JPH10136721A - 傾斜センサ及び作業機 - Google Patents

傾斜センサ及び作業機

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JPH10136721A
JPH10136721A JP29485696A JP29485696A JPH10136721A JP H10136721 A JPH10136721 A JP H10136721A JP 29485696 A JP29485696 A JP 29485696A JP 29485696 A JP29485696 A JP 29485696A JP H10136721 A JPH10136721 A JP H10136721A
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JP
Japan
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posture
inclination
sensor
areas
intermittent signal
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JP29485696A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okuda
浩史 奥田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜を段階的な領域に区分して計測する傾斜
センサを構成する。 【解決手段】 水平姿勢を基準に左右夫々の側に複数の
姿勢域を設定し、傾斜によって複数の姿勢域の何れかに
属する域まで傾斜した際に、夫々の姿勢域に対応して異
なる周波数の間歇信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜センサ及び作
業機に関し、詳しくは、傾斜センサの構造、及び、この
傾斜センサを用いて機体の左右方向への傾斜を計測する
作業機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、傾斜センサとして揺動自在に支持
された錘が所定量揺動したことをスイッチで検出する構
成のもの(例えば、特開昭58‐107105号公報に
示されるもの)、あるいは、錘の揺動量をポテンショメ
ータ等で無段階に計測するもの等が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ポテンショメ
ータ等を用いて傾斜姿勢を計測するものを考えるに、こ
の種の傾斜センサでは傾斜姿勢に対応した電圧信号が出
力され、傾斜姿勢を無段階に判別出来るため、例えば、
作業装置を地面に対して水平に維持する制御に用いるこ
とで微妙な制御を可能にするものとなる。しかし、傾斜
姿勢を無段階に計測する場合には、マイクロプロセッサ
を備えた制御系にA/D変換器を備え、このA/D変換
器の変換結果と予め設定されたデータとの比較を行うた
めの処理を行う必要から、A/D変換器というハードウ
エアの附加だけでは無く、制御の流れの中の決まったス
テップに達する毎に微細な角度を判別するための処理を
行うので全体の制御にウエイトが掛かるものとなり改善
の余地がある。
【0004】又、機体の転倒を防止する目的で機体の傾
斜角を計測して警報装置を作動させる場合には、設定さ
れた傾斜角に達した際に警報装置を作動させるだけで済
むので傾斜センサで無段階に傾斜姿勢を計測する必要性
も低い、特に作業時に機体の傾斜角を作業者がモニター
する場合にも僅かな傾斜角の変化を表示するものと比較
して数段階程度で傾斜角を表示するものの方が感覚的に
傾斜角を捉えやすいものとなる。
【0005】本発明の目的は、段階的な傾斜姿勢を計測
し得る傾斜センサを合理的に構成すると共に、この傾斜
センサを用いて機体の傾斜姿勢を作業者に認識させる作
業機を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は、水平姿勢を基準に左右夫々の側に複数の姿
勢域を設定し、傾斜によって複数の姿勢域の何れかに属
する域まで傾斜した際に、夫々の姿勢域に対応する所定
の間歇信号を出力するよう傾斜センサを構成してある点
にあり、その作用は次の通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、水平
姿勢を基準に左右夫々の側に複数の姿勢域を設定し、傾
斜によって複数の姿勢域の何れかに属する域まで傾斜し
た際に、夫々の姿勢域に対応する所定の間歇信号を出力
する傾斜センサを機体に備えると共に、この傾斜センサ
からの間歇信号に基づいて機体の左右方向への傾斜角度
を報知する報知手段を備え作業機を構成してある点にあ
り、その作用は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
