JPH10132688A - 空缶もれ判定装置 - Google Patents

空缶もれ判定装置

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JPH10132688A
JPH10132688A JP30596796A JP30596796A JPH10132688A JP H10132688 A JPH10132688 A JP H10132688A JP 30596796 A JP30596796 A JP 30596796A JP 30596796 A JP30596796 A JP 30596796A JP H10132688 A JPH10132688 A JP H10132688A
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internal pressure
station
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pressure detecting
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JP30596796A
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English (en)
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Minoru Nakatsu
稔 中津
Tsunero Nakajima
恒郎 中島
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NEPIYUU GIKEN KK
Original Assignee
NEPIYUU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、判定すべき各空缶を搬送軌道で
搬送する間に、導入加圧空気などの気体のおよぼす内圧
の経時的変化の傾向や所定時間経過後の圧力降下量を検
出する空缶もれ判定装置を提案する。 【解決手段】 空缶1を搬送する搬送軌道2と、この搬
送軌道2の入口側と出口側とに設けられた入口ステ−シ
ョン3ならびに出口ステ−ション4と、この入口ステ−
ション3において空缶1に装着されてから出口ステ−シ
ョン4に達したところで離脱される空缶内圧検出装置5
と、この離脱後の空缶内圧検出装置5を出口ステ−ショ
ン4から入口ステ−ション3にまで戻すリタ−ン軌道6
とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空缶もれ判定装置に係
り、詳しくは、判定すべき各空缶に、導入加圧空気など
の気体のおよぼす内圧の経時的変化の傾向や所定時間経
過後の圧力降下量を検出する空缶内圧検出装置をそれぞ
れ装着し、この空缶内圧検出装置を装着した空缶を搬送
軌道で移動する間に空缶内の圧力をこの空缶内圧検出装
置によって測定し、この測定結果により、空缶もれが判
定でき、更に、空缶を搬送する手段が搬送軌道である故
に、搬送速度を空缶の生産速度に合わせ調整できる空缶
もれ判定装置に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、石油、ガソリン、塗料その他の
可燃性液体や、食品、飲料水その他の液体の収容用容器
が用いられている。この缶は、例えば径105mm×高
さ145mmや径153mm×高さ145mmの所謂丸
缶や、これらに対応する容量の所謂角缶などの比較的大
型な缶であって、これら缶は、一般に、一般缶と云われ
ている。
【0003】これら一般缶は、鋼板などを円筒形や、角
筒状に成型し、その側縁を重ね合わせ、そこを通常抵抗
溶接などの溶接によって接合してつくられる。
【0004】しかし、このような一般缶では、収容すべ
き液体が可燃性液体や、食品や飲料などであるところか
ら、接合された溶接部に僅かでも不良部分、例えばピン
ホ−ルなどがあると、溶接部から液体がもれ易い。とく
に、容器に充填するときにある程度の内圧もかかること
もあって、溶接部に僅かの不良部分から、液体が溶接部
を通して外部に浸出するという空缶もれが生じ易い。
【0005】空缶もれは、多量かつ連続的に製造される
缶の一部を抜きとって所謂抜きとり検査を行なう程度で
は不十分であり、製造される全ての缶について個々に空
缶もれ検査を行なう必要がある。
【0006】この空缶もれ検出乃至判定装置として種々
の型式が提案されているが、これら装置のうちで、一般
的な検出乃至判定装置は次の通り構成されている。
