JPH10133018A - 光学素子およびその光学検査方法 - Google Patents
光学素子およびその光学検査方法Info
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- JPH10133018A JPH10133018A JP30117996A JP30117996A JPH10133018A JP H10133018 A JPH10133018 A JP H10133018A JP 30117996 A JP30117996 A JP 30117996A JP 30117996 A JP30117996 A JP 30117996A JP H10133018 A JPH10133018 A JP H10133018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保護フィルムおよび／または剥離フィルムを
積層したままの状態で製造工程中の検査が可能な光学素
子を提供する。 【解決手段】 光学補償板３、偏光板など共に、光学的
等方性保護フィルム２および／または光学的等方性剥離
フィルム５を用いることを特徴とする光学素子１ａ、お
よびこれらの光学的等方性のフィルムを積層したまま光
学的欠陥を検査することを特徴とする光学検査方法。
積層したままの状態で製造工程中の検査が可能な光学素
子を提供する。 【解決手段】 光学補償板３、偏光板など共に、光学的
等方性保護フィルム２および／または光学的等方性剥離
フィルム５を用いることを特徴とする光学素子１ａ、お
よびこれらの光学的等方性のフィルムを積層したまま光
学的欠陥を検査することを特徴とする光学検査方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置など
に用いられる光学素子およびその光学検査方法に関する
ものである。詳しくは、光学的等方性の保護フィルムお
よび剥離フィルムを用いることを特徴とする光学素子お
よびその光学検査方法に関する。
に用いられる光学素子およびその光学検査方法に関する
ものである。詳しくは、光学的等方性の保護フィルムお
よび剥離フィルムを用いることを特徴とする光学素子お
よびその光学検査方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】液晶表示装置（以下「ＬＣＤ」という）
においては、偏光子としての偏光板に入光した光が、液
晶セルを透過した後、検光子としての偏光板を透過する
ことにより画像を表示する。偏光子に照射される光は白
色光であるが、液晶セルは前後一対の偏光板の組合わせ
により透過光を選別する機能を果たしている。しかしな
がら、液晶表示形式、液晶の性質等によって必然的に画
像が着色されたり、視野角が狭小になるなど表示品位が
損なわれることがある。このような液晶セルの表示品位
低下を補うために、光学補償板を液晶セル面上に設置す
ることが行われている。具体的な光学補償板としては、
ＳＴＮ形式のＬＣＤに用いられる色補償のための補償
板、ＴＦＴ形式のＬＣＤに用いられる視野角拡大のため
の視野角補償板などが例示される。
においては、偏光子としての偏光板に入光した光が、液
晶セルを透過した後、検光子としての偏光板を透過する
ことにより画像を表示する。偏光子に照射される光は白
色光であるが、液晶セルは前後一対の偏光板の組合わせ
により透過光を選別する機能を果たしている。しかしな
がら、液晶表示形式、液晶の性質等によって必然的に画
像が着色されたり、視野角が狭小になるなど表示品位が
損なわれることがある。このような液晶セルの表示品位
低下を補うために、光学補償板を液晶セル面上に設置す
ることが行われている。具体的な光学補償板としては、
ＳＴＮ形式のＬＣＤに用いられる色補償のための補償
板、ＴＦＴ形式のＬＣＤに用いられる視野角拡大のため
の視野角補償板などが例示される。
【０００３】上記光学補償板は特殊な高分子物質等で形
成されることが多く、従って機械的強度が十分でないた
め、各種の処理操作の間に摩擦傷が生ずることが多い。
そこで光学補償板を保護するための保護フィルムを設け
た光学素子が提案されている。従来、光学素子の保護フ
ィルムとしては、透明または半透明なＰＥＴフィルムや
ポリエチレン−ＥＶＡフィルムが使用されている。な
お、光学素子に用いる剥離フィルムとしても、これらの
材料が用いられている。
成されることが多く、従って機械的強度が十分でないた
め、各種の処理操作の間に摩擦傷が生ずることが多い。
そこで光学補償板を保護するための保護フィルムを設け
た光学素子が提案されている。従来、光学素子の保護フ
ィルムとしては、透明または半透明なＰＥＴフィルムや
ポリエチレン−ＥＶＡフィルムが使用されている。な
お、光学素子に用いる剥離フィルムとしても、これらの
材料が用いられている。
【０００４】ところで、光学素子の製造過程において
は、製造の最終工程のみならず、中間の工程においても
光学素子の光学的欠陥の有無について検査を行うことが
必要である。中間検査を行わず、最終段階において光学
