JPH10130323A - 重合用パラジウム触媒 - Google Patents

重合用パラジウム触媒

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JPH10130323A
JPH10130323A JP9293150A JP29315097A JPH10130323A JP H10130323 A JPH10130323 A JP H10130323A JP 9293150 A JP9293150 A JP 9293150A JP 29315097 A JP29315097 A JP 29315097A JP H10130323 A JPH10130323 A JP H10130323A
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JP
Japan
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alkyl
aryl
dodecene
cycloalkyl
alkenyl
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Withdrawn
Application number
JP9293150A
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English (en)
Inventor
Karl-Heinz Aleksand Starzewski
カール−ハインツ・アレクザンダー・オストヤ・シユタルツエウスキ
Uwe Denninger
ウベ・デニンガー
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合用パラジウム触媒。 【解決手段】 請求項1の式(I)で表されるパラジウ
ム化合物はシクロオレフィン類の重合で高い活性を示す
触媒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なパラジウム触媒およびパ
ラジウム触媒をエチレン系不飽和化合物の重合で用いる
使用に関する。
【0002】最近、新しい光学用途では、使用する熱可
塑材の特性プロファイルに対する要求が非常に高くなっ
てきたことから、シクロオレフィン類の重合を非環状オ
レフィン類の存在下または非存在下で行うことで入手可
能なポリマー類に興味が持たれてきている。ポリシクロ
オレフィン類は非常に高い熱安定性と光学等方性を示し
かつまた高い耐水性と耐有機溶媒性を示す。
【0003】シクロオレフィンのホモポリマー類および
コポリマー類は、光学透明性が高く、複屈折率が低くか
つ軟化温度が高いことから、光学レンズおよび光学導波
管を製造するための原料としてかつまた情報記録媒体、
例えばコンパクトディスクなどとして用いるに特に適切
である。
【0004】例えば、過去において、シクロオレフィン
類の重合をチタン化合物、バナジウム化合物およびメタ
ロセン類を基とするチーグラー(Ziegler)系を
用いて行う試みが成された。H.Cherdron他、
Angew.Makromol.Chem.223(1
994)、121−133およびそこに引用されている
文献を参照のこと。シクロオレフィンの重合で用いるに
適した触媒の数が増すに伴って得られるポリシクロオレ
フィン類の構造的多様性および特性の多様性が増大して
きてはいるが、今まで知られていたポリシクロオレフィ
ン類はまだ全ての期待を満足させてはいないことから、
公知のシクロオレフィン用触媒とは構造的に異なるシク
ロオレフィン用触媒が求められていた。
【0005】ヨーロッパ特許出願公開第445 755
号には、Vb、VIb、VIIbまたはVIII族の遷
移金属を基とする触媒と共触媒としてのアルミノキサン
の存在下でノルボルネン型のシクロオレフィン類を重合
させる方法が記述されている。好適な遷移金属はニッケ
ルおよびパラジウムである。実施例1の触媒系を用いる
と活性が最大になることが示されている(4時間の重合
時間を基準にして、ニッケル1g当たり23.6kgの
ポリマー)。重合を産業規模で行うには、特にまたパラ
ジウム触媒が高価なことも鑑み、活性を向上させること
ができれば望ましいことである。
【0006】WO/14 048にはシクロオレフィン
類の重合方法が開示されており、そこでは触媒としてイ
オン遷移金属(VIII)化合物を基とする単成分もし
くは多成分触媒系が用いられておりかつ連鎖移動剤が用
いられている。その触媒系を利用した重合は有望である
と見られるが、その触媒活性はそれを産業規模で用いる
にはあまりにも低すぎる。
【0007】従って、本発明のさらなる目的は、シクロ
オレフィン類の重合で向上した活性を示す適切な触媒を
提供することにある。
【0008】ここに、選択したパラジウム化合物が触媒
としてシクロオレフィン類の重合で高い活性を示すこと
で、生成ポリマーに対する使用触媒の重量比を極めて低
くすることができ、その結果として触媒の回収に意味が
なくなりかつ触媒をポリマー内に残存させることが可能
になることを見い出した。
【0009】従って、本発明は、エチレン系不飽和化合
物の重合、好適にはシクロオレフィン類の重合および共
重合体で式
【0010】
【化2】
【0011】[式中、Eは、窒素、燐、ヒ素またはアン
チモンであり、Xは、酸素、NR1または硫黄であり、
1、R2、R3は、互いに独立して、C1−C20−アルキ
ル、C2−C30−アルケニル、C3−C8−シクロアルキ
ル、C6−C12−アリール、C6−C12−アラ−C1−C
20−アルキル、C1−C20−アルキル−C6−C12−アリ
ール、C1−C20−アルコキシ、C6−C12−アリールオ
キシ、C1−C20−アルキルアミノ、C6−C12−アリー
ルアミノ、MSO3−C6−C12−アリールであり、R1
はまた水素であってもよく、そして好適には、R1は、
水素、C1−C20−アルキル、C2−C30−アルケニル、
3−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリール、C6
−C12−アラ−C1−C20−アルキル、C1−C20−アル
キル−C6−C12−アリールであり、R4、R5は、互い
に独立して、水素、C1−C20−アルキル、C2−C30
アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6−C12
アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキル、C
1−C20−アルキル−C6−C12−アリール、塩素、OR
6、COOR6、COOM、CONR6 2、COR6、S
6、SO26、OSO26、P(O)(OR62-y7
y、CN、NHR6、NR6 2、SO3Mであり、R6、R7
は、互いに独立して、水素、C1−C20−アルキル、C2
−C30−アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6
−C12−アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アル
キル、C1−C20−アルキル−C6−C12−アリールであ
り、yは、ゼロ、1または2であり、Mは、1カチオン
当量の、特にアルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、
アンモニウム、ホスホニウム、タリウム、(C1−C20
−アルキル)4アンモニウム、(C1−C20−アルキル)
4ホスホニウム、(C1−C20−アルキル)4-Z(C6−C
12−アリール)Zホスホニウム、(C1−C20−アルキ
ル)4-Z(C6−C12−アリール)Z−アンモニウムであ
り、Lは、R8910E(Y)n、アルキルエーテル、
エステル、アルキルおよびアリールニトリル類、ピリジ
ン、ピペリジン、スルホキサイド類、スルホン類、スル
フィミド類、スルホジイミド類または硫黄イリド類(y
lides)であり、E1は、Eで定義した通りであ
り、R8−R10は、互いに独立して、水素、C1−C20
アルキル、C2−C30−アルケニル、C3−C8−シクロ
アルキル、C6−C12−アリール、C6−C12−アラ−C
1−C20−アルキル、C1−C20−アルキル−C6−C12
−アリール、OR11、NR11 2、MSO3−C6−C12
