JPH10136371A - 動画像復号化装置及びその方法 - Google Patents

動画像復号化装置及びその方法

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JPH10136371A
JPH10136371A JP30394296A JP30394296A JPH10136371A JP H10136371 A JPH10136371 A JP H10136371A JP 30394296 A JP30394296 A JP 30394296A JP 30394296 A JP30394296 A JP 30394296A JP H10136371 A JPH10136371 A JP H10136371A
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Japan
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prediction
image
signal
frame
pixel
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JP30394296A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugiyama
賢二 杉山
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像を効率的に伝送、蓄積、表示するため
に、より少ない符号量で画像をディジタル信号にする高
能率符号化において、特に双方向画像間予測など複数の
参照画像を画像間予測に用いる手法を提供する。 【解決手段】 複数の参照画像を用いて画像間予測を行
なう動画像復号化装置において、入来する符号を復号化
し、再生予測残差信号を得る復号化手段(22)と、予
測に用いる第1の参照画像を画素毎に間引いて第1の予
測信号を出力する第1の画像間予測手段( 8,12)
と、予測に用いる第2の参照画像を画素毎に間引いて第
2の予測信号を出力する第2の画像間予測手段( 9,1
3) と、前記第1の予測信号と第2の予測信号を1画素
毎に交互にして再生予測残差信号に加算し、再生画像信
号を得て出力する予測加算手段(24,10)とより構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】動画像を効率的に伝送、蓄
積、表示するために、より少ない符号量で画像をディジ
タル信号にする高能率符号化において、特に双方向画像
間予測など複数の参照画像を画像間予測に用いる手法に
関する。
【0002】
【従来の技術】
<双方向予測>動画像の画像間予測符号化において、前
後の符号化済み画像を参照画像として予測に用いると、
より適切な予測信号の形成により符号化効率を上げるこ
とができる。この手法はBフレーム(Bピクチャ)とも
呼ばれ、本願と同一出願人による「フレーム間予測符号
化方式」(特開平2−192378号公報)に示されて
いる。また、ISO/IECで標準化された動画像符号
化方式であるMPEGでも用いられている技術である。
【0003】画像間予測でBフレームを用いる場合、必
ず独立フレームまたは片方向予測フレームと組合わせて
使う。これはBフレームは予測されるだけで予測には使
われないためである。ここで、独立フレームはフレーム
内に閉じて符号化されるフレームで、I(イントラ)フ
レームとも呼ばれる。片方向予測フレームはPフレーム
とも呼ばれ、古くから使われている過去からだけの予測
である。この様な複数の画像タイプの構成方法として、
IフレームとBフレームだけのものと、Iフレーム、P
フレーム、Bフレームの3種類を使うものがある。それ
らの例を図4に示すが、I/Bの場合、4から6程度毎
に1フレームがIフレームとなる。その間のBフレーム
は前後(過去と未来)のIフレーム双方から予測され
る。
【0004】I/P/Bの場合は、I/BでのIフレー
ムの大半がPフレームで置き換えられる形となり、10
乃至30フレームに1フレームがIフレームで、2から
4フレームに1フレームがPフレームとなる。この場
合、処理が複雑になり、フレーム拘束長(ランダムアク
セスできる単位)が長くなるが、画像間予測のフレーム
が増えるので符号化効率は高くなる。全体構成としては
これら2つの形態が存在するが、Bフレームに関しては
どちらも同じである。これはBフレームの予測に使われ
る参照画像が、IフレームでもPフレームでも等価なた
めである。
【0005】<従来画像符号化装置>図9にI/Bの場
合の符号化装置の構成例を示す。画像入力(端子)1か
