JP2000211692A - 流動食品の充填方法及び充填装置 - Google Patents

流動食品の充填方法及び充填装置

Info

Publication number
JP2000211692A
JP2000211692A JP11013713A JP1371399A JP2000211692A JP 2000211692 A JP2000211692 A JP 2000211692A JP 11013713 A JP11013713 A JP 11013713A JP 1371399 A JP1371399 A JP 1371399A JP 2000211692 A JP2000211692 A JP 2000211692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
liquid food
filling
pipe
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11013713A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Tanaka
久郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORINAGA MACH KK
Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
MORINAGA MACH KK
Morinaga and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORINAGA MACH KK, Morinaga and Co Ltd filed Critical MORINAGA MACH KK
Priority to JP11013713A priority Critical patent/JP2000211692A/ja
Publication of JP2000211692A publication Critical patent/JP2000211692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性を有する袋状の容器に流動食品を充填
する際に、容器の孔の有無を検査できるようにした流動
食品の充填方法及び装置を提供する。 【解決手段】 可撓性を有する袋状の容器1の口部に嵌
合させた充填機200により流動食品を充填する際、ま
ず、圧縮空気供給手段260により圧縮空気を封入し、
圧力センサ270により容器1の内圧の変化を測定して
孔の有無を検出し、次いで空気排出手段250により容
器1内を減圧し、続いて定量供給装置240により容器
1内に所定量の流動食品を充填し、更に圧縮空気供給手
段260により圧縮空気を再び導入し、口部の内周に付
着した流動食品を容器1内に押し込み、最後に口部にキ
ャップ被せて封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属箔のラミネー
トフィルムなどからなる可撓性を有する袋状の容器に、
例えばゼリー飲料等の流動食品を充填する方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属箔のラミネートフィルムなど
からなる可撓性を有する袋状の容器、いわゆるチアパッ
クに、例えばゼリー飲料、スポーツドリンク、ジュース
等の流動食品を充填した製品が市販されている。
【0003】図7は平らな底の無いガセットタイプの容
器1の一例であり、図7(a) は斜視図、図7(b) は搬送
状態での部分断面図である。この容器1は、金属箔のラ
ミネートフィルム等をヒートシールして形成したもの
で、上部にはストロー状の口部2が差し込まれていて、
流動食品を口部2から充填した後、口部2のねじ部2a
にキャップ3が捩じ込まれて製品となっている。
【0004】口部2にはフランジ4が形成されていて、
図7(b) に示すように、断面コ字状のハンガー5の下辺
部にフランジ4を係合させて吊り下げて搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような容器1で
は、ヒートシールされて袋状に形成される際、ピンホー
ルのような微細な孔が発生することがある。
【0006】工場の生産ライン等で容器1の口部2から
流動食品を自動充填して製品とする場合、微細な孔は充
填前には発見し難く、充填された後に流動食品が漏れる
などにより、孔が有ったことが判明することが多い。
【0007】したがって、本発明の目的は、流動食品を
