JPH10130094A - ダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置 - Google Patents

ダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置

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JPH10130094A
JPH10130094A JP28095396A JP28095396A JPH10130094A JP H10130094 A JPH10130094 A JP H10130094A JP 28095396 A JP28095396 A JP 28095396A JP 28095396 A JP28095396 A JP 28095396A JP H10130094 A JPH10130094 A JP H10130094A
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JP
Japan
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thin film
reaction gas
gas introduction
introduction chamber
substrate
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Pending
Application number
JP28095396A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Kajita
直幸 梶田
Shigeru Yamaji
茂 山地
Hajime Nakatani
元 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質のDLC薄膜を効率良く形成できるD
LC薄膜形成装置を得る。 【解決手段】 真空槽1中で、基材3に対向してガスイ
オン源10を配置する。ガスイオン源10は反応ガス導
入室11と、熱電子放出手段12と、熱電子引出し電極
13と、加速電極15と、カバー17を有する。反応ガ
ス導入室11と熱電子放出手段12は同電位で、加速電
極15とカバー17は接地電位である。基材3と熱電子
放出手段12にはそれぞれ電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイヤモンドラ
イクカーボン薄膜を形成する装置に関するものであり、
特にガスイオン源を用いたダイヤモンドライクカーボン
薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金型、工具、摺動部材、光・
磁気ディスク装置の記録媒体などの表面を保護するハー
ドコーティング膜として、ダイヤモンドライクカーボン
(DLC)薄膜の利用が図られている。図7は、例えば
特開昭63−185893号公報に示された従来のマイ
クロ波プラズマを用いたDLC薄膜形成装置の断面図で
ある。図において、1は内部を真空に保つ真空槽、10
1は真空槽1内で基材3を保持する基材ホルダー、6は
基材ホルダーに設けられて基材3を加熱するヒーター、
103、104は真空槽1内へ反応ガスを導入するため
の反応ガス導入口、102は真空槽1内へマイクロ波を
印加するための導波管、105は真空槽1内に磁界を生
じさせる電磁石である。
【0003】次に動作について説明する。真空槽1内で
基材ホルダー101に基材3を保持させる。次いで、ヒ
ーター6により基材3を300〜900℃に加熱すると
ともに、真空槽1内の真空度を10-3〜10-5Torr
に保持する。続いて反応ガス導入口103および104
からCH4、C22などの反応ガスを真空槽1内に供給
し、電磁石105により真空槽1内に磁場を印加すると
ともに、導波管102から出力300〜600Wのマイ
クロ波を印加して真空槽1内にマイクロ波プラズマを発
生させ、励起炭素が基材3上に到達することにより、基
材3上にDLC薄膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のダ
イヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜形成装置で
は、真空槽全体にガスを供給し、そこにマイクロ波を印
加して薄膜を形成するので、ガスのイオン化などの効率
が悪かった。この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ガスのイオン化などを効率化し
て、高品質のDLC薄膜を効率良く形成できるDLC薄
膜形成装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るDLC薄
膜形成装置は、ガスが導入される反応ガス導入室と、反
応ガス導入室内で熱電子を放出する熱電子放出手段と、
熱電子放出手段から熱電子を引出す熱電子引出し電極
と、反応ガス導入室外で、基材に向けてイオンを加速す
る加速電極とを有するガスイオン源を備え、反応ガス導
入室の電位を熱電子放出手段の電位以下の電位にしたも
のである。
【0006】また、反応ガス導入室の電位を熱電子引出
し電極の電位と同電位にしたものである。さらに、反応
