JPH10133427A - 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法

Info

Publication number
JPH10133427A
JPH10133427A JP29244296A JP29244296A JPH10133427A JP H10133427 A JPH10133427 A JP H10133427A JP 29244296 A JP29244296 A JP 29244296A JP 29244296 A JP29244296 A JP 29244296A JP H10133427 A JPH10133427 A JP H10133427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
electrostatic latent
latent image
core material
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29244296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Agata
岳 阿形
Yasuo Yamamoto
保夫 山本
Masato Mikami
正人 三上
Naotaka Mukoyama
尚孝 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP29244296A priority Critical patent/JPH10133427A/ja
Publication of JPH10133427A publication Critical patent/JPH10133427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 キャリア芯材との密着性に優れ、かつ、耐衝
撃性及び耐磨耗性を有し、トナーに対する耐汚染性に優
れた非常に長寿命の静電潜像現像用キャリア、静電潜像
現像剤及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 芯材上に、下記一般式(1)で示される
ポリエステル化合物を必須成分として含有する樹脂被覆
層を有する静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及
び画像形成方法である。 :炭素数1〜20の範囲のアルキルオキシ基、アリ
ル基、アリールオキシ基 R:炭素数1〜20の範囲のアルキル基、アリール基 Y:イソシアネート基、イソチオシアネート基 m:30〜10000

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法に用い
る静電潜像現像用キャリア、及び静電潜像現像剤、並び
に、画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法において、感光体や静
電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、こ
の静電潜像にトナーと呼ばれる静電性微粒子を付着させ
て、静電潜像を現像する方法が一般的に使用されてい
る。この現像には、キャリアと呼ばれる担体粒子とトナ
ー粒子とからなる二成分現像剤を用い、トナーとキャリ
アを混合して両者を相互に摩擦帯電させ、トナーに適当
量の正又は負の電荷を付与して現像に用いる。
【0003】キャリアは、芯材表面に被膜層を有するコ
ートキャリアと、表面に被膜層を有しない非コートキャ
リアとに大別されるが、現像剤寿命等を考慮すると、コ
ートキャリアの方が優れている。それ故、種々のタイプ
のコートキャリアが開発され、かつ実用化されている。
【0004】コートキャリアに要求される特性は種々あ
るが、トナーに適度な電荷(電荷量や電荷分布)を付与
すること、トナーの適切な帯電性を長期にわたって維持
すること、このために要求される耐衝撃性、耐磨耗性、
そして湿度や温度等の環境変化に対しても、トナーの帯
電性を変化させないことが特に重要である。
【0005】例えば、コートキャリアに耐衝撃性、耐磨
耗性を付与する方法の一つとして、芯材表面に種々のカ
ップリング剤を適用して芯材とコート層との密着性を上
げる方法が提案された(特開昭59−200259号公
報、特開昭64−29858号公報)。しかし、これら
の方法を用いると、芯材とコート層との密着性は向上す
るものの、帯電制御物質を同時に用いるため、これらの
物質に起因する帯電量の環境変動が大きくなるという問
題が生ずる。
【0006】また、耐衝撃性、耐磨耗性に優れ、十分な
機械的な強度を有する被覆材料をキャリア芯材表面に被
覆して比較的長寿命のコートキャリアを得ることが提案
された(特開平7−84413号公報)。しかし、芯材
との密着性に難点があるため、十分な耐衝撃性が得られ
なかった。その結果、トナー汚染性などを満足させるも
のではなく、高温高湿下において帯電量が低下し、低温
低湿下において帯電量が極端に増加するため、現像剤の
安定性が低くなり、長期の使用に耐えらず、画像のカブ
リや濃度ムラを生ずるなどの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題を解消し、キャリア芯材との密着性に優れ、か
つ、耐衝撃性及び耐磨耗性を有し、トナーに対する耐汚
染性に優れた非常に長寿命の静電潜像現像用キャリア、
静電潜像現像剤及び画像形成方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
採用することにより、上記の課題の解決に成功したもの
である。 (1) 芯材上に、下記一般式で示されるポリエステル化
合物を必須成分として含有する樹脂被覆層を有すること
