JPH10133509A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH10133509A
JPH10133509A JP8354103A JP35410396A JPH10133509A JP H10133509 A JPH10133509 A JP H10133509A JP 8354103 A JP8354103 A JP 8354103A JP 35410396 A JP35410396 A JP 35410396A JP H10133509 A JPH10133509 A JP H10133509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
processing apparatus
light
traveling body
reading
Prior art date
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Pending
Application number
JP8354103A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamakawa
健志 山川
Koichi Ichihara
孝一 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿読み取りに用いる光源を共用して、原稿
を下側から照射し、コピーしたい部分が判り易くなると
同時に、光源を指定位置で停止させ、コピーしたい部分
を指定することによって、原稿を汚すことなくコピーし
たい部分を指定出来て、しかもコストアップになるよう
な余分な部品を無くし、正確にコピーしたい部分が得ら
れる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 原稿の画像情報を読み取って画像処理す
る機能を備えた画像処理装置において、原稿の表面を照
射する光源1aと、原稿からの反射光を所定の方向に導
くミラー1bとから構成され且つ原稿の副走査方向に移
動可能な第一走行体1と、第一走行体を前記光源1aを
点灯したまま副走査方向に自由に移動させ、原稿内の任
意の位置で停止可能にさせる移動停止手段2とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
スキャナー、ファクシミリ等の画像処理装置に関し、特
に原稿上の一部の画像を読み取って画像処理することが
可能な画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】文献等の一部の画像を報告書に切り貼り
して用いたい時、或いは戸籍謄本の一部が欲しい時のよ
うに、原稿の一部をコピーすることが要求されるケース
が、企業、役所等において益々多くなってきている。こ
のような要求を満たす為にトリミングやマスキング機能
を付加した複写機も出回っており、このような複写機に
於ては原稿画像のうち複写を要求される必要範囲をマー
カ−で指定した上でコピーを行うことにより、求める範
囲のコピーを得るようにしている。また機種としては特
殊の部類に入るが、コンタクトガラス上に原稿を載せ、
下から専用の光源で原稿を照射することにより、コピー
をとる原稿面を上方から透けて見えるようにし、副走査
方向の原稿台スケール部にあるレバーで原稿のコピーし
たい部分を指定し、原稿の画像読み取り動作の前に読み
取り光学部が副走査方向に走査することにより原稿の指
定領域を予め探り出し、次ぎの読み取り走査によってレ
バーで指定した部分のみを読み出して、処理するように
した複写機も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿の
一部をコピーするに当って、前記のトリミングやマスキ
ング機能を有した複写機を用いた場合には、専用のマー
カーペンを常に用意しておく必要があり、しかも原稿に
直接マーカーを付けられない場合には、コピーしたい部
分に該当する頁をコピーして、必要とする部分を切り取
るか、コピーした頁上でマーカーにより領域指定する必
要があり、転写紙が無駄遣いになる上、手間も掛かって
いた。また、原稿台スケール部にあるレバーを操作する
ことによりコピーしたい部分を指定する複写機では、原
稿を照射する専用のバックライトとコピーしたい部分を
指定するレバーを必要とし、さらに、それ等の設置スペ
ースも考慮する必要があり、コストアップになる上、小
型化を阻む要因にもなっていた。しかも、コピーしたい
部分がレバーと反対側の離れた位置にある場合には正確
にコピーしたい部分を指定することが出来ず、コピーし
たい部分の一部が削除されてきたり、余分な部分が一緒
にコピーされてきて、後処理が面倒になっていた。そこ
で、本発明は、原稿読み取りに用いる光源を範囲指定時
に用いる照明光源として共用して、原稿を下側から照射
し、コピーしたい部分が輝線で設定されて判り易くなる
と同時に、光源を指定位置で停止させてコピーしたい部
分を指定することによって、原稿を汚すことなくコピー
したい部分を指定出来て、しかもコストアップになるよ
うな余分な部品を無くし、正確にコピーしたい部分が得
られる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1の画像処理装置は、原稿の画像情報を読み取っ
て画像処理する機能を備えた画像処理装置において、原
稿の表面を照射する光源と、原稿からの反射光を所定の
方向に導くミラーとから構成され、原稿の副走査方向に
移動可能な第一走行体と、前記第一走行体を前記光源を
点灯したまま副走査方向に自由に移動させ、原稿内の任
意の位置で停止可能にさせる移動停止手段と、を備えた
ことを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1の画像
処理装置において、前記移動停止手段によって前記第一
走行体を副走査方向に移動させ、停止させた位置情報を
少なくとも1個以上記憶する位置記憶手段を備えたこと
