JPH10135149A - レーザーアニール処理装置 - Google Patents
レーザーアニール処理装置Info
- Publication number
- JPH10135149A JPH10135149A JP30706696A JP30706696A JPH10135149A JP H10135149 A JPH10135149 A JP H10135149A JP 30706696 A JP30706696 A JP 30706696A JP 30706696 A JP30706696 A JP 30706696A JP H10135149 A JPH10135149 A JP H10135149A
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- JP
- Japan
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- laser
- laser beam
- vacuum chamber
- entrance window
- annealing apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理体から発生した蒸散物質によって処
理効率が低下するのを防止する。 【解決手段】 レーザー導入窓4の下部に吸着バー9を
設け、吸着バー9を正または負電位とすることによっ
て、アニール時に被処理体10から発生する蒸散物質1
1aを吸着バー9で吸着し、レーザー導入窓4の汚れを
防止する。 【効果】 レーザー導入用窓の汚れによる処理効率の
低下を防止でき、処理物の品質及びスループットを向上
できる。
理効率が低下するのを防止する。 【解決手段】 レーザー導入窓4の下部に吸着バー9を
設け、吸着バー9を正または負電位とすることによっ
て、アニール時に被処理体10から発生する蒸散物質1
1aを吸着バー9で吸着し、レーザー導入窓4の汚れを
防止する。 【効果】 レーザー導入用窓の汚れによる処理効率の
低下を防止でき、処理物の品質及びスループットを向上
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉容器内に置か
れた被処理体に外部からレーザー導入用窓を通してレー
ザー光を照射するレーザーアニール処理装置に関するも
のである。
れた被処理体に外部からレーザー導入用窓を通してレー
ザー光を照射するレーザーアニール処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】レーザーアニール処理装置は、多結晶半
導体薄膜の製造等の各種用途に使用されており、例えば
上記製造に際しては、非晶質半導体薄膜にレーザー光を
照射して該薄膜を多結晶化している。従来のレーザーア
ニール処理装置の一例を示すと図3のとおりであり、以
下にその概略を説明する。レーザーアニール処理装置2
00は、アルミニウム製の真空チャンバ1を有してお
り、該真空チャンバ1内底部には、基台2が設置されて
いるとともに、該基台2上に、被処理体10を載置する
移動載置台3が移動可能に配置されている。また、前記
真空チャンバ1の天井部1aには、両面または外面に紫
外線反射防止膜(ARコート)を形成した石英ガラス板
製のレーザー導入用窓4と、真空引き用の排気口1bと
ガス導入用のガス導入口1cとが設けられており、さら
に、真空チャンバ1の側壁には、被処理体10を導入す
るためのゲートバルブ5aと、前記真空チャンバ1から
被処理体10を導出するためのゲートバルブ5bとを具
備している。また、真空チャンバ1の外部にはこのレー
ザー導入用窓4を通してチャンバ1内にレーザー光6a
を照射するエキシマレーザー照射装置6が配置されてい
る。なお、前記被処理体10は、絶縁基板10a上に非
晶質半導体薄膜10bを形成したものである。
導体薄膜の製造等の各種用途に使用されており、例えば
上記製造に際しては、非晶質半導体薄膜にレーザー光を
照射して該薄膜を多結晶化している。従来のレーザーア
ニール処理装置の一例を示すと図3のとおりであり、以
下にその概略を説明する。レーザーアニール処理装置2
00は、アルミニウム製の真空チャンバ1を有してお
り、該真空チャンバ1内底部には、基台2が設置されて
いるとともに、該基台2上に、被処理体10を載置する
移動載置台3が移動可能に配置されている。また、前記
真空チャンバ1の天井部1aには、両面または外面に紫
外線反射防止膜(ARコート)を形成した石英ガラス板
製のレーザー導入用窓4と、真空引き用の排気口1bと
ガス導入用のガス導入口1cとが設けられており、さら
に、真空チャンバ1の側壁には、被処理体10を導入す
るためのゲートバルブ5aと、前記真空チャンバ1から
被処理体10を導出するためのゲートバルブ5bとを具
備している。また、真空チャンバ1の外部にはこのレー
ザー導入用窓4を通してチャンバ1内にレーザー光6a
を照射するエキシマレーザー照射装置6が配置されてい
