JPH10135994A - 伝送装置 - Google Patents

伝送装置

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JPH10135994A
JPH10135994A JP8287712A JP28771296A JPH10135994A JP H10135994 A JPH10135994 A JP H10135994A JP 8287712 A JP8287712 A JP 8287712A JP 28771296 A JP28771296 A JP 28771296A JP H10135994 A JPH10135994 A JP H10135994A
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JP
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clock
receiver
level
data
transmission line
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JP8287712A
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Takashi Watanabe
隆 渡辺
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタとスレーブ間の双方向データの送信を
マスタからクロックを分配して行う。 【解決手段】 ドライバー4からクロックをクロック伝
送路Clk2に送信する。クロックが“H”レベルに変
化する時は、抵抗R−3によって、電圧が降下し、
“H”レベルに確定しない。この電圧の入射波がスレー
ブ11−nに入力され、ここで反射波が生じ、この反射
波と入力波とが合波され、スレーブ11−nで“H”レ
ベルに確定する。その反射波がクロック伝送路Clk2
を伝搬して、マスタ1のレシーバー5に到達して、
“H”レベルに確定する。FF15−nは、レシーバー
14−nの出力信号をクロックとして、データをラッチ
して、データ伝送路DBにデータを送信する。レシーバ
ー2−2でデータを受信して、FF7により、レシーバ
ー5の出力信号をクロックとして、データをラッチす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送装置に関し、
特に、双方向伝送路を用いた伝送装置のクロック分配に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、伝送装置は、マスタ装置(以
下、マスタと略す)に配設したドライバーからデータを
マスタ装置と同じ基板に配設された配線もしくは伝送ケ
ーブルなどの伝送路を介して、伝送路にマルチ接続をし
て複数のスレーブ装置(以下、スレーブと略す)に配設
した各レシーバーにデータを送信する。このようにマス
タと複数のスレーブとをマルチ接続をした同一基板上に
配設されたマルチ接続回路や異なる基板間のマルチ接続
装置において、データの受信は、クロックの論理レベル
の変化に同期して行う場合、データを受信する際にデー
タの論理が確定している必要があり、送信側では、クロ
ックに同期した状態でデータを送信している。このデー
タの送受信は、マスタからスレーブにクロックを分配
し、マスタでクロックに同期したデータを送信し、スレ
ーブでクロックに同期してデータを受信する方法とスレ
ーブでデータ等からクロックを抽出して、この抽出した
クロックに同期して、データを受信する方法がある。前
者の場合は、クロックとデータのスキューによる誤動作
を防止するために、クロックとデータの伝送路の遅延特
性を同一とし(配線経路、配線長、及び負荷条件を同一
とすることで実現)、また、伝送方向を同一方向とする
ことで配線によるクロックとデータとのスキューを低減
し、このクロックでデータをフリップフロップ(以下、
FFと呼ぶ)によりラッチするようにしている。後者の
場合は、各スレーブを搭載するLSI(あるいは装置)
にPLL回路を内蔵して、データ等からクロックを抽出
することでデータをラッチするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伝送装置では、以下のような課題があった。 (a) 前者の場合は、上述したようにクロックとデー
タとが同一方向に伝送される場合(片方向伝送を行うマ
ルチ接続の場合)はスキューを低減することができる
が、クロックとデータが逆方向に伝送される場合(双方
向伝送を行うマルチ接続回路)には、クロックをマスタ
から分配して、スレーブでこの分配されたクロックに同
期したデータを送信し、マスタで分配した元のクロック
に同期してラッチするため、データと元クロックの遅延
時間が送信側となるスレーブによって異なるため、スキ
ューを低減することができなかった。 (b) 後者の場合は、各LSI(あるいは装置)にP
LL回路を内蔵する必要があり、コスト的に問題があ
る。また、PLL回路はデータなどの遷移からクロック
を抽出するものなので、データがあまり変化しない場合
(“H”レベル又は“L”レベルの連続パターン)は、
データから抽出するクロックと送信側のクロックとの間
にずれが生じてくるため、連続パターンを防ぐために一
定のビット長の中で必ずデータが変化するデータに変換
する信号変換回路も必要とされる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、伝送装置において、抵抗値Rsの抵抗と、
一方の端部が前記抵抗の一方の端子に接続され第1のク
ロックを伝送する第1のクロック伝送路と、データを伝
送するデータ伝送路と、前記抵抗の一方の端子に接続さ
れ一定の第1のスレッショルド電圧で“H”レベル又は
“L”レベルに確定したディジタルな前記第1のクロッ
クを送信する第1のドライバーと、前記抵抗の前記一方
の端子に接続され前記第1のクロック伝送路からクロッ
クを受信して前記第1のスレッショルド電圧に等しいス
レッショルド電圧で“H”レベル又は“L”レベルに確
定する第1のレシーバーと、前記データ伝送路の一方の
端部に接続され前記データを受信する第2のレシーバー
と、前記第1レシーバーの出力信号の“H”レベル又は
“L”レベルへの変化に同期して前記第2のレシーバー
の出力信号をラッチする第1のFFとを有するマスタ
と、前記第1のクロック伝送路の他方の端部に接続され
前記第1のクロック伝送路から前記第1のクロックを受
信して前記第1のスレッショルド電圧に等しいスレッシ
ョルド電圧で“H”レベル又は“L”レベルに確定する
第3のレシーバーと、前記データ伝送路に接続され前記
第3のレシーバーの出力信号の“H”レベル又は“L”
レベルへの変化に同期したデータを前記データ伝送路に
送信する第2のドライバーとを有するスレーブとを備え
ている。
【0005】そして、前記第1のレシーバーと前記第3
のレシーバーとの間の信号の伝搬遅延時間が前記第2の
ドライバーと前記第2のレシーバーとの間の信号の伝搬
遅延時間に等しくなるように前記クロック伝送路、及び
前記データ伝送路を配設している。さらに、前記抵抗値
Rsは、式(3)又は式(4)の少なくともいずれか一方
を満たす構成している。 Vth/(1+ρ)<Zo*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}<Vth ・・・(3) Vth<(Zout+Rs)*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}<( ρ*Voh+Vth)/(1+ ρ) ・・・(4) 但し、 Zo :前記第1のクロック伝送路の特性インピーダンス Zout:前記マスタの出力インピーダンス Voh :前記第1のドライバーの“H”レベル出力電圧 Vth :前記第1のスレッショルド電圧 ρ:前記スレーブの前記第3のレシーバーでの反射係数 以上のように本発明を構成したので、マスタから第1の
クロック伝送路にクロックを伝送するクロックが“L”
レベルから“H”レベルに変化する時は、第1のクロッ
ク伝送路には式(3)で表わされる電圧が出力される。
この電圧が伝搬遅延時間Tpd後に第3のレシーバに到達
したとき、入力部において反射波が生じ、第3のレシー
バーの入力電圧は、スレッショルド電圧を超えるため第
3のレシーバーの出力電圧は、“H”レベルに確定す
る。
【0006】この反射波がマスタの第1のレシーバーに
入力され、第3のレシーバーの出力電圧が“H”レベル