アリールであり、R11は、C1−C20−アルキル、C2
30−アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6
12−アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキ
ル、C1−C20−アルキル−C6−C12−アリールであ
り、Yは、R1213C、R12N、酸素、硫黄、=C=C
=O、=C=C=S、CPR123であり、R12、R
13は、互いに独立して、C1−C20−アルキル、C2−C
30−アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6−C
12−アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキ
ル、C1−C20−アルキル−C6−C12−アリールであ
り、zは、ゼロまたは1から4の整数であり、そしてn
は、ゼロまたは好適には1である]で表される化合物を
触媒として用いる使用を提供する。
【0012】R1からR13の定義において、用語「アル
キル」は、炭素原子数が好適には1から12、特に好適
には1から6、特に1から4の直鎖もしくは分枝アルキ
ルを表す。挙げることができる例はメチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、
i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチ
ル、t−ペンチル、ヘキシル、i−オクチル、n−デシ
ルおよびn−ドデシルである。
【0013】R1からR13の定義において、用語「アル
ケニル」は、炭素原子数が好適には2から18、特に好
適には2から12、非常に特に好適には2から6の直鎖
もしくは分枝アルケニルを表す。挙げることができる例
はビニル、アリル、2−プロペニル、1−ブテニル、2
−ブテニル、3−ブテニル、エチニル、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3
−ブチニル、メタリル、クロチルおよびシンナミルであ
る。
【0014】基R1からR13において、用語「シクロア
ルキル」は、炭素原子数が好適には3から7、特に3、
5または6のシクロアルキルを表す。挙げることができ
る例は未置換もしくは置換シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプ
チルである。
【0015】基R1からR13において、用語「アリー
ル」は、アリール部分中の炭素原子数が好適には6から
10の未置換もしくは置換アリールを表す。好適な例に
はフェニルおよびナフチルが含まれる。このアリール基
は、ハロゲン(特に塩素および/またはフッ素)、C1
−C4−アルコキシ、シアノ、ニトロまたはアミノから
成る群から選択される置換基を1から5個持っていても
よい。この用語「アリール」はまたヘテロアリールも包
含し、ここで、ヘテロアリールは、炭素原子を1から5
個と酸素、硫黄および窒素から成る群から選択されるヘ
テロ原子を1から4個有していて任意に同一もしくは異
なる置換基で1置換または多置換されていてもよくそし
て任意に5員から6員の飽和もしくは不飽和炭素環と縮
合していてもよいヘテロアリールを表し、ここで、ヘテ
ロアリールは、好適には、ピリジル、ピリミジル、ピラ
ジニル、キノリル、イソキノリル、ピロリル、インドリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、
トリアゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベ
ンゾフリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチア
ゾリル、オキサゾリル、ベンゾキサゾリル、イソキサゾ
リル、チアジアゾリル、イソチアジアゾリル、オキサジ
アゾリルまたはイソキサジアゾリルを表し、これらは各
々任意に同一もしくは異なる置換基で1置換から4置換
されていてもよく、ここで、ヘテロアリールの置換基の
例は下記のものである:フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、
シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、直
鎖もしくは分枝アルコキシまたは直鎖もしくは分枝アル
キルチオ(これらは各々炭素原子を1から4個有す
る)、直鎖もしくは分枝ハロゲノアルコキシまたは直鎖
もしくは分枝ハロゲノアルキルチオ(これらは各々炭素
原子を1から4個とフッ素および/または塩素原子を1
から9個有する)、フェニル、フェノキシ、フェニルチ
オ、フェニル−C1−C2−アルコキシまたはフェニル−
1−C2−アルキルチオ。
【0016】基R1からR13において、用語「アラルキ
ル」は、直鎖もしくは分枝アルキル部分中に炭素原子を
好適には1から12個、特に1から6個有しそしてアリ
ール部分として好適にはフェニルまたはナフチルを有す
る化合物を表す。上記アラルキル基の例にはベンジル、
α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、2−
フェニルエチル、α−およびβ−ナフチルメチルが含ま
れる。上記アラルキル基は、ハロゲン(特に塩素および
/またはフッ素)、ニトロ、シアノ、任意にハロゲン置
換されていてもよいC1−C4−アルキルもしくは−アル
コキシ、例えばメチル、エチル、トリフルオロメチル、
ジフルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロ
ロメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキ
シ、ジフルオロクロロメトキシまたはジフルオロメトキ
シなど、任意にハロゲン置換されていてもよいC1−C4
−アルキルメルカプト、例えばメチルメルカプト、トリ
フルオロメチルメルカプト、ジフルオロクロロメチルメ
ルカプトなどから成る群から選択される置換基を1から
3個持っていてもよい。
【0017】基R1からR13において、用語「アルキル
アリール」は、C1−C4−アルキル、ハロゲノ−C1
2−アルキル(例えばトリフルオロメチル、ジフルオ
ロメチルなど)から成る群から選択される置換基を1か
ら3個持つ上記アリール基を表す。
【0018】基R2およびR3において、用語「アルコキ
シ」は、炭素原子数が好適には1から6、特に1から4
の直鎖および分枝アルコキシを表す。好適な例にはメト
キシ、エトキシ、n−およびi−プロポキシ、n−、i
−、s−およびt−ブトキシそしてまたヘキソキシが含
まれる。
【0019】基R2およびR3において、用語「アリール
オキシ」は、アリール部分中の炭素原子数が好適には1
から10の化合物を表す。好適な例はフェノキシおよび
ナフトキシである。このアリールオキシ基はハロゲン
(好適には塩素および/またはフッ素)、C1−C4−ア
ルキル、ハロゲノ−C1−C2−アルキル(例えばジフル
オロメチルおよびトリフルオロメチルなど)、シアノ、
ニトロまたはアミノから成る群から選択される置換基で
1から3置換されていてもよい。
【0020】基R2およびR3において、用語「アルキル
アミノ」は、各々が個々の直鎖もしくは分枝アルキル部
分中に炭素原子を好適には1から4個有するモノアルキ
ルアミノおよびジアルキルアミノ基を表し、ジアルキル
アミノの場合、2つの基が、それらが結合している窒素
原子と一緒になって、任意に酸素、硫黄または窒素原子
を含んでいてもよくそして任意に1個または2個のメチ
ル基で置換されていてもよい5員もしくは6員の飽和環
を任意に形成していてもよいか、或は各々が炭素原子を
3から4個有する直鎖もしくは分枝アルケニルオキシま
たは直鎖もしくは分枝アルキニルオキシを形成していて
もよい。従って、この用語「アルキルアミノ」は、例え
ばメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエ
チルアミノ、n−プロピルアミノ、ジ−n−プロピルア
ミノ、i−プロピルアミノ、ジ−i−プロピルアミノ、
メチルブチルアミノ、エチルブチルアミノ、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、N−メ