ら供給される動画像信号は画像メモリ2に蓄えられると
共に、スイッチ4と画像タイプ制御器7にも与えられ
る。画像タイプ制御器7は、フレームに同期して、供給
される各フレームの画像タイプを予め決められた周期で
設定する。すなわちNフレームに1つをIフレームと
し、他をBフレームとする。この画像タイプ情報はスイ
ッチ4、11、符号化器5に与えられる。画像メモリ2
は、入力された信号の内Bフレームの画像信号を( N−
1) フレーム分遅延させ、予測減算器3に与える。これ
は予測で必要なIフレームを、Bフレームに先行させて
符号化する必要があるためである。予測減算器3では、
加算器91から与えられる予測信号が、画像メモリ2か
ら与えられるBフレームの画像信号から減算され、予測
残差信号がスイッチ4に与えられる。
【0006】スイッチ4では、画像タイプ情報に従って
Iフレームでは、入力画像信号が選択され、Bフレーム
では予測残差信号が選択される。両方の信号は符号化器
5で、離散コサイン変換(DCT)され、量子化されて
た後に可変長符号化で圧縮された符号になり、符号出力
端子6から出力される。一方、Iフレームではスイッチ
11が接続され、量子化された信号がスイッチ11を介
して局部復号化器14に与えられる。局部復号化器14
では、逆量子化、逆DCTの処理が行なわれ、再生画像
を得て画像メモリ13に与える。画像メモリ13は、I
フレームの再生画像を1フレーム分保持し、次のIフレ
ームの再生画像が与えられた際に、今まで保持していた
再生画像を画像メモリ12に出力する。
【0007】画像メモリ12は、同様に1フレーム分の
画像を保持する。この様にして画像メモリ12及び画像
メモリ13にBフレームの予測のための参照画像が準備
される。そして画像メモリ12及び画像メモリ13か
ら、Bフレームの符号化時に共に参照画像信号を加算器
91に与える。加算器91は、2つの参照画像信号の画
素値を加算し、2で除算した信号を予測信号として、予
測減算器3に与える。
【0008】ここで、加算は単純な均等加算でなく、フ
レームの距離関係に応じて重付けした後に加算すること
もある。また、常時加算するのではなく、符号化フレー
ムと前後の参照フレームの類似度に応じて、ブロック単
位で片側からのみの予測や予測無しに切替えることもあ
る。この場合、どのような予測を行なうかは画像に適応
して符号化器5で判断され、そのモード情報がブロック
毎に伝送される。図9はI/Bフレームの場合である
が、I/B/Pの3種類の画像タイプを有するものはM
PEG方式として知られている。この場合、上記従来手
法のIフレームの大半がPフレームに変更され、それ同
士で画像間予測が行なわれる。Pフレームの処理は上記
Iフレームの処理が変更され、再生画像は上記と同様に
画像メモリに保持される。従って、Bフレームの処理は
上記と同様である。
【0009】<従来画像復号化装置>図9の動画像復号
化装置に対応する復号化装置について、図と共に以下に
説明する。図10は、その構成を示したものである。符
号入力端子21より供給される符号は復号化器22で、
可変長符号の復号、逆量子化、逆DCTの処理が行なわ
れ、Iフレームでは画像信号が、Bフレームでは予測残
差信号が再生される復号される。再生された画像信号及
び予測残差信号はスイッチ23に与えられる。一方、画
像タイプ情報も再生され、スイッチ23、25に供給さ
れる。スイッチ23は、Iフレームでは再生画像を画像
メモリ13に与える。画像メモリ13は、Iフレームの
再生画像を保持する。次のIフレームの再生画像が与え
られた際に、今まで保持していた再生画像を画像メモリ
12に出力すると同時にスイッチ25に出力する。
【0010】画像メモリ12も1フレーム分の画像を保
持する。画像メモリ12及び画像メモリ13からは、B
フレームの復号化時に共に参照画像信号を加算器91に
与える。加算器91は2つの画像信号の画素値を加算
し、2で除算した信号を予測信号として、予測加算器2
4に与える。予測加算器24は、Bフレーム時にスイッ
チ23を介して復号化器22から与えられる再生された
予測残差信号と加算器91から与えられる予測信号とを
加算し、再生画像信号を得て次のスイッチ25に与え
る。スイッチ25は、Iフレームでは画像メモリ13の
出力を選択し、Bフレームでは予測加算器24の出力を
選択し、画像出力26から元のフレーム順に戻った再生
画像が出力される。
【0011】<複数画像予測>双方向予測でなくとも複
数の画像を用いる予測方式がある。その例として本願と
同一出願人による「フレーム間予測符号化方式」(特願
平2−223982)に示されているもがある。これは
