JPH10137199A - センサ機構付きカテーテル - Google Patents
センサ機構付きカテーテルInfo
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- JPH10137199A JPH10137199A JP8304980A JP30498096A JPH10137199A JP H10137199 A JPH10137199 A JP H10137199A JP 8304980 A JP8304980 A JP 8304980A JP 30498096 A JP30498096 A JP 30498096A JP H10137199 A JPH10137199 A JP H10137199A
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Abstract
た構造のセンサ機構付きカテーテルを提供すること。 【解決手段】 このセンサ機構付きカテーテル1では、
受圧部7と圧力伝達媒体18と感圧手段10とを有する
センサ部3がカテーテルチューブ2の先端側に配置さ
れ、そのセンサ部3にて圧力変動が検知される。センサ
部3内に感圧手段10を固定している接合材A1 によっ
て、センサ部3の内部空間17を先端側領域と基端側領
域とに区画する。これにより接合材A1 に、先端側領域
に充填される圧力伝達媒体18の圧力障壁16としての
機能を付与する。
Description
カテーテルチューブの先端にセンサ部を備えたセンサ機
構付きカテーテルに関するものである。
としてカテーテルが知られている。カテーテルを構成す
る直径数mm以下のカテーテルチューブは、人体内にある
各種の管、例えば血管等の中に挿入されるようになって
いる。カテーテルチューブの先端は体内の所望の部位ま
で誘導され、その部位において計測行為(例えば血圧の
測定等)や治療行為(例えば血管の拡張等)を行う。こ
のため、カテーテルのオペレータは、カテーテルチュー
ブの先端を外部操作によって所望の部位まで確実に誘導
する必要がある。
ではなく、部分的に屈曲していたり分岐している場合が
多い。しかも、管の径は必ずしも一定ではなく、管自体
が細くなっていたり、内部にある障害物(例えば血栓)
によって管が細くなっていることがある。よって、カテ
ーテルチューブの進行方向前方の状況を検知する手段を
持たない従来のカテーテルでは、オペレータはチューブ
の操作を自分の勘のみに頼らざるを得なかった。そのた
め、チューブの先端を所望の部位まで誘導するのに熟練
を要する等の不都合が生じていた。
たセンサ機構付きのカテーテル51の一例を図5に示
す。このカテーテル51を構成するカテーテルチューブ
52の先端側には圧力障壁53が設けられ、それにより
チューブ52内にチップ収容室54が区画されている。
なお、前記圧力障壁53には、例えばステンレス製やセ
ラミックス製の板材がよく用いられている。このチップ
収容室54には、台座55に載置された状態で半導体式
圧力センサチップ56が収容されかつ固定されている。
また、チップ収容室54内には圧力伝達媒体57が充填
されるとともに、それを封止するためにチューブ52の
先端側開口にはピストン58が移動可能に設けられてい
る。
1では、受圧部であるピストン58の外側面に作用する
圧力に変動が生じると、その影響は圧力伝達媒体57を
介してセンサチップ56の感圧面に波及する。その結
果、カテーテルチューブ52の進行方向前方における障
害物等の有無が検知されるようになっている。
機構付きカテーテル51の場合、カテーテルチューブ5
2が小径になるほど、圧力伝達媒体57の流動を確実に
阻止しうる圧力障壁53をチューブ52内に組付けるこ
とが極めて困難になり、製造が難しくなる。また、たと
え圧力障壁53を内部に組付けたとしても、チューブ5
2等との間に隙間ができやすく、内部を確実に閉塞する
ことができない。従って、圧力伝達媒体57のチューブ
52基端側への流動に起因して、圧力が正確に伝達され
なくなり、カテーテル51のセンシング精度が低下する
という問題があった。それゆえ、従来においてカテーテ
ル51の高精度化を優先しようとするならば、カテーテ
ル51の小径化を諦めざるを得なかった。
であり、その目的は、センシング精度が高く、しかも小
径化に適した構造のセンサ機構付きカテーテルを提供す
ることにある。
で、故障が起きにくく、生体での使用に適したセンサ機
