JPH10132126A - 樹脂封止電磁アクチュエータ - Google Patents

樹脂封止電磁アクチュエータ

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JPH10132126A
JPH10132126A JP28395096A JP28395096A JPH10132126A JP H10132126 A JPH10132126 A JP H10132126A JP 28395096 A JP28395096 A JP 28395096A JP 28395096 A JP28395096 A JP 28395096A JP H10132126 A JPH10132126 A JP H10132126A
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resin
electromagnetic actuator
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magnetic pole
pole teeth
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Soichiro Tomioka
総一郎 富岡
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットワイヤの変形に基づくコイルの性
能の低下のない樹脂封止電磁アクチュエータを提供す
る。 【解決手段】 内側磁極歯を有する略円形の内函と外側
磁極歯を有する略円形の外函とをそれらの磁極歯を交互
に噛み合わせることによって組立てた組立体の空間にマ
グネットワイヤが卷回されたボビンを挿入してなる樹脂
封止電磁アクチュエータにおいて、外函の上面外側角部
近傍円周部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれる外
函の少なくとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を設け
ること及び該樹脂注入穴をはずした位置に多数のゲート
口を設けることによって、そのマグネットワイヤに「波
打ち」、「押し出し」、「食込み」のない樹脂封止電磁
アクチュエータとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁用コイル、
電動弁のステータ等として用いられる電磁アクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内側磁極歯を有する略円形の内函
と外側磁極歯有する略円形の外函とをそれらの磁極歯を
交互に噛み合わせることによって組立てた組立体の空間
にマグネットワイヤが卷回されたボビンを挿入してなる
樹脂封止電磁アクチュエータは、電磁弁用コイル、電動
弁のステータ等として用いられている。
【0003】図3は、従来の電磁アクチュエータの断面
図であり、そして、図4は、かかる従来の電磁アクチュ
エータにおけるマグネットワイヤの状態を上面から見た
説明図である。
【0004】従来、内側磁極歯4a、4a´を有する略
円形の内函4、4´と外側磁極歯3a、3a´を有する
略円形の外函3、3´との間にマグネットワイヤ1、1
´が卷回されたボビン2、2´を挿入する工程、それら
の磁極歯を交互に噛み合わさて組立体を組立る工程、こ
の組立体を樹脂成形上型と樹脂成形下型との間に載置す
る工程、及び、組立体の空間に溶融樹脂を流入させる工
程、を経て、樹脂封止電磁アクチュエータを製造してい
る。かかる樹脂成形は、射出成型法として斯界で良く知
られている。
【0005】上記磁極歯は、図3に示されるように、そ
の根本部分から先端部分にかけて先細となっている。そ
して、5は、樹脂封止部であり、その内で、5a、5
b、5c及び5dは、それぞれ、ガイド部、ストッパー
部、メスコネクタのカバー部及びメスコネクタ部を構成
し、6は、リードピンである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の樹脂封止
電磁アクチュエータの製造においては、溶融樹脂は、内
函4、4´と外函3、3´とによって形成される開口
A、A´から高速で、集中的に流入するために、ボビン
2、2´に卷回されたマグネットワイヤ1、1´が溶融
樹脂による「圧力」や「流れ」により変形する。
【0007】即ち、図4(a)及び(b)に示されるよ
うに、高速、高圧の溶融樹脂がマグネットワイヤ1、1
´を押し退けてコイル内部に進入することにより、ボビ
ン2、2´に巻回されたマグネットワイヤ1、1´に
「波打ち」1aが形成されたり、また、ボビン2、2´
に巻回されたマグネットワイヤ1、1´に「押し出し」
1b及び「食込み」1cが形成される。
【0008】このようなマグネットワイヤ1、1´の変
形は、マグネットワイヤの断線、マグネットワイヤ
の絶縁被覆の剥離、マグネットワイヤの絶縁性能の劣
化、及び、層間絶縁性能の劣化、の発生によりコイル
性能を著しく低下させるという問題があった。
【0009】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、マグネットワイヤの変
形に基づくコイル性能の低下のない樹脂封止電磁アクチ
ュエータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本第1発明、即ち、請求
項1記載の発明は、内側磁極歯を有する略円形の内函と
外側磁極歯を有する略円形の外函とをそれらの磁極歯を
交互に噛み合わせることによって組立てた組立体の空間
にマグネットワイヤが卷回されたボビンを挿入してなる
樹脂封止電磁アクチュエータにおいて、外函の上面外側
角部近傍円周部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれ
る外函の少なくとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を
設けたことを特徴としている。
【0011】本第2発明、即ち、請求項3記載の発明
は、(イ)内側磁極歯を有する略円形の内函と外側磁極
歯を有する略円形の外函との間にマグネットワイヤが卷
回されたボビンを挿入する工程、(ロ)それらの磁極歯
を交互に噛み合わせて組立体を組立てる工程、(ハ)こ
の組立体を樹脂成形上型と樹脂成形下型との間に載置す
る工程、及び、(ニ)組立体の空間に溶融樹脂を流入さ
せる工程、を含む樹脂封止電磁アクチュエータの製造方
法において、あらかじめ、外函の上面外側角部近傍円周
部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれる外函の少な
くとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を設けると共に
樹脂成形上型に該樹脂注入穴の部分をはずした位置に多
数のゲート口を設けることにより、ゲート口から流出し
た溶融樹脂を該外函の上面外側角部近傍の円周上の多数