チルピペラジノ、2,6−ジメチルモルホリノを包含す
る。
【0021】基R2およびR3において、用語「アリール
アミノ」は、 −NR1415 [ここで、R14は、水素またはC1−C12−アルキル、
好適には水素またはメチルを表し、そしてR15は、炭素
原子を好適には3から10個有するアリールまたはヘテ
ロアリール、特に(i)任意に同一もしくは異なるハロ
ゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキル
チオ、ハロゲノアルキルスルフィニルまたはハロゲノア
ルキルスルホニル基(これらは各々炭素原子を1または
2個と同一もしくは異なるハロゲン原子を1から5個有
する)でか或は同一もしくは異なるハロゲン、シアノ、
ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルバモイルおよび/ま
たはチオカルバモイル基でか或は二重に結合するジオキ
シアルキレン(これは炭素原子を1または2個有し、そ
して任意にハロゲンおよび/またはハロゲノメチルで1
置換から4置換されていてもよく、ここで、これらの酸
素原子は隣接していない)で1置換から5置換されてい
てもよいフェニル、例えば未置換のフェニル自身、また
は同一もしくは異なるジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、ト
リフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリ
フルオロエトキシ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロ
クロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフル
オロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニ
ル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、カルバモイ
ルおよび/またはチオカルバモイル置換基でか或は二重
に結合する式−O−CH2−O−、−O−CF2−O−、
−O−CH2−CH2−O−、−O−CFCl−CFCl
−O−
【0022】
【化3】
【0023】または −O−CF2−CF2−O−で表さ
れる基で1置換から4置換されていてもよいフェニル、
または(ii)炭素原子を2から10個と窒素、酸素お
よび硫黄から成る群から選択されるヘテロ原子を1から
4個有していて同一もしくは異なるハロゲノアルキル、
ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノ
アルキルスルフィニルまたはハロゲノアルキルスルホニ
ル基(これらは各々炭素原子を1または2個と同一もし
くは異なるハロゲン原子を1から5個有する)でか或は
同一もしくは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、アミ
ノ、ヒドロキシ、カルバモイルおよび/またはチオカル
バモイル置換基で1置換から3置換されていてもよいヘ
テロアリール基、例えばピロリジニル、ピペリジニル、
フリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,
2,3−および1,2,4−トリアゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、
1,2,3−、1,3,4−、1,2,4−および1,
2,5−オキサジアゾリル、アゼピニル、ピロリル、イ
ソピロリル、ピリジル、ピペラジニル、ピリダジニル、
ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−、1,2,4
−および1,2,3−トリアジニル、1,2,4−、
1,3,2−、1,3,6−および1,2,6−オキサ
ジニル、オキセピニル、チエピニル、1,2,4−ジア
ゼピニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリル、キノ
キサリル、シンノリル、テトラゾリル、インドリル、イ
ンダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベ
ンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、チ
アジアゾリル、イソチアジアゾリル、オキサジアゾリル
およびイソキサジアゾリルおよびそれらの置換生成物を
表す]を表す。
【0024】好適なアリールアミノはアニリノである。
【0025】配位子Lとして好適なアルキルエーテル類
には、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルt
−ブチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサ
ンが含まれる。
【0026】配位子Lとして好適なエステルには、C1
−C8−カルボン酸と一価もしくは二価C1−C18−アル
コール類のエステル、例えば酢酸、プロピオン酸および
酪酸などとメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ヘキサノール、エチレングリコール、1,4
−ブタンジオールなどのエステルが含まれる。
【0027】配位子Lとして適切なスルホキサイド類お
よびスルホン類には、例えばジメチルスルホキサイド、
ジエチルスルホキサイド、ジフェニルスルホキサイド、
ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジフェニルスル
ホンなどが含まれる。
【0028】配位子Lとして適切なスルフィミド類およ
びスルホジイミド類には、例えばジフェニルスルフィミ
ド、ジメチルスルフィミド、ジエチル−(N−トリメチ
ルシリル)−スルフィミド、ジメチルスルホジイミドな
どが含まれる。
【0029】配位子Lとして適切な硫黄イリド類には、
例えばMe2SCH2、Me2S(O)CH2、Me2SC
HSiMe3、Me2S(O)CHSiMe3、Ph2
(O)CH2、Ph2S(O)CHSiMe3、Me2SC
HCMeO、Me2SCHCPhO、Me2S(O)CH
CPhOが含まれる。
【0030】配位子Lとして適切なアルキルおよびアリ
ールニトリル類には、例えばアセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ブチロニトリルおよびベンゾニトリルなどが
含まれる。
【0031】好適な配位子Lは、式R89101Yで
表される配位子である。この好適な配位子Lの例には、
【0032】
【化4】
【0033】[式中、R8、R9およびR10は、互いに独
立して、有機燐化合物、特にPイリド類に通常の置換
基、特に直鎖もしくは分枝C1−C20−アルキル基、C6
−C12−アリール基、C2−C30−アルキレン基、C3
8−シクロアルキル基、C6−C12−アリール−C1
20−アルキル基、C1−C20−アルキル−C6−C12
アリールオキシ基、C1−C20−アルキルアミノ、C6
12−アリールアミノ、C1−C20−アルキルホスフィ
ノ、C6−C12−アリールアミノ、C1−C20−アルキル
ホスフィノ、C6−C12−アリールホスフィノ、そして
また上記炭化水素基が特にシアノ、スルホネート、シリ
ル、スタニル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1
20−アルキルアミノ、C6−C12−アリールアミノ、
ニトロ、C1−C20−アルキルホスフィノ、C6−C12
アリールホスフィノ、C1−C20−アルコキシもしくは
6−C12−アリールオキシで置換されている基、アル
カリ金属、特にリチウム、または基−CO−R7(ここ
で、R7は水素であるか或はR8で定義した通りである)
であるが、R9は、
【0034】
【化5】
【0035】であってもよく、
【0036】
【化6】
【0037】R12およびR13は、互いに独立して、水
素、スルホネート基、アルカリ金属、特にリチウム、シ
リル基、スタニル基、ホスフィノ基、ボラニル基、アシ
ル、ハロゲン、シアノ、基−CO−R7、またはR1で示
した基であるが、基R1からR7の少なくとも2つが一緒
