間で切除された切除組
織を前記シース部の手元側に吸引し、搬送する搬送路と
が前記シース部内に設けられた吸引生検具において、 前記操作手段を前記シース部の軸方向に移動可能に保持
する連通路を前記搬送路とは独立して設けたことを特徴
とする吸引生検具。
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---|---|---|---|
JP29513196A JP3810156B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 吸引生検具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29513196A JP3810156B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 吸引生検具 |
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JP29513196A Expired - Fee Related JP3810156B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 吸引生検具 |
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