を特徴とする。請求項3の発明は、請求項2の画像処理
装置において、前記位置記憶手段に記憶された位置情報
を基にして、原稿の画像情報を読み取る読取制御手段を
備えたことを特徴とする。請求項4の発明は、請求項
2、または請求項3の画像処理装置において、前記位置
記憶手段に記憶された位置情報を基にして、画像情報を
書き込む書込制御手段を備えたことを特徴とする。請求
項5の発明は、請求項2、請求項3、または請求項4の
画像処理装置において、前記位置記憶手段に記憶された
位置情報を基にして、書き込みに必要な転写紙サイズを
選択する紙サイズ選択手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2、請求項3、または請求項
4の画像処理装置において、前記位置記憶手段に記憶さ
れた位置情報を基にして、転写紙に書き込む画像の変倍
率を制御する変倍率制御手段を備えたことを特徴とす
る。請求項7の発明は、請求項2、請求項3、または請
求項4の画像処理装置において、前記位置記憶手段に記
憶された位置情報を基にして、給紙タイミングを制御す
る給紙タイミング制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1の画像処理装置において、
前記移動停止手段による前記第一走行体の副走査方向へ
の移動時には、前記第一走行体の光源上方に保持されて
光を遮光し、画像読み取り時には、読み取りに支障のな
い位置に移動する遮光部材を備えたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1の画像処理装置において、
前記移動停止手段による前記第一走行体の副走査方向へ
の移動時には、前記第一走行体の光源上方に保持されて
光を遮光し、画像読み取り時には、読み取り装置内部の
所定の位置に格納する遮光部材を備えたことを特徴とす
る。請求項10の発明は、請求項8、または請求項9の
画像処理装置において、前記遮光部材は、前記第一走行
体の光源上方に保持されて光を遮光する際、副走査方向
に遮光性能の差異を有していることを特徴とする。請求
項11の発明は、請求項8、または請求項9の画像処理
装置において、前記遮光部材は、前記第一走行体の光源
上方に保持されて光を遮光する際、読み取り位置の遮光
性能が最も低くなるように構成されていることを特徴と
する。
【0005】
【作用】上記のように構成された請求項1の発明によれ
ば、前記移動停止手段によって、原稿読み取りに用いる
前記第一走行体を光源を点灯したまま副走査方向に自由
に移動させ、原稿の下側から前記第一走行体の光源で照
射し、原稿内の位置を確認しながら停止させることが出
来るので、コピーしたい部分の端と光源が強く照射して
いる線とを重ねることにより、コピーしたい部分を指示
することが出来る。また、請求項2の発明は、請求項1
の画像処理装置の発明の効果に加えて、コピーしたい部
分の端と第一走行体の光源が強く照射している線とを重
ねて停止させ、位置記憶手段によって少なくとも停止位
置を1個以上記憶出来るようにされているので、読み取
り開始位置の1個所のみ記憶されている場合には、記憶
位置から原稿の終端までをコピーしたい部分と判断し、
読み取り終了位置の1個所のみ記憶されている場合に
は、原稿の先端から記憶位置までをコピーしたい部分と
判断することが出来る。また、読み取り開始位置と読み
取り終了位置の一組の停止位置が記憶されている場合に
は、両位置で挟まれた部分をコピーしたい部分と判断す
ることが出来る。また、請求項3の発明は、請求項2の
画像処理装置の発明の効果に加えて、位置記憶手段に記
憶された位置情報を基に、原稿の画像情報を読取る読取
制御手段を備え、この読取制御手段によって読取光学系
を制御するようにしたので、読取制御手段によって指定
されたコピーしたい部分を正確に読み取る画像処理装置
を提供することが出来る。また、請求項4の発明は、請
求項2、または請求項3の画像処理装置の発明の効果に
加えて、位置記憶手段に記憶された位置情報を基に、コ
ピーしたい部分を読取制御手段で読み取って、一旦フレ
ームメモリーに記憶させておいて、書込制御手段により
位置記憶手段に記憶された位置情報を基に、指定された
部分のデータだけを読み出し、感光体ドラム上に書き込
むことが出来るので、画像処理のレイアウトが自由に出
来る画像処理装置を提供する。また、請求項5の発明
は、前記請求項2、請求項3、または請求項4の画像処
理装置の発明の効果に加えて、前記位置記憶手段に記憶
された位置情報を基に、書き込みに必要な転写紙サイズ
を紙サイズ選択手段によって選択出来るようになってい
るので、コピーしたい部分にあった転写紙サイズを選択
出来る。また、請求項6の発明は、前記請求項2、請求
項3、または請求項4の画像処理装置の発明の効果に加
えて、前記位置記憶手段に記憶された位置情報を基に、
転写紙に書き込む画像の倍率を変倍率制御手段により制
御出来るので、転写紙サイズに合わせてコピーしたい部
分を書き込むことが出来る。また、請求項7の発明は、
前記請求項2、請求項3、または請求項4の画像処理装
置の発明の効果に加えて、前記位置記憶手段に記憶され
た位置情報を基に、転写紙の給紙タイミングを給紙タイ
ミング制御手段により制御出来るので、コピーしたい部
分が転写ドラムのどの位置に書き込まれていても、コピ
ーしたい部分を転写紙の先端部から書き込むことが出来
る。また、請求項8の発明は、請求項1の画像処理装置
の発明の効果に加えて、前記移動停止手段による前記第
一走行体の副走査方向への移動時に、前記第一走行体に
付加されている遮光部材を通して、原稿上に光を照射し
て輝線の位置合わせを行うことにより、コピーしたい部
分が指示出来る上、画像読み取り時には、読み取りに支
障のない位置に遮光部材を移動させることが出来るの
で、従来通りの読み取り精度を維持出来る。また、請求
項9の発明は、請求項1の画像処理装置の発明の効果に
加えて、前記移動停止手段による前記第一走行体の副走
査方向への移動時に、前記第一走行体の光源上方に保持
