JPH10133162A - 波長可変フィルタ装置 - Google Patents

波長可変フィルタ装置

Info

Publication number
JPH10133162A
JPH10133162A JP29152696A JP29152696A JPH10133162A JP H10133162 A JPH10133162 A JP H10133162A JP 29152696 A JP29152696 A JP 29152696A JP 29152696 A JP29152696 A JP 29152696A JP H10133162 A JPH10133162 A JP H10133162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
liquid crystal
analyzer
perot resonator
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29152696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yamaura
均 山浦
Yuko Nakayama
祐子 中山
Kingo Kasama
金吾 笠間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP29152696A priority Critical patent/JPH10133162A/ja
Publication of JPH10133162A publication Critical patent/JPH10133162A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なアライメント作業を簡略化し、より高
精度に所望の光信号を取り出せるようにする。 【解決手段】 LC−FPI11は、入射光Lを構成す
る常光線および異常光線に対する各共振波長λ0 および
λ1 の光を透過させ、光L01として入射光Lの延長線上
に出射させる一方、共振波長λ0 およびλ1 以外の成分
の光を90°反射させ、光L02として出射する。光L01
のうちP偏光成分のみが検光子12を通過し、ミラー1
3で反射してPBS14に送られる。一方、光L02は、
ミラー16で反射して1/4波長板15を往復し、偏波
面が90°回転して光L05としてLC−FPI11に再
入射する。LC−FPI11は、光L05のうち、共振波
長λ 0 およびλ1 の光を透過させ、光L06として出射す
る。光L06は、検光子17でP偏光成分のみが光L07
して通過し、半波長板18で偏波面が90°回転し、S
偏波の光L08としてPBS14で光L03と合成され、出
射光LX となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長多重された光信
号から任意の光信号を取り出す波長可変フィルタ装置に
関し、特に波長可変フィルタのデバイスとして液晶波長
可変フィルタを用いた波長可変フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信において、伝送容量の高密
度化のために波長多重通信(WDM)の研究が盛んに行
われている。この波長多重通信においては、波長可変フ
ィルタが重要なデバイスとなる。波長可変フィルタに
は、メカニカルグレーティング、マッハツェンダー干渉
計、音響光学フィルタ、液晶を充填したファブリペロー
干渉計等がある。この中で、ホモジニアスに配向した液
晶を充填したファブリペロー干渉計は、液晶波長可変フ
ィルタと呼ばれ、広可変帯域、小型、低電圧駆動等、優
れた特徴を有している。
【0003】ただし、この液晶波長可変フィルタの特性
は、入射光の偏光状態によって大きく変化する。このた
め、従来は、特開平4−140714号公報に示される
ように、偏波無依存性を図った波長可変フィルタ装置が
考えられている。この波長可変フィルタ装置は、波長可
変フィルタに光線を入射させる光を、P偏光の光とS偏
光の光とに分離する装置である。分離された光のうちP
偏光の光は、そのまま波長可変フィルタを透過させ、一
方、S偏光の光は、その偏波面を半波長板によって90
°回転させてP偏光に変換してから波長可変フィルタを
透過させる。そして、透過させた2つのP偏光の光のう
ち、一方の光の偏波面を半波長板によって90°回転さ
せてS偏光に変換し、両者を合成して出力する。
【0004】しかし、この特開平4−140714号公
報の波長可変フィルタ装置では、2つのP偏光の光が波
長可変フィルタを透過するとき、両者の光路が異なって
いた。このとき、両者の光路長が大きく異なってしまう
と、波長可変フィルタを透過した後の光の波長にズレが
生じてしまう。このため、両者の光路長を等しくするた
めの波長可変フィルタの高度な加工精度が要求されてい
た。
【0005】そこで、本出願人は、特願平8−0351
86号によって、このような欠点を改善する波長可変フ
ィルタ装置を発明している。図14は特願平8−035
186号による波長可変フィルタ装置の構成を示す概略
図である。この波長可変フィルタ装置50では、入射用
光ファイバ51のコリメートレンズ51aから光Lが出
射されると、この光Lは、偏光分離素子53に入射し、
そこでP偏光成分の偏光光LP と、S偏光成分の偏光光
S とに分離される。
【0006】偏光光LP は、偏光分離素子55をそのま
ま透過して直進し、ファラデー素子59を通過する。こ
のとき、偏光光LP は、ファラデー素子59の作用によ
って偏波面がπ/4回転し、偏光光LP1となる。この偏
光光LP1は、ミラー54およびミラー55で反射して液
晶波長可変フィルタ58を透過する。液晶波長可変フィ
ルタ58は、偏光光LP1を波長分波して偏光光LP2とす
る。この偏光光LP2は、ミラー56およびミラー57で
反射してファラデー素子60を透過する。このとき、偏
光光LP2は、ファラデー素子60の作用によって偏波面
がπ/4回転してS偏光の偏光光LP3となり、半波長板