を特徴とする静電潜像現像用キャリア。
【0009】
【化2】
【0010】(2) 磁性材料粒子を芯材として使用するこ
とを特徴とする上記(1) 記載の静電潜像現像用キャリ
ア。 (3) 磁性材料粉末を結着樹脂中に分散した粒子を芯材と
して使用することを特徴とする上記(1) 記載の静電荷現
像用キャリア。 (4) 上記一般式で示されるポリエステル化合物が、原
料となるポリエステル樹脂を、相間移動触媒を用いてイ
ソシアン酸塩又はイソチオシアン酸塩との反応により合
成されたものであり、これらを被覆することを特徴とす
る上記(1) 記載の静電荷現像用キャリア。
【0011】(5) 上記(1) 〜(4) のいずれか1つに記載
の静電潜像現像用キャリアとトナーとからなる静電潜像
現像剤。 (6) 上記(5) 記載の静電潜像現像剤を用いて、静電潜像
担持体上の静電潜像を現像することを特徴とする画像形
成方法。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明は、一般式(1)で示され
る、側鎖にイソシアネート基又はイソチオシアネート基
を有するポリエステル化合物を含有する高分子化合物を
キャリア表面に被覆することにより、ポリエステル化合
物をキャリア表面に強固に固着することができ、その結
果、耐衝撃性及び耐摩耗性が向上し、従来のカップリン
グ剤使用に伴う環境安定性の悪化を防止できるばかりで
なく、上記のポリエステル化合物を使用することによ
り、環境特性を向上させることができ、かつ、耐汚染性
を大幅に向上させることが可能となった。
【0013】本発明に使用される一般式(1)で示され
るポリエステル化合物の具体例としては以下のものを挙
げることができる。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】
【表8】
【0022】さらに、本発明における前記ポリエステル
化合物の合成は、Macromolecules,Vol.25, pp2307〜231
1(1992)、Chem.Listy.,Vol.50, pp1198〜1199(1956)等
に記載の、下記反応により達成することができる。
【0023】
【化3】
【0024】また、本発明のポリエステル化合物を合成
するために使用する相間移動触媒としては、クラウンエ
ーテル誘導体、第4級アンモニウム塩、ホスホニウム塩
等の公知の化合物を使用でき、例えば、テトラエチルア
ンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムブロミ
ド、テトラn−ブチルアンモニウムブロミド等の第4級
アンモニウム塩;n−ブチルホスホニウムブロミド等の
ホスホニウム塩;12クラウン4−エーテル等のクラウ
ンエーテル誘導体などを挙げることができる。
【0025】原料となるポリエステル樹脂を溶解する有
機溶媒としては、グリシジルオキシ基含有シランカップ
リング剤が反応しないもので、原料となるポリエステル
樹脂が溶解する有機溶媒ならいかなるものでも使用でき
る。具体的には、ジクロロメタン、トリクロロエタン、
トルエン、アセトン、キシレン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジメチルフォルムアミド等を
挙げることができる。
【0026】本発明で使用する芯材は、公知の磁性材料
を用いることができるが、鉄粉や、マグネタイト、フェ
ライトなどの磁性酸化物、及び、これらの粉末を熱可塑
性樹脂又は熱硬化性樹脂中に分散した粒子などが好適で
ある。また、これらは単独で使用してもよいし、併用し
てもよい。なお、上記の分散用熱可塑性樹脂又は熱硬化
性樹脂は、具体的にはポリオレフィン系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂等を挙げることができ
る。これらの芯材の平均粒径は10〜500μmのもの
が用いられ、より好ましくは30〜150μmのものが
用いられる。
【0027】本発明のポリエステル化合物を芯材表面に
被覆する方法としては、例えば、芯材粉末を、被覆層形
成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を芯材
粉末の表面に噴霧するスプレー法、芯材粉末を流動エア
ーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する
流動床法、ニーダーコーター中で芯材粉末と被覆層形成
用溶液を混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法な
どを使用できるが、前記の芯材表面に前記ポリエステル
化合物を強固に架橋結合させるために、乾燥温度を30
〜250℃の範囲、好ましくは50〜200℃の範囲に
設定することがよい。さらに、被覆する際の架橋結合を
促進するために、少量の蒸留水やこれらに水酸化ナトリ
ウムなどの塩基性触媒を加えたものを添加してもよい。
【0028】また、被覆層形成用塗布溶液に使用できる
溶剤は、前記ポリエステル化合物を溶解できるものであ
るならばいかなるものでも使用できる。例えば、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類等が使用できる。本発明の樹脂被
覆層の膜厚は、0.1〜10μmの範囲、好ましくは
0.1〜5.0μmの範囲が適している。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する 〔化合物合成例1(表1の構造No.4)〕エチレング
リコールジグリシジルエーテル8.71g(50mmo
l)及びテレフタル酸クロリド10.15g(50mm
ol)をトルエン100mlに溶解し、相間移動触媒と
してテトラエチルアンモニウムブロミド0.8g(2.
