JPH10133330A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH10133330A
JPH10133330A JP29271696A JP29271696A JPH10133330A JP H10133330 A JPH10133330 A JP H10133330A JP 29271696 A JP29271696 A JP 29271696A JP 29271696 A JP29271696 A JP 29271696A JP H10133330 A JPH10133330 A JP H10133330A
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film
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JP29271696A
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Kentaro Shirato
健太郎 白土
Kenji Nakajima
賢二 中嶌
Iemi Satake
舎已 佐竹
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い表面潤滑性を有し、しかもロール状に巻
つけた状態でも潤滑剤が反対側表面に転写する等の問題
のないハロゲン化銀写真感光材料を提供すること。 【解決手段】 ポリジメチルシロキサン−ポリウレタン
ブロックポリマー及び/又はポリジメチルシロキサン−
ポリウレアブロックポリマーを最外層に含有するハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該ブロックポリマーのジ
メチルシロキサン単位の含有量が50重量%以上であるハ
ロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い表面潤滑性を
有するハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料には、その製造工程やカメ
ラに装填したときの耐傷性を高めるために、優れた表面
潤滑性を付与することが必要である。写真感光材料に高
い表面潤滑性を付与するために、例えば、特開平4−3
55750号公報には、写真感光材料の最外層(乳剤層
側やバック層側の最外層)にポリオルガノシロキサンを
含有させることが提案されている。しかしながら、この
場合、ゼラチンのような水溶性バインダーおよび界面活
性剤を使用して、ポリオルガノシロキサンを最外層に含
有させているので、ポリオルガノシロキサンが移動し易
いという問題がある。フィルム状の写真感光材料は、一
般に製造中、貯蔵中、使用中等にロール状に巻かれてい
るので、写真感光材料の一方の側の最外層が反対側の最
外層と接触しており、ポリオルガノシロキサンが移動し
易いと最外層に含まれているポリオルガノシロキサンが
反対側の最外層に転写されることがある。例えば、支持
体のバック層側の最外層にシリコーンオイルのようなポ
リオルガノシロキサンが含まれていると、支持体の反対
側表面にハロゲン化銀乳剤層を塗布する前の巻かれてい
る間にポリオルガノシロキサンが支持体の反対側表面に
転写することがある。ポリオルガノシロキサンは表面張
力が極めて小さいものが多いため、該シロキサンの転写
した支持体反対側表面は水に濡れにくくなり、ハロゲン
化銀乳剤液などを塗布する際、所謂「ハジキ」を起こ
し、ハロゲン化銀乳剤液などを均一に塗布することがで
きなくなるという問題を引き起こすことがある。また、
支持体の反対側表面にハロゲン化銀乳剤層などを塗布し
た後では、バック層側の最外層のポリオルガノシロキサ
ンがハロゲン化銀乳剤層などの最外層表面に転写して、
現像処理の際に現像処理液が撥じかれ、処理ムラを起こ
すという問題が生じることもあった。
【0003】このような問題に対してEP-0697621号にポ
リシロキサン含有量が1〜10重量%のポリジメジルシ
ロキサン−ポリウレタンブロックポリマーを架橋するこ
とによって耐摩耗性を改良する方法が開示されている。
しかしながら、この場合滑り性の改良効果が不十分であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
表面潤滑性を有し、しかもロール状に巻つけた状態でも
潤滑剤が反対側表面に転写して、前述の問題を生じるこ
とがないハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、ポリジ
メチルシロキサン−ポリウレタンブロックポリマー及び
/又はポリジメチルシロキサン−ポリウレアブロックポ
リマー(以下、単に「ブロックポリマー」ということが
ある)を最外層に含有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該ブロックポリマーのジメチルシロキサン単位
の含有量が50重量%以上であることを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料によって達成された。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリジメチルシロキサン−ポリウレタン
ブロックポリマーはポリジメチルシロキサンを含有する
高分子量ジオールと2官能イソシアネートとの重付加法
により合成されることが好ましい。ポリジメチルシロキ
サンを含有する高分子量ジオールの分子量は500以上で
あることが好ましい。以下はポリジメチルシロキサンを
含有する高分子量ジオールの好ましい例であるが本発明
はこれに限定されるものではない。
【0007】
【化1】
【0008】ジオール成分としては上述のポリジメチル
シロキサンを含有する高分子量ジオール以外の成分を含
んでいてもよい。その場合の好ましい例としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、シクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ジメチロ
ールプロピオン酸、ジプロピレングリコール等の低分子
量グリコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル等のポリエーテルポリオール類、アジピン酸、フタル
酸、マレイン酸等の二塩基酸を構成成分とするポリエス
テルポリオール類、ラクトン系ポリエステルポリオール
類、ポリカーボネート系ポリオール類、アクリルポリオ
ール類、ポリブタジエンポリオール類などが挙げられ
る。
【0009】2官能イソシアネートはいかなるものを用
いてもよいが、好ましい例としては2,4-トリレンジイソ
シアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、4,4-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、ナフチレン-1,5-ジイソシアネートなどの芳香
族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシア
ネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、イソプロピリデンビス(4-シクロヘキシル
イソシアネート)、リジンジイソシアネート、シクロヘ
キシレン-1,4-ジイソシアネートなどの脂環式ジイソシ
アネートが挙げられる。この中でも2,4-トリレンジイソ
シアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、4,4-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネートが特に好まし
い。
【0010】また、ポリジメチルシロキサン−ポリウレ
アブロックポリマーを合成する場合はポリジメチルシロ
キサンを含有する高分子量ジアミンと上述の2官能イソ
シアネートの重付加法により合成されることが好まし
い。ポリジメチルシロキサンを含有する高分子量ジアミ
ンの分子量は500以上であることが好ましい。以下はポ
リジメチルシロキサンを含有する高分子量ジアミンの好
ましい例であるが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0011】
【化2】
【0012】ジアミン成分としては上述のポリジメチル
シロキサンを含有する高分子量ジアミン以外の成分を含
んでいてもよい。その場合の好ましい例としては、エチ
レンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ヘプタメチレンジアミン、ノナメチレンジア
ミン、デカメチレンジアミン、4,4-ジアミノジフェニル
エーテル、ビス(γ-アミノプロピル)エーテル、ピペ
ラジンなどが挙げられる。ポリウレタンおよびポリウレ
アを合成する手法である重付加法は、例えば、大津隆行
著、「改訂高分子合成の化学」(化学モノグラフ15、化
学同人)p206-209、高分子学会高分子実験学編集委員会
編、高分子実験学5「重縮合と重付加」(共立出版
(株))を参考にすることができる。重合触媒としては
ジブチル錫ジラウレートのような錫化合物が好ましく、
また、分子量調整などの必要に応じて鎖延長剤や硬化剤
を使用することもできる。
【0013】本発明のブロックポリマーの好ましいジメ
チルシロキサン単位の含有量は50重量%以上99重量%以
下、さらに好ましくは70重量%以上95重量%以下であ
る。上記ブロックポリマー中のポリオルガノシロキサン
単位の含有量が上記の範囲よりも小さいと、本発明にお
ける最外層の潤滑性能が不足する傾向にあり、上記の範
囲よりも大きいと、支持体から離脱し易くなる傾向にあ
る。また、本発明のブロックポリマーの好ましい分子量
は5,000以上1,000,000以下、さらに好ましくは7,000以
上800,000以下である。ブロックポリマーの平均分子量
が上記の範囲よりも小さいと、ブロックポリマーの他の
層や支持体への転写や移動が起こり易くなり、また上記
の範囲よりも大きいとブロックポリマーの膜状物を形成
するための溶液の粘度が高くなり過ぎて、溶液の均一な
塗布が困難になる傾向がある。
【0014】本発明のブロックポリマーを含有した層を
最外層に塗設する方法については特に制限はなく、従来
からあるハロゲン化銀写真感光材料の層を塗設する公知
の方法を用いることができる。例えばディップコート
法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ワイヤ
ーバーコート法、グラビアコート法、或いは、米国特許
第2681294号記載のホッパーを使用するエクスト
ルイジョンコート法、又は米国特許第2761418
号、同3508947号、同2761791号記載の多
層同時塗布方法を用いることができる。本発明のブロッ
クポリマーの最外層における使用量は、1mg/m2
10g/m2 であり、好ましくは5mg/m2 〜5g/
2 使用される。
【0015】以下に本発明に好ましく用いられるポリジ
メチルシロキサン−ポリウレタンブロックポリマーおよ
びポリジメチルシロキサン−ポリウレアブロックポリマ
ーの例を示す。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、支
持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層と少なく
とも一層の非感光性親水性コロイド層を有していればよ
く、本発明のブロックポリマーは黒白感光材料(特に製
版用感光材料、Xレイ感光材料)、カラー感光材料のい
ずれにおいても使用できる。
【0021】本発明の支持体としてはセルローストリア
セテート、セルロースジアセテート、ニトロセルロー
ス、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、シンジオタクチックポリスチレ
ン、ポリエチレン被覆紙などを用いることができる。ま
た、これらの支持体には温度や湿度の変化あるいは現像
処理によって寸法が変化する、いわゆる寸度安定性を向
上する目的で、ポリ塩化ビニリデン系ポリマーを含む防
水層を設けてもよい。
【0022】本発明のハロゲン化銀乳剤層およびその他
の親水性コロイド層のバインダーとしてはゼラチンを用
いるが、それ以外の親水性コロイドを併用することもで
きる。例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子
とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、セルロース硫酸エステル
等のセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
等の糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の合成親水性高分子物質を用いることができる。ゼラチ
ンとしては石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラチンを用
いてもよく、ゼラチン加水分解物、ゼラチン酵素分解物
を用いることもできる。
【0023】ハロゲン化銀乳剤のハロゲン組成には制限
がなく、塩化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀、臭化銀、沃臭
化銀などいずれも使用できる。ハロゲン化銀粒子の形状
は、立方体、十四面体、八面体、不定形、板状その他の
いずれでもよい。ハロゲン化銀の平均粒径には特別な制
限はなく、0.05〜0.7μmが好ましいが、より好
ましくは0.08〜0.5μmである。(粒径の標準偏
差)/(平均粒径)で表わされる変動係数が0.15以
下、特に0.10以下の単分散性の高い乳剤が好まし
い。ハロゲン化銀は粒子内部と表層が均一なハロゲン組
成を有するものでもよいし異なるハロゲン組成を有する
もの(いわゆるコア/シェル乳剤)でもよい。本発明に
用いられる写真乳剤は、P.Glafkides 著 Chimie et Phy
sique Photographique(Paul Montel社刊、1967年) 、G.