61を通過する。そして、半波長板61によって、偏光
光LP3はその偏波面がπ/2回転してP偏波に戻り、偏
光光LP4となって偏光光LP と直角に偏光分離素子53
に入射する。
【0007】一方、光Lから分離した偏光光LS は、偏
光光LP と直角な方向に反射して進み、半波長板61を
通過するときに偏波面がπ/2回転してP偏波の偏光光
S1となる。偏光光LS1は、次にファラデー素子60を
通過し、このときに偏波面がπ/4回転して偏光光LS2
となる。この時点で、偏光光LS2の偏波面は、前述した
偏光光LP1と同じ方向の偏光面となっている。偏光光L
S2は、ミラー57およびミラー56で反射して、液晶波
長可変フィルタ58を透過する。
【0008】液晶波長可変フィルタ58は、偏光光LS2
を波長分波して偏光光LS3とする。このとき、偏光光L
S2は、液晶波長可変フィルタ58内では逆方向から透過
する偏光光LP1と同一の光路を通る。このため、偏光光
S2および偏光光LP1は、その光路長、偏波面方向等の
条件が同じ状態で液晶波長可変フィルタ58を透過す
る。したがって、両者の波長分波特性はほぼ一致する。
【0009】液晶波長可変フィルタ58を透過した偏光
光LS3は、ミラー55およびミラー54で反射してファ
ラデー素子59を通過する。このとき、偏光光LS3は、
偏波面がπ/4回転してS偏波に戻り、偏光光LS4とな
る。偏光光LS4は、偏光光L P と逆向きに偏光分離素子
53に入射する。
【0010】偏光分離素子53は、偏光光LS4を90°
反射させるとともに、偏光光LS4と直角に入射したP偏
波の偏光光LP4を直進させる。これにより、偏光光LS4
および偏光光LP4が合波して光LM となり、出射用光フ
ァイバ52のコリメートレンズ52aに入射する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
波長可変フィルタ装置50では、2本の光LP および光
S が全く同じ光路を通るようにする必要がある。しか
し、光軸のアライメントを行うとき、一つのミラーを調
整すると、光LP および光LS が両方とも動いてしまう
ので、調整が困難であり、熟練を必要とするという問題
があった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複雑なアライメント作業を簡略化し、より高
精度に所望の光信号を取り出すことのできる波長可変フ
ィルタ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、波長多重された光信号から任意の光信号
を取り出す波長可変フィルタ装置において、異常光線に
対する共振波長のチューニングが可能であり、前記波長
多重された入射光のうち共振状態にある常光線と異常光
線とを透過させる一方、非共振状態にある波長成分を所
定角度で反射させるように構成された液晶ファブリペロ
ー共振器と、前記液晶ファブリペロー共振器を透過した
前記常光線と前記異常光線のうち前記異常光線のみを透
過させる第1の検光子と、前記液晶ファブリペロー共振
器によって反射された光線の偏波面を90°回転させる
とともに、前記液晶ファブリペロー共振器に前記所定方
向から再入射させる再入射手段と、前記液晶ファブリペ
ロー共振器に再入射して透過した共振状態の常光線およ
び異常光線のうち、前記異常光線のみを透過させる第2
の検光子と、前記第1の検光子を透過した光線の偏波面
と前記第2の検光子を透過した光線の偏波面とが互いに
直交するように変換する偏波面変換手段と、前記偏波面
が互いに直交するように変換された2つの光線を合成し
て出力する合成出力手段と、を有することを特徴とする
波長可変フィルタ装置が、提供される。
【0014】このような構成の波長可変フィルタ装置で
は、波長多重された光が液晶ファブリペロー共振器に入
射すると、そのうち共振器と共振状態にある常光線と異
常光線とが透過する一方、非共振状態にある波長成分が
所定角度で反射する。液晶ファブリペロー共振器を透過
した常光線と異常光線は、第1の検光子に入射して、異
常光線のみが透過する。一方、液晶ファブリペロー共振
器によって反射された光線は、再入射手段によって、そ
の偏波面が90°回転し、液晶ファブリペロー共振器に
所定方向から再入射する。
【0015】再入射手段を介して液晶ファブリペロー共
振器に再入射した光のうち、共振状態の常光線および異
常光線が透過する。この透過した光のうち、異常光線の
みを第2の検光子が透過させる。偏波面変換手段は、第
1の検光子を透過した光線の偏波面と第2の検光子を透
過した光線の偏波面とが、互いに直交するように変換す
る。そして、偏波面が互いに直交するように変換された
2つの光線を、合成出力手段が合成して出力する。
【0016】これにより、波長多重された光を液晶ファ
ブリペロー共振器でP偏波とS偏波に分離した後は、両
者の光を別の光路で変換して任意の光信号を取り出し、
合成して出力するので、複雑なアライメント作業が簡略
化される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態を図面を参
照して説明する。図1は本発明の第1の形態の波長可変
フィルタ装置の構成を示す概略図である。波長可変フィ
ルタ装置1は、LC−FPI(液晶ファブリペロー共振
器)11、検光子12,17、ミラー13,16,1
9、PBS(偏光ビームスプリッタ)14、1/4波長
板15、および半波長板18から構成されている。ここ
では、LC−FPI11に入射する入射光Lは、偏光し
ておらず、スペクトルが連続して大きく広がっているも
のとする。
【0018】図2はLC−FPI11の構造を示す側断
面図である。LC−FPI11の基板111,111と
しては、等辺が10mmの石英製の三角プリズムが使用
されている。基板111,111の斜面には、厚さ60
nmの透明導電膜112,112がスパッタ法により積
層されている。また、透明導電膜112,112の上に
は、TiO2 とSiO2 との多層膜よりなる誘電体ミラ
