JPH10136996A - 微生物の染色組成物、微生物の染色方法ならびに微生物の染色組成物の保存方法 - Google Patents

微生物の染色組成物、微生物の染色方法ならびに微生物の染色組成物の保存方法

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JPH10136996A
JPH10136996A JP29658596A JP29658596A JPH10136996A JP H10136996 A JPH10136996 A JP H10136996A JP 29658596 A JP29658596 A JP 29658596A JP 29658596 A JP29658596 A JP 29658596A JP H10136996 A JPH10136996 A JP H10136996A
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dye
bacteria
microorganism
surfactant
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JP29658596A
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Mikio Sato
幹夫 佐藤
Asami Ito
朝美 伊藤
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物数を迅速かつ簡便に測定し得るのみな
らず、着色度が時間とともに変化しにくい、微生物の染
色組成物及び微生物の染色方法を提供する。また、保存
安定性に優れた、微生物の染色組成物ならびに保存方法
を提供する。 【解決手段】 色素及び界面活性剤を含有する組成物で
あって、pHを4〜6に調整した組成物を用いるか、色
素及び界面活性剤を含有する組成物を用いてpHを4〜
6に調整した状態で染色する。色素及び界面活性剤を含
有する組成物を、pHが4〜6に調整された状態で保存
するか、色素を含有する組成物をpHが4〜6に調整さ
れた状態で保存し、使用前に界面活性剤を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物の染色組成
物、微生物の染色組成物の保存方法ならびに微生物の染
色方法に関するもので、例えば、細菌数測定用の染色液
や、染色手法を用いた細菌数の測定方法に利用できる。
本発明の微生物の染色組成物ならびに染色方法は、尿中
の細菌が問題となる診断分野をはじめ、金属加工油分
野、腐敗が問題となる染料分野,食品分野、温泉水など
の環境分野など、広汎な分野において有効に利用するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、尿検査分野などでは、炎症の
発見や病状を推定するために、尿等の試料中の細菌数等
の測定が行なわれている。例えば、尿中の細菌が増殖し
た場合、細菌尿と診断され、尿路感染症が暗示される。
従って、早期治療や薬投与のため、細菌数の測定を行な
っている。このような場合、細菌数の測定は、平板培養
法により行われる場合が多く、その場合には検査結果の
判明は尿採取の翌日となる。このため、迅速かつ適切な
緊急処置ができないという問題があった。
【0003】また、食品分野などでは、食品が腐敗して
いないかどうかを判断するために食品中の細菌数等の測
定が行なわれており、さらに発酵乳や乳酸菌飲料などで
は食品中の乳酸菌数管理のために食品中の乳酸菌数の測
定が行なわれている。このような場合の細菌数の測定
も、寒天平板培養法により行なわれるのが主流であり、
結果が出るのに24〜48時間を要する。
【0004】細菌を迅速に検出する方法として、細菌を
染色してその数を測定する手法が開発されている。例え
ば、特公昭56−38196号公報には、キレート剤と
染料からなる組成物を用いて、約7.0以上のpHで細
菌を染色する技術が開示されている。また、特開平1−
124767号公報には、pHが8から12において緩
衝液に可溶であるとともにこのpH域において機能する
色素を用いる細菌の染色方法が開示されている。そし
て、この両公報とも、染色後の過剰色素除去のため、酸
性溶液を採用している。また、染色後の着色度の変化に
ついては言及されていない。
【0005】本出願人においても、測定結果の判明まで
に長時間かかるという従来の欠点を解消するものとし
て、特開平6−209790号公報において、フクシン
とともにモノエタノールアミンを用いて微生物を染色し
た後に疎水性フィルターに捕集し、次いで過剰のフクシ
ンを除去し、微生物の着色度から試料中の微生物菌数を
測定する方法を開示している。この手法により、迅速か
