JPH10131260A - 人体洗浄装置 - Google Patents

人体洗浄装置

Info

Publication number
JPH10131260A
JPH10131260A JP28952996A JP28952996A JPH10131260A JP H10131260 A JPH10131260 A JP H10131260A JP 28952996 A JP28952996 A JP 28952996A JP 28952996 A JP28952996 A JP 28952996A JP H10131260 A JPH10131260 A JP H10131260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
washing water
cleaning
washing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28952996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812012B2 (ja
Inventor
Hideki Ono
英樹 大野
Hiroaki Yonekubo
寛明 米久保
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Hideho Shinoda
▲ひで▼▲ほ▼ 篠田
Keisuke Ono
圭介 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28952996A priority Critical patent/JP3812012B2/ja
Publication of JPH10131260A publication Critical patent/JPH10131260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812012B2 publication Critical patent/JP3812012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は人体の洗浄を行う人体洗浄装置に関
するもので、洗浄水に大量の微細気泡を混入させること
で、少量の洗浄水にもかかわらず洗浄力および体感に非
常に優れた洗浄方式を提供し、そしてさらには、瞬間式
の加熱装置との併用により人体洗浄装置の節水および省
エネを図ることを目的としたものである。 【解決手段】 瞬間式の洗浄水加熱手段と、洗浄水を噴
出する洗浄ノズル18と、洗浄水に強制的に気泡を混入
させる気泡混入手段24で構成され、気泡を含む気液二
相流によって人体の洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばシャワーや
温水洗浄便座等の特に人体の洗浄を行う人体洗浄装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の人体洗浄装置には図9に
示すようなものがある(例えば特開平5−33377号
公報)。
【0003】図9は洗浄水の供給系を示す概略図であ
る。図9において、1はポンプで、ポンプ1の上流側に
は給水配管2が接続され、下流側には空気混入部3が接
続されている。空気混入部3にはコンプレッサー5が接
続されており、内部にセラミックを素材とした円筒状の
吸引ヘッド4が設けてある。また、空気混入部3の下流
側には熱交換器6およびノズル装置7が設けてある。こ
の構成により、給水配管から供給された洗浄水はポンプ
1によって加圧され空気混入部3へと至る。空気混入部
3ではコンプレッサー5から供給された空気が、吸引ヘ
ッド4により微細化されて洗浄水中に流入する。さらに
空気混入部3を経た洗浄水は熱交換器6へと至り、ここ
で適温にまで加熱された後、ノズル装置7より噴出され
る。このことにより、ノズル装置7から噴出される洗浄
水は気泡を含み、やわらかな体感が得られるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、微細気泡を含んだ泡沫水によりやわらかな
体感の洗浄噴流が得られるが、泡沫水による洗浄を目的
としているため、当然ながら気泡の混入量は少なめに設
定されている。そのため、気泡を混入することによる洗
浄水量の大幅な削減効果およびそれに伴う節電効果は期
待できない。加えて、熱交換器が貯湯式である場合に
は、貯湯部分からの放熱によるエネルギーロスが大きく
膨大なランニングコストがかかる。
【0005】また、熱交換器が通常の家庭用電源で構成
可能な瞬間式である場合には、その沸き上げ能力は十分
とはいえず、気泡を含まない洗浄水や少量の微細気泡を
含んだ泡沫水では人体の洗浄を行うのに適した流量およ
び適当な温度の洗浄水は得難い。つまり、寒冷地におけ
る冬期の使用において、人体洗浄に適切な温度の洗浄水
が得られず、洗浄水量そのものを減少させる必要性が生
じるなどの課題がある。さらに、瞬間式の熱交換器は一
般的に容量およびワット密度の大きなヒータを使用する
ため、洗浄水量を減少させるために洗浄水中に大量の気
泡を混入させて加熱すると、ヒータ表面の温度分布が不
均一となるため、局所的に高温となる部分が生じ、結果
としてヒータの寿命が著しく低下するという課題があ
る。
【0006】さらにまた、空気の混入位置とノズル装置
が離れている場合には、いくら微細な気泡を混入しても
複数の気泡が一体化してしまい、洗浄水中に存在する気
泡は大きなものとなってしまう。ここで、特に熱交換器
のさらに上流側にて気泡を混入した場合には、洗浄水中
の微細気泡は熱によっても膨張し、気泡の大径化をさら
に促進することとなる。その結果、ノズル装置から噴出
される洗浄水は、洗浄水と気泡の断続流となるため、洗
浄体感のみならず洗浄音も不快なものとなる。
【0007】さらに上記従来の構成では、気泡の混入位
置が固定されているため、洗浄水中に存在する気泡の径
は、混入する気泡の割合を変化させてもほぼ同一であ
る。そのため、気泡の混入割合を変化させても、使用者
の体感はさほど変化しない。つまり、洗浄水の流量を可
変して洗浄強さを変化させることは可能であるが、体感
そのものを変化させることは困難で、使用者の様々な嗜
好に合わせた洗浄は実現しがたいという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、瞬間式の加熱手段が洗浄水を適温にまで加
熱するとともに、気泡混入手段が洗浄水中に気泡を強制
的に混入させることで、大量の気泡を含む洗浄噴流によ