ー113,113が蒸着法により積層され、さらにその
上には、ラビング処理された厚さ約60nmの液晶配向
膜114,114が積層されている。
【0019】2つの基板111,111は、12μmの
スペーサ116を混ぜたシール剤を介して互いに貼り合
わされている。このスペーサ116と基板111,11
1との間には、液晶配向膜114,114によってホモ
ジニアス配向されたネマティック液晶115が封じ込め
られている。透明導電膜112,112間には、電源回
路117が接続されており、この電源回路117からの
供給電圧に応じて、ネマティック液晶115の屈折率が
変化し、透過できる光の波長(共振波長)が変化する。
【0020】基板111,111を貼り合わせるときに
は、貼り合わせ面が平行になるように調整した後、15
0°Cの環境に90分置くことにより接着し、ネマティ
ック液晶115を充填し、電源回路117との間にリー
ド線を接続することにより、LC−FPI11全体が完
成する。
【0021】このような構成のLC−FPI11では、
ネマティック液晶115の配向面に対して45°の角度
で入射光Lが入射するように設置される。LC−FPI
11は、電源回路117から電圧を印加することによ
り、異常屈折率が変化して、入射光Lに含まれる異常光
線に対する共振波長が変化する。これにより、透過光L
01の異常光線成分の波長を制御することができる。以
後、本形態では、紙面に垂直なS偏波光を常光線、紙面
と平行なP偏波光を異常光線と定義する。
【0022】また、LC−FPI11の常屈折率は、電
圧の印加による影響は受けない。このため、常光線に対
する共振波長は常に一定なので、透過光L01の常光線成
分の波長は常に一定である。
【0023】一方、入射光Lのうち透過できなかった光
線成分は、ネマティック液晶115で反射して90°向
きが変化し、反射光L02として出力される。図1に戻
り、波長可変フィルタ装置1では、LC−FPI11
が、その配向面11aが入射光Lに対して、45°傾斜
する向きに設けられている。このLC−FPI11は、
入射光Lを構成する常光線および異常光線に対する各共
振波長λ 0 およびλ1 の光を透過させ、光L01として入
射光Lの延長線上に出射させる。また、LC−FPI1
1は、入射光Lのうち共振波長λ0 およびλ1 以外の成
分の光を90°反射させ、光L02として出射する。
【0024】LC−FPI11の光L01の出射側には、
光L01と垂直な面を持つ検光子12が設けられている。
検光子12は、光L01のうちP偏光成分のみを抽出し、
光L 03として通過させる。検光子12の後段には、ミラ
ー13が設けられている。ミラー13は、その反射面1
3aが光L03に対して45°傾くように、すなわち、光
03を90°に反射させられるように設けられている。
反射後の光L03の延長上には、PBS14が設けられて
いる。
【0025】一方、LC−FPI11の光L02の出射側
には、光L02の光軸と垂直な面を持つ1/4波長板15
およびミラー16が設けられている。1/4波長板15
は、光L02の偏波面を45°だけ回転させ、光L04とし
て通過させる。また、1/4波長板15は、ミラー16
で反射した光L04の偏波面をさらに45°回転させて、
光L05としてLC−FPI11に再入射させる。
【0026】LC−FPI11は、再入射した光L05
うち、共振波長λ0 およびλ1 の光を透過させ、光L06
として光L05の延長線上に出射させる。光L05の延長線
上には、光L06と垂直な面を持つ検光子17および半波
長板18が設けられている。検光子17は、光L06のう
ちP偏光成分のみを抽出し、光L07として通過させる。
半波長板18は、光L07の偏波面を90°回転させてS
偏波の光L08として通過させる。
【0027】半波長板18の後方には、ミラー19が設
けられている。ミラー19は、その反射面19aが光L
08に対して45°傾くように、すなわち、光L08を90
°に反射させられるように設けられている。反射後の光
08の延長上には、PBS14が設けられている。PB
S14は、光L03および光L08を合成して出射光LX
出射する。
【0028】次に、このような構成を有する波長可変フ
ィルタ装置1の具体的な作用について説明する。図3は
図1の各部の光の特性を示す図である。また、図4も同
様に図1の各部の光の特性を示す図である。図3および
図4では、光L01等の特性を、S偏波成分とP偏波成分
とに分けて示している。これら図3および図4と、図1
に基づいて、波長可変フィルタ装置1の具体的な作用を
説明する。まず、LC−FPI11に入射する入射光L
は、図3に示すように共振波長λ0 およびλ1 を含む波
長多重された光である。この入射光LがLC−FPI1
1に入射すると、点11bにて透過光L01と反射光L02
とに分離される(図1参照)。
【0029】透過光L01は、図3に示すように、入射光
Lの中のS偏波(常光線)については波長λ0 の光成分
のみを、またP偏波(異常光線)については波長λ1
光成分のみを有している。この透過光L01は、検光子1
2を通過するときに、S偏波、すなわち波長λ0 の光成
分がカットされ、波長λ1 のP偏波のみが透過して、光
03となる。光L03は、ミラー13で90°反射して、
PBS14に入射する。
【0030】一方、LC−FPI11で反射した反射光
02は、波長λ0 の光成分がカットされたS偏波と、波
長λ1 の光成分がカットされたP偏波とで構成される。
この反射光L02は、1/4波長板15を通過することに
より、その偏波面が45°回転し、光L04となる。そし
て、光L04は、ミラー16で反射して再び1/4波長板
15を通過する。これにより、光L04は、偏波面がさら
に45°回転して、光L02の状態から偏波面が90°回
転した状態の光L05となる。すなわち、光L05のS偏波
とP偏波の特性は、光L02のS偏波とP偏波の特性を入
れ替えたものになる。
【0031】この光L05は、直進してLC−FPI11
の点11bに再入射する。そこで、図4に示すように、
光L05は、そのS偏波の波長λ0 の光成分とP偏波の波
