JPH10131018A - イレーザー - Google Patents

イレーザー

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Publication number
JPH10131018A
JPH10131018A JP28825196A JP28825196A JPH10131018A JP H10131018 A JPH10131018 A JP H10131018A JP 28825196 A JP28825196 A JP 28825196A JP 28825196 A JP28825196 A JP 28825196A JP H10131018 A JPH10131018 A JP H10131018A
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JP
Japan
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fiber
eraser
fibers
cushion structure
eraser according
Prior art date
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Pending
Application number
JP28825196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Inagaki
健治 稲垣
Makoto Yoshida
吉田  誠
Yukikage Matsui
亨景 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP28825196A priority Critical patent/JPH10131018A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆跡の消去性、消カスの保持性、筆跡消去性
能の耐久性に優れ、更に、安価に製造することが出来
る、イレーザーを提供すること。 【解決手段】 拭き取り部材と基台とから構成されたイ
レーザーにおいて、該拭き取り部材が、下記構造(イ)
および物性(ロ)を有するクッション構造体であること
を特徴とする、イレーザー。 構造(イ):マトリックスとしての非弾性捲縮短繊維集
合体と、該捲縮短繊維を構成するポリマーより融点が4
0〜120℃以上低い融着成分が少なくとも繊維表面に
露出した熱接着性複合短繊維とからなり、該捲縮短繊維
と該複合短繊維との混綿率が重量比で(90:10)〜
(50:50)となるように、上記集合体中に該複合短
繊維が分散・混入され、該複合短繊維が関与する繊維交
叉点に、上記融着成分による熱固着点が散在して形成さ
れていること。 物性(ロ):密度が0.005〜0.10g/cm3
範囲内にあること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イレーザーに関
し、特に、ホワイトボードや電子白板等に水性マーカー
で書かれた文字、図形等を消去するために有用なイレー
ザーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、授業や会議等でチョークで黒板に
文字、図形等を書く従来の方法から代わりマーカーペン
等により筆記する方式のホワイトボード(白色黒板)や
電子白板等が多用されつつある。
【0003】これに伴って、イレーザーについても種々
検討がなされてきており、クリーナー液を充填し拭き取
り部材に浸み出るようにしたイレーザー(実開昭61−
152496号公報)、拭き取り部材を通常の天然また
は合成繊維に導電性繊維を混綿一体化したフェルト状と
した白色黒板用イレーザー(実開昭63−191095
号公報)、拭き取り部材を超々極細繊維からなるシート
としたホワイトボード用イレーザー(実開平2−130
399号公報)、拭き取り部が起毛された太さの異なる
繊維からなるホワイトボード用イレーザー(実開平5−
93896号公報)等が提案されている。
【0004】上記従来技術において、クリーナー液を充
填したものは、ボード表面が湿潤するために拭き取り直
後再度文字を書くとにじむといった現象が起こったり、
拭き取りを繰り返すにつれて、拭き取り部表面に保持さ
れている消カスがボードに再付着することが原因とな
り、消去性能の耐久性が悪く、そして、イレーザーが複
雑な構造となるために価格が高くなるという問題があ
る。
【0005】また、拭き取り部材として天然または合成
繊維に導電性繊維を混綿一体化したフェルトを用いるイ
レーザーは、初期の段階では比較的きれいに拭き取れる
が、フェルトは構造が密であるために、拭き取り面表面
に堆積した消しカスが内部へとは移動しにくく拭き取り
性が低下すると共に導電性繊維の効果も低下し静電気の
発生もみられる。また、放電効果を発揮するための導電
性繊維は高価であるとともに、一般的に導電性繊維は捲
縮を付与しにくいために、フェルト化が行いにくいとい
う問題点がある。
【0006】更に、拭き取り部材として、超々極細繊維
をシート状にしたものを用いる場合には単繊維繊度が小
さいために初期の段階では良好な拭き取り性能を示す
が、使用するにつれて拭き取り部材表面に堆積した消カ
スが内部へは移動しないために、消去性能の耐久性に問
題が生じる。