になって同素環または複素環の一部になっていてもよ
く、特にR5とR6は、共通の炭素原子と一緒になって、
飽和もしくは不飽和の同素環または複素環を形成してい
てもよい]で表される化合物が含まれる。
【0038】好適には、R8、R9およびR10は、互いに
独立して、フェニルまたはC1−C6−アルキル、特にイ
ソプロピルを表し、XはCHR12を表し、そしてR12
水素またはC1−C6−アルキルを表す。
【0039】更に好適な態様において、好適なアシル基
12からR13は、アセチル、ホルミル、ベンゾイル、カ
ルボメトキシ、カルボエトキシである。
【0040】更に好適な態様において、XはCH2、C
H−フェニル、N−シリル、C(CN)2、CH−ビニ
ル、CH−プロペニル、CH−スチリル、CH−アシ
ル、特にCH−ホルミル、CH−アセチル、CH−ベン
ゾイル、CH−カルボメトキシ、C(アセチル)2、C
(ベンゾイル)2を表す。
【0041】上記配位子はYの自由電子対を通してパラ
ジウム原子に結合する。
【0042】本発明は更にn=1である式(I)で表さ
れる化合物も提供する。
【0043】パラジウム化合物(I)は、容易に置き換
わり得る配位子を有する出発パラジウム化合物から製造
可能である。そのような配位子の例は、シクロオクタジ
エン、ジメチルチオエーテル、ジメトキシエタンおよび
テトラメチルエチレンジアミンなどである。適切な出発
パラジウム成分は、例えば式LgPdClR1[式中、
Lgは、容易に置き換わり得る配位子である]で表され
る化合物またはそれの二量体、例えば(シクロオクタジ
エン)メチルパラジウムクロライドまたはビス((ジメ
チルチオエーテル)−メチルパラジウムクロライド)な
どである。このような出発パラジウム化合物とほぼ等モ
ル量の(チオ)エノールR23E−C(R4)=C
(R5)−XHのアルカリ金属塩、例えばナトリウムの
ホスフィノエノラート塩などとほぼ等モル量の配位子L
を如何なる順で反応させてもよい。この反応を好適には
不活性有機溶媒、例えば塩化メチレンまたはトルエン中
で実施する。この反応で生じたアルカリ金属ハロゲン化
物を濾別した後、エーテルまたはヘキサンを添加して所
望生成物(I)の沈澱を起こさせてもよいか、或は溶媒
をある程度除去してその残りの溶液を冷却することで晶
析を行うことも可能である。
【0044】パラジウム化合物(I)は単独で重合触媒
として使用可能である。しかしながら、しばしば共触媒
を付随的に用いると向上した結果が得られることを見い
出した。
【0045】適切な共触媒は、原則として、酸性の化合
物(ルイス酸およびブレンステッド酸の両方)である。
このような酸性化合物には、例えば有機アルミニウムハ
ライド類、例えばRAlCl2、R2AlCl、R3Al2
Cl3(各場合ともR=C1−C20−、好適にはC1−C4
−アルキル)などが含まれる。好適な共触媒にはまた米
国特許第5 155 188号に記述されている化合物
も含まれ、このような化合物は、式 (RnMO)aR’bAlXc または (RO)aR’A
lXc [式中、Mは、ケイ素、錫、ゲルマニウム、鉛またはア
ルミニウムであり、R、R1は、互いに独立して、各々
の炭素原子数が18以下のアルキル、アルキレン、アル
キニル、アリール、アラルキル、アラルキレンまたはア
ラルキニル、好適にはC1−C3−アルキルまたはフェニ
ルであり、そしてM=Alの場合にはRまたはR’のい
ずれかがハロゲンであり、Xは、塩素、フッ素、臭素ま
たはヨウ素、好適には塩素であり、aは、0.5から
2.5、好適には1から0.75であり、bは、0.2
5から2、好適には0.5から1であり、cは、ゼロか
ら2、好適には0.72から1.25であり、a+b+
c=3であり、nは、2(M=Alの場合)または3で
ある]で表される。
【0046】基(RO)をR3SiOで置き換えると、
シロキシ基を有する有効な共触媒が生じ得る。
【0047】好適なさらなる共触媒は、アルミノキサン
類、即ち有機アルミニウム化合物と水を1:1(他のA
l/水比も可能である)で反応させた生成物、例えばト
リメチルアルミニウムの部分加水分解物であり、この部
分加水分解物は式
【0048】
【化7】
【0049】[式中、m=2−100およびn=3−3
0]で表されるメチルアルミノキサン(MAO)として
知られる。
【0050】理解に役立つと言った観点で、一般に、1
つの配位部位が容易に自由になる、即ち重合させるべき
モノマーとの相互作用で利用され得るように、(通常は
かさ高くて)弱く配位するか或は配位しないアニオンを
中心金属の配位子場に導入することにより、活性化を行
う。
【0051】例えば、ブレンステッド酸であるHX[こ
こで、Xは、例えばトリフルオロメチルスルホネートな
どであってもよい]との反応で、中心金属の付近にその
ようなアニオンを生じさせる。共触媒として用いるに適
切な他のアニオンは、例えばPF6 -、SbF6 -、SnC
3 -および過塩素酸塩などである。
【0052】また、個々のアニオンの塩、例えばアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、タリウム、銀、ホスホニウ
ムおよびアンモニウムの塩などを用いてそのようなアニ
オンを導入することも可能である。
【0053】好適なさらなる共触媒には、BR3型のホ
ウ素化合物、例えばトリス(ペンタフルオロフェニル)
−ボランなど、或はHBR4またはMBR4[ここで、B
4はテトラフルオロボレート、テトラフェニルボレー
ト、テトラキス−(ペンタフルオロフェニル)ボレート
またはテトラキス−[3,5−ジー(トリフルオロメチ
ル)−フェニル]−ボレートである]型のホウ素化合物
が含まれる。
【0054】また、上記ホウ酸の塩であるcat+BR4
-[ここで、カチオンcat+は、例えばNa、K、L
i、Mg、Ca、Ag、Tl、トリフェニルメチル、N
+(C1−C12−アルキル)4、特にN,N−ジアルキル
−アニリニウムイオン類から成る群から選択される]も
好適である。
【0055】触媒および共触媒は個別にか或は一緒に添
加可能である。反応中、触媒と共触媒は錯体の形態で存
在している可能性がある。このような錯体はインサイチ
ューで生じ得るか、或はこれを個別の反応で生じさせそ
してこのようにして前以て生じさせた形態(溶液中)ま
たは単離形態(固体として)で反応に添加することも可
能である。
【0056】本発明の触媒を用いて重合させるべきシク
ロオレフィン類には、全てのシクロオレフィン類、例え
ばシクロブテン、シクロペンテン、シクロペンタジエン
ばかりでなくまた多環状のシクロオレフィン類、例えば
ジシクロペンタジエンまたは例えばヨーロッパ特許出願
公開第608 903号に記述されている如き多環状の
シクロオレフィン類も含まれる、即ちビシクロ−2−ヘ
プテン類、トリシクロ−3−デセン類、トリシクロ−3
−ウンデセン類、テトラシクロ−3−ドデセン類、ペン
タシクロ−4−ペンタデセン類、ペンタシクロペンタデ
カジエン類、ペンタシクロ−3−ペンタデセン類、ペン
タシクロ−4−ヘキサデセン類、ペンタシクロ−3−ヘ
キサデセン類、ヘキサシクロ−4−ヘプタデセン類、ヘ
プタシクロ−5−エイコセン類、ヘプタシクロ−4−エ
イコセン類、ヘプタシクロ−5−ヘンエイコセン類、オ
クタシクロ−5−ドデセン類、ノナシクロ−5−ペンタ
コセン類、ノナシクロ−6−ヘキサコセン類、シクロペ
ンタジエン/アセナフチレン付加体、1,4−メタノ−
1.4.4a.9a−テトラヒドロフルオレン類、およ
び1,4−メタノ−1.4.4a.5.10.10a−
ヘキサヒドロアントラセン類、例えばビシクロ[2.
2.1.]ヘプテ−2−エン、6−メチルビシクロ
[2.2.1.]ヘプテ−2−エン、5,6−ジメチル
ビシクロ[2.2.1.]ヘプテ−2−エン、1−メチ
ルビシクロ[2.2.1.]ヘプテ−2−エン、6−エ
チルビシクロ[2.2.1.]ヘプテ−2−エン、6−
n−ブチルビシクロ[2.2.1.]ヘプテ−2−エ
ン、6−イソブチルビシクロ[2.2.1.]ヘプテ−
2−エン、7−メチルビシクロ[2.2.1.]ヘプテ
−2−エン、エチリデン−ノルボルネン、ビニル−ノル
ボルネン、トリシクロ[4.3.0.12.5]−3−デ
セン、2−メチルトリシクロ[4.3.0.12.5]−
3−デセン、5−メチルトリシクロ[4.3.0.1
2.5]−3−デセン、トリシクロ[4.3.0.12.5
−3−ウンデセン、10−メチルトリシクロ[4.4.