長λ 1 の光成分のみが透過して、光L06となる。光L06
は、検光子17を通過して、S偏波、すなわち波長λ0
の光成分がカットされ、P偏波、すなわち波長λ1 の光
成分のみが透過して光L07となる。そして、光L07は、
半波長板18によって、その偏波面が90°回転して波
長λ1 のみのS偏波の光L08となる。この光L 08は、ミ
ラー19で90°反射して、PBS14に入射する。
【0032】PBS14は、ミラー13側から入射した
波長λ1 のP偏波の光L03と、ミラー19側から入射し
た波長λ1 のS偏波の光L08とを合成して、出射光LX
を出射する。こうして、所望の波長λ1 の光を、S偏波
成分およびP偏波成分ともに取り出すことができる。
【0033】このように、本形態では、LC−FPI1
1によって入射光Lから光L01を透過させて、一方の偏
波光(P偏波光)の波長λ1 の成分を抽出するととも
に、LC−FPI11で反射した光L02をミラー16で
反射して光L05としてLC−FPI11に再入射させ、
他方の偏波光(S偏波光)の波長λ1 の成分を抽出し
て、両者を合成するようにしたので、偏波に依存するこ
となく所望の波長を抽出することができる。また、ミラ
ー13,16等は、1本の光に対してのみアライメント
を行えばよいので、その作業が簡単になり、より高精度
に所望の光信号を取り出すことが可能となる。
【0034】また、本形態では、光L05をLC−FPI
11に再入射させる手段としてのミラー16を、反射面
が光L02の光軸と垂直になるように設けたので、光L02
が反射した点11bに正確に光L05を入射させることが
できる。よって、より高精度な光信号の抽出が行える。
【0035】なお、1/4波長板15およびミラー16
を、LC−FPI11の面に接着固定することにより、
アライメント作業を簡単にすることができ、精度も向上
する。さらに、検光子12、検光子17、および半波長
板18もLC−FPI11の面に接着固定すれば、アラ
イメント作業をより簡単にすることができ、精度もさら
に向上する。
【0036】また、本形態では、LC−FPI11とし
て三角プリズムを使用する例を示したが、他の形状のも
のでも実施可能である。さらに、本形態では、入射光L
として、連続なスペクトルを持つ光線を使用する例を示
したが、狭スペクトルである多波長からなる光線を使用
しても、同様の効果を得ることができる。
【0037】また、入射光Lと出射光X とを、光ファイ
バを介してLC−FPI11に入射または出射させるよ
うにすれば、外部との接続を容易にできる。次に、上記
第1の形態の変形例について説明する。
【0038】図5、図6、および図7は第1の形態の変
形例を示す概略図であり、図5の(A)は第1の変形例
を示す図、(B)は第2の変形例を示す図、(C)は第
3の変形例を示す図、図6の(A)は第4の変形例を示
す図、(B)は第5の変形例を示す図、(C)は第6の
変形例を示す図、(D)は第7の変形例を示す図、図7
の(A)は第8の変形例を示す図、(B)は第9の変形
例を示す図である。
【0039】まず、図5(A)の第1の変形例は、図1
の第1の形態における検光子(A)17と半波長板(λ
/2)18との前後位置を入れ替えたものである。図5
(B)の第2の変形例は、図1の第1の形態における半
波長板18を検光子12の後段に設けたものである。こ
れにより、PBS14に入射する光L03と光L08は、図
1や図5(A)の場合と偏波面が反対になる。ただし、
出射光LX は当然同じ特性を持つ。図5(C)の第3の
変形例は、図5(B)の第2の変形例における半波長板
18および検光子12の位置を入れ替えたものである。
【0040】次いで、図6(A)の第4の変形例は、図
1の第1の形態における1/4波長板15をファラデー
素子20に代えたものである。図6(B)の第5の変形
例は、図6(A)の第4の変形例における検光子17と
半波長板18との前後位置を入れ替えたものである。図
6(C)の第6の変形例は、第4の変形例における半波
長板18を検光子12の後段に設けたものである。これ
により、PBS14に入射する光L03と光L08は、図1
や図6(A)の場合と偏波面が反対になる。ただし、出
射光LX は当然同じ特性を持つ。図6(D)の第7の変
形例は、図6(C)の第6の変形例における半波長板1
8および検光子12の位置を入れ替えたものである。
【0041】図7(A)の第8の変形例は、図6(A)
の第4の変形例における検光子17をファラデー素子2
0とミラー(M)16の間に設け、さらに半波長板18
を検光子12の後段に設けたものである。また、図7
(B)の第9の変形例は、図7(A)の第8の変形例に
おける半波長板18および検光子12の位置を入れ替え
たものである。
【0042】なお、ファラデー素子20としては、磁性
ガーネット薄膜を使用することにより、永久磁石等の磁
場発生手段が不要となり、装置全体を小型にでき、アラ
イメントも容易となる。
【0043】さらに、図8に第1の形態の第10の変形
例を示す。この変形例では、入射側にレンズ21を、ま
た、検光子12とミラー13との間と、半波長板18と
ミラー19との間にそれぞれレンズ22およびレンズ2
3を、さらに1/4波長板(λ/4)15とミラー16
との間にレンズ24を設けたものである。入射側のレン
ズ21は、入射光Lを絞ってLC−FPI11の点11
bに焦点を合わせるレンズである。ここでは、例えば2
0mmの焦点距離を持つものとする。また、レンズ22
およびレンズ23も同様に、20mmの焦点距離を持
ち、点11bに焦点が合うように配置されている。一
方、レンズ24は、焦点距離5mmのレンズであり、点
11bから約17mm、ミラー16から約7mmの位置
に配置されている。
【0044】このような構成により、第10の変形例で
は、各光L,L05が点11bの位置に約70μmのビー
ムウエストで入射する。このため、面粗さ等の影響が受
けにくく、高いフィネスが得られる。また、ミラー1
3,16,19の代わりに位相共役鏡を用いれば、アラ