素子に光学的欠陥が見出された場合には、部材の交換が
困難であるのみならず、交換の際に他の部分にも損傷が
及ぶため高価な材料が無駄になり、また作業性および生
産性が低下するなどの問題が生ずる。上記の検査は、通
常一対の偏光板の間に対象とする光学素子を挟んで行
う。ただし偏光板を貼着した光学素子の場合には、１つ
の偏光板のみを重ねて行う。
は、製造の最終工程のみならず、中間の工程においても
光学素子の光学的欠陥の有無について検査を行うことが
必要である。中間検査を行わず、最終段階において光学
素子に光学的欠陥が見出された場合には、部材の交換が
困難であるのみならず、交換の際に他の部分にも損傷が
及ぶため高価な材料が無駄になり、また作業性および生
産性が低下するなどの問題が生ずる。上記の検査は、通
常一対の偏光板の間に対象とする光学素子を挟んで行
う。ただし偏光板を貼着した光学素子の場合には、１つ
の偏光板のみを重ねて行う。
【０００５】従来の保護フィルムおよび／または剥離フ
ィルムとして用いられている透明または半透明なＰＥＴ
フィルムやポリエチレン−ＥＶＡフィルムは、必ずしも
光学的に等方性ではなく、これらのフィルムを設けた状
態では、保護フィルムや剥離フィルムの干渉色が発生し
たり、筋状の位相差ムラが生ずる。そのため、光学素子
の検査において微弱な光学的欠陥（位相差ムラや欠点な
ど）が検出できないばかりか、光学的欠陥が検出された
場合にも、その欠陥が光学補償板および／または偏光板
に起因するものか、保護フィルムおよび／または剥離フ
ィルムに起因するものかが不明である。従って、検査に
際しては保護フィルムおよび／または剥離フィルムを剥
して行うことが必要である。しかしながら、剥したフィ
ルムは再使用が困難であり、また剥す作業に労力を要す
るなどの欠点があった。
ィルムとして用いられている透明または半透明なＰＥＴ
フィルムやポリエチレン−ＥＶＡフィルムは、必ずしも
光学的に等方性ではなく、これらのフィルムを設けた状
態では、保護フィルムや剥離フィルムの干渉色が発生し
たり、筋状の位相差ムラが生ずる。そのため、光学素子
の検査において微弱な光学的欠陥（位相差ムラや欠点な
ど）が検出できないばかりか、光学的欠陥が検出された
場合にも、その欠陥が光学補償板および／または偏光板
に起因するものか、保護フィルムおよび／または剥離フ
ィルムに起因するものかが不明である。従って、検査に
際しては保護フィルムおよび／または剥離フィルムを剥
して行うことが必要である。しかしながら、剥したフィ
ルムは再使用が困難であり、また剥す作業に労力を要す
るなどの欠点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保護フィル
ムおよび／または剥離フィルムを積層したままの状態で
製造工程中の検査が可能な光学素子を提供することを目
的とする。
ムおよび／または剥離フィルムを積層したままの状態で
製造工程中の検査が可能な光学素子を提供することを目
的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第１
は、光学補償板および光学的等方性保護フィルムを付与
した積層フィルムからなることを特徴とする光学素子に
関するものである。本発明の第２は、光学的等方性基
板、光学補償層および光学的等方性保護フィルムをこの
順に付与した積層フィルムからなることを特徴とする光
学素子に関するものである。本発明の第３は、光学的等
方性剥離フィルム、粘着剤層、光学補償板、光学的等方
性保護フィルムをこの順に付与した積層フィルムからな
ることを特徴とする光学素子に関するものである。本発
明の第４は、光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、光
学補償板、粘着剤層、偏光板をこの順に付与した積層フ
ィルムからなることを特徴とする光学素子に関するもの
である。本発明の第５は、前記発明の第１から第４にお
いて、光学的等方性保護フィルムおよび／または光学的
等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコールからなる
ことを特徴とする光学素子に関する。本発明の第６は、
前記発明の第１から第４の光学素子について、光学的等
方性保護フィルムおよび／または光学的等方性剥離フィ
ルムを積層したまま、光学補償板および／または偏光板
の光学的欠陥を検査することを特徴とする光学検査方法
に関するものである。本発明の第７は、前記発明の第６
において、光学的等方性保護フィルムおよび／または光
学的等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコールから
なることを特徴とする光学検査方法に関する。
は、光学補償板および光学的等方性保護フィルムを付与
した積層フィルムからなることを特徴とする光学素子に
関するものである。本発明の第２は、光学的等方性基
板、光学補償層および光学的等方性保護フィルムをこの
順に付与した積層フィルムからなることを特徴とする光