0.12.5]−3−ウンデセン、テトラシクロ[4.
4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−メチル
テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ド
デセン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−プロピルテトラ
シクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセ
ン、8−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12.5.1
7.10]−3−ドデセン、8−イソブチルテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
ヘキシルテトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10
−3−ドデセン、8−シクロヘキシルテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
ステアリルテトラシクロ[4.4.0.12.5
7.10]−3−ドデセン、5,10−ジメチルテトラシ
クロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、
2,10−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、8,9−ジメチルテ
トラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデ
セン、8−メチル−9−エチルテトラシクロ[4.4.
0.12.5.17.10]−3−ドデセン、11,12−ジ
メチルテトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−
3−ドデセン、2,7,9−トリメチルテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、9−
エチル−2,7−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、9−イソブチル−
2,7−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12.5
7.10]−3−ドデセン、9,11,12−トリメチル
テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ド
デセン、9−エチル−11,12−ジメチルテトラシク
ロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、9
−イソブチル−11,12−ジメチルテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、5,
8,9,10−テトラメチルテトラシクロ[4.4.
0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−エチリデン
テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ド
デセン、8−エチリデン−9−メチルテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
エチリデン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.1
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−
イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12.5.1
7.10]−3−ドデセン、8−エチリデン−8−ブチルテ
トラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデ
セン、8−n−プロピリデンテトラシクロ[4.4.
0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−n−プロピ
リデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデ
ン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.12.5.1
7.10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−イ
ソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12.5
7.10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−
ブチルテトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−
3−ドデセン、8−イソプロピリデンテトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
イソプロピリデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.
0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−イソプロピ
リデン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデ
ン−9−イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.1
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデン
−9−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12.5.1
7.10]−3−ドデセン、8−クロロテトラシクロ[4.
4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−ブロモ
テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ド
デセン、8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.1
2.5.17.10]−3−ドデセン、8,9−ジクロロテト
ラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセ
ン、ペンタシクロ[6.5.1.13.6.02.7
9.13]−4−ペンタデセン、1,3−ジメチルペンタ
シクロ[6.5.1.13.6.02.7.09.13]−4−ペ
ンタデセン、1,6−ジメチルペンタシクロ[6.5.
1.13.6.02.7.09.13]−4−ペンタデセン、1
4,15−ジメチルペンタシクロ[6.5.1.
3.6.02.7.09.13]−4−ペンタデセン、ペンタシ
クロ[7.4.0.12.5.19.12.08.13]−3−ペ
ンタデセン、メチル置換ペンタシクロ[7.4.0.1
2.5.19.12.08.13]−3−ペンタデセン、ペンタシ
クロ[6.5.1.13.6.02.7.09.13]−4,10
−ペンタデカジエン、ペンタシクロ[8.4.0.1
2.5.19.12.08.13]−3−ヘキサデセン、11−メ
チルペンタシクロ[8.4.0.12.5.19.12.0
8.13]−3−ヘキサデセン、11−エチルペンタシクロ
[8.4.0.12.5.19.12.08.13]−3−ヘキサ
デセン、10,11−ジメチルペンタシクロ[8.4.
0.12.5.19.12.08.13]−3−ヘキサデセン、ペ
ンタシクロ[6.6.1.13.6.02.7.09.14]−4
−ヘキサデセン、1,3−ジメチルペンタシクロ[6.
6.1.13.6.02.7.09.14]−4−ヘキサデセン、
15,16−ジメチルペンタシクロ[6.6.1.1
3.6.02.7.09.14]−4−ヘキサデセン、ヘキサシク
ロ[6.6.1.13.6.110.13.02.7.09.14]−
4−ヘプタデセン、12−メチルヘキサシクロ[6.
6.1.13.6.110.13.02.7.09.14]−4−ヘプ
タデセン、12−エチルヘキサシクロ[6.6.1.1
3.6.110.13.02.7.09.14]−4−ヘプタデセン、
12−イソブチルヘキサシクロ[6.6.1.13.6
10.13.02.7.09.14]−4−ヘプタデセン、1,
6,10−トリメチルヘキサシクロ[6.6.1.1
3.6.110.13.02.7.09.14]−4−ヘプタデセン、
ヘプタシクロ[8.7.0.12.9.14.7.111.17
3.8.012.16]−5−エイコセン、ヘプタシクロ
[8.7.0.13.6.110.17.112.15.02.7.0
11.16]−4−エイコセンおよびそれのジメチル置換誘
導体、ヘプタシクロ[8.8.0.12.9.14.7.1
11.18.03.8.012.17]−5−ヘンエイコセン、ヘプ
タシクロ[8.8.0.14.7.111.18.113.16.0
3.8.012.17]−5−ヘンエイコセンおよびそれのトリ
メチル置換誘導体、15−メチルヘプタシクロ[8.
8.0.14.7.111.18.113.16.03.8.012.17
−5−ヘンエイコセン、5−メチル−ビシクロ[2.
2.1]ヘプテ−2−エン、5−C1−C20−アルキル
−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エン、例えば5
−エチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エン、
5−プロピル−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エ
ン、5−フェニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2
−エンなど、5−メチル−5−フェニル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプテ−2−エン、5−ベンジル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプテ−2−エン、5−トリル−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エン、2−(エチル
フェニル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エ
ン、5−(イソプロピルフェニル)−ビシクロ[2.
2.1]ヘプテ−2−エン、5−ビフェニル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプテ−2−エン、5−(β−ナフチ
ル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エン、5−
(α−ナフチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2
−エン、5−(アントラセニル)−ビシクロ[2.2.
1]ヘプテ−2−エン、5,6−ジフェニル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプテ−2−エン、1,4−メタノ−
1.4.4a.9a−テトラヒドロフルオレン、1,4
−メタノ−1.4.4a.5.10.10a−ヘキサヒ
ドロアントラセン、8−フェニルテトラシクロ[4.
4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−フェニルテトラシクロ[4.4.0.12.5.1
7.10]−3−ドデセン、8−ベンジル−テトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
トリル−テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10
−3−ドデセン、8−(エチルフェニル)−テトラシク
ロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8
−(イソプロピルフェニル)−テトラシクロ[4.4.