【0007】すなわち、回転円盤がその中心において回
転自在に支承され、この回転円盤の円周縁に沿って間隔
をおいて検出ヘッドが設けられ、これら検出ヘッドは回
転円盤に取付けられている。
【0008】空缶もれの検出に当っては、回転円盤上に
おいて各検出ヘッドの下に相当するところに、空缶もれ
を検出するための空缶がのせられる。回転円盤は所定の
速度で回転し、この回転の間に回転円盤上において検出
ヘッドが下降し、検出ヘッドから加圧気体が空缶の中に
注入され封鎖される。
【0009】注入後の空缶は検出ヘッドまで封鎖された
ままで回転円盤にのせられて回転し、回転円盤が一回転
したときに、空缶内の加圧空気の圧力変化、つまり内圧
の低下量が検出され、その低下量が所定の基準値をこえ
たときは空缶もれあり、こえないときには空缶もれなし
と判定される。
【0010】このような検出装置であると、回転円盤が
一回転する間に空缶もれを検出するために、空缶もれの
精度や判定が回転円盤の一回転に要する時間によって左
右され、精度の上昇を求めるものには、回転時間をなる
べく長くすることが必要である。
【0011】このように精度を高めるために、回転時間
を長くして測定時間を長くすることになると、回転円盤
が相当大型化する。回転円盤の大型化にともなって、設
備そのものや、回転円盤を支承する回転軸、回転軸を駆
動する駆動モ−タ、歯車その他の伝達機構も大型化、複
雑化する。
【0012】また、検出ヘッドは回転円盤上において例
えばア−ム材などによるか、別に支持板を一体に設け
て、このア−ム材や支持板によって、回転円盤と一体に
支持されている。このため、検出能力を増加させるのに
は、それに応じて検出ヘッドやその支持機構も増加し、
装置そのものが複雑で大型化する。このため、設置スペ
−スは非常に大きくなる。
【0013】これにともなって、回転円盤に空缶を供給
する供給コンベヤ、検出後の空缶を排出する排出コンベ
ヤなどが必要になり、これら附属設備がスペ−スをとる
ところから、問題になっている。
【0014】また、通常の検出装置では、測定精度の向
上や大量処理の面から、回転円盤そのものを相当大型化
するのが通例であり、この回転円盤上で18〜20個程
度の検出ヘッドを設置されている。
【0015】この回転円盤では径が2.6m〜3.0m
程度となっているが、この程度の径の回転円盤では回転
速度をおそくしても、それほど測定時間を長くとること
ができず、測定精度を高めることはきわめてむづかし
い。
【0016】更に、従来例の検出装置は、加圧空気を注
入してから所定の測定時間を経ったのちの内圧の低下量
によって空缶もれを判定する機構から成っているため、
どうしても測定精度を上げるのには、測定時間を長くと
る必要があって、どうしても、上記の通りの問題が残
る。
【0017】なお、空缶内の圧力低下量を検出する場合
には、測定時間のほかに、大気温度、空缶の変形などに
よって圧力低下量が左右され、この値によって判定する
のはきわめてむづかしい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の通りの
問題点の解決を目的とし、具体的には、従来例の検出装
置が空缶内の圧力低下量を測定しこれによってのみ空缶
もれを判定するという原理を利用するものであるのに対
し、空缶内へ注入された加圧空気のおよぼす内部圧力変
化の推移を求めて判定するものであって、この内圧変化
の推移を検出する検出ヘッド、つまり、空缶内圧検出装
置は各空缶に装着でき、この空缶はこの空缶内圧検出装
置を装着したままで搬送装置によって搬送でき、この搬
送の間の圧力変化を測定して判定できる空缶もれ判定装
置を提案する。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
装置は空缶を搬送する搬送軌道と、この搬送軌道の入口
側と出口側とに設けられた入口ステ−ションならびに出
口ステ−ションと、この入口ステ−ションにおいて空缶
に装着されてから出口ステ−ションに達したところで離
脱される空缶内圧検出装置と、この離脱後の空缶内圧検
出装置を出口ステ−ションから入口ステ−ションにまで
戻すリタ−ン軌道とを具え、空缶内圧力検出装置に、空
缶内の圧力変化を検出する検出センサを設けるととも
に、空缶内に圧力気体を供給する供給通路を設けて成る
ことを特徴とする。
【0020】そこで、これら手段から成る構成ならびに
その作用について図面によって詳しく説明すると、次の
通りである。
【0021】なお、図1は本発明の一つの実施例に係る
空缶もれ判定装置の斜視図である。
【0022】図2は本発明装置における空缶内圧検出装