に確定してから、伝搬遅延時間Tpdだけ遅れて第1のレ
シーバーの出力電圧が“H”レベルに確定する。第2の
ドライバーは、第3のレシーバーの出力信号をクロック
として、このクロックに同期したデータをデータ伝送路
に送信する。第1のクロック伝送路とデータ伝送路の伝
搬遅延時間が等しくなるように配設してあるので、この
データは、伝搬遅延時間Tpdだけ遅延して、第2のレシ
ーバーに到達し、第1のFFにより、第1のレシーバー
の出力信号をクロックとして、第2のレシーバーの出力
をラッチする。第1のクロック伝送路の第1のクロック
が“H”レベルから“L”レベルに変化するときは、式
(4)により、第3のレシーバ一の出力電圧が“L”レ
ベルに確定してから伝搬遅延時間Tpdだけ遅れて、第1
のレシーバーの出力電圧が“L”レベルに確定する。こ
れにより、式(3)と(4)を満たせば、クロックの立
ち上がり又は立下がりに基づいて、第1のFFで、デー
タを正しくラッチすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
伝送装置の構成図である。この伝送装置は、同一基板上
に配設されたマルチ接続回路の例であり、基板上に配設
されたマスタ1、n(n≧2の整数)個のスレーブ11
−i(i=1〜n)、クロック伝送路CLK1、データ
伝送路DB、クロック伝送路CLK2、終端抵抗R−
1、R−2、及び抵抗R−3により構成されている。マ
スタ1は、双方向ドライバー2,ドライバー3,4、レ
シーバー5,FF6,7、及び図示しないクロック生成
回路を有している。双方向ドライバー2は、ドイラバー
2−1及びレシーバー2−2を有している。スレーブ1
1−i(i=1〜n)は、双方向ドライバー12−i、
レシーバー13−i,14−i、及びFF15−i,1
6−iを有している。双方向ドライバー12−iは、ド
ライバー12−i−1及びレシーバー12−i−2を有
している。マスタ1とスレーブ11−iとの間は、クロ
ック伝送路Clk1,Clk2、及びデータ伝送路DB
によって接続されている。データ伝送路DBの一方の終
端部R−1は、終端抵抗R−1の一方の端子に接続され
ている。クロック伝送路Clk1の一方の終端部は、終
端抵抗R−2の一方の端子に接続されている。終端抵抗
R−1,R−2の他方の端子は、終端電源Vtermに接続
されている。
【0008】クロック伝送路Clk2の一方の端部は、
2つに分岐し、第1の分岐点は、抵抗R−3の一方の端
子に接続され、第2の分岐点は、マスタ1のレシーバー
5の入力端子に接続されている。抵抗R−3の他方の端
子は、ドライバー4の出力端子に接続されている。ドラ
イバー2−1の出力端子、及びレシーバー2−2の入力
端子は,データ伝送路DBの他方の端部に接続されてい
る。ドライバー2−1のイネーブル端子は、イネーブル
信号が入力されている。レシーバー2−2のイネーブル
端子は、イネーブル信号の反転信号が入力されている。
図示しないクロック生成回路の出力端子は、FF6のク
ロック入力端子、及びドライバー3及びドライバー4の
入力端子に接続されている。FF6のデータ入力端子
は、データが入力されている。FF6の出力端子は、ド
ライバー2−1の入力端子に接続されている。レシーバ
ー2−2の出力端子は、FF7のデータ入力端子に接続
されている。レシーバー5の出力端子は、FF7のクロ
ック入力端子に接続されている。
【0009】スレーブ11−iのドライバー12−i−
1の出力端子及びレシーバー12−i−2の入力端子
は、データ伝送路DBに接続されている。ドライバー1
2−i−1のイネーブル端子は、イネーブル信号が入力
されている。レシーバー12−i−2のイネーブル端子
は、このイネーブル信号の反転信号が入力されている。
レシーバー13−iの入力端子は、分岐配線を介してク
ロック伝送路Clk1に接続されている。レシーバー1
4−iの入力端子は、分岐配線を介してクロック伝送路
Clk2に接続されている。FF15−iのデータ入力
端子は、データが入力されている。FF15−iのクロ
ック入力端子は、レシーバー14−iの出力端子に接続
されている。FF15−iの出力端子は、ドライバー1
2−i−1の入力端子に接続されている。FF16−i
のデータ入力端子は、レシーバー12−i−2の出力端
子に接続されている。FF16−iのクロック入力端子