0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8,9−ジフェ
ニル−テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−
3−ドデセン、8−(ビフェニル)−テトラシクロ
[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン、8−
(β−ナフチル)−テトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン、8−(α−ナフチ
ル)−テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−
3−ドデセン、および8−(アントラセニル)−テトラ
シクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン
など、が含まれる。
【0057】好適なシクロオレフィン類には、また、ハ
ロゲン、−CN、C1−C20−アルキル、C1−C12−ア
ルコキシ、C0−C20−アルキレン−COOC1−C20
アルキル、C0−C20−アルキレン−O(O)C−C1
20−アルキルで好適には1分子当たり1から3置換さ
れているシクロオレフィン類も含まれる。
【0058】また、このシクロオレフィン類の重合を非
環状のモノオレフィン類もしくはジオレフィン類、アル
キン類および一酸化炭素の存在下で行うことも可能であ
る。適切な非環状オレフィン類には、C2−C40−α−
オレフィン類およびC4−C24−ジオレフィン類、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−
1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル
−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、
4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘ
キセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、および
上記α−オレフィン類の混合物、そしてまた1,3−ブ
タジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、1,4
−および1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエ
ン、1,6−および1,7−オクタジエン、1,8−ノ
ナジエン、1,9−デカジエン、1,11−ドデカジエ
ン、1,19−エイコジエン、および上記ジオレフィン
類の混合物が含まれる。また、α−オレフィン類とジオ
レフィン類の混合物も適切である。
【0059】上記オレフィン類およびジオレフィン類
は、更に、例えばフェニル、置換フェニル、ハロゲン、
エステル化カルボキシル基、無水酸基などで置換されて
いてもよく、この種類の化合物は、例えばクロロプレ
ン、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、フル
オロスチレン、インデン、4−ビニル−ビフェニル、ビ
ニルフルオレン、ビニルアントラセン、メタアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、ビニルシラン、トリメチル
アリルシラン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフ
ルオロエチレン、イソブチレン、ビニルカルバゾール、
ビニルピロリドン、アクリロニトリル、ビニルエーテル
類およびビニルエステル類などである。更にまた、本発
明に従い、開環重付加、例えばラクトン類、例えばε−
カプロラクトンまたはδ−バレロラクトンなどの開環重
付加、またはラクタム類、例えばε−カプロラクタムな
どの開環重付加を行うことも可能である。好適なモノマ
ー類は、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、オ
クテン、1,5−ヘキサジエン、1,6−オクタジエ
ン、メタアクリル酸メチル、ε−カプロラクトン、δ−
バレロラクトンおよびアセチレンである。
【0060】良好な加工性を示すポリマー類を製造しよ
うとする場合には、長鎖置換基を有するコモノマー類と
シクロオレフィン類の共重合を行うことを推奨すること
ができ、このような手段を用いると、ガラス転移温度を
必要に応じて下げることができる。長鎖のアルキル置換
基、特に炭素原子数が8から20のアルキル置換基が好
適である。
【0061】本触媒および任意の共触媒はそのまま均一
形態でか或は支持体に支持させた不均一形態で個別にか
或は一緒に使用可能である。ここで、このような支持体
材料は無機または有機種であってもよく、例えばシリカ
ゲル、Al23、MgCl2、セルロース誘導体、澱粉
およびポリマー類などであってもよい。
【0062】この重合は溶液、スラリー、塊状または気
相中で実施可能である。これは連続またはバッチ様式で
実施可能である。本触媒を最初に仕込んだ後にモノマー
を計量して入れてもよい。しかしながら、また、モノマ
ー類を最初に仕込んだ後に本触媒を計量して入れるこも
可能である。同様に、触媒とモノマーを最初に仕込んで
おくか或は触媒とモノマーを個々別々の2つの流れとし
て反応ゾーンに導入することも可能である。
【0063】本発明の触媒を用いた重合は、好適には水
と酸素を排除して、塊状または溶液中で実施可能であ
る。溶液重合で用いるに適切な有機溶媒には、芳香族、
例えばトルエン、クロロベンゼン、ニトロベンゼンな
ど、ハロゲン化脂肪族、例えば塩化メチレン、テトラク
ロロエタンなど、およびそれらの混合物が含まれる。
【0064】バッチ式方法の場合、本発明の触媒は、重
合させるべきモノマーを基準にして10-3から10-6
モル比に相当する量で使用可能である。また共触媒も用
いるならば、触媒/共触媒のモル比を、Al含有共触媒
の場合には一般に1から10-6、好適には10-1から1
-4にし、或はホウ素含有共触媒の場合には100から
10-1にする。
【0065】この重合は0から200℃、好適には20
から160℃の温度で実施可能である。
【0066】非溶媒、例えばメタノールまたはエタノー
ルなどを用いてポリマーを沈澱させてもよくそしてその
後に乾燥を行ってもよい。
【0067】本発明に従って用いるべき触媒Iは、ま
た、Heck反応においてオレフィン類のアリール化お
よびアルキル化も触媒する。
【0068】
【実施例】
A. パラジウム触媒の合成 1. ビス(イリド)パラジウム錯体 [PdPh(Ph2PCHCPhO)(Ph3PC
2)]の製造 THFに[Ph2PCH=C(O)Ph]Naが0.5
2g(1.59ミリモル)入っている溶液をTHFに
(TMEDA)Pd(Ph)Iが0.68g(1.59
ミリモル)入っている溶液に加えた後、その混合物を1
時間撹拌する。その後、THFにPh3P=CH2が0.
44g(1.59ミリモル)入っている溶液を加えた
後、その混合物を3時間撹拌する。溶媒を減圧下で全部
除去した後、その残渣をトルエンで抽出する。その抽出
液を減圧下で蒸発させ、エーテルと混合した後、0℃で
結晶化させる。その結果として生じた黄色がかった結晶
を単離して減圧下で乾燥させる。収量:0.63g(5
2%)。
【0069】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.60(m,6H,Ph);
7.42(m,3H,Ph);7.29(m,8H,P
h);7.23−7.45(m,13H,Ph);6.6
9(m,2H,Ph);6.65(m,3H,Ph);
4.67(s,1H,CH);1.72(dd,2H,J
PH=11.9Hz,JPH=7.6Hz,CH2);31P{1
H}−NMR{161.9MHz,CD2Cl2}:δ
(ppm)=36.9,23.0。
【0070】[PdMe(Ph2PCHCPhO)(P
3PCH2)]の製造 トルエンに[Ph2PCH=C(O)Ph]Naが4.
51g(13.8ミリモル)入っている懸濁液をトルエ
ンに(COD)Pd(Me)Clが3.66g(13.
8ミリモル)入っている懸濁液に加える。直ちに黄色の
溶液が生じ、それを12時間撹拌すると黄色がかった懸
濁液が生じる。これをトルエンにPh3P=CH2が3.
82g(13.8ミリモル)入っている溶液と混合した
後、その混合物を2から3時間撹拌する。次に、揮発性
成分を減圧下で全部除去した後、その残渣を温塩化メチ
レンで抽出する。その結果として得た抽出液を減圧下で
蒸発させ、エーテルと混合した後、−20℃に冷却する
ことで結晶化させる。その結果として生じたくすんだ白
色の結晶を単離して減圧下で乾燥させる。その母液を蒸
発乾固させ、再び少量の塩化メチレンで取り上げ、エー
テルと混合した後、−20℃で結晶化させる。その結果
として生じた結晶の処理をこの上に示したのと同様に行
う。収量:7.27g(76%)。
【0071】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.91−7.20(m,30
H,Ph);4.79(s,1H,CH);1.66(d
d,2H,JPH=12.3Hz,JPH=7.6Hz,CH
2);−0.17(d,3H,JPH=4.9Hz,M
e);13C{1H}−NMR{100.6 MHz,CD
2Cl2}:δ(ppm)=18.26(d,JPC=22
Hz,CO);140.8(d,JPC=15Hz,P
h);138.3(s,Ph);137.9(s,P
H);133.7(d,JPC=10Hz,Ph);13
2.5(d,JPC=12Hz,Ph);132.3(d,
PC=3Hz,Ph);128.9(d,JPC=2H
z,Ph);128.7(d,JPC=12Hz,P
h);128.1(d,JPC=10Hz,Ph);12
8.1(s,Ph);127.4(s,Ph);127.
