JPH10135619A - 噴流半田槽ノズル - Google Patents
噴流半田槽ノズルInfo
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- JPH10135619A JPH10135619A JP30398696A JP30398696A JPH10135619A JP H10135619 A JPH10135619 A JP H10135619A JP 30398696 A JP30398696 A JP 30398696A JP 30398696 A JP30398696 A JP 30398696A JP H10135619 A JPH10135619 A JP H10135619A
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
- H05K3/3457—Solder materials or compositions; Methods of application thereof
- H05K3/3468—Applying molten solder
Landscapes
- Molten Solder (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ディスクリート部品及び狭ピッチ脚の電子部
品の夫々に適した離脱点を設け、ブリッジの発生がな
く、ディスクリート部品のフィレットを高くできる噴流
半田槽ノズルを提供する。 【解決手段】 噴流ノズルAを構成する前部のノズル構
成板1の上部に、プリント基板の進入側に向かって円弧
状に半田を流出させる波形形成板4を設けるとともに、
後部のノズル構成板5上部を基板の進入側に向かって傾
斜し、かつ上端を波形形成板4と同高とした波形形成板
6を設け、これの基板の進出側に、基板の進出方向にそ
って上部を傾斜し上端が前,後部波形形成板の上端より
背高の堰板8を配設せしめ、堰板と波形形成板6の間に
構成された半田溜り9によって、基板の進出方向に半田
を流出させない静止ゾーンaを形成し、静止ゾーンの上
手側に基板の裏面に仮止めした電子部品の離脱点を、下
手側に上面に配設した部品のリードの離脱点を各別に設
定した。
品の夫々に適した離脱点を設け、ブリッジの発生がな
く、ディスクリート部品のフィレットを高くできる噴流
半田槽ノズルを提供する。 【解決手段】 噴流ノズルAを構成する前部のノズル構
成板1の上部に、プリント基板の進入側に向かって円弧
状に半田を流出させる波形形成板4を設けるとともに、
後部のノズル構成板5上部を基板の進入側に向かって傾
斜し、かつ上端を波形形成板4と同高とした波形形成板
6を設け、これの基板の進出側に、基板の進出方向にそ
って上部を傾斜し上端が前,後部波形形成板の上端より
背高の堰板8を配設せしめ、堰板と波形形成板6の間に
構成された半田溜り9によって、基板の進出方向に半田
を流出させない静止ゾーンaを形成し、静止ゾーンの上
手側に基板の裏面に仮止めした電子部品の離脱点を、下
手側に上面に配設した部品のリードの離脱点を各別に設
定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、噴流半田槽ノズ
ルに係る技術分野に属する。
ルに係る技術分野に属する。
【0002】
【発明の技術的背景】 半田付不良の代表的な現象であ
る、つらら、ブリッジなどは、プリント基板が半田面か
ら離脱する時に発生する。この現象を防止するために
は、プリント基板面と半田流表面の相対角度を適切に設
定(通常4°〜7°)すること、および、プリント基板
と半田流の相対速度を低く抑えることが一般に有効とさ
れている。半田噴流ノズルに対するプリント基板の進入
側と進出側に半田の誘導板を設けた一般的な半田槽で
は、プリント基板が半田から離脱する離脱点での半田流
速が非常に速く、これを制御することも不可能なため、
つららが発生し易い課題がある。(例えば、実公昭62
−22295号公報参照)
る、つらら、ブリッジなどは、プリント基板が半田面か
ら離脱する時に発生する。この現象を防止するために
は、プリント基板面と半田流表面の相対角度を適切に設
定(通常4°〜7°)すること、および、プリント基板
と半田流の相対速度を低く抑えることが一般に有効とさ
れている。半田噴流ノズルに対するプリント基板の進入
側と進出側に半田の誘導板を設けた一般的な半田槽で
は、プリント基板が半田から離脱する離脱点での半田流
速が非常に速く、これを制御することも不可能なため、
つららが発生し易い課題がある。(例えば、実公昭62
−22295号公報参照)