F.Dufin 著 Photographic Emulsion Chemistry(The For
cal Press 刊、1966年) 、V.L.Zelikman et al著 Makin
g andCoating Photographic Emulsion(The Focal Press
w刊、1964年)などに記載された方法を用いて調製する
ことができる。
【0024】黒白感光材料の場合の各種添加剤等につい
ては特に制限は無いが、例えば、以下の該当箇所に記載
のものを用いる事が出来る。 項 目 該当箇所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から その製法 6行目から同第10頁右上欄12行目、同3−2 4537号公報第2頁右下欄10行目ないし第6 頁右上欄1行目、同第10頁左上欄16行目ない し第11頁左下欄19行目、特開平4−1074 42号。 2)化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄13 行目から同左上欄16行目、特開平5−3132 82号。 3)カブリ防止剤 特開平2−68539号公報第10頁左上欄17 安定剤 行目から同第11頁左上欄7行目及び同第3頁左 下欄2行目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下欄7 行目から同第10頁左下欄20行目、特開平3− 94249号公報第6頁左下欄15行目から第1 1頁右上欄19行目。 5)支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄7行 目から20行目。 6)クロスオーバー 特開平2−264944号公報第4頁右上欄20 カット法 行目から同第14頁右上欄。 7)分光増感色素 特開平2−12236号公報第8頁左下欄13行 目から同右下欄4行目、同2−103536号公 報第16頁右下欄3行目から同第17頁左下欄2 0行目、さらに特開平1−112235号、同2 −124560号、同3−7928号、同5−1 1389号に記載の分光増感色素。 8)造核促進剤 特開平6−82943号に記載の一般式(I)、 (II) 、(III) 、(IV)、(V)、(VI) 、の化合 物。 特開平2−103536号公報第9頁右上欄13 行目から同第16頁左上欄10行目の一般式(II −m)ないし(II−p)および化合物II−1ない しII−22、特開平1−179939号公報、特 開平7−84331号段落番号〔0030〕〜〔 0053〕、特開平7−104426号段落番号 〔0070〕〜〔0083〕記載の化合物。 9)界面活性剤、帯電防 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目 止剤 から同右下欄7行目及び特開平2−18542号 公報第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄1 8行目、米国特許4,999,276号に記載の 導電性化合物及びフッ素系界面活性剤。 10) カブリ防止剤、安定 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1 剤 9行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄 1行目から5行目。さらに特開平1−23753 8号公報に記載のチオスルフィン酸化合物。 11) ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄1 2行目から同20行目、特開昭64−538号5 頁左上欄9行目〜12頁右上欄16行目、特願平 7−3296号。 12) 酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第8頁右下欄5行 目から同第19頁左上欄1行目及び同2−553 49号公報第8頁右下欄13行目から同第11頁 左上欄8行目。 13) 滑り剤、可塑剤 特開平2−103536号第19頁左上欄15行 から同第19頁右上欄15行目。 14) 硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5 行目から同17行目。 15) 染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1 行目から同18行目、同2−39042号公報第 4頁右上欄1行目から第6頁右上欄5行目。さら に特開平2−294638号および同5−113 82号公報に記載の固体染料。 16) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目 から20行目 17) 黒ポツ防止剤 米国特許第4,956,257号および特開平1 −118832号公報に記載の化合物。 18) レドックス化合物 特開平2−301743号公報の一般式(I)で 表わされる化合物(特に化合物例1ないし50) 、同3−174143号公報第3頁ないし第20 頁に記載の一般式(R−1)、(R−2)、(R −3)、化合物例1ないし75、さらに特開平5 −257239号、特開平4−278939号に 記載の化合物。 