2(s,Ph);75.5(d,JPC=56Hz,C
H);0.6(dd,JPC=29Hz,JPC=94H
z,CH2);−11.2(d,JPC=6Hz,Me);
31P{1H}−NMR{161.9 MHz,CD2
2}:δ(ppm)=34.6,23.9。
【0072】2. イリド−ホスフィン−パラジウム錯
体 [PdPh(Ph2PCHCPhO)(Ph3P)]の製
造 塩化メチレンに[Ph2PCH=C(O)Ph]Naが
0.40g(1.24ミリモル)入っている溶液を塩化
メチレンに(TMEDA)Pd(Ph)Iが0.53g
(1.25ミリモル)入っている溶液に加える。約1時
間後、ミルク状の黄色懸濁液を得、これをケイソウ土に
通して濾過する。次に、その濾液を0.33g(1.2
4ミリモル)のトリフェニルホスフィンと混合した後、
更に1時間撹拌する。揮発性成分を減圧下で全部除去し
た後、その残渣をトルエンで抽出して濾過する。その濾
過液を減圧下で蒸発させた後、ヘキサンと混合する。そ
の結果として黄色がかった沈澱物が生成する。その混合
物を0℃に放置することで沈澱を完了させる。次に、そ
の沈澱物を単離し、ヘキサンで洗浄した後、減圧下で乾
燥させる。収量:0.78g(87%)。
【0073】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.56(m,2H,Ph);
7.43−7.13(m,28H,Ph);6.64
(d,2H,JHH=6.7Hz,Ph);6.54(m,
1H,Ph);6.43(t,2H,JHH=7.5Hz,
Ph);4.87(br s,1H,CH);31
1H}−NMR{161.9 MHz,CD2Cl2}:
δ(ppm)=23.4(AB系);20.1(AB
系)。
【0074】[PdMe(Ph2PCHCPhO)(P
3P)]の製造 トルエンに[Ph2PCH=C(O)Ph]Naが3.
89g(10.8ミリモル)入っている溶液をトルエン
に[(PPh3)Pd(Me)Cl]2が3.52g(1
0.8ミリモル)入っている懸濁液にゆっくりと加え
る。黄色の懸濁液が生じ、これを4時間撹拌する。この
懸濁液をケイソウ土に通して濾過した後、その溶媒を減
圧下で除去する。その残渣を再びトルエンで取り上げた
後、濾過する。その溶媒を減圧下で除去した後、その残
渣をヘキサンとエーテルで洗浄する。収量:3.98g
(54%)。
【0075】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.68−7.60(m,12
H,Ph);7.41−7.27(m,15H,Ph);
7.20−7.16(mm,3H,Ph);4.83(d
d,1H,JHP=4.6,JHP=0.8Hz,CH);
0.16(dd,3H,JHP=4.4Hz,Me);31
1H}−NMR{161.9 MHz,CD2Cl2}:
δ(ppm)=28.5(AB系);24.2(AB
系)。
【0076】[PdMe(Ph2PCHCPhO)(E
3P)]の製造 [PdMe(Ph2PCHCPhO)(Ph3P)]の方
法と同様な方法を用いて、1.48g(5.38ミリモ
ル)の[(PEt3)Pd(Me)Cl]2と1.76g
(5.38ミリモル)の[Ph2PCH=C(O)P
h]Naから[PdMe(Ph2PCHCPhO)(E
3P)]を46%(1.34g)の収率で得る。
【0077】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.77−7.75(m,12
H,Ph);7.58−7.53(m,4H,Ph);
7.31−7.27(m,6H,Ph);7.23−7.3
0(m,3H,Ph);4.81(d,1H,JHP=4.
3Hz,CH);1.78(dquint,6H,JHP
=JHH=7.6Hz,JHP=1.5Hz,CH2);1.
14(ddt,9H,JHP=15.0Hz,JHP=1.1
Hz,CH3−Et);0.24(dd,3H,JHP
5.3Hz,JHP=5.2Hz,CH3Pd);31
1H}−NMR{161.9MHz,CD2Cl2}:δ
(ppm)=28.0(AB系);18.4(AB系)。
【0078】3. イリド−イミン−パラジウム錯体 [PdMe(Ph2PCHCPhO)(Ph3PNH)]
の製造 [PdMe(Ph2PCHCPhO)(Ph3PC
2)]、の方法と同様な方法を用いて、1.42g
(5.58ミリモル)の(COD)Pd(Me)Clと
1.82g(5.58ミリモル)の[Ph2PCH=C
(O)Ph]Naと2.58g(5.58ミリモル)の
Ph3P=NHから[PdMe(Ph2PCHC(O)P
h(Ph3PNH)]を73%(2.83g)の収率で
得る。
【0079】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=7.90(m,6H,Ph);
7.51(m,7H,Ph);7.37(m,6H,P
h);7.27(m,8H,Ph);7.09(m,1
H,Ph);7.03(m,2H,Ph);4.56
(d,1H,JPH=2.0Hz,CH);1.19(br
s,1H,NH);0.00(d,3H,JPH=2.1
Hz,Me);31P{1H}−NMR{161.9 MH
z,CD2Cl2}:δ(ppm)=34.3(d,JPP
=13Hz,32.4(d)。
【0080】4. イリド−ピリジン−パラジウム錯体 [PdMe(Ph2PCHCPhO)(C55N)]の
製造 [PdMe(Ph2PCHCPhO)(Ph3PC
2)]、の方法と同様な方法を用いて、1.00g
(3.77ミリモル)の(COD)Pd(Me)Clと
1.32g(3.77ミリモル)の[Ph2PCH=C
(O)Ph]Naと0.30ml(298mg、3.7
7ミリモル)のピリジンから[PdMe(Ph2PCH
CPhO)(C55N)]を48%(920mg)の収
率で得る。
【0081】1H NMR{400.1 MHz,CD2
Cl2}:δ(ppm)=8.88(d,2H,JHH
4.6Hz,o−H−py);7.80(m,3H,p−
H−PyおよびPH)、7.63(m,4H,Ph);
7.42(m,2H,Ph);7.33(m,6H,P
h);7.23(m,3H,m−H−PyおよびP
H);4.73(d,1H,JPH=1.7Hz,CH);
0.36(s,3H,Me);31P{1H}−NMR{1
61.9 MHz,CD2Cl2}:δ(ppm)=33.
7。
【0082】5. 触媒前駆体 [(COD)Pd(Me)Cl]の製造 メタノールにNa2PdCl4が12.0g(40.8ミ
リモル)入っている溶液に1,5−CODを12.0m
l(97.8ミリモル)加え、その混合物を12時間撹
拌し、その結果として生じた黄色固体を濾別してメタノ
ールで洗浄する。この生成物を塩化メチレン/メタノー
ルの1:1混合物に懸濁させ、6.8ml(48.9ミ
リモル)のSnMe4と混合した後、その混合物を3時
間撹拌する。次に、揮発性成分を減圧下で全部除去した
後、その残渣をエーテルで抽出する。次に、その残存す
る残渣の再結晶を塩化メチレン/エーテルを用いて行
う。収量:7.71g(71%)。
【0083】参照:P.W.N.M. van Lee
uwen, C.F. Roobeek, EP−A
380162(1990);R.E. Ruelke,
I.M. Han, C.J. Elsevier,
P.W.N.M. vanLeeuwen C.F.