置の一例の内部構造を示す断面図である。
【0023】図3は図2に示す空缶内圧検出装置を空缶
に装着して内部に加圧気体などの気体を供給する装着装
置の内部の構造を示す断面図である。
【0024】図4は図2に示す空缶内圧検出装置と図3
に示す装着装置とによって空缶内に加圧空気などの気体
を供給し、内圧の変化を検出する際の説明図である。
【0025】図5は本発明装置によって空缶もれを判定
した際の空缶内圧の変化の経時的推移を示すグラフであ
る。
【0026】まず、図1において、符号1は空缶もれを
検出するための各空缶を示し、これら空缶は別のライン
系の製造ラインで連続的又は個別的に製造される。各空
缶1は搬送軌道2の上にのせられて、搬送軌道2によっ
て各空缶1は矢印方向に向って順次に送られる。搬送軌
道はベルトコンベヤやアキュ−ムテ−ブルなどから構成
されるが、これ以外のものであっても順次に搬送できる
ものであれば何れのものでも構成できる。
【0027】搬送軌道2の入口側に入口ステ−ション3
を設ける一方、出口側に出口ステ−ション4を設ける。
これら入口ならびに出口ステ−ション3、4は固定テ−
ブルなどから構成し、入口ステ−ション3において、後
記の通り、空缶内圧検出装置5が空缶1に装着され、出
口ステ−ション4において空缶内圧検出装置が離脱され
る。なお、各ステ−ション3、4は固定テ−ブル以外の
ものであっても、上記の目的が達成できるものであれ
ば、いずれのものも用いることできる。
【0028】これら空缶1を連続的に空缶もれを検出す
る場合には、入口ステ−ション3において空缶内圧検出
装置5が装着されて空缶1は矢印方向に順次に搬送され
る。この搬送の間に、後記の通り、空缶1内の圧力変
化、つまり内圧変化の推移から空缶もれが検出され、こ
のときには、空缶もれありと判定し、空缶もれが検出さ
れないときには空缶もれなしと判定する。
【0029】空缶1を連続的に搬送する搬送軌道2は空
缶1は自動的又は手動の何れでも連続的に搬送できれ
ば、上記の例のように構成しなくとも、何れのものから
でも構成でき、この構成の搬送軌道2ならびにその両端
の入口ステ−ション3および出口ステ−ション4と平行
させてリタ−ン軌道6を設ける。
【0030】リタ−ン軌道6は、図1に示すように、通
常平行に設けるが、必ずしも平行に設けなくとも良い。
リタ−ン軌道6は、入口ステ−ション3と出口ステ−シ
ョン4との間を連絡でき、出口ステ−ション4で離脱さ
れた空缶内圧検出装置5が入口ステ−ション3に戻され
るように構成されていれば何れのものからも構成でき
る。
【0031】入口ステ−ション3の上部、なかでも、リ
タ−ン軌道6の下流側に空缶内圧検出装置5の装着装置
7を配置する。この装着装置7は、例えば、リタ−ン軌
道6を支持する支柱61、62のうち、下流側の支柱6
1に沿って昇降自在に設ける。この装着装置7は空缶内
圧検出装置5をつかんで空缶1の口金などに装着し、空
缶内圧検出装置5を介して空缶1内に加圧気体を供給す
る。
【0032】このように構成すると、入口ステ−ション
3の上に空缶1をのせたときに、装着装置7でつかまれ
たままで空缶内圧検出装置5が下降し、空缶内圧検出装
置5の一部、とくに、シ−ル部が空缶1の開口部を成す
口金部分をシ−ルし、それによって各空缶1に空缶内圧
検出装置5が装着される。
【0033】以上のように空缶内圧検出装置5が入口ス
テ−ション3において空缶1に装着装置7によって装着
され、空缶1が空缶内圧検出装置5をつけたままで搬送
軌道2の上を送られる。出口ステ−ション4に達したと
きに、そこに設けられた離脱装置8によって空缶内圧検
出装置5を空缶1から離脱し、リタ−ン軌道6に戻す。
このような空缶内圧検出装置5、装着装置7ならびに離
脱装置8はその目的が達成できればいずれのものからも
構成できるが、空缶内圧検出送置5は通常図2に示すよ
うに構成し、装着装置7は離脱装置8と通常略々同じ構
造に構成し、これら両装置7、8は図3に示すように構
成する。
【0034】すなわち、空缶内圧検出装置5は検出器具
としては確実に加圧空気などの気体がもれなく空缶1内
に注入できて内圧を検出でき、空缶1に装着されたのち
に口金などの開口部から注入空気がもれがない構造であ
れば何れの構造のものとしても構成することができる。
更に、装着装置7や離脱装置8は空缶内圧検出装置5を
つかんで装着できるか、装着されている空缶内圧検出装
置5をつかんで離脱できるよう、構成できれば、何れの
ものからも構成できる。
【0035】図2に示す空缶内圧検出装置5は着脱自在
のヘッド形式に構成され、本体51、シ−ル部52、加