19) モノメチン化合物 特開平2−287532号公報記載の一般式(II )の化合物(特に化合物例II−1ないしII−26 )。 20) ジヒドロキシベンゼ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から ン類 第12頁左下欄の記載、および欧州特許第452 ,772A号公報に記載の化合物。 21) ヒドラジン造核剤 特開平2−12236号公報第2頁右上欄19行 目から同第7頁右上欄3行目の記載、同3−17 4143号公報第20頁右下欄1行目から同第2 7頁右上欄20行目の一般式(II) 及び化合物例 II−1ないしII−54。 22) コロイド状シリカ 特開平4−214551号段落記号「0005」 記載の化合物。 23) テトラゾリウム化合物 特開平2−29143号公報第4頁左下欄8行目 から第6頁左下欄6行目、特開平3−12334 6号公報第3頁右上欄19行目から第5頁左上欄 20行目。 24) マット剤 特開平2−103536号公報19頁左上欄15 行目から右上欄6行目。特開平3−109542 号公報2頁左下欄8行目から3頁右上欄4行目。 特開平4−127142号公報3頁右上欄7行目 から5頁右下欄4行目。
【0025】本発明がカラー感光材料である場合に使用
できる公知の写真用添加剤も上記の3つのリサーチ・デ
ィスクロージャーに記載されており、下記の表に関連す
る記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5. かぶり防止 24 〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 剤、安定剤 6. 光吸収剤、 25 〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター 〜650頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 7. ステイン 25 頁右欄 650頁左欄 872頁 防止剤 〜右欄 8. 色素画像 25頁 650頁左欄 872頁 安定剤 9. 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 10. バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 11. 可塑剤、 27頁 650頁右欄 876頁 潤滑剤 12. 塗布助剤、 26 〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 表面活性剤 13. スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤 14. マット剤 878〜879頁
【0026】本発明の感光材料には種々公知の色素形成
カプラーを使用することができるが、以下のカプラーが
特に好ましい。 イエローカプラー:EP−A−502424の式
(I),(II)で表されるカプラー;EP−A−51
3496の式(1)、(2)で表されるカプラー;EP
−A−568037のクレーム1の式(I)で表される
カプラー;US5,066,576に記載の一般式
(I)で表されるカプラー;特開平4−274425に
記載の一般式(I)で表されるカプラー;EP−A1−
498381のクレーム1に記載のカプラー;EP−A
1−447969に記載の式(Y)で表されるカプラ
ー;US4,476,219の式(II)〜(IV)で
表されるカプラー。 マゼンタカプラー:特開平3−39737(L−57,
L−68,L−77);EP456257の〔A−4〕
−63,〔A−4〕−73,75;EP−486965
のM−4,−6,M−7;EP−A−571959のM
−45;特開平5−204106の(M−1);特開平
4−362631のM−22。 シアンカプラー:特開平4−204843のCX−1,
3,4,5,11,12,14,15;特開平4−43
345のC−7,10,34,35,(I−1),(I
−17);特開平6−67385の請求項1の一般式
(Ia)または(Ib)で表されるカプラー。 ポリマーカプラー:特開平2−44345のP−1,P
−5。
【0027】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US4,366,237,GB2,125,
570,EP−B−96873,DE−3,234,5
33に記載のものが好ましい。発色色素の不用吸収を補
正するためのカプラーは、EP−A1−456257に
記載の式(CI),(CII),(CIII),(CI
V)で表されるイエローカラードシアンカプラー、該E
Pに記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM−
7,EX−1,EX−7,US4,833,069に記
載のマゼンタカラードシアンカプラーCC−9,CC−
13,US4,837,136の(2),WO92/1
1575のクレーム1の式(A)で表される無色のマス
キングカプラ−が好ましい。
【0028】現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な
化合物残基を放出する化合物(カプラーを含む)として
は、以下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:
