JPH10134039A - パーソナルコンピュータおよびカーソルの表示制御方法 - Google Patents

パーソナルコンピュータおよびカーソルの表示制御方法

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JPH10134039A
JPH10134039A JP8290183A JP29018396A JPH10134039A JP H10134039 A JPH10134039 A JP H10134039A JP 8290183 A JP8290183 A JP 8290183A JP 29018396 A JP29018396 A JP 29018396A JP H10134039 A JPH10134039 A JP H10134039A
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JP8290183A
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Inventor
Yuichiro Aso
裕一郎 麻生
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】読み上げに応じたカーソルの移動の処理負荷を
大幅に削減することを可能とするパーソナルコンピュー
タを提供する。 【解決手段】レイアウト解析モジュール311は、編集
中のテキストデータをレイアウト解析用中間テーブル3
4に展開してレイアウト解析を施す。そして、その解析
結果に基づいて分割を行ない、この分割したテキストデ
ータそれぞれのオフセット情報を取得して、テキストデ
ータとともにレイアウト解析結果格納テーブル35に格
納する。一方、読み上げ制御モジュール312は、その
テキストデータを音声合成エンジン32に順次入力して
音声合成を実行させていき、カーソルの読み上げ位置へ
の移動を指示されたときに、音声合成処理中のテキスト
データのオフセット情報を読み出し、カーソルをそのオ
フセット情報で示される位置に移動させることをオペレ
ーティングシステム30に対して要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音声による読み
上げによって編集中のテキストの確認・訂正をサポート
する音声合成機能を備えたパーソナルコンピュータおよ
びこのパーソナルコンピュータに適用されるカーソルの
表示制御方法に係り、特に使い勝手を低下させることな
しに、読み上げに応じたカーソルの移動の処理負荷を大
幅に削減することを可能とするパーソナルコンピュータ
およびカーソルの表示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータの普及は目覚まし
く、この普及に伴なって種々のパーソナルコンピュータ
が開発されてきている。このようなパーソナルコンピュ
ータにおいては、テキストデータを取り扱う機会が圧倒
的に多いため、たとえば文書を作成するためのワードプ
ロセッサソフトウェアなどでは、その作業効率を向上さ
せるために、予め設定された範囲内で誤字・脱字を自動
的に検出するなどといった校正機能をもつものも存在す
る。
【0003】また、最近では、様々な機器のマンマシン
インターフェースとして、音声合成システムが研究され
てきており、音声を用いて作成中の文書を読み上げるこ
とにより、文書の確認・訂正作業の効率化を図るといっ
たパーソナルコンピュータも実用化されている。これに
よりユーザは、視覚だけでなく、聴覚によっても文書の
確認・訂正作業を進めていくことができるようになり、
たとえば目の疲労を感じたときに、目を休ませるのと同
時に耳で作成文書の確認を行なうなどといったような、
運用面での柔軟性を確保するとともに、その使い勝手を
飛躍的に向上させている。
【0004】しかしながら、テキストデータに適合する
音声を合成する音声合成機能と、テキストデータを編集
する編集機能を併せ持った従来のパーソナルコンピュー
タでは、編集したテキストデータの読み上げを行なう場
合、実際に音声出力されている箇所と編集画面に表示さ
れているテキストデータとの同期を取るために、ユーザ
自ら音声出力箇所に沿って編集画面をスクロールさせる