過去方向の2つのフィールド、または2つのフレームを
加算して予測を行なうものである。この場合、処理を遅
らせる必要はなく、Bフレームを用いる場合のように符
号化順入替えによる遅延を生じない。また、MPEG−
2においてもDual’方式として、過去の偶数フィー
ルドと奇数フィールドを加算して予測に用いる手法が用
いられている。
【0012】<画像加算>以上のような複数画像を用い
る画像間予測では、複数画像の加算が行なわれる。これ
は双方向予測では、内挿型の処理で画像の時間変化に対
応することが可能なるためである。また、双方向予測に
限らず複数画像の加算が行なわれることで、入力画像に
含まれる雑音成分や符号化による量子化雑音成分が抑圧
され、さらに空間フィルタ効果もあり、予測効率を上げ
ることが出来るためである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の複数の参照画像
を用いる画像間予測は、1つの画像を予測するのに2つ
の画像を加算して予測信号とする。そのためには、符号
化画像の1画素に対して、参照画像の2画素が必要にな
る。これは参照画像を格納しているメモリから取り出す
信号量が2倍になることを意味し、画像メモリと予測処
理の間の画素転送レートが2倍必要になる。そのため
に、装置実現のためには非常にビット数の多いのデータ
バスが必要になっていた。本発明は以上の点に着目して
なされたもので、両方の画像の画素値を加算せずに、画
素単位で交互に片方のみを予測信号とすることで、1画
像からの予測と同じ画素転送レートで複数画像からの予
測と同等の予測効率を得る動画像符号化復号化装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の参照画
像を用いて画像間予測を行なう動画像符号化装置におい
て、参照画像を画素単位で間引いて予測信号を出力する
画像間予測(信号)を複数有し、それら複数の予測信号
を画素単位で交互にして順次予測信号を形成し、前記順
次予測信号を符号化画像から減算し得られた予測残差信
号を符号化する動画像符号化装置である。
【0015】前記各画像間予測が、それぞれ参照画像を
画素単位で間引いて、半分の画素を格納し、格納画素を
予測信号として出力する画像メモリと、残りの半分の画
素を格納し、出力する画像メモリとで構成される上記の
動画像符号化装置である。また、予測減算に用いる複数
の予測画像の画素が、走査線毎あるいはフレームまたは
フィールド毎に逆の位置関係になる上記の動画像符号化
装置である。さらに、順次予測信号に低域通過特性を有
する空間フィルタを作用させ、高い周波数成分が抑圧さ
れた順次予測信号を符号化画像から減算する上記の動画
像符号化装置である。
【0016】一方、上記符号化装置に対応する動画像復
号化装置において、参照画像を画素単位で間引いて予測
信号を出力する画像間予測を複数有し、それら複数の予
測信号を画素単位で交互にして順次予測信号を形成し、
前記順次予測信号を復号化された 符号化画像の再生予
測残差信号に加算し、再生画像信号を得る動画像復号化
装置である。
【0017】作 用本発明では、双方向画像間予測にお
いて両方の画像の画素値を加算せず、画素単位で交互に
片方のみを予測信号とすることで、符号化画像の画素と
同じ数の参照画像の画素のみが予測に使われることにな
る。これは従来例の双方向予測の半分となる。ここで、
低い周波数成分は従来の加算を行なったのと同等の画像
間予測特性となり、高い周波数成分は多少の誤差を生じ
るが視覚的に検知され難い。
【0018】一方、画像メモリを画素毎に交互に別構成
としておくと、片方の画像メモリからのみ画素値を連続
して読み出せばよく、画像メモリを高速読み出しモード
で動作させることが出来る。また、画素をライン毎(フ
レーム毎)に交互にすると、誤差の生じる周波数成分は
斜め方向(時間方向)の高い周波数成分になるので、よ
り視覚的に検知され難くなる。さらに、順次予測信号の
高い周波数成分を抑圧すると、加算を行なった場合の誤
差が抑圧されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
<第1の動画像符号化装置>本発明の動画像符号化装置
の第1の実施例について、図と共に以下に説明する。図
1は、そのブロック構成を示したもので、従来例と同一
構成要素には同一付号を記してある。画像入力1、画像
メモリ2、予測減算器3、スイッチ4、符号化器5、画
像タイプ制御器7、画像メモリ12、13、局部復号器
14の動作は、基本的に図9の従来例と同じである。従
来例と異なるのは予測信号の形成方法であり、画素間引
器8、9があり、加算器71の代わりに画素スイッチ1