EP−A1−378236に記載の式(I),(I
I),(III),(IV)で表される化合物,EP−
A2−436938に記載の式(I)で表される化合物
(特にD−49),EP−A−568037の式(1)
で表される化合物(特に(23))、EP−A2−44
0195に記載の式(I),(II).(III)で表
される化合物(特にI−(1));漂白促進剤放出化合
物;EP−A2−310125に記載の式(I),
(I’)で表される化合物及び特開平6−59411に
記載の請求項1の式(I)で表される化合物;リガンド
放出化合物;US4,555,478のクレーム1に記
載のLIG−Xで表される化合物;ロイコ色素放出化合
物;US4,749,641の化合物1〜6;蛍光色素
放出化合物;US4,774,181のクレーム1のC
OUP−DYEで表される化合物;現像促進剤又はカブ
ラセ剤放出化合物;US4,656,123の式
(1)、(2)、(3)で表される化合物及びEP−A
2−450637に記載のExZK−2;離脱して初め
て色素となる基を放出する化合物;US4,847,4
47に記載の式(I)で表される化合物。
【0029】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよ
びカラー反転ペーパーのような種々のカラー感光材料に
適用することができる。
【0030】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、特公平2-32615 号、実公平3-39784 号などに記載さ
れているレンズ付きフイルムユニットに適用した場合に
も効果を発現しやすく有効である。
【0031】また、本発明は透明磁気記録層を有するハ
ロゲン化銀写真材料に使用することもできる。磁気記録
を担持したハロゲン化銀感材は、特開平6−35118
号、特開平6−17528号、発明協会公開技報94−
6023に詳細に記載される予め熱処理したポリエステ
ルの薄層支持体、例えば、ポリエチレン芳香族ジカルボ
キシレート系ポリエステル支持体で、50μm〜300
μm、好ましくは50μm〜200μm、より好ましく
は80〜115μm、特に好ましくは85〜105μm
を40℃以上、ガラス転移点温度以下の温度で1〜15
00時間熱処理(アニール)し、特公昭43−2603
号、特公昭43−2604号、特公昭45−3828号
記載の紫外線照射、特公昭48−5043号、特開昭5
1−131576号等に記載のコロナ放電、特公昭35
−7578号、特公昭46−43480号記載のグロー
放電等の表面処理し、USP5,326,689号に記
載の下塗りを行い必要に応じUSP2,761,791
号に記載された下引き層を設け、特開昭59−2350
5号、特開平4−195726号、特開平6−5935
7号記載の強磁性体粒子を塗布すれば良い。なお、上述
した磁性層は特開平4−124642号、特開平4−1
24645号に記載されたストライプ状でも良い。更に
必要に応じ、特開平4−62543号の帯電防止処理を
し、最後にハロゲン化銀乳剤を塗布した物を用いる。こ
こで用いるハロゲン化銀乳剤は特開平4−166932
号、特開平3−41436号、特開平3−41437号
を用いる。こうして作る感材は特公平4−86817号
記載の製造管理方法で製造し、特公平6−87146号
記載の方法で製造データを記録するのが好ましい。その
後、またはその前に、特開平4−125560号に記載
される方法に従って、従来の135サイズよりも細幅の
フィルムにカットし、従来よりも小さい小フォーマット
画面にマッチするようにパーフォレーションをフォーマ
ット画面当たり片側2穴穿孔する。
【0032】こうして出来たフィルムは特開平4−15
7459号のカートリッジ包装体や特開平5−2102
02号実施例の図9記載のカートリッジ、またはUSP
4,221,479号のフィルムパトローネやUSP
4,834,308号、USP4,834,366号、
USP5,226,613号、USP4,846,41
8号記載のカートリッジに入れて使用する。ここで用い
るフィルムカートリッジまたはフィルムパトローネはU
SP4,848,893号、USP5,317,355
号の様にベロが収納できるタイプが光遮光性の観点で好
ましい。さらには、USP5,296,886号の様な
ロック機構を持ったカートリッジやUSP5,347,
334号に記載される使用状態が表示されるカートリッ
ジ、二重露光防止機能を有するカートリッジが好まし
い。また、特開平6−85128号に記載の様にフィル
ムを単にカートリッジに差し込むだけで容易にフィルム
が装着されるカートリッジを用いても良い。こうして作
られたフィルムカートリッジは次に述べるカメラや現像
機、ラボ機器を用いて合目的に撮影、現像処理、色々な
写真の楽しみ方に使用できる。例えば、特開平6−88
86号、特開平6−99908号に記載の簡易装填式の
カメラや特開平6−57398号、特開平6−1011
35号記載の自動巻き上げ色像カメラや特開平6−20
5690号に記載の撮影途中でフィルムの種類を取り出
し交換出来るカメラや特開平5−293138号、特開
平5−283382号に記載の撮影時の情報、例えば、
パノラマ撮影、ハイヴィョン撮影、通常撮影(プリント