は、ドライバー13−iの出力端子に接続されている。
マスタ1から最遠端に位置するスレーブ11−nのレシ
ーバー14−nは、クロック伝送路Clk2の他方の端
部に接続されている。ドライバー2−1は、イネーブル
信号により、データ伝送路DBへデータの送信する第4
のドライバーである。レシーバー2−2は、イネーブル
信号により、データ伝送路DBからデータを受信する第
2のレシーバである。ドライバー3は、クロック伝送路
Clk1にディジタルなクロックを送信する第3のドラ
イバーである。
【0010】ドライバー4は、抵抗R−3を介して、ク
ロック伝送路Clk2にクロックを送信する第1のドラ
イバーである。レシーバー5は、クロック伝送路Clk
2からクロックを受信する第1のレシーバーである。F
F6は、データ伝送路DBに送信するデータをクロック
に同期してラッチするFFである。FF7は、データ伝
送路DBからデータをクロックに同期してラッチする第
1のFFである。ドライバー12−i−1は、イネーブ
ル信号により、データ伝送路DBへデータの送信する第
2のドライバーである。レシーバー12−i−2は、イ
ネーブル信号により、データ伝送路DBからデータを受
信する第5のレシーバである。レシーバー13−iは、
クロック伝送路Clk1からクロックを受信する第4の
レシーバーである。レシーバー14−iは、クロック伝
送路Clk2からクロックを受信する第3のレシーバー
である。FF15−iは、データ伝送路DBに送信する
データをクロックに同期してラッチするFFである。F
F16−iは、データ伝送路DBからデータをクロック
に同期してラッチする第2のFFである。
【0011】マスタ1及びスレーブ11−iのドライバ
ー2−1,3,4、12−i−1やレシーバー2−2,
5,12−i−2,13−i,14−iの“H”レベル
の電源電圧と“L”レベルの電源電圧(グラウンド)は
等しく、且つ、各スレッショルド電圧は、全て同じ値に
設定されている。クロック伝送路Clk1は、第2のク
ロックを伝送する第2のクロック伝送路であり、Cuな
どにより基板上に配設されている。クロック伝送路Cl
k2は、第1のクロックを伝送する第1のクロック伝送
路であり、Cuなどにより基板上に配設されている。デ
ータ伝送路DBは、データを伝送するデータバスであ
り、Cuなどにより基板上に配設されている。データ伝
送路DB、クロック伝送路Clk1,Clk2は、伝搬
遅延時間が全て同じになるように、配線経路、及び配線
長さが等しくなるように配線されている。配線クロック
伝送路Clk1,Clk2、及びデータ伝送路DBの特
性インピーダンスZoは、同じ値である。終端抵抗R−
1,R−2の抵抗値Rtは、同じであり、特性インピーダ
ンスZoに等しく設定されている。抵抗R−3の抵抗値Rs
は、次式(5)及び(6)を満たす。 Vth/(1+ρ)< Zo*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}< Vth ・・・(5) Vth<( Zout+Rs)*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}<(ρ*Voh+Vth)/(1+ ρ) ・・・(6) 但し、 Zo :クロック伝送路Clk2の特性インピーダンス Zout:マスタ1の出力インピーダンス Voh :“H”レベル出力電圧 Vth :スレッショルド電圧 ρ:最遠端のスレーブ11−nでの反射係数(例えば、
ρ=1) 式(5)は、クロック伝送路Clk2が“L”レベルか
ら“H”レベルに変化する時の条件であり、式(6)
は、クロック伝送路Clk2が“H”レベルから“L”
レベルに変化する時の条件である。
【0012】以下、図1の動作(a),(b)の説明を
する。 (a) マスタ1からスレーブ11−i(i=1〜n)
へのデータ転送する場合 図2は、マスタ1からスレーブ11−iへのデータ転送
を説明するためのタイムチャートである。以下、図2を
参照しつつ、(a)の場合の動作説明をする。マスタ1
は、スレーブ11−i(i=1〜n)にデータを転送す
る時は、図示しないクロック生成回路によりクロック信
号M-Clk1を生成して、ドライバー2−1をアクティブ、
レシーバー2−2をインアクティブにして、送信モード