学素子に関するものである。本発明の第３は、光学的等
方性剥離フィルム、粘着剤層、光学補償板、光学的等方
性保護フィルムをこの順に付与した積層フィルムからな
ることを特徴とする光学素子に関するものである。本発
明の第４は、光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、光
学補償板、粘着剤層、偏光板をこの順に付与した積層フ
ィルムからなることを特徴とする光学素子に関するもの
である。本発明の第５は、前記発明の第１から第４にお
いて、光学的等方性保護フィルムおよび／または光学的
等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコールからなる
ことを特徴とする光学素子に関する。本発明の第６は、
前記発明の第１から第４の光学素子について、光学的等
方性保護フィルムおよび／または光学的等方性剥離フィ
ルムを積層したまま、光学補償板および／または偏光板
の光学的欠陥を検査することを特徴とする光学検査方法
に関するものである。本発明の第７は、前記発明の第６
において、光学的等方性保護フィルムおよび／または光
学的等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコールから
なることを特徴とする光学検査方法に関する。
【０００８】更に本発明を詳細に説明する。光学補償板
とは、前記の通り、液晶表示装置における液晶セルの表
示品位を向上させる機能を有するものである。すなわ
ち、液晶表示形式や液晶の性質等によって画像が着色さ
れたり、視野角が狭小になるなど表示品位が損なわれる
ことがあるので、これらを光学的に補償する。従って、
液晶セルの有する光学的な性質を補償する機能を有する
ものであれば、いずれも用いることができる。光学補償
板は、単独で用いられるが、それ自体の自己支持性が不
十分であって単独使用が困難な場合（以下、「光学補償
層」と呼ぶ）には、通常光学補償層を直接または適宜の
接着剤層を介し光学的等方性基板と積層して形成した積
層物を光学補償板として用いる。光学補償層が低分子ま
たは高分子の液晶の場合には、光学的等方性基板上に、
例えば機械的なラビング処理により配向された配向層を
設け、配向層の上に光学補償層を形成することもある。
また、光学補償層の面に好ましくは保護層を形成する。
光学的等方性基板と光学補償層とを接着する接着剤層、
および光学補償層の上に形成する保護層としては、いず
れも光学的等方性の光硬化性アクリル樹脂接着剤などを
用いることができる。上記のように、光学補償板と光学
補償層とは同一の機能を有するが、前者は自己支持性を
有するものである。
とは、前記の通り、液晶表示装置における液晶セルの表
示品位を向上させる機能を有するものである。すなわ
ち、液晶表示形式や液晶の性質等によって画像が着色さ
れたり、視野角が狭小になるなど表示品位が損なわれる
ことがあるので、これらを光学的に補償する。従って、
液晶セルの有する光学的な性質を補償する機能を有する
ものであれば、いずれも用いることができる。光学補償
板は、単独で用いられるが、それ自体の自己支持性が不
十分であって単独使用が困難な場合（以下、「光学補償
層」と呼ぶ）には、通常光学補償層を直接または適宜の
接着剤層を介し光学的等方性基板と積層して形成した積
層物を光学補償板として用いる。光学補償層が低分子ま
たは高分子の液晶の場合には、光学的等方性基板上に、
例えば機械的なラビング処理により配向された配向層を
設け、配向層の上に光学補償層を形成することもある。
また、光学補償層の面に好ましくは保護層を形成する。
光学的等方性基板と光学補償層とを接着する接着剤層、
および光学補償層の上に形成する保護層としては、いず
れも光学的等方性の光硬化性アクリル樹脂接着剤などを
用いることができる。上記のように、光学補償板と光学
補償層とは同一の機能を有するが、前者は自己支持性を
有するものである。
【０００９】以下、本発明の各種光学素子およびそれら
の検査方法について述べる。まず発明の第１として、光
学補償板および光学的等方性保護フィルムを付与した積
層フィルムからなる光学素子について説明する。光学補
償板は強度の小さいフィルムであることが多く、また機
能の点では最も重要な部材である。積層フィルムの形態
の光学素子は、長尺のものをロール状に卷き取るが、卷
取りや卷戻し等の操作において、フィルムのガイドロー
ル等により機械的な摩擦や擦過等を受けて損傷すること
がある。そこで、光学的等方性保護フィルムを積層する
ことにより光学補償層を保護することができる。ここで
光学的等方性とは、目視において支障が認められない程
度に等方であればよい。保護フィルムが光学的に等方性
であるため、保護フィルムを積層したまま光学的欠陥の
検査を行うことが可能である。この光学検査は、一対の
偏光板の間に上記光学素子を挟んで透過する光線を調べ
ることにより行う。なお、光学的等方性保護フィルム
は、適度の粘着性を有し、粘着剤を使用せずに光学補償
板の面に貼着することができるものである。一連の製造