0がある。
【0020】画像入力端子1から入来する動画像信号は
画像メモリ2に蓄えられると共に、スイッチ4と画像タ
イプ制御器7にも与えられる。画像タイプ制御器7はフ
レームに同期して、入来する各フレームの画像タイプを
予め決められた周期で設定し、Nフレームに1つをIフ
レームとし、他をBフレームとする。この画像タイプ情
報はスイッチ4、11、符号化器5に出力される。画像
メモリ2は、入力された信号の内Bフレームの画像信号
を( N−1) フレーム分遅延させ、次の予測減算器3に
与える。これは予測に使うIフレームを、Bフレームに
先行させて符号化する必要があるためである。
【0021】予測減算器3では、画素スイッチ10から
与えられる予測信号が、画像メモリ2から与えられるB
フレーム信号から減算され、予測残差信号が次のスイッ
チ4に与えられる。スイッチ4では、画像タイプ情報に
従ってIフレームでは、入力画像信号が選択され、Bフ
レームでは予測残差信号が選択される。両方の信号は符
号化器5で、離散コサイン変換(DCT)され、量子化
された後に可変長符号化処理で符号になり、符号出力端
子6から出力される。
【0022】一方、Iフレームではスイッチ11が閉じ
られ、量子化された信号がスイッチ11を介して局部復
号器14に与えられる。局部復号器14では、逆量子
化、逆DCTの処理が行なわれ、再生画像を得て画像メ
モリ13に与える。画像メモリ13は、Iフレームの再
生画像を保持する。次のIフレームの再生画像が与えら
れた際に、今まで保持していた再生画像を次の画像メモ
リ12に出力する。画像メモリ12は、同様に1フレー
ム分の画像を保持する。この様にして、画像メモリ12
及び画像メモリ13にBフレームの画像間予測で必要な
参照画像が準備される。
【0023】そして、画像メモリ12から画素間引器8
に、画像メモリ13から画素間引器9に、Bフレームの
符号化時に参照画像信号が与えられる。画素間引器8
は、1画素毎に画素を間引き、半分の画素数になった画
像信号を予測信号として画素スイッチ10に与える。画
素間引器9は、画素間引器8で破棄された方の画素を選
択して間引き、半分の画素数になった画像信号を予測信
号として画素スイッチ10に与える。画素スイッチ10
は、画素単位で固定的に切替えられ、両方の画素を交互
に選択する。画素間引器8、9の出力は半分になってい
るので、交互に選択することで元の画像と同じ画素数の
順次予測信号が得られる。得られた順次予測信号は予測
減算器3に与えられる。
【0024】図3に、この処理の様子を示す。過去から
の予測信号及び未来からの予測信号は、それぞれ逆の位
置関係で間引かれており、半分の画素になっている。最
終的な順次予測信号は両者が合成されて、すべての画素
が揃った信号となる。この様な処理で形成される予測信
号は、間引きにより従来例の加算の場合と多少異なる。
間引かれた予測信号を周波数領域で見ると、間引きによ
り半分より上の周波数は折返し成分となるが、半分より
下の成分は従来例と変わらない。半分より上の成分は2
つの参照画像が同じなら従来例と同じ結果になるが、異
なっているとその差の分は誤差となる。
【0025】画素間引きの具体的手法としては、図11
に示したように、水平方向や垂直方向の他、走査線毎に
間引く画素位置を逆にする方法(千鳥、碁の目などと呼
ばれる)がある。水平方向や垂直方向に間引いた場合の
周波数特性はそのまま、水平や垂直で半分になる。一
方、走査線毎に逆にした場合、誤差を生じる周波数成分
は斜めで高い周波数成分なり、視覚的に検知され難くな
る。なお、図でμは水平周波数、νは垂直周波数であ
る。
【0026】<第1の動画像復号化装置>本発明の動画
像復号化装置第1の実施例について、図と共に以下に説
明する。図2は、そのブロック構成を示したもので、従
来例と同一構成要素には同一付号を記してある。符号入
力端子21、復号化器22、スイッチ23,25、予測
加算器24、画像出力端子26、画像メモリ12,13
の動作は、基本的に図10の従来例と同じである。
【0027】従来例と異なるのは予測信号の形成方法で
あり、画素間引器8、9があり、加算器91の代わりに
画素スイッチ10がある。符号入力端子21より入来す
る符号は復号化器22で、可変長符号の復号、逆量子
化、逆DCTの処理が行なわれ、Iフレームでは画像信
号が、Bフレームでは予測残差信号が再生される。再生
された画像信号及び予測残差信号はスイッチ23に与え
られる。一方、画像タイプ情報も再生され、スイッチ2
3、25に供給される。
【0028】スイッチ23は、Iフレームでは再生画像
を画像メモリ13に与える。画像メモリ12、13、画