5mmol)を加え、ゆっくり加熱しながら、内温が1
00℃に昇温してから15時間反応を行った。反応終了
後、テトラヒドロフラン300mlを加え、さらに、メ
タノールを3.0リットル加えて析出する固形物をろ別
した。固形物をメタノールで洗浄した後、60℃で24
時間減圧下で乾燥を行い、15.7g(80.0%)の
固形分が得られた。
【0030】生成物をNMRで分析したところ、塩素原
子を含有し、以下の構造を有する〔生成物1〕であるこ
とが確認された。ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(ポリスチレン換算、移動層としてテトラヒドロフ
ラン使用)で重量平均分子量(Mw)を測定したとこ
ろ、Mw=50000であった。
【0031】
【化4】
【0032】〔生成物1〕を15.0g(塩素含有量3
8mmol)をトルエン300mlに溶解し、イソシア
ン酸カリウム6.2g(76mmol)、テトラブチル
アンモニウムヨウ化物1.0g(2.7mmol)を加
えて加熱還流下10時間撹拌した。反応終了後、反応液
を冷却して不溶物を吸引ろ過し、除去した。不溶物をさ
らにジクロロメタンで洗浄し、ろ液と洗浄液を合わせて
減圧回収し、固形分を13.0g(収率84.0%)得
た。この固形分の、赤外吸収スペクトル(−NCOの吸
収)を測定したところ、以下の構造を有する〔生成物
2〕であることが確認され、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(ポリスチレン換算、移動層としてテト
ラヒドロフラン使用)で重量平均分子量を測定したとこ
ろ、Mw=50000と変化はなかった。
【0033】
【化5】
【0034】〔化合物合成例2(表2の構造No.