つ簡便に微生物菌数が測定できる。しかしながら、この
方法においては、着色度が時間とともに変化する場合が
あり、更なる改良が望まれていた。
【0006】また、微生物の染色組成物は、保存中に退
色したりすると、着色度から試料中の微生物菌数を測定
する場合、正確な結果が得られなくなる。このため、調
製後、長期間(例えば、2カ月以上)同一の染色性が保
持される組成物が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、試料中の微生物の存在あるいは存
在数を迅速、かつ簡便に測定し得るのみならず、染色後
着色度が時間とともに変化しにくい、微生物の染色組成
物及び微生物の染色方法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】本発明は、また、長期間同一の染色性が保
持される、微生物の染色組成物の保存方法の提供を目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、色素と界面活
性剤を含有するとともに特定のpHに調整された組成物
を用いることにより、あるいは色素と界面活性剤を含有
する組成物を特定のpHで用いることにより、上記の課
題が解決されることを見出した。特に、従来細菌の染色
性のみに着目し、中性〜塩基性領域で着色する技術に代
えて、弱酸性領域で機能する組成物を用いることによ
り、染色性のみならず、着色度の保持性が改良されたこ
とは、予測外の知見であった。本発明は、かかる知見に
基づいて完成させたものである。
【0010】すなわち、本発明の要旨は以下のとおりで
ある。 (1).色素及び界面活性剤を含有する組成物であっ
て、pHを4〜6の範囲に調整したことを特徴とする微
生物の染色組成物。 (2).色素、界面活性剤及び塩を含有する組成物であ
って、pHを4〜6の範囲に調整したことを特徴とする
微生物の染色組成物。 (3).塩を0.5〜3.0%(w/v)含有する請求
項2記載の微生物を染色する組成物。 (4).色素及び界面活性剤を含有する組成物をpHが
4〜6の範囲内で微生物と接触させる微生物の染色方
法。 (5).色素、界面活性剤及び塩を含有する組成物をp
Hが4〜6の範囲内で微生物と接触させる微生物の染色
方法。 (6).色素を含有する組成物をpH4〜6の範囲に調
整した状態で保存することを特徴とする微生物の染色組
成物の保存方法。 (7).色素及び界面活性剤を含有する組成物をpH4
〜6の範囲に調整した状態で保存することを特徴とする
微生物の染色組成物の保存方法。 (8).色素及び塩を含有する組成物をpH4〜6の範
囲に調整した状態で保存することを特徴とする微生物の
染色組成物の保存方法。 (9).色素、界面活性剤及び塩を含有する組成物をp
H4〜6の範囲に調整した状態で保存することを特徴と
する微生物の染色組成物の保存方法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の微生物の染色組成物(以
下、染色組成物と略記する。)は、色素及び界面活性剤
を必須成分とし、pHが4〜6に調整されていることが
必要である。本発明の染色組成物に使用される色素は、
微生物が染色されるものであればよい。また、本発明の
染色組成物は通常、水溶液として使用されるため、上記
の色素は水溶性であることが好ましい。このような色素
として、例えば、フクシン、サフラニン−O、メチレン
ブルー、メチルグリーン、クリスタルバイオレット、ゲ
ンチアナバイオレット、ビクトリアブルーBなどが挙げ
られるが、微生物濃度による着色の程度に差が出やす
く、微生物の有無や微生物数の判定がし易い、フクシン
やサフラニン−Oが好ましい。
【0012】色素の濃度は、微生物への着色が十分であ
るとともに、過剰な色素が除去される濃度であればよ
く、このような濃度を色素により適宜採用すればよい。
例えば、フクシンやサフラニン−Oの場合、通常、0.
0001〜0.001%(w/v)、好ましくは0.0
002〜0.0005%(w/v)である。ここで色素
の濃度が0.0001%未満であると着色が不十分とな
る場合があり、0.001%を超えると過剰の色素の除
去のための洗浄操作が煩雑となる場合がある。
【0013】本発明においては、染色時に付着した過剰
の色素を洗浄して除去するために界面活性剤が必要であ
る。界面活性剤を含有しない染色組成物を使用すると過
剰色素の除去が困難になり、微生物数の正確な測定が困
難となる場合がある。本発明に使用される界面活性剤
は、染色組成物あるいは染色時における系内のpHを変
化させにくい特性を有することが望ましい。このような
界面活性剤として、非イオン性界面活性剤を挙げること
ができる。中でも、非イオン性界面活性剤の一種であ
る、ツイーン20が前記したpH変化が少ない点で好ま
しい。