イメントフリーで各光を折り返すことができる。
【0045】なお、レンズ21等を使用する構成は、第
1の形態の第1〜第9の各変形例にも適用できる。次
に、本発明の波長可変フィルタ装置の第2の形態につい
て説明する。
【0046】図9は本発明の第2の形態の波長可変フィ
ルタ装置の構成を示す概略図である。この波長可変フィ
ルタ装置2は、LC−FPI(液晶ファブリペロー共振
器)31、ファラデー素子32,35、検光子33,3
6、ミラー34,37から構成されている。ここでは、
LC−FPI31に入射する入射光Lは、偏光しておら
ず、スペクトルが連続して大きく広がっているものとす
る。
【0047】LC−FPI31は、その配向面31aが
入射光Lに対して、45°傾斜する向きに設けられてい
る。このLC−FPI31は、入射光Lを構成する常光
線および異常光線に対する各共振波長λ0 およびλ1
光を透過させ、光L31として入射光Lの延長線上に出射
させる。また、LC−FPI31は、入射光Lのうち共
振波長λ0 およびλ1 以外の成分の光を90°反射さ
せ、光L32として出射する。
【0048】LC−FPI31の光L31の出射側には、
光L31の光軸と垂直な面を持つファラデー素子32、検
光子33、およびミラー34が設けられている。ファラ
デー素子32は、光L31の偏波面を45°だけ回転さ
せ、光L33として通過させる。また、ファラデー素子3
2は、検光子33を通過し、ミラー34で反射した光L
33の偏波面をさらに45°回転させて、光L34としてL
C−FPI31に再入射させる。LC−FPI31に再
入射した光L34は、後述するようにその偏波および波長
の特性のため、配向面31aで90°反射して光L35
して出射される。
【0049】一方、LC−FPI31の光L32の出射側
には、光L32の光軸と垂直な面を持つファラデー素子3
5、検光子36、およびミラー37が設けられている。
ファラデー素子35は、光L32の偏波面を45°だけ回
転させ、光L36として通過させる。また、ファラデー素
子35は、検光子36を通過し、ミラー37で反射した
光L36の偏波面をさらに45°回転させて、光L37とし
てLC−FPI31に再入射させる。LC−FPI31
に再入射した光L37は、後述するようにその偏波および
波長の特性のため、配向面31aを透過して光L38とし
て出射される。
【0050】次に、このような構成を有する波長可変フ
ィルタ装置2の具体的な作用について説明する。図10
は図9の各部の光の特性を示す図である。また、図11
も同様に図9の各部の光の特性を示す図である。図10
および図11では、光L01等の特性を、S偏波成分とP
偏波成分とに分けて示している。これら図10および図
11と、図9に基づいて、波長可変フィルタ装置2の具
体的な作用を説明する。まず、LC−FPI31に入射
する入射光Lは、図10に示すように共振波長λ0 およ
びλ1 を含む波長多重された光である。この入射光Lが
LC−FPI31に入射すると、点31bにて透過光L
31と反射光L32とに分離される(図9参照)。
【0051】透過光L31は、図10に示すように、入射
光Lの中のS偏波(常光線)については波長λ0 の光成
分のみを、またP偏波(異常光線)については波長λ1
の光成分のみを有している。この透過光L31は、ファラ
デー素子32を通過するときに、その偏波面が45°回
転して光L33となる。そして、光L33は、検光子33を
通過するときに、S偏波、すなわち波長λ0 の光成分が
カットされ、波長λ1のP偏波のみが透過し、ミラー3
4で反射し、再び検光子33を通過してファラデー素子
32を通過する。
【0052】ファラデー素子32は、光L33の偏波面を
さらに45°回転させ、光L34としてLC−FPI31
に再入射させる。光L34は、検光子33およびファラデ
ー素子32を通過する過程で、図10に示すように、S
偏波の波長λ1 の成分のみとなっている。このため、光
34は、LC−FPI31の配向面31aで反射され
て、光L35として出射される。
【0053】一方、LC−FPI31で反射した反射光
32は、図11に示すように、波長λ0 の光成分がカッ
トされたS偏波と、波長λ1 の光成分がカットされたP
偏波とで構成される。この反射光L32は、ファラデー素
子35を通過するときに、その偏波面が45°回転して
光L36となる。そして、光L36は、検光子36を通過す
るときに、S偏波の光成分がカットされ、P偏波のみが
透過し、ミラー37で反射し、再び検光子36を通過し
てファラデー素子35に通過する。
【0054】ファラデー素子35は、光L36の偏波面を
さらに45°回転させ、光L37としてLC−FPI31
に再入射させる。光L37は、検光子36およびファラデ
ー素子35を通過する過程で、図11に示すように、波
長λ0 を除いたP偏波の成分のみとなっている。このた
め、光L37は、波長λ1 の成分のみがLC−FPI31
の配向面31aを透過し、光L38として出射される。
【0055】こうして、光L35および光L38を合成した
光が、出射光LX として抽出される。このように、第2
の形態の波長可変フィルタ装置2では、LC−FPI3
1によって分離された光L31および光L32を、ともにミ
ラー34、ミラー37で反射して、LC−FPI31に
再入射させ、両者を合成して出射させるようにしたの
で、偏波に依存することなく所望の波長を抽出すること
ができる。また、ミラー34,37は、1本の光に対し
てのみアライメントを行えばよいので、その作業が簡単
になり、より高精度に所望の光信号を取り出すことが可
能となる。
【0056】また、本形態では、ミラー34,37を、
その反射面が光L31,L32の各光軸と垂直になるように
設けたので、LC−FPI31の点31bに正確に光L
34,L37を入射させることができる。よって、より高精
度な光信号の抽出が行える。
【0057】なお、ファラデー素子32、検光子33、
およびミラー34を、また、ファラデー素子35、検光
子36、およびミラー37を、それぞれLC−FPI3