ガス導入室を、接地電位のカバーで覆ったものである。
また、加速電極を冷却する冷却手段を有するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示すダ
イヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜形成装置の断
面図である。図において、1は内部を真空に保持する真
空槽、2は真空槽1内の排気を行う排気系、3は表面に
DLC薄膜が形成される例えば超硬合金のような基材で
あり、図示しないホルダーにより真空槽1内に保持され
ている。10は基材3に対向して設けられ、解離された
炭素と炭素イオン、および解離された水素と水素イオン
を発生させるガスイオン源、11は内部にDLC薄膜の
原材料である炭素(C)を含む炭化水素系の反応ガスが
導入される反応ガス導入室であり、イオンなどを放出で
き、かつ流路抵抗を大きくして真空槽1との間に差圧が
与えられるようにオリフィス(図示せず)が、基材3と
の対向部16に設けられている。
【0008】12はタングステンワイヤーあるいはタン
タルワイヤーなどで構成され、反応ガス導入室11内に
設けられた熱電子放出手段、13は平行配置された細い
金属線で構成され、反応ガス導入室11内に設けられた
熱電子引出し電極、14は反応ガス導入室11につなが
って、その内部に反応ガスを導入する反応ガス導入管、
15は反応ガス導入室11の外側に設けられて基材3に
向けてイオンを加速する加速電極、17は加速電極15
と一体になって反応ガス導入室11を覆うとともに接地
されたカバーであり、反応ガス導入室11、熱電子放出
手段12、熱電子引出し電極13、反応ガス導入管1
4、加速電極15およびカバー17でガスイオン源10
を構成している。また、反応ガス導入室11は熱電子放
出手段12に電気的に接続されてこれと同電位になって
いる。
【0009】20は加速電極15に対して基材3に時間
の関数として電圧を印加できる第1のバイアス手段、2
1は加速電極15に対して熱電子放出手段12に時間の
関数として電圧を印加できる第2のバイアス手段、22
は熱電子引出し電極13の電位を熱電子放出手段12に
対して正方向にバイアスする直流電源、23は熱電子放
出手段12を作動させるための交流電源である。加速電
極15および第1、第2のバイアス手段20、21の一
端は接地している。
【0010】次に動作について説明する。まず、排気系
2により真空槽1内を1×10-6Torr程度の真空度
に排気した後、図示しない基材温度調整機構により、基
材温度を100℃〜250℃に調整して、反応ガス導入
管14から反応ガス導入室11内へ反応性ガスである炭
化水素系のガスを導入し、ガスを熱電子引出し電極13
および熱電子放出手段12に向けて噴出させ、反応ガス
導入室11内の真空度を1×10-2〜1×10-1Tor
rに調整する。そして、交流電源23から熱電子放出手
段12に電力を供給し、2000℃程度に加熱すること
により、熱電子の供給が可能な状態にする。次いで、直
流電源22から50〜800V程度の電圧を印加して、
熱電子引出し電極13の電位を熱電子放出手段12に対
して正方向にバイアスし、熱電子放出手段12から1〜
3A程度の電子を熱電子引出し電極13に向けて、図中
矢印のように照射させる。反応ガス導入室11内の炭化
水素系のガスは、この電子の照射、および加熱された熱
電子放出手段12への接触などにより、励起、解離、お
よびイオン化される。
【0011】このとき、反応ガス導入室11の電位は熱
電子放出手段12の電位と同電位になっているので、放
出された熱電子は反応ガス導入室11の内部に閉じ込め
られ、反応ガスとの衝突頻度が増加し、電子照射による
炭化水素系のガスの励起、解離、イオン化の効率を向上
させることができ、効率良く、安定に、解離された炭素
と炭素イオン、および解離された水素と水素イオンを供
給することができる。なお、反応ガス導入室11と熱電
子放出手段12との間に直流電源(図示せず)を挿入し
て、反応ガス導入室11の電位が熱電子放出手段12の
電位よりも低くなるようにしても同様の作用、効果があ
る。また、真空槽1内に複数のイオン源が存在する場
合、各イオン源から放出された電子により相互に干渉
し、イオン源の動作が不安定になることがある。そこ
で、接地電位であるカバー17によりガスイオン源10
を覆うことによりガスイオン源10内部への電子の流れ
込みを抑制し、ガスイオン源10の動作を安定にする。
【0012】そして、基材3および熱電子放出手段12
にバイアス電圧を印加する。加速電極15の電位を基準
として、第1のバイアス手段20により基材3に印加す
る電圧V1(t)、および第2のバイアス手段により熱
電子放出手段12に印加する電圧V2(t)の例を図2
に示す。V1(t)、V2(t)とも電圧は±数kV以
内、周波数は数十Hz〜数十kHzとする。V2(t)
が正のときは反応ガス導入室11からイオン(正電荷)
を取り出すことができ、逆に、負のときは電子を取り出
すことができる。したがって、正負のバイアス電圧の大
きさ、正負の電圧を与える時間の比率を制御することに
より、膜形成に関係する炭素イオン、水素イオンの運動
エネルギーおよびイオン量、あるいは、基材3上のチャ
ージアップを中和するための電子の運動エネルギーおよ
び電子量を効率よく制御することができる。ここでチャ
ージアップについて説明する。DLCは絶縁物であるた