充填する前にかかる微細な孔を、充填前に能率良く発見
できるようにした流動食品の充填方法及び充填装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の流動食品の充填方法は、可撓性を有する袋
状の容器に流動食品を充填する方法において、前記容器
の口部から圧縮ガスを導入して前記容器の内圧の変動を
測定することにより前記容器の孔の有無を検査した後、
前記口部から前記圧縮ガスを吸引して前記容器内を減圧
し、次いで前記口部から所定量の流動食品を充填し、再
び前記圧縮ガスを導入して前記口部の内周に付着した前
記流動食品を前記容器内に押し込み、前記容器の口部に
キャップを被せて封止することを特徴とする。
【0009】この方法によれば、流動食品を充填する前
に、容器の口部から圧縮ガスを導入し、その状態で容器
の内圧の変動を測定することにより、容器に孔があるか
ないかを検査する。容器に孔がある場合は、その孔が微
小であっても、圧縮ガスを導入した後、例えば1秒程度
の間に明確なガス圧の低下が測定されるため、上記検査
は比較的短時間のうちに行うことができる。
【0010】こうして容器の孔の検査を行なった後、容
器の口部から圧縮ガスを吸引して容器内を減圧し、次い
で前記口部から所定量の流動食品を充填する。その後、
再び圧縮ガスを導入して前記口部の内周に付着した流動
食品を容器内に押し込むことによって、ゼリー飲料のよ
うな粘性のある流動食品であっても完全に容器に充填す
ることができる。その後、口部にキャップを被せて封止
することにより、充填を完了することができる。
【0011】また、本発明の流動食品の充填装置は、可
撓性を有する袋状の容器に流動食品を充填する装置にお
いて、流動食品の定量供給装置に連結された流動食品充
填管と、この流動食品充填管に対して二重管構造をなし
て内側又は外側に配置されたガス導入排出管と、前記ガ
ス導入排出管に切換弁を介してそれぞれ接続された圧縮
ガス供給手段及びガス排出手段と、前記ガス導入排出管
内の圧力を検出する圧力センサと、前記ガス導入排出管
が開くときには前記流動食品充填管を閉じさせ、前記流
動食品充填管が開くときには前記ガス導入排出管を閉じ
させる手段とを備え、前記二重管の吐出口が、前記容器
の口部に着脱可能にかつ気密的に嵌合することを特徴と
する。
【0012】この装置によれば、まず、二重管の吐出口
を容器の口部に気密的に嵌合させた状態で、流動食品充
填管を閉じてガス導入排出管を開き、圧縮ガス供給手段
から切換弁及びガス導入排出管を介して容器に圧縮ガス
を導入する。その状態で圧力センサによりガス導入排出
管内の圧力(すなわち容器の内圧)の変動を測定するこ
とにより、容器に孔があるかないかを検査する。
【0013】容器に孔がないことを確認した後、切換弁
を切り替えて、ガス排出手段によりガス導入排出管を通
して圧縮ガスを吸引して容器内を減圧する。次いで、ガ
ス導入排出管を閉じ、流動食品充填管を開いて、定量供
給装置により所定量の流動食品を容器に充填する。
【0014】更に、再び流動食品充填管を閉じてガス導
入排出管を開き、圧縮ガス供給手段から切換弁及びガス
導入排出管を介して容器に圧縮ガスを導入することによ
り、容器の口部内周に付着した流動食品を容器内に押し
込むことができる。
【0015】本発明の流動食品の充填装置の好ましい態
様によれば、前記流動食品充填管の内側に前記ガス導入
排出管が同軸的に配置され、前記ガス導入排出管が軸方
向に移動することにより前記流動食品充填管の吐出口が
開閉されるように構成され、かつ、前記ガス導入排出管
の内部に挿通された作動ロッドを介して前記ガス導入排
出管の吐出口を開閉する弁体が設けられている。
【0016】この装置によれば、流動食品充填管及びガ
ス導入排出管の開閉を、それらの吐出口で行うことがで
きるので、ガス導入排出管内に流動食品が流れ込んだ
り、圧縮ガスが流動食品充填管に流入してガス圧に影響
を与えたりする不都合を回避することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図6には、本発明による流
動食品の充填装置の一実施形態が示されている。図1は
充填装置の全体を示す一部切欠き正面図、図2は充填装
置の全体を示す平面図、図3は充填機の部分断面図、図
4は圧縮空気封入と圧縮空気供給状態での充填機の部分
断面図、図5は空気排出と真空吸引状態での充填機の部
分断面図、図6は注入状態での充填機の部分断面図であ
る。
【0018】図2のように流動食品の充填装置100
は、搬送手段110とこの搬送手段110へ容器1を供