アスペクト比選択の出来る磁気記録可能)をフィルムに
磁気記録出来るカメラや特開平6−101194号に記
載の二重露光防止機能を有するカメラや特開平5−15
0577号に記載のフィルム等の使用状態表示機能の付
いたカメラなどを用いるとフィルムカートリッジ(パト
ローネ)の機能を充分発揮できる。この様にして撮影さ
れたフィルムは特開平6−222514号、特開平6−
222545号に記載の自現機で処理するか、処理の前
または最中または後で特開平6−95265号、特開平
4−123054号に記載のフィルム上の磁気記録の利
用法を用いても良いし、特開平5−19364号記載の
アスペクト比選択機能を利用しても良い。現像処理する
際シネ型現像であれば、特開平5−119461号記載
の方法でスプライスして処理する。また、現像処理する
際または後、特開平6−148805号記載のアタッ
チ、デタッチ処理する。こうして処理した後で、特開平
2−184835号、特開平4−186335号、特開
平6−79968号に記載の方法でカラーペーパーへの
バックプリント、フロントプリントを経てフィルム情報
をプリントヘ変換しても良い。更には、特開平5−11
353号、特開平5−232594号に記載のインデッ
クスプリント及び返却カートリッジと共に顧客に返却し
ても良い。
【0033】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0034】(合成例1) PU-3の合成(ジメチルシロ
キサン単位含有量=93.1重量%) 撹拌装置、温度計、還流冷却管を装着した200mlの
ガラス製三口フラスコに、両末端ジオールのシリコーン
KF-6002 50g(0.0156モル)、メチルエチルケトン
20ml、ジラウリル酸ジn-ブチルすず(IV)0.1ml
をそれぞれ添加、撹拌する。反応系を窒素気流下で70
℃に昇温した後イソホロンジイソシアネート3.47g
(0.0156モル)をメチルエチルケトン5mlに溶解した
液を10分間にわたり滴下した。滴下終了後、反応系の
粘度が上昇したのを確認してメチルエチルケトンをさら
に20ml添加し、このまま4時間重付加反応を行っ
た。この後、イオン交換水700mlに反応組成物を投
入し、目的とするポリウレタンを析出させ、メタノール
および水洗浄した後、乾燥し49gのエラストマー状重
合体を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
で求めた重量平均分子量は87,000(ポリスチレン換算
値)であった。
【0035】(合成例2)比較用PU-Cの合成(ジメチル
シロキサン単位含有量=7重量%) 撹拌装置、温度計、還流冷却管を装着した200mlの
ガラス製三口フラスコに、両末端ジオールのシリコーン
KF-6002 2.5g(0.78ミリモル)、ポリエステルポリ
オール(バイエル(株)社製デスモコール110)29.
6g(0.01482モル)、メチルエチルケトン20ml、
ジラウリル酸ジn-ブチルすず(IV)0.1mlをそれぞれ
添加、撹拌する。反応系を窒素気流下で70℃に昇温し
た後イソホロンジイソシアネート3.47g(0.0156モ
ル)をメチルエチルケトン5mlに溶解した液を10分
間にわたり滴下した。滴下終了後、反応系の粘度が上昇
したのを確認してメチルエチルケトンをさらに20ml
添加し、このまま4時間重付加反応を行った。この後、
イオン交換水700mlに反応組成物を投入し、目的と
するポリウレタンを析出させ、メタノールおよび水洗浄
した後、乾燥し31gのエラストマー状重合体を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めた重量
平均分子量は93,000(ポリスチレン換算値)であった。 (実施例1)アセトンに、平均分子量が約5万で酢化率
が46%であるセルロースジアセテート80重量部及び
ポリウレタン(PU-3)を20重量部を溶解して、固形分濃
度が1重量%である塗布液を調製した。支持体としての
厚さが122μmのセルローストリアセテートフィルム
の片面に、塗布液をワイヤーバーを用いて、固形分の塗
布量が0.25g/m2 になるように塗布し、50℃の
温風を当てて乾燥して、本発明のフィルムを作製した。
支持体の反対側にはハロゲン化銀乳剤層を設けた。比較
用フィルムは、ポリウレタンをPU-Cに変更した以外は上
記方法に準じて作成した。
【0036】本発明および比較用フィルムについて、下
記の試験方法により潤滑性能及びポリオルガノシロキサ
ン成分の転写挙動について評価した。 (潤滑性能)潤滑性能は、100gの荷重をかけた直径
5mmの鋼球を、評価フィルムの最外層の表面と接触さ
せながら20mm/秒の速度で走行させたときの摩擦力
を、ロードセルで検出することによって測定した動摩擦
係数によって表わす。 (転写挙動)ポリオルガノシロキサン成分の転写挙動
は、下記の三種の測定値により評価する。 (1)セルローストリアセテートフィルムの表面に厚さ
0.3μmのゼラチン下引層を設けた試験用フィルムを
評価フィルムと、下引層と最外層とを接触させて重ね、
これらに100g/cm2 の荷重をかけたまま、46℃
のインキュベーター内に24時間保管した後、これを取
り出して試験用フィルムの下引層の表面の蒸留水の接触
角を25℃で測定した。蒸留水の接触角が大きいほど疎