8)〕化合物合成例1のエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルの代わりにフェニルジプロピレンオキシドを
用い、テレフタル酸クロリドの代わりにスベリン酸クロ
リド、イソシアン酸カリウムの代わりにイソチオシアン
酸ナトリウムを用いた以外は同様に反応を行い、構造N
o.8の目的物を得た(赤外吸収スペクトルで確認)。
上記のゲルパーミエーションクロマトグラフィーで重量
平均分子量を測定したところ、Mw=80000であっ
た。
【0035】〔化合物合成例3(表7の構造No.2
7)〕化合物合成例1のエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルの代わりにビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルを用いた以外は同様に反応を行い、構造No.2
6の目的物を得た(赤外吸収スペクトルで確認)。上記
のゲルパーミエーションクロマトグラフィーで重量平均
分子量を測定したところ、Mw=59000であった。
【0036】〔化合物合成例4(表8の構造No.3
1)〕化合物合成例1のエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルの代わりにビスフェノールAFジグリシジル
エーテルを用い、テレフタル酸クロリドの代わりにアジ
ピン酸クロリドを用いた以外は同様に反応を行い、構造
No.30の目的物を得た(赤外吸収スペクトルで確
認)。上記のゲルパーミエーションクロマトグラフィー
で重量平均分子量を測定したところ、Mw=59000
であった。
【0037】〔実施例1〕化合物合成例1で得た構造N
o.4のポリエステル樹脂をトルエンに固形分重量が1
0%となるように溶解し、キャリアの芯材として平均粒
径50μmのマグネタイト粒子を用い、芯材100重量
部に対して前記ポリエステル樹脂を溶液中の固形分重量
が1.2重量部になるように添加し、ニーダーコーター
で80℃に保持してコーティング及びキャリングを行
い、膜厚が0.25μmのコートキャリアを得た。
【0038】〔実施例2〕化合物合成例4で得た構造N
o.31のポリエステル樹脂をメチルエチルケトンに固
形分重量が10%となるように溶解しキャリアの芯材と
して平均粒径50μmのCu−Zn系フェライト粒子を
用い、芯材100重量部に対して前記共重合体溶液を溶
液中の固形分重量が1.2重量部になるように添加し、
さらに、ポリエステル樹脂100重量部に対して1.0
重量部の蒸留水を加えニーダーコーターで100℃に保
持してコーティング及びキャリングを行い、膜厚が0.
25μmのコートキャリアを得た。
【0039】〔実施例3〕構造No.14のポリエステ
ル樹脂をテトラヒドロフランに固形分重量が10%とな
るように溶解し、キャリアの芯材として平均粒径50μ
mのポリウレア分散マグネタイト粒子(マグネタイト8
0重量%とポリウレア20重量%とを溶融混練した後、
粉砕分級して得たもの)を用い、芯材100重量部に対
して前記ポリエステル樹脂溶液を溶液中の固形分重量が
1.2重量部になるように添加し、さらに、ポリエステ
ル樹脂100重量部に対して1.0重量部の0.1重量
%水酸化ナトリウ溶液を加え、ニーダーコーターで10
0〜120℃に保持してコーティング及びキャリングを
行い、膜厚が0.25μmのコートキャリアを得た。
【0040】〔実施例4〕構造No.17のポリエステ
ル樹脂をテトラヒドロフランに固形分重量が10%とな
るように溶解し、キャリアの芯材として平均粒径40μ
mのマグネタイト粒子を用い、芯材100重量部に対し
て前記ポリエステル樹脂溶液を溶液中の固形分重量が
1.2重量部になるように添加し、ニーダーコーターで
100℃に保持してコーティング及びキャリングを行
い、膜厚が0.25μmのコートキャリアを得た。
【0041】〔実施例5〕構造No.20のポリエステ
ル樹脂をジメチルフォルムアミドに固形分重量が10%
となるように溶解し、キャリアの芯材として平均粒径4
0μmのマグネタイト粒子を用い、芯材100重量部に
対して前記ポリエステル樹脂溶液を溶液中の固形分重量
が1.2重量部になるように添加し、ニーダーコーター
で150℃に保持してコーティング及びキャリングを行
い、膜厚が0.25μmのコートキャリアを得た。
【0042】〔実施例6〕構造No.24のポリエステ
ル樹脂をトルエンに固形分重量が10%となるように溶
解し、キャリアの芯材として平均粒径50μmのマグネ
タイト粒子を用い、芯材100重量部に対して前記ポリ
エステル樹脂を溶液中の固形分重量が1.2重量部にな
るように添加し、ニーダーコーターで100℃に保持し
てコーティング及びキャリングを行い、膜厚が0.25
μmのコートキャリアを得た。
【0043】〔実施例7〕構造No.29のポリエステ
ル樹脂をトルエンに固形分重量が10%となるように溶
解し、キャリアの芯材として平均粒径50μmのマグネ
タイト粒子を用い、芯材100重量部に対して前記ポリ
エステル樹脂を溶液中の固形分重量が1.2重量部にな
るように添加し、ニーダーコーターで90℃に保持して
コーティング及びキャリングを行い膜厚が0.25μm
のコートキャリアを得た。
【0044】〔比較例1〕実施例2において、ポリエス
テル樹脂としてビスフェノールA/アジピン酸重合体
(重量平均分子量、Mw=60000、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー値)を用いた以外は、実施例
2と同様にしてコートキャリアを得た。
【0045】〔比較例2〕実施例6において、ポリエス
テル樹脂として4,4’−ジヒドロキシ−2,3,5,
6,2’,3’,5’,6’−オクタブロモジフェニル
スルホン/セバシン酸共重合体(重量平均分子量、Mw
=40000、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー値)を用い、芯材として平均粒径50μmのCu−Z
n系フェライト粒子を3−アミノプロピルトリメトキシ
シランでコーティングしたものを用いた以外は、実施例
6と同様にしてコートキャリアを得た。
【0046】(帯電性の測定方法)実施例1〜7及び比
較例1〜2で得たコートキャリアをトナー濃度8重量%
となるように下記の測定用トナーと混合して現像剤を調
製し、その帯電性を以下の方法で測定した。 「測定用トナー」 線状ポリエステル樹脂 100重量% (テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから得られた線状ポリエステル;Tg=62℃、Mn=4, 000、Mw=35,000、酸価=12、水酸価=25) マゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド57) 3重量% 上記混合物をエクストルーダーで混練し、ジェットミル