る。なお、前記被処理体10は、絶縁基板10a上に非
晶質半導体薄膜10bを形成したものである。
【0003】上記装置を用いたレーザーアニール処理
は、例えば次の手順で行う。 (1)ゲートバルブ5aを開けて、未処理の被処理体1
0を移動載置台2の上に載置し、ゲートバルブ5aを閉
じる。 (2)真空チャンバ1の排気口1bから真空排気し、真
空チャンバ1内を10-2〜10-7Torrの真空とする
(あるいはガス導入口1cより窒素ガスを充填する)。
次に、レーザー照射部分11が被処理体10の照射スタ
ート点に位置するように移動載置台3を移動させ、エキ
シマレーザー照射装置6からレーザー光6aを発生させ
る。レーザー光6aは、レーザー導入用窓4を通って真
空チャンバ1内に導入され、被処理体10の表面に略垂
直に照射される。この状態で移動載置台3を移動し、小
面積(例えば0.4mm×150mm)のレーザー照射
部分11で前記被処理体10の非晶質半導体薄膜10b
の全面(例えば300mm×300mm)を走査する。
これにより、非晶質半導体薄膜10bが結晶化される。 (3)ゲートバルブ5bを開けて、処理済の被処理体1
0を移動載置台3の上から取り出し、ゲートバルブ5b
を閉じる。
は、例えば次の手順で行う。 (1)ゲートバルブ5aを開けて、未処理の被処理体1
0を移動載置台2の上に載置し、ゲートバルブ5aを閉
じる。 (2)真空チャンバ1の排気口1bから真空排気し、真
空チャンバ1内を10-2〜10-7Torrの真空とする
(あるいはガス導入口1cより窒素ガスを充填する)。
次に、レーザー照射部分11が被処理体10の照射スタ
ート点に位置するように移動載置台3を移動させ、エキ
シマレーザー照射装置6からレーザー光6aを発生させ
る。レーザー光6aは、レーザー導入用窓4を通って真
空チャンバ1内に導入され、被処理体10の表面に略垂
直に照射される。この状態で移動載置台3を移動し、小
面積(例えば0.4mm×150mm)のレーザー照射
部分11で前記被処理体10の非晶質半導体薄膜10b
の全面(例えば300mm×300mm)を走査する。
これにより、非晶質半導体薄膜10bが結晶化される。 (3)ゲートバルブ5bを開けて、処理済の被処理体1
0を移動載置台3の上から取り出し、ゲートバルブ5b
を閉じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザー光
6aを被処理体10の表面に照射すると、被処理体10
のレーザー照射部分11でアブレーション(ablat
ion)を起こし、蒸散物質が発生する。この蒸散物質
11aは、図3に示すように、略垂直上方に上昇する。
このため、上記従来のレーザーアニール処理装置200
では、蒸散物質11aの一部がレーザー導入用窓4のレ
ーザー光通過部分に付着し、レーザー導入用窓4を汚し
てしまう。そして、処理を繰り返すことによりレーザー
導入用窓4の汚れが進むと、レーザー光6aの透過率が
低下して利用できるエネルギが減少し、処理効率が低下
するという問題点がある。
6aを被処理体10の表面に照射すると、被処理体10
のレーザー照射部分11でアブレーション(ablat
ion)を起こし、蒸散物質が発生する。この蒸散物質
11aは、図3に示すように、略垂直上方に上昇する。
このため、上記従来のレーザーアニール処理装置200
では、蒸散物質11aの一部がレーザー導入用窓4のレ
ーザー光通過部分に付着し、レーザー導入用窓4を汚し
てしまう。そして、処理を繰り返すことによりレーザー
導入用窓4の汚れが進むと、レーザー光6aの透過率が
低下して利用できるエネルギが減少し、処理効率が低下
するという問題点がある。
【0005】また、被処理体10で反射された反射レー
ザー光6aがレーザー導入用窓4の汚れによって再反射
され、被処理体10に再び照射されて、良好なアニール
処理の妨げになるという問題点もある。そこで、上記問
題点を避けるために、真空チャンバ1を開けてレーザー
導入用窓4を頻繁にクリーニングすることが必要である
が、スループットが悪くなり、生産コストが高くなって
しまうという問題点がある。本発明は、上記事情を背景
としてなされたものであり、被処理体から発生した蒸散
物質によって処理効率が低下するのを防止できるように
したレーザーアニール処理装置を提供することを目的と
する。
ザー光6aがレーザー導入用窓4の汚れによって再反射
され、被処理体10に再び照射されて、良好なアニール
処理の妨げになるという問題点もある。そこで、上記問
題点を避けるために、真空チャンバ1を開けてレーザー
導入用窓4を頻繁にクリーニングすることが必要である
が、スループットが悪くなり、生産コストが高くなって
しまうという問題点がある。本発明は、上記事情を背景
としてなされたものであり、被処理体から発生した蒸散
物質によって処理効率が低下するのを防止できるように
したレーザーアニール処理装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、密閉容器(1)内に置かれた被処理体(1