構付きカテーテルを提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明では、受圧部と圧力伝達媒
体と感圧手段とを有するセンサ部がカテーテルチューブ
の先端側に配置され、そのセンサ部にて圧力変動が検知
されるようになっているセンサ機構付きカテーテルにお
いて、前記センサ部内にて前記感圧手段を固定させてい
る接合材は、流動状物質を充填しかつ硬化させたもので
あって、前記圧力伝達媒体のチューブ基端側への流動を
阻止する圧力障壁を兼ねることを特徴とするセンサ機構
付きカテーテルをその要旨とする。
て、前記センサ部は前記カテーテルチューブと別体とし
て形成されかつ同カテーテルチューブの先端側に対して
嵌着されるチューブ部材を含み、前記感圧手段は前記接
合材によって同チューブ部材の内壁面に固定されるとと
もに、前記接合材は前記チューブ部材の貫通孔を非貫通
状態に封止しているとした。
て、前記感圧手段は半導体式圧力センサチップであり、
そのセンサチップは台座に載置された状態で前記チュー
ブ部材の先端側に設けられた切り欠き部に固定されてい
るとした。
て、前記接合材は絶縁材料からなり、少なくとも前記セ
ンサチップから引き出されたボンディングワイヤを全体
的に封止するとした。
のいずれか1項において、前記接合材は硬質であって生
体適合性の材料からなるとした。以下、本発明の「作
用」を説明する。
状物質を充填しかつ硬化させてなる接合材を圧力障壁と
しているため、小径のカテーテルチューブであっても、
その内部が従来の固体状の圧力障壁に比べて隙間なく確
実に閉塞される。従って、カテーテルの小径化に適した
構造とすることができる。そして、このような圧力障壁
によって圧力伝達媒体のチューブ基端方向への流動が阻
止される結果、同方向へのいわゆる圧力の逃げが阻止さ
れる。従って、受圧部に作用する圧力の増加分と圧力伝
達媒体の圧力の増加分との差が小さくなり、正確な圧力
を感圧手段に伝達することができる。このため、センシ
ング感度が向上する。
力障壁を兼ねるものであることから部品点数の削減が図
られ、ひいては低コスト化も達成される。請求項2に記
載の発明によると、あらかじめ別体として作製されたチ
ューブ部材を含むセンサ部を用いているため、それを既
存のカテーテルチューブの先端側に嵌着するだけで、所
望のカテーテルを得ることができる。このため、センサ
部を構成する各要素をカテーテルチューブ内に直接組み
込んでいた従来とは異なり、製造が容易なカテーテルと
することができる。
型な半導体式圧力センサチップが感圧手段として利用さ
れているため、他の感圧方式を採用した場合に比べて、
センサ部自体の小径化を図ることができる。また、実用
に耐えうるものとすることができる。さらに、チューブ
部材の先端側に切り欠き部が設けられていると、センサ
チップを台座に載置した状態のものを接合材を用いてチ
ューブ部材に比較的簡単に固定することができる。従っ
て、製造の容易なカテーテルとすることができる。
絶縁材料であるため、ボンディングワイヤ部分における
ショートが未然に回避され、故障が起きにくくなる。請
求項5に記載の発明によると、接合材が硬質になること
に伴い圧力障壁も硬質になるため、チューブ基端方向へ
の圧力の逃げがより確実に阻止される。従って、より正
確な圧力を感圧手段に伝達することができ、センシング
感度がいっそう向上する。また、生体適合性材料からな
る接合材であることから、生体に対する適合性の高いカ
テーテルを実現することができる。
ンサ機構を備えたカテーテル1に具体化した一実施の形
態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
れるカテーテルチューブ(本実施形態ではポリ塩化ビニ
ル製,直径1.6mm)2と、それを体外にて操作する
ためにチューブ2の基端部に設けられる操作手段とを備
える。操作手段は、例えばチューブ2内に挿入された複
数本のワイヤと、それらを操作するワイヤ操作部とによ
って構成されている。また、チューブ2の基端部には、
チューブ2の先端側に造影剤等の薬液を供給するための
圧送ポンプ等が接続されている。
ルチューブ2と別体に形成されたセンサ部としてのセン
サアセンブリ3が同カテーテルチューブ2の先端側に取
付けられている。
ウターチューブ4が示され、図2には同じくセンサアセ
ンブリ3を構成するインナーチューブ5が示されてい
る。外側のチューブ部材であるアウターチューブ4の先
端側は、カテーテルチューブ2の外径とほぼ等しい外径