といった操作を行なわなければならなかった。すなわ
ち、このような操作を伴なわずに読み上げを実行し、か
つ誤りを発見した場合には、ユーザは編集画面をスクロ
ールさせながら別途該当箇所を検索しなければならなか
った。
【0005】このような状況から、たとえば音声合成機
能によるテキストデータの読み上げと同期して、編集画
面上に表示されたカーソルを移動させる、すなわち、読
み上げ箇所に常にカーソルを表示するといったことも考
えられている(特開昭60−13460等参照)。しか
しながら、テキストデータに適合した音声を合成する音
声合成処理は、それ自体が非常に処理負荷の大きいもの
であり、この処理負荷の大きい音声合成処理と同期して
カーソルの表示制御を行なうことは事実上困難であり、
仮に実施した場合であっても、カーソルの表示制御が音
声合成処理に悪影響を与えてしまうなど、とても実用に
耐えられるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、テキスト
データに適合する音声を合成する音声合成機能と、テキ
ストデータを編集する編集機能を併せ持った従来のパー
ソナルコンピュータでは、音声出力されている箇所と編
集画面に表示されているテキストデータとの同期を取る
ために、ユーザ自ら音声出力箇所に沿って編集画面をス
クロールさせるといった操作を行なわなければならない
といった問題があった。また、テキストデータの読み上
げと同期して編集画面上に表示されたカーソルを移動さ
せるいったことも考えられているが、音声合成処理自体
が非常に処理負荷の大きいものであるため、音声合成処
理と同期してカーソルの表示制御を行なうことは事実上
困難であるといった問題があった。
【0007】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成を付加するのみで、使い勝手
を低下させることなしに、読み上げに応じたカーソルの
移動の処理負荷を大幅に削減することを可能とするパー
ソナルコンピュータおよびカーソルの表示制御方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のパーソナルコ
ンピュータは、入力されたテキストデータに適合した音
声を合成する音声合成手段を備えたパーソナルコンピュ
ータにおいて、表示画面上に確保されるテキスト編集用
の領域内に展開されたテキストデータを読み込む読み込
み手段と、この読み込み手段が読み込んだテキストデー
タをレイアウト解析するレイアウト解析手段と、このレ
イアウト解析手段の解析結果に基づき、前記テキストデ
ータをそれぞれが予め定められたデータ量の範囲内にあ
る少なくとも一つ以上のテキストデータに分割する分割
手段と、この分割手段により分割されたテキストデータ
とそのテキストデータのオフセット情報とを対応づけて
格納するテキスト管理テーブルと、前記分割手段により
分割されたテキストデータのオフセット情報を取得し、
テキストデータと対応づけて前記テキスト管理テーブル
に格納するオフセット情報格納手段と、前記テキスト管
理テーブルに格納されたテキストデータを前記音声合成
手段に順次入力していくテキストデータ入力手段と、前
記テキスト編集用の領域内での現在位置を示すカーソル
を読み上げ位置へ移動する旨の指示がされたときに、前
記テキストデータ入力手段が前記音声合成手段に入力し
ていたテキストデータのオフセット情報を前記テキスト
管理テーブルから読み取って、前記カーソルをそのオフ
セット情報で示される位置に移動させることを前記パー
ソナルコンピュータ上で動作するオペレーティングシス
テムに対して要求するカーソル制御手段とを具備してな
ることを特徴とする。
【0009】この発明のパーソナルコンピュータにおい
ては、編集中のテキストデータを読み込み、この読み込
んだテキストデータに対してレイアウト解析を施し、こ
のテキストデータをそれぞれが予め定められたデータ量
の範囲内にある少なくとも一つ以上のテキストデータに
分割する。この分割は、たとえば句点を検出してセンテ
ンスを抽出していくなどである。そして、この分割した
テキストデータそれぞれは、オフセット情報(テキスト
データ全体から見た位置情報)とともにテキスト管理テ
ーブルに格納される。次に、この分割したテキストデー