圧空気などのシ−ル用気体の供給通路53、内圧検出用
に送る加圧空気などの供給通路54、内圧を検出するた
めの検出センサ部55が設けられている。
【0036】入口ステ−ション3において空缶内圧検出
装置5が装着装置7によってつかまれて下降したとき
に、シ−ル部52は、図2に示す通り、検出すべき空缶
1の開口部、すなわち、口金11に挿入される。シ−ル
部52は基部521と弾力シ−ト材522とから成っ
て、基部521の周囲に弾力シ−ト材522が包囲され
て構成されている。基部521を貫通させて供給通路5
3を設け、この供給通路53によって空缶1内に加圧空
気などの気体を注入し、内圧変化を検出する。また、基
部521には第2供給通路54が設けられ、第2供給通
路54の出口は弾力シ−ト材522の内側に指向し、第
2供給通路54から加圧空気などの気体を供給すると、
内部からの圧力により、図2で点線によって示すよう
に、弾力シ−ト材522は膨脹し、口金11の内壁面に
密着し、シ−ルされる。
【0037】弾力シ−ト材522はゴム、合成樹脂、可
撓性繊維などの可撓性でかつ弾力性のある材料から構成
される。このように弾力性のある材料から構成すると、
弾力シ−ト材522の内面からかかる圧力によって弾力
シ−ト材522は半径方向に拡大するよう膨脹し、出口
ステ−ション4において離脱装置8をとり付けて内部の
圧力を取り去ったときに弾力性により半径方向に縮少す
るよう戻る。
【0038】更に詳しく説明すると、空缶内圧供給装置
5が空缶1の口金11に装着されたとき、シ−ル部52
の基部521に設けられた供給通路53に装着装置7を
介して加圧空気などのシ−ル用気体が弾力シ−ト材52
2の内側に入る。内側に空気が入ると、弾力シ−ト材5
22は内面から押されて半径方向に膨脹拡大し、空缶1
の開口部の口金11の内壁面に均一に密着し、基部52
1を貫通する第2供給通路54を経て、加圧空気などの
気体が空缶1内に導入される。
【0039】また、空缶内圧検出装置5においてはその
本体51内に検出センサ部55が設けられ、検出センサ
部55には第2供給通路54の一部を分岐させた分岐通
路541の先端を連結する。
【0040】このように構成すると、第2供給通路54
は基部521を貫通して構成されているため、空缶1内
の圧力変化はそのまま第2供給通路54にあらわれ、そ
の変化は同様に分岐通路541を通って圧力の検出セン
サ部55に送られる。したがって、空缶1に装着したま
まで空缶1内の圧力、つまり内圧を経時的に検出され
る。
【0041】なお、検出センサ部55には、空缶内の内
圧の経時的変化を記録するために、記録部を設けておく
こともできるし、検出センサ部55からの信号を系外に
おける記録部で受けてそれを記録するように構成するこ
ともできる。
【0042】また、入口ステ−ション3又はその附近に
設けられた装着装置7の一例は、図3に示すように構成
されるが、この装着装置7は、シ−ル用や内圧検出用の
空気などの気体を供給するためのものであって、この目
的が達成できれば必ずしも図3に示すように構成する必
要がない。
【0043】すなわち、装着装置7は入口ステ−ション
3において昇降自在に配置し、図3に示すように、その
本体71にシ−ル用加圧空気などの気体の導入通路72
と測定用空気などの気体の第2導入通路73を設け、こ
れら導入通路72、73の間に空缶内圧検出装置5を脱
着するための脱着気体として加圧空気を導入する第3導
入通路74を設ける。更に、本体71の下面には整合溝
75を設け、これら整合溝75に対応して空缶内圧検出
装置5の基部521の上面に整合突起56を設ける。こ
のように整合溝75と整合突起56を設けてオスメス対
偶として構成すると、装着装置7が上昇位置においてこ
れら対偶を整合させて空缶内圧検出装置5をつかみ、下
降させると、下降位置において空缶1の口金11にシ−
ル部52に着座する。この状態で、導入通路72や第2
導入通路73からそれぞれのシ−ル用や内圧検出用の空
気が供給される。なお、上記の通りにオスメス対偶を構
成しなくとも、その目的が達成できればいずれの機構か
らも構成することができる。
【0044】また、装着装置7において、2つの導入通
路72、73の下端には、それぞれ、開閉弁などの連結
部76、77を設ける一方、空缶内圧検出装置5の2つ
の供給通路53、54の先端に開閉弁などの連絡部5
7、58を設ける。したがって、空缶内圧検出装置5が
装着装置7に整合しているときには、導入通路72、7
3と供給通路53、54とが互いに連絡し、空缶内圧検
出装置5において装着装置7が上昇して離脱したときに
は、連絡部57、58は閉じて、空缶1内の圧力変化を