の大径部4aとなっている。一方、同アウターチューブ
4の基端側は、大径部4aよりも外径の小さい小径部4
bとなっている。この小径部4bはカテーテルチューブ
2の先端側に対して嵌着される部位であることから、そ
の外周面には周方向に沿って延びる複数の抜け止め溝6
が形成されている。アウターチューブ4の先端側開口部
には、受圧部としてのピストン7がチューブ2の長手方
向に沿って移動可能に嵌合されている。また、ピストン
7とアウターチューブ4との接合部位は封止材8によっ
て封止されている。
ブ5は、アウターチューブ4よりも外径が小さくて長さ
が短い筒状部材であって、アウターチューブ4内に摺動
不能に嵌入されている。大径部4aの内部に突出するイ
ンナーチューブ5の一方側の端部には、切り欠き部9が
形成されている。この切り欠き部9の内壁面には、感圧
手段としての半導体式圧力センサチップ10が載置され
た台座11が接合材A1 によって接合されている。ま
た、この接合材A1 は流動状物質が硬化したものであ
る。
こと、b)硬質であること、c)生体適合性の材料から
なること、という3つの要件を全て満たしていることが
最も望ましい。このような事情に鑑みて、本実施形態で
はエポキシ樹脂等のような熱硬化性樹脂を使用してい
る。エポキシ樹脂は上記の3つの要件を全て充足するか
らである。この他にも例えばシリコーン樹脂やポリウレ
タン樹脂等のような樹脂なども使用することが可能であ
る。また、光硬化性樹脂を使用してもよい。
との間には、図3(a)に示されるように背圧室19が
形成されてもよい。また、かかる背圧室19は、台座1
1に形成される図示しない背圧孔を介して相対圧領域に
連通されていてもよい。
力センサチップ10は中央に肉薄部分を有しており、そ
の肉薄部分の上面には歪みゲージ12が形成されてい
る。センサチップ10の上面に形成された図示しないボ
ンディングパッドと、フラットケーブル13の中継タブ
14とは、ボンディングワイヤ15を介して電気的に接
続されている。このフラットケーブル13は、カテーテ
ルチューブ2内を通り抜けてチューブ2の基端部まで到
っている。
材A1 は、台座11の下面及び側面とインナーチューブ
5の切り欠き部9の内壁面との隙間を封止することで、
台座11の固定を図っている。これに加えて、台座11
及びセンサチップ10の基端部寄り領域において前記接
合材A1 は上方にも回り込み、インナーチューブ5の貫
通孔を非貫通状態に封止している。従って、インナーチ
ューブ5の内部において切り欠き部9よりもやや基端寄
りの位置に、圧力障壁16が形成された状態となってい
る。この圧力障壁16はセンサチップ10から引き出さ
れたボンディングワイヤ15を全体的に封止している。
そして、この圧力障壁16によりアウターチューブ4内
に媒体収容空間17が区画され、その中には圧力伝達媒
体としてのシリコーンゲル18が充填されている。な
お、前記圧力障壁16はシリコーンゲル18のチューブ
2基端側への流動を阻止する役割を果たしている。
ち外部に露出しているものは、生体適合性材料によって
形成されていることが望ましい。よって、本実施形態で
はアウターチューブ4をSUS304製にし、ピストン
7をPTFE(ポリテトラフロロエチレン)製にし、さ
らに封止材8をシリコーン樹脂製にしている。また、セ
ンサアセンブリ3とカテーテルチューブ2との接合部位
を接着している接着剤20も、シリコーン樹脂等の生体
適合性材料からなることが望ましい。
に、カテーテルチューブ2は、チューブ2の軸線方向に
沿って同チューブ2内を2つの領域に分割する分離壁2
1を有している。そして、この分離壁21により、フラ
ットケーブル13を収容するための断面半円状の信号線
用ルーメン22と、薬液としての造影剤等を供給するた
めの断面半円状の薬液供給用ルーメン23とが区画され
ている。この薬液供給用ルーメン23はカテーテルチュ
ーブ2の外周面にて開口する透孔24を持っており、造
影剤はその透孔24を介してチューブ2の外周面側に供
給されるようになっている。なお、薬液供給用ルーメン
23の先端側開口は封止栓25によって封止されてい
る。
ば以下の手順により作製される。まず、台座11にセン
サチップ10を搭載した後、センサチップ10とフラッ
トケーブル13とをワイヤボンディングする。次に、フ
ラットケーブル13をインナーチューブ5内に挿通させ
る。そして、切り欠き部9に台座11を配置し、かつ後
に接合材A1 となる流動状物質をインナーチューブ5の