された遮光部材を通して原稿上に光を照射し、その輝線
とコピーしたい部分の端部との位置合わせを行うことに
より、コピーしたい部分が指示出来る上、画像読み取り
時には、原稿内の所定の位置に遮光部材を格納させるこ
とが出来るので、画像読み取り時は前記第一走行体に影
響を与えず、従来通りの読み取り精度を維持出来る。ま
た、請求項10の発明は、請求項8、または請求項9の
画像処理装置の発明の効果に加えて、前記遮光部材は、
副走査方向に遮光性能の差異を有しているので、原稿上
に照射された光の変化具合から、コピーしたい部分を正
確に指示することが出来る。また、請求項11の発明
は、請求項8、または請求項9の画像処理装置の発明の
効果に加えて、前記第一走行体の光源上方に保持された
前記遮光部材は、読み取り位置の遮光性能が最も低くさ
れているので、原稿上に光を照射した状態で一番輝度が
高くなっている部分と、コピーしたい部分の端部とを合
わせることにより、コピーしたい部分の領域指定を正確
に行うことが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、電子写真複写
機(以下、複写機と呼ぶ)の主要部を示す側面図であ
る。複写機の詳細な構成及び機能としては公知であるの
で概要だけを述べる。読み取り光学系20は、第一走行
体1、第二走行体21、及び集光レンズ22等で構成さ
れている。第一走行体1は、原稿に光を照射するための
光源1aと、反射光を第二走行体21方向に導くための
ミラー1bとから構成されている。また、第一走行体1
からの反射光を受け取った第二走行体21は、本例の場
合は図のように2枚のミラー群で構成されており、集光
レンズ22に光を導くようにされている。集光レンズ2
2に集められた原稿からの反射光は、集光レンズ22に
よって集光され、CCD等のような読み取り素子23上
を照射し、画像情報に応じた出力に変換される。また、
集光レンズ22、及び読み取り素子23は固定した位置
に取り付けられているが、第一走行体1は原稿面全てに
渡って照射するために、原稿サイズ分だけ副走査方向
(図面左右方向)に一定速度で移動するようになってい
る。第二走行体21のミラー群は、第一走行体1の動き
に連れて移動するようになっているが、転写倍率によっ
て移動速度も移動距離も異なっている。読み取りファン
24は、前記光源1aから発生する熱を外部に逃がすた
めのものである。また、第一走行体1の移動は、図1に
は示されていないステッピングモー夕2d(図3、図4
参照)の駆動により行われる。
【0007】また、書き込み光学系25は、図示してい
ない発光光源からの光をタイミングを合わされて回転す
るポリゴンミラー26で反射させ、レンズ群27で集光
させ、ミラー28で所定の方向に反射させて、既に帯電
チャージャ29により帯電されている感光体ドラム30
の表面に導き、読み取り像に応じた静電潜像をつくる。
この静電潜像は現像ローラ31で運ばれるトナーにより
可視像化される。一方給紙カセット32にある転写用紙
が選択され、給紙ローラ33によりピックアップローラ
34の位置まで搬送されて、前記感光体ドラム30の回
転(矢印方向)にタイミングを合わされた後、ピックア
ップローラ34により前記感光体ドラム30の方向に送
られ、転写チャージャ35の働きで可視像化されたトナ
ー像を転写紙に転写させられる。その後、分離チャージ
ャ36により転写紙に与えられた電荷を除電し転写紙を
前記感光体ドラム30から分離させ、熱定着装置37で
トナー像を転写紙に熱定着させる。また、転写紙にトナ
ー像を転写した後の前記感光体ドラム30はクリーニン
グユニット38で表面に残ったトナ−が除去され、次の
感光や静電潜像に控える。また、現像ローラ31、給紙
ローラ33、及びピックアッブローラ34等の各種ロー
ラは、メインモータ39により駆動される。また、複写
機10の上面には各種のスイッチや表示ランプ等から構
成される操作部11が備わっており、操作部11のスイ
ッチを押すことにより装置内にある各種の回路基板12
に信号が伝達され、回路基板12内の各種の制御回路で
信号を処理し、各種駆動系に指示を与え、その結果を操
作部11の表示ランプや表示部に伝える構成になってい
る。即ち、上記読み取り光学系20を制御する読取制御
部、書き込み光学系25を制御する書込制御部、転写紙
の紙サイズを制御する紙イズ選択部、転写倍率を制御す
る変倍率制御手段、および、給紙タイミングを制御する
給紙タイミング制御部は回路基板12内に存在する。
【0008】次に、図2以下の各図を用いて各請求項に
対応する実施の形態の動作を説明する。図2は本発明装
置の実施の形態の操作部等の構成を示す上部からの斜視
図であり、このコンタクトガラス13上に、原稿Pが原
稿面を下向きにしてセットされている。原稿Pの中の
(ア)の部分がコピーしたい部分であり、操作部11内
にある第一走行体右移動スイッチ2a、及び第一走行体
左移動スイッチ2bを操作すると、第一走行体1は原稿
照射用の光源1aを点灯しながら左右(副走査方向)に
移動する。このとき光源1aが点灯しているため原稿P
のコピーしたい部分(ア)が上方から透けて見えて一目
で判り、コピーの開始位置(イ)に第一走行体1が到達
した時点で第一走行体右移動スイッチ2aを離し、第一
走行体1を止める。若し、右方向に行き過ぎてしまった
ときは、第一走行体左移動スイッチ1bを押して調整す
ることが出来る。コピーの開始位置(イ)に第一走行体
1を停止させたら、開始位置記憶スイッチ3aを押す。
このことにより、第一走行体1のホームポジションから
コピーの開始位置(イ)迄の移動で回転したスキャナー
モータ(ステッピングモータ)のステップ数が、回路基
坂12内のスキャナー制御部3c(図3参照)のメモリ
ー1に記憶される。
【0009】同様にして、第一走行体右移動スイッチ2
a、及び第一走行体左移動スイッチ2bを操作して、第
一走行体1をコピーの終了位置(ロ)に停止させること
か出来る。また停止後、終了位置記憶スイッチ3bを押
すと、回路基板12内のスキャナー制御部3cのメモリ