め、成膜時にイオンにより正電荷になるチャージアップ
現象が生じる。電荷がたまると放電し、膜面が荒らされ
る。これを抑制するために電子を供給して帯電を中和
し、膜の平坦度をよくするわけである。
【0013】さらに、ガスイオン源10から引出された
イオン、電子が基材3へ入射する運動エネルギーおよび
量をV1(t)により効率よく制御できる。すなわち、
V1(t)が負のときはイオンにエネルギーを付与して
基材3へ入射することができ、逆に、正のときは電子を
供給することができるため、正負のバイアス電圧の大き
さ、正負の電圧を与える時間の比率を制御することによ
り、炭素イオン、水素イオン、電子の運動エネルギーお
よびそれらの量を制御することができる。また、V1
(t)とV2(t)の間で同期をとり、トータル的に
(V1(t)−V2(t))を制御することにより、炭
素イオン、水素イオン、電子の運動エネルギーおよびそ
れらの量を制御することができる。
【0014】図2の場合、V1(t)とV2(t)間で
同期をとり、ガスイオン源10から大量のイオンを引出
すとともに、基材3への入射時には薄膜形成に適したエ
ネルギーレベルに制御した場合を示している。まず、励
起電離状態の反応ガス導入室11内からイオンを大量に
取り出すために、図2(b)に示すようにV2(t)を
正方向に大きなバイアス電圧とすることにより、このバ
イアス電圧に比例してイオンを大量に引出すことができ
る。同時に、図2(a)に示すようにV1(t)を正方
向にバイアスすることにより、イオンを減速させ、トー
タル的には、つまり(V1(t)−V2(t))は図2
(c)に示すようになり、ガスイオン源10から引出さ
れたイオンの運動エネルギーを適切なレベルに制御し
て、基材3へ入射させる。なお、V2(t)が負の期間
はガスイオン源10から電子が引出され、(V1(t)
−V2(t))により基板3へ入射する。
【0015】なお、DLC薄膜を形成の前処理として、
基材3表面のクリーニング処理を行ってもよい。その場
合は、イオンクリーニングに適した、例えばアルゴンガ
スを反応ガス管14から反応ガス導入室11へ導入し、
反応ガス導入室11の真空度を1×10-2から1×10
-1Torrにする。そして熱電子放出手段12を作動さ
せ、熱電子引出し電極13に向けて電子を照射すること
により、上記ガスのイオン化を行い、第2のバイアス手
段21により、励起電離状態の反応ガス導入室11内か
らイオンを効率よく取り出し、第1のバイアス手段20
によりそのイオンの基材3へ入射する運動エネルギー、
量を制御する。この際、第1、第2のバイアス手段2
0、21のトータル電圧(V1(t)−V2(t))を
−0.5〜−3kV程度にすることにより、効果的にク
リーニング処理ができる。以上のクリーニング処理によ
り、基材3表面の水分、油脂成分、表面酸化物などの不
純物を除去することができ、基材3とDLC薄膜の密着
性が向上する。
【0016】例えば、図3は、本発明によるダイヤモン
ドライクカーボン(DLC)薄膜形成装置により形成さ
れたダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜のラマ
ン分析結果の一例を示す。図より、1550cm-1付近
に主ピークを持ち、1400cm-1付近にショルダーバ
ンドを有する非対称なラマンバンドが観察され、DLC
の典型的なスペクトルを示しており、高品質のDLC薄
膜が形成できていることがわかる。なお、比較のため、
グラファイト薄膜のスペクトルを並記する。
【0017】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2を示すDLC薄膜形成装置の断面図であり、反応ガ
ス導入室11と熱電子引出し電極13とが互いに電気的
に接続されて同電位になっている。その他の構成につい
ては実施の形態1と同様であるので説明を省略する。反
応ガス導入室11の電位を前記熱電子引出し電極13の
電位と同電位とすることにより、放出された熱電子は前
記反応ガス導入室11の内壁にも向かって放出され、電
子の衝突によるガスのイオン化領域を広くすることがで
き、反応ガスとの衝突頻度が増加し、電子照射による、
反応性ガスである炭化水素系のガスの励起、解離、イオ
ン化の効率を向上させることができ、効率良く、安定
に、解離された炭素と炭素イオン、および解離された水
素と水素イオンを供給することができる。このように反
応ガス導入室11と熱電子引出し電極13を互いに接続
するという簡単な手段により、高品質のDLC薄膜が効
率良く形成できる。
【0018】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示すDLC薄膜形成装置の断面図で、18は冷却
手段としての冷却管であり、加速電極15およびカバー
17に接して設けられ、内部に冷媒を通してこれらを冷
却する。その他の構成については実施の形態2と同様で
あるので説明を省略する。図6に基材の温度をパラメー
タとした場合のダイヤモンドライクカーボン(DLC)
薄膜のラマン分析結果を示す。基材の温度が250度で
はDLCの典型的なスペクトルを示すのに対して、基材
の温度を300度および400度とした場合、グラファ
イトのスペクトルとなっている。したがって、成膜中に
ガスイオン源10からの熱放出による基材の温度上昇を
冷却管18で抑制することにより、高硬度で、高品質の
