JP3056567B2 - 光学検査用セパレータ - Google Patents

光学検査用セパレータ

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JP3056567B2
JP3056567B2 JP3299953A JP29995391A JP3056567B2 JP 3056567 B2 JP3056567 B2 JP 3056567B2 JP 3299953 A JP3299953 A JP 3299953A JP 29995391 A JP29995391 A JP 29995391A JP 3056567 B2 JP3056567 B2 JP 3056567B2
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optical inspection
film
optical
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尚史 三原
辰樹 長塚
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光板等の光学素材に
付設した粘着層の保護下に品質検査に供しうる光学検査
用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】偏光板や位相差板等の光学素材はそれに
粘着層を付設し、液晶セル等の支持母体に接着できるよ
うにした形態で市場に提供することが常態となってい
る。その場合、粘着層はセパレータにより保護された状
態で提供される。
【0003】従来、前記のセパレータとしては、二軸延
伸ポリエステルフィルム等をシリコーン系等の剥離剤で
処理したものが知られていた。しかしながら、光学素材
の検査に際しては一旦セパレータを剥がし、検査終了後
に再び接着する必要があり、検査作業に多時間を要する
問題点があった。
【0004】すなわち、例えばセパレータを接着したま
ま偏光板をクロスニコルに配置して染色状態や外観等の
品質を検査した場合、偏光板は正常であるのに色抜けや
着色、あるいは干渉縞等の不良状態が現れ、正確な検査
を行うことができないためにセパレータを一旦剥離する
必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学素材に
接着したまま正確な品質検査を行えるセパレータを得る
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フィルムを剥離剤で処理してなり、リターデーション値
が30nm以下であることを特徴とする光学検査用セパレ
ータを提供するものである。
【0007】
【作用】リターデーション値が30nm以下のセパレータ
を用いることにより、セパレータを接着したまま光学素
材の正確な品質検査を行うことができる。
【0008】
【実施例】本発明の光学検査用セパレータは、プラスチ
ックフィルムを剥離剤で処理してなり、リターデーショ
ン値が30nm以下、好ましくは10nm以下のものであ
る。リターデーション値、すなわち複屈折光の屈折率差
とセパレータの厚さとの積で定義される位相差が30nm
を超えると、色抜けや着色、あるいは干渉縞等の不良状
態を引き起こす原因となり、正確な品質検査を阻害す
る。
【0009】かかる光学検査用セパレータの形成は例え
ば、キャスティング法等の光学歪が発生しにくい方式で
プラスチックフィルムを形成し、それを適宜な剥離剤で
コーティング処理する方法などにより行うことができ
る。
【0010】プラスチックフィルムとしては、透明性、
平滑性、機械的強度などに優れるものが好ましく用いら
れる。一般には、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルサ
ルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アク
リル系樹脂、アセテート系樹脂などからなるフィルムが
用いられる。フィルムの厚さは、10〜500μm、就
中50〜300μmが通例であるが、これに限定されな
い。
【0011】剥離剤としては、シリコーン系や長鎖アル
キル系などの適宜なものを用いてよく、特に限定はな
い。一般には、シリコーン系剥離剤が好ましく用いられ
る。剥離剤のコーティング厚は適宜に決定してよいが、
一般には10μm以下、就中1〜5μmである。
【0012】本発明の光学検査用セパレータは、偏光板
や位相差板、あるいは偏光板と位相差板を積層してなる
楕円偏光板等、例えば液晶表示装置を形成するために液
晶セルに接着される光学素材などに付設された粘着層に
対して好ましく適用することができる。図1にその適用
状態を例示した。1が光学検査用セパレータである。な
お2は粘着層、3は光学素材である。
【0013】ちなみに、偏光板としては例えば、ポリビ
ニルアルコールの如き親水性高分子からなるフィルムを
ヨウ素の如き二色性染料で処理して延伸したものや、ポ
リ塩化ビニルの如きプラスチックフィルムを処理してポ
リエンを配向させたものなどからなる偏光フィルム、な
いしそれをガラス板や樹脂フィルム等で保護したものな
どがあげられる。
【0014】位相差板としては、例えばポリカーボネー
ト、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース、ポリエス
テル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィンの
如き汎用樹脂や、ポリスチレン、スチレン系共重合体、
ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート系共
重合体などからなる複屈折性フィルムがあげられる。
【0015】光学素材に付設される、従って光学検査用
セパレータを接着して保護する対象の粘着層については
特に限定はない。アクリル系粘着剤などの加工性、耐久
性等に優れる粘着剤からなるものが好ましい。
【0016】実施例1 ポリカーボネートの塩化メチレン溶液を、鏡面加工され
たステンレス板の上にアプリケーターにて均一に塗布
し、50℃で5分間乾燥させたのちステンレス板より剥
離し、それを150℃で10分間乾燥させて厚さ50μ
mのフィルムを形成し、それをシリコーン系剥離剤でコ
ーティング処理して光学検査用セパレータを得た。
【0017】比較例 ポリカーボネートフィルムに代えて、厚さ38μmの二
軸延伸ポリエステルフィルムを用いたほかは実施例1に
準じてセパレータを得た。
【0018】評価試験 リターデーション値 実施例1、比較例で得たセパレータに対して波長633
nmの光を垂直入射させた場合のリターデーション値を調
べた。
【0019】光線透過率 厚さ30μmのヨウ素・ポリビニルアルコール系偏光フ
ィルムを厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィル
ムで接着保護してなる偏光板の片面に、厚さ10μmの
アクリル系粘着層を付設し、その粘着層に実施例1、比
較例で得たセパレータを接着して光線透過率(単体透過
率)を調べた。また前記の試験片に対し、そのセパレー
タを介して偏光板をクロスニコルに配置し、その光線透
過率(直交透過率)を調べた。用いた偏光板は、粘着層
とセパレータを設けないほかは、前記に準じて形成した
ものである。なおセパレータが存在しない状態(ブラン
ク)における単体透過率、及び直交透過率も調べた。
【0020】染色状態の検査 前記の光線透過率測定におけるクロスニコル状態におい
て、偏光板の染色状態を目視検査し、正確な判定を行え
るか否かを調べた。
【0021】前記の結果を表1に示した
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の光学検査用セパレータによれ
ば、セパレータの介在による色抜けや着色ないし干渉縞
等の不良状態が形成されないため、光学素材にセパレー
タを接着したまま光学素材の正確な品質検査を行うこと
ができる。従って、検査のためにセパレータを剥がす必
要がなく、光学素材の性能や外観等の品質検査を効率的
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セパレータの適用状態の説明断面図。
【符号の説明】
1:光学検査用セパレータ 2:粘着層 3:光学
素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムを剥離剤で処理し
    てなり、リターデーション値が30nm以下であることを
    特徴とする光学検査用セパレータ。
JP3299953A 1991-10-18 1991-10-18 光学検査用セパレータ Expired - Lifetime JP3056567B2 (ja)

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