工程において、後に上記の光学素子に偏光板を貼付する
が、貼付後に例えば光学補償層に光学的欠陥が見出され
ても、偏光板を剥して欠陥を除去した後に剥した偏光板
を再使用することは困難である。これは、剥離過程にお
いて破損が発生し易く、偏光板の再生が不可能なことに
よる。
の検査方法について述べる。まず発明の第１として、光
学補償板および光学的等方性保護フィルムを付与した積
層フィルムからなる光学素子について説明する。光学補
償板は強度の小さいフィルムであることが多く、また機
能の点では最も重要な部材である。積層フィルムの形態
の光学素子は、長尺のものをロール状に卷き取るが、卷
取りや卷戻し等の操作において、フィルムのガイドロー
ル等により機械的な摩擦や擦過等を受けて損傷すること
がある。そこで、光学的等方性保護フィルムを積層する
ことにより光学補償層を保護することができる。ここで
光学的等方性とは、目視において支障が認められない程
度に等方であればよい。保護フィルムが光学的に等方性
であるため、保護フィルムを積層したまま光学的欠陥の
検査を行うことが可能である。この光学検査は、一対の
偏光板の間に上記光学素子を挟んで透過する光線を調べ
ることにより行う。なお、光学的等方性保護フィルム
は、適度の粘着性を有し、粘着剤を使用せずに光学補償
板の面に貼着することができるものである。一連の製造
工程において、後に上記の光学素子に偏光板を貼付する
が、貼付後に例えば光学補償層に光学的欠陥が見出され
ても、偏光板を剥して欠陥を除去した後に剥した偏光板
を再使用することは困難である。これは、剥離過程にお
いて破損が発生し易く、偏光板の再生が不可能なことに
よる。
【００１０】次に、発明の第２として、光学的等方性基
板、光学補償層および光学的等方性保護フィルムをこの
順に付与した積層フィルムからなる光学素子について説
明する。前記のように、自己支持性のない光学補償層
は、機能の点では最も重要な部材であるため、光学的等
方性基板と積層し光学補償板を形成する。発明の第２
は、発明の第１においてこのような積層物からなる光学
補償板を用いた場合に相当する。光学的等方性基板は自
己支持性を有するフィルムで構成されており、それ自体
保護機能を有するものである。従って、上記の構成によ
り、光学補償層は両面が保護されることになり、ロール
卷取り、卷戻し等の操作を安全に行うことができる。ま
た、保護フィルムが光学的等方性であるため、保護フィ
ルムを剥すことなくそのままの状態で光学的欠陥の検査
を行うことができる。すなわち、一対の偏光板の間に上
記光学素子を挟んでこれらを透過する光線を調べること
により光学検査を行う。その後の工程において、上記の
光学素子に偏光板を貼付するが、貼付後に欠陥を発見し
ても、偏光板を剥すと再生不可能な破損が発生し易いた
め再使用は困難である。
板、光学補償層および光学的等方性保護フィルムをこの
順に付与した積層フィルムからなる光学素子について説
明する。前記のように、自己支持性のない光学補償層
は、機能の点では最も重要な部材であるため、光学的等
方性基板と積層し光学補償板を形成する。発明の第２
は、発明の第１においてこのような積層物からなる光学
補償板を用いた場合に相当する。光学的等方性基板は自
己支持性を有するフィルムで構成されており、それ自体
保護機能を有するものである。従って、上記の構成によ
り、光学補償層は両面が保護されることになり、ロール
卷取り、卷戻し等の操作を安全に行うことができる。ま
た、保護フィルムが光学的等方性であるため、保護フィ
ルムを剥すことなくそのままの状態で光学的欠陥の検査
を行うことができる。すなわち、一対の偏光板の間に上
記光学素子を挟んでこれらを透過する光線を調べること
により光学検査を行う。その後の工程において、上記の
光学素子に偏光板を貼付するが、貼付後に欠陥を発見し
ても、偏光板を剥すと再生不可能な破損が発生し易いた
め再使用は困難である。
【００１１】次に、発明の第３として、光学的等方性剥
離フィルム、粘着剤層、光学補償板および光学的等方性
保護フィルムをこの順に付与した積層フィルムからなる
光学素子について説明する。この光学素子は、発明の第
１である光学補償板および光学的等方性保護フィルムを
積層してなる光学素子において、光学補償板の面に光学
的等方性剥離フィルムを貼付することにより製造するこ
とができる。また、発明の第２の光学素子において、光
学的等方性基板の面に光学的等方性剥離フィルムを貼付
することによって製造することもできる。上記のよう
に、両面に光学的等方性剥離フィルムおよび光学的等方
性保護フィルムを有しているため、この状態で光学的欠
陥の検査を行うことができる。前記と同様に、一対の偏
光板の間に上記光学素子を挟んでこれらを透過する光線
を調べることにより光学検査を行う。次の工程におい
て、光学的等方性保護フィルムを剥し、その面に偏光板
を貼付するが、上記の光学検査を行っておくことによ
り、高価な偏光板を貼着する前に光学的欠陥を発見する
ことができる。貼付後に偏光板を剥したときは、破損が
発生し易いため偏光板の再生は不可能である。