【0014】また、界面活性剤を添加量は、0.001
〜1.0%(w/v)とするのが好ましく、0.1〜
0.5%とするのが特に好ましい。それは、界面活性剤
の含量が0.001%未満では、過剰色素の除去が困難
となる場合があり、1.0%より多く使用した場合に
は、微生物に付着した色素までも除去されてしまう場合
があるからである。
【0015】また、必要に応じて、エタノールなどの防
腐剤等を添加することもできる。なお、エタノールなど
の防腐剤を添加する場合には1〜15%(v/v)添加
すればよい。
【0016】本発明の染色組成物においては、pHを4
〜6に調整する必要がある。それは、pHが3以下の場
合、微生物に対する着色の程度が弱過ぎ、またpHが8
以上の場合には、微生物に対する着色の程度が強過ぎる
ためである。また、pHが7程度の場合には、着色の程
度に問題はないが、着色後の色の安定性に劣る。また、
pHを4〜6に調整しない場合には、染色組成物の貯蔵
安定性が低下し、2〜3週間で微生物に対する染色性が
変化する場合がある。
【0017】pH調整試薬としては、微生物により簡単
に分解されないものであればよい。このようなものとし
て、無機酸や無機アルカリを挙げることができる。中で
も、入手の容易さ、コスト及び操作性より、希塩酸や希
水酸化ナトリウムが好ましい。
【0018】本発明の染色組成物においては、染色され
た微生物の捕集を容易にするため、塩を加えることが好
ましい。特に、染色された微生物をろ過により捕集する
場合、微生物の濃度が高いサンプルでは、ろ過が困難に
なる場合があり、このような場合には、ろ過性を向上さ
せるため塩を加える必要がある。使用する塩は、染色組
成物が通常、水溶液として使用されるため、水溶性のも
のが好ましく、特にアルカリ金属の無機塩が溶解性の点
で好ましい。中でも、塩化ナトリウムや塩化カリウムが
入手容易性、コスト及び操作性の点で好ましい。染色組
成物中の塩の含量は、0.5〜3.0%(w/v)とす
るのが好ましく、0.5〜2.0%(w/v)とするの
が特に好ましい。それは、この範囲外では、着色微生物
の捕集が困難となる場合があるからである。
【0019】本発明の染色組成物は、通常、水を希釈液
として用い、色素や界面活性剤の含量が所定量となるよ
うに調整される。
【0020】本発明の染色組成物は、色素、界面活性
剤、希釈液及び必要な場合にはpH調整試薬や塩を用い
て調製される。通常、これらの成分を単に混合すること
により、染色組成物は調製されるが混合の順序は特に限
定されない。好ましくは、希釈液中に色素、界面活性剤
及び所望により塩を投入し、pHが外れている場合に
は、pH調整試薬を用いてpH調整をする。
【0021】また、本発明の染色組成物を保存する場合
には、pHを4〜6の範囲に調整した濃厚溶液として保
存してもよく、pHが調整されていれば、貯蔵安定性が
保持される。本発明の染色組成物を保存する場合には、
界面活性剤を添加しない状態で保存するのが、更に好ま
しく、この場合には、7カ月以上安定して保存すること
ができる。
【0022】ここで本発明の染色組成物ならびに染色方
法を適用することができる試料は、特に制限はなく、例
えば尿を初めとして、切削油,圧延油,熱処理油などの
水溶性金属加工油、液体調味料(醤油,ソースなど),
液体飲食品(例えば発酵乳・乳酸菌飲料など),酒類
(例えばワイン,清酒など)などの液状食品、粉末や固
形食品(例えば野菜,魚肉など)の場合には洗浄した試
料、水溶性塗料等、さらには河川水,池水,温泉水,水
槽水,生活廃水などの水等にも幅広く適用することがで
きる。なお、試料は必要に応じて、適宜、希釈したり、
或いは例えば固形食品などの場合には破砕した後に、希
釈したりするなどして測定用試料とするとよい。
【0023】また、前記試料中に含まれる微生物の濃度
としては、1×104 〜1×107個/ミリリットル程
度が好適である。それは、1×104 未満では、着色が
生じない場合があり、1×107 を超えると、ろ過工程
を有する測定方法を採用した場合に、ろ過が困難となる
場合があるからである。本発明の染色組成物は、前記の
ような試料中に存在する微生物を染色することで、その
存在が確認できるとともにその数を測定することができ
る。
【0024】次に、本発明の染色方法について説明す
る。本発明の染色方法は、色素及び界面活性剤を含有す
る組成物をpHが4〜6の範囲内で微生物と接触させる
ことを特徴としている。染色方法としては、試料中に色
素と界面活性剤を添加後、pHを調整する方法、試料中
に、色素と界面活性剤を含有する組成物を添加後、pH
を調整する方法、試料中に、本発明の染料組成物を添加
する方法等が考えられる。
【0025】この場合において、前記組成物のpHが4
〜6の範囲に調整された組成物(即ち、本発明の染料組