切り欠き部9の所定部位に充填する。次いで、ヒータ等
の熱により流動状物質を硬化させる。その結果、台座1
1及びセンサチップ10が切り欠き部9の内壁面に固定
されるとともに、切り欠き部9よりも基端寄りの位置に
圧力障壁16が形成される。
ーチューブ4の小径部4b側の開口から嵌入させる。こ
の後、アウターチューブ4の大径部4a側の開口を介し
て、アウターチューブ4の内部にシリコーンゲル18を
充填する。さらに、前記開口をピストン7で封止した
後、接合部位を封止材8で封止する。
3は、さらに以下のようにして既存のカテーテルチュー
ブ2の先端側に取付けられる。まず、フラットケーブル
13をカテーテルチューブ2の信号線用ルーメン22内
に挿通させておく。次いで、センサアセンブリ3を構成
するアウターチューブ4の小径部4bをカテーテルチュ
ーブ2の先端側開口から挿入するようにして嵌着させ、
さらに両者2,4の接合部位を接着剤20によって接着
する。
本実施形態のカテーテル1によるセンシングについて説
明する。カテーテルチューブ2の先端の進行方向前方の
状況が変わった場合、チューブ2の挿入抵抗が変化し、
それに伴ってピストン7に作用する圧力も変化する。例
えば、チューブ2が挿入されている血管の内部に障害物
(血栓や腫瘍など)や狭窄部位がある場合には、センサ
アセンブリ3の頭部が同部位に押し付けられることによ
り、挿入抵抗が増加する。従って、ピストン7に作用す
る圧力も、それに伴って増加する。このような変化が起
きた場合、媒体収容空間17内に充填されているシリコ
ーンゲル18の圧力が増加し、その結果としてセンサチ
ップ10の肉薄部分に加わる圧力も増加する。つまり、
センサアセンブリ3の外部で起こった圧力の変化は、シ
リコーンゲル18を介してセンサチップ10に間接的に
伝達される。すると、センサチップ10の肉薄部分の歪
みが大きくなり、その上にある歪みゲージ12の抵抗値
に変化が生じる。そして、このときセンサチップ10
は、圧力の変化を電気信号として外部に出力する。この
出力された電気信号は、ボンディングワイヤ15及びフ
ラットケーブル13を介してチューブ2の基端部にある
電気回路に入力・処理され、それによって可視化され
る。よって、オペレータは、その可視化されたデータを
判断材料として、進行方向前方の状況、即ち障害物や狭
窄の有無等を確実に検知することができる。つまり、オ
ペレータは、上記の場合にワイヤを操作することによっ
て、圧力が減少するような方向にセンサアセンブリ3の
頭部を向ければよいことになる。また、このセンサアセ
ンブリ3は、上記のような事項をセンシングするためば
かりでなく、例えば血圧等を測定するため等にも使用す
ることが可能である。また、センサアセンブリ3の位置
をより詳細に把握するために血管の造影を行う場合に
は、薬液供給用ルーメン23に造影剤を供給して透孔2
4からその造影剤を吐出させればよい。もっとも、薬液
供給用ルーメン23に造影剤以外の液体、例えば血栓溶
解剤などの医薬品等を供給してもよい。さらに、前記薬
液供給用ルーメン23を介して血液等を採取することも
可能である。
果を以下に列挙する。 (イ)本実施形態のカテーテル1であると、上述したよ
うに、カテーテルチューブ2の先端を血管内の所望の部
位まで確実に誘導することができる。それに加え、本実
施形態では、流動状物質を充填しかつ硬化させてなる接
合材A1 の一部が、圧力障壁16を兼ねたものとなって
いる。このため、小径のカテーテルチューブ2であって
も、その内部が従来の固体状の圧力障壁に比べて隙間な
く確実に閉塞される。従って、カテーテル1の小径化に
適した構造とすることができる。そして、このような圧
力障壁16によってシリコーンゲル18のチューブ2基
端方向への流動が阻止される結果、同方向へのいわゆる
圧力の逃げが阻止される。従って、受圧部であるピスト
ン7に作用する圧力の増加分と、シリコーンゲル18の
圧力の増加分との差が小さくなる。それゆえ、正確な圧
力を感圧手段としてのセンサチップ10に伝達すること
ができ、センシング感度が向上する。
上記のように圧力障壁16を兼ねるものであることか
ら、部品点数の削減が図られ、ひいては低コスト化を達
成することができる。
別体として作製されたインナーチューブ5やアウターチ
ューブ4を含むセンサアセンブリ3が用いられている。
そのため、センサアセンブリ3を既存のカテーテルチュ
ーブ2の先端側に嵌着するだけで、所望のカテーテル1
を得ることができる。このため、センサ部を構成する各