水性であり、ポリオルガノシロキサンの転写量が多いこ
とを示す。 (2)上記(1)と同様にしてインキュベーションした
後の、試験用フィルムの下引層の表面のケイ素元素量を
X線光電子分光法(XPS)によって測定した。ケイ素
元素量が多いほどポリオルガノシロキサンの転写量が多
いことを示す。 (3)上記(1)と同様にしてインキュベーションした
後の、試験用フィルムの下引層の表面に、コロイド銀粒
子をゼラチン及び界面活性剤を用いて水分散させた塗布
液を塗布し、そのときのハジキの発生個数(個/100
cm2 )を測定した。ハジキの発生個数の多いほどポリ
オルガノシロキサンの転写量が多いことを示す。なお、
コロイド銀粒子を分散させた塗布液のWhilhelmy プレー
ト法による表面張力は32mN/mであり、東京計器製
のB型粘度計により測定した粘度(40℃)は18mP
as・sであった。作製したフィルムの潤滑性能及びポ
リオルガノシロキサン成分の転写挙動についての評価結
果を表1に示す。
【0037】(実施例2)アセトンに、平均分子量が約
5万で酢化率が46%であるセルロースジアセテート8
0重量部及びポリウレタン(PU-7:ジメチルシロキサン単
位含有量=90.5重量%)20重量部を溶解し、この
溶液にシリコーンオイルとして側鎖のメチル基の一部が
メチルスチリル基で置換されたポリジメチルシロキサン
(信越化学工業株式会社製、商品名KF−410)20
重量部を添加し溶解させて、固形分濃度が1重量%であ
る塗布液を調製した。この塗布液を使用した他は実施例
1におけると同様にして、表面潤滑性フィルムを作製し
た。得られた表面潤滑性フィルムの、潤滑性能及びポリ
オルガノシロキサン成分の転写挙動について、実施例1
におけると同様にして測定した評価結果を表1に示す。
【0038】(実施例3)ポリウレタン(PU-7)の代わり
にポリウレア(PU-13:ジメチルシロキサン単位含有量=
79.1重量%)を同量使用した他は実施例2における
と同様にして、固形分濃度が1重量%である塗布液を調
製した。この塗布液を使用した他は実施例1におけると
同様にして、表面潤滑性フィルムを作製した。得られた
フィルムの、潤滑性能及びポリオルガノシロキサン成分
の転写挙動について、実施例1に於けると同様にして測
定した評価結果を表1に示す。
【0039】(比較例1)本発明のポリジメチルシロキ
サン−ポリウレタンブロックポリマーおよびポリジメチ
ルシロキサン−ポリウレアブロックポリマーを使用せず
セルロースジアセテートのみを使用した他は実施例1に
おけると同様にして、固形分濃度が1重量%である塗布
液を調製した。この塗布液を使用した他は実施例1にお
けると同様にして、比較用フィルムを作製した。得られ
た比較用フィルムの潤滑性能及びポリオルガノシロキサ
ン成分の転写挙動について、実施例1におけると同様に
して測定した評価結果を表1に示す。
【0040】(比較例2)本発明のポリジメチルシロキ
サン−ポリウレタンブロックポリマーおよびポリジメチ
ルシロキサン−ポリウレアブロックポリマーを使用せず
セルロースジアセテート95重量部及びシリコーンオイ
ル5重量部を使用した他は実施例2におけると同様にし
て、固形分濃度が1重量%である塗布液を調製した。こ
の塗布液を使用した他は実施例1におけると同様にし
て、比較用フィルムを作製した。得られた比較用フィル
ムの潤滑性能及びポリオルガノシロキサン成分の転写挙
動について、実施例1におけると同様にして測定した評
価結果を表1に示す。
【0041】(比較例3)本発明のポリジメチルシロキ
サン−ポリウレタンブロックポリマーおよびポリジメチ
ルシロキサン−ポリウレアブロックポリマーを使用せず
セルロースジアセテート80重量部及びPU-C20重量部
を使用した他は実施例2におけると同様にして、固形分
濃度が1重量%である塗布液を調製した。この塗布液を
使用した他は実施例1におけると同様にして、比較用フ
ィルムを作製した。得られた比較用フィルムの潤滑性能
及びポリオルガノシロキサン成分の転写挙動について、
実施例1におけると同様にして測定した評価結果を表1
に示す。
【0042】(比較例4)本発明のポリジメチルシロキ
サン−ポリウレタンブロックポリマーおよびポリジメチ
ルシロキサン−ポリウレアブロックポリマーを使用せず
EP697621号に記載されたシリコーンを含有する
ジメチルシロキサン含量約0.25wt%のポリウレタ
ン(Polymer 1)を使用した他は実施例2にお
けると同様にして、固形分濃度が1重量%である塗布液
を調製した。この塗布液を使用した他は実施例1におけ
ると同様にして、比較用フィルムを作製した。得られた
比較用フィルムの潤滑性能及びポリオルガノシロキサン
成分の転写挙動について、実施例1におけると同様にし
て測定した評価結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果から、本発明の表面潤滑性フィ
ルムである実施例1〜3で得られたフィルムは、何れも
潤滑性能が優れており、試験用フィルムに接触させた後
の接触させた試験用フィルムの表面の蒸留水接触角、ケ
イ素元素量及びハジキ個数は何れも非常に小さく、ポリ
オルガノシロキサン成分が試験用フィルムに実質的に転
写しないことが明らかである。これに対して、比較例1
で得られた最外層にポリオルガノシロキサン成分を含ま