2において、前記傾斜センサからの間歇信号に基づいて
判別される機体の傾斜角度が、設定角度に達した際に作
動する警報手段を備えている点にあり、その作用は次の
通りである。
【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
2又は3において、前記機体の走行時において、前記傾
斜センサで計測される左右方向へのローリング周期が短
くなるほど該機体の走行速度を減ずる減速操作手段を備
えている点にあり、その作用は次の通りである。
【0010】本発明の第5の特徴(請求項5)は請求項
2又は3において、前記機体に対して昇降自在に対地作
業装置を備えると共に、この対地作業装置に備えた接地
体の姿勢を目標姿勢に維持するよう対地作業装置を昇降
操作することで該対地作業装置の対地高さを目標高さに
維持する昇降制御系を備え、前記機体の走行時におい
て、前記傾斜センサで計測される左右方向へのローリン
グ周期が短くなるほど昇降制御系の昇降制御の感度を低
下させる制御感度低下手段を備えている点にあり、その
作用は次の通りである。
【0011】〔作用〕上記第1の特徴によると、該傾斜
センサが水平姿勢を基準にして左右の何れかの側に傾斜
して、その傾斜姿勢が複数の姿勢域の何れかに属した場
合には、その姿勢域に対応する間歇信号が出力されるの
で、例えば、姿勢域に対応して間歇信号の周期が変化す
るものでは、単位時間内の間歇信号の数を計測すること
で傾斜姿勢を把握出来るものとなり、例えば、姿勢域に
対応して間歇信号のデューティ比(デューティサイク
ル)が変化するものでは間歇信号1周期のON時間とO
FF時間の比率を計測することで傾斜姿勢を把握出来る
ものとなる。つまり、この傾斜センサでは間歇信号の特
性を判別することで傾斜姿勢を段階的に把握できるので
ある。
【0012】上記第2の特徴によると、傾斜センサから
の間歇信号に基づいて報知手段に対して機体の傾斜角を
報知することで、作業者は機体の傾斜姿勢を把握し得る
ものとなり、この報知は段階的な傾斜姿勢を示すもので
あることから、例えば、アナログ的に作動する指針の位
置から傾斜姿勢を把握するものと比較して作業者は傾斜
の程度を瞬時に認識し得るものとなる。
【0013】上記第3の特徴によると、傾斜センサから
の間歇信号の形態に基づいて警報手段を作動させること
で機体の傾斜角が設定角に達したことを警報手段を介し
て作業者が把握できるものとなり、例えば、この設定角
を機体が転倒する角度に近い角度に設定しておくと転倒
を抑制する操作を行い得るものとなる。
【0014】上記第4の特徴によると、傾斜センサの計
測結果に基づいてローリング周期が短くなるほど減速手
段が機体の走行速度を減ずるものとなる。又、ローリン
グ周期が短くなるということは機体が走行する地面が大
きく荒れていることを示すものであり、このような地面
を走行する場合に走行速度を減ずることで、機体のロー
リングの頻度を低下させると共に、機体のローリング時
の揺動量も小さくするものとなる。
【0015】上記第5の特徴によると、傾斜センサの計
測結果に基づいてローリング周期が短くなるほど制御感
度低下手段が対地作業装置の昇降制御の感度を低下させ
るものとなる。又、ローリング周期が短くなるというこ
とは機体が走行する地面が大きく荒れていることを示す
ものであり、このような地面を走行する場合に昇降制御
の感度を低下させることで、機体のローリングに起因し
て対地作業装置の昇降制御の頻度を低減して接地体の姿
勢に基づき対地作業装置を所定の対地高さに維持できる
ものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の前部にエンジン4からの動力が伝
えられるベルト式の無段変速装置V、ミッションケース
5夫々を配置し、又、走行機体3の中央部にステアリン
グハンドル6と運転座席7とを配置し、走行機体3の後
端部に対しアクチュエータとしてのリフトシリンダ8で
駆動昇降するリンク機構9を介し対地作業装置としての
苗植付装置Aを連結して作業機としての田植機を構成す
る。
【0017】苗植付装置Aは、苗載せ台10に載置した
マット条苗Wの下端から植付アームを有した植付機構1
1が1株ずつ切り出して圃場面に植付ける作動を行うと
共に、下部には複数の整地フロート12を備え、又、こ
の苗植付装置Aの左右方向への傾斜量を計測するポテン
ショメータ型の植付部傾斜センサ13を備え、の苗植付
装置Aの左右両側部には、その先端部が圃場面に突入す
る作用姿勢と、圃場面から上方に離間する非作用姿勢と
に切換自在なラインマーカ14を備えて構成されてい
る。尚、走行機体3の前端にはセンタマーカ15を備え
ており、作業時には前回の走行時にラインマーカ14で
圃場面に形成されたマーカ溝を視覚的にセンタマーカ1
5と重ね合わせるようステアリング操作を行い乍ら走行
することで既植苗列と最適な間隔で既植苗列と平行する