離フィルム、粘着剤層、光学補償板および光学的等方性
保護フィルムをこの順に付与した積層フィルムからなる
光学素子について説明する。この光学素子は、発明の第
１である光学補償板および光学的等方性保護フィルムを
積層してなる光学素子において、光学補償板の面に光学
的等方性剥離フィルムを貼付することにより製造するこ
とができる。また、発明の第２の光学素子において、光
学的等方性基板の面に光学的等方性剥離フィルムを貼付
することによって製造することもできる。上記のよう
に、両面に光学的等方性剥離フィルムおよび光学的等方
性保護フィルムを有しているため、この状態で光学的欠
陥の検査を行うことができる。前記と同様に、一対の偏
光板の間に上記光学素子を挟んでこれらを透過する光線
を調べることにより光学検査を行う。次の工程におい
て、光学的等方性保護フィルムを剥し、その面に偏光板
を貼付するが、上記の光学検査を行っておくことによ
り、高価な偏光板を貼着する前に光学的欠陥を発見する
ことができる。貼付後に偏光板を剥したときは、破損が
発生し易いため偏光板の再生は不可能である。
【００１２】更に、発明の第４として、光学的等方性剥
離フィルム、粘着剤層、光学補償板、粘着剤層および偏
光板をこの順に付与した積層フィルムからなる光学素子
について説明する。この光学素子は、上記発明の第３で
ある光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、光学補償板
および光学的等方性保護フィルムを積層してなる光学素
子から、光学的等方性保護フィルムを剥し、その面に偏
光板を貼付することによって製造することができる。上
記のように、光学的等方性剥離フィルムを使用してある
ため、この状態で光学的欠陥の検査を行うことができ
る。すなわち、上記光学素子の偏光板の反対側、すなわ
ち光学的等方性剥離フィルムの面に１つの偏光板を載置
し、これらを透過する光線を調べることにより光学検査
を行う。なお、光学素子の偏光板の上面にも保護フィル
ムを貼着することが多いが、この保護フィルムについて
は、前記の保護フィルムや剥離フィルムと異なり、光学
的に厳密な等方性は不要である。これは、光学的欠陥は
偏光光線の透過状態により検査するため、光学検査にお
いて一対の偏光板の間にある部材には厳密な等方性が要
求されるが、偏光板の外側にある部材には厳密な等方性
は不要であることによる。
離フィルム、粘着剤層、光学補償板、粘着剤層および偏
光板をこの順に付与した積層フィルムからなる光学素子
について説明する。この光学素子は、上記発明の第３で
ある光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、光学補償板
および光学的等方性保護フィルムを積層してなる光学素
子から、光学的等方性保護フィルムを剥し、その面に偏
光板を貼付することによって製造することができる。上
記のように、光学的等方性剥離フィルムを使用してある
ため、この状態で光学的欠陥の検査を行うことができ
る。すなわち、上記光学素子の偏光板の反対側、すなわ
ち光学的等方性剥離フィルムの面に１つの偏光板を載置
し、これらを透過する光線を調べることにより光学検査
を行う。なお、光学素子の偏光板の上面にも保護フィル
ムを貼着することが多いが、この保護フィルムについて
は、前記の保護フィルムや剥離フィルムと異なり、光学
的に厳密な等方性は不要である。これは、光学的欠陥は
偏光光線の透過状態により検査するため、光学検査にお
いて一対の偏光板の間にある部材には厳密な等方性が要
求されるが、偏光板の外側にある部材には厳密な等方性
は不要であることによる。
【００１３】光学的等方性の保護フィルムまたは剥離フ
ィルムの材料として市販されているものは、比較的種類
が少なく、例えばトリアセチルセルロースやポリビニル
アルコールが挙げられる。前者は高価であるが、後者は
きわめて安価であり、ＰＥＴやポリエチレン−ＥＶＡな
どと十分対抗し得る価格である。従って、本発明におい
てはポリビニルアルコールからなる光学的等方性フィル
ムを保護フィルムおよび剥離フィルムとして用いること
が特に好ましい。
ィルムの材料として市販されているものは、比較的種類
が少なく、例えばトリアセチルセルロースやポリビニル
アルコールが挙げられる。前者は高価であるが、後者は
きわめて安価であり、ＰＥＴやポリエチレン−ＥＶＡな
どと十分対抗し得る価格である。従って、本発明におい
てはポリビニルアルコールからなる光学的等方性フィル
ムを保護フィルムおよび剥離フィルムとして用いること
が特に好ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明の
実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は下記実施
例に限定されるものではない。
実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は下記実施
例に限定されるものではない。