経時的に測定できる。
【0045】なお、上記のところでは連絡部76、7
7、57、58は開閉弁として示したが、開閉弁でなく
とも、上記の目的が達成できればいずれの構造のものも
用いることができる。
【0046】更に、出口ステ−ション4のところ又はそ
の附近に設けられる離脱装置8は図3に示す通り装着装
置7と同等の構造に構成できればその目的が達成でき
る。この場合には、第3導入通路74から結合している
連絡部76、77、57、58に離脱用の加圧空気を送
ると容易に空缶内圧検出装置5は離脱装置8から離脱で
き、リタ−ン軌道6を経て上流側の入口ステ−ション3
のところに戻すことができる。
【0047】なお、図4は、以上の通りの空缶内圧の検
出原理を示し、この例においては、検出センサ部55か
ら圧力検出端子551、552、553を引き出し、こ
れによって系外の記録部(図示せず)によって記録でき
るように構成されている。
【0048】また、これら検出端子からの圧力を検出す
るための検出部(図示せず)を装着装置7や離脱装置8
に設けると、空缶1内の圧力変化測定開始時と終了時の
内圧降下量そのものも測定できる。更に、出口ステ−シ
ョン4には、これらの圧力変化の測定値に対応して空缶
もれの有無を測定し判定するための信号や警報を発生す
る信号などの発生装置(図示せず)を設けることもでき
る。
【0049】以上の通り、搬送軌道2に空缶もれを検出
するための各空缶1にそれぞれ空缶内圧検出装置5が取
付けられて、順次に送られる間に、空缶内圧の変化の推
移をみると、その傾向から空缶もれが検出でき、空缶も
れあり、又はなしが判定できる。
【0050】図5は本発明装置によって空缶もれを判定
した際の空缶内圧の変化の経時的推移を示すグラフであ
る。
【0051】空缶内圧検出装置5が空缶1に装着され、
加圧空気などの気体が空缶1内に注入されると、図5に
示すように、はじめに空缶内の圧力、つまり内圧は急激
に上昇する。内圧は上昇してピ−ク値P1に達したのち
急激に下降し、この下降の割合は緩和され、ある値P2
に近づく傾向を持つ。この下降の割合が緩和されたとこ
ろ、とくに、このところから更にΔPaだけ下降したと
ころから内圧の変化を経時的に求める。なお、このΔP
aの値は、測定上の誤差などを配慮し、ゲ−ジ圧で0.
01kg/cm2内外をとって行なうのが好ましい。
【0052】すなわち、内圧の下降の割合が緩和される
ところから始って、それ以後の圧力下降の状態を単に圧
力差でみることなく、内圧下降の測定時間に対する割合
が一定の割合になっているかどうかによって空缶もれを
判定する。つまり、内圧下降が測定時間に対応して一定
の割合で減少する場合には、所定の測定時間後の内圧下
降の下降量そのものを測定することなく、空缶もれなし
と判断する。
【0053】更に詳しく説明すると、従来例の空缶もれ
検出においては、すでに示した通り、空缶内に加圧空気
を注入し、所定の測定時間だけ放置してから、内圧下降
の下降量ΔPbがある基準値をこえているかどうかによ
って空缶もれの判定を行なっている。
【0054】このような空缶もれの判定であると、空缶
内が気体の注入によって加圧されたときに空缶内の圧力
分布が不均一なときを基準にして測定することになる。
また、測定時間は内圧の変化が消失し一定値に収れんさ
れるときまで長くとる必要があって、このような条件に
ないときには、空缶内にあるある程度の大きさの孔や孔
隙が検出できることがあっても、所謂ピンホ−ルなどの
きわめて小さい孔隙、溶接部の欠陥に基づく孔隙はほと
んど測定できない。
【0055】これに対し、本発明装置によると、加圧空
気などの気体を注入したときに空缶1の内圧が急激に上
昇したところ(ピ−ク値P1に相当する)や、上降後に
下降するところ(ピ−ク値P1からP2に達するところ)
は除外し、内圧の下降割合が緩和されて一定の値P2
近づく傾向が認められるところを開始点として測定を開
始する。この開始点に達すると、空缶内の圧力が均一化
したものとみてもさしつかえがなく、それ以後の空缶1
の内圧の推移曲線は、空缶1が内圧によって膨脹や縮少
する割合を示す。このため、内圧の推移曲線がどのよう
に推移しているかをみるだけで、必ずしも時間をかけな
くて、例えば3秒〜2分程度で十分に検出し判定でき
る。
【0056】すなわち、一般缶と云われる空缶は比較的
薄い(例えば、厚さ0.1〜1.2mm)鋼板からつら
れている。このように薄板からつられていると、空缶が
内圧によって押されて膨脹し、この膨脹の割合が内圧変
化の推移としてあらわれる。とくに、空缶内の圧力が均
一化したのちには、空缶の各内壁面は内部の気体によっ