成物)を用いるのが好ましい。それは、本発明の染料組
成物は貯蔵安定性に優れるため、使用時あるいはその直
前に調整する必要がないためである。
【0026】なお、1試料当りの染色組成物量は、試料
の2〜5倍量が適当である。一方、試料の量は、通常、
50〜100μリットルで足りる。従って、例えば試料
の量が100μリットルの場合、色素液組成物は200
〜500μリットル必要である。但し、試料の5倍を超
える量は必要ない。
【0027】微生物数の測定の際の染色組成物の使用量
は、色の対照表や検量線を作成する際の使用量と、細菌
数未知試料への使用量とを等量にすることが、誤差を抑
える意味で好ましい。
【0028】次に、本発明の染色組成物あるいは染色方
法の好ましい使用態様について説明する。本発明の染色
組成物あるいは染色方法を用いて微生物数を測定する場
合には、過剰の染色組成物を除去することが望ましい。
除去の手段としては、遠心分離やろ過等が適用できる
が、簡便性や確実性の面でろ過による分離が好ましく、
ろ過速度の点で吸引ろ過や加圧ろ過が特に好ましい。
【0029】ろ過に使用するフィルターとしては、疎水
性フィルターが好ましい。それは、疎水性フィルターは
極性が弱いか、或いは極性がなく、過剰の色素の除去が
容易であるためである。疎水性フィルターとしては、例
えば、ポリテトラフルオロエチレンやポリプロピレン
が、過剰の色素の除去が容易であるため好ましい。疎水
性フィルターのろ過孔径は、微生物の捕集に通常使用さ
れる0.2〜3.0μm程度の範囲で良い。
【0030】疎水性フィルターのろ過面積(着色域の面
積)の大きさは、見やすければ特に制限はない。この着
色域の形は特に問わないが、見やすさの点で円形が望ま
しく、その直径は1〜3mm程度のものが好ましい。疎
水性フィルター全体の大きさは特に制限はないが、少な
くとも着色域の大きさは最低必要である。疎水性フィル
ターの色としては、用いる色素を考慮して、判定容易な
色を定めればよい。着色の程度を容易に判定するために
は、白色の疎水性フィルターが好ましい。
【0031】なお、本発明の染色組成物あるいは染色方
法を使用して微生物数を測定する場合に、プレフィルタ
ーを用いて染色され得る他の成分を除去する方法も採用
できる。例えば、プレフィルターの採用により、細菌試
料中に細菌より大型の動物細胞、例えば白血球などが共
存する場合に、細菌は通過させるが、そのような大型の
動物細胞を通過させずに捕集することができる。
【0032】プレフィルターを使用する場合には、例え
ば、濾過孔径が6〜60μm程度のものを用いて前処理
すればよい。このようなプレフィルターとしては、ポリ
プロピレン系のフィルターなどを使用することができ
る。染色組成物と細菌試料との混合物の吸引ろ過操作に
より、細菌検出用の疎水性フィルターへの染色された細
菌の捕集と過剰色素の除去とを同時に行ない、細菌検出
用の疎水性フィルターの着色度から試料中の細菌数を測
定する。
【0033】このように過剰の色素が除去された試料中
の細菌の着色度から、試料中の細菌数を測定する。この
細菌数の測定は、(1)色の対照表を用いて目視により
比較するのが一番簡便であるが、(2)光学密度(O.
D.)測定による比色定量法により行なうこともでき
る。目視判定の場合には、細菌検出用の疎水性フィルタ
ーの表側の面のみならず、裏側の面の着色度より、測定
することもできる。これらの場合には、それぞれの側用
の色対照表や、吸光度と細菌数の検量線を作成すればよ
い。
【0034】上記(1)の目視による細菌数の測定は、
具体的には、細菌捕集用の疎水性フィルター上に存在す
る細菌の着色度、即ち色の強度を、既知量の細菌数の試
料を用いて予め作成しておいた色の対照表と比較するこ
とにより行なえばよい。色の対照表は、細菌数が既知の
試料を用い、前記した測定方法で染色,洗浄した細菌検
出用の疎水性フィルターをカラー写真に撮ることによ
り、又は、この染色された細菌検出用の疎水性フィルタ
ーと同程度に濾紙等を着色したり、或いは同程度の色を
紙に印刷することにより、作成することができる。
【0035】例えば、尿中の細菌数を測定する場合に
は、次のようにして色の対照表を作成する。すなわち、
尿中細菌は健常人の尿にも低濃度〔多い場合でも1ml
(ミリリットル)当り1万個程度〕存在するが、総数で
1ml当り10万個以上存在した場合には細菌尿症の疑
いありと判断され、1ml当り100万個以上の場合に
は細菌感染(細菌尿症)が確定的である。従って、この
値の前後で検出できる色対照表を作成すれば良い。通
常、1千個/ml,1万個/ml,10万個/m
l,100万個/ml,1000万個/mlの5点
の場合の標準色対照表を作成すれば充分であるが、勿
論、これに限定されるものではない。
【0036】また、上記(2)の光学密度(O.D.)
