JPH10129595A

JPH10129595A - 空中浮遊遊戯具

Info

Publication number: JPH10129595A
Application number: JP31847296A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Saito; 一夫斉藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-10-24
Filing date: 1996-10-24
Publication date: 1998-05-19

Abstract

(57)【要約】【課題】遊戯者がハンドル操作を繰り返すこと
により、左右の翼を大きく羽ばたかせ、あたかも巨大な
鳥に乗って空中遊泳をしていることを体感することがで
きる空中浮遊遊戯具を提供すること。【解決手段】本体内にヘリウムガスを注入した鳥形
浮上体と、該鳥形浮上体の左右の翼を上下動させる翼運
動機構と、前記鳥形浮上体の浮上力と遊戯者の自重を相
殺する浮力調整機構と、本体内のヘリウムガスを抜気す
ることができる弁機構と、前記鳥形浮上体に遊戯者を連
結保持する遊戯者保持機構とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空中に浮遊する遊
戯具を巨大な鳥形に形成し、遊戯者がハンドルを操作す
ることで翼が上下動し、あたかも巨大な鳥と共に、空中
を浮遊しているように構成された空中浮遊遊戯具に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、さまざまな方法で、人間を空
中に浮遊させることを目的とした遊戯具が開発されてい
る。その中で、風力を利用し空中を飛行するものとし
て、グライダーやハングライダーがある。また、球状の
本体内に空気より軽い気体を注入し、本体にカート状の
搭乗室を付設して、上空に舞い上がる気球等が古くから
開発されている。

【０００３】しかし、グライダーやハングライダーは、
熟練した操作や経験が必要となり、初心者や子供が遊戯
するには危険が伴った。また、気球により上空に舞い上
がるには、知識と経験、及び多大な費用が必要となっ
た。

【０００４】そのため、熟練した操作や経験及び設備費
用を不要とした遊戯具として、本出願人により開発され
た、実開平４−１３３８８６号開示の空中散歩器があ
る。該空中散歩器の構成は、空中へ遊戯者を浮上させる
浮上機構と、該浮上機構に遊戯者を連結保持する遊戯者
保持機構と、前記浮上力に対する遊戯者の重量比に相応
して加重を付与する重量制御機構と、該遊戯者が過重に
上昇することを回避して安全を確保する安全確保機構と
を特徴としている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記空中散歩器に於て
は、浮上機構と重量制御機構の重量比のバランスで無重
力状態になり、該無重力状態で地上を蹴ることにより、
空中へ自由自在に飛翔することができる構成となってい
る。

【０００６】しかし上記構成によると、無重力状態にな
り空中で浮遊することは実現できるが、浮上機構（鳥
形）と遊戯者は空中で静止したままの状態となり、真実
味に欠けてしまった。そのため、各地で開催されるイベ
ント等の一環としては、遊戯性という観点で問題で生じ
た。

【０００７】本発明は上記の点に鑑み、本出願人により
開発された空中散歩器をより一層改良したものであり、
遊戯者が巨大な鳥と共に、あたかも空中を浮遊している
イメージを醸し出すことができる空中浮遊遊戯具を提供
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の空中浮遊遊戯具
は、上記課題を達成するために、本体内にヘリウムガス
を注入した鳥形浮上体と、該鳥形浮上体の左右の翼を上
下動させる翼運動機構と、前記鳥形浮上体の浮上力と遊
戯者の自重を相殺する浮力調整機構と、本体内のヘリウ
ムガスを抜気することができる弁機構と、前記鳥形浮上
体に遊戯者を連結保持する遊戯者保持機構とで構成す
る。

【０００９】また、前記翼運動機構は、減速機構を介在
させたハンドル操作により左右の翼を上下動させる。

【００１０】上記構成により、ハンドル操作を繰り返す
ことにより、左右の翼が大きく羽ばたき鳥形浮上体が上
下動する。そのため、遊戯者は本物の巨大な鳥に乗っ
て、あたかも空中遊泳をしているような体感を得ること
ができる。