素間引器8、9、画素スイッチ10の動作は基本的に図
1の第1の実施例の符号化装置のものと同じである。た
だし、Iフレームの再生画像を出力する必要があるの
で、画像メモリ13の出力信号は画像メモリ12と同時
にスイッチ25にも与えられる。この様にして画素スイ
ッチ10で得られた予測信号は予測加算器24に与えら
れる。
【0029】予測加算器24は、Bフレーム時にスイッ
チ23を介して復号化器22から与えられる予測残差信
号と画素スイッチ10から与えられる予測信号を加算
し、再生画像信号を得る。スイッチ25は、Iフレーム
では画像メモリ13の出力を選択し、Bフレームでは予
測加算器24の出力を選択し、画像出力端子26から元
のフレーム順に戻った再生画像が出力される。
【0030】本発明の動画像復号化装置は基本的に図1
の符号化装置に対応するものであるが、図9の従来例の
動画像符号化装置で符号化された符号を復号化すること
も出来る。この場合、符号化と復号化で画像間予測手法
が異なることにより、若干の誤差が生じるが、その差は
高い周波数成分で僅かなので視覚的に問題とならない。
Bフレームの予測はPフレームと違い、予測されたフレ
ームが他のフレームの予測に使われない非巡回型予測な
ので、上記誤差が累積することもない。
【0031】<第2の動画像符号化装置>本発明の動画
像符号化装置の第2の実施例について、図と共に以下に
説明する。図5は、そのブロック構成を示したもので、
第1の実施例と同一構成要素には同一付号を記してあ
る。画像入力端子1、画像メモリ2、予測減算器3、ス
イッチ4、符号化器5、符号出力端子6、画像タイプ制
御器7、スイッチ11、局部復号化器14の動作は、基
本的に図1の第1の実施例と同じである。第1の実施例
と異なるのは予測信号の保持及び形成方法であり、画像
メモリ12、13と画素間引器8、9の代わりに、容量
が半分の画像メモリ52〜55があり、画素スイッチ1
0の代わりに、接点の多い画素スイッチ51がある。
【0032】局部復号化器14の出力であるIフレーム
の再生画像はスイッチ56に与えられる。スイッチ56
は、図1の画素スイッチ10と同様な動作で画素に同期
して切替えられ、画素単位で交互に再生画像を画像メモ
リ53と画像メモリ55に与える。画像メモリ53、5
5は、図1の画像メモリ13と同様に画像を保持する
が、与えられる画素が半分なので、そのサイズは半分と
なる。また、画像メモリ13と同様に新たなIフレーム
再生画像が入力された時に、保持していた画像を夫々画
像メモリ52、54に出力する。画像メモリ52、54
は、画像メモリ53、55と同様に夫々半部の画像を保
持する。この様にして2フレーム分の参照画像が、4個
の半フレーム分の画像メモリ52〜55に蓄えられる。
【0033】この4個の画像メモリからBフレーム符号
化時に画像信号が予測信号として画素スイッチ51に与
えられる。画素スイッチ51は、画素単位で交互に4種
類の画像から1つが選択され、元の画像と同じ画素数の
予測信号が得られる。ここで、1フレーム内では、前参
照フレームの画素、後参照フレームの画素はどちらかに
決められているので、画素スイッチ51の動作は、1フ
レーム内では画像メモリ52と55からの選択か、画像
メモリ53と55からの選択かのどちらかである。この
様にして得られた信号を予測信号として、予測減算器3
に与える。
【0034】ここで、画素スイッチ51での2種類の選
択方法はフレームによって反転させられる。図12にこ
のフレーム反転の様子を示す。図で間引きは、交互タイ
プ( a) と交互タイプ( b) がフレーム毎に入れ代わ
る。この反転のタイプも図のように2種類がある。この
場合、加算の場合に対して誤差を生じる周波数成分は時
間的にも高い周波数成分に限定されるので、誤差は極め
て検知され難くなる。
【0035】<第2の動画像復号化装置>本発明の動画
像復号化装置の第2の実施例について、図と共に以下に
説明する。図6は、そのブロック構成を示したもので、
第1の実施例と同一構成要素には同一付号を記してあ
る。符号入力端子21、復号化器22、スイッチ23、
25、予測加算器24、画像出力端子26の動作は、基
本的に図2の第1の実施例と同じである。第1の実施例
と異なるのは予測信号の保持及び形成方法であり、画像
メモリ12、13と画素間引器8、9の代わりに半分サ
イズの画像メモリ52〜55と画素切替スイッチ56、
61があり、画像切替スイッチ10の代わりに4接点の
画素切替スイッチ51がある。
【0036】スイッチ23からIフレームの再生画像が
スイッチ56に与えられる。スイッチ56、画像メモリ
52〜55は図5の第2の実施例の符号化装置と基本的