1の面に接着固定することにより、アライメント作業を
省略することができ、精度も向上する。
【0058】また、本形態では、LC−FPI31とし
て三角プリズムを使用する例を示したが、他の形状のも
のでも実施可能である。さらに、本形態では、入射光L
として、連続なスペクトルを持つ光線を使用する例を示
したが、狭スペクトルである多波長からなる光線を使用
しても、同様の効果を得ることができる。
【0059】また、入射光Lと出射光X とを、光ファイ
バを介してLC−FPI31に入射または出射させるよ
うにすれば、外部との接続を容易にできる。なお、ファ
ラデー素子32,35としては、磁性ガーネット薄膜を
使用することにより、永久磁石等の磁場発生手段が不要
となり、装置全体を小型にでき、アライメントも容易と
なる。
【0060】次に、第2の形態の波長可変フィルタ装置
2の変形例について説明する。図12は第2の形態の第
1の変形例を示す図である。この第1の変形例では、図
9で示した構成の波長可変フィルタ装置2の各光路上
に、それぞれレンズ41,42,43,44が配置され
ている。各レンズレンズ41,42,43,44は、L
C−FPI31の配向面31aの点31bに焦点がくる
ように配置されている。これにより各光L、L34等は、
点31bの位置に約70μmのビームウエストで入射す
る。このため、面粗さ等の影響が受けにくく、高いフィ
ネスが得られる。あるいは、ミラー13,16,19の
代わりに位相共役鏡を用いれば、アライメントフリーで
各光を折り返すことができる。
【0061】図13は第2の形態の第2の変形例を示す
図である。この第2の変形例では、LC−FPI31の
配向面31aを、入射光Lに対して直角の向きに配置す
る。これにより、入射光Lから分離された光L31,L21
は、入射光Lと平行になる。このため、当然、ファラデ
ー素子32,35、検光子33,36、およびミラー3
4,37の各配置もそれに応じた位置になっている。こ
のような構成にすることにより、入射光LのLC−FP
I31への入射角を小さくできるので、高いフィネスが
得られる。また、出射光LX と入射光Lとを同じ光軸上
に設定できるので、アライメントや実装が容易となる。
【0062】なお、LC−FPI31の基板形状は、直
角三角形である必要はない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、波長多
重された光を液晶ファブリペロー共振器でP偏波とS偏
波に分離した後は、両者の光を別の光路で変換して任意
の光信号を取り出し、合成して出力するようにしたの
で、複雑なアライメント作業を簡略化し、より高精度に
所望の光信号を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態の波長可変フィルタ装置の
構成を示す概略図である。
【図2】LC−FPIの構造を示す側断面図である。
【図3】図1の各部の光の特性を示す図である。
【図4】図1の各部の光の特性を示す図である。
【図5】第1の形態の変形例を示す概略図であり、
(A)は第1の変形例を示す図、(B)は第2の変形例
を示す図、(C)は第3の変形例を示す図である。
【図6】第1の形態の変形例を示す概略図であり、
(A)は第4の変形例を示す図、(B)は第5の変形例
を示す図、(C)は第6の変形例を示す図、(D)は第
7の変形例を示す図である。
【図7】第1の形態の変形例を示す概略図であり、
(A)は第8の変形例を示す図、(B)は第9の変形例
を示す図である。
【図8】第1の形態の第10の変形例を示すである。
【図9】本発明の第2の形態の波長可変フィルタ装置の
構成を示す概略図である。
【図10】図9の各部の光の特性を示す図である。
【図11】図9の各部の光の特性を示す図である。
【図12】第2の形態の第1の変形例を示す図である。
【図13】第2の形態の第2の変形例を示す図である。
【図14】特願平8−035186号による波長可変フ
ィルタ装置の構成を示す図概略である。
【符号の説明】
1,2 波長可変フィルタ装置 11 LC−FPI(液晶ファブリペロー共振器) 12 検光子 13 ミラー 14 PBS(偏光ビームスプリッタ) 15 1/4波長板 16 ミラー 17 検光子 18 半波長板 19 ミラー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重された光信号から任意の光信号
    を取り出す波長可変フィルタ装置において、 異常光線に対する共振波長のチューニングが可能であ
    り、前記波長多重された入射光のうち共振状態にある常
    光線と異常光線とを透過させる一方、非共振状態にある
    波長成分を所定角度で反射させるように構成された液晶
    ファブリペロー共振器と、 前記液晶ファブリペロー共振器を透過した前記常光線と
    前記異常光線のうち前記異常光線のみを透過させる第1
    の検光子と、 前記液晶ファブリペロー共振器によって反射された光線
    の偏波面を90°回転させるとともに、前記液晶ファブ
    リペロー共振器に前記所定方向から再入射させる再入射
    手段と、 前記液晶ファブリペロー共振器に再入射して透過した共
    振状態の常光線および異常光線のうち、前記異常光線の
    みを透過させる第2の検光子と、 前記第1の検光子を透過した光線の偏波面と前記第2の
    検光子を透過した光線の偏波面とが互いに直交するよう
    に変換する偏波面変換手段と、 前記偏波面が互いに直交するように変換された2つの光
    線を合成して出力する合成出力手段と、 を有することを特徴とする波長可変フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶ファブリペロー共振器は、配向
    面が前記入射光に対して45°の角度となるように配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の波長可変フ
    ィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検光子、前記再入射手段、前
    記第2の検光子、および前記偏波面変換手段は、前記液
    晶ファブリペロー共振器の面に接着固定され、一体にさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の波長可変フィ
    ルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記再入射手段は、1/4波長板と、前
    記液晶ファブリペロー共振器との間で前記1/4波長板
    を挟み、かつ反射面が前記1/4波長板を通過した光の
    光軸と垂直になるように配置されるミラーと、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変フィルタ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記再入射手段は、前記液晶ファブリペ
    ロー共振器によって反射された光の偏波面を45°回転
    させるファラデー素子と、前記液晶ファブリペロー共振
    器との間で前記ファラデー素子を挟み、かつ反射面が前
    記ファラデー素子を通過した光と垂直になるように配置
    されるミラーと、を有することを特徴とする請求項1記
    載の波長可変フィルタ装置。
  6. 【請求項6】 前記偏波面変換手段は、半波長板である
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変フィルタ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記合成出力手段は、前記偏波面が互い
    に直交するように変換された2つの光線をそれぞれ反射
    して交差させるように配置される2つのミラーと、前記
    2つの光線の交差する位置に配置されて両者を合成する
    偏光素子と、を有することを特徴とする請求項1記載の
    波長可変フィルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記液晶ファブリペロー共振器を通る各
    光路上には、前記液晶ファブリペロー共振器上の各光の
    通過点にビームウエストが位置するレンズが配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の波長可変フィルタ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記液晶ファブリペロー共振器に前記入
    射光を導入する光ファイバを有することを特徴とする請
    求項1記載の波長可変フィルタ装置。
  10. 【請求項10】 波長多重された光信号から任意の光信
    号を取り出す波長可変フィルタ装置において、 異常光線に対する共振波長のチューニングが可能であ
    り、前記波長多重された入射光のうち共振状態にある常
    光線と異常光線とを透過させる一方、非共振状態にある
    波長成分を所定角度で反射させるように構成された液晶
    ファブリペロー共振器と、 前記液晶ファブリペロー共振器を透過した前記常光線と
    前記異常光線のうち前記異常光線のみを透過させる第1
    の検光子と、 前記液晶ファブリペロー共振器によって反射された光線
    の偏波面を45°回転させるファラデー素子と、 前記液晶ファブリペロー共振器に対して前記ファラデー
    素子よりも後段に配置され、前記ファラデー素子を通過
    する前の段階では前記異常光線であった成分のみを通過
    させる第2の検光子と、 前記ファラデー素子および前記第2の検光子を通過した
    光を再び前記ファラデー素子および前記第2の検光子を
    通過させ、前記異常光線の状態で前記液晶ファブリペロ
    ー共振器に前記所定方向から再入射させるミラーと、 前記第1の検光子を透過した光線の偏波面と、前記ミラ
    ーによって前記液晶ファブリペロー共振器に再入射して
    透過した光線の偏波面とが互いに直交するように変換す
    る偏波面変換手段と、 前記偏波面が互いに直交するように変換された2つの光
    線を合成して出力する合成出力手段と、 を有することを特徴とする波長可変フィルタ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の検光子、前記ファラデー素
    子、前記第2の検光子、および前記偏波面変換手段は、
    前記液晶ファブリペロー共振器の面に接着固定され、一
    体にされていることを特徴とする請求項10記載の波長
    可変フィルタ装置。
  12. 【請求項12】 波長多重された光信号から任意の光信
    号を取り出す波長可変フィルタ装置において、 異常光線に対する共振波長のチューニングが可能であ
    り、前記波長多重された入射光のうち共振状態にある常
    光線と異常光線とを透過させる一方、非共振状態にある
    波長成分を所定角度で反射させるように構成された液晶
    ファブリペロー共振器と、 前記液晶ファブリペロー共振器を透過した光線の偏波面
    を45°回転させる第1のファラデー素子と、 前記液晶ファブリペロー共振器に対して前記第1のファ
    ラデー素子よりも後段に配置され、前記第1のファラデ
    ー素子を通過する前の段階では前記異常光線であった成
    分のみを通過させる第1の検光子と、 前記第1のファラデー素子および前記第1の検光子を通
    過した光を、再び前記第1ファラデー素子および前記第
    1の検光子を通過させ、前記常光線の状態で前記液晶フ
    ァブリペロー共振器に再入射させる第1のミラーと、 前記液晶ファブリペロー共振器で反射された光線の偏波
    面を45°回転させる第2のファラデー素子と、 前記液晶ファブリペロー共振器に対して前記第2のファ
    ラデー素子よりも後段に配置され、前記第2のファラデ