って人体の洗浄を行うようにしたものであるとともに、
洗浄水中に含まれる大量の気泡が細かい状態で洗浄ノズ
ルから噴出されるように構成したものである。
【0009】上記発明によれば、気泡混入手段が洗浄水
中に強制的に気泡を混入することで、洗浄ノズルから噴
出する流体の体積は概略洗浄水の体積に混入する気泡の
体積を付加したものとなり、洗浄ノズルから噴出する洗
浄水の噴出速度は大幅に増大する。さらに、洗浄水の噴
出後、洗浄水中に含まれる気泡が膨張するため、洗浄水
は適度に拡散して噴出される。そのため、洗浄水が少量
であっても、洗浄水の持つ運動量および拡散範囲を人体
洗浄に適切な値とすることが可能となる。この時、気泡
は大量に混入されるにもかかわらず、細かい状態で洗浄
水とともに噴出されるため、断続感のない非常に快適な
洗浄噴流が得られる。
【0010】つまり、少量の洗浄水でも体感および洗浄
力の非常に優れた人体の洗浄が可能となる。さらには、
少量の洗浄水にて人体の洗浄を行うので、熱交換器を通
常の家庭用電源で構成可能な瞬間式の構成としても十分
な沸き上げ能力が得られ、寒冷地条件での人体洗浄にお
いても適切な温度の洗浄水が得られる。その結果、大幅
な節水が図れるとともに、それに付随して貯湯式の熱交
換器を用いた場合に比べ、大幅な省エネが図れるととも
に、湯切れ等のない快適で洗浄力に優れた人体洗浄装置
が実現できる。
【0011】さらに本発明は上記課題を解決するため
に、単一の洗浄ノズルにおいて気泡混入位置を可変する
構成とするか、もしくはそれぞれ異なる気泡混入位置を
備えた複数の洗浄ノズルを設けた構成としたものであ
る。
【0012】上記発明によれば、洗浄ノズルから噴出さ
れる洗浄水に含まれる気泡の大きさが異なることで、体
感の異なる複数の洗浄噴流を選択的に可変でき、様々な
用途や使用者の嗜好に合った人体の洗浄が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、洗浄水を供給する給水
路と、熱源である電気ヒータを有する瞬間式の加熱手段
と、前記加熱手段によって加熱された洗浄水の温度を検
知する温度検知手段と、洗浄水を噴出する噴出口を備え
た洗浄ノズルと、前記洗浄ノズル内に設けた内部流路
と、前記内部流路内に設けた空気流路と、前記空気流路
を介して洗浄水中に強制的に気泡を混入せしめる気泡混
入手段と、前記温度検知手段の信号を取り込むととも
に、前記加熱手段および前記気泡混入手段の制御を行う
制御器を有するものである。
【0014】そして、電気ヒータを有する瞬間式の熱交
換器で加熱された洗浄水に気泡混入手段が強制的に大量
の気泡を混入することで、噴出される洗浄水の流速が大
幅に増大するとともに、洗浄噴流は適度に拡散する。そ
のため、少量の洗浄水でも体感および洗浄力が非常に優
れ、しかも寒冷地においても連続出湯が可能な人体洗浄
装置が実現できる。さらに、気泡は洗浄ノズルの内部流
路内に設けた空気流路から混入されるため、複数の気泡
が一体化して大径化することを抑制でき、細かいままの
状態で洗浄水とともに噴出される。そのため、断続感を
感じることのない非常に快適な洗浄噴流が得られる。さ
らには、節水および瞬間式の加熱手段を用いることによ
る大幅な省エネ効果を得ることができる。
【0015】また、本発明の第2の発明における人体洗
浄装置は、内部流路と空気流路を洗浄ノズル内に一体成
型したものである。
【0016】そして、洗浄ノズルの構成を容易にすると
ともに、気泡混入時の空気の漏れ等を防止し、その信頼
性を大きく向上させることができる。
【0017】また、本発明の第3の発明における人体洗
浄装置は、空気流路は、流出口が洗浄ノズルの噴出口近
傍に位置するものである。
【0018】そして、大量に混入される気泡の一体化に
よる大径化をさらに抑制でき、微細な気泡を含んだ洗浄
水による、非常に体感および洗浄力の優れた快適な人体
洗浄を実現することができる。
【0019】また、本発明の第4の発明における人体洗
浄装置は、空気流路は、流出口近傍において内部流路内
を流れる洗浄水の通水方向と平行に設けたものである。
【0020】そして、気泡を混入する際の無駄な圧力上
昇を防止し、気泡混入手段の大型化を防止するととも
に、気泡混入時の漏れ等を防止し、その信頼性を大きく
向上させることができる。
【0021】また、本発明の第5の発明における人体洗
浄装置は、空気流路は、流出口に気泡微細化手段を設け
たものである。
【0022】そして、混入初期の気泡を微細なものにす
ることで、さらに細かな気泡を含んだ洗浄水による非常
に体感および洗浄力の優れた快適な人体洗浄を実現する
ことができる。
【0023】また、本発明の第6の発明における人体洗
浄装置は、洗浄水を供給する給水路と、熱源である電気
ヒータを有する瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によ
って加熱された洗浄水の温度を検知する温度検知手段
と、洗浄水を噴出する噴出口を備えた洗浄ノズルと、前
記洗浄ノズル内に設けた内部流路と、洗浄水中に強制的
に気泡を混入せしめる気泡混入手段と、前記気泡混入手
段から供給された空気と前記内部流路内を流れる洗浄水
との合流点を位置可変する気泡混入位置可変手段と、前
記温度検知手段の信号を取り込むとともに、前記加熱手
段、前記気泡混入手段および気泡混入位置可変手段の制
御を行う制御器を設けたものである。
【0024】そして、熱源を有する瞬間式の熱交換器で
加熱された洗浄水に気泡混入手段が強制的に大量の気泡
を混入することで、少量の洗浄水でも体感および洗浄力
が非常に優れ、しかも寒冷地においても連続出湯が可能
な人体洗浄装置が実現できる。さらに、気泡混入位置可
変手段が気泡混入位置を可変することで、噴出される洗
浄水中の気泡の径を変化させることが可能となる。その
結果、洗浄水の拡散度合いや水粒子の大きさが変わるた
め、人体が感じる体感や洗浄強さおよび洗浄広さも大き
く変化してくる。つまり、気泡混入位置の可変により、
複数の洗浄噴流が選択的に可変でき、洗浄の用途や個人
の嗜好に応じた最適な洗浄の選択が可能となる。
【0025】また、本発明の第7の発明における人体洗
浄装置は、洗浄水を供給する給水路と、熱源である電気
ヒータを有する瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によ
って加熱された洗浄水の温度を検知する温度検知手段
と、洗浄水を噴出する噴出口を備えた複数の洗浄ノズル
と、前記給水路から供給された洗浄水を前記複数の洗浄
ノズルへ選択的に供給する洗浄水切替手段と、前記複数
の洗浄ノズルに前記噴出口から各々異なった距離をおい