位置に苗の移植を行えるものとなっている。又、走行機
体3の前部の両側部には、その先端を隣接苗の直上方に
位置させるようステアリング操作を行うことで既植苗列
と最適な間隔で既植苗と平行する位置への苗の移植を可
能にする隣接マーカ16を備えている。
【0018】図2に示すように、センタマーカ15は走
行機体3に対して前後向き姿勢の軸芯X1周りで揺動自
在に支持されると共に、この軸芯X1周りで該センタマ
ーカ15の姿勢を制御する電動型のセンタマーカモータ
15Mと連係している(連係は詳述せず)。又、隣接マ
ーカ16は左右のものとも走行機体3に対して前後向き
姿勢の軸芯X2周りで揺動自在に支持されると共に、こ
の軸芯X2周りで該隣接マーカ15の姿勢を制御する電
動型の隣接マーカモータ16Mと連係している(連係関
係は詳述せず)。
【0019】運転座席7の右側部には苗植付装置Aの昇
降と前記ミッションケース5に内蔵した植付クラッチC
の制御とを行う昇降レバー19を備え、この昇降レバー
19の基端部には該昇降レバー19の操作位置を計測す
るポテンショメータ型の昇降レバーセンサ20を備えて
いる。又、ステアリングハンドル6の近傍位置にはパネ
ル部Pが配置されている。
【0020】図3に示すように、前記パネル部Pの右側
部には前記エンジン4の回転数を設定するアクセルレバ
ー21と前記無段変速装置Vを変速操作する変速レバー
22とが並列状態に配置されると共に、中央部には燃料
残量計、エンジン回転数メータ、ラインマーカの出退状
態の表示ランプ等を備えたメータ部23が配置され、こ
のメータ部23の前方部には走行機体3の左右方向(ロ
ーリング方向)への傾斜角度の報知手段としてのローリ
ング表示装置Dが配置され、左側部には苗植付装置Aの
昇降制御の感度を設定するダイヤル24を備えている。
又、パネル部Pの内部には前記変速レバー22の変速位
置を判別するポテンショメータ型の変速レバーセンサ2
5と、前記ダイヤル24操作位置を判別するようポテン
ショメータ型の感度設定器26と、走行機体3の左右方
向への傾斜を計測する傾斜センサSとを備えている。
【0021】図5に示すように前記無段変速装置Vは、
エンジン4の出力軸4Aに備えた割りプーリ型の出力プ
ーリ29と、ミッションケース5の入力軸5Aに備えた
割りプーリ型の入力プーリ30とに無端ベルト31を巻
回し、この無端ベルト31に張力を作用させるテンショ
ンプーリ32を備えると共に、夫々のプーリ29,30
に対する無端ベルト31の巻回系を変更する調節系を同
時に操作するリンク部材33を備えることで、このリン
ク部材33の操作によってエンジン4からミッションケ
ース5に伝えられる動力を無段階に変速できるよう構成
され、電動シリンダ型に構成された変速モータ34の駆
動力をベルクランク35、ロッド材36、夫々を介して
リンク33部材に伝える変速操作系を備えることで変速
モータ34の駆動力で変速操作を行えるものとなってい
る。又、この変速操作系にはベルクランク35の揺動姿
勢から無段変速装置Vの変速位置を計測するようポテン
ショメータ型の変速センサ37を備えている。
【0022】又、この無段変速装置Vは前記変速レバー
22で変速操作されるものであり、変速時には該変速レ
バーセンサ25の設定信号(目標値)を基準に形成され
る不感帯域に変速センサ37からの信号が達するまで変
速モータ34を駆動するよう後述する制御装置が制御を
行うものとなっている。
【0023】図6に示すように、前記複数の整地フロー
ト12のうち左右方向での中央位置のもの(接地体の一
例)を苗植付装置Aの下部位置のアーム39の後端位置
に横向き姿勢の軸芯Y周りで揺動自在に支持すると共
に、その前部をリンク部材40を介して苗植付装置Aに
対して上下変位自在に支持し、この整地フロート12の
前部位置と連結するロッド41とポテンショメータ型の
フロートセンサ42の操作アーム42Aとを連結し、こ
の操作アーム42Aを介して整地フロート12を下方に
押し下げる付勢力を作用させる圧縮バネ43を備えてい
る。
【0024】この田植機では前記感度設定器26の設定
信号(目標値)を基準に形成される不感帯にフロートセ
ンサ42からの信号が達するまでリフトシリンダ8を駆
動することで苗植付装置Aの対圃場高さを維持するよう
後述する制御装置が制御を行うものとなっている。具体
的には、ダイヤル24は「1」〜「7」の域に操作自在
に構成され、このダイヤル24を数字の大きい側に操作
するとフロートセンサ42の操作アーム42Aの目標姿
勢が圧縮バネ43を圧縮する側に変位して強いバネ圧が
整地フロート12の前部に作用し、整地フロート12が
変位し難くなる結果、制御感度を鈍くするものとなって
おり、逆に、ダイヤル24を数字を小さい側に操作する
とフロートセンサ42の操作アーム42Aの目標姿勢が
圧縮バネ43を弛緩させる側に変位して整地フロート1
2に作用するバネ圧が低下し、整地フロートが変位し安