タそれぞれは、順番に音声合成手段に入力され、音声合
成が施される。すなわち、編集中のテキストデータが分
割された単位で順次に読み上げられていくことになる。
なお、このときの編集領域内の表示内容はそのままであ
る(スクロールなどの表示制御は行なわれない)。
【0010】一方、この読み上げが進行していく途中
で、カーソルを読み上げ位置へ移動する旨の指示がされ
たとき、その時点で音声合成手段に入力されていたテキ
ストデータのオフセット情報をテキスト管理テーブルか
ら読み取り、カーソルをそのオフセット情報で示される
位置に移動させることをオペレーティングシステムに対
して要求する。
【0011】これにより、編集領域内に読み上げ対象と
していたテキストデータが表示されるとともに、その先
頭にカーソルが移動することになり、音声合成処理と並
行してカーソルの表示制御を行なわずとも、即座に該当
箇所の編集作業に移行できるため、処理負荷を大幅に削
減する一方で、使い勝手を低下させることもない。
【0012】また、この発明のパーソナルコンピュータ
は、前記テキスト管理テーブルに格納されたテキストデ
ータの中から読み上げ中のテキストデータのみを表示す
るための領域が前記表示画面上に確保され、前記テキス
トデータ入力手段は、前記テキスト管理テーブルに格納
されたテキストデータを前記音声合成手段に入力するの
と同期して、そのテキストデータを前記表示用の領域に
表示することを前記オペレーティングシステムに対して
要求する手段を具備してなることを特徴とする。
【0013】この発明のパーソナルコンピュータにおい
ては、読み上げ対象となっているテキストデータのみを
表示する領域を編集領域とは別途設けて、音声合成手段
へのテキストデータの入力と同期して、そのテキストデ
ータが表示用の領域に表示されていくため、ユーザは視
覚を通じた確認も同時に行なうことができる。また、読
み上げ位置へのカーソルの移動を指示すれば、編集領域
内に表示されるカーソルが読み上げ位置に即座に移動す
るため、編集領域内に表示されるカーソルを読み上げ箇
所に常に表示するのとほぼ同様の効果を得ることができ
る。
【0014】なお、前記テキストデータ入力手段は、編
集領域内で表示中のカーソルの位置情報を取得して、こ
のカーソルが位置するテキストデータを検出し、この検
出したテキストデータ以降のテキストデータを順次音声
合成手段に入力していく手段を具備することが好まし
い。
【0015】これによりユーザは、編集画面のカーソル
を所望の位置に移動させた後に読み上げを指示するのみ
で、所望の箇所からの読み上げを開始させることができ
るようになり、校正作業の効率をさらに向上させること
が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は、同実施形態に係るパー
ソナルコンピュータの機器構成を示す図である。図1に
示したように、同実施形態の携帯型情報機器は、CPU
11、システムコントローラ12、システムメモリ1
3、BIOS−ROM14、キーボードコントローラ
(KBC)15、サウンドコントローラ18、磁気ディ
スク装置(HDD)19およびI/Oコントローラ20
および表示コントローラ22を備えている。
【0017】CPU11は、システムメモリ13に格納
されたオペレーティングシステムやユーティリティを含
むアプリケーションプログラムを実行制御する。システ
ムコントローラ12は、このシステム内のメモリやI/
Oを制御するためのゲートアレイである。そして、シス
テムメモリ13は、CPU11によって実行制御される
オペレーティングシステムや、ユーティリティを含むア
プリケーションプログラムおよびアプリケーションプロ
グラムによって作成されたユーザデータなどを格納す
る。
【0018】BIOS−ROM14は、システム−BI
OSおよびVGA−BIOSを記憶するためのものであ
り、プログラム書き替えが可能なようにフラッシュメモ
リによって構成されている。
【0019】キーボードコントローラ15は、キーボー
ド(KB)16やマウス17などを制御するためのもの
であり、キーボード16のキーマトリクスをスキャンし
て押下キーに対応する信号を受けとり、それを所定のキ
ーコード(スキャンコード)に変換する。また、このキ
ーボードコントローラ15は、専用のプロセッサを用い