で粉砕した後、風力式分級機で分散し、d50(累積重量
分布が50%になる粒径)=8μmのマゼンタトナー粒
子を得た。
【0047】これらの現像剤を使用して、電子写真複写
機 (A−Color630、富士ゼロックス(株)
製)によってコピーテストを行った。その結果を表1に
示す。なお、表1中、帯電量は、CSG(チャージ・ス
ペクトログラフ法)の画像解析による値である。
【0048】
【表9】
【0049】実施例1〜7のキャリアを用いた現像剤の
場合は、表1に示すように、全てカブリ、濃度ムラのな
い画像が得られた。また、画像濃度も1.3前後と安定
しており、環境変動に対しても表1に示すように安定な
トナー帯電量を示した。さらに、キャリア被覆材剥がれ
について、複写10000枚後のキャリア表面を電子顕
微鏡で観察したが、表1に示すようにキャリア被覆材剥
がれは観察できず、かつキャリア表面への外添剤及びト
ナー成分の付着も観察されなかった。
【0050】これに対し、比較例1のキャリアを用いた
現像剤は環境変動が大きい。また、比較例2のキャリア
を用いた現像剤はトナー帯電量が低くなり、環境変動に
対しても不安定であり、複写10000枚後のトナー帯
電量がかなり低下した。さらに、複写10000枚後の
比較例1及び2のキャリア表面を電子顕微鏡観察した
が、一部にキャリア被覆材剥がれが観察され、かつキャ
リア表面への外添剤の埋め込みやトナー成分の付着も観
察された。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、耐磨耗性、耐汚染性、密着性に優れ、濃度ムラや
カブリについても環境の変化、長時間連続使用に対して
良好であり、かつ安定した帯電付与能力を有する静電潜
像現像用キャリアの提供を可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向山 尚孝 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材上に、下記一般式(1)で示される
    ポリエステル化合物を必須成分として含有する樹脂被覆
    層を有することを特徴とする静電潜像現像用キャリア。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電潜像現像用キャリア
    とトナーとからなる静電潜像現像剤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の静電潜像現像剤を用い
    て、静電潜像担持体上の静電潜像を現像することを特徴
    とする画像形成方法。
JP29244296A 1996-11-05 1996-11-05 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法 Pending JPH10133427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29244296A JPH10133427A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29244296A JPH10133427A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10133427A true JPH10133427A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17781856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29244296A Pending JPH10133427A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10133427A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6525094B1 (en) 1999-06-01 2003-02-25 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using diphenylether derivatives
US6646005B1 (en) 1999-06-01 2003-11-11 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using sulfonyl thyromimetic compounds
US6680344B1 (en) 1999-06-01 2004-01-20 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using diphenylmethane derivatives
JP2016518394A (ja) * 2013-05-10 2016-06-23 ブリティッシュ コロンビア キャンサー エージェンシー ブランチ アンドロゲン受容体調節薬のエステル誘導体およびそれらの使用のための方法
US9862667B2 (en) 2008-07-02 2018-01-09 The University Of British Columbia Diglycidic ether derivative therapeutics and methods for their use
US10471023B2 (en) 2015-03-12 2019-11-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US10654811B2 (en) 2015-01-13 2020-05-19 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US11059795B2 (en) 2018-10-18 2021-07-13 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11142508B2 (en) 2016-04-15 2021-10-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11242324B2 (en) 2020-04-17 2022-02-08 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an n-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11485713B2 (en) 2018-05-25 2022-11-01 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6646005B1 (en) 1999-06-01 2003-11-11 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using sulfonyl thyromimetic compounds