要素をカテーテルチューブ2内に直接組み込んでいた従
来とは異なり、製造が容易なカテーテル1とすることが
できる。
体式圧力センサチップ10が感圧手段として利用されて
いる。このため、他の感圧方式を採用した場合に比べ
て、センサアセンブリ3自体の小径化を図ることがで
き、かつ実用に耐えうるものとすることができる。さら
に、インナーチューブ5の先端側に切り欠き部9が設け
られているため、センサチップ10を台座11に載置し
た状態のものを接合材A1を用いてインナーチューブ5
に比較的簡単に固定することができる。従って、製造の
容易なカテーテル1とすることができる。
接合材A1 はエポキシ樹脂という好適な絶縁性を持つ材
料であり、それによってボンディングワイヤ15が全体
的に封止されている。ゆえに、ボンディングワイヤ15
の部分におけるショートが未然に回避され、故障が起き
にくくなる。従って、生体での使用に適したカテーテル
1とすることができる。
接合材A1 は他の樹脂と比べて硬質なエポキシ樹脂であ
るため、それに伴い圧力障壁16も硬質なものとなって
いる。このため、圧力が加わったときでも変形が殆ど生
じない。よって、チューブ2の基端方向への圧力の逃げ
がより確実に阻止され、正確な圧力をセンサチップ10
に伝達することができる。このことはセンシング感度の
いっそうの向上に貢献する。また、接合材A1 はエポキ
シ樹脂という生体適合性の材料からなるため、生体に対
する適合性の高いカテーテルを実現することができる。
よって、生体での使用に適したカテーテル1とすること
ができる。
ンブリ3の外部に露出している部材4,7,8が生体適
合性材料によって形成されている。このため、センサア
センブリ3が血液等のような生体内物質等に接触するこ
とがあっても、血管内に血栓等を引き起こすことはな
い。よって、このカテーテル1は生体に対する適合性が
高く、生体での使用に適したものとなっている。
されることはなく、例えば次のように変更することが可
能である。 (1)図4(a)に示される別例1のカテーテル31の
センサアセンブリ32は、実施形態のセンサアセンブリ
3からちょうどアウターチューブ4を省略したような構
造となっている。センサアセンブリ32を構成するチュ
ーブ部材としてのインナーチューブ5は、既存のカテー
テルチューブ2内に完全に挿入されるようにして嵌着さ
れている。インナーチューブ5内には実施形態と同じ接
合材A1により圧力障壁16が形成されている。また、
ピストン7はカテーテルチューブ2の先端側開口を封止
している。このような別例1であっても、センシング精
度が高く、しかも小径化に適した構造のセンサ機構付き
カテーテル31となる。また、アウターチューブ4が不
要になる分だけ構造の簡略化が図られ、しかもカテーテ
ル31のさらなる小径化を図ることが可能となる。
ーテル41では、チューブ部材を何ら使用することなし
にセンサ部42が構成されている。即ち、既存のカテー
テルチューブ2内にじかに台座11及びセンサチップ1
0が配置されるとともに、実施形態や別例1と同じ接合
材A1 により内部に圧力障壁16が形成されている。こ
のような別例2であっても、センシング精度に優れ、あ
る程度小径化に適した構造のセンサ機構付きカテーテル
41とすることができる。
ること、b)硬質であること、c)生体適合性の材料か
らなること、という3つの要件を全て満たしていないも
のであっても許容される。例えばaとb、またはaと
c、またはbとcという2つの要件のみを満たすもので
もよい。さらに、aのみ、bのみ、cのみを満たすもの
でも、ある程度の使用が可能である。
ル18に代えて、シリコーン以外のゲル状物質を選択し
てもよく、さらにはシリコーンオイル等のような流動性
のある物質を使用してもよい。なお、いわゆる媒体に
「おどり」現象が起こりにくいということを鑑みると、
シリコーンゲル18のようなゲル状物質を選択すること
がより好ましい。
等の凹凸構造を形成することにより抜け止めを図っても
よい。ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想
のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的
思想をその効果とともに以下に列挙する。
いて、前記接合材はエポキシ樹脂であることを特徴とす
るセンサ機構付きカテーテル。この構成であると、セン
シング精度が高くしかも小径化に適した構造で、製造が
容易で故障が起きにくく生体での使用に適したセンサ機