【0003】また、このような技術的課題を解決する手
段として、特公昭53−27227号公報に示されるよ
うな噴流式半田付け装置が提案されている。この装置
は、例えば、図6に示すように、半田噴流ノズルの進入
側に半田の誘導板を設け、進出側に半田溜り(トレイ)
を設け、この半田溜りの下手側上端部に、堰板を上下調
節可能に設けた装置であって、この装置は噴流口から噴
流する半田を半田溜りに溜め、堰板の上下動調節によっ
て半田流表面の流速を制御するようにしたものであるた
め、半田付けは良好に行われるが、半田溜りにおける半
田面をほぼ水平にセットすることから、プリント基板の
搬送角度に制約をうけるばかりでなく、プリント基板と
半田流表面の相対速度を0にするためには、プリント基
板の速度でしか調整できないという課題が残されてい
る。
段として、特公昭53−27227号公報に示されるよ
うな噴流式半田付け装置が提案されている。この装置
は、例えば、図6に示すように、半田噴流ノズルの進入
側に半田の誘導板を設け、進出側に半田溜り(トレイ)
を設け、この半田溜りの下手側上端部に、堰板を上下調
節可能に設けた装置であって、この装置は噴流口から噴
流する半田を半田溜りに溜め、堰板の上下動調節によっ
て半田流表面の流速を制御するようにしたものであるた
め、半田付けは良好に行われるが、半田溜りにおける半
田面をほぼ水平にセットすることから、プリント基板の
搬送角度に制約をうけるばかりでなく、プリント基板と
半田流表面の相対速度を0にするためには、プリント基
板の速度でしか調整できないという課題が残されてい
る。
【0004】また、この種の装置は、基板の進入側に設
けた半田の誘導板と半田溜りの下手側に設けた堰板の上
下動調節により半田流表面の流速制御を行うことは可能
であるが、プリント基板の搭載部品の種類によって波形
を調整することは不可能に近い。また、従来ではウエー
ブホーマーと称する固定型、または、角度調整型の波形
形成板をもつ半田噴流ノズルが提案されているが、この
ような波形形成板による波形調整には限度があるばかり
でなく、プリント基板に対する半田の離脱点の選定に困
難性があり、更に加えて半田付け作業中に波形形成板を
操作することができないという操作上の課題などが残さ
れている。
けた半田の誘導板と半田溜りの下手側に設けた堰板の上
下動調節により半田流表面の流速制御を行うことは可能
であるが、プリント基板の搭載部品の種類によって波形
を調整することは不可能に近い。また、従来ではウエー
ブホーマーと称する固定型、または、角度調整型の波形
形成板をもつ半田噴流ノズルが提案されているが、この
ような波形形成板による波形調整には限度があるばかり
でなく、プリント基板に対する半田の離脱点の選定に困
難性があり、更に加えて半田付け作業中に波形形成板を
操作することができないという操作上の課題などが残さ
れている。
【0005】
【従来技術とその課題】 以上のような発明の技術的課
題を解決する手段として、特開平5−293639号公
報に示すような噴流式半田付け装置が提案されている。
この装置は、半田噴流ノズルから噴流する半田によりプ
リント基板の半田付けを行うようにした噴流式半田付け
装置において、前記半田噴流ノズルの半田噴流部長手方
向に、カム構造で棒状の波形調整手段(後部ウェーブホ
ーマー)を回動可能に配設したこものである。この装置
によれば、前述した従来技術の課題を解消し、プリント
基板の性状に適応した半田の離脱点が得られるように半
田波形を任意に選択でき、常に良好なプリント基板の噴
流半田付けがなし得ることは認められるが、回動する後
部ウェーブホーマーの設置のためにトレー構成板に半円
弧状の凹所を形成する必要があり、又この後部ウェーブ
ホーマーとトレー構成板の凹所との間に半田の流通間隙
が構成されることから、半田の噴流効果を得るのに余分
な動力を要したり、全体構造が煩雑である。更に特筆す
べきは、前部ウェーブホーマーと後部ウェーブホーマー
が略同高であるとともに、後部ウェーブホーマーのカム
頂点が前部ウェーブホーマーの上端より低くなることが
あることから、噴流半田がプリント基板の進出方向に多
く流れて半田流速が変化し、プリント基板に対する半田
のピールバックポイントが極端に変化し、良好な半田付
け効果が得られないという課題がある。
題を解決する手段として、特開平5−293639号公
報に示すような噴流式半田付け装置が提案されている。
この装置は、半田噴流ノズルから噴流する半田によりプ
リント基板の半田付けを行うようにした噴流式半田付け
装置において、前記半田噴流ノズルの半田噴流部長手方