ないフィルムは、当然のことながら接触させた試験用フ
ィルムの表面の蒸留水接触角、ケイ素元素量及びハジキ
個数は何れも小さいが、潤滑性能が著しく劣っている。
また、比較例2で得られた最外層にシリコーンオイルを
含むフィルムは、潤滑性能は優れているが、最外層のシ
リコーンオイルの含有量は実施例のものよりも著しく少
ないにもかかわらず、接触させた試験用フィルムの表面
の蒸留水接触角、ケイ素元素量及びハジキ個数は何れも
著しく大きく、これは最外層に共重合体が含まれていな
いためにシリコーンオイルが非常に転写し易いものであ
ることを示している。シリコーン含有量の少ない比較例
3および比較例4においては、シリコーンオイルの転写
量は減じることはできるが、潤滑性能に劣っていること
がわかった。
【0045】(参考例1)実施例2におけると同様にし
て調製した塗布液を、ガラス板上に流延した後アセトン
を蒸発させて、厚さが約0.1mmのポリマーフィルム
を作製した。作製したポリマーフィルムについて、下記
の試験方法により潤滑性能及びポリオルガノシロキサン
成分の転写挙動について評価した。 (潤滑性能)潤滑性能は、直径5mmの円筒形状の鋼製
のピンに2Nの荷重をかけて、円盤状に形を整えた評価
フィルムに接触させながら2mm/秒の速度で走行させ
たときの摩擦力を、ロードセルで検出することによって
測定した動摩擦係数によって表わす。1分間接触させた
後及び2時間接触させた後の動摩擦係数を測定すること
により接触時間による変化を示す。 (転写挙動)ポリオルガノシロキサン成分の転写挙動
は、下記の測定値により評価する。セルローストリアセ
テートフィルムの表面に厚さ0.3μmのゼラチン下引
層を設けた試験用フィルムを評価フィルムと、下引層と
最外層とを接触させて重ね、これらに100g/cm2
の荷重をかけたまま、46℃のインキュベーター内に2
4時間保管した後、これを取り出して試験用フィルムの
下引層の表面のケイ素元素量をX線光電子分光法(XP
S)によって測定した。ケイ素元素量が多いほどポリオ
ルガノシロキサンの転写量が多いことを示す。作製した
ポリマーフィルムの潤滑性能及びポリオルガノシロキサ
ン成分の転写挙動についての評価結果を表2に示す。
【0046】(比較参考例1)比較例1におけると同様
にして調製した塗布液を、ガラス板上に流延した後アセ
トンを蒸発させて、厚さが約0.1mmのポリマーフィ
ルムを作製した。作製したポリマーフィルムの潤滑性能
及びポリオルガノシロキサン成分の転写挙動について、
参考例1におけると同様にして測定した評価結果を表2
に示す。
【0047】(比較参考例2)比較例3におけると同様
にして調製した塗布液を、ガラス板上に流延した後アセ
トンを蒸発させて、厚さが約0.1mmのポリマーフィ
ルムを作製した。作製したポリマーフィルムの潤滑性能
及びポリオルガノシロキサン成分の転写挙動について、
参考例1におけると同様にして測定した評価結果を表2
に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、
高い表面潤滑性を有し、しかもロール状に巻つけた状態
でも潤滑剤であるポリオルガノシロキサン成分を含む物
質が、反対側表面に転写して接触した表面の特性に悪影
響を与えることが無いという顕著な効果を奏するもので
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジメチルシロキサン−ポリウレタン
    ブロックポリマー及び/又はポリジメチルシロキサン−
    ポリウレアブロックポリマーを最外層に含有するハロゲ
    ン化銀写真感光材料において、該ブロックポリマーのジ
    メチルシロキサン単位の含有量が50重量%以上であるこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 該ブロックポリマーのポリジメチルシロ
    キサンブロックの分子量が500以上であることを特徴と
    する請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 該ブロックポリマーのジメチルシロキサ
    ン単位の含有量が70重量%以上であることを特徴とする
    請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 該ブロックポリマーがポリジメチルシロ
    キサンを含有するジオールと2官能イソシアネートとか
    らなるポリジメチルシロキサン−ポリウレタンブロック
    ポリマーであることを特徴とする請求項1記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020228541A1 (zh) * 2019-05-16 2020-11-19 美瑞新材料股份有限公司 一种发泡热塑性聚硅氧烷-聚氨酯嵌段共聚物及其制备方法和应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020228541A1 (zh) * 2019-05-16 2020-11-19 美瑞新材料股份有限公司 一种发泡热塑性聚硅氧烷-聚氨酯嵌段共聚物及其制备方法和应用

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