に同じである。但し、Iフレームの再生画像は最終的に
出力される必要があるのでスイッチ61を介してスイッ
チ25に送られる。スイッチ61は、スイッチ56で分
割された画素を元に戻すもので、対となって動作する。
スイッチ51の動作も図5と同じで、元の画像と同じ画
素数の画像信号となって予測信号として、予測加算器2
4に与える。
【0037】<第3の動画像符号化装置>本発明の動画
像符号化装置の第3の実施例について、図と共に以下に
説明する。図7は、そのブロック構成を示したもので、
第1の実施例と同一構成要素には同一付号を記してあ
る。画像入力端子1、画像メモリ2、予測減算器3、ス
イッチ4、符号出力端子6、画像タイプ制御器7、画素
間引器8、9、画素スイッチ10、スイッチ11、局部
復号化器14の動作は、基本的に第1図の第1の実施例
と同じである。
【0038】第1の実施例と異なるのは動き補償動作及
び予測信号に対する空間フィルタがあることである。構
成上では、画像メモリ12、13の代わりに読み出しア
ドレスが変更可能な画像メモリ74、75があり、他に
LPF72と動きベクトル検出器73がある。画像入力
端子1から入来する画像信号は動ベクトル検出器73に
も与えられる。
【0039】動ベクトル検出器73は、入力画像信号か
ら動き補償画像間予測で用いる動きベクトルを求める。
画像タイプ制御器7から与えられる画像タイプの情報か
ら画像関予測のフレーム関係を判断し、各Bフレームを
予測フレーム、前後のIフレームを参照フレームとす
る。求められた動ベクトルは、画像メモリ74、75に
与えられると共に符号化器71で画像タイプ情報と同様
に符号化され多重化される。
【0040】画像メモリ74、75は動きベクトルに従
って読み出しアドレスを修正し、動き補償された参照画
像を画素間引器8、9に出力する。画素間引器8、9、
画素スイッチ10の動作は図1の第1の実施例と同じで
ある。画素スイッチ10の出力である順次予測信号は直
ちに予測減算器3に与えられず、LPF( 低域通過フィ
ルタ) 72を通した後に与えられる。
【0041】LPF72は、画素間引きで誤差を生じる
折返し成分の空間周波数領域を抑圧するためのものであ
る。従って、予測信号はその周波数帯域の成分がない
が、その周波数帯域には元々信号成分が少ないので、結
果的に従来例の加算を行なった場合に近い予測信号が形
成される。
【0042】<第3の動画像復号化装置>本発明の動画
像符号化装置の第3の実施例に対応する復号化装置につ
いて、図と共に以下に説明する。図8は、その構成を示
したもので、第1の実施例と同一構成要素には同一付号
を記してある。符号入力端子21、スイッチ23、2
5、予測加算器24、画像出力端子26、画素間引器
8、9、画素スイッチ10の動作は、基本的に図2の第
1の実施例と同じである。
【0043】第1の実施例と異なるのは動き補償動作と
予測信号に対するLPFであり、画像メモリ12、13
は読み出しアドレスが変えられる画像メモリ74、75
になり、画素スイッチ10の次段にLPF72がある。
また、復号化器は動きベクトルも復号し出力する復号化
器81になっている。画像メモリ74、75は図7と同
様に動きベクトルによって読み出しアドレスが変えられ
る。また画素スイッチ10の出力は図7と同様にLPF
72が作用させられる。
【0044】
【発明の効果】本発明では、双方向画像間予測において
両方の画像の画素値を加算せず、画素単位で交互に片方
のみを予測信号とすることで、符号化画像の画素と同じ
数の参照画像の画素のみが予測に使われることになる。
これにより参照画像の画素データの転送レートが半分に
なり、低速度や低ビットのデータ転送バスで画像間予測
処理が可能になり、装置コストを低減出来る。
【0045】また、画像メモリを1画素毎に交互に別構
成としておくと、片方の画像メモリからのみ画素値を連
続して読み出せばよく、画像メモリを高速読み出しモー
ドで動作させることが出来る。ここで、低い周波数成分
は、従来の加算を行なったのと同等の画像間予測特性と
なるので、従来例に近い予測効果が期待出来るが、高い
周波数成分は多少の誤差を生じる。この誤差は視覚的に
検知され難いが、画素をライン毎(フレーム毎)に交互
にすると、誤差の生じる周波数成分は斜め方向(時間方
向)の高い周波数成分になるのでより視覚的に検知され
難くなり、画質的にも遜色のないものとなる。
【0046】さらに、順次予測信号の高い周波数成分を
LPFで抑圧すると、誤差成分が抑圧されることになる