向に、カム構造で棒状の波形調整手段(後部ウェーブホ
ーマー)を回動可能に配設したこものである。この装置
によれば、前述した従来技術の課題を解消し、プリント
基板の性状に適応した半田の離脱点が得られるように半
田波形を任意に選択でき、常に良好なプリント基板の噴
流半田付けがなし得ることは認められるが、回動する後
部ウェーブホーマーの設置のためにトレー構成板に半円
弧状の凹所を形成する必要があり、又この後部ウェーブ
ホーマーとトレー構成板の凹所との間に半田の流通間隙
が構成されることから、半田の噴流効果を得るのに余分
な動力を要したり、全体構造が煩雑である。更に特筆す
べきは、前部ウェーブホーマーと後部ウェーブホーマー
が略同高であるとともに、後部ウェーブホーマーのカム
頂点が前部ウェーブホーマーの上端より低くなることが
あることから、噴流半田がプリント基板の進出方向に多
く流れて半田流速が変化し、プリント基板に対する半田
のピールバックポイントが極端に変化し、良好な半田付
け効果が得られないという課題がある。
【0006】又、プリント基板の上面にリードをもつ電
子部品を配設し、裏面に狭いピッチ間隔の脚部をもつ電
子部品を接着剤にて仮止めしておき、両電子部品を噴流
半田槽にて同時に半田付けする手段がある。この場合、
ピッチの狭い脚部をもつ電子部品にブリッジなどが発生
しないように半田付けすると、リードをもつ電子部品に
は図5で示すようにリードに対する半田の付着量が少く
なり、プリント基板の取扱い又は搬送中におけるリード
部の半田割れが発生し、製品として受け入れられない場
合が多いことから、リード付け半田付着量を充分確保で
きる噴流半田槽ノズルの改善が望まれていた。
子部品を配設し、裏面に狭いピッチ間隔の脚部をもつ電
子部品を接着剤にて仮止めしておき、両電子部品を噴流
半田槽にて同時に半田付けする手段がある。この場合、
ピッチの狭い脚部をもつ電子部品にブリッジなどが発生
しないように半田付けすると、リードをもつ電子部品に
は図5で示すようにリードに対する半田の付着量が少く
なり、プリント基板の取扱い又は搬送中におけるリード
部の半田割れが発生し、製品として受け入れられない場
合が多いことから、リード付け半田付着量を充分確保で
きる噴流半田槽ノズルの改善が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、リードをもつ電子部品及
び狭いピッチ間隔の脚部をもつ電子部品の夫々に適した
ピールバックポイントを得ることができ、特にブリッジ
の発生がなく、ディスクリート部品に必要とされる半田
のフィレットが高い噴流半田槽ノズルを提供することに
ある。
び狭いピッチ間隔の脚部をもつ電子部品の夫々に適した
ピールバックポイントを得ることができ、特にブリッジ
の発生がなく、ディスクリート部品に必要とされる半田
のフィレットが高い噴流半田槽ノズルを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、半田の噴
流ノズルを構成する前部のノズル構成板の上部に、プリ
ント基板の進入方向に向かって円弧を描いて半田を流出
させる波形形成板(前部ウェーブホーマー)を設けると
ともに、噴流ノズルを構成する後部のノズル構成板上部
をプリント基板の進入方向に向かって傾斜し、かつ上端
を前記前部ウェーブホーマーと略同高とした波形形成板
(後部ウェーブホーマー)を設け、この後部ウェーブホ
ーマーのプリント基板の進出側に、プリント基板の進出
方向にそって上部を傾斜し上端が前記前,後部ウェーブ
ホーマーの上端より背高の堰板(ダンパー)を配設せし
め、このダンパーと後部ウェーブホーマーの間に構成さ
れたトレー構造の半田溜りによって、プリント基板の進
出方向に半田を流出させない噴流半田の静止ゾーンを形
成し、この静止ゾーンの上手側にプリント基板の裏面に
接着剤にて仮止めした電子部品の離脱点(ピールバック
ポイント)を、下手側にプリント基板の上面に配設した
電子部品のリードの離脱点(ピールバックポイント)を
各別に設定し、フイレットが厚く、かつブリッジやつら
ら現象の発生しない半田付けがなしうるようにしたこと
により達成される。上記目的は、後部のノズル構成板の
内側面下方に、後部ウェーブホーマーと平行な補助ウェ
ーブホーマーを付設し、この補助ウェーブホーマーによ
り噴流半田の静止ゾーン巾を増大させるようにしたこと
により達成される。上記目的は、堰板(ダンパー)の上
端に、プリント基板の進出方向にそった半田の流出を防
止する抑制板を設けたことにより達成される。
流ノズルを構成する前部のノズル構成板の上部に、プリ
ント基板の進入方向に向かって円弧を描いて半田を流出