給する容器供給手段120を備えている。容器供給手段
120は、前記図7(b) に示したハンガー5と同様の横
断面形状のガイドレール121と、ガイドレール121
に吊り下げられている容器1を搬送手段110に向かっ
て矢線方向に押す構造の図示しないプッシャーで構成さ
れている。
【0019】搬送手段110は、支軸111に支持され
て図2の矢線方向に搬送モータ115により間歇回転す
る搬送テーブル112を有している。搬送テーブル11
2の外周部には、容器1の口部2のフランジ4に係合す
る複数の切欠き部113が、所定間隔で設けてある。
【0020】搬送テーブル112の外周部に沿って環状
の搬送ガイド114が設けてあり、搬送テーブル112
の切欠き部113に係合している容器1がこの搬送テー
ブル112から外れないようにしている。
【0021】そして、この搬送テーブル112の外周に
沿って、前記切欠き部113に対応した間隔で容器供給
ステーションA、容器確認ステーションB、充填ステー
ションC、洗浄ステーションD、キャップ供給ステーシ
ョンE、キャップ締め付けステーションF、容器取外し
ステーションGが配置されている。
【0022】以下、各ステーションに配置された装置に
ついて順次説明する。容器供給ステーションAは、容器
供給手段120の終端に位置し、図示しないプッシャー
によって供給される容器1の口部2を、搬送ガイド11
4の切取り部124を介して導入して搬送テーブル11
2の切欠き部113に係合させるようにしている。
【0023】容器確認ステーションBは、図示しない容
器検知用センサによって容器1の有無を確認して、以後
の工程を制御している。
【0024】充填ステーションCでは、まず、容器1内
に圧縮空気を封入して封入した空気圧を検出して、空気
圧検出値の低下程度に基づいて容器1に異常が無いかど
うかを検査し、次に上記封入した空気を排出したうえ、
さらに容器1を真空吸引して容器内の空気を排出し、こ
の後に流動食品を容器1に充填する。そして、充填を終
えた容器1に圧縮空気を供給して容器1の口部2の内部
付近に付着している流動食品を容器1内に押し込むとい
う、それぞれの工程が、順次、この充填ステーションC
で行われる。以下、その構造を説明する。
【0025】充填ステーションCの上方には、図1、図
3〜図6に示す充填機200が、搬送テーブル112の
切欠き部113に吊り下げられた容器1の口部2に、注
入側を向けて配設されている。充填機200は、その全
体が図示しない昇降機構によって昇降動作するよう構成
されている。充填機200は、上下に貫通する流路21
0aを内部に有する流動食品充填管210と、この流動
食品充填管210の中間に側方から連結され、前記流路
210aに連通する分岐流路212aを内部に有する分
岐管212とを備えている。流動食品充填管210の下
端には、充填機200が下降したときに容器1の口部2
に上方からかぶさって嵌合する吐出口211が設けられ
ている。
【0026】流動食品充填管210内には、空気導入排
出管220が上下スライド可能に挿入されている。空気
導入排出管220の下端部は、ノズル221となってい
る。空気導入排出管220の上端部材220aは通気管
223に連結されている。通気管223の基端部は、流
路切換弁222を介して、空気排出管223aと圧縮空
気供給管223bとに接続されている。この流路切換弁
222は、図1のように回動できる切換弁体222cを
有し、この切換弁体222cに2つの弁口222a、2
22bが設けられている。そして、弁口222aが通気
管223に、弁口222bが圧縮空気供給管223bに
連通するときは、通気管223は圧縮空気供給管223
bに接続される。弁口222aが空気排出管223a
に、弁口222bが通気管223に連通するときは、通
気管223は空気排出管223aに接続される。
【0027】充填機200の上部にエアシリンダ231
が設置され、エアシリンダ231の作動ロッド231a
にはロッド233が連結され、ロッド233は空気導入
排出管220の上端部材220aに上下スライド可能に
挿通されて、空気導入排出管220内に遊嵌、挿通さ
れ、このロッド233の下端部は、空気導入排出管22
0のノズル221から突出して弁体230となってい
る。また、空気導入排出管220内周とロッド233外
周の間隙は、空気通路Pとなっている。
【0028】空気導入排出管220の中間部に段部22
0bがあり、上端部材220aの下端面と段部220b
との間には、ロッド233を空気導入排出管220に対
して上向きに付勢しているばね232が介装されてい
る。