て設けた気泡混入部と、前記気泡混入部を介して洗浄水
中に強制的に気泡を混入せしめる気泡混入手段と、前記
気泡混入手段から供給された気泡を前記複数の洗浄ノズ
ルに設けた気泡混入部に選択的に供給する空気流路切替
手段と、前記温度検知手段の信号を取り込むとともに、
前記加熱手段、前記気泡混入手段、洗浄水切替手段およ
び空気流路切替手段の制御を行う制御器を設けたもので
ある。
【0026】そして、熱源を有する瞬間式の熱交換器で
加熱された洗浄水に気泡混入手段が強制的に大量の気泡
を混入することで、少量の洗浄水でも体感および洗浄力
が非常に優れ、しかも寒冷地においても連続出湯が可能
な人体洗浄装置が実現できる。さらに、気泡混入部を複
数の洗浄ノズルに噴出口から各々異なった距離をおいて
設け、しかも複数の洗浄ノズルを選択的に切り替えて使
用することにより、体感の異なった複数の洗浄を選択す
ることが可能となり、結果として洗浄する部位や、性
別、個人の嗜好にあった最適な洗浄を行うことができ
る。
【0027】また、本発明の第8の発明における人体洗
浄装置は、洗浄水を供給する給水路と、熱源である電気
ヒータを有する瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によ
って加熱された洗浄水の温度を検知する温度検知手段
と、洗浄水を噴出する噴出口を備えた洗浄ノズルと、気
泡混入部を介して洗浄水中に強制的に気泡を混入せしめ
る気泡混入手段と、前記気泡混入部の下流側に設けた気
泡破砕手段と、前記温度検知手段の信号を取り込むとと
もに、前記加熱手段および前記気泡混入手段の制御を行
う制御器を設けたものである。
【0028】そして、熱源を有する瞬間式の熱交換器で
加熱された洗浄水に気泡混入手段が強制的に大量の気泡
を混入することで、少量の洗浄水でも体感および洗浄力
が非常に優れ、しかも寒冷地においても連続出湯が可能
な人体洗浄装置が実現できる。さらに、気泡混入手段に
よって混入された大量の気泡は、洗浄ノズル内に設けた
気泡破砕手段によって細かく破砕されるため、噴出され
る洗浄水中には非常に細かい気泡が含まれることとな
る。そのため、断続感を感じることのない非常に快適な
洗浄噴流が得られる。
【0029】また、本発明の第9の発明における人体洗
浄装置は、気泡破砕手段は、多孔体で構成したものであ
る。
【0030】そして、気泡混入手段から供給された気泡
が多孔体を通過することで細かく砕かれ、その細かい気
泡を含んだ洗浄水が洗浄ノズルの噴出口から噴出される
ことにより、体感および洗浄力に優れた人体洗浄を行う
ことができる。
【0031】また、本発明の第10の発明における人体
洗浄装置は、気泡破砕手段は、洗浄水を通水することで
回転する回転子としたものである。
【0032】そして、気泡混入手段から供給された気泡
を含んだ洗浄水が回転子によって攪拌され、その結果洗
浄水中の気泡が細かく破砕されることによって、体感お
よび洗浄力に優れた人体洗浄を行うことができる。
【0033】(実施例1)以下本発明の実施例1を図を
参照して説明する。
【0034】図1は本発明の実施例1を示す人体洗浄装
置の概略構成図である。洗浄水を供給する給水路8は止
水電磁弁9、流量調節弁10および流量センサー11を
経て、加熱手段の一部をなす熱交換器12へと接続され
る。ここで、図2は熱交換器12の一部断面図を表す。
熱交換器12は内部に加熱流路13を備えるとともに、
加熱手段の一部をなす熱源である電気ヒータ14が近接
して設けてある。なお、加熱流路13の電気ヒータ14
と接する面は、電気ヒータ14からの熱が効率よく加熱
流路13内を流れる洗浄水へ伝達するように熱伝導に優
れた材料、本実施例では銅板で形成し、さらには加熱流
路13は電気ヒータ14との接触面積を拡大するため、
複数の屈曲点を有する波形の形状としてある。なお本実
施例においては、電気ヒータ14は熱密度に優れた板状
のセラミックヒータを用いたが、シーズヒータやマイカ
ヒータ等、様々な応用が考えられる。
【0035】また、加熱流路13の下流側にはサーミス
タ15が設けてあり、熱交換器12によって加熱された
洗浄水の温度を検出する。さらにその下流側には、給水
ホース16を介して先端部に噴出口17を有する洗浄ノ
ズル18が接続されている。
【0036】ここで、洗浄ノズル18について説明す
る。洗浄ノズル18には噴出口17に連通する内部流路
19が設けてあり、また内部流路19内には洗浄水の通
水方向と平行に空気流路20が設けてある。この空気流
路20は、空気流出口21が洗浄ノズル18の噴出口1
7の近傍に位置するように洗浄ノズル18と一体に成型
されており、その空気流入口22には接続ホース23を
介して気泡混入手段としての空気ポンプ24が接続され
ている。なお、本実施例においては気泡混入手段は、空
気の吐出流量の調節が容易でしかも安価な容積型空気ポ
ンプとしたが、レシプロ型やターボ型のポンプやコンプ
レッサー、空気ファンなど様々な応用が考えられる。
【0037】また、制御器25は流量センサー11およ
びサーミスタ15からそれぞれの信号を読み込み、ま
た、止水電磁弁9、電気ヒータ14、流量調節弁10に
固設したモータ26、空気ポンプ24に固設したポンプ
モータ27等を電気的な信号によって制御する。さら
に、制御器25は洗浄スイッチ28、停止スイッチ29
および流量可変スイッチ30等を備えたリモコン31と
赤外線を利用して信号のやり取りを行っており、使用者
からの指示はリモコン31に設けた複数の入力スイッチ
によってなされる。
【0038】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。まず、使用者がリモコン31に設けた洗浄
スイッチ28を押すことにより、止水電磁弁9が開成さ
れ、給水路8から洗浄水が供給される。供給された洗浄
水は流量調節弁10および流量センサー11を経て、熱
交換器12内の加熱流路13へと流入する。このとき、
制御器25は流量センサ11からの流量信号を読みと
り、熱交換器12への給水が確認された後、電気ヒータ
14への給電を開始する。これは電気ヒータ14の空焚
防止のための動作である。
【0039】また制御器25は、流量センサ11からフ
ィードバックされた流量信号により、流量調節弁10に
固設されたモータ26の制御を行い、リモコン31に設
けた流量可変スイッチ29にて指示された流量に見合う
ようその流量を調節する。電気ヒータ14への給電が開
始されると、加熱流路13を流れる洗浄水は電気ヒータ
14からの熱を吸収し次第に加熱される。加熱流路13
を経た洗浄水は、その後サーミスタ15へ至ることでそ