DLC薄膜を形成することができる。
【0019】なお、以上の実施の形態では、時間の関数
として電圧を印加する第1および第2のバイアス手段2
0、21を備えた場合について示したが、このような第
1および第2のバイアス手段20、21の有無にかかわ
らず、本発明を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によるDLC薄
膜形成装置は、ガスが導入される反応ガス導入室と、そ
の内部で熱電子を放出する熱電子放出手段と、熱電子を
引出す熱電子引出し電極と、基材に向けてイオンを加速
する加速電極とを有するガスイオン源を備えているの
で、反応ガス導入室中でガスの励起、解離、イオン化を
行うことができ、ガスのイオン化などの効率が向上す
る。さらに、反応ガス導入室の電位を熱電子放出手段の
電位以下にすることにより、放出された熱電子が反応ガ
ス導入室の内部に閉じ込められて反応ガスとの衝突頻度
が増加し、イオン化などの効率が向上する。
【0021】また、反応ガス導入室の電位を熱電子引出
し電極と同電位にすることにより、電子の衝突によるガ
スのイオン化領域を広くすることができ、イオン化など
の効率が向上する。さらに、反応ガス導入室を接地電位
のカバーで覆うことにより、他のイオン源からの電子の
流入を抑制し、ガスイオン源の動作が安定してDLC薄
膜の品質が向上する。さらに、加速電極を冷却する冷却
手段を有することにより、ガスイオン源からの熱放出に
よる基材の温度上昇を抑制でき、DLC薄膜の品質が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すDLC薄膜形
成装置の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における第1、第2
のバイアス手段による電圧を示す波形図である。
【図3】 薄膜のラマン分析結果を示すラマンスペクト
ル図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すDLC薄膜形
成装置の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すDLC薄膜形
成装置の断面図である。
【図6】 基材温度をパラメータとした薄膜のラマン分
析結果を示すラマンスペクトル図である。
【図7】 従来のDLC薄膜形成装置の断面図である。
【符号の説明】
1 真空槽、3 基材、10 ガスイオン源、11 反
応ガス導入室、12 熱電子放出手段、13 熱電子引
出し電極、15 加速電極、17 カバー、18 冷却
管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にダイヤモンドライクカーボン薄膜
    を形成する薄膜形成装置において、内部を所定の真空度
    に保持して上記基材を収容する真空槽と、上記基材に対
    向して設けられ、解離された炭素と炭素イオン、および
    解離された水素と水素イオンを発生させるガスイオン源
    とを備え、このガスイオン源は、上記基材に向かってオ
    リフィスが設けられ、かつガスが導入される反応ガス導
    入室と、この反応ガス導入室内に設けられて熱電子を放
    出する熱電子放出手段と、この熱電子放出手段から熱電
    子を引出す熱電子引出し電極と、上記反応ガス導入室の
    外側に設けられ、上記基材に向けて上記イオンを加速す
    る加速電極とを有し、上記反応ガス導入室の電位は上記
    熱電子放出手段の電位以下の電位であることを特徴とす
    るダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 基材にダイヤモンドライクカーボン薄膜
    を形成する薄膜形成装置において、内部を所定の真空度
    に保持して上記基材を収容する真空槽と、上記基材に対
    向して設けられ、解離された炭素と炭素イオン、および
    解離された水素と水素イオンを発生させるガスイオン源
    とを備え、このガスイオン源は、上記基材に向かってオ
    リフィスが設けられ、かつガスが導入される反応ガス導
    入室と、この反応ガス導入室内に設けられて熱電子を放
    出する熱電子放出手段と、この熱電子放出手段から熱電
    子を引出す熱電子引出し電極と、上記反応ガス導入室の
    外側に設けられ、上記基材に向けて上記イオンを加速す
    る加速電極を有し、上記反応ガス導入室の電位は上記熱
    電子引出し電極の電位と同電位であることを特徴とする
    ダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 反応ガス導入室を、接地電位のカバーで
    覆ったことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 加速電極を冷却する冷却手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置。
JP28095396A 1996-10-23 1996-10-23 ダイヤモンドライクカーボン薄膜形成装置 Pending JPH10130094A (ja)

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