    ー素子を通過する前の段階では前記常光線であった成分
    のみを通過させる第2の検光子と、 前記第2のファラデー素子および前記第2の検光子を通
    過した光を、再び前記第2ファラデー素子および前記第
    2の検光子を通過させ、前記異常光線の状態で前記液晶
    ファブリペロー共振器に前記所定角度から再入射させる
    第2のミラーと、 を有することを特徴とする波長可変フィルタ装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のファラデー素子、前記第1
    の検光子、前記第2のファラデー素子、および前記第2
    の検光子は、前記液晶ファブリペロー共振器の面に接着
    固定され、一体にされていることを特徴とする請求項1
    2記載の波長可変フィルタ装置。
  14. 【請求項14】 前記液晶ファブリペロー共振器を通る
    各光路上には、前記液晶ファブリペロー共振器上の各光
    の通過点にビームウエストが位置するレンズが配置され
    ていることを特徴とする請求項12記載の波長可変フィ
    ルタ装置。
  15. 【請求項15】 前記液晶ファブリペロー共振器に前記
    入射光を導入する入射用光ファイバと、前記液晶ファブ
    リペロー共振器から出射光を導出する出射用光ファイバ
    と、を有することを特徴とする請求項12記載の波長可
    変フィルタ装置。
JP29152696A 1996-11-01 1996-11-01 波長可変フィルタ装置 Pending JPH10133162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29152696A JPH10133162A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 波長可変フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29152696A JPH10133162A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 波長可変フィルタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10133162A true JPH10133162A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17770050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29152696A Pending JPH10133162A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 波長可変フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10133162A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116931199A (zh) * 2023-09-19 2023-10-24 成都光创联科技有限公司 光器件及光收发一体化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116931199A (zh) * 2023-09-19 2023-10-24 成都光创联科技有限公司 光器件及光收发一体化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5648870A (en) Dichroic mirror and projector having the same
JP5201508B2 (ja) 導波路型波長ドメイン光スイッチ
WO2016065865A1 (zh) 微型同波长单芯双向光收发模块
JP4286351B2 (ja) 光アッド/ドロップ回路
US6498680B1 (en) Compact tunable optical wavelength interleaver
JP4367684B2 (ja) ダイナミックゲインイコライザ
US7307787B2 (en) Beam splitting prism, method of manufacturing beam splitting prism, and all-optical switching device
US7173763B2 (en) Optical interleaver and filter cell design with enhanced clear aperture
KR20010010649A (ko) 광투사형 디스플레이장치의 편광변환소자
US6441961B1 (en) Folded optical interleaver with optional routing capability
JP3672093B2 (ja) 光スイッチ
JPH10133162A (ja) 波長可変フィルタ装置
JP2004191904A (ja) 波長選択装置、波長選択レーザおよび波長可変レーザ
JPH085976A (ja) 可変波長光フィルタ
US7268944B2 (en) Optical interleaver, filter cell, and component design with reduced chromatic dispersion
JP4092986B2 (ja) 光スイッチ
EP1296165A2 (en) Interleaver
JP3108344B2 (ja) 光学フィルタモジュール
JPH085977A (ja) 可変波長液晶光フィルタ
JPS6134128B2 (ja)
JP3242839B2 (ja) 可変波長選択装置
JPH0836157A (ja) 可変波長フィルタ
JPH09230166A (ja) 波長可変フィルタ装置
JP3951881B2 (ja) 光部品
US20040080823A1 (en) Optical element