測定による比色定量は、細菌検出用の疎水性フィルター
上に存在する細菌を着色した色素を、有機溶剤を用いて
溶出させ、溶出液の着色度を吸光度により測定し、予め
作成した光学密度(O.D.)と細菌数との検量線と照
合して定量すればよい。吸光度測定時の波長は、用いる
色素により、適宜定めればよい。ここで有機溶剤として
は、各種アルコール類を使用することができるが、特に
エタノールが好ましい。
【0037】なお、検量線の作成は、例えば次のように
して行なえばよい。即ち、色素としてフクシンを用いた
場合には、各種の濃度に希釈した試料の着色度を、マイ
クロプレートリーダーを用いて、着色度を492nmの
光学密度(O.D.)により測定しておき、一方、各種
の濃度に希釈した試料と同一試料の試料溶液中の細菌数
を、寒天平板培養法のコロニー数の計数により算出して
おき、両者の結果から細菌数と光学密度の検量線を作成
すればよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 〔参考例1〕:色素液組成物(染色組成物)D1による
尿中細菌数測定用色対照表の作成 細菌として、大腸菌( Escherichia coli )( ATCC 11
303 ) 及び黄色ブドウ球菌( Staphylococcus aureus
)( IFO 3183 ) を用いて、以下の実験を行なった。
【0039】肉汁ブイヨン培地に菌種を接種し、37℃
で24時間の静置培養を行ない、培養液を標準試料用菌
懸濁液とした。一方、尿路感染症に感染した男子の放出
尿を採取して、濾過孔径が0.5μmのポリテトラフル
オロエチレン製メンブレンフィルター(アドバンテック
東洋社製)で濾過して、細菌希釈用液を調製した。
【0040】上記標準試料用菌懸濁液に所定量のこの細
菌希釈用液を添加して、各細菌数が 1千個/ml程度、1万個/ml程度、10万個
/ml程度、100万個/ml程度、1000万個
/ml程度の濃度となるように、5種の標準試料を調製
した。なお、培養法による細菌数はCLED寒天平板培
地で、37℃、24時間培養した際のコロニー数により
計数した。
【0041】図1,図2に示す細菌数測定キットを実験
に使用した。寸法及び色素液組成物は以下の通りであっ
た。 ・色素液組成物D1:フクシンを0.0002%(w/
v)、食塩を0.85%(w/v)、ツィーン20(関
東化学社製)を0.15%(w/v)の割合で含むpH
が4.9の液 ・濾過容器A:外径4.6mm、内径4mm、長さ20
mm、ポリプロピレン製のチューブ ・試料採取用部材C:10,50,100μリットルの
計量目盛り付きチップ、広口側の内径5mm(米国クオ
リティー社製) ・マイクロチューブ(色素液組成物を入れる容器E):
1.5ミリリットル容、ポリプロピレン製(米国クオリ
ティー社製) ・細菌検出用疎水性フィルター1:ポリテトラフルオロ
エチレン製メンブレンフィルター(孔径3μm、着色面
積直径1.5mm) ・フィルター支持体2:シリコーンチューブ(外径4m
m、内径1.5mm)を長さ7mmに切断したもの ・点眼ビン5:10ミリリットル容、ポリプロピレン製 ・プレフィルター3:直径4mm、長さ4mm、ポリビ
ニルアルコール製、濾過孔径=60μm
【0042】図2に示したように、濾過容器Aの一端
に、3ml容の注射器Bを装着し、一方、濾過容器Aの
他端(細菌検出用疎水性フィルター1を備えた側)に、
内部にプレフィルター3を装着した試料採取用部材Cを
取外し自在に嵌合し、この試料採取用部材Cの先端に設
けられている試料採取口4から、上記細菌試料100μ
リットルを注射器Bの吸引操作により採取した。
【0043】次に、上記のようにして細菌試料を注射器
Bの吸引操作により導入した後、350μリットル(7
〜8滴)の色素液組成物Dを入れた容器E(マイクロチ
ューブ)に一旦押し出して注入した。なお、本参考例に
おいては、注射器Bの吸引操作により試料を採取してい
るが、注射器に代えてスポイトを用いてもよい。この場
合、スポイトで試料を吸い上げ、2滴(約100μリッ
トル)を前記した容器Eに滴下する方法を採用してもよ
い。
【0044】注入後(あるいは、前記スポイトによる滴