ー2に終了位置が記憶される。従って、メモリー1とメ
モリー2に記憶された位置情報(スキャナーモータ2d
のホームポジションからのステップ数情報)からコピー
したい部分(ア)を判別出来る。但し、コピーしたい部
分は、原稿を異なる副走査方向の2個所で切り取った部
分とする。また、前記コピーの開始位置(イ)とコピー
の終了位置(ロ)の記憶動作過程において、コピーの開
始位置(イ)のみ記憶設定(メモリー1のみ記憶)され
た場合には、コピーの終了位置(ロ)は原稿の終端(右
端部)とし、コピーの終了位置(ロ)のみ記憶設定(メ
モリー2のみ記憶)された場合には、コピーの開始位置
(イ)は原稿の先端(左端部)と決めることで、設定作
業の簡易化が図られている。
【0010】さらに、コピーの開始位置(イ)とコピー
の終了位置(ロ)の設定が終了したら、圧板14を閉じ
て、操作部11にあるスタートスイッチ11aを押すこ
とによりコピーしたい部分(ア)のみをコピーすること
が出来る。この形態例によれば、コピーしたい部分の端
と前記第一走行体の光源が強く照射している線とを重ね
ることによって、コピーしたい部分を指示することが出
来るので、原稿を下側から照射するバックライトや、コ
ピーしたい部分を示す特別な指示レバーを付加すること
なしに、精度良く、簡単にコピーしたい部分を指示する
ことが出来る。
【0011】図3、図4は上述した請求項1、及び請求
項2の動作を行わせるための装置構成を示したブロック
図である。図3において、第一走行体右移動スイッチ2
aを押すと、回路基板12(図1参照)内にあるスキャ
ナー制御部2cにおいてスイッチ2aをONしたことに
より出力された操作信号が判断され、第一走行体1の光
源1aを点灯させる。また同時にスキャナーモータ2d
を駆動開始し、第一走行体1を右方向(原稿の後端方
向)に移動させる。第一走行体1の右方向への移動は第
一走行体右移動スイッチ2aを押している間続き、押す
ことを止めれば第一走行体1は移動を停止する。但し、
光源1aは、第一走行体右移動スイッチ2aを押すこと
を止めても所定の時間点灯し続けるように構成すること
が好ましい。これは、第一走行体1がコピーしたい部分
(ア)を正しく指示したか否かを確認し易くするため
と、コピーの開始位置(イ)を行き過ぎたために第一走
行体左移動スイッチ2bを操作する必要が生じた場合
に、第一走行体左移動スイッチ2bを操作する間に光源
1aを点滅させないようにするためである。上記のよう
に、第一走行体右移動スイッチ2a、第一走行体左移動
スイッチ2b、スキャナー制御部2c、及びスキャナー
モータ2d等で構成された移動停止部2を動作させるこ
とにより、コピーしたい部分(ア)を正しく指示するこ
とが出来る。
【0012】また、図4は請求項2に対応する動作を実
現する為の装置構成を示したブロック図であり、請求項
2は、移動停止手段2によって第一走行体1を副走査方
向に移動させ、停止させた位置情報を少なくとも一個以
上記憶する位置記憶手段3を備えた構成が特徴的であ
る。第一走行体右移動スイッチ2a、第一走行体左移動
スイッチ2b、スキャナー制御部2c、及びスキャナー
モータ2d等で構成された移動停止部(移動停止手段)
2の働きは、図3と同様であるので省略する。位置記憶
部(位置記憶手段)3は、開始位置記憶スイッチ3a、
終了位置記憶スイッチ3b、スキャナ−制御部2c内の
メモリー3c、及びスキャナー制御部2cの一部等から
構成されている。
【0013】位置記憶部3の動作としては、第一走行体
右移動スイッチ2a及び第一走行体左移動スイッチ2b
を操作することにより、第一走行体1をコピーの開始位
置(イ)に停止させて、開始位置記憶スイッチ3aを押
す。スキャナー制御部2cにはメモリー3cが追加され
ており、スキャナーモータ2dの停止位置(イ)をメモ
リー3c内の所定の場所(メモリー1)に記憶する。同
様に、コピーの終了位置(ロ)に第一走行体1を停止さ
せて終了位置記憶スイッチ3bを押すと、スキャナーモ
ータ2dの停止位置をメモリー3c内の所定の場所(メ
モリー2)に記憶する。また、コピーの開始位置
(イ)、または、コピーの終了位置(ロ)の一方が省略
された場合は、前記図2の説明の時述べた通り、原稿の
始端又は終端部が夫々開始位置、終了位置とみなされ
る。
【0014】また、請求項3の発明は、位置記憶部3に
記憶された位置情報を基にして、原稿の画像情報を読取
る読取制御部(読取制御手段)4を備えた構成が特徴的
である。この形態例では、図1の回路基板12内に図示
しない読取制御部4が備わっており、読取制御部4によ
ってメモリー3c内のメモリー1とメモリー2に記憶さ
れている内容が参照され、読み取り範囲が決められ、読
み取り光学系20が駆動される。また回路的には、読み
取り素子23と、読み取り素子23の出力を処理する図
示しない処理回路との間に前記メモリー3cの内容によ
り開閉するゲ一ト回路を設け、読み取り素子23の出力
を有効にしたり、無効にしたり制御する。このようにす
ることによりコピーしたい部分(ア)だけを読み取るこ
とが出来る。請求項3の発明によれば、第一走行体の位
置情報を記憶することによって、コピーしたい部分の読
み取りが判断出来るようにしたので、画像データのメモ
リーを持っていない通常のアナログ複写機でも、スキャ
ナーモータのステップ数を制御することによって、コピ
ーしたい部分を確実に読み取り、必要な部分のみ処理を
可能にした画像処理装置を提供することが出来る。
【0015】また、請求項4の発明は、位置記憶部(位
置記憶手段)3に記憶された位置情報を基にして、画像
情報を書き込む書込制御部(書込制御手段)5を備えた
構成が特徴的であり、この形態例では、図1の回路基板
12内に図示しない書込制御部5が備わっている。複写
機がデジタル複写機で原稿1枚分のフレームメモリーを
持っていて、読み取られた原稿1枚分の画像情報がフレ
ームメモリーに格納されているとすると、書込制御部5
はメモリー3c内の内容を参照してコピーしたい部分に
ついての位置情報を知る。スキャナーモータ2dの位置