の温度が検知され、温度信号は制御器25へとフィード
バックされる。制御器25はフィードバックされた値と
リモコン31にて設定された設定温度を比較演算するこ
とで、電気ヒータ14への給電量を可変し、使用者にと
って最適温度の洗浄水を供給する。
【0040】ここで温度、流量ともに設定どおりとなっ
た洗浄水は、給水ホース16を介して洗浄ノズル18へ
と至り、内部流路19を通過して噴出口17から人体へ
向けて噴出される。その際、ポンプモータ27が空気ポ
ンプ24を駆動することで、大量の空気が接続ホース2
3を介して強制的に空気流入口22へと供給される。供
給された空気は空気流路20を経て、空気流出口21か
ら気泡となって内部流路19を流れる洗浄水中に混入さ
れるため、噴出口17からは大量の気泡を含んだ気液二
相流が噴出されることとなる。そのため、洗浄水の見か
け上の体積が増加したのと同じ効果が得られ、洗浄水の
みで噴出させた場合に比べて噴出する洗浄水の流速を格
段に上昇させることができる。つまり、洗浄水の持つ運
動量を確実に増大させることができるわけである。
【0041】ここで図3は、洗浄水量一定で、気泡の混
入比率を可変した際の空気混入比と洗浄水の持つ運動量
の関係の概略を示したグラフで、横軸は空気混入比、縦
軸は洗浄水の持つ運動量、そして実線がその両者の関係
を表す。またグラフ中の破線は、本実施例における洗浄
水流量の約2倍の流量の洗浄水のみ、もしくは泡沫水を
噴出する従来の人体洗浄装置の持つ運動量の概算値を表
す。このグラフからも明らかなように、使用する洗浄水
の流量が約半分であっても、気泡の混入量を増大させる
ことで、噴出される洗浄水の流速が増し、結果として運
動量を洗浄水量が約2倍の従来の人体洗浄装置と同等ま
で上昇させることができる。さらに、噴出口17から噴
出された洗浄水は気泡が破裂することにより適度に拡散
するため、洗浄面積が広くなるとともに、使用者が痛感
を感じることのない適度な刺激を有する洗浄噴流が実現
できる。ここで空気ポンプ24は、容積型のポンプであ
るため、内部流路19内の圧力が高い場合でも、確実に
大量の空気を混入させることが可能となる。
【0042】しかしながら、一般的に洗浄水中に気泡を
混入すると、水流路を流れるうちに複数の気泡が一体化
し、大径化するとともにその数が減少してしまい、特に
混入する気泡の量が多い場合には、噴出口17から噴出
される洗浄噴流が洗浄水と空気の断続流となってしま
う。こうなると、人体を洗浄する際の体感および洗浄音
が非常に悪化してしまいかねないが、本実施例では空気
流路20の空気流出口21を洗浄ノズル18の噴出口1
7の近傍に設けたため、ここから混入される気泡はその
多くが一体化せず細かい状態で噴出口17から噴出さ
れ、結果として空気ポンプ24から大量の気泡が混入さ
れても洗浄体感を損なうことなく、人体の洗浄を行うこ
とができる。
【0043】また、空気流路20は内部流路19内を流
れる洗浄水の通水方向と平行に設けてあるため、洗浄水
の動圧によって空気流出口21近傍の圧力が上昇するこ
とを防止でき、結果として気泡混入手段としての空気ポ
ンプ24の能力を最低限のものとすることができるとと
もに空気の漏れを防止するシール部分などの信頼性の向
上にもつながる。
【0044】また、空気ポンプ24から供給される気泡
は洗浄ノズル18に設けた空気流路20を介して混入さ
れるため、大量の気泡を含んだ洗浄水が熱交換器12内
の加熱流路13内に流入することはなく、電気ヒータ1
4の表面に温度むらが発生することを防止でき、電気ヒ
ータ14の割れなどの可能性を低減し、信頼性の向上に
もつながる。
【0045】この実施例の構成によれば、少量の洗浄水
に大量の気泡を混入することで洗浄噴流の流速を大幅に
向上できるため、洗浄水流量は少量にもかかわらず、洗
浄力および体感に非常に優れた人体の洗浄を行うことが
可能となる。また、空気ポンプ24を用いることで、大
量の気泡を確実に洗浄水中に混入させることができ、使
用する洗浄水の流量は大幅に削減できる。その結果、貯
湯タンクを有しない瞬間式の加熱手段によって寒冷地の
低温水を加熱する場合でも、十分な沸き上げ能力が得ら
れ、快適な洗浄が実現可能となり、結果としてランニン
グコストの低減化につながる。さらには、洗浄水の断続
感や不快音の発生等のない快適な洗浄が行えるととも
に、信頼性にも優れた洗浄装置の実現が可能となるとい
う効果がある。
【0046】(実施例2)次に本発明の実施例2を図4
を用いて説明する。この場合、第1の実施例と概略構成
がほぼ同一で、洗浄ノズル18の構成の一部が異なるも
のであるため、その異なる点を中心に説明する。なお、
実施例1と同一符号のものは同一構造を有するため、説
明を省略する。
【0047】洗浄ノズル18には第1の実施例同様、噴
出口17、内部流路19、空気流路20、空気流出口2
1、空気流入口22が設けてあるが、ここではさらに空
気流出口21に多孔体で構成される気泡微細化手段32
が設けてある。
【0048】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。動作についても第1の実施例とほぼ同様で
あるが、空気ポンプ24から供給される空気は空気流入
口22から空気流路20および空気流出口21を経て、
さらに気泡微細化手段32を通過後、内部流路19内の
洗浄水中に混入される。このとき、気泡微細化手段32
の作用で気泡は非常に細かい状態で洗浄水中に混入され
る。そのため、噴出口17から噴出される洗浄水は含ま
れる気泡が細かいため、体感が非常にソフトであるが、
大量の気泡混入により洗浄水の持つ運動量は大きく、適
度な刺激感を有するものとなる。
【0049】(実施例3)次に本発明の実施例3を図5
を用いて説明する。この場合、実施例1と概略構成がほ
ぼ同一で、洗浄ノズル18の構成および制御器25の動
作の一部が異なるものであるため、その異なる点を中心
に説明する。なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有するため、説明を省略する。
【0050】洗浄ノズル18には実施例1および2同
様、給水ホース16が接続してあり、給水ホース16を
介して供給された適温、適流量の洗浄水は、内部流路1
9を経て噴出口17から噴出される構成となっている。
【0051】洗浄ノズル18の内部流路19には気泡混
入位置可変手段の一部をなす第1の空気流路33および
第2の空気流路34が並列に設けてあるとともに、第1
の空気流路33には空気流入口35、空気流出口36
が、さらに第2の空気流路33には空気流入口37、空
気流出口38が設けてある。ここで、空気流出口36と