【0029】例えば図6に示す充填位置では、作動ロッ
ド231aはシリンダ231に対して引込み位置にあ
り、ロッド233は上昇位置となっていて、ばね232
にて上向き付勢されているロッド233の弁体230
は、ノズル221に下から当接してこのノズル221が
弁体230に乗った状態となっている。
【0030】図6の充填位置からエアシリンダ231の
作動ロッド231aが下降すると、空気導入排出管22
0とロッド233は、当初では一体に下降する。空気導
入排出管220の下降により、そのノズル221は、流
動食品充填管210下端の吐出口211の内周にばね2
32の弾力により当接して流動食品充填管210下端の
開口部を閉じ、以後、空気導入排出管220の下降は停
止する。
【0031】空気導入排出管220が停止した後もロッ
ド233は、ばね232を圧縮して下降を続けるので、
図3に示すように弁体230はノズル221から離れ
る。
【0032】空気導入排出管220の下部は外形を細く
した縮径部220aを有していて、空気導入排出管22
0が上方へ持ち上げられている図6の充填位置では分岐
流路212aは縮径部220aにより開かれて矢線のよ
うに流路210aに連通するが、ノズル221が吐出口
211の内周に当接している図3、4、5の位置では、
空気導入排出管220により分岐流路212aは閉じら
れることになる。
【0033】次に、分岐管212を介して充填機200
へ1個分の流動食品を供給する定量供給装置と、容器1
の検査のために圧縮空気供給管223bを介して容器1
内に圧縮空気を送入して空気圧検出値の低下程度に基づ
き容器1の検査を行うと共に、充填後の容器1に圧縮空
気を供給して容器1の口部2の流動食品を容器内に押し
込む圧縮空気供給手段と、上記容器の検査後の容器1内
の空気を排出すると共に、容器1を真空吸引して充填効
率を高めるための空気排出手段とについて、図1に基づ
き説明する。
【0034】図1に模式的に例示したように定量供給装
置240は、分岐管212に接続されている。この定量
供給装置240は、図1に例示の通り、流動食品を入れ
た食品タンク241と、食品タンク241に連通して分
岐管212に向かって流動食品を所定量だけ押し出す押
出シリンダ242と、それらの連通路に配置された逆止
弁241aと、押出シリンダ242の押し出し動作を制
御するシリンダ制御部243とからなる。押出シリンダ
242の押出ピストン244の一ストロークにより、食
品タンク241から押出シリンダ242に流入した流動
食品は分岐管212に送出される。
【0035】空気排出管223aは、空気排出手段25
0に接続されている。この空気排出手段250は、空気
排出管223aを介して空気導入排出管220内の空気
を大気に排出する、例えば真空ポンプ251と、この真
空ポンプ251による空気排出の程度を制御する排出制
御部252とからなる。排出制御部252の制御に基づ
いて空気排出程度を高度とすることで容器1を真空吸引
して充填効率を高めることができる。
【0036】圧縮空気供給管223bは、圧縮空気供給
手段260に接続されている。この圧縮空気供給手段2
60は、圧縮空気供給管223bを介して空気導入排出
管220内に圧縮空気を供給する、例えば圧縮ポンプ2
61と、この圧縮ポンプ261による空気圧力の程度を
制御する供給制御部262とからなる。供給制御部26
2の制御に基づいて圧縮ポンプ261からの供給圧を適
正な封入空気圧とすることで容器1の漏れ検査を行い、
或いは上記供給圧を適正な押出し空気圧とすることで充
填後の口部2の流動食品を容器1内に押し込む動作が行
われる。
【0037】通気管223には、吐出口211に口部2
が嵌合されている容器1内の空気圧を、通気管223を
介して検出する圧力センサ270が接続されている。圧
力センサ270は、通気管223内の空気圧を、アナロ
グまたはデジタルの電気信号に変換する。
【0038】流路切換弁222の切換弁体222cの前
記回動は、切換制御部282により制御される。
【0039】そして押出シリンダ242を制御するシリ
ンダ制御部243、真空ポンプ251による空気排出の
程度を制御する排出制御部252、圧縮ポンプ261に
よる空気圧力の程度を制御する供給制御部262、圧力
センサ270の空気圧検出値の低下程度に基づく容器1
の異常有無判断、流路切換弁222の切換弁体222c
の回動を制御する切換制御部282は、何れも図1にブ
ロック構成で示した充填制御部280によって電気的に
制御される。充填制御部280は例えばコンピュータに
より構成される。
【0040】この充填制御部280は、搬送テーブル1