て等しい力によって押されるため、空缶はその形状を損
なうことなく相似的関係を保持して膨脹する。このた
め、空缶の膨脹にともなう内圧の変化は一定の割合での
内圧の下降としてあらわれる。すなわち、内圧の変化は
測定時間に対して一定の割合、つまり、直線的に比例す
る関係で推移していく。このようなところから測定する
ところに本発明の特徴の一つがある。
【0057】薄板でつられる一般缶では内圧がかかる
と、どうしても缶そのものが膨脹することも配慮しなけ
ればならない。
【0058】空缶内の内圧をかけて均一になったときに
は、ダルトンの法則が示す通り、空缶の内壁面におよぼ
す内圧はほとんど均一化し、内壁面に均一な内圧力が働
く。したがって、このような均一な内圧によって膨脹が
空缶全体にわたって行なわれると、空缶は全体にわたり
均一な割合で膨脹し、各部の均一な割合の空缶容積の膨
脹によって内圧が下降する。このような内圧の下降は直
線状に比例する割合で降下することになる。このように
空缶の膨脹割合まで検出されると、その精度の上にたっ
て、ピンホ−ルその他のきわめて小さい孔や孔隙からの
もれであっても、正確に検出できる。
【0059】空缶の内圧による膨脹はきわめて高精度で
検出される。したがって、きわめて小さい孔隙であっ
て、その内圧下降の割合が高精度で検出されているた
め、きわめて高精度で検出できる。要するに、このよう
に高精度で検出する測定系においては、わずかなピンホ
−ルなどの孔隙であっても、内圧による膨脹による内圧
下降の割合に比べれば、きわめて高い値になり、確実に
測定できる。
【0060】また、測定時間をみてみても、内圧の下降
割合の傾向をみるのみで十分であるから、測定時間はこ
の内圧変化の推移をみることができればよく、20〜3
0秒、これ以下であっても、10秒程度またはそれ以
下、例えば、5秒程度であっても、十分に測定ができ
る。
【0061】なお、以上の通り、本発明では、空缶の内
圧の経時的変化を求めて空缶もれの有無を判定できる
が、このように判定する場合に、図5に示すような経時
曲線の勾配が大きくなり、所定の測定時間経過後の内圧
の下降値が所定の値ΔPをこえる場合があり、この場合
には、例えば0.02kg/cm2をこえるときは、空
缶もれを含めて空缶もれありと判断する。この値として
は、ゲ−ジ圧で0.02kg/cm2程度をとるのが好
ましい。
【0062】すなわち、内圧変化が一定の割合で推移し
ても、各部にもれや、不良部分があったり、空缶内圧検
出装置5のシ−ル部によるシ−ルが不完全のときであっ
ても、はじめから一定の割合で内圧が下降することがあ
る。この場合は、内圧推移曲線の示す勾配が大きくなっ
て圧力の降下比率が大きいときには、圧力降下が一定の
比率のもとで行なわれても、シ−ル部によるシ−ルの不
完全のほかに、溶接部などに大きな欠陥があることが多
い。つまり、内圧の下降値が所定の値をこえるときに
は、空缶の膨脹にもとずく内圧下降以外に、定常的なも
れが付きまとっているとみられる。
【0063】なお、上記所定値ΔP(図5参照)は空缶
の材質、厚さ、空缶容積等を配慮して内圧による膨脹を
考慮して決められる。
【0064】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明におい
ては、空缶を搬送する搬送軌道の入口側ならびに出口側
にそれぞれ入口ステ−ションならびに出口ステ−ション
を設け、この入口ステ−ションのところで空缶に空缶内
圧検出装置が装着され、出口ステ−ションに達したとこ
ろで空缶内圧検出装置が離脱され、この間に空缶内圧力
検出装置によって空缶内圧力の変化を検出し、空缶から
離脱されたのちの空缶内圧検出装置をリタ−ン軌道によ
って出口ステ−ションから入口ステ−ションまで戻す。
【0065】更に、このリタ−ン軌道の上流側に離脱装
置を設けて、この離脱装置によって空缶から空缶内圧力
検出装置を離脱させて上昇させ、リタ−ン軌道に戻す。
【0066】したがって、空缶内に検出用気体を供給し
この気体のおよぼす内圧を測定する検出測定系を少なく
とも2つの分割部に分割し、一つの分割部を空缶内圧検
出装置として構成する一方、他の分割部を空缶内圧検出
装置を空缶に装着し検出用気体を供給する装着装置とし
て構成する。
【0067】このため、空缶もれの検出に当っては、空
缶にその内圧検出装置を装着したままで空缶を搬送軌道
の上にのせて搬送する間に、導入された加圧空気などの
気体のおよぼす空缶の内圧の経時的変化、なかでも、そ
の傾向や勾配を検出できる。このため、検出時間は短縮
化され、装置そのものも大型化する必要がない。
