JPH10132830A - プローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法 - Google Patents

プローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法

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JPH10132830A
JPH10132830A JP29036196A JP29036196A JPH10132830A JP H10132830 A JPH10132830 A JP H10132830A JP 29036196 A JP29036196 A JP 29036196A JP 29036196 A JP29036196 A JP 29036196A JP H10132830 A JPH10132830 A JP H10132830A
Authority
JP
Japan
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probe
oxide film
cantilever
state
silicon wafer
Prior art date
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Pending
Application number
JP29036196A
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English (en)
Inventor
Akimasa Onozato
陽正 小野里
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料のより一層正確な測定を行なうことがで
きるプローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法を
提供すること。 【解決手段】 シリコンウエハ21の表面に酸化膜22
を形成した積層体にホトレジストパターン23を形成し
て酸化膜22を除去し、エッチングにより(d)に示す
ように突起部30(探針となる部分)を形成し、超音波
により酸化膜22の突起部30からはみ出した部分22
aを除去して(d1 )に示す状態とする。この状態から
さらにドライエッチングを行なうと突起部30はさらに
細くなり、結局、探針のアスペクト比が大きくなり、試
料の凹部の計測をより一層充分に行なうことができ、試
料のより正確な計測ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル顕微鏡や
原子間力顕微鏡等のプローブ顕微鏡における当該プロー
ブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プローブ顕微鏡は、先端の尖った探針お
よびこの探針を固定するカンチレバーで構成され、当該
探針を試料に対してナノメートル(nm)オーダまで接
近させ、そのとき探針と試料との間に生じるトンネル電
流や原子間力等を検出することにより、試料表面の形状
などを原子寸法レベルで計測する装置である。このよう
なプローブ顕微鏡の計測の概略を図2により説明する。
【0003】図2はプローブ顕微鏡の計測を説明する図
である。この図で、1は計測対象の試料、例えば磁気デ
ィスク等を示す。試料1の表面には凸部11および凹部
12が交互に形成されている。2はプローブ顕微鏡、例
えば原子間力顕微鏡のカンチレバー先端に形成された探
針を示す。なお、図中、hは凸部11の高さ、wは凹部
12の幅を示し、いずれもμmオーダ又はサブμmオー
ダ(一例として、wは0.3 μm、hは0.5 μm)の寸法
に形成されている。試料1の形状測定は、探針2を矢印
X方向に移動させながら(又は試料1を矢印Xと反対方
向に移動させながら)探針2と試料1表面との間に生じ
るトンネル電流や原子間力等を検出し、探針2の変位を
測定することにより行なわれる。
【0004】図3は上記探針2を有するカンチレバーの
製造工程の概略を示す図である。カンチレバーは図3の
(a)に示す積層体から形成される。図3の(a)で、
21はシリコンウエハ、22はその両面に形成された酸
化膜である。次に、上面の酸化膜22上にホトレジスト
パターン23が図3の(b)に示すように形成される。
このホトレジストパターン23は、酸化膜22上にホト
レジスト層を形成し、このホトレジスト層にマスクを介
して光(紫外線)を照射することにより形成される。即
ち、光の照射により、ホトレジスト層のマスクパターン
に対応する部分のみが残り、他の部分は溶解除去され
る。次に、酸化膜22のエッチングを行なうと、図3の
(c)に示すように酸化膜22は除去され、ホトレジス
トパターン23の部分の酸化膜22のみ残される。
【0005】この状態で、ドライエッチング又はウエッ
トエッチングを行なう。これにより、ホトレジストパタ
ーン23が除かれるとともに、シリコンウエハ21がエ
ッチングされる。このとき、図3の(d)に示すよう
に、酸化膜22は残り、その下部のシリコンウエハ21
が周囲から侵食されて尖った突起部30(この部分が探
針2となる)が形成される。次に、図3の(e)に示す
ように酸化膜24が950℃近辺の温度でデポジットさ
れ、下面にはホトレジストパターン25が形成され、次
いで、ウエットエッチングにより図3の(f)に示すよ
うに下面の酸化膜22が除去され、次に、KOH液でシ
リコンウエハ21がエッチングされる。さらに、酸化膜
エッチングを行なうことにより酸化膜22、24が除去
され、図3の(g)に示すようにカンチレバーが得られ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プローブ顕微鏡による
試料1の形状計測中、探針2が凸部11にあるときには
計測に支障はない。しかし、図2に破線で示すように、
探針2が凹部12に入って矢印X方向に移動すると、あ
る位置で探針2の側面と凸部11の隅部とが接触して凹
部12のそれ以上の測定(図2に符号120で示した部
分の測定)は不可能となり、試料1の形状の正確な測定
ができなくなる。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、より一層正確な測定を行なうことができる
プローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、図2に示
す探針2のある高さHにおける径Dをできるだけ小さく
する、即ち、探針2のアスペクト比(H/D)をできる
だけ大きくすることにより達成される。このため、本発
明は、表面に酸化膜が形成されたシリコンウエハからプ
ローブ顕微鏡用カンチレバーおよびその探針を製造する
製造方法において、前記酸化膜にホトレジストパターン
を形成して当該酸化膜のエッチングを行ない、前記ホト
レジストパターンに相当する部分の前記酸化膜を残した
状態で前記シリコンウエハのエッチングを行なって残さ