下後)、直ちに注射器Bの先端に取付けられている試料
採取用部材Cの先端に設けられている試料採取口4か
ら、容器E(前記マイクロチューブ)に入れられている
色素液組成物と細菌試料との混合物を、注射器のピスト
ン6を引いて吸引濾過した。この吸引濾過操作により、
細菌検出用疎水性フィルター1への染色された細菌の捕
集が行なわれると同時に、過剰色素の除去が行なわれ
た。
【0045】このようにして細菌検出用疎水性フィルタ
ー1への染色された細菌の捕集を行なった後、注射器B
の先端に取付けられている試料採取用部材Cを取外し、
濾過容器Aの先端を露出させ、この濾過容器Aの先端に
備えられている細菌検出用疎水性フィルター1上に存在
する細菌の着色度を目視により観察した結果、下記の第
1表の通りであった。
【0046】〔参考例2〕:色素液組成物D2による尿
中細菌数測定用色対照表の作成 色素液組成物の組成において、フクシンの濃度を0.0
003%(w/v)とした他は、参考例1と同様にし
て、尿中細菌数測定用色対照表を作成した。結果を第1
表に示す。
【0047】
【表1】
【0048】これらの着色したフィルターを、標準サン
プルとしてカラー写真にとり、色の対照表とした。な
お、大腸菌と黄色ブドウ球菌との間で着色の程度に大差
はなかった。また、フクシンの濃度を0.0002%
(w/v)とした場合と0.0003%(w/v)場合
との間で着色の程度に大差はなかった。
【0049】〔参考例3〕:色素液組成物D3による尿
中細菌数測定用色対照表の作成 色素液組成物の組成において、フクシンに代えてサフラ
ニン−Oを0.0003%(w/v)濃度で用い、かつ
食塩濃度を1.50%(w/v)、 ツィーン20の濃
度を0.17%(w/v)とした他は、参考例1と同様
にして、尿中細菌数測定用色対照表を作成した。結果を
第2表に示す。
【0050】〔参考例4〕:色素液組成物D4による尿
中細菌数測定用色対照表の作成 色素液組成物の組成において、サフラニン−Oの濃度を
0.0004%(w/v)とした他は、参考例3と同様
にして、尿中細菌数測定用色対照表を作成した。結果を
第2表に示す。
【0051】
【表2】
【0052】これらの着色したフィルターを、標準サン
プルとしてカラー写真にとり、色の対照表とした。な
お、大腸菌と黄色ブドウ球菌との間で着色の程度に大差
はなかった。また、サフラニン−Oの濃度を0.000
3%(w/v)とした場合と0.0004%(w/v)
の場合との間で着色の程度に大差はなかった。更に、フ
クシンとサフラニン−Oの着色度にも大きな差はなかっ
た。
【0053】〔実施例1〕細菌として、黄色ブドウ球菌
Staphylococcus aureus )( IFO 3183 ) を用い
て、以下の実験を行なった。肉汁ブイヨン培地に菌種を
接種し、37℃で24時間の静置培養を行ない、培養液
を標準試料用菌懸濁液とした。
【0054】一方、尿路感染症に感染した男子の放出尿
を採取して、濾過孔径が0.5μmのポリテトラフルオ
ロエチレン製メンブレンフィルター(アドバンテック東
洋社製)で濾過し、細菌希釈用液として滅菌水を添加し
て細菌数が106 /ミリリットルとなるようにして、試
料を調製した。なお、細菌数はCLED寒天平板培地
で、37℃、24時間培養した際のコロニー数より計数
した。
【0055】希塩酸水溶液及び希水酸化ナトリウム水溶
液を用いてpHを3.0〜9.0に調整した水溶液に、
フクシン、食塩、ツィーン20をそれぞれ0.0003
%(w/v)、0.85%(w/v)、0.15%(w
/v)となるように添加して色素液組成物を調製した。
次に、前記、参考例1で使用した細菌数測定キットを用
いて、同様の方法により、前記試料(細菌濃度=106
個/ml)中の細菌数を測定した。ただし、色素液組成
物として、pHを3〜9に調整した前記組成物を用い
た。着色の程度は、参考例2で作成した色対照表と比較
して決定し、細菌数を求めた。結果を第3表に示す。
【0056】〔実施例2〕フクシンに代えて、サフラニ
ン−Oを0.0004%(w/v)を含有するととも
に、食塩を1.50%(w/v)、ツィーン20を0.