【0007】また、拭き取り部材として、起毛された太
さの異なる繊維を用いたイレーザーは、ホワイトボード
とイレーザーとの密着性が低いために全て消し取るには
拭き取り回数が多くなり、そして、繊維間の空隙が多す
ぎるために消しカスが離れやすく、時にはイレーザー使
用者の手につく場合がある。更に、起毛部が、使用する
につれてヘタリが生じ擦過力が低下するという問題もあ
る。
【0008】上述のように、従来提案されたイレーザー
では筆跡の消去性が悪く、消しカスがボード上に残存し
たり、筆跡消去性能の耐久性が悪いといった問題点があ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記従
来技術が有していた問題点を解決し、筆跡の消去性、消
カスの保持性、筆跡消去性能の耐久性に優れ、更に、安
価に製造することが出来る、イレーザーを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の従来
技術に鑑み、特に拭き取り部材につき種々の検討を行っ
た。その結果、驚くべきことに、該拭き取り部材とし
て、クッション構造体を用いるとき、消去性能と消去性
能の耐久性とが、高いレベルで両立したイレーザーが得
られることを見出した。
【0011】即ち、本発明によれば、拭き取り部材と基
台とから構成されたイレーザーにおいて、該拭き取り部
材が、下記構造(イ)および物性(ロ)を有するクッシ
ョン構造体であることを特徴とする、クッション構造体
よりなるイレーザーを提供することができる。
【0012】構造(イ):マトリックスとしての非弾性
捲縮短繊維集合体と、該捲縮短繊維を構成するポリマー
より融点が40〜120℃以上低い融着成分が少なくと
も繊維表面に露出した熱接着性複合短繊維とからなり、
該捲縮短繊維と該複合短繊維との混綿率が重量比で(9
0:10)〜(50:50)となるように、上記集合体
中に該複合短繊維が分散・混入され、該複合短繊維が関
与する繊維交叉点に、上記融着成分による熱固着点が散
在して形成されていること。
【0013】物性(ロ):密度が0.005〜0.10
g/cm3の範囲内にあること。
【0014】本発明において拭き取り部材として用いる
クッション構造体は、非弾性捲縮短繊維と該短繊維より
も少なくとも融点が40〜120℃以上低い融着成分が
少なくとも繊維表面に露出した熱接着性複合短繊維とか
らなり、該複合短繊維が関与する繊維交叉点に上記接着
成分による熱固着点を形成している必要がある。
【0015】該融点が40℃以上低い温度であるとクッ
ション構造体製造時にこれらの熱可塑性ポリマーは該非
弾性ポリエステル系短繊維を構成するポリマーよりも低
融点であり、かつ熱固着点の形成のための融着処理時に
該捲縮短繊維の捲縮を熱的にへたらせないものであるこ
とが必要である。この意味から、その融点は該短繊維を
構成するポリマーの融点より、特に60℃以上低いこと
が好ましい。この融点差が40℃より少ないと、融着加
工時の熱処理温度が高くなり過ぎて、非弾性捲縮短繊維
の捲縮のへたりを起こし、また該捲縮短繊維の力学特性
を低下させてしまう。また、この融点差が120℃を越
えると、高温下に放置したとき、拭き取り部材の形態保
持に問題が生じる。その際、前者融着成分が少なくとも
該複合短繊維表面に露出していることが必要である。
【0016】この融着成分が繊維表面に露出していない
と、クッション構造体中に熱固着点が形成されないので
クッション構造体とはならない。特に、該繊維表面の1
/2以上を占めるように露出していることが好ましい。
該熱可塑性ポリマーと非弾性ポリエステル系ポリマーと
の比率は重量割合でいえば前者と後者とが複合比率で
(30:70)〜(70:30)の範囲であるのが適当
である。尚、熱可塑性ポリマーについては、その融点が
明確に観察されないときは、軟化点をもって代替する。
【0017】このようなクッション構造体において、非
弾性捲縮短繊維と熱接着性複合短繊維との混綿率は重量
比で、(90:10)〜(50:50)の範囲にある必
要がある。該複合短繊維の混綿率が10%未満である
と、形成される熱固着点の数が少なくなりすぎ、得られ
るクッション構造体の弾力性、耐久性等が低いものにな
る。一方、該捲縮短繊維の混綿率が50%未満である
と、マトリックスとしての非弾性捲縮短繊維の構成本数
が少なすぎ、得られるクッション構造体の反撥性が不足
するとともに、混綿する熱接着性複合短繊維が増加する
ことから、クッション構造体が緻密になり、イレーザー
の拭き取り部材とした場合には、消しカスが表面に蓄積
し易く、耐久性の面で問題が生じる。好ましい混綿率は
(80:20)〜(60:40)である。
【0018】本発明において拭き取り部材として使用す
るクッション構造体中には、 非弾性捲縮短繊維と弾性複合型短繊維とが交叉した状
態で、融着成分の熱融着により形成された可撓性の熱固
着点、及び、 複合短繊維同士が交叉した状態で融着成分同士の熱融
着により形成された可撓性の熱固着点とが散在してい
る。(即ち、マトリックスとなる非弾性捲縮短繊維同士
の熱固着点は、該クッション構造体中には存在しな
い。) 即ち、本発明のクッション構造体は、上記、二種類の熱
固着点、更には、これらの熱固着点を連絡する複合短繊
維が存在し、内部に空隙を有する三次元的繊維構造を形
成しているので、圧縮反撥性並びに圧縮回復性に優れた
クッション構造体を得ることができる。
【0019】上述のようなクッション構造体を拭き取り