空気流出口38は噴出口17からそれぞれ異なった距離
をおいて位置しており、また、空気流入口35と空気流
入口37はそれぞれ接続ホース39a、39bを介して
気泡混入位置可変手段の一部をなす空気流路切替弁40
に接続される。ここでは、空気流出口38を空気流出口
36よりも噴出口17近傍に設けてある。さらに空気流
路切替弁40は空気ポンプ24に接続されており、空気
ポンプ24に固設されたポンプモータ27および空気流
路切替弁40は制御器25によってその動作が制御され
る。
【0052】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。まず、給水ホース16から供給される洗浄
水は内部流路19を経て噴出口17から噴出されるが、
その際、空気ポンプ24から供給される気泡は空気流出
口36もしくは空気流出口38のいずれか一方より洗浄
水中に混入される。つまり、制御器25からの信号によ
り空気流路切替弁40が空気ポンプ24から接続ホース
39aもしくは接続ホース39bに至る流路を選択的に
連通せしめることにより、空気ポンプ24から供給され
る空気が第1の空気流路33に導かれるか、第2の空気
流路34に導かれるかが決定されるわけである。
【0053】ここで空気流路切替弁40によって、空気
ポンプ24と第1の空気流路33が選択的に連通された
場合には、空気流出口36が噴出口17のごく近傍に設
けてあるため、ここから混入される気泡は細かいまま噴
出口17へと至る。そのため、噴出される洗浄水は細か
い気泡を含むとともに広い範囲に拡散し、非常に柔らか
い体感が得られるものとなる。
【0054】また、空気流路切替弁40によって、空気
ポンプ24と第2の空気流路34が選択的に連通された
場合、空気流出口38は噴出口17から所定の距離をお
いて上流側に設けてあるため、ここから混入される気泡
は洗浄水中においてその一部が一体化し、多少大径化し
て噴出口17へと至る。そのため、空気流出口37から
気泡が混入された場合と比較して、噴出される洗浄水は
その拡散度合いが狭まり、体感も刺激の強いものにな
る。
【0055】この実施例の構成によれば、少量の洗浄水
に大量の気泡を混入することで洗浄噴流の流速を大幅に
向上できるため、洗浄水流量は少量にもかかわらず、洗
浄力および体感に非常に優れた人体の洗浄を行うことが
可能となる。しかも、気泡を混入する位置を可変するこ
とによって洗浄水中に含まれる気泡の径を可変し、それ
に伴う体感の変化を利用することで単一の洗浄ノズルに
もかかわらず、複数の洗浄噴流を得ることが可能とな
る。つまり、使用場面や使用者の嗜好に応じた洗浄噴流
を選択的に切り替えることが可能となるという効果が得
られる。
【0056】なお、本実施例においては、気泡混入位置
は2ヶ所の設定としたが、これを増やすことでさらに複
数の体感の異なった洗浄噴流を得ることが可能であるこ
とはいうまでもないが、空気流路を可動性のパイプ形状
とし、その貫入深さを無段階に可変できる構成とし、使
用者の嗜好に応じて洗浄噴流を可変することも可能であ
る。
【0057】(実施例4)次に本発明の実施例4を図6
を用いて説明する。本実施例も、前記実施例1と概略構
成がほぼ同一で、給水ホース16の下流側の構成および
制御器25の動作の一部が異なるものであるため、その
異なる点を中心に説明する。なお、実施例1と同一符号
のものは同一構造を有するため、説明を省略する。
【0058】給水ホース16の下流側には洗浄水切替手
段としての洗浄水切替弁41が接続されており、さらに
その下流側に給水ホース42a、42bを介して第1の
洗浄ノズル43aおよび第2の洗浄ノズル43bが並列
に設けてある。ここで、洗浄水切替弁41は、給水ホー
ス16から第1の洗浄ノズル43aもしくは第2の洗浄
ノズル43bに至る流路を選択的に連通せしめる構成と
なっている。また、第1の洗浄ノズル43aには内部流
路44aおよび噴出口45aが、また第2の洗浄ノズル
43bには内部流路44bおよび噴出口45bが設けて
あり、各々内部流路44a、44bに流れ込んだ洗浄水
は噴出口45a、45bから噴出される構成となってい
る。なおここでは、噴出口45aは噴出口45bと比較
して噴出口面積を大きく確保し、やわらかい体感が得ら
れる形状としてある。
【0059】また、第1の洗浄ノズル43aの内部流路
44aには、空気流入口46aおよび空気流出口47a
を備えた空気流路48aが設けてあり、同様に第2の洗
浄ノズル43bの内部流路44bには、空気流入口46
bおよび空気流出口47bを備えた空気流路48bが設
けてある。空気流入口46aおよび空気流入口46bは
空気流路切替手段としての空気流路切替弁49に接続ホ
ース50a、50bを介して接続され、また、空気流路
切替弁49は空気ポンプ24に接続される。なお空気流
路切替弁49は、空気ポンプ24から空気流路48aも
しくは空気流路48bに至る流路を選択的に連通せしめ
る。
【0060】ここで、第1の洗浄ノズル43aに設けた
空気流出口47aから噴出口45aに至る距離は、第2
の洗浄ノズル43bに設けた空気流出口47bから噴出
口45bに至る距離よりも短く設定してある。
【0061】なお、洗浄水切替弁41、空気流路切替弁
49および空気ポンプ24に固設されたポンプモータ2
7は制御器25によってその動作が制御される。
【0062】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。まず、制御器25は洗浄水切替弁41に信
号を送り、給水ホース16から給水ホース42aもしく
は給水ホース42bに至る流路を選択的に連通せしめ
る。
【0063】また同様に、空気流路切替弁48に信号を
送り、先の給水ホース16と給水ホース42aが連通す
る場合には、空気ポンプ24と接続ホース50aを連通
せしめ、給水ホース16と給水ホース42bが連通する
場合には、空気ポンプ24と接続ホース50bを連通せ
しめるように動作する。ここで、制御器25の信号によ
り給水ホース16と給水ホース42aが連通されると給
水ホース16から供給された洗浄水は洗浄ノズル48a
の内部流路44aに流入し、噴出口45aから噴出され
る。このとき空気ポンプ24と接続ホース50aが連通
されるとともに、空気ポンプ24に固設したポンプモー
タ27が駆動されると、空気ポンプ24から供給された
空気は空気流入口46a、空気流路48aを経て、気泡
流出口47aから洗浄水中に混入される。この場合、空
気流出口46aが噴出口45aのごく近傍に設けてある
ため、ここから混入される気泡は細かいまま噴出口45
aへと至る。そのため、噴出される洗浄水は細かい気泡