てマウス17を制御する機能を有している。
【0020】サウンドコントローラ18は、PCM音源
や音声信号のデジタル信号処理回路などを備えており、
このサウンドコントローラ18には、マイク端子、ライ
ン入力端子、ライン出力端子およびヘッドホン端子など
が接続されている。磁気ディスク装置(HDD)19
は、システムメモリ13との間でデータを送受信する大
容量の2次記憶装置である。
【0021】I/Oコントローラ20は、スピーカ21
のほか、シリアルポートやプリンタポートなどに対する
各種入出力を制御する。そして、表示コントローラ22
は、LCD24やCRT25を表示制御するためのもの
であり、CPU11から表示データを受け取って、それ
をVRAM23に書き込む。
【0022】図2には、このような機器構成をもつ同実
施形態のパーソナルコンピュータの機能ブロックが示さ
れている。図2に示したように、同実施形態のパーソナ
ルコンピュータは、オペレーティングシステム30がシ
ステム全体の制御を司る。そして、このオペレーティン
グシステム30の制御下で、テキスト読み上げアプリケ
ーションプログラム31および音声合成エンジン32が
それぞれ動作する。
【0023】テキスト読み上げアプリケーションプログ
ラム31は、LCD24に表示された編集処理中のテキ
ストデータを音声によって読み上げるためのプログラム
であり、レイアウト解析モジュール311および読み上
げ制御モジュール312を含んでなる。
【0024】レイアウト解析モジュール311は、LC
D24に表示された編集処理中のテキストデータをたと
えば文書ファイル33などから読み出して、レイアウト
解析用中間テーブル34に展開する。このレイアウト解
析用中間テーブル34は、レイアウト解析用に一時的に
記憶領域に確保されるテーブルである。レイアウト解析
モジュール311は、このレイアウト解析用中間テーブ
ル34に編集処理中のテキストデータを展開すると、こ
のテキストデータに対してレイアウト解析を施して、こ
のテキストデータを少なくとも音声合成エンジン32が
一度に授受可能な所定のデータサイズ内のテキストデー
タに分割する。この解析としては、たとえば句点を検出
してセンテンス単位で分割してみて、すべてが所定のデ
ータサイズ内に収まったときにはその時点で終了し、所
定のデータサイズ内に収まらないセンテンスが存在した
場合には、そのセンテンス中に含まれる読点を検出して
さらに分割するなどといったものである。
【0025】そして、レイアウト解析モジュール311
は、この分割したテキストデータそれぞれのオフセット
情報(テキストデータ全体から見た位置情報)を取得し
て、テキストデータとともにレイアウト解析結果格納テ
ーブル35に格納する。図3にはレイアウト解析用中間
テーブル34の記憶形式、および図4にはレイアウト解
析結果格納テーブル35の記憶形式が示されている。
【0026】一方、読み上げ制御モジュール312は、
まず、オペレーティングシステム30が保持するカーソ
ルの位置情報を読み取り、レイアウト解析モジュール3
11がセットしたレイアウト解析結果格納テーブル35
を参照することにより、カーソルが置かれている状態の
テキストデータを検出する。そして、読み上げ制御モジ
ュール312は、このテキストデータを先頭に、レイア
ウト解析結果格納テーブル35に格納されたテキストデ
ータを順次音声合成エンジン32に入力していく。ま
た、読み上げ制御モジュール312は、この音声合成エ
ンジン32へのテキストデータの入力と同期して、この
テキストデータの表示(編集領域以外に確保された表示
用の領域への表示)をオペレーティングシステム30に
対して要求する。
【0027】音声合成エンジン32は、単音節や音韻連
鎖を素片の形で記憶する音声素片辞書36を参照して、
読み上げ制御モジュール312から入力されたテキスト
データの音声波形を合成する。たとえば、「あいうえ
お」を示すテキストデータが入力された場合、「あ」、
「い」、「う」、「え」および「お」のそれぞれの標準
的な波形を音声素片辞書36から取得して接続するとと
もに、連続する単音節相互間の音韻連鎖を考慮した最適
化を施すことによって音声合成を実行する。この合成さ
れた音声は、スピーカ21を介してユーザに対して出力
される。