情報からフレームメモリーの格納場所に展開し、コピー
したい部分(ア)の画像情報だけをフレームメモリー内
から取り出し、前記書き込み光学系25を動作させ、こ
の部分(ア)だけを感光体ドラム30上に書き込むこと
が出来る。このように請求項4の発明によれば、フレー
ムメモリ−を持った画像処理装置では、書込制御手段に
より位置記憶手段に記憶された位置情報を基に、フレー
ムメモリーに記憶されている画像データの中から指定さ
れた部分のデータだけを読み出し、感光体ドラム上に書
き込むことが出来るようになったので、画像処理のレイ
アウトを自由に出来る。また、上述の書き込みの際、図
1の回路基板12内に図示しない給紙タイミング制御部
(給紙タイミング制御手段)8を備えておき、給紙カセ
ット32からピックアップローラ34の位置まで搬送さ
れてきた転写紙を待機させておき、感光体ドラム30上
に書き込まれたコピーしたい部分(ア)の画像情報とタ
イミングを制御することにより、部分(ア)に対応する
画像を転写紙の先端部、その他の所望の位置から形成す
ることが出来る(請求項7の発明)。
【0016】また、請求項5の発明は、位置記憶部(位
置記憶手段)3に記憶された位置情報を基にして、書込
に必要な転写紙サイズを選択する紙サイズ選択部(紙サ
イズ選択手段)6を備えた構成が特徴的であり、この形
態例では、図1の回路基板12内に図示しない紙サイズ
選択部(紙サイズ選択手段)6が備わっていて、メモリ
ー3c内のメモリー1とメモリー2の内容を参照し、コ
ピーしたい部分(ア)のサイズを判断し、書き込みに必
要なサイズの転写紙を選択する。その結果、最適な転写
紙が選択出来るようになって、コピーしたい部分に比較
して大き過ぎるサイズの転写紙に画像を形成したり、小
さ過ぎる転写紙に形成して画像の一部が切れるようなこ
とがなくなった。
【0017】また、請求項6の発明は、位置記憶部(位
置記憶手段)3に記憶された位置情報を基にして、転写
紙に書き込む画像の変倍率を制御する変倍率制御部(変
倍率制御手段)7を備えた構成が特徴的であり、この形
態例では、図1の回路基板12内に図示しない変倍率制
御部7が備わっていて、メモリー3c内のメモリー1と
メモリー2の内容を参照して、コピーしたい部分(ア)
のサイズを判断し、書き込みに必要なサイズの転写紙が
備わっているか否かを判断する。その結果、指定のまま
では備わっている転写紙に書き込めない時は、変倍率制
御部7によって倍率が変えられて書き込まれる。その結
果、現状の転写紙に対応した最適な画像のサイズが選択
出来るようになって、最適なサイズの転写紙が見つから
ないために、画像処理が中断されるという事態の発生が
なくなった。つまり、コピーしたい部分に比較して大き
過ぎるサイズの転写紙に画像を形成したり、小さ過ぎる
転写紙に形成して画像の一部が切れるようなことがなく
なった。
【0018】図5は、本発明の請求項8に対応する遮光
部材9を保持した第一走行体の形態例を示す図である。
図において、遮光部材9は第一走行体1上に付加されて
いて、支点41を中心に回動する構成になっている。ア
クチュエータ40が動作していない初期段階において、
遮光部材9は、一端を固定されているスプリング42で
引っ張られているため、図の点線で示されたような読み
取りの邪魔にならない位置に設定されている。図2の第
一走行体右移動スイッチ2a又は第一走行体左移動スイ
ッチ2bを押すことにより、回路基板12内のスキャナ
ー制御部2cによって、前記第一走行体の副走査方向へ
の移動等の動作命令と、アクチュエータ40の動作命令
とが出される。アクチュエータ40の動作により、遮光
部材9は図5の実線のように第一走行体1の真上に移動
し、原稿上への光源1aによる照射が遮光部材9を通し
て行われることになる。また、読み取り動作時は、常に
アクチュエータ40の動作がOFFにされて、図の点線
で示されたような初期段階の読み取りの邪魔にならない
位置に戻される。
【0019】図6は、本発明の請求項9に対応する遮光
部材9を読み取り装置内部の所定の位置に格納出来るよ
うにした第一走行体の形態例を示す図である。図は、読
み取り装置内の設定部44に置かれている遮光部材9
を、第一走行体1が保持するために矢印方向に移動する
様子を示している。遮光部材9の設定状態においては、
遮光部材9の端部に設けられた設定穴9bを、設定ピン
43が貫通して押さえることによって、遮光部材9は設
定部44に固定されている。次に、第一走行体1の移動
に先だって、図示していないピン持ち上げ部によって、
設定ピン43が上方に持ち上げられ、遮光部材9は設定
部44の固定状態から解除される。
【0020】次いで、遮光部材9を保持するために鍵ア
ーム付きアクチュエータ45の鍵アーム部45aを上方
に持ち上げさせて、第一走行体1を矢印方向に移動させ
る。第一走行体1が遮光部材9の下側に入り込むと、鍵
アーム部45aの先端は遮光部材9の右端部9aを噛み
込み、第一走行体1の右移動に伴って遮光部材9を引き
出してくる。さらに、鍵アーム45aの下側への移動に
よって第一走行体1の上部に遮光部材9を固定する。こ
の状態においては、原稿上への光源1aによる照射が遮
光部材9を通して行われる。また、読み取り時には、読
み取りの邪魔にならないように遮光部材9を設定部44
の元の位置に設定する。そのため、遮光部材9を引き出
したのと全く逆の手順を行って、設定部44の所定の位
置に格納する。
【0021】図7(A)、(B)は遮光部材9の遮光面
の拡大図である。図7(A)は、本発明の請求項10に
対応する遮光部材9の遮光面の一例であり、遮光性能の
異なる部材9cと9dから構成されている。構成部材は
2つに限らず、3つ以上でも構わない。図5、図6で使
用する遮光部材9が、上記図7(A)のような濃度差の
異なる2つの部材で構成されていれば、遮光部材9を通
して原稿を下側から照射した時の光は、遮光性能の異な
る2つの部材9cと9dの境において明確に区別出来る
境界線を有することになる。従って、この境界線をコピ
ーしたい領域の端に合わせれば、求める画像の領域を指