の樹脂注入穴を介して該組立体の空間に流入させること
を特徴としている。
【0012】本発明における組立体は、外函、内函、内
函及び外函の順に積層して形成したものであってもよ
い。その場合には、最下層に配置される外函は、逆に配
置されるので、本明細書では、その「上面外側角部」に
おける「上面」は、実際の配置においては「下面」を意
味するものとする。
【0013】本発明において用いられる封止樹脂は、例
えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂であるが、
これらに限定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態を
示す電磁アクチュエータの平面図であり、そして、図2
は、本発明の一実施の形態を示す電磁アクチュエータの
断面図である。
【0015】本発明の樹脂封止電磁アクチュエータは、
内側磁極歯4a、4a´を有する略円形の内函4、4´
と外側磁極歯3a、3a´を有する略円形の外函3、3
´との間にマグネットワイヤ1、1´が卷回されたボビ
ン2、2´を挿入する工程、それらの磁極歯4a、4a
´、及び、3a、3a´を互いに噛み合わさて組立体を
組立てる工程、この組立体を樹脂成形上型(図示せず)
と樹脂成形下型(図示せず)との間に載置する工程、及
び、組立体の空間に溶融ポリアミド樹脂を流入させる工
程を経て製造される。
【0016】そして、その際、あらかじめ、外函3、3
´の上面外側角部近傍の円周上に多数の樹脂注入穴3
b、3b´を設けると共に樹脂成形上型に該樹脂注入穴
3b、3b´の部分をはずした位置Gに多数のゲート口
(図示せず)を設けるこにより、ゲート口から流出した
溶融樹脂を該外函3、3´の上面外側角部近傍の円周上
の多数の樹脂注入穴3b、3b´を介して該組立体の空
間に溶融樹脂を流入させる。
【0017】このようにして、内側磁極歯4a、4a´
を有する略円形の内函3、3´と外側磁極歯3a、3a
´を有する略円形の外函3、3´とをそれらの磁極歯4
a、4a´、及び、3a、3a´を互いに噛み合わせて
組立てた組立体の空間にマグネットワイヤ1、1´が卷
回されたボビン2、2´を挿入した樹脂封止電磁アクチ
ュエータにおいて、その外函3、3´の上面外側角部近
傍の円周上に多数の樹脂注入穴3b、3b´を有する樹
脂封止電磁アクチュエータを得た。
【0018】本発明は、外函の上面外側角部近傍円周
部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれる外函の少な
くとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を設けると共に
樹脂成形上型に該樹脂注入穴の部分をはずした位置に多
数のゲート口を設けて、多数のゲート口より流出した溶
融樹脂をそれぞ一度外函に当てて分散させ、該多数の樹
脂注入穴を介して該組立体の空間に溶融樹脂を均一に流
入させることができるので、ボビンに卷回されたマグネ
ットワイヤの一部に溶融樹脂が集中するということがな
くなる。また、多数の樹脂注入穴を介して組立体を樹脂
封止することによって樹脂封止電磁アクチュエータの強
度を向上させることができる。
【0019】このため、本発明は、従来のボビンに卷回
されたマグネットワイヤの一部に溶融樹脂が集中するこ
とによる上記マグネットワイヤの「波打ち」、「押し出
し」及び「食込み」によるマグネットワイヤの変形、マ
グネットワイヤの断線、マグネットワイヤの被覆樹脂の
剥離等の物理的ダネージ、並びに、マグネットワイヤの
被覆樹脂の熱的劣化等の化学的ダメージを排除すること
ができ、また、樹脂封止電磁アクチュエータの強度を向
上させることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を有するこ
とにより、(イ)マグネットワイヤの断線を防ぐこと、
(ロ)マグネットワイヤの電気絶縁性が低下しないこ
と、(ハ)樹脂成形圧力を上げることが出来ること、及
び、(ト)樹脂封止電磁アクチュエータの強度を向上さ
せることができること、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電磁アクチュエー
タの平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す電磁アクチュエー
タの断面図である。
【図3】従来の電磁アクチュエータの断面図である。
【図4】従来の電磁アクチュエータにおけるマグネット
ワイヤの状態を上面から見た説明図である。
【符号の説明】
1、1´ マグネットワイヤ 2、2´ ボビン 3、3´ 外函 3a、3a´ 外側磁極歯 3b、3b´ 樹脂注入口 4 、4´ 内函 4b、4b´ 内側磁極歯 5 樹脂封止部 G 成形金型のゲート口の位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側磁極歯を有する略円形の内函と外側
    磁極歯を有する略円形の外函とをそれらの磁極歯を交互
    に噛み合わせることによって組立てた組立体の空間にマ
    グネットワイヤが卷回されたボビンを挿入してなる樹脂
    封止電磁アクチュエータにおいて、外函の上面外側角部
    近傍円周部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれる外
    函の少なくとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を設け
    たことを特徴とする樹脂封止電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 組立体を外函、内函、内函及び外函の順
    に積層して組立た請求項1記載の樹脂封止電磁アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 (イ)内側磁極歯を有する略円形の内函
    と外側磁極歯を有する略円形の外函との間にマグネット
    ワイヤが卷回されたボビンを挿入する工程、(ロ)それ
    らの磁極歯を交互に噛み合わせて組立体を組立てる工
    程、(ハ)この組立体を樹脂成形上型と樹脂成形下型と
    の間に載置する工程、及び、(ニ)組立体の空間に溶融
    樹脂を流入させる工程、を含む樹脂封止電磁アクチュエ
    ータの製造方法において、あらかじめ、外函の上面外側
    角部近傍円周部、角円周部及び垂直壁円周部から選ばれ
    る外函の少なくとも1つの円周部に多数の樹脂注入穴を
    設けると共に樹脂成形上型に該樹脂注入穴の部分をはず
    した位置に多数のゲート口を設けることにより、ゲート
    口から流出した溶融樹脂を該多数の樹脂注入口穴を介し
    て該組立体の空間に流入させることを特徴とする樹脂封
    止電磁アクチュエータの製造方法。
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