【００１１】また、翼運動機構は、減速機構を利用して
いるので、小さな子供の力でも容易にハンドル操作がで
きる構成となっている。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の空中浮遊遊戯具の実施の
形態を図面に基づいて説明する。なお、図１は本発明の
空中浮遊遊戯具の全体図を、図２は空中浮遊遊戯具の翼
運動機構を、図３は空中浮遊遊戯具の断面図を、図４及
び図５は空中浮遊遊戯具の使用方法をそれぞれ表す。

【００１３】本発明の空中浮遊遊戯具１は、鳥形浮上体
１０と、翼運動機構２０と、浮力調整機構３０と、弁機
構４０及び遊戯者保持機構５０とで構成されている。

【００１４】前記鳥形浮上体１０は、図中、巨大なカモ
メをイメージして形成されており、該鳥形浮上体１０の
内部には、大気よりも軽いヘリウムガス１１が注入され
ている。また、鳥形浮上体１０の胴体部１２と左右の翼
１３とは、接続部１４を介在して分離独立して設けら
れ、夫々にヘリウムガス１１が注入されている。

【００１５】前記翼運動機２０は、図２に示すように、
遊戯者Ｐの背中に配置される箱体２３と、その箱体２３
の内部に収納された減速機構２１と、一対のＬ字状のハ
ンドル２２と、左右の翼１３に連設されている引張紐２
４とで構成されている。

【００１６】前記箱体２３は、保持ベルト５１により、
遊戯者Ｐの背中に保持固定されている。また箱体２３の
上部には、鳥形浮上体１０の胴体部１２と連設されてい
る連結ベルト５２が設けられている。更に、箱体２３の
側面には貫通孔２６が穿孔されており、該貫通孔２６内
には引張紐２４が摺動自在に挿通されている。

【００１７】前記減速機構２１は、大径及び小径の複数
のギヤと、シャフトやクランク（図示せず）等からな
り、ハンドル２２を回動させることにより、引張紐２４
が上下に往復動する。また、該ハンドル２２の操作は、
減速機構２１を介在しているので、軽い力で左右の翼１
３を上下動できるように構成されている。

【００１８】浮力調整機構３０は、鳥形浮上体１０の浮
力と、遊戯者Ｐの自重差を相殺し、無重力状態を実現す
るためのものである。該浮力調整機構３０は、箱体２３
の下部に設けられている過重入３１の内部に、１Ｋｇ、
５Ｋｇ、１０Ｋｇ等の任意の鉄塊３２を搭載することに
より、鳥形浮上体１０の浮力と、遊戯者Ｐの自重差を相
殺し、遊戯者Ｐが空中で無重力状態を体感することがで
きるように構成されている。

【００１９】弁機構４０は、鳥形浮上体１０の胴体部１
２に設けられている弁４１と、その弁４１に設置されて
いる抜気紐４２とで構成されており、該抜気紐４２には
連結紐４３が連結されている。

【００２０】前記抜気紐４２は、遊戯者Ｐの手元に引降
ろされており、鳥形浮上体１０が過剰に上昇した場合、
抜気紐４２を操作して胴体部１２内の気体１１を抜気す
れば、鳥形浮上体１０を好適な高さに戻すことができ
る。また、連結紐４３の端部には、地上Ｌの地下に埋設
されてた埋設端部４４が固定されている。

【００２１】５０は、鳥形浮上体１０と遊戯者Ｐとを、
安全に保持固定する遊戯者保持機構であり、該遊戯者保
持機構５０の保持ベルト５１で、遊戯者Ｐの胸部、腰部
および股間部とを保持固定している。また、連結ベルト
５２により、箱体２３の上部と鳥形浮上体１０の胴体部
１２とを連設している。

【００２２】次に、本発明の空中浮遊遊戯具の遊戯方法
を図面に基づいて説明する。

【００２３】まず、搭乗前に遊戯者Ｐの安全を確保する
ために、頭部保護具６０、安全手袋６１、安全服６２及
び安全靴６３等の防護服を着衣するのが好ましい。

【００２４】次に、保持ベルト５１により、遊戯者Ｐを
鳥形浮上体１０に保持固定する。そして、過重入３１に
任意の重さの鉄塊３２を搭載し、鳥形浮上体１０の浮力
と遊戯者Ｐの自重差とを相殺し、無重力状態を実現す
る。