【実施例】図１は、本発明の光学素子の一例の部分拡大
断面図である。光学素子１ａは、光学的等方性保護フィ
ルム２、光学補償板３、粘着剤層４および光学的等方性
剥離フィルム５からなるものである。図２は、本発明の
光学素子の他の例の部分拡大断面図である。光学素子１
ｂは、図１に示す光学素子１ａにおいて、光学的等方性
保護フィルム２と光学補償板３との間に、偏光板６およ
び粘着剤層４を挿入した形態を有するものである。図１
および図２において、光学的等方性保護フィルム２は、
光学補償板３または偏光板６を取り扱うときに、それら
の面が汚れたり傷ついたりすることを防止するために設
けられている。また光学的等方性剥離フィルム５は、光
学補償板３を液晶セル（図示せず）に貼着するための粘
着剤層４を保護するために設けられており、光学素子１
ａ、１ｂを液晶セルに貼着するときに剥離する。
断面図である。光学素子１ａは、光学的等方性保護フィ
ルム２、光学補償板３、粘着剤層４および光学的等方性
剥離フィルム５からなるものである。図２は、本発明の
光学素子の他の例の部分拡大断面図である。光学素子１
ｂは、図１に示す光学素子１ａにおいて、光学的等方性
保護フィルム２と光学補償板３との間に、偏光板６およ
び粘着剤層４を挿入した形態を有するものである。図１
および図２において、光学的等方性保護フィルム２は、
光学補償板３または偏光板６を取り扱うときに、それら
の面が汚れたり傷ついたりすることを防止するために設
けられている。また光学的等方性剥離フィルム５は、光
学補償板３を液晶セル（図示せず）に貼着するための粘
着剤層４を保護するために設けられており、光学素子１
ａ、１ｂを液晶セルに貼着するときに剥離する。
【００１５】図１および図２に示す上記各層について更
に詳しく述べる。光学的等方性保護フィルム２は、材質
がポリビニルアルコールであり、厚みは１０〜１００μ
ｍであって、シリコーン処理を施したものでもよい。ま
た、ポリビニルアルコールフィルムは、目視により複屈
折性が認められない範囲で、片面または両面にエンボス
加工を施したものでもよい。偏光板６は、偏光子をトリ
アセチルセルロース等の支持体に挟んだ構造からなるも
のである。粘着剤層４は、いずれも厚み１０〜５０μｍ
の公知の粘着剤からなるものである。光学補償板３とし
ては、１枚または複数枚のポリカーボネートなどからな
る一軸延伸ポリマーフィルム、一軸配向液晶高分子フィ
ルム、ねじれ構造を有する液晶高分子フィルム、円盤状
液晶またはその架橋体からなるフィルムなど、光学的に
均一で光学補償効果を有するものであればすべて用いる
ことができる。光学補償板が自己支持性を有しない場合
には、トリアセチルセルロース等の光学的等方性基板の
上に光学補償層として積層して用いることもできる。光
学的等方性剥離フィルム５は、前記保護フィルムと同様
に、ポリビニルアルコールからなり、厚みが１０〜１０
０μｍであって、シリコーン処理が施されている。ポリ
ビニルアルコールフィルムは、光学的等方性保護フィル
ム２の場合と同様に、片面または両面にエンボス加工を
施したものでもよい。
に詳しく述べる。光学的等方性保護フィルム２は、材質
がポリビニルアルコールであり、厚みは１０〜１００μ
ｍであって、シリコーン処理を施したものでもよい。ま
た、ポリビニルアルコールフィルムは、目視により複屈
折性が認められない範囲で、片面または両面にエンボス
加工を施したものでもよい。偏光板６は、偏光子をトリ
アセチルセルロース等の支持体に挟んだ構造からなるも
のである。粘着剤層４は、いずれも厚み１０〜５０μｍ
の公知の粘着剤からなるものである。光学補償板３とし
ては、１枚または複数枚のポリカーボネートなどからな
る一軸延伸ポリマーフィルム、一軸配向液晶高分子フィ
ルム、ねじれ構造を有する液晶高分子フィルム、円盤状
液晶またはその架橋体からなるフィルムなど、光学的に
均一で光学補償効果を有するものであればすべて用いる
ことができる。光学補償板が自己支持性を有しない場合
には、トリアセチルセルロース等の光学的等方性基板の
上に光学補償層として積層して用いることもできる。光
学的等方性剥離フィルム５は、前記保護フィルムと同様
に、ポリビニルアルコールからなり、厚みが１０〜１０
０μｍであって、シリコーン処理が施されている。ポリ
ビニルアルコールフィルムは、光学的等方性保護フィル
ム２の場合と同様に、片面または両面にエンボス加工を
施したものでもよい。
【００１６】本発明の光学素子に用いる保護フィルムお
よび／または剥離フィルムは、光学的に等方な特性を有
するため、これらのフィルムを剥すことなく、両フィル
ムを貼着したままの状態で偏光度ムラ、位相差ムラ、そ
の他各種の欠陥や傷などを検査することができる。特
に、光学素子を一対の偏光板に挟んでクロス状態で検査
する場合には、両偏光板の中間に存在する保護フィルム
および剥離フィルムとしてポリビニルアルコールフィル
ムを用いると、上記の検査が一層容易になる。
よび／または剥離フィルムは、光学的に等方な特性を有
するため、これらのフィルムを剥すことなく、両フィル