を含むとともに広い範囲に拡散し、非常に柔らかい体感
が得られるものとなる。
【0064】また、同様に制御器25の信号により給水
ホース16と給水ホース42bが連通されると給水ホー
ス16から供給された洗浄水は洗浄ノズル48bの内部
流路44bに流入し、噴出口45bから噴出される。こ
のとき空気ポンプ24と接続ホース50bが連通される
とともに、空気ポンプ24に固設したポンプモータ27
が駆動されると、空気ポンプ24から供給された空気は
空気流入口46b、空気流路48bを経て、気泡流出口
47bから洗浄水中に混入される。この場合、空気流出
口47bは噴出口45bから所定の距離をおいて上流側
に設けてあるため、ここから混入される気泡は洗浄水中
においてその一部が一体化し、多少大径化して噴出口4
5bへと至る。そのため、洗浄ノズル43aに洗浄水お
よび空気が供給されて洗浄水が噴出する場合と比較する
と、噴出口45bの形状の影響と相まって、噴出される
洗浄水はその拡散度合いが比較的狭く、体感も刺激の強
いものになる。
【0065】本実施例の構成によれば、噴出口形状の異
なった複数の洗浄ノズルを設け、さらに気泡混入位置を
各々異なったものにすることで、それぞれの洗浄ノズル
から全く異なった体感の噴流を得ることが可能となる。
言い換えれば、噴出口形状の異なった複数の洗浄ノズル
において、気泡混入位置を最適化することによって、そ
れぞれ最適な洗浄噴流が得られる。つまり、使用場面や
使用者の嗜好に応じた洗浄噴流を選択的に切り替えるこ
とが可能となるととともに、複数のノズルを用いること
で洗浄部位や目的にあった洗浄が可能になるという効果
が得られる。
【0066】(実施例5)次に本発明の実施例5を図7
を用いて説明する。本実施例は、前記実施例1と概略構
成がほぼ同一で、洗浄ノズル18の構成の一部が異なる
ものであるため、その異なる点を中心に説明する。な
お、実施例1と同一符号のものは同一構造を有するた
め、説明を省略する。
【0067】洗浄ノズル18には実施例1同様、噴出口
17、内部流路19が設けてあるが、ここでは空気混入
部51が洗浄ノズル18の比較的上流側に設けてある。
また、内部流路19の内部には噴出口17の近傍に気泡
破砕手段としてのスポンジ52が設けてある。
【0068】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。動作についても実施例1とほぼ同様である
が、空気ポンプ24から供給された空気は、空気混入部
51から内部流路19中の洗浄水に混入される。混入さ
れた気泡は、比較的大きい状態でスポンジ52へ至り、
ここで細かく破砕され、噴出口17から洗浄水と一緒に
噴出される。そのため、噴出口17から噴出される洗浄
水は含まれる気泡が細かいため、体感が非常にソフトで
あるが、大量の気泡混入により洗浄水の持つ運動量は大
きく、適度な刺激感を有するものとなる。なお、ここで
は多孔体としてスポンジ52を用いたが多孔板や陶器な
ど様々な応用が考えられる。
【0069】(実施例6)次に本発明の実施例6を図8
を用いて説明する。本実施例は、前記実施例1と概略構
成がほぼ同一で、洗浄ノズル18の構成の一部が異なる
ものであるため、その異なる点を中心に説明する。な
お、実施例1と同一符号のものは同一構造を有するた
め、説明を省略する。
【0070】洗浄ノズル18には第1の実施例同様、噴
出口17、内部流路19が設けてあるが、ここでは空気
混入部51が洗浄ノズル18の比較的上流側に設けてあ
る。また、噴出口17の近傍には、内部流路19と所定
のクリアランスを有して、気泡破砕手段としての回転子
53が設けてある。回転子53は回転子固設板54に回
動自在に設けてあるとともに、回転子固設板54は洗浄
ノズル18に固設されている。また、回転子固設板54
には洗浄水通過口55が設けてあり、給水ホース16か
ら供給された洗浄水が噴出口17へ流れ込む構成となっ
ている。さらにまた、回転子53には回転翼56が設け
てあり、洗浄水が通過することで回転子53が旋回する
構成となっている。
【0071】上記構成において、本実施例の動作につい
て説明する。動作についても第1の実施例とほぼ同様で
あるが、空気ポンプ24から供給された空気は、空気混
入部51から内部流路19中の洗浄水に混入される。混
入された気泡は、比較的大きい状態で回転子53へ至る
が、ここで回転子により攪拌されることで細かく破砕さ
れ、噴出口17から洗浄水と一緒に噴出される。そのた
め、噴出口17から噴出される洗浄水は、含まれる気泡
が細かいため、体感が非常にソフトであるが、大量の気
泡混入により洗浄水の持つ運動量は大きく、適度な刺激
感を有するものとなる。なお、ここでは回転子53は洗
浄水はが通過することで回転する構成としたが、何らか
のアクチュエータを備え、強制的に回転させることも可
能である。
【0072】なお、ここで述べた実施例1から6では、
人体の中でも特に局部の洗浄を行う人体局部洗浄装置に
ついて説明を行ったが、シャワーや水栓などの一般的な
人体洗浄装置に本実施例が応用できることは無論であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、本発明
の人体洗浄装置は次のような効果を有する。
【0074】(1)気泡混入手段が洗浄水中に強制的に
気泡を混入することで、洗浄ノズルから噴出する洗浄水
の噴出速度は大幅に増大し、また洗浄水の噴出後、洗浄
水中に含まれる気泡が膨張するため、洗浄水は適度に拡
散して噴出される。そのため、少量の洗浄水でも体感お
よび洗浄力の非常に優れた人体の洗浄が可能となる。ま
た、気泡は洗浄ノズルの内部流路内に設けた空気流路か
ら混入されるため、複数の気泡が一体化して大径化する
ことを抑制でき、細かいままの状態で洗浄水とともに噴
出される。そのため、断続感を感じることのない非常に
快適な洗浄噴流が得られる。そしてさらに、熱交換器を
通常の家庭用電源で構成可能な瞬間式の構成とすること
で、寒冷地条件での人体洗浄においても適切な温度の洗
浄水を得つつも、大幅な節水および省エネが図れるとと
もに、連続出湯が可能な快適で洗浄力に優れた人体洗浄
装置が実現できる。
【0075】(2)内部流路と空気流路を洗浄ノズル内
に一体成型することで、洗浄ノズルの構成を簡素化する
とともに、気泡混入時の空気の漏れ等を防止し、その信
頼性を大きく向上させることができる。
【0076】(3)空気流路の流出口を洗浄ノズルの噴
出口近傍に設けることで、大量に混入される気泡の一体
化による大径化をさらに抑制でき、微細な気泡を含んだ
洗浄水による、非常に体感および洗浄力の優れた快適な
人体洗浄を実現できる。