くなる結果、制御感度を敏感にするものとなっている。
【0025】前記傾斜センサSは、図4に示すように、
水平姿勢では計測信号を出力せず、右方向に20度〜2
5度未満の範囲の傾斜を計測した場合に1Hzの間歇信
号を出力し、右方向に25度〜30度未満の範囲の傾斜
を計測した場合に2Hzの間歇信号を出力し、右方向に
30度以上の傾斜を計測した場合に3Hzの間歇信号を
出力し、逆に、左方向に20度〜25度未満の範囲の傾
斜を計測した場合に4Hzの間歇信号を出力し、左方向
に25度〜30度未満の範囲の傾斜を計測した場合に5
Hzの間歇信号を出力し、左方向に30度以上の傾斜を
計測した場合に6Hzの間歇信号を出力するよう構成さ
れると共に(間歇信号のデューティ比は50%)、傾斜
を計測した場合には前述した周波数の間歇信号で該傾斜
センサSに備えたブザーSB(図7を参照)を駆動して
傾斜の程度を聴覚でも認識できるものとなっている。
【0026】図3に示すようにローリング表示装置D
は、左右方向での中央位置に警報ランプLEを配置する
と共に、右側及び左側に前記3種の判別域に対応して駆
動される第1傾斜ランプL1、第2傾斜ランプL2、第
3傾斜ランプL3の3種のランプを配置してあり、走行
時には傾斜センサSからの信号を後述する制御装置が判
別して何れかの傾斜ランプを点灯させるとともに、傾斜
センサSで左右何れのかの方向へ30度以上の傾斜を計
測した場合には夫々に対応する第3傾斜ランプL3を点
灯させると同時に警報ランプLEを点滅させて走行機体
3の転倒を防止する措置の必要性を作業者に認識させ得
るものとなっている。
【0027】図7に示すように、マイクロプロセッサを
有する制御装置44を備えて制御系が構成され、制御装
置44に対して傾斜センサS、植付部傾斜センサ13、
変速レバーセンサ25、昇降レバーセンサ20、感度設
定器26、フロートセンサ42夫々からの信号が入力す
る系が形成されると共に、ローリング表示装置D、セン
タマーカモータ15M、隣接マーカモータ16M、変速
モータ34、リフトシリンダ8を制御するための電磁弁
45、夫々に対する出力系が形成され、又、変速センサ
37からのフィードバック信号が入力する系が形成され
ている。
【0028】この制御装置44は、昇降レバー19の操
作に基づいて苗植付装置Aの昇降を行う制御と、前述し
たように変速レバー25の操作の基づいて無段変速装置
Vを変速操作する制御と、感度設定器26の設定位置に
対応した目標姿勢にフロートセンサ42の操作アーム4
2Aの姿勢を維持する制御特性での苗植付装置Aの昇降
制御とを行うと共に、傾斜センサSからの信号に基づく
制御を行うように制御動作が設定されている。
【0029】つまり、図8のフローチャートに示すよう
に、最初に傾斜センサSからの信号に基づいてローリン
グ表示装置Dに対する表示と、必要な場合には警報ラン
プLEの点滅表示とを行う(#101〜#103ステッ
プ)。この処理では傾斜角センサSから入力される信号
の有無、及び、間歇信号の周波数を計測して、入力信号
が存在しない場合には左右方向への傾斜角が20度未満
として何ら表示を行わず、傾斜センサSから1Hzの信
号が入力された場合には右側の第1傾斜ランプL1を点
灯させ、2Hzの信号が入力された場合には右側の第2
傾斜ランプL2を点灯させ、3Hzの信号が入力された
場合には右側の第3傾斜ランプL3を点灯させる同時に
警報ランプLEを点滅させ、これと同様に傾斜センサS
から4Hzの信号 が入力された場合には左側の第1傾
斜ランプL1を点灯させ、5Hzの信号が入力された場
合には左側の第2傾斜ランプL2を点灯させ、6Hzの
信号が入力された場合には左側の第3傾斜ランプL3を
点灯させると同時に警報ランプLEを点滅させるものと
なっている。
【0030】次に、植付クラッチCが入り状態にあるこ
と等の検出によって該田植機が植付作業状態にあること
が判別された場合には、傾斜センサSからの周波数が単
位時間内に変化する回数から、ローリング振幅周期を計
測して、この周期が設定値以下で、しかも、植付部傾斜
センサ13によっても苗植付装置Aが同様にローリング
していることを検出した場合には、周期が短いほど無段
変速装置Vを、より大きく減速する側に変速を行うと同
時に、周期が短いほど苗植付装置Aの昇降制御の感度を
低下させる制御を行い、これとは逆に、ローリング振幅
周期が設定値以上である場合には、変速レバー25の設
定位置に従って無段変速装置Vの変速を行い、感度設定
器26の設定値に従う特性で苗植付装置Aの昇降制御を
行い(#104〜#110ステップ)、更に、このよう
に植付作業にある状態で傾斜センサSからの信号に基づ
いて走行機体3の左右傾斜が計測されると、この傾斜セ
ンサSからの信号に基づいてセンタマーカモータ15
M、隣接マーカモータ16Mを駆動してセンタマーカ1
5の先端が略垂直上方に向かうよう姿勢制御を行い、隣
接マーカ16の下端が略鉛直下方に向かうよう姿勢制御