部材として用いたイレーザーは、該構造体内部が空隙を
形成し、適度なクッション性を発現するものであるか
ら、拭き取り面全体が均一にボード表面に密着して、筆
跡等を容易に消去することができる。また、該構造体内
部の空隙には、筆跡を消去した後の消しカスが拭き取り
部材表面から移動し、且つ該内部に保持されるので、拭
き取り部材表面には消しカスが残らず、消去性能の耐久
性を発現することができる。
【0020】また、該構造体はその内部に熱固着点が散
在した頑丈な構造を有しており、拭き取り部材が汚れた
場合には該部材を洗濯することが可能なので、構造体内
部に保持されている消しカスを簡単に除去することがで
き、消去性能の耐久性が高い。
【0021】本発明のクッション構造体において、密度
は0.005〜0.10g/cm3の範囲にあることが
必要である。該密度が0.005g/cm3未満である
と、得られるクッション構造体は、柔らかすぎ、例えば
ボード上の文字等を消す場合、拭き取り動作に大きな力
を必要とする。逆に、該密度が0.10g/cm3を越
えると得られるクッション構造体は硬いものとなり拭き
取りの際のクッション性(即ち、ボードと拭き取り部材
との密着性)に劣る。
【0022】本発明の拭き取り部材に用いるクッション
構造体は拭き取り部材に用いるクッション構造体が、拭
き取り部の面と平行方向に向いている短繊維の総本数を
Aとし、拭き取り部の面に対して垂直方向に向いている
短繊維の総本数をBとしたとき、下記式(I)を満足す
ることが好ましい。
【0023】
【数2】1.5A ≦ B ・・・ (I)
【0024】上記の式(I)を満足するときには、ボー
ド面に対して繊維軸がボード表面から45°から135
°の角度で接触する短繊維の総本数が多くなるので、該
短繊維がいわゆるブラシの様にボード表面の顔料を掻き
取ることができ、例えば、筆記後長期間放置したものな
ど、通常では消去し難い筆跡であっても簡単に消去する
ことが出来、好ましい。該繊維方向の比率は2A<Bを
満足することが特に好ましい。尚、A対Bの比率は、実
質的にクッション構造体としての性能が発揮されるのな
らば、(A:B)=(0:100)であってもよい。
【0025】本発明の拭き取り部材に用いるクッション
構造体を構成する非弾性捲縮短繊維としては、真円、異
形断面のいずれであってもよいが、異形断面であること
が好ましく、そのとき異形度は1.1〜4.0の範囲に
あることが好ましい。尚、本発明において異形度とは、
該捲縮短繊維を構成するポリマーと同一のポリマーから
なり、且つ、単繊維繊度が同一である丸断面形状の繊維
を想定し、該繊維の横断面外周を基準としたとき、該捲
縮短繊維の横断面の外周長との比率のこという。該異形
度が1.1以上であると、消去するときのボード面との
摩擦が適度なものとなり、特に筆記後放置していたもの
については、特に良好な消去性能を発揮することが出来
る。一方、該異形度が4.0未満であると、非弾性捲縮
短繊維自体の構造が強く、使用に伴う繊維横断面の経時
変化が起こりにくいので、消去性能の耐久性に優れてい
る。該非捲縮短繊維の断面形状は円形、偏平、異形また
は中空のいずれであってもよいが上記の異形度の範囲内
に含まれていることが好ましい。
【0026】一方、非弾性捲縮短繊維の単繊維領域は1
〜20deの範囲にあることが好ましい。この範囲で
は、細deの領域で、特に、得られるクッション構造体
の内部構造が適度な密度となり、消しカスが表面に堆積
しにくく、該クッション構造体の内部へと移動し易いの
で良好な耐久性が発揮されるとともに、太deの領域で
は、特に、ボード表面と拭き取り部材との接触面積が適
度なものとなり消し去るための拭き取り回数が少なくて
済み、更に、拭き取り部材全体が適度な硬さを有するも
のとなり、イレーザーとしての要求特性が同時に満足さ
れる。
【0027】以上に述べたクッション構造体の具体例と
しては、後掲の実施例1に示すように、非弾性捲縮短繊
維と熱接着性複合短繊維とを混綿した状態で所定の密度
になるように熱成形してなる平板状構造体、あるいは後
掲の実施例2および図3に示すように、非弾性捲縮短繊
維と熱接着性複合短繊維との混綿体からなるウェッブを
アコーディオン状に折り畳んだ状態で熱成形してなる折
り畳み構造体等が挙げられる。
【0028】本発明の好ましい態様においては、拭き取
り部材として、長繊維不織布の両面にクッション構造体
層が積層されていることが好ましく、その際、一方の積
層界面は、クッション構造体の構成繊維と不織布の構成
繊維間の繊維交絡と界面融着とにより形成され、他方の
積層面は界面融着により形成されていることが更に好ま
しく、前記の”一方の積層界面”が拭き取り面側に配さ
れてなることが特に好ましい。
【0029】このような積層体を形成し、拭き取り部材
として用いたイレーザーは、該イレーザの使用中に消去
性能が経時的に劣ってきた時など、新品同様の性能が欲
しい時には、該積層体表面のクッション構造体層と該ク
ッション構造体層と隣り合い基台側に位置する長繊維不
織布とを、該不織布の基台側に位置する未使用のクッシ
ョン構造体層から、界面融着部分がその境界となるよう
に剥離し、上記”未使用のクッション構造体層”を露出
させることによって拭き取り面を更新し、新品と同様の
筆跡の消去性、消カスの保持性、消去力の耐久性を、迅
速に発現することが出来る。その際、積層する前の不織
布に対してエンボス加工をしておくと、該不織布の表面
が平滑となり、剥離しやすくなるので好ましい。
【0030】ここで、該積層体を一体化させる方法とし
ては、例えば、ニードルパンチによりクッション構造体
層を構成する繊維を長繊維不織布内に貫通させて一体化
させる方法、加熱処理を施すことにより、クッション構
造体層内に含まれる熱接着性複合短繊維の一部と長繊維
不織布を構成する繊維とを融着させて一体化させる方法
等を挙げることができ、上記二つの方法を組み合わせて
用いてもよい。
【0031】上記不織布は、上記積層体から長繊維不織
布を境に、筆跡等の消去に使用した部分のクッション構
造体層を剥離する際、該長繊維不織布層を含めて引き剥
がすことによって、未使用のクッション構造体層を露出
させることが出来るようにする為に、構成する繊維の引
っ張り強度と、上記クッション構造体層と長繊維不織布
との層間で交絡が起こりにくい、低交絡性が必要であ
る。この低交絡性を発揮させる為には、該長繊維不織布
層を構成する繊維として、毛羽の少ない長繊維を用いれ
ばよい。
【0032】拭き取り部材として上記のような積層体を
用いる場合には、クッション構造体層の厚みが長繊維不
織布の厚みの5分の1を越えると、一定の寸法のなかで
構成する積層体中の積層枚数が限られて新規な剥離面を
露出させる回数が限られてしまう。逆に10分の1未満
であるとクッション構造体層に起因するイレーザー内の
空隙が小さくなり、イレーザー自体の性能が劣るので好
ましくない。
【0033】更に、クッション構造体層の密度と長繊維
不織布との密度の比率が(1:3)〜(1:8)の範囲
にあることが好ましい。該比率が(1:3)以上である
と、積層体表面のクッション構造体層、及び長繊維不織
布を剥離する時に該不織布が変形を伴わずに剥離させる
事ができるので、ボード面と新規な拭き取り面との密着
性が低下しない。また、(1:8)以下であると、ボー
ド表面を拭き取っている際、ボード面に、硬い不織布が
触れた時に該ボード表面を傷つけてしまったり、拭き取
り部材が重くなってしまうという問題の発生を抑制する
ことができる。
【0034】この不織布は、長繊維で構成されているな
らば、熱接着性繊維や融着成分を含んでいてもよい。特
に、熱圧着や熱エンボスした長繊維不織布は好ましい実
施態様である。また、該不織布を着色することは剥離さ
せる界面を目立たせる事が出来るので更に好ましい。こ
の積層体は、上記クッション構造体層と不織布とが交互
に積層され一体化していることが好ましいが、部分的に
は同じ層が連続して積層されていてもよい。
【0035】本発明において、拭き取り部材に用いられ
るクッション構造体は最終的には基台と一体化されるが
その際、基台の形状は箱型であることが好ましく、その
材質はプラスチックであることが好ましい。そして、一
体化する方法としては例えば基台内に、拭き取り部材を
はめ込む方法、合成ゴム系のスプレー接着剤等を用いて
接着する方法等を挙げることが出来、上記の方法を併用
してもよい。
【0036】本発明の非弾性捲縮短繊維としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメ
チレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロ
ヘキサンテレフタレート、ポリピバロラクトン、または
これらの共重合体からなる短繊維ないしそれら短繊維の
混綿体、または上記ポリマー成分のうちの2種類以上か
らなる複合短繊維等を挙げることができる。これらの短
繊維のうち繊維形成性等の観点から、ポリエチレンテレ
フタレートまたはポリブチレンテレフタレートからなる
短繊維が特に好ましい。
【0037】この場合の、捲縮付与方法としては、熱
収縮率の異なるポリマーをサイドバイサイド型に張り合
わせた複合繊維を用いてスパイラル状捲縮を付与、異
方冷却によりスパイラル状捲縮を付与、押し込み捲縮
法によるジグザグ状捲縮を付与など、種々の方法を用い
ればよいが、嵩高性、製造コスト等の面から異方冷却に
よりスパイラル状捲縮を付与するのが最適である。
【0038】本発明の熱接着性複合繊維の複合形態とし
ては、サイド・バイ・サイド型、芯鞘型のいずれであっ
てもよいが好ましいのは後者である。この芯鞘型におい
ては非弾性ポリエステルが芯部となるが、該芯部は同心
円状あるいは偏心状であっても良い。特に偏心状のもの
にあっては、スパイラル捲縮が発現するので、より好ま
しい。
【0039】ここで、融着成分として配されるポリマー
としては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル
系エラストマー、非弾性ポリエステル系ポリマー及びそ
の共重合物、ポリオレフィン系ポリマー及びその共重合
物、ポリビニルアルコ−ル系ポリマー等を挙げることが
でき、ポリウレタン系エラストマーとしては、分子量が
500〜6000程度の低融点ポリオール、例えばジヒ
ドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジ
ヒドロキシポリカーボネート、ジヒドロキシポリエステ
ルアミド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネー
ト、例えばp,p’−ジフェニールメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート水素化ジフェニールメタンイソシアネート、キ
シリレンイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメ
チルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等
と、分子量500以下の鎖伸長剤、例えばグリコールア
ミノアルコールあるいはトリオールとの反応により得ら
れるポリマーである。このポリマーのうち、特に好まし
いのはポリオールとしてはポリテトラメチレングリコー
ル、またはポリ−ε−カプロラクタムあるいはポリブチ
レンアジペートを用いたポリウレタンである。この場合
の有機ジイソシアネートとしてはp,p’−ビスヒドロ
キシエトキシベンゼンおよび1,4−ブタンジオールを
挙げることができる。
【0040】また、ポリエステル系エラストマーとして
は熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメント
として共重合してなるポリエーテルエステル共重合体、
より具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−
2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカル
ボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環
式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セ
バシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカル
ボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体などから選
ばれたジカルボン酸の少なくとも1種と、1,4−ブタ
ンジオール、エチレングリコールトリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコールネオペンチルグリコー
ル、デカメチレングリコール等の脂肪族ジオールあるい
は1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンメタノール
等の脂環式ジオール、またはこれらのエステル形成性誘
導体などから選ばれたジオール成分の少なくとも1種、
および平均分子量が約400〜5000程度のポリエチ
レングリコール、ポリ(1,2−および1,3−ポリプ
ロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレン
オキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒド
ロフランとの共重合体等のポリ(アルキレンオキサイ
ド)クリコールのうち少なくとも1種から構成される三
元共重合体を挙げることができる。
【0041】特に、接着性や温度特性、強度の面からす
ればポリブチレン系テレフタレートをハード成分とし、
ポリオキシブチレングリコールをソフトセグメントとす
るブロック共重合ポリエーテルエステルが好ましい。こ
の場合、ハードセグメントを構成するポリエステル部分
は、主たる酸成分がテレフタル酸、主たるジオール成分
がブチレングリコール成分であるポリブチレンテレフタ
レートである。むろん、この酸成分の一部(通常30モ
ル%以下)は他のジカルボン酸成分やオキシカルボン酸
成分で置換されていても良く、同様にグリコール成分の
一部(通常30モル%以下)はブチレングリコール成分
以外のジオキシ成分で置換されていても良い。また、ソ
フトセグメントを構成するポリエーテル部分はブチレン
グリコール以外のジオキシ成分で置換されたポリエーテ
ルであってよい。
【0042】共重合ポリエステル系ポリマーとしては、
アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸類および/またはヘキサヒドロテレ
フタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂環式ジカ
ルボン酸類と、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、パラキシレングリコ
ールなどの脂肪族や脂環式ジオール類とを所定数含有
し、所望に応じてパラヒドロキシ安息香酸などのオキシ
酸類を添加した共重合エステル等を挙げることができ、
例えばテレフタル酸とエチレングリコールとにおいてイ
ソフタル酸および1,6−ヘキサンジオールを添加共重
合させたポリエステルが好ましい。
【0043】また、ポリオレフィンポリマーとしては、
例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等を挙げることができる。
【0044】しかしながら、上記の融着成分のうち、融
着時の相手方の短繊維がポリエステル系ポリマーが主体
になることが好ましいことから、該融着成分として配さ
れるポリマーは、特に、共重合ポリエステル系ポリマー
や熱可塑性ポリエステル系エラストマ−が好ましく、良
好な消去性能を有することからポリエステル系エラスト
マーを用いることが特に好ましい。
【0045】尚、上述のポリマー中には、各種安定剤、
紫外線吸収剤、増粘分岐剤、艶消し剤、着色剤、その他
各種の改良剤等も必要に応じて配合されていても良い。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明により提供する
ことの出来るイレーザーは、ボード上の文字や図等を消
す場合、容易に消すことが出来、且つ消しカスが拭き取
り部材内部へと移動するために、消去性能の耐久性に優
れており、特にホワイトボード表面にマーカーで筆記し
た際に使用するホワイトボード用のイレーザーとして有
用であるが、従来より用いられている、黒板等にチョー
クで筆記した場合であっても同様の性能を発揮すること
は明らかである。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれにより何等限定を受ける物では
ない。なお、実施例中に記載した各値は以下の方法によ
り測定した。
【0048】(1)筆跡消去性試験:ホワイトボードに
ホワイトボード用マーカー(水性)で図1に示すように
10本の直線(マーカーライン)を引き、その直線に対
して直角の方向に、イレーザーに一定荷重を加えながら
一定速度(1.60m/min)で引っ張り、ボード上
に書いた直線の消去度合いを観察した。その際の判定基
準は以下の通りに設定した。 ◎:荷重が150g未満で筆跡が完全に消去できる。 ○:荷重が150g以上200g未満で筆跡が完全に消
去できる。 △:荷重が200g以上250g未満で筆跡が完全に消
去できる。 ×:荷重が250g以上でも筆跡が完全に消去できな
い。
【0049】(2)長期間放置した筆跡の消去試験:上
述(1)記載の筆跡消去試験において、ホワイトボード
にホワイトボード用マーカー(水性)で線を引き、1週
間放置すること以外は同様におこなった。その際の判断
基準は筆跡消去試験と同様に設定した。
【0050】(3)消去性能耐久性試験・1:上述
(1)記載の筆跡消去試験を、同じイレーザーを用いて
50回繰り返して行い、その50回目の消去後の筆跡を
観察した。その際の判断基準は筆跡消去試験と同様に設
定した。
【0051】(4)消去性能耐久性試験・2:ホワイト
ボード用マーカー(コクヨ社製 品番PM−B202
D)を使用して使い切るまで筆記した文字等を、イレー
ザーを用いて消去した。該イレーザーに対して洗浄等の
処理を行うこと無く、そのままの状態にて引き続き上述
(1)記載の筆跡消去性試験を行い、その時の筆跡を観
察した。判断基準は筆跡消去試験と同様に設定した。
【0052】(5)消去性能耐久性試験・3:ホワイト
ボード用マーカー(コクヨ社製 品番PM−B202
D)を使用して使い切るまで筆記した文字等を、イレー
ザーを用いて消去した。該イレーザーに対して洗浄等の
処理を行うこと無く、そのままの状態にて引き続き上述
(2)記載の消去性能耐久性試験を行い、その時の筆跡
を観察した。判断基準は筆跡消去試験と同様に設定し
た。
【0053】(6)クッション構造体中の短繊維の配向
状態:短繊維の配向状態が偏ったクッション構造体を熱
成形するために、図2中でウェブの長さ方向に向いてい
る短繊維(図2中tLにより図示、角度θが0°以上4
5°以下)と幅方向に向いている繊維(図2中tWによ
り図示、角度θが45°を越えて90°以下)におい
て、熱成型前のウェブの表層部および内層部からランダ
ムに10箇所/m2の割合で25cm2の部分を抜きだ
し、透過型光学顕微鏡で任意の30本の短繊維を観察
し、その本数を数えた。
【0054】[実施例1]融点154℃の熱可塑性ポリ
エーテルエステル系エラストマーを鞘成分に配し、ポリ
ブチレンテレフタレートを芯成分に配した、単繊維繊度
6デニール、繊維長51mmの芯鞘型の繊維断面形状を
有する、熱接着性複合短繊維(芯成分:鞘成分重量比)
=(60:40)と、異方冷却により立体捲縮を付与し
た単糸繊度6デニール、繊維長51mmのポリエチレン
テレフタレート短繊維とを製造し、重量比で30:70
となるように混綿し、ローラーカードにより、密度が
0.02g/cm3のウェッブを得た。このウェッブ
を、厚みが2cm、密度0.03g/cm3となるよう
に平板型の金型内に載置し、200℃の雰囲気下、10
分間熱処理して、平板型のクッション構造体を得た。こ
れを10cm×5cm×2cmの大きさになるようにカ
ットしブロック状としたあと、基台としてのプラスチッ
クケースに入れてイレーザーを得た。このイレーザーの
性能評価の結果を表1に示す。
【0055】[比較例1]実施例1において、熱接着性
複合短繊維を用いること無く、非弾性捲縮短繊維のみを
用いてウェッブを製造すること以外は同様の操作をおこ
なってウェッブを得た。このウェッブに対して、ニード
ルパンチを用いて交絡処理を施し、シート状の不織布
(厚み5mm、密度0.151g/cm3)を得た。該
不織布を10cm×5cm×1.5cm角の硬質ウレタ
ンフォームの表面と合成ゴム系のスプレー接着剤によっ
て接着・一体化したのち、基台としてのプラスチックケ
ースに入れてイレーザーを得た。その結果を表1に示
す。
【0056】[比較例2]実施例1において、非弾性捲
縮短繊維と複合型短繊維の混合比率を70:30から変
えて30:70とすること以外は同様の操作を行った。
得られたクッション構造体は、融着成分が多く熱固着点
が大量に形成されるために硬いものであった。このクッ
ション構造体を手頃な大きさにカットし、基台としての
プラスチックケースに入れてイレーザーを得た。その結
果を表1に示す。
【0057】[比較例3]実施例1において、クッショ
ン構造体の密度を0.035g/cm3から変えて0.
004g/cm3とすること以外は同様の操作をおこな
ってイレーザーを得た。結果を表1に示す。
【0058】[比較例4]実施例1において、クッショ
ン構造体の密度を0.035g/cm3から変えて0.
105g/cm3とすること以外は同様の操作をおこな
ってイレーザーを得た。結果を表1に示す。
【0059】[実施例2]実施例1と同様の操作をおこ
ない、目付20g/m2のウェッブを得た。このウェッ
ブの長さ方向に向いている繊維Aとウェッブの幅方向に
向いている繊維Bとの総数を調べるとその比率は(A:
B)=(2:1)であった。ここで、長さ方向に向いて
いる繊維とは図2に示す角度θが0°≦θ≦45°の条
件を満たす繊維であり、横方向(ウェッブの幅方向)に
向いている繊維とはθが45°<θ≦90°を満足する
繊維である。
【0060】このウェッブを、図3に示すように、ロー
ラー表面速度2.5m/分の駆動ローラーにより、熱風
サクション式熱処理機(熱処理ゾーン内の長さ5m、移
動速度1m/分)内へ押し込んでアコーディオン状に折
り畳み、190℃×5分間処理し熱融着された厚さ5c
m、密度0.034g/cm3、折り畳みピッチ50山
/mのクッション構造体を得た。得られた構造体を適度
な大きさにカットし基台としてのプラスチックケースに
入れてイレーザーを得た。その結果を表1に示す。
【0061】[実施例3]実施例1において、非弾性捲
縮短繊維の横断面形状を丸断面から変えて三角断面徒す
ること以外は同様の操作を行ってクッション構造体を得
た。このクッション構造体を基台としてのプラスチック
ケースに入れてイレーザーを得た。その結果を表1に示
す。
【0062】[実施例4]実施例1において、非弾性捲
縮短繊維の横断面形状を丸断面から変えて十字断面とす
ること以外は同様の操作を行ってクッション構造体を得
た。このクッション構造体を基台としてのプラスチック
ケースに入れてイレーザーを得た。その結果を表1に示
す。
【0063】[実施例5]まず、実施例1と同様の操作
を行って、嵩性が50cm3/gのウェッブを得た。こ
のウェッブを重ねて、厚み0.7cm、密度0.03g
/cm3になるように平板型の金型に入れ、180℃×
10分間の条件で熱処理を施して、平板型のクッション
構造体を得た。
【0064】上記のクッション構造体と、目付30g/
2のポリエステル製スパンボンド不織布(厚み0.2m
m、密度0.25g/cm3、エンボス加工有り)とをそ
れぞれ10層ずつ交互に積層してニードルパンチによ
り、軽く交絡処理を施した後、200℃で10分間熱処
理し、密度が0.042g/cm3、厚み5cmの積層
体を得た。この積層体を所定大きさにカットして基台と
してのプラスチックケースに入れてイレーザーを得た。
評価結果を表1に示す。
【0065】[実施例6]実施例5において、ニードル
パンチにより交絡処理を施さないこと以外は同様の操作
を行ってイレーザーを得た。得られたイレーザーは実施
例5で得られたイレーザーと比較して、新規な拭き取り
面を露出させるために剥離させるのが容易であり、そし
て、剥離させたあとの露出面も平坦で、剥離させた後の
筆跡消去性は更に良好であった。評価結果を表1に示
す。
【0066】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例においておこなった筆跡消去試験の測定
方法を説明するための模式図である。尚、図1(A)は
測定装置の側面図、図1(B)は測定装置の平面図であ
る。
【図2】ウェッブにおける繊維の配向状態について表わ
した模式図である。
【図3】ウェッブをアコーディオン状に折り畳む様子を
表わした模式図である。
【符号の説明】
e ・・・ イレーザー g ・・・ 重り u ・・・ 上板 w ・・・ ホワイトボード m ・・・ マーカーライン te ・・・ イレーザーの進行方向 tL ・・・ ウェッブ中における長さ方向 tw ・・・ ウェッブ中における幅方向 r ・・・ 駆動ローラー n ・・・ 熱風サクション式熱処理機 wN ・・・ 折り畳まれる前のウェッブ wA ・・・ 折り畳まれてアコーディオン状となったウ
ェッブ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拭き取り部材と基台とを含むイレーザー
    において、 該拭き取り部材が、下記構造(イ)および物性(ロ)を
    有するクッション構造体であることを特徴とする、イレ
    ーザー。 構造(イ):マトリックスとしての非弾性捲縮短繊維集
    合体と、該捲縮短繊維を構成するポリマーより融点が4
    0〜120℃以上低い融着成分が少なくとも繊維表面に
    露出した熱接着性複合短繊維とからなり、 該捲縮短繊維と該複合短繊維との混綿率が重量比で(9
    0:10)〜(50:50)となるように、上記集合体
    中に該複合短繊維が分散・混入され、 該複合短繊維が関与する繊維交叉点に、上記融着成分に
    よる熱固着点が散在して形成されていること。 物性(ロ):密度が0.005〜0.10g/cm3
    範囲内にあること。
  2. 【請求項2】 拭き取り部材に用いるクッション構造体
    が、拭き取り部の面と平行方向に向いている繊維の総本
    数をAとし、拭き取り部の面に対して垂直方向に向いて
    いる繊維の総本数をBとした時、下記式(I)を満足す
    る、請求項1記載のイレーザー。 【数1】1.5A ≦ B ・・・ (I)
  3. 【請求項3】 非弾性捲縮短繊維が異形断面を有する、
    請求項1記載のイレーザー。
  4. 【請求項4】 異形度が1.1〜4.0の範囲にある、
    請求項3記載のイレーザー。
  5. 【請求項5】 非弾性捲縮短繊維の単繊維繊度が1〜2
    0deの範囲にある、請求項1記載のイレーザー。
  6. 【請求項6】 非弾性捲縮短繊維が非弾性ポリエステル
    系捲縮短繊維である、請求項1記載のイレーザー。
  7. 【請求項7】 熱接着性複合短繊維の融着成分として熱
    可塑性エラストマーが配されている、請求項1記載のイ
    レーザー。
  8. 【請求項8】 熱可塑性エラストマーがポリエステル系
    エラストマーである、請求項7記載のイレーザー。
  9. 【請求項9】 熱接着性複合短繊維の融着成分として非
    弾性ポリエステル系ポリマーが配されている、請求項1
    記載のイレーザー。
  10. 【請求項10】 非弾性ポリエステル系ポリマーが共重
    合ポリエステルである、請求項9記載のイレーザー。
  11. 【請求項11】 長繊維不織布の両面にクッション構造
    体層が積層されてなる、請求項1記載のイレーザー。
  12. 【請求項12】 一方の積層界面は、クッション構造体
    の構成繊維と不織布の構成繊維間の繊維交絡と界面融着
    とにより形成され、他方の積層面は界面融着により形成
    されている、請求項11記載のイレーザー。
  13. 【請求項13】 前記の一方の積層面が拭き取り面側に
    配されてなる、請求項12記載のイレーザー。
  14. 【請求項14】 クッション構造体層の厚みと長繊維不
    織布の厚みとの比率が(5:1)〜(10:1)の範囲
    にある、請求項11記載のイレーザー。
  15. 【請求項15】 クッション構造体層の密度と長繊維不
    織布との密度の比率が(1:3)〜(1:8)の範囲に
    ある、請求項11記載のイレーザー。
  16. 【請求項16】 長繊維不織布がポリエステル系フィラ
    メントよりなる、請求項11記載のイレーザー。
  17. 【請求項17】 ホワイトボード用イレーザーとして用
    いる、請求項1または11記載のイレーザー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009540147A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 マーケティング テクノロジー サービス, インコーポレイテッド 横断方向に波状形状を有する一体化複合ファブリック及びその製造方法

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JP2009540147A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 マーケティング テクノロジー サービス, インコーポレイテッド 横断方向に波状形状を有する一体化複合ファブリック及びその製造方法

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