定したことになる。
【0022】図8には、遮光部材9として図7(B)を
用いた場合の原稿上から見た斜視図を示してある。図7
(B)の遮光部材9は、遮光性能の低い部材9gの間を
2つの遮光性能の高い部材9fで挟んだ構成となってい
る。従って、遮光部材9を通して原稿を下側から照射し
た時の光は、図8のように、遮光性能の高い部材9fに
よって生じる暗い照射光46の真ん中に、遮光性能の低
い部材9gによって生じる明るい輝線の照射光47が得
られる。この場合には、明るい輝線の照射光47をコピ
ーしたい領域の端に合わせれば、求める画像が得られる
ことになる。また、図示してないが遮光性能の高い部材
9fの間を2つの遮光性能の低い部材9gで挟んだ構成
とすることによって、逆に、遮光性能の低い部材9gに
よる明るい照射光46の真ん中に、遮光性能の高い部材
9fによる暗い輝線の照射光47が得られる。この場合
には、暗い輝線の照射光47をコピーしたい領域の端に
合わせれば、求める画像が得られることになる。
【0023】次に、図9、図10、及び図11のフロー
チャートを用いて本発明の主要動作を説明する。図9
は、請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4の主
要動作を示しており、コンタクトガラス(原稿台)13
上にコピーしたい部分を持つ原稿をセットする(ステッ
プS1)。コピーの開始位置の指定が必要であるか否か
を調べ(S2)、指定が必要でないなら(S2でN
o)、メモリー1に原稿の先端位置に相当するスキャナ
ーモータ2dの位置情報を記憶させ(S8)、ステップ
S10に進ませる。次ぎに、ステップS2に戻って、コ
ピーの開始位置の指定が必要である場合には(S2でY
es)、第一走行体右移動スイッチ2aを押して第一走
行体1を右方向に移動させ、コピーの開始位置に第一走
行体1が到達した時点で第一走行体右移動スイッチ2a
を離し、第一走行体1を止める。若し、右方向に行き過
ぎてしまったときは、第一走行体左移動スイッチ2bを
押して左方向に戻し、調整しながら第一走行体1をコピ
ーの開始位置に合わせて停止させる(S3)。次いで、
開始位置記憶スイッチ3aを押してコピーの開始位置の
位置情報をメモリー1に記憶させる(S4)。
【0024】次ぎに、ステップS5に進んで、コピーの
終了位置の指定が必要であるか否かを調べ(S5)、指
定が必要でないなら(S5でNo)、メモリー2に原稿
の後端位置に相当するスキャナーモー夕2dの位置情報
を記憶させ(S9)、ステップS10に進ませる。ステ
ップS5に戻って、コピーの終了位置の指定が必要であ
る場合には(S5でYes)、第一走行体右移動スイッ
チ2aを押して第一走行体1をさらに右方向に移動さ
せ、コピーの開始位置に合わせたと同じ方法で、第一走
行体1をコピーの終了位置に合わせて停止させる(S
6)。次ぎに、終了位置記憶スイッチ3bを押して、メ
モリー2に終了位置を記憶させ(S7)、ステップS1
0に進ませる。ステップS10では、スタートスイッチ
11aが押されると、回路基板12内の図示しない読取
制御部4が信号を検知し、読み取り光学系20を駆動さ
せ、メモリー1に記憶されている位置から読み取りを開
始し、メモリー2に記憶されている位置で読み取りを終
了させる。このようにしてコピーしたい部分をコピーす
ることが出来る(S10)。
【0025】また、図10は主に請求項5の発明の主要
動作を示しており、ステップS1からステップS9まで
の動作は、図9で説明した通りであるので省略し、ステ
ップS11以降を説明する。ステップS9までの過程
で、メモリー1にはコピーの開始位置の情報が、メモリ
ー2にはコピーの終了位置の情報が記憶されているの
で、両メモリーの内容を読み取ることによりコピーすべ
き部分が判り、転写紙のサイズを検討する(S11)。
次ぎに、該当するサイズの転写紙を保持しているか否か
が判断される(S12)。若し、該当するサイズの転写
紙を保持していなければ(S12でNo)、表示装置に
よる表示または印刷による出力によりその旨(該当する
サイズの転写紙を保持していないこと)を連絡する。連
絡を受けた側では、どうしても該当するサイズの転写紙
でコピーしたければ該当する転写紙を補充し、また、保
持している中の別の大きいサイズの転写紙でもよければ
その転写紙を指定して(S14)、ステップS12に戻
る。ステップS12は、今度は該当する転写紙を保持し
ているので(S12でYes)、ステップS13に進
み、メモリー1に記憶されているコピーの開始位置か
ら、メモリー2に記憶されているコピーの終了位置まで
を読み取って、選択された転写紙にコピーする(S1
3)。
【0026】また、図11は主に請求項6の主要動作を
示しており、ステップS1からステップ S9までの動
作は、図9で説明した通りであるので省略し、ステップ
S21以降を説明する。ステップS9までの過程で、
メモリー1にはコピーの開始位置の情報が、メモリー2
にはコピーの終了位置の情報が記憶されているので、両
メモリーの内容を読み取ることによりコピーすべき部分
が判り、転写紙のサイズを検討する(S21)。次ぎ
に、倍率変更が必要か否かが調べられる(S22)。倍
率変更が必要でなければ(S22でNo)、ステップ2
4に進む。また、倍率変更の必要があれば(S22でY
es)、倍率変更をして最適な転写紙を選択し(S2
3)、ステップS24に進む。ステップS24では、メ
モリー1に記憶されているコピーの開始位置から、メモ
リー2に記憶されているコピーの終了位置までを読み取
って、選択された転写紙にコピーを行う(S24)。
【0027】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
コピーしたい部分の端と第一走行体の光源が強く照射し
ている線とを重ねることによって、コピーしたい部分を
指示することが出来るので、原稿を下側から照射するバ
ックライトや、コピーしたい部分を示す特別な指示レバ
ーを付加することなしに、精度良く、簡単にコピーした