12を回転駆動する搬送モータ115の回転制御、ガイ
ドレール121に吊り下げられている容器1を搬送手段
110へ押すプッシャーの制御、充填機200のエアシ
リンダ231の作動ロッド231aの出入り制御など、
本発明の充填装置のすべての動作制御を行うものであ
る。
【0041】次に上記充填ステーションCにおける動作
を説明する。空の容器1が搬送されて搬送テーブル11
2が停止する。このとき、図3に示すように、作動ロッ
ド231aがエアシリンダ231から突出して下降す
る。そして、空気導入排出管220とロッド233は、
当初では一体に下降する。空気導入排出管220の下降
により、そのノズル221は流動食品充填管210下端
の吐出口211の内周に当接して流動食品充填管210
下端の開口部を閉じ、以後、空気導入排出管220は停
止する。空気導入排出管220が停止した後もロッド2
33はばね232を圧縮して下降を続けるので、弁体2
30はノズル221から離れる。
【0042】次に、図示しない昇降機構によって充填機
200は下降し、その吐出口211が搬送されてきた空
の容器1の口部2に、図4のように上方からかぶさる。
【0043】この状態で、充填制御部280の指令に基
づく切換制御部282により、流路切換弁222による
流路切換操作が行われて、通気管223を、圧縮空気供
給管223bに接続する。そして、供給制御部262に
より圧縮ポンプ261が動作し、圧縮空気は図4の矢線
に示すように、流路切換弁222、通気管223、空気
通路P、空気導入排出管220を経て、開かれているノ
ズル221から容器1内に封入される。圧力センサ27
0により通気管223の空気圧が検出され、所定圧(例
えば0.6Kg/cm2)で封入が停止され、封入空気圧の所
定時間(例えば1秒)経過後における低下値(空気圧の
低下程度)を圧力センサ270にて検出する。
【0044】上記空気圧の低下値が所定値を超える場合
は、容器1に孔があると判断し、充填制御部280から
充填機200へ充填中止が指令される。該容器1は、図
示しない排出手段により搬送テーブル112の切欠き部
113から押し出されて排出される。
【0045】上記低下値が所定値を超えない場合は、該
容器1には異常が無いと判断し、以下の充填動作が行わ
れる。このように、充填前に容器1に孔があるか無いか
が自動的に検査されて、孔がある不良品は排除できるの
で、製品の信頼性を高めることができる。
【0046】次に、充填制御部280の指令により、流
路切換弁222による流路切換操作が行われて、通気管
223を空気排出管223aの側に接続する。そして、
排出制御部252により真空ポンプ251が動作する。
容器1内の空気は図5の矢線に示すように、開かれてい
るノズル221から空気導入排出管220、空気通路
P、通気管223、流路切換弁222を経て空気排出管
223aから大気に排出される。
【0047】容器1内が十分に脱気されると、シリンダ
231を作動させて作動ロッド231aを引き込ませ
る。当初はノズル221が吐出口211の内周に当接し
たままで空気導入排出管220は上昇せず、ばね232
を圧縮しつつロッド233のみが上昇する。そして弁体
230がノズル221に当接し、以後はロッド233と
一体に空気導入排出管220が上昇して、ノズル221
は吐出口211から離れる。空気導入排出管220の上
昇により、その縮径部220aが分岐流路212aに面
して分岐管212は開かれ、図6に示す状態となる。
【0048】この状態で、充填制御部280の指令に基
づくシリンダ制御部243により、押出シリンダ242
の押出ピストン244は、一ストローク動作して食品タ
ンク241から押出シリンダ242に流入した流動食品
は分岐管212に送出する。流動食品は、分岐流路21
2aから図6の矢線のように空気導入排出管220の流
路210aを通って口部2から容器1内に充填される。
【0049】充填が終わると作動ロッド231aがエア
シリンダ231から突出して下降する。空気導入排出管
220の下降により、まずノズル221は流動食品充填
管210下端の吐出口211の内周に当接して流動食品
充填管210下端の開口部を閉じ、以後、空気導入排出
管220は停止する。空気導入排出管220が停止した
後もロッド233はばね232を圧縮して下降を続け、
図4に示すように弁体230はノズル221から離れ
る。
【0050】次に充填制御部280の指令により、流路
切換弁222による流路切換操作が行われて通気管22
3を圧縮空気供給管223bに接続する。そして供給制
御部262により圧縮ポンプ261が動作し、圧縮空気