【0028】これにより、ユーザは、カーソル位置から
テキストデータの読み上げを開始させることができると
ともに、読み上げ対象となっているテキストデータを表
示用の領域により目で確認することができることにな
る。このとき、編集用の領域についてはなんらの処理も
発生しないので、処理負荷を増加させるといったことも
ない。
【0029】また、読み上げ制御モジュール312は、
カーソルを読み上げ位置に移動する旨を指示されたとき
に、その時点で音声合成エンジン32に入力していたテ
キストデータのオフセット情報をレイアウト解析結果格
納テーブル35から読み取って、カーソルをそのオフセ
ット情報で示される位置に移動させることをオペレーテ
ィングシステム30に対して要求する。
【0030】これにより、たとえばユーザが読み上げに
よって文章の誤りを発見したときなど、必要に応じて読
み上げ箇所を含むテキストデータの先頭にカーソルを移
動させることができるため、カーソルを読み上げ箇所に
常に表示するのとほぼ同様の効果を得ることができると
ともに、その処理負荷を大幅に削減することが可能とな
る。
【0031】図5には、同実施形態の編集画面が例示さ
れている。図5に示した状態で音声による読み上げを実
行すると、編集ウインドウ42内に展開されたテキスト
データの中から、カーソル43が位置する文書、すなわ
ち、「「○○音声システム」の概要紹介を〜」のテキス
トデータを先頭にして、読み上げが開始されることにな
る。そして、表示ポケット41には、読み上げ中のテキ
ストデータ(最初は「「○○音声システム」の概要紹介
を〜」のテキストデータ)が順次表示されていくことに
なる。
【0032】たとえば、そのまま読み上げが進行してい
くと、編集ウインドウ42に表示された範囲を越えてし
まうことになるが、同実施形態のパーソナルコンピュー
タでは、編集ウインドウ42内の表示は取り敢えずその
ままにしておく。しかしながら、読み上げと同時に目に
よるチェックを行ないたいユーザに対しても、読み上げ
中のテキストデータが表示ポケット41内に常に表示さ
れるため、使い勝手の悪さを感じさせることもない。ま
た、読み上げ位置への移動が指示された際、編集ウイン
ドウ内に表示されるカーソルが読み上げ中のテキストデ
ータの先頭に移動するため、所望の箇所に対する編集処
理に即座に移行することが可能となるために、編集領域
内に表示されるカーソルを読み上げ箇所に常に表示する
のとほぼ同様の使い勝手を確保することが可能となる。
図6には、「×××××のもとで動作します」といった
テキストデータの読み上げ中に読み上げ位置への移動が
指示されたときの編集画面が示されており、図6に示す
ように、「×××××のもとで動作します」の先頭にカ
ーソルが移動しているのがわかる。なお、カーソルの読
み上げ位置への移動は、コマンドによって指示されても
よいし、画面上に設定されるツールボックスによって指
示されるものであってもよい。
【0033】次に、図7および図8を参照して同実施形
態の動作手順を説明する。図7は、レイアウト解析モジ
ュール311の動作手順を説明するためのフローチャー
トである。レイアウト解析モジュール311は、まず、
編集画面に展開されたテキストデータを読み込んで、レ
イアウト解析用中間テーブル34に展開する(ステップ
A1)。そして、レイアウト解析モジュール311は、
このレイアウト解析用中間テーブル34に展開されたテ
キストデータに対してレイアウト解析を施し、このテキ
ストデータを、それぞれが予め定められたデータ量の範
囲内にあるテキストデータに分割する(ステップA
2)。そして、レイアウト解析モジュール311は、こ
の分割したテキストデータそれぞれのオフセット情報を
取得して、テキストデータと対応づけてレイアウト解析
結果格納テーブル35に格納する(ステップA3)。
【0034】図8は、読み上げ制御モジュール312の
動作手順を説明するためのフローチャートである。読み
上げ制御モジュール312は、まず、オペレーティング
システム30が保持するカーソルの位置情報を読み取り
(ステップB1)、レイアウト解析結果格納テーブル3
5を参照して、カーソルが置かれている状態のテキスト
データを検出する(ステップB2)。
【0035】次に、読み上げ制御モジュール312は、