Roobeek, M.C. Zoutberg,
Y.F. Wang, C.H. Stam,Inor
g, Chim. Acta(1990)169,5。
【0084】[(Ph3P)Pd(Me)Cl]2の製造 トルエンに(COD)Pd(Me)Clが2.96g
(11.2ミリモル)入っている溶液にトリフェニルホ
スフィンを2.93g(11.2ミリモル)加えた後、
その混合物を3時間撹拌する。次に、生じた沈澱物を濾
別し、トルエンそしてヘキサンで洗浄した後、減圧下で
乾燥させる。収量:3.89g(83%)。
【0085】参照:F.T. Ladipo, G.
K. Anderson, Organometall
ics(1994)13,303。
【0086】Na[Ph2PCHCPhO]の製造 エーテルにPh2PCH2CPhOが5.57g(18.
3ミリモル)入っている懸濁液に、−78℃で、THF
中1.0モル規定のナトリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドを18.3ml(18.3ミリモル)滴下す
る。滴下終了後、その混合物を室温に温め、その結果と
して生じた黄色溶液を12時間撹拌する。次に、揮発性
成分を減圧下で全部除去する。その残渣の再結晶をエー
テルを用いて行う。
【0087】参照:M.D. Fryzuk, X.
Gao, S.J. Rettig,Can. J.
Chem.(1995)73,1175−80の方法に
類似した方法。
【0088】(TMEDA)Pd(Me)Clの製造 THFに「PD(DBA)2」が9.72g(16.9
ミリモル)入っている溶液にTMEDAを2.95g
(25.4ミリモル)加えた後、ヨードベンゼンを3.
45g(16.9ミリモル)加える。この溶液を40℃
で1時間撹拌し、セライトに通して濾過した後、その濾
液の蒸発乾固を減圧下で行う。その結果として生じたオ
レンジ色の固体をエーテルで洗浄した後、減圧下で乾燥
させる。収量:3.30g(46%)。
【0089】参照:W. de Graf, J.va
n Wegen, J.Boersma, A.L.
Spek, G.van Koten, Recl.
Trav. Chim. Pays−Bas(198
9)108,275。
【0090】用いた省略形: DBA=ジベンジリデンアセトン TMEDA=テトラメチルエチレンジアミン COD=シクロオクタジエン THF=テトラヒドロフラン Me=メチル Ph=フェニル B. 重合における触媒特性 1. ノルボルネン重合 我々は、我々のパラジウム触媒がノルボルネンの重合に
おいて室温および80℃で示す触媒活性を試験した。モ
ノマー/触媒のモル比を1000−100000:1に
した。反応を1時間行い、エタノール中で沈澱を起こさ
せ、ポリマーを単離し、エタノールで洗浄し、乾燥させ
て重量測定を行うことを通して、反応変換率の比較測定
を実施した(表1から5)。
【0091】選択した共触媒と上記錯体を相互作用させ
ると、この錯体の活性が有意に高くなる。トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボランが示す活性化効果は中程度
のみであるが、PdPh(Ph2PCHCPhO)(P
3P)とHB(C63(CF324酸を組み合わせる
と、最初に仕込んだノルボルネンの51%が80℃で1
時間以内にM/K=1000で重合する。MAOを共触
媒として用いると活性がかなり向上し、ポリマーが1モ
ルのPd当たり2.7t/時で得られる。
【0092】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン系不飽和化合物重合用開始剤と
    しての式 【化1】 [式中、Eは、窒素、燐、ヒ素またはアンチモンであ
    り、Xは、酸素、NR1または硫黄であり、R1、R2
    3は、互いに独立して、C1−C20−アルキル、C2
    30−アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6
    12−アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキ
    ル、C1−C20−アルキル−C6−C12−アリール、C1
    −C20−アルコキシ、C6−C12−アリールオキシ、C1
    −C20−アルキルアミノ、C6−C12−アリールアミ
    ノ、M−SO3−C6−C12−アリールであり、そしてR
    1はまた水素であってもよく、R4、R5は、互いに独立
    して、水素、C1−C20−アルキル、C2−C30−アルケ
    ニル、C3−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリー
    ル、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキル、C1−C
    20−アルキル−C6−C12−アリール、塩素、OR6、C
    OOR6、COOM、CONR6 2、COR6、SR6、S
    26、OSO26、P(O)(OR62-y7 y、C
    N、NHR6、NR6 2、SO3Mであり、R6、R7は、互
    いに独立して、水素、C1−C20−アルキル、C2−C30
    −アルケニル、C3−C8−シクロアルキル、C6−C12
    −アリール、C6−C12−アラ−C1−C20−アルキル、
    1−C20−アルキル−C6−C12−アリールであり、y
    は、ゼロ、1または2であり、Mは、アルカリ金属、1
    /2アルカリ土類金属、アンモニウム、ホスホニウム、
    タリウム、(C1−C20−アルキル)4−アンモニウム、
    (C1−C20−アルキル)4−ホスホニウム、(C1−C
    20−アルキル)4-Z(C6−C12−アリール)Z−ホスホ
    ニウム、(C1−C20−アルキル)4-Z(C6−C12−ア
    リール)Z−アンモニウムであり、Lは、R8910
    (Y)n、アルキルエーテル、エステル、アルキルおよ
    びアリールニトリル類、ピリジン、ピペリジン、スルホ
    キサイド類、スルホン類、スルフィミド類、スルホジイ
    ミド類または硫黄イリド類であり、E1は、Eで定義し
    た通りであり、R8−R10は、互いに独立して、水素、
    1−C20−アルキル、C2−C30−アルケニル、C3
    8−シクロアルキル、C6−C12−アリール、C6−C
    12−アラ−C1−C20−アルキル、C1−C20−アルキル
    −C6−C12−アリール、OR11であり、R11は、水
    素、C1−C20−アルキル、C2−C30−アルケニル、C
    3−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリール、C6
    12−アラ−C1−C20−アルキル、C1−C20−アルキ
    ル−C6−C12−アリールであり、Yは、R1213C、
    12N、酸素、硫黄、=C=C=O、=C=C=S、−
    CPR123であり、R12、R13は、互いに独立し
    て、C1−C20−アルキル、C2−C30−アルケニル、C
    3−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリール、C6
    12−アラ−C1−C20−アルキル、C1−C20−アルキ
    ル−C6−C12−アリールであり、zは、ゼロまたは1
    から4の整数であり、そしてnは、ゼロまたは1であ
    る]で表される化合物の使用。
  2. 【請求項2】 シクロオレフィン類を重合および共重合
    させるための請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 シクロオレフィン類および非環状オレフ
    ィン類を共重合させるための請求項1記載の使用。
  4. 【請求項4】 酸共触媒の存在下における請求項1記載
    の使用。
  5. 【請求項5】 0から200℃の温度における請求項1
    記載の使用。
  6. 【請求項6】 n=1である請求項1記載の式(I)で
    表される化合物。
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