【００２５】遊戯者Ｐは無重力状態を体感しつつ、地上
を適宜蹴ることにより空中へ自在に飛翔することができ
る。空中へ飛翔した遊戯者Ｐは、翼運動機２０のハンド
ル２２を回動させながら、左右の翼１３を上下動させ
る。

【００２６】図４に示すように、前記ハンドル２２を矢
印（ａ）方向に回動させると、減速機構２１のギヤ構成
により、引張紐２４が矢印（ａ′）方向に引張され、左
右の翼１３が（Ａ）方向に下降し、鳥形浮上体１０が上
昇する。

【００２７】また、図５に示すように、前記ハンドル２
２を矢印（ｂ）方向に回動させると、減速機構２１のギ
ヤ構成により、引張紐２４が矢印（ｂ′）方向に繰出さ
れ、、左右の翼１３が（Ｂ）方向に上昇し、鳥形浮上体
１０が下降する。

【００２８】上記の操作を繰り返すことにより、鳥形浮
上体１０は左右の翼１３を羽ばたかせて、あたかも空中
を飛翔しているように演出することができる。なお、前
記ハンドル２２は、減速機構２１により、小さな子供の
力でも容易に操作できる構成となっている。

【００２９】所定の遊戯時間が終了したら、遊戯者Ｐの
手元に引降ろされている抜気紐４２を操作して胴体部１
２内の気体１１を抜気するか、若しくは、係員が連結紐
４３を手繰ることにより、遊戯者Ｐは地上Ｌに戻ること
ができる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の空中
浮遊遊戯具は、上記の構成とすることで以下に示す効果
を奏するものである。

【００３１】ハンドル操作を繰り返すことにより、左右
の翼が大きく羽ばたき鳥形浮上体が上下動する。そのた
め遊戯者は、あたかも本物の巨大な鳥に乗って、空中を
遊泳している体感を得ることができる。

【００３２】また、翼運動機構は、減速機構を利用して
いるので、小さな子供の力でも容易にハンドル操作でき
る構成となっている。

【００３３】なお、箱体の内部に駆動モータを設置し、
モータの駆動によりギヤを回転させれば、左右の翼を自
動的に上下動させることも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空中浮遊遊戯具の全体図である。

【図２】本発明の空中浮遊遊戯具の翼運動機構を表す。

【図３】本発明の空中浮遊遊戯具の断面図である。

【図４】本発明の空中浮遊遊戯具の使用方法を表す。

【図５】本発明の空中浮遊遊戯具の使用方法を表す。

【符号の説明】

１・・・空中浮遊遊戯具１０・・鳥形浮上体１１・・ヘリウムガス１２・・胴体部１３・・翼２０・・翼運動機構２１・・減速機構２２・・ハンドル２３・・箱体２４・・引張紐２６・・貫通孔３０・・浮力調整機構３１・・過重入３２・・鉄塊４０・・弁機構４１・・弁４２・・抜気紐４３・・連結紐５０・・遊戯者保持機構５１・・保持ベルト５２・・連結ベルト６０・・頭部保護具６１・・安全手袋６２・・安全服６３・・安全靴Ｐ・・・遊戯者Ｌ・・・地上

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体内にヘリウムガス（１１）を注入し
た鳥形浮上体（１０）と、該鳥形浮上体（１０）の左右
の翼（１３）を上下動させる翼運動機構（２０）と、前
記鳥形浮上体（１０）の浮上力と遊戯者（Ｐ）の自重を
相殺する浮力調整機構（３０）と、本体内のヘリウムガ
ス（１１）を抜気することができる弁機構（４０）と、
前記鳥形浮上体（１０）に遊戯者（Ｐ）を連結保持する
遊戯者保持機構（５０）とで構成されている空中浮遊遊
戯具。
【請求項２】前記翼運動機構（２０）は、減速機構
（２１）を介在させたハンドル（２２）の操作により、
左右の翼（１３）を上下動させる請求項１記載の空中浮
遊遊戯具。