0)に外部からレーザー導入用窓(4)を通してレーザ
ー光を照射するレーザーアニール処理装置において、前
記レーザー導入用窓(4)の近傍に、正または負電位を
発生する吸着部材(9)を設けたことを特徴とする。
本発明は、密閉容器(1)内に置かれた被処理体(1
0)に外部からレーザー導入用窓(4)を通してレーザ
ー光を照射するレーザーアニール処理装置において、前
記レーザー導入用窓(4)の近傍に、正または負電位を
発生する吸着部材(9)を設けたことを特徴とする。
【0007】なお、本発明のレーザーアニール処理装置
の使用分野は特に限定されず、各種分野に利用すること
ができるが、特に多結晶シリコン薄膜の形成に使用する
レーザーアニール処理装置に有用である。これは、この
分野では広い面積の被処理体にレーザー光を走査しつつ
照射するため、レーザー光の照射エネルギ変化が品質の
均一性に大きく影響するためである。また、レーザー光
の照射手段の種別やレーザー光の波長、断面形状につい
ても特に限定されないが、エキシマレーザーを用いたラ
インビーム形状のレーザー照射を行う場合に好適であ
る。これは、エキシマレーザー光が高エネルギレーザー
であり、照射時に蒸散が生じやすいことと、レーザー光
がラインビーム形状であり繰り返し走査されることから
レーザー導入窓の汚染を効率的に防止する必要があるた
めである。
の使用分野は特に限定されず、各種分野に利用すること
ができるが、特に多結晶シリコン薄膜の形成に使用する
レーザーアニール処理装置に有用である。これは、この
分野では広い面積の被処理体にレーザー光を走査しつつ
照射するため、レーザー光の照射エネルギ変化が品質の
均一性に大きく影響するためである。また、レーザー光
の照射手段の種別やレーザー光の波長、断面形状につい
ても特に限定されないが、エキシマレーザーを用いたラ
インビーム形状のレーザー照射を行う場合に好適であ
る。これは、エキシマレーザー光が高エネルギレーザー
であり、照射時に蒸散が生じやすいことと、レーザー光
がラインビーム形状であり繰り返し走査されることから
レーザー導入窓の汚染を効率的に防止する必要があるた
めである。
【0008】さらに、吸着部材の形状は、効率的に蒸散
物質を吸着させるという点から細いバー形状や片状のも
のが望ましく、さらに、レーザービームを取り囲むよう
に、枠状のものが一層望ましい。なお、吸着部材での電
位の発生は、吸着部材に電位発生器を接続することによ
り達成される。また、吸着部材の配置位置はレーザー導
入用窓の近傍であればよいが、レーザービームと干渉せ
ず、かつ導入用窓のできるだけ近い位置であって窓の周
囲に配置するのが望ましい。
物質を吸着させるという点から細いバー形状や片状のも
のが望ましく、さらに、レーザービームを取り囲むよう
に、枠状のものが一層望ましい。なお、吸着部材での電
位の発生は、吸着部材に電位発生器を接続することによ
り達成される。また、吸着部材の配置位置はレーザー導
入用窓の近傍であればよいが、レーザービームと干渉せ
ず、かつ導入用窓のできるだけ近い位置であって窓の周
囲に配置するのが望ましい。
【0009】
【作用】本発明のレーザーアニール処理装置によれば、
被処理体から発生した蒸散物質は、レーザー導入用窓の
近傍に設けた、正または負電位を発生させる吸着部材に
吸着され、これにより蒸散物質がレーザー導入用窓へ付
着することを阻止して導入用窓が蒸散物質で汚れるのを
未然に防止する。従って、レーザー導入用窓から導入さ
れるレーザー光のエネルギが、レーザー導入用窓の汚れ
によって減少することを防止でき、処理効率の低下を防
止できる。また、被処理体で反射した反射レーザー光が
レーザー導入用窓の汚れによって再反射されて被処理体
に再び照射されるということがなくなり、良好にアニー
ル処理を行えるようになる。これらの結果、密閉容器を
開けてレーザー導入用窓のクリーニングを頻繁に行う必
要もなくなり、スループットを向上でき、生産コストを
低減できるようになる。
被処理体から発生した蒸散物質は、レーザー導入用窓の
近傍に設けた、正または負電位を発生させる吸着部材に
吸着され、これにより蒸散物質がレーザー導入用窓へ付
着することを阻止して導入用窓が蒸散物質で汚れるのを
未然に防止する。従って、レーザー導入用窓から導入さ
れるレーザー光のエネルギが、レーザー導入用窓の汚れ
によって減少することを防止でき、処理効率の低下を防
止できる。また、被処理体で反射した反射レーザー光が
レーザー導入用窓の汚れによって再反射されて被処理体
に再び照射されるということがなくなり、良好にアニー
ル処理を行えるようになる。これらの結果、密閉容器を
開けてレーザー導入用窓のクリーニングを頻繁に行う必
要もなくなり、スループットを向上でき、生産コストを
低減できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。なお、これによりこの発明が