US6680344B1 (en) 1999-06-01 2004-01-20 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using diphenylmethane derivatives
US6525094B1 (en) 1999-06-01 2003-02-25 The University Of Texas Southwestern Medical Center Method of treating hair loss using diphenylether derivatives
US9862667B2 (en) 2008-07-02 2018-01-09 The University Of British Columbia Diglycidic ether derivative therapeutics and methods for their use
JP2016518394A (ja) * 2013-05-10 2016-06-23 ブリティッシュ コロンビア キャンサー エージェンシー ブランチ アンドロゲン受容体調節薬のエステル誘導体およびそれらの使用のための方法
US11345670B2 (en) 2015-01-13 2022-05-31 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US10654811B2 (en) 2015-01-13 2020-05-19 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US10471023B2 (en) 2015-03-12 2019-11-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US11779550B2 (en) 2015-03-12 2023-10-10 The University Of British Columbia Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US11142508B2 (en) 2016-04-15 2021-10-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11919874B2 (en) 2016-04-15 2024-03-05 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11485713B2 (en) 2018-05-25 2022-11-01 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11059795B2 (en) 2018-10-18 2021-07-13 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11242324B2 (en) 2020-04-17 2022-02-08 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an n-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11358938B2 (en) 2020-04-17 2022-06-14 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11518747B2 (en) 2020-04-17 2022-12-06 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11814357B2 (en) 2020-04-17 2023-11-14 Essa Pharma Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5069994A (en) Use of colorless, intensely fluorinated ammonium and iminium compounds as charge control agents for electrophotographic recording processes
JP3373610B2 (ja) 帯電性樹脂粉体及びその関連技術
CN103885308B (zh) 静电图像显影剂和图像形成设备
JPH10133427A (ja) 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤及び画像形成方法
JP2009300792A (ja) キャリアおよびそれを含む2成分現像剤、ならびに該2成分現像剤を用いる現像装置および画像形成装置
JPH02101479A (ja) 電子写真のトナー
JPH0366667B2 (ja)
JPH1010791A (ja) 静電潜像現像用キャリア、現像剤及び画像形成方法
JP2953088B2 (ja) 電子写真現像剤
JP3973730B2 (ja) 帯電付与部材とその製造方法、それを用いた静電潜像現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
JPS60243659A (ja) 感光体
JP3069937B2 (ja) 電子写真用キャリア
JP3989793B2 (ja) 電子写真現像剤、電子写真現像剤用キャリア及び画像形成方法
JPS61258267A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPS61258268A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JP3018522B2 (ja) 乾式現像剤
JPS61260255A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPS61258265A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JP2002014493A (ja) 電子写真用キャリア及び電子写真用現像剤
JP3973745B2 (ja) 電子写真用帯電付与部材、静電潜像現像剤、画像形成装置、および画像形成方法
JPH027060B2 (ja)
JPH0369108B2 (ja)
JPS61259267A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPH09319154A (ja) 静電潜像現像用キャリア、現像剤及び画像形成方法
JPS61258271A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材