【0077】(4)空気流路を流出口近傍において内部
流路内を流れる洗浄水の通水方向と平行に設けること
で、気泡を混入する際の無駄な圧力上昇を防止し、気泡
混入手段の大型化を防止するとともに、気泡混入時の漏
れ等を防止し、その信頼性を大きく向上させることがで
きる。
【0078】(5)空気流路の流出口に気泡微細化手段
を設けることで、混入初期の気泡を微細なものにするこ
とで、さらに細かな気泡を含んだ洗浄水による非常に体
感および洗浄力の優れた快適な人体洗浄を実現できる。
【0079】(6)気泡混入位置可変手段が気泡混入位
置を可変することで、噴出される洗浄水中の気泡の径を
変化させることが可能となる。その結果、洗浄水の拡散
度合いや水粒子の大きさが変わるため、人体が感じる体
感や洗浄強さおよび洗浄広さも大きく変化してくる。つ
まり、気泡混入位置の可変により、複数の洗浄噴流が選
択的に可変でき、洗浄の用途や個人の嗜好に応じた最適
な洗浄の選択が可能となる。
【0080】(7)気泡混入部を複数の洗浄ノズルに噴
出口から各々異なった距離をおいて設け、しかも複数の
洗浄ノズルを選択的に切り替えて使用することにより、
体感の異なった複数の洗浄を選択することが可能とな
り、結果として洗浄する部位や、性別、個人の嗜好にあ
った最適な洗浄を行うことができる。
【0081】(8)気泡混入手段によって混入された大
量の気泡は、洗浄ノズル内に設けた気泡破砕手段によっ
て細かく破砕されるため、噴出される洗浄水中には非常
に細かい気泡が含まれることとなる。そのため、断続感
を感じることのない非常に快適な洗浄噴流が得られる。
【0082】(9)気泡混入手段から供給された気泡が
多孔体を通過することで細かく砕かれ、その細かい気泡
を含んだ洗浄水が洗浄ノズルの噴出口から噴出されるこ
とにより、体感および洗浄力に優れた人体洗浄を行うこ
とができる。
【0083】(10)気泡混入手段から供給された気泡
を含んだ洗浄水が回転子によって攪拌され、その結果洗
浄水中の気泡が細かく破砕されることによって、体感お
よび洗浄力に優れた人体洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における人体洗浄装置の概略
構成図
【図2】同人体洗浄装置の熱交換器(加熱手段)を表す
斜視図
【図3】同人体洗浄装置の洗浄水量一定で気泡の混入比
率を可変した際の空気混入比と洗浄水の持つ運動量の関
係の概略を示すグラフ
【図4】本発明の実施例2における人体洗浄装置の洗浄
ノズルを表す断面図
【図5】本発明の実施例3における人体洗浄装置の要部
概略構成図
【図6】本発明の実施例4における人体洗浄装置の要部
概略構成図
【図7】本発明の実施例5における人体洗浄装置の洗浄
ノズルを表す断面図
【図8】本発明の実施例6における人体洗浄装置の洗浄
ノズルを表す断面図
【図9】従来の人体洗浄装置における概略構成図
【符号の説明】
8 給水路 12 熱交換器(加熱手段) 14 電気ヒータ 15 サーミスタ(温度検知手段) 17 噴出口 18 洗浄ノズル 19 内部流路 20 空気流路 21 空気流出口(流出口) 24 空気ポンプ(気泡混入手段) 25 制御器 32 気泡微細化手段 33 第1の空気流路(気泡混入位置可変手段) 34 第2の空気流路(気泡混入位置可変手段) 40 空気流路切替弁(気泡混入位置可変手段) 41 洗浄水切替弁(洗浄水切替手段) 43a 第1の洗浄ノズル 43b 第2の洗浄ノズル 49 空気流路切替弁(空気流路切替手段) 51 気泡混入部 52 スポンジ(気泡破砕手段) 53 回転子(気泡破砕手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 ▲ひで▼▲ほ▼ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小野 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄水を供給する給水路と、熱源を有する
    瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された
    洗浄水の温度を検知する温度検知手段と、洗浄水を噴出
    する噴出口を備えた洗浄ノズルと、前記洗浄ノズル内に
    設けた内部流路と、前記内部流路内に設けた空気流路
    と、前記空気流路を介して洗浄水中に強制的に気泡を混
    入せしめる気泡混入手段と、前記温度検知手段の信号を
    取り込むとともに、前記加熱手段および前記気泡混入手
    段の制御を行う制御器を備えてなる人体洗浄装置。
  2. 【請求項2】内部流路と空気流路を洗浄ノズル内に一体
    成型したことを特長とする請求項1記載の人体洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】空気流路は、流出口が洗浄ノズルの噴出口
    近傍に位置することを特長とする請求項1または2記載
    の人体洗浄装置。
  4. 【請求項4】空気流路は、流出口近傍において内部流路
    内を流れる洗浄水の通水方向と平行であることを特長と
    する請求項1ないし3のいずれか1項記載の人体洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】空気流路は、流出口に気泡微細化手段を設
    けたことを特長とする請求項1ないし4のいずれか1項
    記載の人体洗浄装置。
  6. 【請求項6】洗浄水を供給する給水路と、熱源を有する
    瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された
    洗浄水の温度を検知する温度検知手段と、洗浄水を噴出
    する噴出口を備えた洗浄ノズルと、前記洗浄ノズル内に
    設けた内部流路と、洗浄水中に強制的に気泡を混入せし
    める気泡混入手段と、前記気泡混入手段から供給された
    空気と前記内部流路内を流れる洗浄水との合流点を位置
    可変する気泡混入位置可変手段と、前記温度検知手段の
    信号を取り込むとともに、前記加熱手段、前記気泡混入
    手段および気泡混入位置可変手段の制御を行う制御器を
    備えてなる人体洗浄装置。
  7. 【請求項7】洗浄水を供給する給水路と、熱源を有する
    瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された
    洗浄水の温度を検知する温度検知手段と、洗浄水を噴出
    する噴出口を備えた複数の洗浄ノズルと、前記給水路か