れた前記酸化膜の下部に前記探針となる突起部を形成
し、この状態で前記残された酸化膜における前記突起部
先端からはみ出した部分を超音波等を用いて除去し、こ
の状態でドライエッチングを行なって前記突起部をさら
にエッチングすることを特徴とする。
【0009】又、本発明は、表面に酸化膜が形成された
シリコンウエハからプローブ顕微鏡用カンチレバーおよ
びその探針を製造する製造方法において、前記酸化膜に
ホトレジストパターンを形成して当該酸化膜のエッチン
グを行ない、前記ホトレジストパターンに相当する部分
の前記酸化膜を残した状態で前記シリコンウエハの異方
性ウエットエッチングを行なって残された前記酸化膜の
下部に前記探針となる突起部を形成し、この状態でドラ
イエッチングを行なって前記突起部をさらにエッチング
することも特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
プローブ顕微鏡用カンチレバーの製造工程の概略を示す
図である。この図で、図3に示す部分と同一又は等価な
部分には同一符号を付して説明を省略する。図1の
(d)における符号22aは、突起部30の先端部分か
ら図で横方向へはみ出した部分を示す。本実施の形態の
製造方法において、図1の(a)〜(d)、(e)〜
(g)の製造工程はさきの図3に示す製造工程と同じで
あり、同一製造工程には同一符号が付してある。本実施
の形態においては、図1の(d)に示す状態から図1の
(e)に示す状態への製造工程が従来の製造工程と異な
る。即ち、本実施の形態では、図1の(d)に示す状態
のシリコンウエハ積層体をビーカー内に入れた水、アセ
トン等の溶液に浸漬し、このビーカーを容器内の水に入
れ、超音波により当該容器内の水を振動させることによ
りビーカー内の溶液に振動を伝達させる。この振動によ
り、突起部30からはみ出した酸化膜22の部分22a
は数分(例えば5分)で割れて除去される。この部分2
2aが除去された状態が図1の(d1 )に示されてい
る。
【0011】この状態においてシリコンウエハ積層体を
ビーカーから取り出し、さらにドライエッチングを行な
う。このドライエッチングは、酸化膜22の部分22a
が除去された状態で行なわれるので、図1の(d2 )に
示すように、突起部30はさらに細くエッチングされ
る。この状態以後の製造工程は、図3に示す製造工程と
同じである。
【0012】このように、本実施の形態では、突起部3
0が形成された状態で突起部30上の酸化膜22のはみ
出した部分22aを超音波で除去し、さらにドライエッ
チングを行なうようにしたので、突起部30、即ち探針
のアスペクト比を大きくすることができ、ひいては、プ
ローブ顕微鏡の測定においてより一層正確な測定を行な
うことができる。
【0013】上記実施の形態の説明では、突起部30上
の酸化膜22のはみ出した部分22aを超音波で除去す
る例について説明した。しかし、以下の方法を用いても
アスペクト比の大きな探針を得ることができる。即ち、
図1の(c)に示す状態からウエットエッチング(異方
性)を行なって図1の(d)に示す状態とし、この状態
から、さらにドライエッチングを行なう。このようにす
ると、上記実施の形態と同様に突起部30を細くするこ
とができ、探針のアスペクト比を大きくすることができ
る。これは、ドライエッチングでは(使用するガスにも
よるが)等方性であるが、ウエットエッチング(異方
性)では結晶の面方位によりエッチング角度が決まるか
らである。例えば、使用している(100)面では約4
5度の角度になる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、突起部
上の酸化膜のはみ出した部分を超音波で除去した後さら
にドライエッチングを行なうようにし、又は、異方性ウ
エットエッチング行なった後にさらにドライエッチング
を行なうようにしたので、探針のアスペクト比を大きく
することができ、ひいては、プローブ顕微鏡の測定にお
いてより一層正確な測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプローブ顕微鏡用カ
ンチレバーの探針の製造工程を示す図である。
【図2】プローブ顕微鏡による試料の形状の測定を説明
する図である。
【図3】従来のプローブ顕微鏡用カンチレバーの製造工
程を示す図である。
【符号の説明】
21 シリコンウエハ 22 酸化膜 22a はみ出し部分 30 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に酸化膜が形成されたシリコンウエ
    ハからプローブ顕微鏡用カンチレバーおよびその探針を
    製造する製造方法において、前記酸化膜にホトレジスト
    パターンを形成して当該酸化膜のエッチングを行ない、
    前記ホトレジストパターンに相当する部分の前記酸化膜
    を残した状態で前記シリコンウエハのエッチングを行な
    って残された前記酸化膜の下部に前記探針となる突起部
    を形成し、この状態で前記残された酸化膜における前記
    突起部先端からはみ出した部分を超音波を用いて除去
    し、この状態でドライエッチングを行なって前記突起部
    をさらにエッチングすることを特徴とするプローブ顕微
    鏡用カンチレバーの探針の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に酸化膜が形成されたシリコンウエ
    ハからプローブ顕微鏡用カンチレバーおよびその探針を
    製造する製造方法において、前記酸化膜にホトレジスト
    パターンを形成して当該酸化膜のエッチングを行ない、
    前記ホトレジストパターンに相当する部分の前記酸化膜
    を残した状態で前記シリコンウエハの異方性ウエットエ
    ッチングを行なって残された前記酸化膜の下部に前記探
    針となる突起部を形成し、この状態でドライエッチング
    を行なって前記突起部をさらにエッチングすることを特
    徴とするプローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方
    法。
JP29036196A 1996-10-31 1996-10-31 プローブ顕微鏡用カンチレバーの探針の製造方法 Pending JPH10132830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396760B1 (ko) * 2001-04-20 2003-09-02 엘지전자 주식회사 원자력 현미경용 캔틸레버 및 그 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396760B1 (ko) * 2001-04-20 2003-09-02 엘지전자 주식회사 원자력 현미경용 캔틸레버 및 그 제조방법

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