い部分を指示することが出来るようになった。請求項2
の発明によれば、位置記憶手段によって少なくとも1個
以上記憶された第一走行体の位置情報が、読み取り開始
位置のみの1個であった場合には、記憶位置から原稿の
終端までをコピーしたい部分と判断し、読み取り終了位
置のみの1個であった場合には、原稿の先端から記憶位
置までをコピーしたい部分と判断し、読み取り開始と読
み取り終了の一組の位置情報が記憶されていれば、両位
置で挟まれた部分をコピーしたい部分と判断して、原稿
を下側から照射するバックライトや、コピーしたい部分
を指示する特別な指示レバーを付加することなしに、精
度良く、簡単にコピーしたい部分だけを処理する画像処
理装置を提供することが出来る。
【0028】請求項3の発明によれば、第一走行体の位
置情報を記憶することによって、コピーしたい部分の読
み取りが判断出来るようにしたので、画像データのメモ
リーの持っていない通常のアナログ複写機でも、スキャ
ナーモータのステップ数を制御することによって、コピ
ーしたい部分を確実に読み取り、必要な部分のみ処理を
可能にした画像処理装置を提供することが出来るように
なった。請求項4の発明によれば、フレームメモリーを
持った画像処理装置では、書込制御手段により位置記憶
手段に記憶された位置情報を基に、フレームメモリーに
記憶されている画像データの中から指定された部分のデ
ータだけを読み出し、感光体ドラム上に書き込むことが
出来るようになったので、画像処理のレイアウトを自由
に出来る画像処理装置を提供することが出来るようにな
った。
【0029】請求項5の発明によれば、紙サイズ選択手
段により位置記憶手段に記憶された位置情報を基に、コ
ピーしたい部分の大きさと画像処理装置の装備している
転写紙サイズを比較し、最適な転写紙サイズを選択出来
るようになったので、コピーしたい部分に対して転写紙
が大き過ぎたり、コピーしたい部分がはみ出たりして転
写紙を無駄にすることを防止した画像処理装置を提供す
ることが出来るようになった。請求項6の発明によれ
ば、変倍率制御手段により位置記憶手段に記憶された位
置情報を基に、コピーしたい部分の大きさを、画像処理
装置の装備している転写紙サイズに合わせて変倍処理出
来るようにしたので、最適なサイズの転写紙が見つから
ず、画像処理が中断されることがなくなった。請求項7
の発明によれば、給紙タイミング制御手段より位置記憶
手段に記憶された位置情報を基に、給紙タイミングを制
御することによって、コピーしたい部分が転写ドラムの
どの位置に書き込まれていても、コピーしたい部分を転
写紙の先端部から書き込むことが出来るようになったの
で、コピーしたい部分以外の無駄な空白を少なくする画
像処理装置を提供することが出来るようになった。請求
項8の発明によれば、第一走行体に付加されている遮光
部材によって、原稿上のコピーしたい部分が指示出来、
また、画像読み取り時には、読み取りに支障のない位置
に遮光部材を移動させることが出来るようになったの
で、読み取り精度を落とすことなく、コピーしたい部分
を処理する画像処理装置を提供することが出来るように
なった。
【0030】請求項9の発明によれば、第一走行体に保
持した遮光部材によって、原稿上のコピーしたい部分が
指示出来、また、画像読み取り時には、また、画像読み
取り時には、原稿内の所定の位置に遮光部材を格納させ
ることが出来るので、読み取り精度を落とすことなく、
コピーしたい部分を処理する画像処理装置を提供するこ
とが出来るようになった。 請求項10の発明によれ
ば、前記請求項8、または、請求項9の効果に加えて、
第一走行体に付加されている遮光部材を通して、原稿上
に光を照射して光の変化している境界線と、コピーした
い部分の端部との位置合わせによって、コピーしたい部
分を正確に指示することが出来るようになったので、読
み取り精度を落とすことなく、コピーしたい部分を正確
に処理する画像処理装置を提供することが出来るように
なった。請求項11の発明によれば、第一走行体の光源
上方に保持された遮光部材を通して、原稿上に光を照射
して光の一番輝度が高くなっている部分と、コピーした
い部分の端部との位置合わせによって、コピーしたい部
分を正確に指示することが出来るようになったので、読
み取り精度を落とすことなく、コピーしたい部分を正確
に処理する画像処理装置を提供することが出来るように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置の全
体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置にお
いて画像処理したい部分を処理するための操作手段の説
明図である。
【図3】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置にお
いて請求項1の動作を行わせるための装置構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置にお
いて請求項2の動作を行わせるための装置構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の遮光部材を保持する第一走行体の形態
例を説明する説明図である。
【図6】本発明の遮光部材を読み取り装置内部の所定の
位置に格納出来るようにした第一走行体の形態例を説明
する説明図である。
【図7】(A)は発明の遮光部材の遮光面の形態例を説
明する説明図であり、(B)は本発明の遮光部材のその
他の遮光面の形態例を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置にお
いて図7(B)の遮光部材を用いた際の原稿上に映る照
射光を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置にお
いて請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4の主
要動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置に