構付きカテーテルを実現できる。
いて、前記チューブ部材は前記カテーテルチューブ内に
完全に挿入されるようにして嵌着されることを特徴とす
るセンサ機構付きカテーテル。この構成であると、構造
の簡略化及びカテーテルのさらなる小径化を図ることも
可能になる。
とを有し、カテーテルチューブの先端側に配置され、圧
力変動を検知するセンサ機構付きカテーテル用センサア
センブリであって、前記センサ部は、前記カテーテルチ
ューブと別体として形成されかつ同カテーテルチューブ
の先端側に対して嵌着されるチューブ部材を含み、前記
チューブ部材内にて前記感圧手段を固定させている接合
材は、流動状封止材料を充填しかつ硬化させたものであ
って、前記圧力伝達媒体のチューブ基端側への流動を阻
止する圧力障壁を兼ねることを特徴とするセンサ機構付
きカテーテル用センサアセンブリ。このセンサアセンブ
リを用いれば、本発明の優れたカテーテルを確実にかつ
容易に製造することができる。
語を次のように定義する。「生体適合性材料:血液、体
液、リンパ液、その他の生体内物質との反応性が低い材
料をいい、例えばシリコーン樹脂やポリ塩化ビニル等の
樹脂、ステンレスや金等の金属、アルミナやジルコニア
等のセラミックスなどがある。」
載の発明によれば、センシング精度が高く、しかも小径
化に適した構造のセンサ機構付きカテーテルを提供する
ことができる。また、本発明によれば、部品点数の削減
及び低コスト化も達成することができる。
を構成する各要素をカテーテルチューブ内に直接組み込
んでいた従来とは異なり、製造が容易なカテーテルを提
供することができる。
び実用性の向上を図ることができるとともに、製造の容
易なカテーテルとすることができる。請求項4に記載の
発明によれば、故障が起きにくく生体での使用に適した
カテーテルとすることができる。
グ感度がいっそう向上するとともに、生体適合性が高い
ため生体での使用に適したカテーテルを実現することが
できる。
アセンブリを構成するアウターチューブ及びピストンを
示す斜視図。
ューブ、台座、センサチップ等を示す斜視図。
(b)は(a)におけるA−A線断面図、(c)は
(a)におけるB−B線断面図。
断面図、(b)は別例2のカテーテルの先端部分を示す
断面図。
ーテルチューブ、3,32…センサ部としてのセンサア
センブリ、4…チューブ部材としてのアウターチュー
ブ、5…チューブ部材としてのインナーチューブ、7…
受圧部としてのピストン、9…切り欠き部、10…感圧
手段としての半導体式圧力センサチップ、11…台座、
15…ボンディングワイヤ、16…圧力障壁、18…圧
力伝達媒体としてのシリコーンゲル、42…センサ部、
A1 …接合材。
Claims (5)
- 【請求項1】受圧部と圧力伝達媒体と感圧手段とを有す
るセンサ部がカテーテルチューブの先端側に配置され、
そのセンサ部にて圧力変動が検知されるようになってい
るセンサ機構付きカテーテルにおいて、 前記センサ部内にて前記感圧手段を固定させている接合
材は、流動状物質を充填しかつ硬化させたものであっ
て、前記圧力伝達媒体のチューブ基端側への流動を阻止
する圧力障壁を兼ねることを特徴とするセンサ機構付き
カテーテル。 - 【請求項2】前記センサ部は前記カテーテルチューブと
別体として形成されかつ同カテーテルチューブの先端側
に対して嵌着されるチューブ部材を含み、前記感圧手段
は前記接合材によって同チューブ部材の内壁面に固定さ
れるとともに、前記接合材は前記チューブ部材の貫通孔
を非貫通状態に封止していることを特徴とする請求項1
に記載のセンサ機構付きカテーテル。 - 【請求項3】前記感圧手段は半導体式圧力センサチップ
であり、そのセンサチップは台座に載置された状態で前
記チューブ部材の先端側に設けられた切り欠き部に固定
されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ機
構付きカテーテル。 - 【請求項4】前記接合材は絶縁材料からなり、少なくと
も前記センサチップから引き出されたボンディングワイ
ヤを全体的に封止することを特徴とする請求項3に記載
のセンサ機構付きカテーテル。 - 【請求項5】前記接合材は硬質であって生体適合性の材
料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
1項に記載のセンサ機構付きカテーテル。
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