17%(w/v)含有する色素液組成物を実施例1と同
様の方法で作成し、実施例1と同様の方法で細菌数の測
定を実施した。その際、着色の程度は、参考例4で作成
した色対照表と比較して決定し、細菌数を求めた。結果
を第3表に示す。
【0057】
【表3】
【0058】第3表より、pHを3あるいは8〜9に調
整した色素液組成物を用いた場合には、コロニー数より
計数した細菌数と判定結果が一致せず、また、測定後2
4時間で着色の程度が薄くなり、判定結果も変化するこ
とが分かった。pHを7とした場合には、測定直後には
ほぼ正確な判定結果が得られ、着色の変化も少なかった
が、pHを4〜6とした場合の方が、より正確な判定結
果が得られ、着色の変化もほとんどないことが確認され
た。
【0059】〔実施例3〕実施例1と同様の方法によ
り、健常人及び尿路感染症の患者の尿検体試料を作成
し、実験に供した。一方、希塩酸水溶液を用いてpHを
5.0に調整した水溶液に、フクシン及びツィーン20
をそれぞれ0.0003%(w/v)、0.15(w/
v)となるように添加し、更に食塩を第4表に示した濃
度となるように添加して色素液組成物を調製し、参考例
1と同様にして、細菌数を判定した。その際、参考例2
において作成した色対照表と比較して細菌数を判定し
た。また、色素液組成物と細菌試料との混合物を、注射
器のピストン6を引いて吸引ろ過する際のろ過時間を測
定した。ろ過時間の測定に際しては、ピストンを引く距
離を一定にし、前記混合物が全量注射器内に吸引される
までの秒数をろ過時間とした。また、10分間ろ過して
全量吸引されなかった場合をろ過不可とした。結果を第
4表に示す。
【0060】
【表4】
【0061】第4表より、食塩を含有しない色素液組成
物を用いた場合、尿路感染症の有無の判断はできるが、
感染症の程度は判断が困難であることが分かる。また、
食塩濃度が0.5〜2.0%(w/v)の範囲内では、
ろ過時間が短く、かつ正確な細菌数が測定できることが
確認された。
【0062】〔実施例4〕フクシンに代えて、サフラニ
ン−Oを0.0004%となるように添加し、ツィーン
20を0.17%(w/v)となるように添加し、食塩
濃度を第5表に示した量とした他は、実施例3と同様に
してろ過時間と細菌数を判定した。細菌数は、参考例4
において作成した色対照表を使用して判定した。結果を
第5表に示す。
【0063】
【表5】
【0064】第4表より、サフラニン−Oを用いた場合
にも、食塩濃度が0.5〜2.0%(w/v)の範囲内
では、ろ過時間が短く、かつ正確な細菌数が測定できる
ことが確認された。
【0065】〔実施例5〕実施例1と同様にして、細菌
濃度の異なる3種類の標準試料を作成した。また、色素
液組成物も実施例1と同様の方法により作成したが。そ
の際、pHは4.9とし、界面活性剤ツィーン20の濃
度は、第6表に示すように変化させた。
【0066】次に、参考例1で使用した細菌数測定キッ
トを用いて、同様の方法により、前記標準試料中の細菌
数を測定した。その際、着色の程度は、参考例2で作成
した色対照表と比較して決定し、細菌数を求めた。結果
を第6表に示す。
【0067】
【表6】
【0068】第6表より、ツィーン20を用いない場合
には、過剰の染色が除去されず、細菌濃度は濃い場合を
除いて、正確な判定ができないことが分かる。また、ツ
ィーン20の含量が多過ぎる場合には、色素が過剰に除
去され、細菌濃度は薄い場合を除いて、正確な判定がで
きないことが分かる。
【0069】〔実施例7〕実施例1と同様にして、細菌
濃度の異なる3種類の標準試料を作成した。また、色素
液組成物も実施例1と同様の方法により作成したが。そ
の際、pHは4.9として色素液組成物の保存安定性を
検討した。なお、色素液組成物は、室温にて暗所に保存
した。
【0070】参考例1で使用した細菌数測定キットを用
いて、同様の方法により、前記標準試料中の細菌数を測
定した。測定は、色素液組成物の調製直後(0カ月)、
2カ月後及び3カ月後に行い、0カ月の場合は同一の標
準試料を用いて、各濃度で90回細菌数を測定し、2カ
月後及び3カ月後の場合は60回測定した。着色の程度
は、参考例2で作成した色対照表と比較して決定し、細
菌数を求めた。結果を第7表に示す。
【0071】
【表7】
【0072】第7表より、本発明の染色組成物(色素液