は図4の矢線に示すように、流路切換弁222、通気管
223、空気通路P、空気導入排出管220を経て開か
れているノズル221から容器1内に注入される。この
注入動作により容器1の口部2の内部付近に付着してい
る流動食品は、容器1内に押し込まれる。
【0051】上記のように、容器1に孔が無いかどうか
の判断のための圧縮空気封入操作と、充填の際に容器1
の口部2に付着した流動食品を押し込む操作とを、圧縮
空気供給手段260により行うように構成し、容器1の
上記検査の際、容器1に封入された圧縮空気の排出と流
動食品充填前に容器1内の空気の真空吸引とを、空気排
出手段250により行うように構成したので、圧縮空気
供給手段260と空気排出手段250を、それぞれ2つ
の操作に使用することができて、設備効率の良い充填装
置となっている。
【0052】なお、上記充填ステーションCは、搬送テ
ーブル112を一時停止して行うことができるが、搬送
テーブル112を所定の速度で回転させつつ、それと同
期させて充填機200も移動させることにより、容器1
を搬送させつつ作業を行わせることも可能である。
【0053】充填操作が終わると、充填機200全体が
昇降機構により上昇して、吐出口211が容器1の口部
2から外れ、図3の状態に戻る。そして、搬送テーブル
112が回転して容器1は次の洗浄ステーションDに運
ばれる。ここで、図示しない洗浄機が下降して洗浄機か
ら容器1の口部2の外周部に向かって洗浄水が噴射さ
れ、口部2の外周部に付着している流動食品が除去され
る。洗浄操作が終わると洗浄機は上昇する。
【0054】洗浄操作が終わると搬送テーブル112が
回転して容器1は次のキャップ供給ステーションEに運
ばれる。ここで、図示しないキャップシュートから容器
1に向けて搬送されてきたキャップ3が、口部2の先端
部に被せられる。
【0055】そして、搬送テーブル112が回転して容
器1が次のキャップ締め付けステーションFにて停止す
る。ここで、図示しないキャップ締め付け機が下降して
そのキャップチャックがキャップ3の外周部に嵌合す
る。そしてキャップチャックがモータにより回転してキ
ャップ3を巻き締める。巻き締めが終わるとキャップ締
め付け機は上昇する。
【0056】搬送テーブル112が回転して、容器1が
次の容器取外しステーションGにて停止すると、図示し
ない容器排出機のエアシリンダが作動して容器1のキャ
ップ3の個所を搬送テーブル112の外方へ押し、搬送
テーブル112の切欠き部113から容器1を外へ押し
出す。押し出された容器1は搬送ガイド114の切取り
部124を通ってシューターに排出され、充填作業は完
了する。
【0057】なお、上記実施形態では、圧縮ガスとして
圧縮空気を用いたが、炭酸ガス、窒素ガスなどの空気以
外のガスを用いることも可能である。また、上記実施形
態では、流動食品充填管210の内側に空気導入排出管
220が配置された二重管構造を採用したが、空気導入
排出管220の内側に流動食品充填管210が配置され
た二重管構造をなすものでもよい。
【0058】
【実施例】図1〜6に示した流動食品の充填装置を用
い、市販の180g容量のチアパックに、空気圧0.6
kgf/cm2 の圧縮空気をブロー時間0.5秒で充填
し、時間経過に伴う空気圧の変化を測定した。図8は孔
の無いチアパックについて測定した結果を示し、図9は
首部に直径0.7mmの孔を開けたチアパックについて
測定した結果を示す。
【0059】図9に示されるように、孔を設けたチアパ
ックでは、空気圧の低下が連続的かつ急激に起こるのに
対して、図8に示されるように、孔のないチアパックで
は、1秒経過後の空気圧の低下は極めて少なく、空気圧
がほぼ一定となることがわかる。したがって、圧縮空気
を封入した後、1秒経過したくらいでも、孔の有無を判
断することが可能な程度に空気圧の差が発生することが
わかる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流動食品を充填する前に、容器の口部から圧縮ガスを導
入し、その状態で容器の内圧の変動を測定することによ
り、容器に孔があるかないかを短時間でかつ正確に検査
することができる。
【0061】したがって、チアパックのような可撓性を
有する袋状の容器への流動食品の充填作業を効率的に行
い、信頼性の高い製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による充填装置の全体を示
す一部切欠き正面図である。
【図2】同充填装置の全体を示す平面図である。
【図3】同充填装置における充填機の待機状態を示す断