させる波形形成板(前部ウェーブホーマー)を設けると
ともに、噴流ノズルを構成する後部のノズル構成板上部
をプリント基板の進入方向に向かって傾斜し、かつ上端
を前記前部ウェーブホーマーと略同高とした波形形成板
(後部ウェーブホーマー)を設け、この後部ウェーブホ
ーマーのプリント基板の進出側に、プリント基板の進出
方向にそって上部を傾斜し上端が前記前,後部ウェーブ
ホーマーの上端より背高の堰板(ダンパー)を配設せし
め、このダンパーと後部ウェーブホーマーの間に構成さ
れたトレー構造の半田溜りによって、プリント基板の進
出方向に半田を流出させない噴流半田の静止ゾーンを形
成し、この静止ゾーンの上手側にプリント基板の裏面に
接着剤にて仮止めした電子部品の離脱点(ピールバック
ポイント)を、下手側にプリント基板の上面に配設した
電子部品のリードの離脱点(ピールバックポイント)を
各別に設定し、フイレットが厚く、かつブリッジやつら
ら現象の発生しない半田付けがなしうるようにしたこと
により達成される。上記目的は、後部のノズル構成板の
内側面下方に、後部ウェーブホーマーと平行な補助ウェ
ーブホーマーを付設し、この補助ウェーブホーマーによ
り噴流半田の静止ゾーン巾を増大させるようにしたこと
により達成される。上記目的は、堰板(ダンパー)の上
端に、プリント基板の進出方向にそった半田の流出を防
止する抑制板を設けたことにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】 図面について本発明実施の形態
について説明する。図1は噴流ノズルの縦断正面図、図
2は別実施例の噴流ノズルの縦断正面図、図3は異った
電子部品のピールバックポイントを示す要部の拡大正面
図、図4は本発明によるリードの半田付け部を示す拡大
断面図である。
について説明する。図1は噴流ノズルの縦断正面図、図
2は別実施例の噴流ノズルの縦断正面図、図3は異った
電子部品のピールバックポイントを示す要部の拡大正面
図、図4は本発明によるリードの半田付け部を示す拡大
断面図である。
【0010】図1の実施例について詳細を説明する。A
は半田槽(図示略)内に装架される半田の噴流ノズル
で、この噴流ノズルAは次のように構成されている。
は半田槽(図示略)内に装架される半田の噴流ノズル
で、この噴流ノズルAは次のように構成されている。
【0011】半田の噴流ノズルAを構成する前部のノズ
ル構成板1は、プリント基板2の進入方向に向かって傾
斜されるとともに、このノズル構成板1の上部にプリン
ト基板2の進入方向に向かって円弧を描いて半田3を流
出させる前部ウェーブホーマー4が形成されている。こ
の前部ウェーブホーマー4は前記ノズル構成板1と別個
に形成し、ノズル構成板1に対して昇降調整可能とし、
半田波形を任意に調整するように構成することもある。
ル構成板1は、プリント基板2の進入方向に向かって傾
斜されるとともに、このノズル構成板1の上部にプリン
ト基板2の進入方向に向かって円弧を描いて半田3を流
出させる前部ウェーブホーマー4が形成されている。こ
の前部ウェーブホーマー4は前記ノズル構成板1と別個
に形成し、ノズル構成板1に対して昇降調整可能とし、
半田波形を任意に調整するように構成することもある。
【0012】噴流ノズルAを構成する後部のノズル構成
板5の少なくとも上半部を、前部のノズル構成板1との
傾斜と平行に形成するとともに、後部のノズル構成板5
の上部を更にプリント基板2の進入方向に向かって傾斜
し、上端を前部ウェーブホーマー4と略同高とした後部
ウェーブホーマー6を設け、前,後部ウェーブホーマー
4,6間に半田の噴流口7を形成する。
板5の少なくとも上半部を、前部のノズル構成板1との
傾斜と平行に形成するとともに、後部のノズル構成板5
の上部を更にプリント基板2の進入方向に向かって傾斜
し、上端を前部ウェーブホーマー4と略同高とした後部
ウェーブホーマー6を設け、前,後部ウェーブホーマー
4,6間に半田の噴流口7を形成する。
【0013】後部ウェーブホーマー6のプリント基板2
の進出側に、プリント基板2の進出方向にそって上部を
傾斜し、上端が前記前,後部ウェーブホーマー4,6の
上端より背高の堰板(ダンパー)8を昇降調整可能に配
設せしめ、このダンパー8と後部ウェーブホーマー6と
の間に構成されたトレー構造の半田溜り9によって、プ
リント基板2の進出方向に半田を流出させない噴流半田
の静止ゾーンaを形成する。又ダンパー8の上端に、プ
リント基板2の進出方向にそった半田3の流出を防止す
る抑制板8aを設け、半田の静止ゾーンaの確立が図れ