組成物)は、2カ月間保存した後に使用した場合におい
ても、調製直後と同等の精度で判定ができることが確認
された。なお、実施例1と同様の方法により作成した色
素液組成物であって、pHを7に調整した組成物を室温
にて2カ月間暗所に貯蔵したところ、脱色が起こり、実
験に供することができなかった。
【0073】〔実施例8〕実施例7と同様にして、色素
液組成物の保存安定性を検討した。ただし、界面活性剤
無添加の色素液組成物を用いて保存を行い、染色直前に
該色素液組成物に界面活性剤を添加して使用した。結果
を第8表に示す。
【0074】
【表8】
【0075】第8表より、界面活性剤無添加で保存した
場合には、7カ月間保存した後に使用した場合において
も、調製直後と同等の精度で判定ができることが確認さ
れた。
【0076】
【発明の効果】本発明の染色組成物ならびに染色方法
は、試料中の微生物の有無あるいは数を迅速、かつ簡便
に測定し得るのみならず、着色度が時間とともに変化し
にくい。本発明の染色組成物は、また、保存安定性に優
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、参考例及び実施例で使用した細菌数測
定キットの説明図である。
【図2】図2は、参考例及び実施例で使用した細菌数測
定キットを市販の注射器と組み合わせて、細菌数測定の
準備をした状態を示す説明図である。
【符合の説明】
A 濾過容器 B 注射器 C 試料採取用部材 D 色素液組成物 E 色素液組成物を入れる容器 F 色対照表 1 細菌検出用疎水性フィルター 2 フィルター支持体 3 プレフィルター 4 試料採取口 5 点眼ビン 6 ピストン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素及び界面活性剤を含有する組成物で
    あって、pHを4〜6の範囲に調整したことを特徴とす
    る微生物の染色組成物。
  2. 【請求項2】 色素、界面活性剤及び塩を含有する組成
    物であって、pHを4〜6の範囲に調整したことを特徴
    とする微生物の染色組成物。
  3. 【請求項3】 塩を0.5〜3.0%(w/v)含有す
    る請求項2記載の微生物の染色組成物。
  4. 【請求項4】 色素及び界面活性剤を含有する組成物を
    pHが4〜6の範囲内で微生物と接触させる微生物の染
    色方法。
  5. 【請求項5】 色素、界面活性剤及び塩を含有する組成
    物をpHが4〜6の範囲内で微生物と接触させる微生物
    の染色方法。
  6. 【請求項6】 色素を含有する組成物をpH4〜6の範
    囲に調整した状態で保存することを特徴とする微生物の
    染色組成物の保存方法。
  7. 【請求項7】 色素及び界面活性剤を含有する組成物を
    pH4〜6の範囲に調整した状態で保存することを特徴
    とする微生物の染色組成物の保存方法。
  8. 【請求項8】 色素及び塩を含有する組成物をpH4〜
    6の範囲に調整した状態で保存することを特徴とする微
    生物の染色組成物の保存方法。
  9. 【請求項9】 色素、界面活性剤及び塩を含有する組成
    物をpH4〜6の範囲に調整した状態で保存することを
    特徴とする微生物の染色組成物の保存方法。
JP29658596A 1996-11-08 1996-11-08 微生物の染色組成物、微生物の染色方法ならびに微生物の染色組成物の保存方法 Pending JPH10136996A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021508055A (ja) * 2017-12-24 2021-02-25 ヴェンタナ メディカル システムズ, インク. フェノール非含有抗酸染色組成物およびその使用

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JP2021508055A (ja) * 2017-12-24 2021-02-25 ヴェンタナ メディカル システムズ, インク. フェノール非含有抗酸染色組成物およびその使用

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