にする。FF6は、クロック信号M-Clk1に同期(例え
ば、立上がり)して、データM-Dataをラッチして、ドラ
イバー2−1に出力する。これにより、データM-Dataと
クロックM-CLK1とは同期状態になる。ドライバー2−1
は、FF6からのデータM-Dataをデータ送信路DBに送
信する。ドライバー3は、クロック信号M-Clk1をクック
伝送路Clk1に送信する。データ伝送路DBとクロッ
ク伝送路Clk1は、配線経路及び配線長が等しくなる
ように配線されているので、遅延特性Tpd[s] が等しく
なり、また、両伝送路DB,Clk1は特性インピーダ
ンスZoに等しい抵抗値Rtの抵抗R−1,R−2で終端さ
れているので、反射などによる波形歪みは低減される。
【0013】各スレーブ11−i中のレシーバー12−
i−2は、データ伝送路DBからデータSi-DATA を受信
する。レシーバー13−iは、クロック伝送路Clk1
からクロックSi-Clk1 を受信する。FF16−iは、ク
ロックSi-Clk1 に同期して、データSi-Data をラッチす
る。クロックSi-Clk1 と入力データSi-Data は、各々マ
スタ1の出力タイミングより同じ伝搬遅延時間Tpd[s]
だけ遅れて到着する。従って、マスタ1の出力のクロッ
クM-CLK とデータM-DATAの同期状態が保たれているの
で、各スレーブ11−iにおいては、クロック伝送路C
lk1のクロックSi-Clk1 によりデータをFF16−2
で正しくラッチすることができる。 (b) スレーブ11−nからマスタ1へのデータ転送
する場合(b1,b2) (b1) マスタ1からスレーブ11−nへのクロック
の分配 図3は、クロック伝送路Clk2によるクロック分配を
説明するためのタイムチャートである。
【0014】以下、図3を参照しつつ、(b1)の動作
説明をする。マスタ1のドライバー4は、図示しないク
ロック生成回路よりディジタルなクロックを入力して、
クロック伝送路Clk2に送信する(図3中のマスタ1
の出力波形)。このクロックが“L”レベルから“H”
レベルに変化し、電圧がVohになると、抵抗R−3とク
ロック伝送路Clk2との接続点における電圧Viは、次
式(7)に示す値になる。 Vi=Zo*Voh/{(Zout+Rs)+Zo} ・・・(7) 式(5)より、電圧Vi< スレッショルド電圧Vtなので、
スレーブ11−nからの反射波が到達するまでスレーブ
11−1〜スレーブ11−(n−1)のレシーバー14
−i(i=1〜(n−1))の出力は、“L”レベルの
ままである。最遠端のスレーブ11−nのレシーバー1
4−nには、一定の伝搬遅延時間だけ遅れて、式(7)
に示す電圧Viの入射波が入力される。スレーブ11−n
は、クロック伝送路Clk2の端部のマスタ1から最遠
端に位置するので、反射係数ρで反射して反射波を発生
する。この反射係数ρは、スレーブ11−nのレシーバ
ー14−iの入力インピーダンスが特性インピーダンス
に比べて大きいので、反射係数ρは、ほぼ1に等しくな
る(全反射する)。
【0015】この反射波の電圧Vrは、Vi* ρとなり、入
射波Viと反射波Vrとを合わせた電圧Vtは、Vi*(1+ρ)と
なる。式(5)に示すように、この電圧Vt> スレッショ
ルド電圧Vth なので、この電圧Vtにより、スレーブ11
−nのレシーバー14−nの出力電圧は、“H”レベル
に確定する。よって、レシーバー14−nの出力電圧
は、マスタ1のクロック生成回路のクロックが“L”レ
ベルから“H”レベルに変化してから一定の伝搬遅延時
間だけ遅れて“H”レベルに確定する。この反射波は、
クロック伝送路Clk2を伝搬して、それぞれ一定の伝
搬遅延時間だけ遅れてスレーブ11−(n−1),…,
スレーブ11−1のレシーバー14−(n−1),…,
14−1に到達し、レシーバー14−(n−1),…,
14−1の出力電圧が、“H”レベルに確定する。そし
て、反射波は、最後に、マスタ1のレシーバー5に到達
して、レシーバー5の出力電圧が“H”レベルに確定す
る。
【0016】スレーブ11−nのレシーバー14−nの
出力電圧が“H”レベルに確定してから、マスタ1のレ
シーバー5の出力電圧が“H”レベルに確定するまでの
遅延時間は、反射波がマスタ1のレシーバー5に到達す
るまでに要する時間、つまり、クロック伝送路Clk2