この検出したテキストデータの表示ポケット41への表
示をオペレーティングシステム30に対して要求すると
ともに(ステップB3)、このテキストデータを音声合
成エンジン32に入力することによって音声を合成する
(ステップB4)。
【0036】この音声合成処理中にカーソルの読み上げ
位置への移動が指示されなかった場合(ステップB5の
N)、読み上げ制御モジュール312は、レイアウト解
析結果格納テーブル35内に次のテキストデータが存在
するかどうか判定し(ステップB6)、存在した場合に
は(ステップB6のY)、今度はそのテキストデータの
表示ポケット41への表示をオペレーティングシステム
30に対して要求するとともに(ステップB3)、この
テキストデータを音声合成エンジン32に入力すること
によって音声を合成する(ステップB4)といった前述
の処理を繰り返す。
【0037】一方、カーソルの読み上げ位置への移動が
指示された場合(ステップB5のY)、読み上げ制御モ
ジュール312は、この音声合成処理中のテキストデー
タのオフセット情報をレイアウト解析結果格納テーブル
35から取得して(ステップB7)、カーソルをそのオ
フセット情報で示される位置に移動させることをオペレ
ーティングシステム30に対して要求する。
【0038】これにより、テキストデータの読み上げと
同期してカーソルを移動させるといった処理負荷の非常
に高い文字単位のカーソル制御を行なわなくとも、ユー
ザはテキストデータの読み上げ箇所を目で確認すること
ができるとともに、必要に応じて読み上げ位置に即座に
カーソルを移動させて編集処理に移行することができる
ため、カーソルを読み上げ箇所に常に表示するのとほぼ
同様の効果を得ることができ、かつ、その処理負荷を大
幅に削減することが可能となる。
【0039】なお、同実施形態に記載したカーソルの表
示制御の手法は、コンピュータに実行させることのでき
るプログラムとして、フロッピィディスクやハードディ
スクなどの磁気ディスク、CD−ROMやDVDなどの
光ディスクおよび半導体メモリなどの記録媒体に格納し
て頒布することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、編集中のテキストデータを音声合成処理を施す単位
に分割し、かつこの分割されたテキストデータそれぞれ
にオフセット情報を管理しておくことにより、読み上げ
位置に常にカーソルを移動させるといった制御を行なわ
なくとも、必要に応じて読み上げ位置に即座にカーソル
位置を移動させることができるため、使い勝手を低下さ
せることなしに、処理負荷を大幅に削減することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパーソナルコンピュ
ータの機器構成を示す図。
【図2】同実施形態のパーソナルコンピュータの機能ブ
ロックを示す図。
【図3】同実施形態のレイアウト解析用中間テーブルの
記憶形式を示す図。
【図4】同実施形態のレイアウト解析結果格納テーブル
の記憶形式を示す図。
【図5】同実施形態の編集画面を例示する図。
【図6】同実施形態の編集画面を例示する図。
【図7】同実施形態のレイアウト解析モジュールの動作
手順を説明するためのフローチャート。
【図8】同実施形態の読み上げ制御モジュールの動作手
順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU、12システムコントローラ、13…シス
テムメモリ、14…BIOS−ROM、15…キーボー
ドコントローラ(KBC)、16…キーボード(K
B)、17…マウス、18…サウンドコントローラ、1
9…磁気ディスク装置(HDD)、20…I/Oコント
ローラ、21…スピーカ、22…表示コントローラ、2
3…VRAM、24…LCD、25…CRT、30…オ
ペレーティングシステム、31…テキスト読み上げアプ
リケーションプログラム、311…レイアウト解析モジ
ュール、312…読み上げ制御モジュール、32…音声
合成エンジン、33…文書ファイル、34…レイアウト
解析用中間テーブル、35…レイアウト解析結果格納テ
ーブル、36…音声素片辞書。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたテキストデータに適合した音