【0068】更に、空缶の移動は搬送軌道によるため
に、搬送軌道の搬送速度を空缶の生産速度に合わせ調整
すると、検出時間をみじかくできることもあって、連続
かつ多量の空缶もれが判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る空缶もれ判定装置
の斜視図である。
【図2】本発明装置における空缶内圧検出装置の一例の
内部構造を示す断面図である。
【図3】図2に示す空缶内圧検出装置を空缶に装着して
内部に加圧気体などの気体を供給する装着装置の内部の
構造を示す断面図である。
【図4】図2に示す空缶内圧検出装置と図3に示す装着
装置とによって空缶内に加圧空気などの気体を供給し、
内圧の変化を検出する際の説明図である。
【図5】本発明装置によって空缶もれを判定した際の空
缶内圧の変化の経時的推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 空缶 2 搬送軌道 3 入口ステ−ション 4 出口ステ−ション 5 空缶内圧検出装置 6 リタ−ン軌道 7 装着装置 8 離脱装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空缶を搬送する搬送軌道と、この搬送軌
    道の入口側と出口側とに設けられた入口ステ−ションな
    らびに出口ステ−ションと、この入口ステ−ションにお
    いて空缶に装着されてから前記出口ステ−ションに達し
    たところで離脱される空缶内圧検出装置と、この離脱後
    の空缶内圧検出装置を前記出口ステ−ションから前記入
    口ステ−ションにまで戻すリタ−ン軌道とを具え、前記
    空缶内圧力検出装置に、空缶内の圧力変化を検出する検
    出センサを設けるとともに、空缶内に圧力気体を供給す
    る供給通路を設けて成ることを特徴とする空缶もれ判定
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される空缶もれ判定装置
    において、前記搬送軌道の出口ステ−ションに、前記空
    缶内の圧力変化が予め定めた限界値若しくはそれをこえ
    たときに警報若しくは信号などを発生する信号などの発
    生装置を設けることを特徴とする空缶もれ判定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される空缶もれ判定装置
    において、前記入口ステ−ションまたはその附近に、前
    記空缶内圧力検出装置を把持して降下させて前記空缶に
    装着させる装置を設けることを特徴とする空缶もれ判定
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載される空缶もれ判定装置
    において、前記出口ステ−ションまたはその附近に、前
    記空缶内圧力検出装置を空缶から離脱させ上昇させて前
    記リタ−ン軌道の上流側に戻す離脱装置を設けることを
    特徴とする空缶もれ判定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載される空缶もれ判定装置
    において、前記搬送軌道を無終端ベルトコンベヤまたは
    アキュ−ムテ−ブルとすることを特徴とする空缶もれ判
    定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載される空缶もれ判定装置
    において、前記空缶内圧検出装置にシ−ル部を設け、こ
    のシ−ル部にシ−ル用気体が送られて膨脹するよう構成
    して成ることを特徴とする空缶もれ判定装置。
JP30596796A 1996-10-31 1996-10-31 空缶もれ判定装置 Pending JPH10132688A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072101A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Fuji Seal Inc 液体製品の製造方法及び製造ライン
CN108372958A (zh) * 2017-06-29 2018-08-07 信丰县弘业电子有限公司 一种smd电感全自动包装机
JP2018131229A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 東洋製罐株式会社 搬送容器処理装置

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