限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態
にかかるレーザーアニール処理装置の要部断面図であ
る。なお、このレーザーアニール処理装置100におい
て、従来のレーザーアニール処理装置200と同様の構
造については同一の符号を付し、その説明を省略または
簡略化する。レーザーアニール処理装置100は、従来
のレーザーアニール処理装置200と同様に、アルミニ
ウム製の真空チャンバ1を有しており、該真空チャンバ
1内に基台2と移動載置台3が配置されている。また、
真空チャンバ1は、レーザー導入用窓4、排気口1b、
ガス供給口1c、ゲートバルブ5a、ゲートバルブ5b
を具備している。
の形態について説明する。なお、これによりこの発明が
限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態
にかかるレーザーアニール処理装置の要部断面図であ
る。なお、このレーザーアニール処理装置100におい
て、従来のレーザーアニール処理装置200と同様の構
造については同一の符号を付し、その説明を省略または
簡略化する。レーザーアニール処理装置100は、従来
のレーザーアニール処理装置200と同様に、アルミニ
ウム製の真空チャンバ1を有しており、該真空チャンバ
1内に基台2と移動載置台3が配置されている。また、
真空チャンバ1は、レーザー導入用窓4、排気口1b、
ガス供給口1c、ゲートバルブ5a、ゲートバルブ5b
を具備している。
【0011】一方、真空チャンバ1の外部には、前記レ
ーザー導入用窓4を通して真空チャンバ1内にレーザー
光を照射するエキシマレーザー照射装置6と負電位発生
器8が配置されており、負電位発生器8は、前記レーザ
ー導入用窓4の下方に設けられた吸着バー(吸着部材)
9に接続されている。吸着バー9は、図2に示すよう
に、全体がレーザー導入用窓4に沿った細長い四角形状
を有しており、その央部にレーザー光が通過するための
スリット9aが形成されている。なお、この実施形態で
は、被処理物10からの蒸散物質は正イオンであるもの
とする。
ーザー導入用窓4を通して真空チャンバ1内にレーザー
光を照射するエキシマレーザー照射装置6と負電位発生
器8が配置されており、負電位発生器8は、前記レーザ
ー導入用窓4の下方に設けられた吸着バー(吸着部材)
9に接続されている。吸着バー9は、図2に示すよう
に、全体がレーザー導入用窓4に沿った細長い四角形状
を有しており、その央部にレーザー光が通過するための
スリット9aが形成されている。なお、この実施形態で
は、被処理物10からの蒸散物質は正イオンであるもの
とする。
【0012】上記レーザーアニール処理の手順は、従来
例と同様であり、詳細は省略するが、アニールに際し、
負電位発生器8を作動させ、吸着バー9に負電位をかけ
て帯電させておく。レーザー光6aは、レーザー導入用
窓4を透過した後、吸着バー9のスリット9aを通過し
て被処理物10に照射される。そして、照射部11から
は正イオンの蒸散物質11aが垂直上方に向けて蒸散す
るものの、レーザー導入窓4に達するまでに負電位をか
けた吸着バー9に吸着され、導入窓4が蒸散物質11a
で汚されるのを防止する。その結果、良好なアニール処
理がくりかえし行える為、処理効率の低下を防止でき
る。また、被処理体10で反射した反射レーザー光がレ
ーザー導入用窓4の汚れによって再反射されて被処理体
10に再び照射されることもなく、良好にアニール処理
を行えるようになる。さらに、真空チャンバ1を開けて
レーザー導入用窓4のクリーニングを頻繁に行う必要も
なくなり、スループットを向上でき、生産コストを低減
できる。なお、上記実施形態では、蒸散物質が正イオン
になることを前提として吸着バー(吸着部材)に負電位
をかけたが、蒸散物質のイオン状態によっては、吸着バ
ーにかける電位の正負の種別を変えることができ、ま
た、電位の大きさを変えることもできる。
例と同様であり、詳細は省略するが、アニールに際し、
負電位発生器8を作動させ、吸着バー9に負電位をかけ
て帯電させておく。レーザー光6aは、レーザー導入用
窓4を透過した後、吸着バー9のスリット9aを通過し
て被処理物10に照射される。そして、照射部11から
は正イオンの蒸散物質11aが垂直上方に向けて蒸散す
るものの、レーザー導入窓4に達するまでに負電位をか
けた吸着バー9に吸着され、導入窓4が蒸散物質11a
で汚されるのを防止する。その結果、良好なアニール処
理がくりかえし行える為、処理効率の低下を防止でき
る。また、被処理体10で反射した反射レーザー光がレ
ーザー導入用窓4の汚れによって再反射されて被処理体
10に再び照射されることもなく、良好にアニール処理
を行えるようになる。さらに、真空チャンバ1を開けて
レーザー導入用窓4のクリーニングを頻繁に行う必要も
なくなり、スループットを向上でき、生産コストを低減
できる。なお、上記実施形態では、蒸散物質が正イオン
になることを前提として吸着バー(吸着部材)に負電位