ムを貼着したままの状態で偏光度ムラ、位相差ムラ、そ
の他各種の欠陥や傷などを検査することができる。特
に、光学素子を一対の偏光板に挟んでクロス状態で検査
する場合には、両偏光板の中間に存在する保護フィルム
および剥離フィルムとしてポリビニルアルコールフィル
ムを用いると、上記の検査が一層容易になる。
【００１７】図３は、本発明の光学素子を用いた液晶表
示装置の一例を示す略示分解斜視図である。同図におい
て、直接光学機能に寄与しない支持体や粘着層は省略し
た。液晶表示装置１１は、液晶セル１２、上部偏光板１
３、上部光学補償板１４、下部光学補償板１５、下部偏
光板１６、光拡散板１７およびバックライト１８からな
るものである。ここで、上部偏光板１３と上部光学補償
板１４、および下部光学補償板１５と下部偏光板１６
は、いずれも図２に示した光学素子１ｂから光学的等方
性剥離フィルム５を剥して、液晶セル１２の両面にそれ
ぞれ貼着したものである。バックライト１８から出た光
は、光拡散板１７、下部偏光板１６および下部光学補償
板１５を経由して液晶セル１２に入射し、次いで上部光
学補償板１４および上部偏光板１３を通って出射する。
液晶セル１２に電圧を印加することにより透過光を調節
して表示することができるが、上部光学補償板１４およ
び下部光学補償板１５は、位相を調節することにより液
晶表示装置の着色や視野角特性の改良を行う。
示装置の一例を示す略示分解斜視図である。同図におい
て、直接光学機能に寄与しない支持体や粘着層は省略し
た。液晶表示装置１１は、液晶セル１２、上部偏光板１
３、上部光学補償板１４、下部光学補償板１５、下部偏
光板１６、光拡散板１７およびバックライト１８からな
るものである。ここで、上部偏光板１３と上部光学補償
板１４、および下部光学補償板１５と下部偏光板１６
は、いずれも図２に示した光学素子１ｂから光学的等方
性剥離フィルム５を剥して、液晶セル１２の両面にそれ
ぞれ貼着したものである。バックライト１８から出た光
は、光拡散板１７、下部偏光板１６および下部光学補償
板１５を経由して液晶セル１２に入射し、次いで上部光
学補償板１４および上部偏光板１３を通って出射する。
液晶セル１２に電圧を印加することにより透過光を調節
して表示することができるが、上部光学補償板１４およ
び下部光学補償板１５は、位相を調節することにより液
晶表示装置の着色や視野角特性の改良を行う。
【００１８】＜比較例＞図２において、ポリビニルアル
コール製の光学的等方性保護フィルム２の代わりにポリ
エチレン−ＥＶＡフィルムを、ポリビニルアルコール製
の光学的等方性剥離フィルム５の代わりにシリコーン処
理ＰＥＴフィルムを用い、両フィルムを貼着したままの
状態で光学検査を行ったところ、光学補償板３の軽微な
位相差ムラや微小な欠陥、傷などを検出することは全く
不可能であった。これはポリエチレン−ＥＶＡフィルム
およびＰＥＴフィルムが、いずれも光学的に等方性でな
く、干渉色や位相差ムラを生ずることがあるためであ
る。
コール製の光学的等方性保護フィルム２の代わりにポリ
エチレン−ＥＶＡフィルムを、ポリビニルアルコール製
の光学的等方性剥離フィルム５の代わりにシリコーン処
理ＰＥＴフィルムを用い、両フィルムを貼着したままの
状態で光学検査を行ったところ、光学補償板３の軽微な
位相差ムラや微小な欠陥、傷などを検出することは全く
不可能であった。これはポリエチレン−ＥＶＡフィルム
およびＰＥＴフィルムが、いずれも光学的に等方性でな
く、干渉色や位相差ムラを生ずることがあるためであ
る。
【００１９】
【発明の効果】本発明の光学素子は、保護フィルムおよ
び／または剥離フィルムとして光学的に等方性のものを
用いたことにより、これらのフィルムを貼着した状態で
光学素子の偏光度ムラ、位相差ムラ、各種欠点、傷など
を検査することができるので、検査時にフィルムを剥離
して高価な材料を無駄にすることがなく、かつ液晶表示
装置の製造工程における作業性および生産性の向上に寄
与する。
び／または剥離フィルムとして光学的に等方性のものを
用いたことにより、これらのフィルムを貼着した状態で
光学素子の偏光度ムラ、位相差ムラ、各種欠点、傷など
を検査することができるので、検査時にフィルムを剥離
して高価な材料を無駄にすることがなく、かつ液晶表示
装置の製造工程における作業性および生産性の向上に寄
与する。
【図１】光学素子の例の部分拡大断面図である。
【図２】光学素子の他の例の部分拡大断面図である。
【図３】光学素子を用いた液晶補表示装置の一例を示す
略示分解斜視図である。
略示分解斜視図である。
１ａ、１ｂ 光学素子 ２ 光学的等方性保護フィルム ３ 光学補償板 ４ 粘着剤層 ５ 光学的等方性剥離フィルム ６ 偏光板 １１ 液晶表示装置 １２ 液晶セル １３ 上部偏光板 １４ 上部光学補償板 １５ 下部光学補償板 １６ 下部偏光板 １７ 光拡散板 １８ バックライト
Claims (7)
- 【請求項１】 光学補償板および光学的等方性保護フィ
ルムを付与した積層フィルムからなることを特徴とする
光学素子。 - 【請求項２】 光学的等方性基板、光学補償層および光