    声を合成する音声合成手段を備えたパーソナルコンピュ
    ータにおいて、 表示画面上に確保されるテキスト編集用の領域内に展開
    されたテキストデータを読み込む読み込み手段と、 この読み込み手段が読み込んだテキストデータをレイア
    ウト解析するレイアウト解析手段と、 このレイアウト解析手段の解析結果に基づき、前記テキ
    ストデータをそれぞれが予め定められたデータ量の範囲
    内にある少なくとも一つ以上のテキストデータに分割す
    る分割手段と、 この分割手段により分割されたテキストデータとそのテ
    キストデータのオフセット情報とを対応づけて格納する
    テキスト管理テーブルと、 前記分割手段により分割されたテキストデータのオフセ
    ット情報を取得し、テキストデータと対応づけて前記テ
    キスト管理テーブルに格納するオフセット情報格納手段
    と、 前記テキスト管理テーブルに格納されたテキストデータ
    を前記音声合成手段に順次入力していくテキストデータ
    入力手段と、 前記テキスト編集用の領域内での現在位置を示すカーソ
    ルを読み上げ位置へ移動する旨の指示がされたときに、
    前記テキストデータ入力手段が前記音声合成手段に入力
    していたテキストデータのオフセット情報を前記テキス
    ト管理テーブルから読み取って、前記カーソルをそのオ
    フセット情報で示される位置に移動させることを前記パ
    ーソナルコンピュータ上で動作するオペレーティングシ
    ステムに対して要求するカーソル制御手段とを具備して
    なることを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  2. 【請求項2】 前記テキスト管理テーブルに格納された
    テキストデータの中から読み上げ中のテキストデータの
    みを表示するための領域が前記表示画面上に確保され、 前記テキストデータ入力手段は、前記テキスト管理テー
    ブルに格納されたテキストデータを前記音声合成手段に
    入力するのと同期して、そのテキストデータを前記表示
    用の領域に表示することを前記オペレーティングシステ
    ムに対して要求する手段を具備してなることを特徴とす
    る請求項1記載のパーソナルコンピュータ。
  3. 【請求項3】 前記テキストデータ入力手段は、前記オ
    ペレーティングシステムが保持するカーソルの位置情報
    を読み取る手段と、前記テキスト管理テーブルに格納さ
    れたテキストデータの中から前記読み取ったカーソルの
    位置情報に対応するテキストデータを検索する手段と、
    この検索されたテキストデータ以降のテキストデータを
    前記音声合成手段に順次入力していく手段とを具備して
    なることを特徴とする請求項1または2記載のパーソナ
    ルコンピュータ。
  4. 【請求項4】 表示画面上に確保されるテキスト編集用
    の領域内に展開されたテキストデータを読み込む読み込
    み手段と、 この読み込み手段が読み込んだテキストデータをレイア
    ウト解析するレイアウト解析手段と、 このレイアウト解析手段の解析結果に基づき、前記テキ
    ストデータをそれぞれが予め定められたデータ量の範囲
    内にある少なくとも一つ以上のテキストデータに分割す
    る分割手段と、 この分割手段により分割されたテキストデータとそのテ
    キストデータのオフセット情報とを対応づけて格納する
    テキスト管理テーブルと、 前記分割手段により分割されたテキストデータのオフセ
    ット情報を取得し、テキストデータと対応づけて前記テ
    キスト管理テーブルに格納するオフセット情報格納手段
    と、 入力されたテキストデータに適合した音声を合成する音
    声合成手段と、 前記オフセット情報テーブルに格納されたテキストデー
    タを前記音声合成手段に順次入力していくテキストデー
    タ入力手段と、 前記テキスト編集用の領域内での現在位置を示すカーソ
    ルを読み上げ位置へ移動する旨の指示がされたときに、
    前記テキストデータ入力手段が前記音声合成手段に入力
    していたテキストデータのオフセット情報を前記テキス