をリセットされるまで継続するものとなっている(#1
10〜#112ステップ)。尚、この制御のうち#10
7ステップで請求項4の減速操作手段Eが構成され、#
108ステップで請求項5の制御感度低下手段Fが構成
されている。
【0031】このように本発明の傾斜センサSは左右夫
々とも複数に区分された領域に対応して異なる周波数の
間歇信号を出力するので間歇信号にの単位時間内のパル
ス数をカウントする程度の処理によって傾斜の程度を判
別出来るものとなっており、この傾斜センサSを田植機
のような作業機に備えた場合には複数に区分された領域
に対応した機体傾斜の表示を容易に行えるものとなり、
走行機体3が転倒する傾斜域に近づいた場合も警報ラン
プLEの点滅で作業者に対して、転倒を回避する措置の
必要性を認識させ得るものとなっている。
【0032】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、計測域に対応して間歇信号のデューテ
ィ比が変化するように傾斜センサを構成することが可能
である。
【0033】
【発明の効果】従って、段階的な傾斜姿勢を計測し得る
傾斜センサが合理的に構成され(請求項1)、又、この
傾斜センサを用いて機体の傾斜姿勢を作業者に認識させ
る作業機が合理的に構成されたのである(請求項2)。
又、警報手段の作動に基づいて機体が所定の傾斜角まで
傾斜したことを容易に認識できるものとなり(請求項
3)、荒れた地面を走行する場合には自動的に機体のロ
ーリング量、ローリング頻度を低減して振動の小さい状
態での作業を可能にし(請求項4)、荒れた地面を走行
しながら対地作業装置を用いて作業を行う場合にも自動
的な減速によって対地作業装置の対地高さを所望の高さ
に精度高く維持するものとなる(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】傾斜状態の田植機の正面図
【図3】パネル部の平面図
【図4】傾斜角度と出力信号との関係を表に示した図
【図5】無段変速装置の操作構造の概略図
【図6】フロートセンサの操作構造を示す側面図
【図7】制御系のブロック回路図
【図8】制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
3 機体 12 接地体 A 対地作業装置 D 報知手段 E 減速操作手段 F 制御感度低下手段 LE 警報手段 S 傾斜センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平姿勢を基準に左右夫々の側に複数の
    姿勢域を設定し、傾斜によって複数の姿勢域の何れかに
    属する域まで傾斜した際に、夫々の姿勢域に対応する所
    定の間歇信号を出力する傾斜センサ。
  2. 【請求項2】 水平姿勢を基準に左右夫々の側に複数の
    姿勢域を設定し、傾斜によって複数の姿勢域の何れかに
    属する域まで傾斜した際に、夫々の姿勢域に対応する所
    定の間歇信号を出力する傾斜センサを機体に備えると共
    に、この傾斜センサからの間歇信号に基づいて機体の左
    右方向への傾斜角度を報知する報知手段を備えている作
    業機。
  3. 【請求項3】 前記傾斜センサからの間歇信号に基づい
    て判別される機体の傾斜角度が、設定角度に達した際に
    作動する警報手段を備えている請求項2記載の作業機。
  4. 【請求項4】 前記機体の走行時において、前記傾斜セ
    ンサで計測される左右方向へのローリング周期が短くな
    るほど該機体の走行速度を減ずる減速操作手段を備えて
    いる請求項2又は3記載の作業機。
  5. 【請求項5】 前記機体に対して昇降自在に対地作業装
    置を備えると共に、この対地作業装置に備えた接地体の
    姿勢を目標姿勢に維持するよう対地作業装置を昇降操作
    することで該対地作業装置の対地高さを目標高さに維持
    する昇降制御系を備え、前記機体の走行時において、前
    記傾斜センサで計測される左右方向へのローリング周期
    が短くなるほど昇降制御系の昇降制御の感度を低下させ
    る制御感度低下手段を備えている請求項2又は3記載の
    作業機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230278A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Yanmar Co Ltd 田植機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230278A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Yanmar Co Ltd 田植機

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