ので、画質は従来例と同等になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化装置の第1の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図2】本発明の画像復号化装置の第1の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図3】本発明の画像間予測処理の様子を示す図であ
る。
【図4】本発明の画像タイプの例を示す図である。
【図5】本発明の画像符号化装置の第2の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図6】本発明の画像復号化装置の第2の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図7】本発明の画像符号化装置の第3の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図8】本発明の画像復号化装置の第3の実施例のブロ
ック構成を示す図である。
【図9】従来の画像符号化装置のブロック構成例を示す
図である。
【図10】従来の画像復号化装置のブロック構成例を示
す図である。
【図11】本発明の間引き方法の例とその周波数特性を
示す図である。
【図12】本発明の間引きフレーム反転の様子を示す図
である。
【符号の説明】
1 画像入力端子 2,12,13,52,53,54,55,74,75
画像メモリ 3 予測減算器 4,11,23,25 スイッチ 5,71 符号化器 6 符号出力端子 7 画像タイプ制御器 8,9 画素間引器, 10,51,56,61 画素(切替)スイッチ 14 局部復号化器 21 符号入力端子 22,81 復号化器 24 予測加算器 72 LPF 73 動ベクトル検出器 91 加算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の参照画像を用いて画像間予測を行な
    う動画像復号化装置において、 供給される符号を復号化し、再生予測残差信号を得る復
    号化手段と、 予測に用いる第1の参照画像を画素毎に間引いて第1の
    予測信号を出力する第1の画像間予測手段と、 予測に用いる第2の参照画像を画素毎に間引いて第2の
    予測信号を出力する第2の画像間予測手段と、 前記第1の予測信号と第2の予測信号を1画素毎に交互
    にして再生予測残差信号に加算し、再生画像信号を得て
    出力する予測加算手段とを有することを特徴とする動画
    像復号化装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された動画像復号化装置に
    おいて、 第1の画像間予測手段及び第2の画像間予測手段は、夫
    々予測に用いる第1の参照画像を画素単位で間引いて、
    半分の画素を格納し、格納画素を予測信号として出力す
    る画像メモリと、前記半分の画素の残りの半分の画素を
    格納し、出力する画像メモリとで構成されることを特徴
    とする動画像復号化装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載された動画像復号化装置に
    おいて、 予測加算手段では、第1の予測画像を予測減算に用いる
    画素と第2の予測画像を予測減算に用いるの画素が、走
    査線毎あるいはフレームまたはフィールド毎に逆の位置
    関係になるようにしたことを特徴とする動画像復号化装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載された動画像復号化装置に
    おいて、 予測加算手段では、順次予測信号に低域通過特性を有す
    る空間フィルタを作用させ、間引きにより縮小された周
    波数帯域外の折返し成分となる周波数成分が抑圧された
    順次予測信号を復号化画像から減算するようにしたこと
    を特徴とする動画像復号化装置。
  5. 【請求項5】複数の参照画像を用いて画像間予測を行な
    う動画像復号化方法において、 供給される符号を復号化し、再生予測残差信号を得、予
    測に用いる第1の参照画像を画素毎に間引いて第1の予
    測信号を出力し、予測に用いる第2の参照画像を画素毎
    に間引いて第2の予測信号を出力し、前記第1の予測信
    号と第2の予測信号を1画素毎に交互にして再生予測残
    差信号に加算して再生画像信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする動画像復号化方法。
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