面図である。
【図4】同充填機により容器内に圧縮空気を導入する状
態を示す断面図である。
【図5】同充填機により容器内の空気を吸引する状態を
示す断面図である。
【図6】同充填機により容器内に流動食品を充填する状
態を示す断面図である。
【図7】一般的なガセットタイプの袋状の容器の一例を
示し、(a) は斜視図、(b) は搬送状態での部分断面図で
ある。
【図8】孔のない容器に圧縮空気を導入して、容器内の
空気圧の変化を測定した図表である。
【図9】孔のある容器に圧縮空気を導入して、容器内の
空気圧の変化を測定した図表である。
【符号の説明】
1 容器 2 口部 100 搬送手段 200 充填機 210 流動食品充填管 211 吐出口 220 圧縮ガス導入排出管 221 ノズル 222 流路切換弁 222a、222b 弁口 223 通気管 230 弁体 233 ロッド 240 定量供給装置 250 空気排出手段 260 圧縮空気供給手段 270 圧力センサ 280 充填制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E079 AA07 AB09 CC04 FG06 4B021 LA15 LA24 LP07 LP08 LT03 LT06 LW06 MQ01 MQ02 MQ03 MQ05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する袋状の容器に流動食品を
    充填する方法において、前記容器の口部から圧縮ガスを
    導入して前記容器の内圧の変動を測定することにより前
    記容器の孔の有無を検査した後、前記口部から前記圧縮
    ガスを吸引して前記容器内を減圧し、次いで前記口部か
    ら所定量の流動食品を充填し、再び前記圧縮ガスを導入
    して前記口部の内周に付着した前記流動食品を前記容器
    内に押し込み、前記容器の口部にキャップを被せて封止
    することを特徴とする流動食品の充填方法。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する袋状の容器に流動食品を
    充填する装置において、流動食品の定量供給装置に連結
    された流動食品充填管と、この流動食品充填管に対して
    二重管構造をなして内側又は外側に配置されたガス導入
    排出管と、前記ガス導入排出管に切換弁を介してそれぞ
    れ接続された圧縮ガス供給手段及びガス排出手段と、前
    記ガス導入排出管内の圧力を検出する圧力センサと、前
    記ガス導入排出管が開くときには前記流動食品充填管を
    閉じさせ、前記流動食品充填管が開くときには前記ガス
    導入排出管を閉じさせる手段とを備え、前記二重管の吐
    出口が、前記容器の口部に着脱可能にかつ気密的に嵌合
    することを特徴とする流動食品の充填装置。
  3. 【請求項3】 前記流動食品充填管の内側に前記ガス導
    入排出管が同軸的に配置され、前記ガス導入排出管が軸
    方向に移動することにより前記流動食品充填管の吐出口
    が開閉されるように構成され、かつ、前記ガス導入排出
    管の内部に挿通された作動ロッドを介して前記ガス導入
    排出管の吐出口を開閉する弁体が設けられている請求項
    2記載の流動食品の充填装置。
JP11013713A 1999-01-22 1999-01-22 流動食品の充填方法及び充填装置 Pending JP2000211692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013713A JP2000211692A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 流動食品の充填方法及び充填装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013713A JP2000211692A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 流動食品の充填方法及び充填装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000211692A true JP2000211692A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11840889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11013713A