の伝搬遅延時間Tpdに等しくなる。抵抗R−3とクロッ
ク伝送路Clk2との接続点において、抵抗R−3に到
達した反射波により折り返しの反射が起こるが、抵抗Rs
により、反射係数が小さくなり(例えば、ドライバー4
の出力インピーダンスZout=10Ω、抵抗Rs=75Ω、
特性インピーダンスZo=50Ωの時、反射係数が0.2
となる)ので、クロック伝送路Clk2の折り返しの反
射波による影響は低減されて、リンギングによる誤動作
などは問題とならない。また、スレーブ11−i(i=
1〜n−1)のレシーバー14−iにおいても反射が生
じるがスレーブ11−iへの分岐配線が集中定数範囲
(このように分岐配線を短くしている)であれば、これ
らは容量性の負荷となり、容量性の負荷による反射は進
行波に対する負の反射であり、三角波状のもので、論理
の確定に及ぼす影響は小さく無視できる。従って、最遠
端のスレーブ11−nのレシーバー14−iでの反射波
がスレーブ11−iやマスタ1に到達することによって
論理が確定することになる。
【0017】一方、マスタ1のドライバー4からのクロ
ックが“H”レベルから“L”レベルに変化する時は、
抵抗R−3とクロック伝送路Clk2との接続点の電圧
Vlは、次式(8)に示すようになる。 Vl=( Zout+Rs)*Voh/{(Zout+Rs)+Zo} ・・・(8) 式(6)より、電圧Vl> スレッショルド電圧Vtなので、
スレーブ11−nからの反射波が到達するまでスレーブ
11−1〜スレーブ11−(n−1)のレシーバー14
−i(i=1〜(n−1))の出力は、“H”レベルの
ままである。最遠端のスレーブ11−n中のレシーバー
14−nには、一定の伝搬遅延時間だけ遅れて、電圧Vl
の入射波が入力される。ここで、上述したと同様に、反
射が起こる。レシーバー14−nの入力端子の初期電圧
は、Voh なので、反射波の電圧Vrは、ρ*(Vi-Voh) とな
り、電圧Vlの入射波と電圧Vrの反射波とを合わせた電圧
Vtは、Vl(1+ ρ)-Voh*ρとなる。
【0018】式(6)により、この電圧Vtは、スレッシ
ョルド電圧Vth よりも小さいので、スレーブ11−nの
レシーバー14−nの出力電圧が“L”レベルに確定す
る。この反射波Vrがクロック伝送路Clk2を伝搬し
て、上述したと同様に、スレーブ11−(n−1)のレ
シーバー14−(n−1)、…、スレーブ11−1のレ
シーバー14−1、マスタ1のレシーバー5の出力電圧
が、“L”レベルに確定する。スレーブ11−nのレシ
ーバー14−nの出力電圧が“L”に確定してから、ク
ロック伝送路Clk2の各伝搬遅延時間Tpdだけ遅延し
てからスレーブ11−(n−1)のレシーバー14−
(n−1)、…、スレーブ11−1のレシーバー14−
1、及びマスタ1のレシーバー5の出力電圧が“L”に
確定することになる。 (b2) スレーブ11−nからマスタ1へのデータ転
送 図4は、スレーブ11−nからマスタ1へのデータ転送
を説明するためのタイムチャートである。
【0019】以下、図4を参照しつつ、(b2)の動作
説明をする。スレーブ11−nのFF15−nは、レシ
ーバー14−nの出力信号を内部クロクClk2とし
て、クロック入力端子に入力して、このクロックに同期
して、データをラッチして、ドライバー12−n−1を
介して、データ伝送路DBに送信する。これにより、ド
ライバー12−n−1の出力データと内部クロックCl
k2とは、同期状態となる。このデータは、データ伝送
路DBによる伝搬遅延時間Tpdだけ遅延して、マスタ1
のレシーバー3に入力される。FF9は、レシーバー6
で受信した内部クロックClk2をクロック端子に入力
して、このクロックに同期して、レシーバー2−1から
の入力データをラッチする。レシーバー6で受信したク
ロック伝送路Clk2からのクロックは、スレーブ11
−nで確定してから、伝搬遅延時間Tpdだけ遅延してか
ら確定し、スレーブ11−nの出力のクロックとデータ
の同期状態が保たれるので、マスタ1のFF9におい
て、クロック伝送路Clk2のクロックによりデータを
ラッチすることができる。
【0020】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、マスタ1からのクロック伝送路Clk2の反射特性
を利用することで、あたかも最遠端のスレーブ11−n