    ト管理テーブルから読み取って、前記カーソルをそのオ
    フセット情報で示される位置に移動させるカーソル制御
    手段とを具備してなることを特徴とするパーソナルコン
    ピュータ。
  5. 【請求項5】 前記テキスト管理テーブルに格納された
    テキストデータの中から読み上げ中のテキストデータの
    みを表示するための領域が前記表示画面上に確保され、 前記テキストデータ入力手段は、前記テキスト管理テー
    ブルに格納されたテキストデータを前記音声合成手段に
    入力するのと同期して、そのテキストデータを前記表示
    用の領域に表示する手段を具備してなることを特徴とす
    る請求項4記載のパーソナルコンピュータ。
  6. 【請求項6】 前記テキストデータ入力手段は、前記カ
    ーソルの位置情報を知得する手段と、前記テキスト管理
    テーブルに格納されたテキストデータの中から前記知得
    したカーソルの位置情報に対応するテキストデータを検
    索する手段と、この検索されたテキストデータ以降のテ
    キストデータを前記音声合成手段に順次入力していく手
    段とを具備してなることを特徴とする請求項4または5
    記載のパーソナルコンピュータ。
  7. 【請求項7】 入力されたテキストデータに適合した音
    声を合成する音声合成手段を備えたパーソナルコンピュ
    ータに適用されるカーソルの表示制御方法において、 表示画面上に確保されるテキスト編集用の領域内に展開
    されたテキストデータを読み込み、 この読み込んだテキストデータをレイアウト解析し、 この解析結果に基づき、前記テキストデータをそれぞれ
    が予め定められたデータ量の範囲内にある少なくとも一
    つ以上のテキストデータに分割し、 前記分割されたテキストデータのオフセット情報を取得
    し、 前記分割されたテキストデータを前記音声合成手段に順
    次入力していき、 前記テキスト編集用の領域内での現在位置を示すカーソ
    ルを読み上げ位置へ移動する旨の指示がされたときに、
    前記音声合成手段に入力していたテキストデータのオフ
    セット情報を前記取得しておいたオフセット情報の中か
    ら検出し、前記カーソルをそのオフセット情報で示され
    る位置に移動することを前記パーソナルコンピュータ上
    で動作するオペレーティングシステムに対して要求する
    ことを特徴とするカーソル制御方法。
  8. 【請求項8】 入力されたテキストデータに適合した音
    声を合成する音声合成手段を備えたパーソナルコンピュ
    ータ上でカーソルの表示制御を行なうプログラムであっ
    て、 表示画面上に確保されるテキスト編集用の領域内に展開
    されたテキストデータを読み込み、 この読み込んだテキストデータをレイアウト解析し、 この解析結果に基づき、前記テキストデータをそれぞれ
    が予め定められたデータ量の範囲内にある少なくとも一
    つ以上のテキストデータに分割し、 前記分割されたテキストデータのオフセット情報を取得
    し、 前記分割されたテキストデータを前記音声合成手段に順
    次入力していき、 前記テキスト編集用の領域内での現在位置を示すカーソ
    ルを読み上げ位置へ移動する旨の指示がされたときに、
    前記音声合成手段に入力していたテキストデータのオフ
    セット情報を前記取得しておいたオフセット情報の中か
    ら検出し、前記カーソルをそのオフセット情報で示され
    る位置に移動することを前記パーソナルコンピュータ上
    で動作するオペレーティングシステムに対して要求する
    ようにコンピュータを制御するためのプログラムを格納
    したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004529381A (ja) * 2001-03-29 2004-09-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 認識音声に対する同期再生中の文字編集

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