Pending JP2000211692A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 流動食品の充填方法及び充填装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000211692A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199354A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Morinaga Milk Ind Co Ltd 充填システムおよび充填方法
JP2009516626A (ja) * 2005-11-23 2009-04-23 セラック グループ 液体製品を容器にパッケージングするための設備
CN101891065A (zh) * 2010-07-14 2010-11-24 山东丽鹏股份有限公司 一种卧式单头凸字机或滚花机用气动进、退盖装置
KR101955223B1 (ko) * 2018-07-27 2019-03-08 신세계건설(주) 저장 용기 자동 필링 장치 및 저장 용기 자동 필링 방법
KR20190136236A (ko) * 2018-05-30 2019-12-10 윤태문 파우치 포장기의 유체 주입 노즐 시스템

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199354A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Morinaga Milk Ind Co Ltd 充填システムおよび充填方法
JP2009516626A (ja) * 2005-11-23 2009-04-23 セラック グループ 液体製品を容器にパッケージングするための設備
CN101891065A (zh) * 2010-07-14 2010-11-24 山东丽鹏股份有限公司 一种卧式单头凸字机或滚花机用气动进、退盖装置
KR20190136236A (ko) * 2018-05-30 2019-12-10 윤태문 파우치 포장기의 유체 주입 노즐 시스템
KR102069652B1 (ko) * 2018-05-30 2020-01-23 윤태문 파우치 포장기의 유체 주입 노즐 시스템
KR101955223B1 (ko) * 2018-07-27 2019-03-08 신세계건설(주) 저장 용기 자동 필링 장치 및 저장 용기 자동 필링 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5840237B2 (ja) 漏れ検出方法および装置
CN101201289B (zh) 在线检测瓶子封口气密性的装置
KR101872504B1 (ko) 용기 누설 및 성형불량 검사장치
CN201503340U (zh) 在线检测瓶子封口气密性的装置
CN108482768B (zh) 罐装食品的食品罐气密性自动检测系统
JP2014534444A (ja) 連続的に給送される物体を検査するための方法および装置
JP3540428B2 (ja) 液体充填方法及び装置
JP2000211692A (ja) 流動食品の充填方法及び充填装置
CN108680316B (zh) 罐装食品的气密性检测设备
JP6954755B2 (ja) カップ状容器の漏れ検出ユニット
JP3990584B2 (ja) 紙カップ漏れ検査装置
CN208429257U (zh) 一种散剂分装机
US11067471B2 (en) Device and method for checking pouches for filling lines
JP4073779B2 (ja) 紙カップ検査装置
JP2006343241A (ja) ペットボトルのリーク検査装置
JP2020164223A (ja) 容器処理装置
JP2004205453A (ja) ペットボトルのリーク検査装置
JP7329824B2 (ja) リークテスターおよび充填装置
JP3887575B2 (ja) 紙カップ漏れ検査装置
JP2004361207A (ja) 密閉包装容器のリーク検査方法及び装置
CN112108405B (zh) 一种在线式气密性检测装置
JP3778469B2 (ja) 圧縮空気供給装置
JPH109994A (ja) 容器シール不良検査方法および装置
CN219723733U (zh) 自动检漏设备
CN218865390U (zh) 一种食品包装密封性检测设备