からマスタ1の方向へクロックが分配されているように
扱えるため、このクロックを基準としてスレーブ11−
nからマスタ1へのデータ転送において同期状態が保た
れるという利点がある。また、マスタ1からスレーブ1
1−i(i=1〜n)へデータ転送をする場合は、デー
タ伝送路DB、及びクロック伝送路Clk1が終端抵抗
によって終端しているので反射などの影響を低減するこ
とができる。なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば次のようなものがある。
【0021】(I) 実施形態では、基板上のマルチ接
続回路に適用した例を説明したが、マスタ1、スレーブ
11−i(i=1〜n)を装置として、また、配線をケ
ーブルに置き換えることにより、装置間のインタフェー
スの伝送装置にも適用することができる。また、スレー
ブ11−iが複数のマルチ接続された場合を説明した
が、n=1の場合にも適用可能である。 (II) クロック分配回路として説明したが、クロック
以外の信号に適用することも可能である。 (III) 実施形態では、スレーブ11−nからマスタ1
へデータ転送する場合を説明したが、スレーブ11−i
(i=1〜n−1)からマスタ1へデータ転送する場合
にも適用可能である。また、スレーブ11−iからマス
タ1により近いスレーブ11−(i−1),11−(i
−2)…へデータを転送する時は、クロック伝送路Cl
k2から分配されるクロックを用い、マスタ1から自身
よりもより遠いスレーブ11−(i+1)、11−(i
+2)、…へデータを転送する時は、クロック伝送路C
lk1から分配されるクロックを用いればよい。 (IV) クロックのデューティを保存する必要がなけれ
ば、マスタ1のFF7がラッチするタイミングに応じ
て、式(5)又は(6)のいずれか一方を満足すればよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第2
の発明によれば、マスタからの第1のクロック伝送路の
反射特性を利用することで、あたかも最遠端のスレーブ
装置からマスタの方向へクロックが分配されているよう
に扱えるため、このクロックを基準としてスレーブから
マスタへのデータ転送において同期状態が保たれる。こ
のため、スレーブからマスタへの逆方向のデータ転送の
場合においてもマスタからクロックを分配してデータで
転送が可能となり、クロックPLL回路及び信号変換回
路などが不要となり、装置の構成が簡単になり、コスト
の削減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の伝送装置の構成図である。
【図2】マスタ1からスレーブ11−iへのデータ転送
を説明するためのタイムチャートである。
【図3】クロック伝送路Clk2によるクロック分配を
説明するためのタイムチャートである。
【図4】スレーブ11−nからマスタ1へのデータ転送
を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】

マスタ 2−1,3,4,12−1−i(i=1〜n)
ドライバー 2−2,5,12−i−2,13−i,14−i
レシーバー 11−i(i=1〜n)
スレーブ 6,7,15−i,16−i
FF DB
データ伝送路 Clk1,Clk2
クロック伝送路 R−1,R−2,R−3
抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗値Rsの抵抗と、 一方の端部が前記抵抗の一方の端子に接続され第1のク
    ロックを伝送する第1のクロック伝送路と、 データを伝送するデータ伝送路と、 前記抵抗の他方の端子に接続され一定の第1のスレッシ
    ョルド電圧で“H”レベル又は“L”レベルに確定した
    ディジタルな前記第1のクロックを送信する第1のドラ
    イバーと、前記抵抗の前記一方の端子に接続され前記第
    1のクロック伝送路からクロックを受信して前記第1の
    スレッショルド電圧に等しいスレッショルド電圧で
    “H”レベル又は“L”レベルに確定する第1のレシー
    バーと、前記データ伝送路の一方の端部に接続され前記
    データを受信する第2のレシーバーと、前記第1のレシ