をかけたが、蒸散物質のイオン状態によっては、吸着バ
ーにかける電位の正負の種別を変えることができ、ま
た、電位の大きさを変えることもできる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザー
アニール処理装置によれば、レーザー導入用窓(4)の
近傍に、正または負電位を発生する吸着部材(9)を設
けたので、従来のレーザーアニール処理装置において問
題となっていたレーザー導入用窓の汚れを防止すること
が出来る。このため、レーザーエネルギの低下を防止で
きるとともに処理物の不良率を低下できる。また、処理
効率の低下を防止できるとともにメンテナンスの手間お
よび時間を格段に低減でき、生産性を向上することが出
来る。
アニール処理装置によれば、レーザー導入用窓(4)の
近傍に、正または負電位を発生する吸着部材(9)を設
けたので、従来のレーザーアニール処理装置において問
題となっていたレーザー導入用窓の汚れを防止すること
が出来る。このため、レーザーエネルギの低下を防止で
きるとともに処理物の不良率を低下できる。また、処理
効率の低下を防止できるとともにメンテナンスの手間お
よび時間を格段に低減でき、生産性を向上することが出
来る。
【図1】 本発明の実施形態にかかるレーザーアニール
処理装置の要部断面図である。
処理装置の要部断面図である。
【図2】 同じく吸着バーを示す一部拡大平面図であ
る。
る。
【図3】 従来のレーザーアニール装置の一例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
100 レーザーアニール処理装置 200 レーザーアニール処理装置 1 真空チャンバ 1a 天井部 1b 排気口 1c ガス導入口 3 移動載置台 4 レーザー導入用窓 6 エキシマレーザー照射装置 6a レーザー光 8 負電位発生器 9 吸着バー 10 被処理体 11a 蒸散物質
Claims (1)
- 【請求項1】 密閉容器(1)内に置かれた被処理体
(10)に外部からレーザー導入用窓(4)を通してレ
ーザー光を照射するレーザーアニール処理装置におい
て、前記レーザー導入用窓(4)の近傍に、正または負
電位を発生する吸着部材(9)を設けたことを特徴とす
るレーザーアニール処理装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30706696A JPH10135149A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | レーザーアニール処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30706696A JPH10135149A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | レーザーアニール処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10135149A true JPH10135149A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17964642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30706696A Pending JPH10135149A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | レーザーアニール処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10135149A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140143852A (ko) | 2013-03-26 | 2014-12-17 | 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 | 어닐 피처리체의 제조 방법, 레이저 어닐 기대 및 레이저 어닐 처리 장치 |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP30706696A patent/JPH10135149A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140143852A (ko) | 2013-03-26 | 2014-12-17 | 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 | 어닐 피처리체의 제조 방법, 레이저 어닐 기대 및 레이저 어닐 처리 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
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