おいて請求項5の主要動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の実施の形態例を示す画像処理装置に
おいて請求項6の主要動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 第一走行体、1a 光源、1b ミラー、2 移動
停止部、2a 第一走行体右移動スイッチ、2b 第一
走行体左移動スイッチ、2c スキャナ−制御部、2d
スキャナーモー夕、3 位置記憶部、3a 開始位置
記憶スイッチ、3b 終サ了位置記憶スイッチ、3c
メモリー、 4 読取制御部、5 書込制御部、6 紙
イズ選択部、7 変倍率制御手段、8 給紙タイミング
制御手段、9 遮光部材、11 操作部、11 a スタ
ートスイッチ、12 回路基板、20 読み取り光学
系、23 読み取り素子、25 書き込み光学系、30
感光体ドラム、34 ピックアップローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像情報を読み取って画像処理す
    る機能を備えた画像処理装置において、原稿の表面を照
    射する光源と、原稿からの反射光を所定の方向に導くミ
    ラーとから構成され且つ原稿の副走査方向に移動可能な
    第一走行体と、前記第一走行体を前記光源を点灯したま
    ま副走査方向に自由に移動させ、原稿内の任意の位置で
    停止可能にさせる移動停止手段と、を備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記移動停止手段によって前記第一走行体を副走査方向
    に移動させ、停止させた位置についての位置情報を少な
    くとも1個以上記憶する位置記憶手段を備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、
    前記位置記憶手段に記憶された位置情報に基づいて、原
    稿の画像情報を読み取る読取制御手段を備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、または請求項3記載の画像処
    理装置において、前記位置記憶手段に記憶された位置情
    報に基づいて、画像情報を書き込む書込制御手段を備え
    たことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、請求項3、または請求項4記
    載の画像処理装置において、前記位置記憶手段に記憶さ
    れた位置情報に基づいて、書き込みに必要な転写紙サイ
    ズを選択する紙サイズ選択手段を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、請求項3、または請求項4記
    載の画像処理装置において、前記位置記憶手段に記憶さ
    れた位置情報に基づいて、転写紙に書き込む画像の変倍
    率を制御する変倍率制御手段を備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2、請求項3、または請求項4記
    載の画像処理装置において、前記位置記憶手段に記憶さ
    れた位置情報に基づいて、給紙タイミングを制御する給
    紙タイミング制御手段を備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記移動停止手段による前記第一走行体の副走査方向へ
    の移動時には、前記第一走行体の光源上方に保持されて
    光を遮光し、画像読み取り時には、読み取りに支障のな
    い位置に移動する遮光部材を備えたことを特徴とする画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記移動停止手段による前記第一走行体の副走査方向へ
    の移動時には、前記第一走行体の光源上方に保持されて
    光を遮光し、画像読み取り時には、読み取り装置内部の
    所定の位置に格納する遮光部材を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8、または請求項9記載の画像
    処理装置において、前記遮光部材は、前記第一走行体の
    光源上方に保持されて光を遮光する際、副走査方向に遮
    光性能の差異を有していることを特徴とする画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8、または請求項9記載の画像
    処理装置において、前記遮光部材は、前記第一走行体の
    光源上方に保持されて光を遮光する際、読み取り位置の
    遮光性能が最も低くなるように構成されていることを特
    徴とする画像処理装置。
JP8354103A 1996-09-03 1996-12-18 画像処理装置 Pending JPH10133509A (ja)

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JP8354103A JPH10133509A (ja) 1996-09-03 1996-12-18 画像処理装置

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JP8-252437 1996-09-03
JP25243796 1996-09-03
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012054758A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012054758A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置

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