    ら供給された洗浄水を前記複数の洗浄ノズルへ選択的に
    供給する洗浄水切替手段と、前記複数の洗浄ノズルに前
    記噴出口から各々異なった距離をおいて設けた気泡混入
    部と、前記気泡混入部を介して洗浄水中に強制的に気泡
    を混入せしめる気泡混入手段と、前記気泡混入手段から
    供給された気泡を前記複数の洗浄ノズルに設けた気泡混
    入部に選択的に供給する空気流路切替手段と、前記温度
    検知手段の信号を取り込むとともに、前記加熱手段、前
    記気泡混入手段、洗浄水切替手段および空気流路切替手
    段の制御を行う制御器を備えてなる人体洗浄装置。
  8. 【請求項8】洗浄水を供給する給水路と、熱源を有する
    瞬間式の加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された
    洗浄水の温度を検知する温度検知手段と、洗浄水を噴出
    する噴出口を備えた洗浄ノズルと、気泡混入部を介して
    洗浄水中に強制的に気泡を混入せしめる気泡混入手段
    と、前記気泡混入部の下流側に設けた気泡破砕手段と、
    前記温度検知手段の信号を取り込むとともに、前記加熱
    手段および前記気泡混入手段の制御を行う制御器を備え
    てなる人体洗浄装置。
  9. 【請求項9】気泡破砕手段は、多孔体で構成したことを
    特長とする請求項8記載の人体洗浄装置。
  10. 【請求項10】気泡破砕手段は、洗浄水を通水すること
    で回転する回転子としたことを特長とする請求項8記載
    の人体洗浄装置。
JP28952996A 1996-10-31 1996-10-31 人体洗浄装置 Expired - Fee Related JP3812012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28952996A JP3812012B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 人体洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28952996A JP3812012B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 人体洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10131260A true JPH10131260A (ja) 1998-05-19
JP3812012B2 JP3812012B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=17744438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28952996A Expired - Fee Related JP3812012B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 人体洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3812012B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521506A (ja) * 2009-03-26 2012-09-13 ウンジンコーウエイ カンパニイ リミテッド 便器用ビデの流路制御装置、及び流路制御装置を有する便器用ビデ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521506A (ja) * 2009-03-26 2012-09-13 ウンジンコーウエイ カンパニイ リミテッド 便器用ビデの流路制御装置、及び流路制御装置を有する便器用ビデ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3812012B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848579B2 (ja) 人体洗浄装置
JPH10131260A (ja) 人体洗浄装置
JPH11350570A (ja) 局部洗浄用ノズル
JPH1018390A (ja) 人体局部洗浄装置
JP2000160645A (ja) 衛生洗浄装置
JP4599690B2 (ja) 人体洗浄装置
JPH1018391A (ja) 人体洗浄装置
JP2980113B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2891341B2 (ja) 洗浄水供給機構およびこれを用いた衛生洗浄装置
JPH11286980A (ja) 衛生洗浄装置
JP4172766B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2980112B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP4626015B2 (ja) 人体洗浄装置
JP2894351B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2962254B2 (ja) 湯水吐出装置
JPH11315573A (ja) 洗浄装置
JP2980115B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2980111B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP4714962B2 (ja) 人体洗浄装置
JPH11293746A (ja) 局部洗浄装置
JPH0988159A (ja) 衛生洗浄装置
JP3565044B2 (ja) 局部洗浄装置
JP4674391B2 (ja) 人体洗浄装置
JPH1129973A (ja) 衛生洗浄装置
JP2000129758A (ja) 局部洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050517

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051121

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060522

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees