JPH10130686A - 電線・ケーブル布設用マイクロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設方法 - Google Patents

電線・ケーブル布設用マイクロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設方法

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JPH10130686A
JPH10130686A JP29186096A JP29186096A JPH10130686A JP H10130686 A JPH10130686 A JP H10130686A JP 29186096 A JP29186096 A JP 29186096A JP 29186096 A JP29186096 A JP 29186096A JP H10130686 A JPH10130686 A JP H10130686A
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JP
Japan
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cable
electric wire
microcapsule
laying
conduit
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Withdrawn
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JP29186096A
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Shin Yoshida
伸 吉田
Tateki Satou
干城 佐藤
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線・ケーブルの管路への入線を容易にし、
しかも、入線後の電線・ケーブルの特性に悪影響を及ぼ
すことのない電線・ケーブル布設用マイクロカプセル、
およびこれを用いて作業性を向上させた電線・ケーブル
の布設方法を提供する。 【解決手段】 スクワランのような液状潤滑剤1を、エ
チレン・酢酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂膜か
らなるマイクロカプセル2に内包させて電線・ケーブル
布設用マイクロカプセルを構成する。これを電線・ケー
ブルの表面に塗布したり、あるいは管路内に注入して電
線・ケーブルの延線を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線・ケーブルを
管路内へ延線する際に使用される電線・ケーブル布設用
マイクロカプセル、およびこれを用いた電線・ケーブル
の布設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋内配電などに、電線・ケー
ブルを金属や合成樹脂などからなる電線管に収容して布
設する方法が広く用いられている。しかしながら、この
方法は、電線・ケーブルの電線管への入線が困難なため
に、作業性に乏しいという問題があった。特に、原子力
発電所のように、一つのプラントについて電線管の総延
長が平均13〜15kmにも達し、しかも、延線スペースが限
られているため、 1本の電線管に複数本の電線・ケーブ
ルを収容しなければならないような場合の入線作業は極
めて困難であった。
【0003】そこで、従来、電線・ケーブルの表面にタ
ルクなどの粉末状の滑剤を塗布したり、さらには、この
ような滑剤を電線管内に大量に注ぎ込みながら入線する
ことにより、電線管と電線・ケーブルとの摩擦力を低下
させるなどの対策が一般に採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな粉末状の滑剤を用いる方法では、電線管の直線部分
ではいくらか効果が認められるものの、電線管の曲り部
分や、電線・ケーブルの外径が大きい場合、あるいは、
電線・ケーブルが既に収容されている電線管の隙間に電
線・ケーブルを新たに追加布設する場合などにはほとん
ど効果がないのが実状であった。
【0005】なお、粉末状の滑剤に代えて、潤滑性付与
効果のより高い液状ないしクリーム状の滑剤の使用も検
討されたが、この方法では、入線完了後も電線・ケーブ
ルが大量の潤滑剤に浸った状態になるため、シースの膨
潤や、絶縁抵抗などの電気特性の低下を招くおそれがあ
った。
【0006】本発明はこのような従来の事情に対処して
なされたもので、電線・ケーブルの管路への入線を容易
にし、しかも、入線後の電線・ケーブルの特性に悪影響
を及ぼすことのない電線・ケーブル布設用マイクロカプ
セル、およびこれを用いて作業性を向上させた電線・ケ
ーブルの布設方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電線・ケーブル
布設用マイクロカプセルは、液状潤滑剤をマイクロカプ
セルに内包させてなることを特徴としている。また、本
発明の電線・ケーブルの布設方法は、管路内に電線・ケ
ーブルを延線するにあたり、前記電線・ケーブル布設用
マイクロカプセルを、前記電線・ケーブルの表面に塗布
するか、もしくは管路内に注入して延線を行うことを特
徴としている。
【0008】なお、上記マイクロカプセルとしては、低
融点の熱可塑性樹脂膜からなるものが望ましい。
【0009】本発明の電線・ケーブル布設用マイクロカ
プセルにおいては、粉末状潤滑剤に比べ潤滑性付与効果
の高い液状潤滑剤がマイクロカプセルに内包されている
ので、これを電線・ケーブルの表面に塗布したり、ある
いは管路内に注入して電線・ケーブルを延線した場合、
延線抵抗の大きい箇所や条件、すなわち、管路の曲り部
分や管路入口部、あるいは、管路内の電線・ケーブルの
挿通可能な面積が狭いときに、マイクロカプセルが圧力
により破壊もしくは摩擦熱により溶融して内部の液状潤
滑剤が外に流出し優れた潤滑作用を発揮する。したがっ
て、電線・ケーブルを管路内に円滑に延線することがで
きるうえ、液状潤滑剤の実質的使用量を必要最小限に抑
えることができるため、液状潤滑剤による電線・ケーブ
ルへの影響を抑制することができる。また、本発明の電
線・ケーブルの布設方法においては、上記のようなマイ
クロカプセルを用いるため、作業性が向上するうえ、布
設後の電線・ケーブルの特性低下も防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の電線・ケーブル布設
用マイクロカプセルの一例を示す断面図である。
【0011】図1において、この電線・ケーブル布設用
マイクロカプセルは、液状潤滑剤1を熱可塑性樹脂膜か
らなるマイクロカプセル2に内包させた構成とされてい
る。液状潤滑剤1としては、スクワランなどの分枝状炭
化水素油系、ホワイトオイルなどの鉱油系、ジメチルポ
リシロキサン水性エマルジョンなどのエマルジョン系潤
滑剤などがあげられ、これらは 1種を単独で使用しても
よく、また、 2種以上を混合して使用するようにしても
よい。
【0012】また、マイクロカプセル2を構成する熱可
塑性樹脂としては、電線・ケーブルを管路に延線した際
に、電線・ケーブルと管路内壁、あるいは電線・ケーブ
ル同士の接触によって生ずる摩擦圧や摩擦熱で破壊もし
くは溶融するものが好ましく、具体的には、融点が 60
〜 80 ℃の範囲にあるエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂
などの使用が望ましい。
【0013】なお、このようなマイクロカプセルは、相
分離法や界面沈殿法、界面重縮合法、不溶化反応法、溶
融分散冷却法、粉床法、流動床法など公知のマイクロカ
プセル化方法によって製造することができ、マイクロカ
プセル2を構成する熱可塑性樹脂の種類によって適宜選
択される。
【0014】このように構成される電線・ケーブル布設
用マイクロカプセルにおいては、布設すべき電線・ケー
ブルの表面に予め塗布しておくか、あるいは布設する際
に電線・ケーブルの表面に塗布することにより、電線・
ケーブルの挿通が円滑に進まないとき、すなわち、電線
・ケーブルと管路内壁、あるいは電線・ケーブル同士の
間で摩擦が生じたときに、選択的にマイクロカプセル2
が破壊もしくは溶融して内部の液状潤滑剤1が流出し、
優れた潤滑性を付与するため、延線が困難な長尺でかつ
挿通面積の小さい管路であっても、電線・ケーブルを容
易に挿通延線することができるうえ、管路内に流出する
液状潤滑剤の量は必要最小限に抑えられるため、液状潤
滑剤による電線・ケーブルの特性低下も抑制される。
【0015】なお、電線・ケーブル布設用マイクロカプ
セルの使用にあたっては、上記のような布設すべき電線
・ケーブルの表面に塗布する方法のほか、予め管路内に
圧送しておく、あるいは、電線・ケーブルを管路に挿入
する際に管路に注入するなどの方法を適宜単独であるい
は組み合わせて用いることができる。
【0016】次に、本発明の電線・ケーブル布設用マイ
クロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設
例を具体的に記載する。
【0017】液状潤滑剤スクワランを、エチレン・酢酸
ビニル共重合樹脂で常法によりマイクロカプセル化し
て、粒径 100μmの液状潤滑剤入りマイクロカプセルを
製造した。次いで、難燃EPゴム絶縁難燃クロロプレン
シースケーブル(導体断面積 5.5mm2 × 3心) 2本を、
その表面に上記マイクロカプセルを塗布しながら、ステ
ンレスからなる 5m長の電線管(外径 37mm 、内径 35m
m )に挿入したところ、短時間にかつ容易に延線するこ
とかできた。また、延線完了後、30日を経過したところ
で、電線を取り出し、外観や特性の変化を調べたが、シ
ースの膨潤がなく、また、絶縁抵抗の低下も認められな
かった。
【0018】なお、比較のために、上記マイクロカプセ
ルを塗布することなく、上記電線管に同種の電線の挿入
を行ったところ、作業終了までに、より長時間を要した
うえ、延線完了後にシースの膨潤および特性の低下が認
められた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線・ケ
ーブル布設用マイクロカプセルによれば、潤滑性付与効
果の高い液状潤滑剤が必要なときに必要な量だけ管路内
に流出してその効果を発揮するため、電線・ケーブルの
管路内への延線作業を容易にし、かつ、延線完了後の液
状潤滑剤による電線・ケーブルの特性低下も抑制するこ
とができる。また、本発明の電線・ケーブルの布設方法
によれば、このような電線・ケーブル布設用マイクロカ
プセルを用いるため、電線・ケーブルを管路に容易に布
設することができるうえ、布設後の電線・ケーブルの特
性低下も可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線・ケーブル布設用マイクロカプセ
ルの実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1………液状潤滑剤 2………マイクロカプセル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状潤滑剤をマイクロカプセルに内包さ
    せてなることを特徴とする電線・ケーブル布設用マイク
    ロカプセル。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセルが低融点の熱可塑性樹
    脂膜からなることを特徴とする請求項1記載の電線・ケ
    ーブル布設用マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】 管路内に電線・ケーブルを延線するにあ
    たり、請求項1または2記載の電線・ケーブル布設用マ
    イクロカプセルを、前記電線・ケーブルの表面に塗布す
    るか、もしくは管路内に注入して延線を行うことを特徴
    とする電線・ケーブルの布設方法。
JP29186096A 1996-11-01 1996-11-01 電線・ケーブル布設用マイクロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設方法 Withdrawn JPH10130686A (ja)

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JP29186096A JPH10130686A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 電線・ケーブル布設用マイクロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設方法

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JPH10130686A true JPH10130686A (ja) 1998-05-19

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JP29186096A Withdrawn JPH10130686A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 電線・ケーブル布設用マイクロカプセルおよびこれを用いた電線・ケーブルの布設方法

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JP (1) JPH10130686A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057726A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Koichi Ogura 防摩器用成形潤滑材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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Effective date: 20040106