るようにしたものである。図中10は、後方のノズル構
成板5に設けた締付けボルト,11は、ダンパー8の下
部に設けた上下方向の案内長孔,12は半田の整流板で
ある。噴流ノズルAは上述のように構成されている。
の進出側に、プリント基板2の進出方向にそって上部を
傾斜し、上端が前記前,後部ウェーブホーマー4,6の
上端より背高の堰板(ダンパー)8を昇降調整可能に配
設せしめ、このダンパー8と後部ウェーブホーマー6と
の間に構成されたトレー構造の半田溜り9によって、プ
リント基板2の進出方向に半田を流出させない噴流半田
の静止ゾーンaを形成する。又ダンパー8の上端に、プ
リント基板2の進出方向にそった半田3の流出を防止す
る抑制板8aを設け、半田の静止ゾーンaの確立が図れ
るようにしたものである。図中10は、後方のノズル構
成板5に設けた締付けボルト,11は、ダンパー8の下
部に設けた上下方向の案内長孔,12は半田の整流板で
ある。噴流ノズルAは上述のように構成されている。
【0014】又仮想線で締付すように、後部のノズル構
成板5の内側面下方に、後部ウェーブホーマー4と平行
した補助ウェーブホーマー13を付設し、この補助ウェ
ーブホーマー13により噴流半田の静止ゾーンaの巾を
増大させることができる。
成板5の内側面下方に、後部ウェーブホーマー4と平行
した補助ウェーブホーマー13を付設し、この補助ウェ
ーブホーマー13により噴流半田の静止ゾーンaの巾を
増大させることができる。
【0015】図2に示す実施例は、噴流ノズルAを構成
する後部ノズル構成板5の上半部を垂直としたもので、
その他は図1に示す構成と同一であることから、同一構
造部分に同一符号を付すことにより詳細な説明は省略す
る。
する後部ノズル構成板5の上半部を垂直としたもので、
その他は図1に示す構成と同一であることから、同一構
造部分に同一符号を付すことにより詳細な説明は省略す
る。
【0016】
【作用の説明】 図1について本発明の作用を説明す
る。噴流ダクト内を圧送される溶融半田は、噴流ノズル
Aの整流板12で流れが整えられて噴流口7から噴流さ
れる。このとき前,後部のノズル構成板1,5がプリン
ト基板2の進入方向に向かって傾斜しているため、噴流
口7から噴流する半田3の流れはプリント基板2の進入
方向に逆らうような流れが主流となる。一方噴流口7か
ら噴流される半田の一部は、後部ウェーブホーマー6の
上部を通って半田溜り9内に貯留されるが、半田溜り9
内の半田の流れは、プリント基板2の進入方向に向かっ
て流動しようとする作用と、矢印で示す流入しようとす
る作用とによって相殺され、この半田溜り9を含んだ領
域に噴流半田の静止ゾーンaが形成せしめられ、一方、
ダンパー8の上端部には半田の表面張力により盛り上が
り部が自然に構成され、プリント基板2の進出方向に半
田は流出されない。又流出しようとする半田は、抑制板
8aにより阻止される。このような状態においてプリン
ト基板2の半田付けを行なうと、図3に示す如く、プリ
ント基板2の裏面に接着剤14によって仮固着されてい
る電子部品15のピールバックポイントが噴流半田の静
止ゾーンaの上手側に設定され、電子部品15の狭いピ
ッチ間隔の脚部16が半田付けに適した半田量によって
半田付けされることから、ブリッジの発生がない。又プ
リント基板2の上面に搭載した電子部品18の比較的長
いリード19は、噴流半田の静止ゾーンaの下手側にピ
ールバックポイントが設定されるので、電子部品15の
脚部16の半田付けと関係なく、リード19の半田付け
に適した充分な半田量を伴った半田付けがなされ、従来
のような半田量不足による半田割れなどの事故が合理的
に防止しうる。次に、表1に半田付着量の比較データを
示す。
る。噴流ダクト内を圧送される溶融半田は、噴流ノズル
Aの整流板12で流れが整えられて噴流口7から噴流さ
れる。このとき前,後部のノズル構成板1,5がプリン
ト基板2の進入方向に向かって傾斜しているため、噴流
口7から噴流する半田3の流れはプリント基板2の進入
方向に逆らうような流れが主流となる。一方噴流口7か
ら噴流される半田の一部は、後部ウェーブホーマー6の
上部を通って半田溜り9内に貯留されるが、半田溜り9
内の半田の流れは、プリント基板2の進入方向に向かっ
て流動しようとする作用と、矢印で示す流入しようとす
る作用とによって相殺され、この半田溜り9を含んだ領
域に噴流半田の静止ゾーンaが形成せしめられ、一方、
ダンパー8の上端部には半田の表面張力により盛り上が
り部が自然に構成され、プリント基板2の進出方向に半
田は流出されない。又流出しようとする半田は、抑制板
8aにより阻止される。このような状態においてプリン
ト基板2の半田付けを行なうと、図3に示す如く、プリ
ント基板2の裏面に接着剤14によって仮固着されてい
る電子部品15のピールバックポイントが噴流半田の静
止ゾーンaの上手側に設定され、電子部品15の狭いピ
ッチ間隔の脚部16が半田付けに適した半田量によって
半田付けされることから、ブリッジの発生がない。又プ
リント基板2の上面に搭載した電子部品18の比較的長
いリード19は、噴流半田の静止ゾーンaの下手側にピ
ールバックポイントが設定されるので、電子部品15の
脚部16の半田付けと関係なく、リード19の半田付け
に適した充分な半田量を伴った半田付けがなされ、従来
のような半田量不足による半田割れなどの事故が合理的
に防止しうる。次に、表1に半田付着量の比較データを
示す。
【表1】
【0017】
【発明の効果】 上述のように本発明の構成によれば、
次のような効果が得られる。 (a)請求項1のみにおいて、前,後部ウェーブホーマ
ー及びこれより背高のダンパーにより、噴流する半田に
プリント基板の進入方向に向かう半田の流れゾーンと、
プリント基板の進出方向側に噴流半田の静止ゾーンを形
成することができるとともに、噴流半田の静止ゾーン上
手側及び下手側に夫々ピールバックポイントを設定し得
られ、夫々のピールバックポイントに適した電子部品の
半田付けをすることにより、半田付着量の過不足がな
く、半田割れなどの事故のない半田付けが合理的に行
え、半田付け効率の向上が図れる。 (b)請求項2のみとして、補助ウェーブホーマーを付
設することにより、ピールバックポイントが設定できる
噴流半田の静止ゾーンの巾を増大することができ、半田
付け効率の向上が図れる。 (c)請求項3のみとして、抑制板の形成により、半田
のプリント基板進出方向への流出が更に阻止し得るとと
もに、噴流半田の静止ゾーンを確立し半田付け効率の更
なる向上が図れる。
次のような効果が得られる。 (a)請求項1のみにおいて、前,後部ウェーブホーマ
ー及びこれより背高のダンパーにより、噴流する半田に
プリント基板の進入方向に向かう半田の流れゾーンと、
プリント基板の進出方向側に噴流半田の静止ゾーンを形
成することができるとともに、噴流半田の静止ゾーン上
手側及び下手側に夫々ピールバックポイントを設定し得
られ、夫々のピールバックポイントに適した電子部品の
半田付けをすることにより、半田付着量の過不足がな
く、半田割れなどの事故のない半田付けが合理的に行
え、半田付け効率の向上が図れる。 (b)請求項2のみとして、補助ウェーブホーマーを付
設することにより、ピールバックポイントが設定できる
噴流半田の静止ゾーンの巾を増大することができ、半田
付け効率の向上が図れる。 (c)請求項3のみとして、抑制板の形成により、半田
のプリント基板進出方向への流出が更に阻止し得るとと
もに、噴流半田の静止ゾーンを確立し半田付け効率の更
なる向上が図れる。
【図1】 噴流ノズルの縦断正面図である。
【図2】 別実施例の噴流ノズルの縦断正面図である。
【図3】 異った電子部品のピールバックポイントを
示す要部の拡大正面図である。
示す要部の拡大正面図である。
【図4】 本発明によるリードの半田付け部を示す拡大
断面図である。
断面図である。
A 噴流ノズル 1 ノズル構成板 2 プリント基板 3 半田 4 前部ウェーブホマー 5 ノズル構成板 5a 傾斜部 6 後部ウェーブホーマー 7 噴流口 8 堰板(ダンパー) 8a 抑制板 9 半田溜り 10 締付けボルト 11 案内長孔 12 整流板 13 補助ウェーブホーマー 14 接着剤 15 電子部品 16 脚部 18 電子部品 19 リード a 静止ゾーン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 噴流ノズルの縦断正面図である。
【図2】 別実施例の噴流ノズルの縦断正面図である。
【図3】 異った電子部品のピールバックポイントを示
す要部の拡大正面図である。
す要部の拡大正面図である。
【図4】 本発明によるリードの半田付け部を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】 従来技術によるリードの半田付け部を示す拡
大断面図である。
大断面図である。
【図6】 従来の噴流ノズルの縦断下面図である。
【符号の説明】 A 噴流ノズル 1 ノズル構成板 2 プリント基板 3 半田 4 前部ウェーブホマー 5 ノズル構成板 5a 傾斜部 6 後部ウェーブホーマー 7 噴流口 8 堰板(ダンパー) 8a 抑制板 9 半田溜り 10 締付けボルト 11 案内長孔 12 整流板 13 補助ウェーブホーマー 14 接着剤 15 電子部品 16 脚部 18 電子部品 19 リード a 静止ゾーン