学的等方性保護フィルムをこの順に付与した積層フィル
ムからなることを特徴とする光学素子。 - 【請求項３】 光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、
光学補償板および光学的等方性保護フィルムをこの順に
付与した積層フィルムからなることを特徴とする光学素
子。 - 【請求項４】 光学的等方性剥離フィルム、粘着剤層、
光学補償板、粘着剤層および偏光板をこの順に付与した
積層フィルムからなることを特徴とする光学素子。 - 【請求項５】 前記光学的等方性保護フィルムおよび／
または光学的等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコ
ールからなることを特徴とする請求項１から請求項４の
いずれかに記載の光学素子。 - 【請求項６】 請求項１から請求項４のいずれかに記載
の光学素子について、前記光学的等方性保護フィルムお
よび／または光学的等方性剥離フィルムを積層したま
ま、前記光学補償板および／または偏光板の光学的欠陥
を検査することを特徴とする光学検査方法。 - 【請求項７】 前記光学的等方性保護フィルムおよび／
または光学的等方性剥離フィルムが、ポリビニルアルコ
ールからなることを特徴とする請求項６に記載の光学検
査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30117996A JPH10133018A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 光学素子およびその光学検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30117996A JPH10133018A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 光学素子およびその光学検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10133018A true JPH10133018A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17893743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30117996A Pending JPH10133018A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 光学素子およびその光学検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10133018A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100443991C (zh) * | 2005-04-22 | 2008-12-17 | 乐金显示有限公司 | 液晶显示器件 |
| CN111721502A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 住友化学株式会社 | 检查方法及检查装置 |
| WO2022030152A1 (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-10 | 日東電工株式会社 | 積層体、画像表示部材とその製造方法、および、モバイル電子機器とその製造方法 |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP30117996A patent/JPH10133018A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100443991C (zh) * | 2005-04-22 | 2008-12-17 | 乐金显示有限公司 | 液晶显示器件 |
| US7692737B2 (en) | 2005-04-22 | 2010-04-06 | Lg Display Co., Ltd. | Liquid crystal display device |
| CN111721502A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 住友化学株式会社 | 检查方法及检查装置 |
| WO2022030152A1 (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-10 | 日東電工株式会社 | 積層体、画像表示部材とその製造方法、および、モバイル電子機器とその製造方法 |
| CN116056889A (zh) * | 2020-08-05 | 2023-05-02 | 日东电工株式会社 | 层叠体、图像显示构件及其制造方法、以及移动电子设备及其制造方法 |
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