    ーバーの出力信号の“H”レベル又は“L”レベルへの
    変化に同期して前記第2のレシーバーの出力信号をラッ
    チする第1のフリップフロップとを有するマスタ装置
    と、 前記第1のクロック伝送路の他方の端部に接続され前記
    第1のクロック伝送路から前記第1のクロックを受信し
    て前記第1のスレッショルド電圧に等しいスレッショル
    ド電圧で“H”レベル又は“L”レベルに確定する第3
    のレシーバーと、前記データ伝送路に接続され前記第3
    のレシーバーの出力信号の“H”レベル又は“L”レベ
    ルへの変化に同期したデータを前記データ伝送路に送信
    する第2のドライバーとを有するスレーブ装置とを備
    え、 前記第1のレシーバーと前記第3のレシーバーとの間の
    信号の伝搬遅延時間が前記第2のドライバーと前記第2
    のレシーバーとの間の信号の伝搬遅延時間に等しくなる
    ように前記クロック伝送路、及び前記データ伝送路を配
    設し、 前記抵抗値Rsは、式(1)又は式(2)の少なくともい
    ずれか一方を満たす構成にした、 ことを特徴とする伝送装置。 Vth/(1+ρ)<Zo*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}<Vth ・・・(1) Vth<(Zout+Rs)*Voh/{(Zout+Rs)+Zo}<( ρ*Voh+Vth)/(1+ ρ) ・・・(2) 但し、 Zo :前記第1のクロック伝送路の特性インピーダンス Zout:前記マスタ装置の出力インピーダンス Voh :前記第1のドライバーの“H”レベル出力電圧 Vth :前記第1のスレッショルド電圧 ρ:前記スレーブ装置の前記第3のレシーバーでの反射
    係数
  2. 【請求項2】 第2のクロックを伝送する第2のクロッ
    ク伝送路と、 前記マスタ装置に、前記第2のクロック伝送路の一方の
    端部に接続され一定の第2のスレッショルド電圧で
    “H”レベル又は“L”レベルに確定したディジタルな
    前記第2のクロックを送信する第3のドライバーと、前
    記データ伝送路の一方の端部に接続され前記第2のクロ
    ックに同期したデータを送信する第4のドライバーと、 前記スレーブ装置に、前記第2のクロック伝送路から前
    記第2のクロックを受信して前記第2のスレッショルド
    電圧と同じスレッショルド電圧で“H”レベル又は
    “L”レベルに確定する第4のレシーバーと、前記デー
    タ伝送路に接続され前記データを受信する第5のレシー
    バーと、前記第4のレシーバーの出力信号の“H”レベ
    ル又は“L”レベルへの変化に同期して前記第5のレシ
    ーバーからの出力信号をラッチする第2のフリップフロ
    ップと、 前記データ伝送路及び前記第2のクロック伝送路の他方
    の端部に、それぞれ反射低減用の終端抵抗とを設け、 前記第4のドライバーと前記第5のレシーバーとの間の
    信号の伝搬遅延時間が前記第3のドライバーと前記第4
    のレシーバーとの間の信号の伝搬遅延時間に等しくなる
    ように前記第2のクロック伝送路を配設した、 ことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
JP8287712A 1996-10-30 1996-10-30 伝送装置 Withdrawn JPH10135994A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000027466A (ko) * 1998-10-28 2000-05-15 구자홍 양방향 통신 장치
US7221198B2 (en) 2003-09-19 2007-05-22 Sanyo Electric Co., Ltd. Interface circuit and a clock output method therefor
JP2009025171A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Jeol Ltd Nmr用パルス発生装置

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