Claims (3)
- 【請求項1】 半田の噴流ノズルを構成する前部のノズ
ル構成板の上部に、プリント基板の進入方向に向かって
円弧を描いて半田を流出させる波形形成板(前部ウェー
ブホーマー)を設けるとともに、噴流ノズルを構成する
後部のノズル構成板上部をプリント基板の進入方向に向
かって傾斜し、かつ上端を前記前部ウェーブホーマーと
略同高とした波形形成板(後部ウェーブホーマー)を設
け、この後部ウェーブホーマーのプリント基板の進出側
に、プリント基板の進出方向にそって上部を傾斜し上端
が前記前,後部ウェーブホーマーの上端より背高の堰板
(ダンパー)を配設せしめ、このダンパーと後部ウェー
ブホーマーの間に構成されたトレー構造の半田溜りによ
って、プリント基板の進出方向に半田を流出させない噴
流半田の静止ゾーンを形成し、この静止ゾーンの上手側
にプリント基板の裏面に接着剤にて仮止めした電子部品
の離脱点(ピールバックポイント)を、下手側にプリン
ト基板の上面に配設した電子部品のリードの離脱点(ピ
ールバックポイント)を各別に設定し、フイレットが厚
く、かつブリッジやつらら現象の発生しない半田付けが
なしうるようにしたことを特徴とする噴流半田槽ノズ
ル。 - 【請求項2】 後部のノズル構成板の内側面下方に、後
部ウェーブホーマーと平行な補助ウェーブホーマーを付
設し、この補助ウェーブホーマーにより噴流半田の静止
ゾーン巾を増大させるようにしたことを特徴とする請求
項1記載の噴流半田槽ノズル。 - 【請求項3】 堰板(ダンパー)の上端に、プリント基
板の進出方向にそった半田の流出を防止する抑制板を設
けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の噴流
半田槽ノズル。
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---|---|---|---|
JP30398696A JP3205802B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 噴流半田槽ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30398696A JP3205802B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 噴流半田槽ノズル |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10135619A true JPH10135619A (ja) | 1998-05-22 |
JP3205802B2 JP3205802B2 (ja) | 2001-09-04 |
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ID=17927674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30398696A Expired - Fee Related JP3205802B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 噴流半田槽ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3205802B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1303853C (zh) * | 2001-07-09 | 2007-03-07 | 松下电工株式会社 | 浸焊方法及浸焊装置 |
JP2014011334A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Senju Metal Ind Co Ltd | 噴流ノズル及び噴流装置 |
US9956633B2 (en) | 2003-10-10 | 2018-05-01 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Wave soldering tank |
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JP3205802B2 (ja) | 2001-09-04 |
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